説明

測定具

【課題】 所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができる測定具を提供すること。
【解決手段】 所定の大きさの道具を使用する際に好適な手の大きさとなる手形103、104、105を複数を表示した表示面102を有する測定具100を提供することにより、この表示面102に表示された手形103、104、105に手を合わせて、手の大きさよりも大きい手形103、104、105の内最も小さい手形103、104、105を選択することで、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定具に関し、特に、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができる測定具に関する。
【背景技術】
【0002】
手で扱う道具、例えば、鋏、包丁、ペンチ、ドライバー等の大きさは、手の大きさに適合したものを使用するのが望ましいことはいうまでもない。
【0003】
この点、例えば、従来においては、図9に表されている特許文献1に記載された手のサイズ測定装置700が使用されている。
【0004】
この手のサイズ測定装置700は、手710を開いた状態で合わせることができる測定板701と、この測定板701の一端に形成されている直立板702と、を備え、この直立板702からの距離が測定板701の表面に目盛り703として描かれていることで、直立板702に手710の側縁が接触するようにして、手710を測定板701の上に添えることで、手710のサイズを測ることができるようにされていた。
【特許文献1】特開平10−185501
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような手のサイズ測定装置700では、手の大きさを測定することはできるが、所定の大きさの道具にあった手の大きさを測定することはできなかった。
【0006】
そこで、本発明は、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができる測定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明は、異なる大きさの手形が複数表示された表示面を備え、前記手形の大きさは、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさとなるようにされており、前記表示面に表示された前記手形に手を合わせた際に、前記手の大きさよりも大きい前記手形の内最も小さい手形を選択することにより、前記所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができるようにした測定具を提供する。
【0008】
このような測定具を提供することにより、表示面に表示された手形に手を合わせた際に、手の大きさよりも大きい手形の中から最も小さい手形を選択することで、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができるようになる。
【0009】
なお、道具としては、手で扱うことが予定されているもの全てが該当するが、例えば、ピンセット、鋏、ペンチ、レンチ、ヤットコ、ドライバー、金槌等の工具の他、包丁、ナイフ、爪切り等の切断具、鉛筆、万年筆、ボールペン等の筆記用具等が含まれる。
【0010】
また、手形の大きさについては、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさとなるように形成するが、例えば、このような好適な手の大きさの内最大のものを手形の大きさとしておくことで、手の大きさよりも大きい手形の内最も小さい手形を選択した際に、手の大きさと道具の大きさとが常に好適となる。
【0011】
ここで、表示面における手形の表示方法についてはどのような方法で表示してもよいが、例えば、一の手形の内側の領域に、この一の手形より小さい大きさの他の手形を一の手形に沿って表示するようにすることで、表示面の面積を少なくすることが可能となる。
【0012】
また、種々の大きさの手形を、大きさの順、例えば、小さい手形の順や、大きな手形の順に並べて表示することも可能である。
【0013】
なお、このように、手形を大きさの順に並べて表示する場合には、表示面の形状に合わせて、一列又は二列等任意の列に手形を並べることも可能である。
【0014】
また、手形については、手形の内側の領域が凹面となるようにすることで、この凹面に手を挿入することにより、手の大きさよりも大きい手形の中から最も小さい手形を容易に選択することができるようになる。
【0015】
さらに、手形の内側の領域は、それぞれ異なる色彩を施こしておくことにより、手形に手を合わせた際に、手の回りに見える色彩が施されている手形が手の大きさよりも大きい手形の中から最も小さい手形となり、容易にこのような手形を選択することが可能となる。
【0016】
