測定装置装着構造
【課題】
本発明は、構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握するために
用いられる測定装置装着構造に関するものである。
【解決手段】
離隔した1対の対象物間の距離を測定する測定装置1を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダー20と、前記測定装置1が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダー20が着脱自在に嵌合できる連結アダプター30と、前記連結アダプター30を前記装着ホルダー20に一体に固定できる固定手段とを具備した測定装置装着構造。
本発明は、構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握するために
用いられる測定装置装着構造に関するものである。
【解決手段】
離隔した1対の対象物間の距離を測定する測定装置1を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダー20と、前記測定装置1が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダー20が着脱自在に嵌合できる連結アダプター30と、前記連結アダプター30を前記装着ホルダー20に一体に固定できる固定手段とを具備した測定装置装着構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握するために用いられる測定装置装着構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1において、ビル、橋梁、トンネル等の構造物に発生する亀裂の進行状況を検出するために、従来例として例示されたものの中に、測定対象物の離れた2個所にそれぞれアンカーボルトを打ち込み、目盛のついた細幅板をこれらアンカーボルトに取り付け、この2枚の細幅板を接近させた状態で、目盛の変化を読み取ることによって、構造物の亀裂進行状況を検出する方法が説明されている。
【特許文献1】特開2002−340529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような検出方法では、トンネル、道路、橋梁等の大型土木構造物における地殻変動等による構造物の変形は、数年に亘って少しずつ進行するために、前述したような測定方法では、細幅板が経年変化で老化し、あるいは風雨や人または移動物との接触等によって、アンカーボルトと細幅板との取り付け位置に狂いが生じ、正確な計測結果が得られない欠点がある。
【0004】
また、大型土木構造物では、測定すべき2個所間の距離が長く、かつその2個所間が平坦な平面となっていない場合が多いため、巻尺等の機械的測定手段によって、前記2個所間の距離を測定することが困難であり、しかも、高い測定精度が得られにくい欠点があった。
【0005】
本発明の課題は、前述したような従来のものの不具合や欠点を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、該装着ホルダーにおける前記測定装置との嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、前記測定装置を前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備し、前記測定装置は前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合されることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、前記測定装置が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合できる連結アダプターと、前記装着ホルダーにおける該連結アダプターとの嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、前記連結アダプターを前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記装着ホルダーと前記連結アダプターとの嵌合部分には、該装着ホルダーの相対する壁面部に凹部が形成されるとともに、前記連結アダプターの相対する壁面部には、前記凹部に出没自在に嵌合しうる球体と、該球体を前記凹部に保持する押え部とが設けられたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記測定装置と前記連結アダプターとの装着部分には、該両者が配列される方向に対し直交する方向に指向した前記装着部分のいずれか一方の係合溝と、該係合溝に係脱自在に係合しうる前記装着部分の他方の係合突部とが形成されるとともに、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に、前記係合溝と係合突部との相対移動を阻止するストッパー部が形成されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明では、離隔した1対の対象物間の距離を測定する必要がある時に、該1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定された装着ホルダーに、物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を嵌合し、該測定装置を前記装着ホルダーに固定手段でもって一体に固定した後、該測定装置を動作させることにより、離隔した1対の対象物間の距離を容易に測定し、ビル、橋梁、トンネル等の構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握することができる。
【0011】
また、測定装置を手で持って測定せず、装着ホルダーを介して1対の対象物のいずれか一方の対象物に測定装置を一体に固定したため、離隔した1対の対象物間の距離を高い測定精度で測定することができる。
【0012】
さらに、所定の長期間毎の測定を行なう場合には、1対の対象物のいずれか一方の対象物に測定装置を常時付設せず、測定を必要とする所定の時期にのみ測定装置を1対の対象物のいずれか一方に固定すれば足りるため、多数の測定装置を用意する必要がなくなって、コストダウンを図ることができるとともに、測定装置を風雨に晒すことを避けることによって測定装置の耐用年数を大巾に増大することができる。
【0013】
さらにまた、離隔した1対の対象物間の距離を測定する必要のない間では、装着ホルダーにカバーを装着し、固定手段でもって、該カバーを装着ホルダーに一体に固定することにより、風雨に伴なって飛来する塵埃・雨水による前記装着ホルダーの汚染や腐蝕を未然に阻止することができるので、該装着ホルダーの耐久性を向上させることができるとともに、測定を必要とする場合に、前記装着ホルダーの修理、清掃等を必要とせずに前記装着ホルダーに前記測定装置を装着して直ちに測定を行なうことができる。
【0014】
