説明

減圧の存在下で組織部位に用いる液体フローを管理する装置、システム、及び方法

ここに述べた実施例は、組織部位に用いる液体フローを管理する装置、システム、及び方法に関し、減圧を用いて流体フローを制御している。一例では、装置は、第1のバルブと、減圧源に流体連通する第2のバルブを具える。これらのバルブは開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいてフロー状態を変更する(開から閉へ、あるいはその逆)ように動作可能である。第1のバルブ又は第2のバルブの少なくとも一方が閉位置にあり、液体フローを妨げる一方で、他方のバルブは開位置にある。この装置は、第1のバルブと第2のバルブに流体連結したリザーバも具える。その他のシステム、方法、及び装置も提供されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本発明は、2008年12月30日に出願された、米国暫定特許出願第61/141,609号“Apparatuses, Systems, and Method for Managing Liquid flow Associated with a Tissue Site Based on the Presence of Reduced Pressure”の米国特許法35U.S.C§119(e)の利益を主張する。この出願は、すべての目的でここに引用として組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
臨床研究と診療は、組織部位近位に減圧を提供することが、その組織部位における新しい組織の成長を増進及び促進することを示している。この現象の適用は数多くあるが、減圧の適用は創傷治療に特に成功している。この治療(医学界では、頻繁に、「負圧創傷治療」、「減圧治療」、又は「真空治療」と呼ばれる)は、より早い治癒、及び肉芽組織の良好な形成を含む、多くの利点を提供する。
【発明の概要】
【0003】
医療システムに伴う現存の問題を軽減するために、ここに述べた実施例は、組織部位に用いる液体フローを管理する装置、システム、及び方法に関する。図に示す非限定的な実施例によれば、組織部位に用いる液体フローを管理するシステムは、液体を供給するように動作可能な液体源と、減圧を供給するように動作可能な減圧源と、減圧源と液通する第1のバルブとを具える。この第1のバルブは、開位置と閉位置の間で可動であり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能である。このシステムは、更に、減圧源に流体連通する第2のバルブを具える。第2のバルブも開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能である。第1のバルブと第2のバルブの少なくとも一方が、減圧下にあるときに液体フローを妨げる閉位置にある。このシステムは更に、第1のバルブと第2のバルブに液体連結されたリザーバを具える。このリザーバは、液体源からの液体を収容するように動作可能である。このシステムは更に、前記リザーバと液通しており、液体源からの液体を送達するよう動作可能な第1の送達導管を具える。このシステムはまた、リザーバと流体連結しており、リザーバからの液体を組織部位に送達するように動作可能な第2の送達導管を具える。
【0004】
別の非限定的な実施例では、組織部位に用いる液体フローを管理する装置が、減圧源に流体連通する第1のバルブを具えている。第1のバルブは、開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能である。この装置は更に減圧源と流体連通する第2のバルブを具えている。第2のバルブは、開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能である。第1のバルブと第2のバルブの少なくとも一方が閉位置にあり、減圧がかかったときに液体フロー妨げる。この装置はまた、第1のバルブと第2のバルブに流体連結されたリザーバを具える。リザーバは、第1のバルブが開位置にあるとき、液体源から液体を受け取るように動作可能である。
【0005】
別の非限定的な実施例によれば、組織部位に用いる液体フローを管理する方法が、第1のバルブと、第2のバルブと、リザーバとを有するバルブ装置を提供するステップと、第1のバルブと第2のバルブにおいて減圧を受け取るステップとを具える。第1のバルブと第2のバルブは、各々、開位置と閉位置を有する。この方法は更に、第1のバルブでの減圧の受け取りに応じて第1のバルブのフロー状態(開から閉へ又はその逆)を変更するステップと、第1のバルブが開いているときにリザーバで液体を受け取るステップと、第2のバルブでの減圧の受け取りに応じて第2のバルブのフロー状態を変更するステップと、第2のバルブが閉じているときにリザーバからの液体フローを妨げるステップと、を具える。
【0006】
別の非限定的な実施例によれば、組織部位に用いる液体フローを管理する方法が、第1のバルブと、第2のバルブと、リザーバとを有するバルブ装置を提供するステップを具える。この方法はまた、第1のバルブを液体源に流体連結するステップと、第2のバルブを組織部位に流体連結するステップと、第1のバルブにおける減圧の存在に基づいて第1のバルブの位置を開位置と閉位置の一方に変更するステップと、第2のバルブにおける減圧の存在に基づいて第2のバルブの位置を開位置と閉位置のもう一方に変えるステップと、を具える。
【0007】
別の非限定的な実施例によれば、組織部位に用いる液体フローを管理する装置を製造する方法が、開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいてフロー状態を変えるように動作可能な第1のバルブを提供するステップと、開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいてフロー状態を変えるように動作可能な第2のバルブを提供するステップと、液体を収容するように動作可能なリザーバを提供するステップと、を具える。この方法は更に、リザーバを第1のバルブと第2のバルブに連結して、リザーバが第1のバルブと第2のバルブとの間に配置されるようにするステップを具える。
【0008】
別の非限定的な実施例によれば、組織部位に用いる液体フローを管理する装置を製造する方法が、第1のシートを提供するステップと、第2のシートを提供するステップと、発泡体部材を提供するステップと、第1のシートと第2のシートを連結して減圧導管、リザーバ、第1のバルブ、第2のバルブを形成するステップと、を具える。発泡体部材は、第1のシートと第2のシートの間に封入される。
【0009】
図に示す非限定的な実施例のその他の特徴と利点は、図面と以下の詳細な説明を参照して明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下の詳細な説明を添付図面と共に参照することによって、より完全な理解が得られる。全体を通じて同じ要素には同じ符号が付されている。
【図1】図1は、一実施例による組織部位に用いる液体フローを管理する治療システムの概略図である。
【図2】図2は、一実施例による組織部位に用いる液体フローを管理する装置を示す斜視図である。
【図3】図3は、一実施例による組織部位に用いる液体フローを管理する装置の分解斜視図である。
【図4】図4は、少なくとも装置の一部が減圧に露出したときの、図2の装置の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図5は、装置から減圧が欠如しているときの、図2の装置の4−4線に沿った断面図である。
【図6】図6Aは、一実施例による開位置にあるバルブの概略断面図である。図6Bは、一実施例による閉位置にあるバルブ概略断面図である。