ここで、手形の内側の領域に施されている色彩と同一の色彩を付した識別標識が、各手形の大きさを好適な手の大きさとしている各大きさの道具に付されている道具群と、請求項5に記載された測定具と、を組み合わせることで、手の大きさに好適な大きさの道具を容易に見つけ出すことができるようになる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明に係る測定具によれば、表示面に表示されている手形に手を合わせるだけで、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る測定具100の正面図である。
【0019】
本実施形態に係る測定具100は、表面が表示面102となっている基板101からなり、この表示面102に異なる大きさの第一の手形103と、第二の手形104と、第三の手形105と、が表示されている。
【0020】
基板101の材質は、後述する手形103、104、105を表示することができるものであればどのようなものであってもよく、本実施形態においては、持ち運びの便利さを考慮して紙により形成している。
【0021】
基板101の大きさ・形状についても、後述する手形103、104、105を表示することができる大きさ・形状であればどのような大きさ・形状であってもよく、本実施形態のように矩形状の他、円形や手形の形にしてもよい。
【0022】
基板101の表面に形成されている表示面102には、大きさの異なる第一の手形103と、第二の手形104と、第三の手形105と、が表示されている。
【0023】
図1に表されているように、これらの手形103、104、105の中では第一の手形103が最も大きく、その次に第二の手形104が大きく、第三の手形105が最も小さくなるようにされている。
【0024】
そして、第一の手形103の内側に第二の手形104を、また、第二の手形104の内側に第三の手形105を表示している。
【0025】
なお、表示方法については特に限定されず、印刷、貼り付け、描画等任意の方法を採用することができる。
【0026】
ここで、本実施形態においては、第一の手形103を実線で表し、第二の手形104を点線で表し、第三の手形105を破線で表している。
【0027】
第一の手形103、第二の手形104及び第三の手形105の大きさは、図2(ペンチ111、112、113の正面図)に表されているように、それぞれのペンチ111、112、113を使用する際に、最も好適な手の大きさとなるようにされている。
【0028】
具体的には、図2に表されているように、第一のペンチ111のハンドル111aの長さL1及びその幅W1は、第二のペンチ112のハンドル112aの長さL2及びその幅W2よりも大きくされており、また、第二のペンチ112のハンドル112aの長さL2及びその幅W2は、第三のペンチ113のハンドル113aの長さL3及びその幅W3よりも大きくされており、この最も大きい第一のペンチ111を扱うのに最も適した手の大きさを経験則その他適当な法則により割り出して第一の手形103の大きさとし、以下同様にして、第二のペンチ112を扱う手の大きさの最も好適な大きさを第二の手形ペンチの大きさとし、第三のペンチ113を扱う手の大きさの最も好適な大きさを第三の手形105の大きさとなるようにしている。
【0029】
この点、本実施形態においては、第一のペンチ111のハンドル111aの長さL1は10センチメートル、その幅W1は5.0センチメートル、第二のペンチ112のハンドル112aの長さL2は9.0センチメートル、その幅W2は4.5センチメートル、第三のペンチ113のハンドル113aの長さL3は8.0センチメートル、その幅W3は、4.0センチメートルに形成されており、これらに対応させて、第一の手形103の中指の先端から親指の付け根側の手首までの長さX1は、19.2センチメートルに形成されており、また、第二の手形104の中指の先端から親指の付け根側の手首までの長さX2は、17.8センチメートルに形成されており、さらに、第三の手形105の中指の先端から親指の付け根側の手首までの長さX3は、16.0センチメートルに形成されている。
【0030】
また、本実施形態においては、第一の手形103の手の平の幅Y1は、8.2センチメートルに形成されており、また、第二の手形104の手の平の幅Y2は、7.4センチメートルに形成されており、さらに、第三の手形105の手の平の幅Y3は、7.0センチメートルに形成されている。
【0031】
ここで、手形103、104、105の大きさについては、ペンチ111、112、113を使用するのに好適な手の大きさの内最大の大きさとしておくことで、手の大きさよりも大きい手形103、104、105の内最も小さい手形103、104、105を選択した際に、手の大きさとペンチ111、112、113の大きさとが常に好適となる。
【0032】
なお、手形103、104、105及びペンチ111、112、113のそれぞれに目印を付けておくことにより、それぞれの手形に対応した大きさのペンチ111、112、113を選択することができる。
【0033】
ここで、ペンチ111、112、113には、それぞれゴム製のハンドルカバー111b、112b、113bが取り付けられており、第一のペンチ111のハンドルカバー111bは赤色に、第二のペンチ112のハンドルカバー112bは黄色に、第三のペンチ113のハンドルカバー113bは青色に着色することにより、それぞれ識別することができるようにされている。