請求項2記載の発明では、離隔した1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定された装着ホルダーと、離隔した1対の対象物間の距離を測定する物差し・巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置とに、連結アダプターを着脱自在に介装したため、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合される連結アダプターに大きな着脱反力を負担させて、前記測定装置に大きな着脱反力を負担させることを回避できる結果、該測定装置の損傷や耐久性の低下を防止できる。
【0015】
請求項3記載の発明では、何等の係脱操作を必要とせずに、前記測定装置を結合した前記連結アダプターを持って前記装着ホルダーに向けて力を加えるだけで、前記測定装置を前記装着ホルダーに頗る簡単に装着することができる。
【0016】
また、何等の係脱操作を必要とせずに、前記装着ホルダーに装着された前記連結アダプターを持って前記装着ホルダーから離れる方向に力を加えるだけで、該装着ホルダーから前記連結アダプターを極めて簡単に取り外すことができる。
【0017】
請求項4記載の発明では、前記連結アダプターに前記測定装置が装着された場合には、前記測定装置または前記連結アダプターに形成されたストッパー部を操作した状態で、前記係合溝に沿って前記測定装置を移動させれば、該測定装置を前記連結アダプターから容易に取り外すことができる。
【0018】
また、前記連結アダプターに前記測定装置を装着する場合には、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に形成された係合溝の端部に、他方に形成された係合突部を当てがって、該係合溝に沿って前記測定装置を移動させるだけで、前記連結アダプターに前記測定装置が外れないように簡単に装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図1ないし図18に図示された本発明の一実施形態について説明する。
【0020】
測定装置1は、携帯型レーザー距離計で、該測定装置1のケースは硬質の合成樹脂よりなり、該測定装置1は、測定装置1の先端部2から投射されたレーザー光が、その前方に離れた距離測定対象物(図示されず)の対向面に反射して戻って来る時間を検出することにより、測定装置1の測定基準位置から距離測定対象物の対向面迄の距離を測定し、これを記録し、必要に応じて記録された測定値を測定装置1の一方の側面1aの測定値表示部3に表示し、また、測定値表示部3に隣接する下面に設けられた出力端子(図示されず)から他の機器にその測定データを送信できるようになっている。
【0021】
また、図3に図示されるように、前記出力端子を開閉自在に覆う出力端子蓋4が設けられており、不使用時には、前記出力端子を出力端子蓋4で覆って出力端子の雨水等の濡れや汚れが防止されるようになっている。
【0022】
さらに、図5に図示されるように、測定装置1の基端部5の上下中央部には、表面に同芯円状突条を有する係脱押し片6が設けられ、この係脱押し片6の表面の長手方向略中央に係止爪7が一体に形成され、この係脱押し片6に隣接して電池収納蓋8が着脱自在に装着されており、電池収納蓋8を取り外して測定装置1内に図示されない電池の交換を行なうことができるようになっている。
【0023】
さらにまた、測定装置1の基端部5の上下両側にはその側面に沿い平行な左右1対の案内突条9が形成されている。
【0024】
測定装置1の基端部5に着脱自在に装着されるエンドキャップ10も測定装置1のケースと同様な硬質の合成樹脂からなり、図8に図示されるように、測定装置1との合わせ部分を除いて殻状に形成され、相対する1対の幅の長い長壁部11の中央部は補強リブ13で相互に一体に結合されて補強され、1対の長壁部11の端部を連結する幅の短い短壁部12の内面には、前後方向に指向した補強突条14が形成され、この短壁部12の内面には、前記測定装置1の案内突条9に係合し、短壁部12に沿ってエンドキャップ10が移動しうる係合溝15が形成されている。
【0025】
また、エンドキャップ10の基端部16の中央から内包へ補強リブ13に沿い短円筒部17が形成され、この短円筒部17に金属製・雌ネジ部18(図8では、雌螺糸は見えない)がエンドキャップ10の成形時に一体に鋳込まれ、図8にて、係合溝15の端部が露出している切り欠き側長壁部11aの端縁中央に係合突起19が形成されており、図1に図示されるように、エンドキャップ10に一体に結合される測定装置1を連結アダプター30に一体に取り付ける際に、連結アダプター30を貫通した雄ネジ40が金属製・雌ネジ部18に螺着されるようになっている。
【0026】
建築構造物の離隔した相対する1対のコンクリート製柱の一方の柱27(図9参照)に3本のアンカーボルト28が一体に埋設されている。本実施形態では、距離を測定すべき離隔した1対の対象物が建築構造物の柱であったが、距離を測定すべき構造物がトンネルの場合には、トンネルの内壁面に所定の距離をおいて1対の突起を形成し、この1対の突起のいずれか一方の相対する面にアンカーボルト28を埋設すればよい。
【0027】
図9および図10に図示の柱27に固定されるステンレス鋼製装着ホルダー20は、T字状の基板21と、溶接または鋳込み等でこれと一体に結合された短角筒部22とよりなり、図10に図示されるように、基板21の一方の岐片21bにボルト孔23が形成され、残りの2岐片21a、21cに切欠き24が形成され、岐片21aが設けられている側の反対側の短角筒部22の長側壁22aにネジ孔25が形成されるとともに、相対する短角筒部22の短側壁22b、22cに係止孔26が形成されている。
【0028】
測定装置1のエンドキャップ10に着脱自在に装着される連結アダプター30は、図11ないし図16に図示されるように、略直方体状のアルミニューム製ブロックよりなり、連結アダプター30の上下寸法は、鋼製装着ホルダー20の上下寸法に比べて或る程度小さく、連結アダプター30の頂部一側部には、前方に向って先細の突条31が一体に形成され、連結アダプター30の頂面30a中央から連結アダプター30の基端面30bに亘り孔32が形成され、図14に図示されるように、該孔32の基端に拡径孔部32aが形成されている。
【0029】
また、図14および図15に図示されるように、突条31と反対側の側部略中央に盲孔33が形成され、盲孔33が設けられた高さと略同じ高さで連結アダプター30の上下面に、略半球面状の半球状凹部34が形成され、図17に図示されるように、この半球状凹部34に半球状凹部34よりもやや小径の鋼球35が遊嵌され、半球状凹部34の開口周辺の環状凹部36にリング37と多数の小鋼球38とが装入され、リング37および小鋼球38が環状凹部36から脱落しないように、環状凹部36の内周面36aにリング状押え片39の外周部39aがカシメ付けされている。
【0030】
さらに、図18に図示されるように、装着ホルダー20の短角筒部22の開口部を覆うステンレス鋼製のカバー41の内周部は、装着ホルダー20の短角筒部22の外周部より僅かに大きく形成され、カバー41が装着ホルダー20の短角筒部22に嵌合された際に、ネジ孔25に相対するカバー41の側壁41aの個所に孔42が形成されている。
【0031】
さらにまた、装着ホルダー20においては、短角筒部22の短側壁22bの外側面に突片43が溶接等で一体に固着され、この突片43に連結金具44の一方の連結環45が取付けられ、連結金具44の他方の連結環46にワイヤ47を介して止めネジ48が連結されている。
【0032】