【図7】図7は、一実施例による組織部位に用いる液体フローを管理する装置における、時間に対する減圧レベルを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例についての以下の詳細な説明では、明細書の一部を成す添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に記載されており、他の実施例を用いることができ、また、論理構造的、機械的、電気的、及び化学的変更を、本発明の精神又は範囲から外れることなく行うことができると解される。当業者がここに述べる実施例を実施するのに不要な詳細を省略するために、この説明は、当業者に公知の所定の情報を省くことができる。従って、以下の詳細な説明は限定を意味するものではなく、実施例の範囲は特許請求の範囲によってのみ規定される。
【0012】
主に図1を参照すると、一実施例による組織部位103に用いる液体フローを管理するシステム100が示されている。装置106、あるいはバルブ装置がシステム100に含まれており、液体源109から組織部位103への液体フローを管理している。装置106は、液体が組織部位103へ流れているかどうかを含めて、組織部位103へ流れる液体量を制御する。装置106は、減圧源115からの減圧を用いて、液体源109から組織部位103への液体フローの管理を助ける。
【0013】
ここで用いられているように、「減圧」は、一般的に、治療を受けている組織部位における周囲圧より低い圧力をいう。ほとんどの場合、この減圧は、患者が位置している所の大気圧より低い。代替的に、減圧は組織部位における静水圧より低くても良い。表示がない限り、ここで述べる圧力の値はゲージ圧である。送達される減圧は、一定であっても、変化しても(パターンであるいはランダムに)よく、連続的にあるいは間欠的に送達される。用語「真空」及び「負圧」は、組織部位に適用する圧力を表わすのに使用することができるが、組織部位に適用する実際の圧力は、通常完全な真空に使われる圧力より高い。ここでの使用に合わせて、減圧あるいは真空圧の上昇は、通常、絶対圧力の相対的な低下を意味する。特に表示がない限り、ここに使用されている「又は」は、相互排他性を必要としない。
【0014】
減圧源115は、組織部位103を介して装置106に減圧を供給する。減圧は、減圧源115から導管116を介して組織部位103に供給される。残留減圧は、減圧源115がオフになっている時でも、少なくとも組織部位の減圧が広がるまで、組織部位103の少なくとも一部112によって装置106へ供給され続ける。減圧源115は、限定するものではないが、手動又は電動ポンプ、あるいは壁吸収を含む、減圧を生成する又は提供するデバイスあるいはシステムであってもよい。非限定的な例としては、減圧源115は、手動で作動する、バッテリで作動する、あるいはなんらかの空気式のポンプであるデバイスを具える。一例では、このポンプは、使用電力量が少なく、バッテリの単回チャージで長期間作動可能である。別の非限定的な例としては、減圧源115が壁吸引である。非限定的な例で示されているように、減圧源115の可能性は多数である。
【0015】
液体源109は、装置106を介して組織部位103に液体を提供する。液体源109は、コンテナ、バッグ、あるいはその他の液体を保持できるデバイスである。液体源109から供給された液体は、固体粒子を含む液体を含めて、どのような液体でも良い。一例では、液体源109によって供給された液体は、組織部位103の治癒あるいは成長を促進する。液体源109によって供給された液体は、成長ファクタ、治癒ファクタ、抗生物質、薬剤、その他を含むものでも良い。
【0016】
組織部位103はヒト、動物、あるいはその他の生命体の身体組織であり、脂肪組織、筋肉組織、皮膚組織、脈管組織、結合組織、軟骨、腱、靭帯、骨あるいはその他の組織を含む。組織部位103は、創傷(開創傷あるいは切除を含む)、病変組織、あるいは欠損組織を含むが、組織部位103は、創傷、病変、あるいは欠損がない健康な組織であってもよい。組織部位103への減圧の適用は、組織部位103からの滲出液あるいはその他の液体のドレナージを促進するのに使用され、同様に、更なる組織の成長を刺激するのにも使用される。組織部位103が創傷部位である場合、肉芽組織の成長と滲出液とバクテリアの排出が、創傷の治癒を促進する。健康な組織を含む非創傷組織あるいは非欠損組織への減圧の適用は、採取した組織及び別の組織の位置へ移植した組織の成長を促進するのにも使用することができる。装置106を介する液体源109から組織部位103への液体の送達は、組織部位103への減圧の適用と共に用いて、組織部位103の治癒、成長、あるいはその他の治療を容易にする。
【0017】
組織部位103への液体フローを管理する装置106は、減圧源115と流体連通する第1のバルブ118を具える。一例では、第1のバルブ118と減圧源115間での流体連通は、中間減圧導管又は減圧導管121によって少なくとも部分的に提供される。第1のバルブ118は、開位置と閉位置の間で移動可能である。開位置では、第1のバルブ118が部分的にあるいは完全に開き、液体源109からの液体が第1のバルブ118を通過して、液体を収容するように動作可能なリザーバ124へ流れる。閉位置では、第1のバルブ118は部分的又は完全に閉じて、第1のバルブ118が液体源109からリザーバ124への液体の流れを妨害する、あるいは防止する。
【0018】
第1のバルブ118は、第1のバルブ118における減圧の存在あるいは欠如に基づいて、作動する、あるいはフローの状態を変える、すなわち、開位置から閉位置へ、あるいはその逆に移動する。減圧は、減圧源115から第1のバルブ118へ、減圧導管121によって少なくとも部分的に第1のバルブ118へ送られてくる。一例では、第1のバルブ118は、第1のバルブ118における減圧の存在下で閉位置から開位置へ移動し、また第1のバルブ118は、第1のバルブ118における減圧の欠如下で、開位置から閉位置へ移動する。ここで使用されているように、減圧の「欠如」は、減圧が部分的にあるいは全体的に欠如することを含む。
【0019】
装置106は、また、減圧源115と流体連通する第2のバルブ127を具える。一例では、第2のバルブ127と減圧源115との間の流体連通は、減圧導管121によって少なくとも部分的に提供される。減圧導管121が第2のバルブ127と減圧源115との間に流体連通を適用している例では、減圧導管121は、空気透過性材料であり、その一部が第2の送達導管131内へ延在している。第2のバルブ127は、減圧の存在あるいは欠如に基づいて作動する、あるいはフロー状態を変える、すなわち、開位置から閉位置へ、あるいはその逆に移動する。開位置では、第2のバルブ127が部分的にあるいは完全に開いて、リザーバ124からの液体が第2のバルブ127を通って第2の送達導管131と組織部位103へ流れる。閉位置では、第2のバルブ127が部分的にあるいは完全に閉じて、第2のバルブ127が第2の送達導管131へ、従って組織部位103への液体フローを妨害あるいは防止する。
【0020】
一例では、第2のバルブ127は、第2のバルブ127における減圧の存在に基づいて開位置あるいは閉位置の間で移動する。この例では、減圧導管121と第2の送達導管131によって少なくとも部分的に減圧が減圧源115から第2のバルブ127へ送られる。一例では、第2のバルブ127は、第2のバルブ127における減圧の存在下で開位置から閉位置へ移動し、第2のバルブ127は、第2のバルブ127における減圧の欠如下で閉位置から開位置へ移動する。
【0021】
第1のバルブ118と第2のバルブ127には様々なタイプのバルブを使用することができる。一の実施例では、第1のバルブ118と第2のバルブ127はパイロット作動型バルブである。この実施例の一例では、第1のバルブ118と第2のバルブ127がマスター・スレーブシリンダであっても良く、機械加工した真鍮でできていても良い。別の実施例では、第1のバルブ118と第2のバルブ127が、ダイヤフラム弁であっても良い。
【0022】