【0034】
図3は、本発明の第二の実施形態に係る測定具200の正面図である。
【0035】
本実施形態に係る測定具200についても、第一の実施形態と同様に、表面が表示面202となっている基板201からなり、この表示面202に異なる大きさの第一の手形203と、第二の手形204と、第三の手形205と、が表示されている。
【0036】
基板201の材質は、第一の実施形態と同様に、紙により形成されている。
【0037】
ここで、本実施形態においては、基板201の表示面202に手形203、204、205を横に並べて表示しているため、第一の実施形態における基板101と比べて、横幅が広くなるようにされている。
【0038】
本実施形態においても第一の実施形態と同様に、基板201の表面に形成されている表示面202には、大きさの異なる第一の手形203と、第二の手形204と、第三の手形205と、が表示されているが、これらが重ねて表示されている第一の実施形態とは異なり、第一の手形203と、第二の手形204と、第三の手形205と、が並べて表示されている。
【0039】
なお、本実施形態における第一の手形203の大きさは第一の実施形態における第一の手形103と同じ大きさにされており、本実施形態における第二の手形204の大きさは第一の実施形態における第二の手形104と同じ大きさにされており、本実施形態における第三の手形205の大きさは第一の実施形態における第三の手形105と同じ大きさにされている。
【0040】
従って、これらの手形203、204、205に手を合わせて、この手よりも大きな手形203、204、205の内で最も小さい手形203、204、205を選択することにより、選択された手形203、204、205に適合した大きさのペンチ111、112、113を選択することができるようになる。
【0041】
図4は、本発明の第三の実施形態に係る測定具300の斜視図である。
【0042】
本実施形態に係る測定具300は、表面が表示面302となっている基板301からなり、この表示面302に異なる大きさの第一の手形303と、第二の手形304と、第三の手形305と、が表示されている。
【0043】
ここで、本実施形態における基板301の材質は、木製の板により形成されている。
【0044】
基板301の大きさ・形状については、第一の実施形態と同様に、後述する手形303、304、305を表示することができる大きさ・形状であればどのような大きさ・形状であってもよく、本実施形態のように矩形状の他、円形や手形の形にしてもよい。
【0045】
本実施形態においても、基板301の表面に形成されている表示面302には、大きさの異なる第一の手形303と、第二の手形304と、第三の手形305と、が表示されている。
【0046】
なお、本実施形態における第一の手形303の大きさは第一の実施形態における第一の手形103と同じ大きさにされており、本実施形態における第二の手形304の大きさは第一の実施形態における第二の手形104と同じ大きさにされており、本実施形態における第三の手形305の大きさは第一の実施形態における第三の手形105と同じ大きさにされている。
【0047】
ここで、本実施形態においては、第一の手形303、第二の手形304及び第三の手形305の大きさは、図5(ドライバー311、312、313の正面図)に表されているように、それぞれのドライバー311、312、313を使用する際に、最も好適な手の大きさとなるようにされている。
【0048】
具体的には、第一の手形303、第二の手形304及び第三の手形305の大きさは、第一の実施形態と同様にされており、また、第一のドライバー311の長さL1’は20.0センチメートル、その把手311aの太さW1’は2.5センチメートル、第二のドライバー312の長さL2’は18.0センチメートル、その把手312aの太さW2’は2.0センチメートル、第三のドライバー313の長さL3’は16.0センチメートル、その把手113aの太さW3’は1.5センチメートルに形成されている。
【0049】
そして、表示面302自体の色彩は白色とし、第一の手形303の内側の領域(第一の手形303と第二の手形304との間の領域)306は赤色に、第二の手形304の内側の領域(第二の手形304と第三の手形305との間の領域)307は黄色に、第三の手形305の内側の領域308は青色に着色されている。
【0050】
また、図5に表されている第一のドライバー311の把手311aについても赤色に、第二のドライバー312の把手312aについても黄色に、第三のドライバー313の把手313aについても青色に着色されている。
【0051】
従って、測定具300の表示面302に表されている手形303、304、305に手を合わせて、手の周りにはみ出している色彩と同色の把手311a、312a、313aを有するドライバー311、312、313を選択することにより、手の大きさに好適な大きさのドライバー311、312、313を選択することができるようになる。
【0052】
