説明

湿度モニタリングシステムを有する着用可能物品

【課題】内蔵湿度モニタリングシステムを有する着用可能物品を提供する。
【解決手段】湿度モニタリングシステムを含む吸収性パンツ製品のような着用可能物品。湿度センサは、着用可能物品内の相対湿度が80%のような設定レベルに達した時に信号を生成する信号装置を取り付けることができる。湿度センサには、送出装置も接続することができ、吸収性物品内の相対湿度が設定レベルに達した時に着用者の皮膚に処理剤を送出することができる。湿度モニタリングシステムは、電気回路の開閉が吸収性物品内の相対湿度のレベルに依存する電気機械式とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内蔵湿度モニタリングシステムを有する着用可能物品に関する。
【背景技術】
【0002】
着用可能物品の第一の機能は、一般的に着用者の身体を覆うことである。いくつかの物品は、例えば、身体浸出物の吸収又は有害源との接触から身体を保護するなどの付加的機能を提供する。着用者の健康をモニタする機能を備えたいくつかの物品を提供する試みが為されてきた。例えば、いくつかの物品は、尿道感染症又はイースト菌感染症のような特定の健康状態を検出するために人の排泄物を分析する手段を装備している。他の物品は、発熱モニタリング装置を装備している。
【0003】
おむつ内部の相対湿度が80%から85%又はそれよりも高くなると、これは、皮膚の加湿の増大をもたらし、同じく温度、pH、及びCO2レベルのような他の状態の指示にもなり得ることを研究は示している。これらと糞便の存在のような他の要素は、最終的に発疹や他の健康問題を引き起こすことになる。例えば、水分不透過性外側カバーを有するおむつでは、汚れた時に高い相対湿度環境がおむつ内に維持される。このような閉塞的な覆いは、皮膚からの液体の限定された蒸発を許すのみである。
【0004】
おむつ区域の皮膚の過度の加湿は、おむつ皮膚炎の進行のいくつかの主因の1つである。皮膚の浸漬は、尿、糞便、及び汗の水分にほとんど連続的に露出されることに起因する。表皮の障壁特性は、刺激物の皮膚への容易な透過を可能にする過度の加湿によって危うくなる。摩擦係数は、乾燥皮膚に対するよりも湿った皮膚に対する方が高く、湿った皮膚をより擦り傷の損傷を受けやすくする。1つの文献(J.Invest.Dermatol.、1998年、11月、111(5):858−63)は、増大する流体負荷に皮膚を曝すことによる比較的一定レベルの摩擦係数及び擦り傷損傷を示している。それは、たとえ低負荷(おむつ中の尿50ml)でも、摩擦及び擦り傷に対して最大の脆弱性を与える可能性があることを示唆している。この機械的損傷もまた、刺激物に対して皮膚を一層透過性にする。増大した加湿及び損傷した皮膚は、微生物の増殖に対して最高の環境を提供することになる。
【0005】
増大した湿度レベルは、吸収性衣類、並びに他の種類の着用可能物品においても起こる場合がある。このような衣類における増大した湿度の原因は、排出された尿に限定することなく、例えば、むしろ発汗又は呼吸によってもたらされるであろう。より具体的には、増大した湿度レベルは、おむつ及び他のパーソナルケア衣類、並びに医療用衣類、運動用衣類、及び作業用衣類において起こる場合がある。着用者又は介護者が湿度レベルを知らされる場合、又は少なくとも潜在的に有害な湿度レベルの始まりを知らされる場合には、着用者又は介護者は、皮膚の損傷を防止するように適切に対処することができると考えられる。
従って、物品内の相対湿度の有害レベルを示すことができる着用可能物品の必要性及び要望が存在する。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,704,116号
【非特許文献1】J.Invest.Dermatol.、1998年、11月、111(5):858−63
【発明の開示】
【0007】
本発明は、湿度モニタリングシステムを含む吸収性物品のような着用可能物品に関する。湿度モニタリングシステムは、物品内の相対湿度のレベルを測定する湿度センサを含む。
一実施形態では、信号装置を湿度センサに直接又は間接に接続することができ、物品内の相対湿度が約80%又は約85%のような設定レベルに達した時に信号を生成することができる。信号は、例えば、視覚信号、聴覚信号、触覚信号、又はこれらのいずれかの組合せとすることができ、物品内の湿度を低減するために取るべきアクションを着用者又は介護者に知らせるものである。
【0008】
別の実施形態では、送出装置を湿度センサに直接又は間接に接続することができ、物品内の相対湿度が約80%又はそれ以上のような設定レベルに達した時に作動させることができる。送出装置が作動すると、それは、ローション、クリーム、軟膏、オイル、発疹治療剤、水虫治療剤、ビタミンA及びDローション、薬剤、体臭防止剤、皮膚冷却剤、又はこれらのいずれかの組合せのような成分を物品内の環境、物品自体、又はより具体的には着用者の皮膚に送出することができる。
信号装置及び送出装置の両方は、湿度センサに接続することができる。任意的に、物品内の温度を測定するために、温度センサを物品に含めることができる。
【0009】