一の実施例では、リザーバ124は液体を収容し、第1のバルブ118からの液体を第2のバルブ127へ移送するように動作可能である。リザーバ124は、第1のバルブ118と第2のバルブ127との間に配置されている。一の非限定的な例では、リザーバ124の第1の端部125が第1のバルブ118に連結されており、第1の端部125の反対側にあるリザーバ124の第2の端部126が、第2のバルブ127に連結されている。ここに使用されているように、用語「連結」には、別の物体を介した連結が含まれ、また、直接的な連結が含まれる。直接的な連結の場合、二つの連結された物体が何らかの方法で互いに接触している。用語「連結」はまた、互いに連続する二又はそれ以上の部品であり、同じ材料片からできている各部品によって連続している部品にも及ぶ。更に、用語「連結」には、化学的接着剤を介するなどの化学的連結も含まれる。用語「連結」には、機械的、熱的、あるいは電気的連結も含まれる。用語「連結」はまた、流体連結を含み、この場合、第2の物体に連結される第1の物体が第2の物体に流体連結している。
【0023】
ここに開示されている実施例に示すように、リザーバ124の容積は可変である。例えば、リザーバ124のサイズが大きくなるあるいは小さくなって、リザーバ124の容積が変わる。一の非限定的な例では、リザーバ124は、所定の医薬投与量に対応する容積を有しており、第2のバルブ127が開位置に移動すると、当該所定の投与量の薬液が組織部位103に送達されるようにしてもよい。
【0024】
一の実施例では、リザーバ124がフレキシブルであっても良く、この場合、リザーバ124の体積がリザーバ124中の液体の量に応じて変化する。リザーバ124のフレキシビリティは、リザーバ124からの液体が容易に移動するようにする。別の実施例では、リザーバ124は硬質容器であっても良い。リザーバ124はまた、空気などの気体をリザーバ124に入れる通気ライン(図示せず)を具えていても良い。この通気ラインは、リザーバ124から組織部位103への液体の移動を容易にする。通気ラインは、液体源109あるいは第1の送達導管134に用いられる。リザーバ124としての使用に適した更なる非限定的実施例が、図2乃至5に提供されている。
【0025】
一の非限定的な例では、バルブ118、127が以下の表1に従って作動するように構成されている。
【0026】

【0027】
表2に示す異なる圧力状態について、表1に示す圧力状態と反対になるように、バルブの位置を容易に変えることができる。
【0028】

【0029】
第1のバルブ118と第2のバルブ127のうちの少なくとも一方が閉位置にあり液体フローを妨害あるいは防止する。表1に示す非限定的な例では、第1のバルブ118が開位置あるいは閉位置の一方にあり、第2のバルブ127が開位置又は閉位置のもう一方にあり、第1のバルブ118と第2のバルブ127が各々異なる位置となるようにする。組織部位103に減圧が存在する場合、この減圧が導管131と121を介して第1のバルブ118と第2のバルブ127に送られて、第1のバルブ118を開位置とし、第2のバルブ127を閉位置にする。第1のバルブ118が開位置にあり、第2のバルブ127が閉位置にある場合、液体は液体源109からリザーバ124へと移動できるが、第2のバルブ127は液体が導管121と131へ、従って組織部位103へ移動することを妨害あるいは防止する。従って、リザーバ124は所定の医薬投与量といった、所定の容量を満たすことができる。
【0030】
組織部位103における減圧の欠如によって、第1のバルブ118は閉位置となり、第2のバルブ127は開位置となる。第1のバルブ118が閉位置であり、第2のバルブ127が開位置にあると、液体はリザーバ124から組織部位103へ移動するが、第1のバルブ118が、液体源109からリザーバ124へ液体が移動することを妨害あるいは防止する。従って、リザーバ124中の所定容量の液体が組織部位103に送達されるが、第1のバルブ118が、リザーバ124から送達された所定量の液体に更に液体が加わらないようにしている。
【0031】
一の実施例では、システム100が第1のバルブ118に流体連通しており、第1のバルブ118が開いている時はリザーバ124に連通する第1の送達導管134を具えている。第1の送達導管134は、液体源109から装置106へ液体を送達するように動作可能である。第1の送達導管134は、第1のバルブ118が開位置にあるときに、液体源109からリザーバ124に液体を送達することができる。
【0032】
一の実施例では、システム100が、第2の送達導管131を具えており、この送達導管は、第2のバルブ127が開位置にあるときにリザーバ124と流体連通する。第2の送達導管131は装置106から組織部位103に液体を送達するように動作可能である。例えば、液体はリザーバ124から第2の送達導管131を介して組織部位103へ送達することができる。この例では、第2の送達導管131は、第2のバルブ127が開位置にあるときに、リザーバ124から組織部位103へ液体を送達することができる。
【0033】
一の実施例では、減圧導管121が第1のバルブ118と、第2の送達導管131に流体連結している。更に、減圧導管121が、第1のバルブ118と第2のバルブ127に流体連結している。図1に示す実施例では、減圧が第2の送達導管131を通って減圧導管121へ送達され、この減圧導管が第1のバルブ118と第2のバルブ127へ減圧を送達する。
【0034】
一の非限定的な例では、組織部位103からの減圧が、第2の送達導管131によって減圧導管121へ送られる。減圧導管121は、第1の部分140と第2の部分137を有する。減圧導管121の第1の部分140は、第2の送達導管131から第1のバルブ118へ減圧を送る。減圧導管121の第2の部分137は、第2の送達導管131から第2のバルブ127へ減圧を送る。
【0035】
別の非限定的な例では、第2の送達導管131が、減圧導管121を挟むことなく、組織部位103から第2のバルブ127へ減圧を直接送達する(あるいは代替的に、第2の部分137が第2の送達導管131の一部を具えていても良い)。この非限定的な例では、減圧導管121が第1のバルブ118と流体連通しており、組織部位103から第1のバルブ118へ直接減圧を送るように動作可能である。また、この非限定的な例では、減圧導管121が、第2の送達導管131又は組織部位103に流体連結していても良い。
【0036】
システム100は、組織部位103近傍にあるいはこれに接触して配置されているマニフォールド143を具えている。マニフォールド143は、装置106から受け取った液体を組織部位103に分配する。マニフォールド143は、生体適合性のある多孔性材料であり、組織部位103に接触して配置されており、組織部位103に減圧または液体を分配することができる。マニフォールド143は、発泡体、ガーゼ、フェルトマット、あるいは減圧を分配するのに好適なその他の材料又は構造でできている。マニフォールド143は、複数のフローチャネルあるいは経路を具えており、組織部位101へのあるいは組織部位101からの減圧又は液体の分配を容易にする。
【0037】
マニフォールド143は、更に、新しい細胞成長用の足場として作用し、あるいは足場材料をマニフォールド143と共に用いて、細胞の成長を促進することができる。足場は、細胞成長のテンプレートを提供する3次元多孔性構造体など、細胞の成長あるいは組織の形成を強化又は促進するのに使用される物質あるいは構造である。足場材料の代表的な例は、リン酸カルシウム、コラーゲン、PLA/PGA、さんごヒドロキシアパタイト、炭酸塩、あるいは処理済みアログラフト材である。一例では、足場材料は、空隙比が高い(すなわち、空気含有率が高い)。別の実施例では、システム100がマニフォールド143を具えていない。
【0038】