なお、第一の実施形態で説明したペンチ111、112、113についても、第一のペンチ111のハンドルカバー111bは赤色に、第二のペンチ112のハンドルカバー112bは黄色に、第三のペンチ113のハンドルカバー113bは青色に着色することにより、それぞれ識別することができるようにされているため、本実施形態に係る測定具300によっても、手の大きさに好適な大きさのペンチ111、112、113を選択することができる。
【0053】
図6は、本発明の第四の実施形態に係る測定具400の斜視図である。
【0054】
本実施形態に係る測定具400についても、第一の実施形態と同様に、表面が表示面402となっている基板401からなり、この表示面402に異なる大きさの第一の手形403と、第二の手形404と、第三の手形405と、が表示されている。
【0055】
基板401の材質は、第三の実施形態と同様に、木製の板により形成されている。
【0056】
ここで、本実施形態においては、基板401の表示面402に手形403、404、405を横に並べて表示しているため、第三の実施形態における基板301と比べて、横幅が広くなるようにされている。
【0057】
なお、本実施形態における第一の手形403の大きさは第一の実施形態における第一の手形103と同じ大きさにされており、本実施形態における第二の手形404の大きさは第一の実施形態における第二の手形104と同じ大きさにされており、本実施形態における第三の手形405の大きさは第一の実施形態における第三の手形105と同じ大きさにされている。
【0058】
また、第一の手形403の内側の領域406は第三の実施形態と同様に赤色、第二の手形404の内側の領域407は第三の実施形態と同様に黄色、第三の手形405の内側の領域408は第三の実施形態と同様に青色、に着色されているため、これらの手形403、404、405に手を合わせて、この手よりも大きな手形403、404、405の内で最も小さい手形403、404、405の内側に着色された色彩と同じ色彩のハンドルカバー111b、112b、113bを有するペンチ111、112、113を選択することにより、手の大きさに合った大きさのペンチ111、112、113を選択することができ、また、その色彩と同じ色彩の把手311a、312a、313aを有するドライバー311、312、313を選択することにより、手の大きさに好適な大きさのドライバー311、312、313を選択することができるようになる。
【0059】
図7は、本発明の第五の実施形態に係る測定具500の斜視図である。
【0060】
本実施形態に係る測定具500は、第一の実施形態とは異なり木材で形成された基板501からなり、この基板501の表面を表示面502として、この表示面502に異なる大きさの第一の手形503と、第二の手形504と、第三の手形505と、が形成されている。
【0061】
本実施形態における基板501については、手形503、504、505を凹面として形成している関係上、第一の実施形態における基板101の厚さよりも大きな厚さを有するものを使用している。
【0062】
厚さ以外の基板501の大きさ・形状については、第一の実施形態における基板501の大きさ・形状と同様に形成されている。
【0063】
本実施形態においても、第三の実施形態と同様に、第一の手形503の内側の領域506内に第二の手形504が収まるように、また、第二の手形504の内側の領域507内に第三の手形505が収まるように形成されているが、本実施形態における手形503、504、505は、凹面となるように形成されている。
【0064】
即ち、図8(図7のX−X線における縦断面図)に表されているように、基板501の表示面502よりも第一の手形503は低位の面となるように形成されており、第二の手形504は、第一の手形503よりも低位の面となるように形成されており、また、第三の手形505は、第二の手形504よりも低位の面となるように形成されている。
【0065】
このように、第一の手形503、第二の手形504及び第三の手形505が、図8に表されているように、表示面502から段々と低い面となるように形成されていることにより、これらの手形503、504、505の内部に手を広げて入れた際に、手に引っかかった凹面における手形503、504、505が、手の大きさよりも大きい手形503、504、505の内で最も小さい手形503、504、505となり、容易にこのような最も小さい手形503、504、505を選択することができるようになる。
【0066】
なお、本実施形態においても表示面502自体の色彩は白色とし、第一の手形503の内側の領域(第一の手形503と第二の手形504との間の領域)506は赤色に、第二の手形の内側の領域(第二の手形504と第三の手形505との間の領域)507は黄色に、第三の手形505の内側の領域508は青色に着色されている。
【0067】
従って、測定具500の表示面502に表されている手形503、504、505に手を合わせて挿入していった際に、手に引っかかった面の色彩と同色のハンドルカバー111b、112b、113bを有するペンチ111、112、113を選択することにより、手の大きさに合った大きさのペンチ111、112、113を選択することができ、また、その色彩と同色の把手311a、312a、313aを有するドライバー311、312、313を選択することにより、手の大きさに好適な大きさのドライバー311、312、313を選択することができるようになる。