図1ないし図18に図示の実施形態は前述したように構成されているので、柱27に一体に固定された装着ホルダー20に測定装置1を装着するには、下記のような作業を行なえばよい。
【0033】
まず、柱27に埋設されたアンカーボルト28に装着ホルダー20のボルト孔23および切欠き24を嵌合し、アンカーボルト28にナット29を螺合緊締することにより、装着ホルダー20を柱27に予じめ一体に取り付ける。
【0034】
図1において、測定値表示部3が設けられている測定装置1の一方の側面1a側から、エンドキャップ10の切り欠き側長壁11aを接近させ、エンドキャップ10の係合溝15の端部を測定装置1の案内突条9に嵌合させ、エンドキャップ10を矢印A方向に移動させ、係脱押し片6の係止爪7をエンドキャップ10の係合突起19が乗り越えるように、エンドキャップ10を同じ方向へ強く押せば、係止爪7に係合突起19が係合し、測定装置1にエンドキャップ10が一体に結合される。
【0035】
次に、エンドキャップ10の基端面10aに連結アダプター30の頂面30aを当てがい、孔32の基端の拡径孔部32aより雄ネジ40を挿入し、雄ネジ40の先端雄ネジ40aを金属製・雌ネジ部18に螺合緊締することにより、連結アダプター30はエンドキャップ10に一体に結合される。
【0036】
さらに、連結アダプター30の基部30cを装着ホルダー20の開口部20aに嵌め込んでから、連結アダプター30を傾け、1対の鋼球35のいずれか一方を1対の装着ホルダー20のいずれかに嵌合させた後、装着ホルダー20の短角筒部22の中心線に連結アダプター30の中心線を合わせるように連結アダプター30を押し込むことにより、装着ホルダー20に嵌合された鋼球35を中心に連結アダプター30が揺動し、他方の鋼球35が装着ホルダー20の短角筒部22の内周面上を転がり、他方の鋼球35が他方の係止孔26に嵌合され、測定装置1は連結アダプター30およびエンドキャップ10を介して装着ホルダー20に保持される。
【0037】
最後に、止めネジ48を装着ホルダー20のネジ孔25にネジ込んで、止めネジ48の先端を連結アダプター30の盲孔33に押し込むと、連結アダプター30は装着ホルダー20に強固に固定され、かくして、測定装置1はエンドキャップ10および連結アダプター30を介して柱27と一体の装着ホルダー20に確実に取り付けられる。
【0038】
前述した操作と逆の操作を行なうことにより、装着ホルダー20に取り付けられた測定装置1を容易に取り外すことができる。
【0039】
このように、常時、測定装置1を装着ホルダー20に固定せずに、測定を必要とする時だけ、測定装置1を装着ホルダー20に取り付け、測定を終えた後は、測定装置1を装着ホルダー20から取り外すことができるので、測定を必要とする個所の数に対応した個数の測定装置1を用意するだけで足りる結果、測定装置1の個数を著しく削減でき、大巾なコストダウンを図ることができる。
【0040】
また、常時、測定装置1を装着ホルダー20に付設する必要がないため、測定装置1が風雨に晒されることがなく、測定装置1の耐久性が著しく向上する。
【0041】
さらに、測定装置1を固定保持する装着ホルダー20は、柱27に埋設されたアンカーボルト28にナット29による強固に固定されているため、時間間隔が長期間であっても、測定すべき1対の対象物にずれが生ずる惧れがなく、測定結果の信頼性が頗る高い。
【0042】
さらにまた、測定装置1をエンドキャップ10および連結アダプター30と共に装着ホルダー20から取り外した後に、カバー41を装着ホルダー20の短角筒部22に嵌め込んでから、止めネジ48を装着ホルダー20のネジ孔25にネジ込んで、止めネジ48の先端をカバー41の孔42に係合させれば、カバー41は装着ホルダー20に強固に固定され、雨やごみ等が短角筒部22内に侵入することが阻止されるため、測定装置1の取り付け時に装着ホルダー20の短角筒部22内を清掃する必要がなく、測定作業を能率良く遂行することができる。
【0043】
また、測定装置1の係脱押し片6を押し込み、A方向と逆方向へエンドキャップ10を押せば、測定装置1からエンドキャップ10を取り外すことができ、他のアダプターを測定装置1に取り付けることにより、アダプター底部に当接する個所からこれに対向した柱面、壁面等の対象物表面の距離を測定することもできる。
【0044】
図1ないし図18に図示の実施形態では、装着ホルダー20の短角筒部22は基板21に一体に固定されているため、装着ホルダー20に装着された測定装置1は一定の方向のみに向き、他の方向には向きを変えることができなかったが、図19ないし図26に図示の実施形態では、下記に説明するような構造となっているので、測定装置1の向きを変えることができる。
【0045】
図19ないし図26に図示の実施形態でも、測定装置1、エンドキャップ10および連結アダプター30は図1ないし図18に図示の実施形態と同様に構成され、装着ホルダー20が装着ホルダー50に変わっている。
【0046】
装着ホルダー50は、基体51とアダプター保持体60とよりなり、基体51の基板52は装着ホルダー20の基板21と同様にT字状をなし、基板52の一方の岐片52bにボルト孔53が形成されるとともに、残りの2岐片52a、52cに切欠き54が形成され、相対する岐片52b、52cに、基板52の巾方向に沿い基板52に対し直角に起立して2枚の支持板55が一体に設けられ、この2枚の支持板55の中央にそれぞれ孔56が形成されるとともに、この孔56を中心とした半円弧溝57がそれぞれ形成され、これらは、ステンレス鋼製であり、基体51は、装着ホルダー20と同様に柱27に埋設されたアンカーボルト28に螺合緊締されるナット29により、柱27に一体に取り付けられている。
【0047】
アダプター保持体60は、横断面寸法が連結アダプター30と略同一の中実直方体状揺動基部61と、この揺動基部61の頂部に嵌着できる大きさの角筒部70とよりなり、これら揺動基部61と角筒部70はいずれもステンレス鋼製であり、揺動基部61の上下面に、連結アダプター30の半球状凹部34および環状凹部36と同様な半球状凹部62と環状凹部64とが形成され、この半球状凹部62に鋼球63が嵌合され、環状凹部64には、連結アダプター30と同様にリング65と多数の小鋼球66が嵌装され、これらリング65および小鋼球66はリング状押え片67で環状凹部64に押え込まれて、リング状押え片67はこの環状凹部64にカシメ付けされている。
【0048】
揺動基部61の上下面には、半球状凹部62の中心から半円弧溝57の半径と同一距離だけ離れた個所にネジ孔68が形成されている。
【0049】
揺動基部61に嵌合される角筒部70は、溶接でもって揺動基部61に一体に固着され、角筒部70の一方の長側壁70aにネジ孔71が形成されるとともに、相対する角筒部70の短側壁70bに係止孔72が形成され、
図26に図示されるように、角筒部70には、装着ホルダー20と同様に、連結突片73がいずれか一方の短側壁70bに一体に固着され、この連結突片73には、図18と同様な止めネジ48が連結環45、連結金具44、連結環46、ワイヤ47を介して取り付けられている。
【0050】