減圧源115からの減圧を使用して、システム100は液体源109から組織部位103への液体フローを効果的に管理することができる。薬液などの液体の測定投与量を、リザーバ124から組織部位103へ所定の時間インターバルで放出することができる。例えば、減圧源115からの減圧を組織部位103に周期的に適用して、リザーバ124から組織部位103へ液体が放出されるときを決定することができる。この例では、減圧源115が組織部位103へ減圧を適用すると、減圧が第1のバルブ118と第2のバルブ127へ送られ、第1のバルブ118を開位置にして第2のバルブ127を閉位置にする。このように、液体源109からリザーバ124へは液体が流れるが、リザーバ124から組織部位103へは液体が流れない。減圧源115が、組織部位103への減圧の適用をやめると、これによって、組織部位103において減圧が欠如し、第1のバルブ118が閉位置に移行し、第2のバルブ127が開位置に移行する。従って、リザーバ124中の測定投与量の液体が組織部位103に流れ、第1のバルブ118は、液体源109からリザーバ124へ液体が流れるのを妨害する。このようにして、減圧源115によって組織部位103に適用された減圧が循環して、組織部位103への液体の適用を管理することができる。
【0039】
一の実施例では、組織部位103に関連する液体フローを管理する方法が、第1のバルブ118と第2のバルブ127において減圧を受け取るステップを具える。減圧は、減圧導管121あるいは第2の送達導管131を介して、第1のバルブ118と第2のバルブ127で受け取られる。この方法は、また、第1のバルブ118における減圧の受け取りに応じて、第1のバルブ118を開くステップを具える。この方法はまた、第1のバルブ118が開くことに応じて、リザーバ124において液体を受け取るステップを具える。この方法はまた、第2のバルブ127において減圧を受け取ることに応じて、第2のバルブ127を閉じるステップを具える。この方法は、また、第2のバルブ127が閉じることに応じて、リザーバ124からの液体フローを妨害するステップを具える。「妨害」は、部分的あるいは全体的な妨害を意味する。
【0040】
一の実施例では、この方法はまた、第1のバルブ118における減圧の欠如に応じて、第1のバルブ118を閉じるステップを具える。減圧源115は、組織部位103への減圧の供給を中断し、従って第1のバルブ118において減圧が欠如する。この方法は、また、第1のバルブ118が閉じることに応じて、液体源109からリザーバ124への液体フローを妨害するステップを具える。第2のバルブ127は、第2のバルブ127における減圧の欠如に応じて開く。次いで、第2のバルブ127が開くことに応じて、組織部位103がリザーバ124から液体を受け取る。
【0041】
別の実施例では、組織部位103に用いる液体フローを管理する方法が、第1のバルブ118における減圧の存在に基づいて、第1のバルブ118の位置を開位置又は閉位置の一方へ変更するステップを具える。この方法は、また、第2のバルブ127の位置を、開位置又は閉位置のもう一方に変更するステップを具える。この方法はまた、本実施例では、第1のバルブ118又は第2のバルブ127のいずれかである、閉位置にあるバルブを用いて液体フローを妨害するステップを具える。
【0042】
一例では、第1のバルブ118の位置を、第1のバルブ118における減圧の存在に基づいて開位置又は閉位置の一方に変更するステップが、減圧の存在下で第1のバルブ118を閉位置から開位置に変更するステップを具える。別の例では、第1のバルブ118の位置を、第1のバルブ118における減圧の存在に基づいて開位置又は閉位置の一方に変更するステップが、減圧の欠如下で第1のバルブ118の位置を開位置から閉位置に変更するステップを具える。別の例では、第1のバルブ118が閉位置にあり、閉位置にあるバルブを用いて液体フローを妨害するステップが、第1のバルブ118を用いてリザーバ124によって液体を受け取ることを妨害するステップを具える。別の例では、この方法は、第1のバルブ118が開位置にあるときに、リザーバ124において液体を受け取るステップを具える。
【0043】
一例では、第2のバルブ127の位置を、開位置又は閉位置の片方の位置に変更するステップが、減圧の存在下で、第2のバルブ127の位置を開位置から閉位置へ変更するステップを具える。別の例では、第2のバルブ127が閉位置にあり、閉位置にあるバルブを用いて液体フローを妨害するステップが、第2のバルブ127を用いてリザーバ124に液体が残留することを妨害するステップを具える。別の例では、第2のバルブ127の位置を、開位置又は閉位置の片方に変更するステップが、減圧の欠如下で、第2のバルブ127の位置を閉位置から開位置へ変更するステップを具える。別の例では、この方法が、第2のバルブ127が開位置にあるときに、組織部位103において液体を受け取るステップを具える。
【0044】
一の実施例では、組織部位103に用いる液体フローを管理する装置を製造する方法が、減圧の存在に基づいて開位置及び閉位置にあることができる第1のバルブ118を提供するステップを具える。この方法はまた、減圧の存在に基づいて開位置又は閉位置にあることができる第2のバルブ127を提供するステップを具える。この方法はまた、液体を収容するように動作可能なリザーバ124を提供し、リザーバ124を第1のバルブ118と第2のバルブ127に流体連結するステップを具える。リザーバ124は、第1のバルブ118と第2のバルブ127との間に配置することができる。
【0045】
一例では、この製造方法はまた、減圧導管121を提供するステップと、減圧導管121を第1のバルブ118と第2のバルブ127のうちの少なくとも一方に連結するステップを具える。この例では、減圧導管121は、第1のバルブ118と第2のバルブ127のうちの少なくとも一方に減圧を送るように動作可能である。
【0046】
ここで、主に図2乃至5を参照すると、装置206あるいはバルブ構造が、実施例に従って示されている。装置206は、図1のシステム100における装置106として用いることができる。装置206は、第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252を含む複数のシート並びに発泡体部材255を具えている。一の実施例では、第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252と、発泡体部材255を互いに組み合わせて(一部を連結させて、封入により、あるいはその他の技術によって)、第1のバルブ218と、第2のバルブ227と、リザーバ224と、減圧導管221とを含む装置206の様々な構成部品を形成している。第1のバルブ218と、第2のバルブ227と、リザーバ224と、減圧導管221は、それぞれ図1に示す第1のバルブ118と、第2のバルブ127と、リザーバ124、及び減圧導管121に機能的に類似している。
【0047】
第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252は、液体不浸透性材料でできていても良い。第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252を形成することができる材料の非限定的な例には、塩化ポリビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリオレフィン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、その他が含まれる。一例では、第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252は、柔軟材料で形成しても良く、硬質材料で形成しても良い。第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252は各々、同じ材料でできていても良いが、第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252は異なる材料でできていても良い。例えば、第3のシート252は、第1のシート246及び第2のシート249と異なる材料でできていても良い。非限定的な例では、第1のシート246と第2のシート249が、ほぼ同じサイズであり同じ形状をしている。また、第3のシート252は、第2のシート246あるいは第2のシート249より小さくても良い。