【0068】
なお、この第五の実施形態に係る測定具500においては、第一の手形503の内側の領域506に第二の手形504を形成し、この第二の手形504の内側の領域507に第三の手形505を形成するようにしているが、このような態様に限定されるわけではなく、例えば、第四の実施形態に係る測定具400と同様に、これらの手形503、504、505を並べて形成し、これらの手形503、504、505を凹面とすることも可能である。
【0069】
以上に記載した実施形態においては、ペンチ111、112、113又はドライバー311、312、313の大きさに好適な手の大きさを測定することができるようにしているが、これらに限定されるわけではなく、その他の道具、例えば、ピンセット、鋏、レンチ、ヤットコ、ドライバー、金槌等の工具の他、包丁、ナイフ、爪切り等の切断具、鉛筆、万年筆、ボールペン等の筆記用具等についても、これらの道具の大きさに好適な手の大きさを経験則等により導き出すことにより、これらの道具を使用する際に好適な手の大きさを測定することができるようになる。
【0070】
また、以上に記載した実施形態においては、第一の手形103、203、303、403、503、第二の手形104、204、304、404、504及び第三の手形105、205、305、405、505の三種類の大きさの手形を用いたが、手形の大きさは三種類に限定されるわけではなく、道具の大きさに合わせて任意の数の大きさを選択することができる。
【0071】
なお、以上に記載した実施形態においては、ペンチ111、112、113のハンドルカバー111b、112b、113b、又は、ドライバー311、312、313の把手311a、312a、313aに着色を施しているが、このような態様に限定されるわけではなく、ペンチ111、112、113又はドライバー311、312、313の一部に識別するための色彩を施しておけば足りる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第一の実施形態に係る測定具100の正面。
【図2】ペンチ111、112、113の正面図。
【図3】第二の実施形態に係る測定具200の正面。
【図4】第三の実施形態に係る測定具300の斜視図。
【図5】ドライバー311、312、313の正面図。
【図6】第四の実施形態に係る測定具400の斜視図。
【図7】第五の実施形態に係る測定具500の斜視図。
【図8】図7のX−X線における縦断面図。
【図9】従来例である手のサイズ測定装置700の斜視図。
【符号の説明】
【0073】
100、200、300、400、500 測定具
101、201、301、401、501 基板
102、202、302、402、502 表示面
103、203、303、403、503 第一の手形
104、204、304、404、404 第二の手形
105、205、305、405、505 第三の手形

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる大きさの手形が複数表示された表示面を備え、
前記手形の大きさは、所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさとなるようにされており、
前記表示面に表示された前記手形に手を合わせた際に、前記手の大きさよりも大きい前記手形の内最も小さい手形を選択することにより、前記所定の大きさの道具を使用するのに好適な手の大きさを測定することができるようにした測定具。
【請求項2】
一の手形の内側の領域に、前記一の手形より小さい大きさの他の手形を前記一の手形に沿って表示していることを特徴とする請求項1に記載の測定具。
【請求項3】
前記手形は、前記表示面において大きさの順に並べて表示されていることを特徴とする請求項1に記載の測定具。
【請求項4】
前記手形は、前記手形の内側の領域が凹面となるようにされていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の測定具。
【請求項5】
前記手形の内側の領域は、それぞれ異なる色彩が施されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の測定具。
【請求項6】
各手形の内側の領域に施されている色彩と同一の色彩を付した識別標識が、各手形の大きさを好適な手の大きさとしている各大きさの道具にそれぞれ付されている道具群と、
請求項5に記載された測定具と、
の組み合わせ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−90713(P2006−90713A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−272833(P2004−272833)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【出願人】(000137546)株式会社マルト長谷川工作所 (7)
【Fターム(参考)】