図1ないし図18に図示の第1実施形態では、柱27と一体の装着ホルダー20に連結アダプター30が直接嵌合固定されていたが、図19ないし図26の第2実施形態では、アダプター保持体60の鋼球63が基体51における支持板55の孔56に嵌合され、支持板55の半円弧溝57を貫通した蝶ネジ69がアダプター保持体60のネジ孔68に螺合され、アダプター保持体60と一体の角筒部70に連結アダプター30嵌合固定されているため、第1実施形態では、測定装置1が柱27の表面27a(図9参照)に対し直角方向へ指向して固定されているのに対し、第2実施形態では、測定装置1が柱27の表面27aに対し、1対の孔56の中心を結ぶ直線を中心として揺動可能となっている。
【0051】
このため、第2実施形態では、柱27の表面27aに対して所定の角度傾斜した方向の対象物の表面への距離をも測定することができる。
【0052】
測定装置1は、携帯型レーザー距離計であったが、電気または磁気、音波等を利用して距離を測定する装置を利用してもよい。
【0053】
前述した実施形態では、いずれも測定装置1は、1対の対象物間の距離を測定するものであったが、一方の対象物を基準として、他方の対象物の特定点に向う線を基準線とし、この特定点が所定期間経過後に、前記基準線に対し直角方向へどれだけずれたかを測定する測定装置を連結アダプター30に装着するようにしてもよい。
【0054】
また、前記実施形態では、半球状凹部34、半球状凹部62に嵌合された鋼球35、63は、リング37、65、小鋼球38、66およびリング状押え片39、片67により、自転しうるが、半球状凹部34、62より脱落しないように保持されていたが、図示されない円筒状凹部と鋼球35、63とに比較的剛性の高いコイルバネを介装してもよい。
【0055】
このコイルバネを介装すると、装着ホルダー20の係止孔26に対する連結アダプター30の鋼球35の嵌脱や、基体51の孔56に対する揺動基部61の鋼球63の嵌脱や、角筒部70の連結突片73に対する連結アダプター30の鋼球35の嵌脱が容易になる。
【0056】
図1ないし図18に図示された実施形態や、図19ないし図26に図示された実施形態では、エンドキャップ10が測定装置1に着脱自在に装着され、このエンドキャップ10が連結アダプター30にさらに着脱自在に装着されていたが、測定装置1が連結アダプター30に雄ネジ40により直接着脱自在に装着されるように、測定装置1を構成してもよい。
【0057】
また、測定装置1の基部を連結アダプター30と同様に直方体状に形成し、この測定装置1の直方体状基部を装着ホルダー20の短角筒部22に直接接合し、止めネジ48等で測定装置1を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の測定装置装着構造の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】測定装置の側面図である。
【図3】測定装置の底面図である。
【図4】測定装置の先端面図である。
【図5】測定装置の基端面図である。
【図6】測定装置の基端部斜視図である。
【図7】斜視方向を変えた図6の要部拡大図である。
【図8】エンドキャップの要斜視図である。
【図9】装着ホルダーの短円筒部に取り付けた状態の側面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】連結アダプターの側面図である。
【図12】連結アダプターの頂面図である。
【図13】連結アダプターの平面図である。
【図14】図12のXIV-XIV線に沿って裁断した断面図である。
【図15】図12のXV-XV線に沿って裁断した断面図である。
【図16】図12のXVI-XVI線に沿って裁断した断面図である。
【図17】図15の要部拡大断面図である。
【図18】装着ホルダーにカバーを装着する状態を図示した斜視図である。
【図19】本発明の第2実施携帯の分解斜視図である。
【図20】装着ホルダーにアダプター保持体を取り付けた状態の側面図である。
【図21】基体の平面図である。
【図22】基体の正面図である。
【図23】基体の側面図である。
【図24】アダプター保持体の正面図である。
【図25】アダプター保持体の頂面図である。
【図26】アダプター保持体の側面図である。
【符号の説明】
【0059】
1…測定装置、2…先端部、3…測定値表示部、4…出力端子蓋、5…基端部、6…係脱押し片、7…係止爪、8…電池収納蓋、9…案内突条、10…エンドキャップ、11…長壁部、12…短壁部、13…補強リブ、14…補強突条、15…係合溝、16…基端部、17…短円筒部、18…金属製・雌ネジ部、19…係合突起、20…装着ホルダー、21…基板、22…短角筒部、23…ボルト孔、24…切欠き、25…ネジ孔、26…係止孔、27…柱、28…アンカーボルト、29…ナット、30…連結アダプター、31…突条、32…孔、33…盲孔、34…半球状凹部、35…鋼球、36…環状凹部、37…リング、38…小鋼球、39…リング状押え片、40…雄ネジ、41…カバー、42…孔、43…突片、44…連結金具、45…連結環、46…連結環、47…ワイヤ、48…止めネジ、50…装着ホルダー、51…基体、52…基板、53…ボルト孔、54…切欠き、55…支持板、56…孔、57…半円弧溝、60…アダプター保持体、61…揺動基部、62…半球状凹部、63…鋼球、64…環状凹部、65…リング、66…小鋼球、67…リング状押え片、68…ネジ孔、69…蝶ネジ、70…角筒部、71…ネジ孔、72…係止孔、73…連結突片。
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握するために用いられる測定装置装着構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1において、ビル、橋梁、トンネル等の構造物に発生する亀裂の進行状況を検出するために、従来例として例示されたものの中に、測定対象物の離れた2個所にそれぞれアンカーボルトを打ち込み、目盛のついた細幅板をこれらアンカーボルトに取り付け、この2枚の細幅板を接近させた状態で、目盛の変化を読み取ることによって、構造物の亀裂進行状況を検出する方法が説明されている。
【特許文献1】特開2002−340529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような検出方法では、トンネル、道路、橋梁等の大型土木構造物における地殻変動等による構造物の変形は、数年に亘って少しずつ進行するために、前述したような測定方法では、細幅板が経年変化で老化し、あるいは風雨や人または移動物との接触等によって、アンカーボルトと細幅板との取り付け位置に狂いが生じ、正確な計測結果が得られない欠点がある。
【0004】
また、大型土木構造物では、測定すべき2個所間の距離が長く、かつその2個所間が平坦な平面となっていない場合が多いため、巻尺等の機械的測定手段によって、前記2個所間の距離を測定することが困難であり、しかも、高い測定精度が得られにくい欠点があった。
【0005】