【0048】
第1のシート246と、第2のシート249と、第3のシート252と、発泡体部材255は様々な方法で、互いに連結されており、装置206の様々な構成部品を形成している。一の実施例では、第1のシート246は、ライン258に沿って第2のシート249と第3のシート252の少なくとも一つに連結されて、第1のバルブ218と、第2のバルブ227と、リザーバ224と、減圧導管221を形成している。図3に示すパターンに加えて、ライン258は、装置206の様々な構成部品を含めて、装置206に望ましい特徴を提供するものであればどのようなパターンを形成しても良い。更に、第1のシート246はライン258において、第2のシート249と第3のシート252に、溶接(例えば超音波溶接、又は、RF溶接)、接合、接着剤(例えば、シリコーン接着剤)、セメント、その他を含む、どのような方法で連結されていても良い。
【0049】
一例では、第1のシート246を第2のシート249と第3のシート252の少なくとも一方に連結して、リザーバ224と減圧導管221を形成することができる。この例では、第1のシート246は、ライン258の一部261に沿って第2のシート249と第3のシート252に連結されており、リザーバ224を形成している。従って、リザーバ224は少なくとも部分的に、第1のシート246と第2のシート249の隣接部分と、第1のシート246と第3のシート252の隣接部分によって形成されている。「隣接」は、互いに隣にあって、あるいは、スペースを置いて近くにあることを意味する。更に、第1のシート246は、ライン258の一部264に沿って第2のシート249と第3のシート252に連結して、減圧導管221を形成してもよい。このように、第1のシート246と第2のシート249の部分を隣接させ、第1のシート246と第3のシート252の部分を隣接させることによって、減圧導管221を少なくとも部分的に形成することができる。
【0050】
第3のシート252は、また、ライン271に沿って第2のシート249に連結させて、入口導管273を形成することができる。このように、入口導管273は、第3のシート252と第2のシート249の部分を隣接させることによって少なくとも部分的に形成することができる。入口導管273は、液体250をリザーバ224に送る。入口導管273は、また、開口あるいはホール275を具えており、液体250はこのホール275を介して入口導管273からリザーバ224へ送られる。装置206はまた、液体源から入口導管273へ液体250を送達する第1の送達導管234を具える。第1の送達導管234は、入口導管273に挿入可能であり、締り嵌めを含む何らかの技術によって、入口導管273に取り外し可能に連結させている。
【0051】
装置206はまた、発泡体部材255を具えており、これは、第1のシート246と第2のシート249との間に配置されており、これらの間に少なくとも部分的に封入されている。加えて、あるいは代替的に、発泡体部材255の一部267は、第1のシート246と第3のシート252との間にも配置されている。発泡体部材255は、減圧源からの減圧と、液体源からの液体250を送達するように動作可能である。発泡体部材255の部分269は、減圧導管221を形成している第1のシート246と第2のシート249の部分の間、並びに、減圧導管221を形成している第1のシート246と第3のシート252の部分の間に、設けられている。発泡体部材255の部分269は、従って、減圧導管221を介して減圧を送ることができる。代替の実施例では、発泡体部材255の一部も使用して、リザーバ224を形成している。
【0052】
図2乃至5の例では発泡体部材255が発泡体でできているが、この発泡体部材255は、減圧又は液体250を送ることができるものであればどのような材料でできていても良い。発泡体部材255は、マニフォールド材であってもよい。発泡体部材255は、圧縮可能な材料でできていても良い。
【0053】
図3乃至5を主に参照すると、一の実施例では、発泡体部材255の第1の端部277が第1のバルブ218の少なくとも一部を形成している。発泡体部材255の第1の端部277は、拡張された端部部分であり、矩形、円形、ダイヤモンド型、楕円形あるいは多角形含め、どのような形状であっても良い。一例では、第1の端部277は、減圧の存在下で、図4に示すように圧縮状態279に圧縮する。第1の端部277は、減圧の欠如下では拡張して元のサイズに戻り、図5に示すような拡張状態281を形成する。第1の端部277が圧縮した状態279にあるとき、第1のバルブ218は開位置にある。第1の端部277が拡張した状態281にあるとき、第1のバルブ218は閉位置にある。従って、減圧導管221が第1のバルブ218の一部を形成している第1の端部277に減圧を送るとき、第1の端部277は圧縮して、スペース283を作り、このスペースを介して液体250が流れる。特に、液体250は、矢印284に示すように、第1の送達導管234からホール275を介してリザーバ224に流れる。逆に、第1の端部277に減圧が欠如している場合、第1の端部277は拡張状態281にあって、スペース283が小さくなるかあるいはなくなり、液体250の第1の送達導管234からリザーバ224への流れがなくなる。
【0054】
装置206は、また、第2のバルブ227を具えており、これは、第1の壁285と第2の壁287によって少なくとも部分的に形成することができる。第1の壁285は、第1のシート246の一部であっても良く、第2の壁287は第2のシート249の一部であっても良い。一例では、第1の壁285と第2の壁287は、図4に示すように減圧の存在下で互いにより近くに引き寄せられ、閉位置を形成する。この例では、第1の壁285と第2の壁287は、互いにしっかりと隣接して、閉位置を形成している。第1の壁285と第2の壁287は、図5に示すように減圧の欠如下では互いに離れて開位置を形成する。開位置では、第1の壁285と第2の壁287との間にスペース289が存在し、矢印291で示すように、リザーバ224内の液体250がリザーバ224から第2の送達導管231へと流れる。第2の送達導管231は、次いで、液体250を組織部位に送達する。
【0055】
第2のバルブ227が開位置にあるとき、液体250は発泡体部材255の第2の端部292を通過することができる。更に減圧の欠如下で、第1の壁285の第2の壁287から離れる動きは、発泡体部材255の第2の端部292によって補助される。発泡体部材255の第2の端部292は、拡張された端部部分293である。発泡体部材255の第2の端部292は、第1の壁285を第2の壁287から離す方向にバイアスする。従って、発泡体部材255の第2の端部292は、第2のバルブ227における減圧の欠如下で、第2のバルブ227を開くように補助する。
【0056】
装置206はまた、例えば、294、295、296といった制限ストリップセットを具えていても良い。この制限ストリップセットは、一又はそれ以上の制限ストリップを具える。制限ストリップセット294、295、296は、リザーバ224の少なくとも一部の上に配置されている。制限ストリップセット294、295、296は、リザーバ224の拡張を制限して、最大量の液体250を収容するように動作可能である。制限ストリップセット294、295、296は各々、リザーバ224から取り外して、リザーバ224によって保持できる液体250の最大量を増やすことができる。一の非限定的な例を提供すると、リザーバ224は、制限ストリップ294、295、296がリザーバ224にが適用されているときに、10ミリリットルの液体250を保持することができる。制限ストリップ294を、リザーバ224から取り外して、リザーバ224で保持可能な液体250の最大量を15ミリリットルに増やすことができる。制限ストリップ295を、リザーバ224から取り外して、リザーバ224で保持可能な液体250の最大量を20ミリリットルに増やすことができる。更に、制限ストリップ294、295、296をすべてリザーバ224から外すこともでき、この場合は、リザーバ224は最大容量に拡張することができる。10ミリリットル、15ミリリットル、及び20ミリリットルといった特定の例が提供されているが、リザーバ224はどのような容量でも良く、その容量は制限ストリップ294、295、296で提供されると解するべきである。
【0057】
別の実施例では、装置206は、リザーバ224に摺動可能に連結されたカラム(図示せず)を具えていても良い。このカラムは、複数の位置に摺動可能であり、リザーバ224の長さ、幅、あるいは厚さに沿って摺動可能である。カラムの位置が、リザーバ224によって保持できる液体250の最大量を決定する。この実施例の一例では、リザーバ224が、各端部にバルブを有するシリンジであっても良い。このシリンジも、内部に摺動式カラムを有している。
【0058】
一実施例による動作においては、減圧が装置206に適用されて、第1のバルブ218と第2のバルブ227の位置を変え、これによって、組織部位への液体250のフローを管理する。図4では、図1に示す減圧源115などの減圧源から第1のバルブ218と第2のバルブ227へ、減圧導管221を介して減圧が送られる。減圧は、減圧源115から組織部位を介して送られる。図4に示すように、第1のバルブ218は、第1のバルブ218における減圧の存在下では開位置にあり、第2のバルブ227は、第2のバルブ227における減圧の存在下では閉位置にある。従って、図4では、リザーバ224が液体源から液体250を受け取り、第2のバルブ227がリザーバ224から液体250が流れ出ることを妨害する。制限ストリップセット294、295、296は、リザーバ224の拡張を制限し、リザーバ224が所定の最大量の液体250を保持できるようにする。一例では、この所定の最大量が規定の投与量である。
【0059】
図5では、減圧源から第1のバルブ218及び第2のバルブ227へ、減圧導管221を介して、わずかな減圧が送られるか、まったく減圧が送られない。この結果、図5に示すように、第1のバルブ218が閉位置となって、リザーバ224への液体250のフローを妨害し、第2のバルブ227は開位置となって、リザーバ224から組織部位へ液体250が流れる。バルブ218と227は、上述の位置と反対に開閉するように構成することができる。
【0060】
ここで、図6A及び6Bを主に参照すると、図2で第2のバルブ227として使用されている第2のバルブ627が実施例に従って示されている。図6Aでは、第2のバルブ627が開位置にある。図6Bでは、第2のバルブ627は閉位置にある。第2のバルブ627は、スペーサ697と698を具える。第2のバルブ627における減圧の欠如下では、スペーサ697と698が第1の壁685にバイアスをかけて、第2の壁687から離し、スペース689を形成する。スペーサ697と698は、開口が形成されているか、あるいは液体透過性であり、伸縮性のある弾性部材でできている。
【0061】
ここで、図7を主に参照すると、図1の装置106あるいは図2の装置206などの、組織部位に関連する液体フローを管理する装置における、時間に対する減圧レベルを示す概略グラフ700が、実施例に従って記載されている。時間704の間に減圧が液体フローを管理する装置に適用される。減圧は、組織部位によって供給され、組織部位は、例えば、図1に示す減圧源115といった、別の減圧装置又は減圧源から減圧を受け取る。この装置は、コントローラを具えていても良い。このように、この例では、時間704の間に別の減圧デバイスがオンされている。
【0062】
時間704の間に、いずれかの実施例に記載した第1のバルブ及び第2のバルブなどの、第1のバルブと第2のバルブへ減圧が送られる。時間704の間に、第1のバルブは開位置にあり、第2のバルブは閉位置にあって、いずれかの実施例で記載したように、リザーバは液体源からの液体で所定の容量あるいは最大容量まで一杯になっている。しかし、この液体は、時間704の間は、リザーバから出て、組織部位へ流れないようになっている。
【0063】
時間705の間は、組織部位へ減圧を供給する別の減圧源がオフになるか、あるいは時間704の間より比較的少ない量の減圧が供給されている。時間705の間は、第1のバルブと第2のバルブにおける減圧の欠如によって、第1のバルブが閉位置になり、第2のバルブが開位置になる。従って、時間705の間は、リザーバにおけるその量の液体が、リザーバから出て、組織部位に流れる。一の非限定的な例では、時間704における減圧と、時間705における減圧との間で減圧が振れて、組織部位への液体フローが測定投与量に管理される。この例では、別の減圧源によって組織部位に供給された減圧がオフになり、時間704と時間705などの所定の時間インターバルでオンになる。
【0064】
本発明と、その利点を非限定的な実施例のコンテキストにおいて開示したが、特許請求の範囲によって規定される発明の範囲から離れることなく様々な変更、代用、置換、及び代替を行うことができると解するべきである。一実施例に関連して述べた特徴は、その他の実施例にも適用可能であることは自明である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織部位に用いる液体フローを管理するシステムにおいて:
液体を供給するように動作可能な液体源と;
減圧を供給するように動作可能な減圧源と;
前記減圧源に流体連通しており、開位置と閉位置の間で移動可能な第1のバルブであり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能な第1のバルブと;
前記減圧源に流体連通しており、開位置と閉位置との間で移動可能な第2のバルブであり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能な第2のバルブと;
前記第1のバルブと前記第2のバルブに流体連結されたリザーバであり、前記液体源からの液体を収容するように動作可能なリザーバと;
前記リザーバと流体連通する第1の送達導管であって、前記液体源からの液体を送達するように動作可能な第1の送達導管と;
前記リザーバと流体連結する第2の送達導管であって、前記リザーバからの液体を前記組織部位に送達するように動作可能な第2の送達導管と;を具え、
減圧下にあるときに、前記第1のバルブと前記第2のバルブが前記閉位置にあり、前記液体フローを妨害することを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムが更に、前記組織部位に隣接するマニフォールドを具え、当該マニフォールドが前記組織部位に前記液体を分配することを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記第1のバルブにおける減圧の欠如下で、前記第1のバルブが前記開位置から前記閉位置に動き;前記第2のバルブにおける前記減圧の存在下で、前記第2のバルブが前記開位置から前記閉位置に動くことを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記第1のバルブが前記第1のバルブにおける減圧の存在下で前記閉位置から前記開位置に動き;前記第1のバルブが前記第1のバルブにおける減圧の欠如下で前記開位置から前記閉位置に動き;前記第2のバルブが前記第2のバルブにおける減圧の存在下で前記開位置から前記閉位置に動き、前記第2のバルブが前記第2のバルブにおける減圧の欠如下で前記閉位置から前記開位置に動くことを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記リザーバが前記第1のバルブと前記第2のバルブの間に配置されていることを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムが更に、前記リザーバの拡張を制限して最大量の液体を収容するように動作可能な制限ストリップセットを具え、当該制限ストリップセットが前記リザーバの少なくとも一部の上に配置されていることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムが更に、前記リザーバの拡張を制限して最大量の液体を収容するように動作可能な制限ストリップセットを具え、当該制限ストリップセットが前記リザーバの少なくとも一部の上に配置されており、前記制限ストリップセットの各々を、前記リザーバから取り外して、前記リザーバによって保持可能な液体の最大量を増やすことができることを特徴とするシステム。