本発明の課題は、前述したような従来のものの不具合や欠点を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、該装着ホルダーにおける前記測定装置との嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、前記測定装置を前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備し、前記測定装置は前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合されることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、前記測定装置が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合できる連結アダプターと、前記装着ホルダーにおける該連結アダプターとの嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、前記連結アダプターを前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、前記装着ホルダーと前記連結アダプターとの嵌合部分には、該装着ホルダーの相対する壁面部に凹部が形成されるとともに、前記連結アダプターの相対する壁面部には、前記凹部に出没自在に嵌合しうる球体と、該球体を前記凹部に保持する押え部とが設けられたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記測定装置と前記連結アダプターとの装着部分には、該両者が配列される方向に対し直交する方向に指向した前記装着部分のいずれか一方の係合溝と、該係合溝に係脱自在に係合しうる前記装着部分の他方の係合突部とが形成されるとともに、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に、前記係合溝と係合突部との相対移動を阻止するストッパー部が形成されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明では、離隔した1対の対象物間の距離を測定する必要がある時に、該1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定された装着ホルダーに、物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を嵌合し、該測定装置を前記装着ホルダーに固定手段でもって一体に固定した後、該測定装置を動作させることにより、離隔した1対の対象物間の距離を容易に測定し、ビル、橋梁、トンネル等の構造物に発生する変形の進行状況を経時的、または経年的に把握することができる。
【0011】
また、測定装置を手で持って測定せず、装着ホルダーを介して1対の対象物のいずれか一方の対象物に測定装置を一体に固定したため、離隔した1対の対象物間の距離を高い測定精度で測定することができる。
【0012】
さらに、所定の長期間毎の測定を行なう場合には、1対の対象物のいずれか一方の対象物に測定装置を常時付設せず、測定を必要とする所定の時期にのみ測定装置を1対の対象物のいずれか一方に固定すれば足りるため、多数の測定装置を用意する必要がなくなって、コストダウンを図ることができるとともに、測定装置を風雨に晒すことを避けることによって測定装置の耐用年数を大巾に増大することができる。
【0013】
さらにまた、離隔した1対の対象物間の距離を測定する必要のない間では、装着ホルダーにカバーを装着し、固定手段でもって、該カバーを装着ホルダーに一体に固定することにより、風雨に伴なって飛来する塵埃・雨水による前記装着ホルダーの汚染や腐蝕を未然に阻止することができるので、該装着ホルダーの耐久性を向上させることができるとともに、測定を必要とする場合に、前記装着ホルダーの修理、清掃等を必要とせずに前記装着ホルダーに前記測定装置を装着して直ちに測定を行なうことができる。
【0014】
請求項2記載の発明では、離隔した1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定された装着ホルダーと、離隔した1対の対象物間の距離を測定する物差し・巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置とに、連結アダプターを着脱自在に介装したため、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合される連結アダプターに大きな着脱反力を負担させて、前記測定装置に大きな着脱反力を負担させることを回避できる結果、該測定装置の損傷や耐久性の低下を防止できる。
【0015】
請求項3記載の発明では、何等の係脱操作を必要とせずに、前記測定装置を結合した前記連結アダプターを持って前記装着ホルダーに向けて力を加えるだけで、前記測定装置を前記装着ホルダーに頗る簡単に装着することができる。
【0016】
また、何等の係脱操作を必要とせずに、前記装着ホルダーに装着された前記連結アダプターを持って前記装着ホルダーから離れる方向に力を加えるだけで、該装着ホルダーから前記連結アダプターを極めて簡単に取り外すことができる。
【0017】
請求項4記載の発明では、前記連結アダプターに前記測定装置が装着された場合には、前記測定装置または前記連結アダプターに形成されたストッパー部を操作した状態で、前記係合溝に沿って前記測定装置を移動させれば、該測定装置を前記連結アダプターから容易に取り外すことができる。
【0018】
また、前記連結アダプターに前記測定装置を装着する場合には、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に形成された係合溝の端部に、他方に形成された係合突部を当てがって、該係合溝に沿って前記測定装置を移動させるだけで、前記連結アダプターに前記測定装置が外れないように簡単に装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図1ないし図18に図示された本発明の一実施形態について説明する。
【0020】
測定装置1は、携帯型レーザー距離計で、該測定装置1のケースは硬質の合成樹脂よりなり、該測定装置1は、測定装置1の先端部2から投射されたレーザー光が、その前方に離れた距離測定対象物(図示されず)の対向面に反射して戻って来る時間を検出することにより、測定装置1の測定基準位置から距離測定対象物の対向面迄の距離を測定し、これを記録し、必要に応じて記録された測定値を測定装置1の一方の側面1aの測定値表示部3に表示し、また、測定値表示部3に隣接する下面に設けられた出力端子(図示されず)から他の機器にその測定データを送信できるようになっている。
【0021】
また、図3に図示されるように、前記出力端子を開閉自在に覆う出力端子蓋4が設けられており、不使用時には、前記出力端子を出力端子蓋4で覆って出力端子の雨水等の濡れや汚れが防止されるようになっている。
【0022】
さらに、図5に図示されるように、測定装置1の基端部5の上下中央部には、表面に同芯円状突条を有する係脱押し片6が設けられ、この係脱押し片6の表面の長手方向略中央に係止爪7が一体に形成され、この係脱押し片6に隣接して電池収納蓋8が着脱自在に装着されており、電池収納蓋8を取り外して測定装置1内に図示されない電池の交換を行なうことができるようになっている。
【0023】
さらにまた、測定装置1の基端部5の上下両側にはその側面に沿い平行な左右1対の案内突条9が形成されている。
【0024】
測定装置1の基端部5に着脱自在に装着されるエンドキャップ10も測定装置1のケースと同様な硬質の合成樹脂からなり、図8に図示されるように、測定装置1との合わせ部分を除いて殻状に形成され、相対する1対の幅の長い長壁部11の中央部は補強リブ13で相互に一体に結合されて補強され、1対の長壁部11の端部を連結する幅の短い短壁部12の内面には、前後方向に指向した補強突条14が形成され、この短壁部12の内面には、前記測定装置1の案内突条9に係合し、短壁部12に沿ってエンドキャップ10が移動しうる係合溝15が形成されている。