【請求項8】
組織部位に使用する液体フローを管理する装置において:
減圧源に流体連通しており、開位置と閉位置の間で移動可能な第1のバルブであり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能な第1のバルブと;
前記減圧源に流体連通しており、開位置と閉位置との間で移動可能な第2のバルブであり、減圧の存在に基づいて作動するように動作可能な第2のバルブと;
前記第1のバルブと前記第2のバルブに流体連結されたリザーバであり、前記第2のバルブが閉位置にあるときに流体を収容するように動作可能なリザーバと;
前記第1及び前記第2のバルブと流体連通する減圧導管であって、前記第1のバルブと第2のバルブに前記組織部位から減圧を送るように動作可能な減圧導管と;を具え、
前記第1のバルブと前記第2のバルブのうちの少なくとも一つが前記閉位置にあり、減圧がかかっているときに液体フローを妨害することを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置において、前記第1のバルブにおける減圧の欠如下で前記第1のバルブが前記開位置から前記閉位置に動き;前記第2のバルブにおける前記減圧の存在下で前記第2のバルブが前記開位置から前記閉位置に動くことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項8に記載の装置において、前記第1のバルブが前記第1のバルブにおける減圧の存在下で前記閉位置から前記開位置に動き;前記第1のバルブが前記第1のバルブにおける減圧の欠如下で前記開位置から前記閉位置に動き;前記第2のバルブが前記第2のバルブにおける減圧の存在下で前記開位置から前記閉位置に動き;前記第2のバルブが前記第2のバルブにおける減圧の欠如下で前記閉位置から前記開位置に動くことを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項8に記載の装置において、前記リザーバが前記第1のバルブと前記第2のバルブの間に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項8に記載の装置が更に、前記リザーバの拡張を制限して最大量の液体を収容するように動作可能な制限ストリップセットを具え、当該制限ストリップセットが前記リザーバの少なくとも一部の上に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項8に記載の装置が更に、前記リザーバの拡張を制限して最大量の液体を収容するように動作可能な制限ストリップセットを具え、当該制限ストリップセットが前記リザーバの少なくとも一部の上に配置されており、前記制限ストリップセットの各々を、前記リザーバから取り外して、前記リザーバによって保持可能な液体の最大量を増やすことができることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具えることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;前記第1のシートの少なくとも一部が前記第2のシートに溶接されていることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する、第1のシートと、当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;前記リザーバと前記減圧導管が、前記第1のシートと前記第2のシートの隣接する部分によって少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;更に、前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置された発泡体部材を具え、当該発泡体部材が減圧と前記液体を移送するように動作可能であることを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する、第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;更に、前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置された発泡体部材を具え、当該発泡体部材が減圧と前記液体を送るように動作可能であり;前記発泡体部材の少なくとも一部が前記減圧導管に含まれていることを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;更に、前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置された発泡体部材を具え、当該発泡体部材が減圧と前記液体を送るように動作可能であり;前記発泡体部材の少なくとも一部が前記減圧導管に含まれており;前記発泡体部材の第1の端部が前記第1のバルブの少なくとも一部を形成していることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項8に記載の装置が更に、前記第1のバルブと前記第2のバルブの少なくとも一つに流体連通する減圧導管を具えており;当該減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブの少なくとも一つに減圧を送るように動作可能であり;前記装置がさらに、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;更に、前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置された発泡体部材を具え、当該発泡体部材が減圧と前記液体を送るように動作可能であり;前記発泡体部材の少なくとも一部が前記減圧導管に含まれており;前記発泡体部材の第1の端部が前記第1のバルブの少なくとも一部を形成しており;前記発泡体部材の第1の端部が拡張された端部部分であり;前記発泡体部材の第1の端部が減圧の存在下で圧縮することを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項8に記載の装置が更に、前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第1のシートと当該第1のシートに連結された第2のシートを具え;前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置された発泡体部材であって、減圧と前記液体を送るように動作可能な発泡体部材と;前記第2のシートに連結して入口導管を形成する第3のシートとを具え、当該入口導管が前記リザーバへ前記液体を送るように動作可能であることを特徴とする装置。
【請求項22】
請求項8に記載の装置において、前記減圧導管が前記組織部位から前記第1のバルブ及び前記第2のバルブの少なくとも一方に減圧を送るように動作可能であり、前記装置がさらに:
第1のシートと;
前記第1のシートに連結されて前記リザーバと前記減圧導管を少なくとも部分的に形成する第2のシートと;
前記第1のシートと前記第2のシートの間に配置した発泡体部材であって、減圧と前記液体を送るように動作可能な発泡体部材とを具え;