【0025】
また、エンドキャップ10の基端部16の中央から内包へ補強リブ13に沿い短円筒部17が形成され、この短円筒部17に金属製・雌ネジ部18(図8では、雌螺糸は見えない)がエンドキャップ10の成形時に一体に鋳込まれ、図8にて、係合溝15の端部が露出している切り欠き側長壁部11aの端縁中央に係合突起19が形成されており、図1に図示されるように、エンドキャップ10に一体に結合される測定装置1を連結アダプター30に一体に取り付ける際に、連結アダプター30を貫通した雄ネジ40が金属製・雌ネジ部18に螺着されるようになっている。
【0026】
建築構造物の離隔した相対する1対のコンクリート製柱の一方の柱27(図9参照)に3本のアンカーボルト28が一体に埋設されている。本実施形態では、距離を測定すべき離隔した1対の対象物が建築構造物の柱であったが、距離を測定すべき構造物がトンネルの場合には、トンネルの内壁面に所定の距離をおいて1対の突起を形成し、この1対の突起のいずれか一方の相対する面にアンカーボルト28を埋設すればよい。
【0027】
図9および図10に図示の柱27に固定されるステンレス鋼製装着ホルダー20は、T字状の基板21と、溶接または鋳込み等でこれと一体に結合された短角筒部22とよりなり、図10に図示されるように、基板21の一方の岐片21bにボルト孔23が形成され、残りの2岐片21a、21cに切欠き24が形成され、岐片21aが設けられている側の反対側の短角筒部22の長側壁22aにネジ孔25が形成されるとともに、相対する短角筒部22の短側壁22b、22cに係止孔26が形成されている。
【0028】
測定装置1のエンドキャップ10に着脱自在に装着される連結アダプター30は、図11ないし図16に図示されるように、略直方体状のアルミニューム製ブロックよりなり、連結アダプター30の上下寸法は、鋼製装着ホルダー20の上下寸法に比べて或る程度小さく、連結アダプター30の頂部一側部には、前方に向って先細の突条31が一体に形成され、連結アダプター30の頂面30a中央から連結アダプター30の基端面30bに亘り孔32が形成され、図14に図示されるように、該孔32の基端に拡径孔部32aが形成されている。
【0029】
また、図14および図15に図示されるように、突条31と反対側の側部略中央に盲孔33が形成され、盲孔33が設けられた高さと略同じ高さで連結アダプター30の上下面に、略半球面状の半球状凹部34が形成され、図17に図示されるように、この半球状凹部34に半球状凹部34よりもやや小径の鋼球35が遊嵌され、半球状凹部34の開口周辺の環状凹部36にリング37と多数の小鋼球38とが装入され、リング37および小鋼球38が環状凹部36から脱落しないように、環状凹部36の内周面36aにリング状押え片39の外周部39aがカシメ付けされている。
【0030】
さらに、図18に図示されるように、装着ホルダー20の短角筒部22の開口部を覆うステンレス鋼製のカバー41の内周部は、装着ホルダー20の短角筒部22の外周部より僅かに大きく形成され、カバー41が装着ホルダー20の短角筒部22に嵌合された際に、ネジ孔25に相対するカバー41の側壁41aの個所に孔42が形成されている。
【0031】
さらにまた、装着ホルダー20においては、短角筒部22の短側壁22bの外側面に突片43が溶接等で一体に固着され、この突片43に連結金具44の一方の連結環45が取付けられ、連結金具44の他方の連結環46にワイヤ47を介して止めネジ48が連結されている。
【0032】
図1ないし図18に図示の実施形態は前述したように構成されているので、柱27に一体に固定された装着ホルダー20に測定装置1を装着するには、下記のような作業を行なえばよい。
【0033】
まず、柱27に埋設されたアンカーボルト28に装着ホルダー20のボルト孔23および切欠き24を嵌合し、アンカーボルト28にナット29を螺合緊締することにより、装着ホルダー20を柱27に予じめ一体に取り付ける。
【0034】
図1において、測定値表示部3が設けられている測定装置1の一方の側面1a側から、エンドキャップ10の切り欠き側長壁11aを接近させ、エンドキャップ10の係合溝15の端部を測定装置1の案内突条9に嵌合させ、エンドキャップ10を矢印A方向に移動させ、係脱押し片6の係止爪7をエンドキャップ10の係合突起19が乗り越えるように、エンドキャップ10を同じ方向へ強く押せば、係止爪7に係合突起19が係合し、測定装置1にエンドキャップ10が一体に結合される。
【0035】
次に、エンドキャップ10の基端面10aに連結アダプター30の頂面30aを当てがい、孔32の基端の拡径孔部32aより雄ネジ40を挿入し、雄ネジ40の先端雄ネジ40aを金属製・雌ネジ部18に螺合緊締することにより、連結アダプター30はエンドキャップ10に一体に結合される。
【0036】
さらに、連結アダプター30の基部30cを装着ホルダー20の開口部20aに嵌め込んでから、連結アダプター30を傾け、1対の鋼球35のいずれか一方を1対の装着ホルダー20のいずれかに嵌合させた後、装着ホルダー20の短角筒部22の中心線に連結アダプター30の中心線を合わせるように連結アダプター30を押し込むことにより、装着ホルダー20に嵌合された鋼球35を中心に連結アダプター30が揺動し、他方の鋼球35が装着ホルダー20の短角筒部22の内周面上を転がり、他方の鋼球35が他方の係止孔26に嵌合され、測定装置1は連結アダプター30およびエンドキャップ10を介して装着ホルダー20に保持される。
【0037】
最後に、止めネジ48を装着ホルダー20のネジ孔25にネジ込んで、止めネジ48の先端を連結アダプター30の盲孔33に押し込むと、連結アダプター30は装着ホルダー20に強固に固定され、かくして、測定装置1はエンドキャップ10および連結アダプター30を介して柱27と一体の装着ホルダー20に確実に取り付けられる。
【0038】
前述した操作と逆の操作を行なうことにより、装着ホルダー20に取り付けられた測定装置1を容易に取り外すことができる。
【0039】
このように、常時、測定装置1を装着ホルダー20に固定せずに、測定を必要とする時だけ、測定装置1を装着ホルダー20に取り付け、測定を終えた後は、測定装置1を装着ホルダー20から取り外すことができるので、測定を必要とする個所の数に対応した個数の測定装置1を用意するだけで足りる結果、測定装置1の個数を著しく削減でき、大巾なコストダウンを図ることができる。
【0040】
また、常時、測定装置1を装着ホルダー20に付設する必要がないため、測定装置1が風雨に晒されることがなく、測定装置1の耐久性が著しく向上する。
【0041】
さらに、測定装置1を固定保持する装着ホルダー20は、柱27に埋設されたアンカーボルト28にナット29による強固に固定されているため、時間間隔が長期間であっても、測定すべき1対の対象物にずれが生ずる惧れがなく、測定結果の信頼性が頗る高い。
【0042】
さらにまた、測定装置1をエンドキャップ10および連結アダプター30と共に装着ホルダー20から取り外した後に、カバー41を装着ホルダー20の短角筒部22に嵌め込んでから、止めネジ48を装着ホルダー20のネジ孔25にネジ込んで、止めネジ48の先端をカバー41の孔42に係合させれば、カバー41は装着ホルダー20に強固に固定され、雨やごみ等が短角筒部22内に侵入することが阻止されるため、測定装置1の取り付け時に装着ホルダー20の短角筒部22内を清掃する必要がなく、測定作業を能率良く遂行することができる。