前記発泡体部材の少なくとも一部が前記減圧導管に含まれており;
前記発泡体部材の第1の端部が前記第1のバルブの少なくとも一部を形成しており;
前記第2のバルブが第1の壁と第2の壁を具え、当該第1の壁が前記第1のシートの一部であり、前記第2の壁が前記第2のシートの一部であり;
前記第1の壁と前記第2の壁が、減圧の存在下で互いにより近くに引きあって前記閉位置を形成するように動作可能であり;
前記第1の壁と前記第2の壁が、減圧の欠如下で、互いから離れるように動いて前記開位置を形成するように動作可能である;
ことを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項8に記載の装置において、前記第1のバルブと前記第2のバルブが、パイロット作動型バルブであることを特徴とする装置。
【請求項24】
組織部位に用いる液体フローを管理する方法において:
第1のバルブと、第2のバルブと、リザーバを有するバルブ構造を提供するステップと;
前記第1のバルブと前記第2のバルブが減圧を受け取るステップであって、前記第1のバルブと前記第2のバルブが各々、開位置と閉位置の間で移動可能である、ステップと;
前記第1のバルブのフロー状態が前記第1のバルブで減圧を受け取ることに応じて変化するステップと;
前記第1のバルブが開であるときに、前記リザーバで液体を受け取るステップと;
前記第2のバルブのフロー状態が前記第2のバルブで減圧を受け取ることに応じて変化するステップと;
前記第2のバルブが閉であるときに前記リザーバからの液体フローを妨害するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法が更に:
前記第1のバルブにおける減圧の欠如に応じて前記第1のバルブを閉じるステップと;
前記第1のバルブを閉じることに応じて液体源からの前記リザーバへの液体フローを妨害するステップと;
前記第2のバルブにおける減圧の欠如に応じて前記第2のバルブを開くステップと;
前記第2のバルブを開くことに応じて前記リザーバから前記組織部位で液体を受け取るステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項24に記載の方法において、前記減圧導管を介して前記第1のバルブ及び前記第2のバルブで減圧を受け取るステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項27】
組織部位に用いる液体フローを管理する方法において:
第1のバルブと、第2のバルブと、リザーバを有するバルブ構造を提供するステップと;
前記第1のバルブを液体源に流体連結するステップと;
前記組織部位に前記第2のバルブを流体連結するステップと;
前記第1のバルブの位置を、前記第1のバルブにおける減圧の存在に基づいて開位置又は閉位置の一方に変えるステップと;
前記第2のバルブの位置を、前記第2のバルブにおける減圧の存在に基づいて、前記開位置あるいは前記閉位置のもう一方に変えるステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法において、前記第1のバルブを前記第1のバルブにおける減圧の存在に基づいて前記開位置あるいは前記閉位置の一方に変えるステップが、前記第1のバルブの位置を、減圧の存在下で、前記閉位置から前記開位置に変えるステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法において、前記第1のバルブを前記第1のバルブにおける減圧の存在に基づいて前記開位置あるいは前記閉位置の一方に変えるステップが、前記第1のバルブの位置を、減圧の欠如下で、前記開位置から前記閉位置に変えるステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項27に記載の方法が更に:
前記第1のバルブが前記開位置にあるときに、リザーバで液体を受け取るステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項27に記載の方法が更に:
前記第2のバルブが前記開位置にあるときに、前記組織部位で液体を受け取るステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項32】
組織部位に用いる液体フローを管理する装置を製造する方法において:
開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいてフロー状態を変えるように動作可能な第1のバルブを提供するステップと;
開位置と閉位置の間で移動可能であり、減圧の存在に基づいてフロー状態を変えるように動作可能な第2のバルブを提供するステップと;
液体を収容するように動作可能なリザーバを提供するステップと;
前記リザーバが前記第1のバルブと前記第2のバルブの間に配置されるように、前記リザーバを前記第1のバルブと前記第2のバルブに連結するステップと;
減圧導管を提供するステップと;
前記減圧導管を前記第1のバルブと前記第2のバルブに連結するステップであって、前記減圧導管が前記第1のバルブと前記第2のバルブに減圧を送るように動作可能である、ステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項33】
組織部位に用いる液体フローを管理する装置を製造する方法において:
第1のシートを提供するステップと;
第2のシートを提供するステップと;
発泡体部材を提供するステップと;
前記第1のシートを前記第2のシートに連結して減圧導管と、リザーバと、第1のバルブと、第2のバルブを形成するステップであって、前記発泡体部材が前記第1のシートと前記第2のシートの間に封入されている、ステップと;を具え、
前記第1のバルブと、前記第2のバルブが各々、開位置と閉位置の間で移動可能であり、前記減圧の存在に基づいてフロー状態を変えるように動作可能であることを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法において、前記第1のシートを前記第2のシートに連結して、前記減圧導管と、前記リザーバと、前記第1のバルブと、前記第2のバルブを形成するステップが、前記第1のシートを前記第2のシートに少なくとも部分的に溶接するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項33に記載の方法が更に:
第3のシートを提供するステップと;
当該第3のシートを前記第2のシートに連結して入口導管を形成するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項33に記載の方法が更に:
液体を送達するように動作可能な第1の送達導管を提供するステップと;
前記第1の送達導管を、前記第1の送達導管が前記リザーバに流体連結するように前記第1のシートと前記第2のシートの少なくとも一方に連結するステップと;
液体を送達するように動作可能な第2の送達導管を提供するステップと;
前記第2の送達導管を、前記第2の送達導管が前記リザーバに流体連通するように前記第1のシートと前記第2のシートの少なくとも一方に連結するステップと;
を具えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−513827(P2012−513827A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543596(P2011−543596)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/068552
【国際公開番号】WO2010/078055
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(508268713)ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド (125)
【Fターム(参考)】