【0043】
また、測定装置1の係脱押し片6を押し込み、A方向と逆方向へエンドキャップ10を押せば、測定装置1からエンドキャップ10を取り外すことができ、他のアダプターを測定装置1に取り付けることにより、アダプター底部に当接する個所からこれに対向した柱面、壁面等の対象物表面の距離を測定することもできる。
【0044】
図1ないし図18に図示の実施形態では、装着ホルダー20の短角筒部22は基板21に一体に固定されているため、装着ホルダー20に装着された測定装置1は一定の方向のみに向き、他の方向には向きを変えることができなかったが、図19ないし図26に図示の実施形態では、下記に説明するような構造となっているので、測定装置1の向きを変えることができる。
【0045】
図19ないし図26に図示の実施形態でも、測定装置1、エンドキャップ10および連結アダプター30は図1ないし図18に図示の実施形態と同様に構成され、装着ホルダー20が装着ホルダー50に変わっている。
【0046】
装着ホルダー50は、基体51とアダプター保持体60とよりなり、基体51の基板52は装着ホルダー20の基板21と同様にT字状をなし、基板52の一方の岐片52bにボルト孔53が形成されるとともに、残りの2岐片52a、52cに切欠き54が形成され、相対する岐片52b、52cに、基板52の巾方向に沿い基板52に対し直角に起立して2枚の支持板55が一体に設けられ、この2枚の支持板55の中央にそれぞれ孔56が形成されるとともに、この孔56を中心とした半円弧溝57がそれぞれ形成され、これらは、ステンレス鋼製であり、基体51は、装着ホルダー20と同様に柱27に埋設されたアンカーボルト28に螺合緊締されるナット29により、柱27に一体に取り付けられている。
【0047】
アダプター保持体60は、横断面寸法が連結アダプター30と略同一の中実直方体状揺動基部61と、この揺動基部61の頂部に嵌着できる大きさの角筒部70とよりなり、これら揺動基部61と角筒部70はいずれもステンレス鋼製であり、揺動基部61の上下面に、連結アダプター30の半球状凹部34および環状凹部36と同様な半球状凹部62と環状凹部64とが形成され、この半球状凹部62に鋼球63が嵌合され、環状凹部64には、連結アダプター30と同様にリング65と多数の小鋼球66が嵌装され、これらリング65および小鋼球66はリング状押え片67で環状凹部64に押え込まれて、リング状押え片67はこの環状凹部64にカシメ付けされている。
【0048】
揺動基部61の上下面には、半球状凹部62の中心から半円弧溝57の半径と同一距離だけ離れた個所にネジ孔68が形成されている。
【0049】
揺動基部61に嵌合される角筒部70は、溶接でもって揺動基部61に一体に固着され、角筒部70の一方の長側壁70aにネジ孔71が形成されるとともに、相対する角筒部70の短側壁70bに係止孔72が形成され、
図26に図示されるように、角筒部70には、装着ホルダー20と同様に、連結突片73がいずれか一方の短側壁70bに一体に固着され、この連結突片73には、図18と同様な止めネジ48が連結環45、連結金具44、連結環46、ワイヤ47を介して取り付けられている。
【0050】
図1ないし図18に図示の第1実施形態では、柱27と一体の装着ホルダー20に連結アダプター30が直接嵌合固定されていたが、図19ないし図26の第2実施形態では、アダプター保持体60の鋼球63が基体51における支持板55の孔56に嵌合され、支持板55の半円弧溝57を貫通した蝶ネジ69がアダプター保持体60のネジ孔68に螺合され、アダプター保持体60と一体の角筒部70に連結アダプター30嵌合固定されているため、第1実施形態では、測定装置1が柱27の表面27a(図9参照)に対し直角方向へ指向して固定されているのに対し、第2実施形態では、測定装置1が柱27の表面27aに対し、1対の孔56の中心を結ぶ直線を中心として揺動可能となっている。
【0051】
このため、第2実施形態では、柱27の表面27aに対して所定の角度傾斜した方向の対象物の表面への距離をも測定することができる。
【0052】
測定装置1は、携帯型レーザー距離計であったが、電気または磁気、音波等を利用して距離を測定する装置を利用してもよい。
【0053】
前述した実施形態では、いずれも測定装置1は、1対の対象物間の距離を測定するものであったが、一方の対象物を基準として、他方の対象物の特定点に向う線を基準線とし、この特定点が所定期間経過後に、前記基準線に対し直角方向へどれだけずれたかを測定する測定装置を連結アダプター30に装着するようにしてもよい。
【0054】
また、前記実施形態では、半球状凹部34、半球状凹部62に嵌合された鋼球35、63は、リング37、65、小鋼球38、66およびリング状押え片39、片67により、自転しうるが、半球状凹部34、62より脱落しないように保持されていたが、図示されない円筒状凹部と鋼球35、63とに比較的剛性の高いコイルバネを介装してもよい。
【0055】
このコイルバネを介装すると、装着ホルダー20の係止孔26に対する連結アダプター30の鋼球35の嵌脱や、基体51の孔56に対する揺動基部61の鋼球63の嵌脱や、角筒部70の連結突片73に対する連結アダプター30の鋼球35の嵌脱が容易になる。
【0056】
図1ないし図18に図示された実施形態や、図19ないし図26に図示された実施形態では、エンドキャップ10が測定装置1に着脱自在に装着され、このエンドキャップ10が連結アダプター30にさらに着脱自在に装着されていたが、測定装置1が連結アダプター30に雄ネジ40により直接着脱自在に装着されるように、測定装置1を構成してもよい。
【0057】
また、測定装置1の基部を連結アダプター30と同様に直方体状に形成し、この測定装置1の直方体状基部を装着ホルダー20の短角筒部22に直接接合し、止めネジ48等で測定装置1を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の測定装置装着構造の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】測定装置の側面図である。
【図3】測定装置の底面図である。
【図4】測定装置の先端面図である。
【図5】測定装置の基端面図である。
【図6】測定装置の基端部斜視図である。
【図7】斜視方向を変えた図6の要部拡大図である。
【図8】エンドキャップの要斜視図である。
【図9】装着ホルダーの短円筒部に取り付けた状態の側面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】連結アダプターの側面図である。
【図12】連結アダプターの頂面図である。
【図13】連結アダプターの平面図である。
【図14】図12のXIV-XIV線に沿って裁断した断面図である。
【図15】図12のXV-XV線に沿って裁断した断面図である。
【図16】図12のXVI-XVI線に沿って裁断した断面図である。
【図17】図15の要部拡大断面図である。
【図18】装着ホルダーにカバーを装着する状態を図示した斜視図である。
【図19】本発明の第2実施携帯の分解斜視図である。
【図20】装着ホルダーにアダプター保持体を取り付けた状態の側面図である。
【図21】基体の平面図である。
【図22】基体の正面図である。
【図23】基体の側面図である。
【図24】アダプター保持体の正面図である。
【図25】アダプター保持体の頂面図である。
【図26】アダプター保持体の側面図である。
【符号の説明】
【0059】
1…測定装置、2…先端部、3…測定値表示部、4…出力端子蓋、5…基端部、6…係脱押し片、7…係止爪、8…電池収納蓋、9…案内突条、10…エンドキャップ、11…長壁部、12…短壁部、13…補強リブ、14…補強突条、15…係合溝、16…基端部、17…短円筒部、18…金属製・雌ネジ部、19…係合突起、20…装着ホルダー、21…基板、22…短角筒部、23…ボルト孔、24…切欠き、25…ネジ孔、26…係止孔、27…柱、28…アンカーボルト、29…ナット、30…連結アダプター、31…突条、32…孔、33…盲孔、34…半球状凹部、35…鋼球、36…環状凹部、37…リング、38…小鋼球、39…リング状押え片、40…雄ネジ、41…カバー、42…孔、43…突片、44…連結金具、45…連結環、46…連結環、47…ワイヤ、48…止めネジ、50…装着ホルダー、51…基体、52…基板、53…ボルト孔、54…切欠き、55…支持板、56…孔、57…半円弧溝、60…アダプター保持体、61…揺動基部、62…半球状凹部、63…鋼球、64…環状凹部、65…リング、66…小鋼球、67…リング状押え片、68…ネジ孔、69…蝶ネジ、70…角筒部、71…ネジ孔、72…係止孔、73…連結突片。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、
前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、
該装着ホルダーにおける前記測定装置との嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、
前記測定装置を前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備し、
前記測定装置は前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合されることを特徴とする測定装置装着構造。
【請求項2】
離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、
前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、
前記測定装置が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合できる連結アダプターと、
前記装着ホルダーにおける該連結アダプターとの嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、
前記連結アダプターを前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備したことを特徴とする測定装置装着構造。
【請求項3】
前記装着ホルダーと前記連結アダプターとの嵌合部分には、該装着ホルダーの相対する壁面部に凹部が形成されるとともに、前記連結アダプターの相対する壁面部には、前記凹部に出没自在に嵌合しうる球体と、該球体を前記凹部に保持する押え部材とが設けられたことを特徴とする請求項2記載の測定装置装着構造。
【請求項4】
前記測定装置と前記連結アダプターとの装着部分には、該両者が配列される方向に対し直交する方向に指向した前記装着部分のいずれか一方の係合溝と、該係合溝に係脱自在に係合しうる前記装着部分の他方の係合突部とが形成されるとともに、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に、前記係合溝と係合突部との相対移動を阻止するストッパー部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の測定装置装着構造。
【請求項1】
離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、
前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、
該装着ホルダーにおける前記測定装置との嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、
前記測定装置を前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備し、
前記測定装置は前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合されることを特徴とする測定装置装着構造。
【請求項2】
離隔した1対の対象物間の距離、または、1対の対象物を結ぶ線に対し直角方向へのずれを測定する物差し、巻尺等の機械的測定手段によらない測定装置を着脱自在に装着しうる測定装置装着構造であって、
前記1対の対象物のいずれか一方の対象物に一体に固定される装着ホルダーと、
前記測定装置が着脱自在に装着できるとともに、前記装着ホルダーに着脱自在に嵌合できる連結アダプターと、
前記装着ホルダーにおける該連結アダプターとの嵌合部分を覆うように、前記装着ホルダーに着脱自在に装着されるカバーと、
前記連結アダプターを前記装着ホルダーに一体に固定できるとともに前記カバーを該装着ホルダーに一体に固定できる固定手段とを具備したことを特徴とする測定装置装着構造。
【請求項3】
前記装着ホルダーと前記連結アダプターとの嵌合部分には、該装着ホルダーの相対する壁面部に凹部が形成されるとともに、前記連結アダプターの相対する壁面部には、前記凹部に出没自在に嵌合しうる球体と、該球体を前記凹部に保持する押え部材とが設けられたことを特徴とする請求項2記載の測定装置装着構造。
【請求項4】
前記測定装置と前記連結アダプターとの装着部分には、該両者が配列される方向に対し直交する方向に指向した前記装着部分のいずれか一方の係合溝と、該係合溝に係脱自在に係合しうる前記装着部分の他方の係合突部とが形成されるとともに、前記測定装置または前記連結アダプターのいずれか一方に、前記係合溝と係合突部との相対移動を阻止するストッパー部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の測定装置装着構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2006−138709(P2006−138709A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327765(P2004−327765)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(593064881)メトロ開発株式会社 (8)
【出願人】(598002512)株式会社エスコ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(593064881)メトロ開発株式会社 (8)
【出願人】(598002512)株式会社エスコ (1)
【Fターム(参考)】
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