湿度モニタリングシステムは、湿度センサ及び任意的に信号装置及び/又は送出装置をバッテリに接続する回路を含む電気機械システムとすることができる。回路は、物品内の相対湿度(RH)が設定レベルよりも低い時は開き、物品内の相対湿度が設定レベルよりも高い時は閉じる。回路が閉じると、信号装置は、信号を生成することができ、及び/又は、送出装置は作動することができる。代替的に、閉じた回路は、吸湿剤又は乾燥剤を含む乾燥用薬剤の放出、又は微小除湿器の作動、又は衣類上の通気孔の開口、又はこれらのいずれかの組合せなどにより、環境内のRHをより快適なレベルに低減する機構をトリガすることができる。
【0010】
湿度モニタリングシステムは、おむつ、トレーニングパンツ、及び失禁用物品、並びに他の種類のパーソナルケア衣類、医療衣類、運動衣類、及び産業用作業衣類を含む吸収性パンツ衣類のような閉塞性衣類での使用に特に適している。例えば、湿度モニタリングシステムは、おむつ、トレーニングパンツ、水着、吸収性下着、成人用失禁製品、女性用衛生製品、授乳パッド、脇の下パッド、ワイプ、防御用医療外衣、外科用医療外衣、感染防御衣服、包帯、帽子、手袋、ドレープ、顔面用マスク、実験着、つなぎ服、スウェットバンド、運動靴下、靴、ヘルメットライナ、安全帽ライナ、防火衣服、及び運動ブラジャーに適用することができる。
以上のことを考慮して、物品内の相対湿度の有害レベルを示すことができる着用可能物品を提供することが本発明の特徴及び利点である。
本発明の上記及び他の目的及び特徴は、図面と併せて以下の詳細説明から更に理解されるであろう。
【0011】
定義
本明細書に関連する限り、下記のそれぞれの用語及び成句は、以下の1つ又は複数の意味を含むことになる。
「取り付けられた」は、2つの要素の直接的又は間接的な接合、接着、接続、又は結合などを意味する。2つの要素は、それらが直接に互いに取り付けられるか、又は各々が中間要素に直接取り付けられる時のように間接に互いに取り付けられた時に互いに取り付けられたと見なされることになる。
【0012】
「身体接触面」は、衣類に関しては、衣類を着用した時に着用者の身体に接触する状態になる衣類の表面、又は衣類の他の層の表面よりも着用者の身体に近い表面を意味する。
「接続された」は、2つの要素の接合、接着、結合、又は取り付けなどを意味する。2つの要素は、それらが直接に互いに接続されるか、又は各々が中間要素に直接に接続される時のように間接に互いに接続された時に互いに接続されたと見なされることになる。
【0013】
「液体不透過性」は、層又は積層体を説明するのに用いられる時には、尿のような液体が、通常の使用状態の下で液体接触点で層又は積層体の平面に対してほぼ直角の方向に層又は積層体を通過しないことを意味する。
「液体透過性」は、液体不透過性でない層又は積層体を意味する。
「相対湿度」又は「RH」は、空気又は気体の温度での飽和蒸気圧又は最大蒸気含有量に対する水蒸気圧比又は水蒸気含有量の比と定義される。空気中の飽和蒸気圧は温度で異なり、温度が高くなれば保持することができる水蒸気は多くなる。飽和した時に、空気中の相対湿度は100%RHである。
相対湿度=(実蒸気密度/飽和蒸気密度)×100%
【0014】
「着用可能物品」は、パーソナルケア衣類、医療用衣類、運動衣類、及び作業衣類などを含む。「使い捨て衣類」という用語は、一般的に1−5回使用後に使い捨てにする衣類を含む。「パーソナルケア衣類」という用語は、おむつ、トレーニングパンツ、水着、吸収性下着、成人用失禁製品、女性用衛生製品、授乳パッド、脇の下パッド、ワイプ、乾燥時通気性外側吸収性製品カバー、及び靴などを含む。「医療用衣類」という用語は、医療用(すなわち、防御及び/又は外科用)衣類、感染防御衣服、帽子、手袋、ドレープ、顔面用マスク、及び包帯などを含む。「運動衣類」という用語は、運動靴下、運動靴、パンツ、サポーター、ブラジャー、シャツ、スウェットバンド、及びヘルメットライナなどを含む。「作業衣類」という用語は、防火衣服、実験着、つなぎ服、及び安全帽ライナなどを含む。
これらの用語は、本明細書の残りの部分において付加的な言葉を用いて定義される場合がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明により、湿度モニタリングシステムを着用可能物品内に組み込むことができる。本明細書で用いられる場合、「着用可能物品」という用語は、衣類、アクセサリ、又は着用者の少なくとも一部分の周りに適合するようになった他の物品を意味する。湿度モニタリングシステムを適用することができる適切な物品は、パーソナルケア衣類、医療衣類、運動衣類、産業用作業衣類、及び皮膚に直接又は間接に接触して潜在的に皮膚上の湿度の増大を引き起こす任意の他の衣類を含む。より具体的には、湿度モニタリングシステムは、例えば、おむつ、トレーニングパンツ、水着、吸収性下着、成人用失禁製品、女性用衛生製品、授乳パッド、脇の下パッド、ワイプ、防御用医療外衣、外科用医療外衣、感染防御衣服、包帯、帽子、手袋、ドレープ、顔面用マスク、実験着、つなぎ服、スウェットバンド、運動靴下、靴、ヘルメットライナ、防火衣服、安全帽ライナ、及び運動ブラジャーに適用することができる。
【0016】
図1は、湿度モニタリングシステム20の一例を示す図である。この実施形態では、湿度モニタリングシステム20は、小型3ボルト時計バッテリ又は印刷薄膜リチウムバッテリ又は他の適切なバッテリのような電源24にシステムの1つ又はそれ以上の構成要素を接続する回路22を備えた電気機械システムである。代替的に、電源24は、コンデンサ、太陽電池、運動誘発バッテリ、又は様々な種類の電源の組合せとすることができる。構成要素の1つは、物品内の相対湿度(RH)のレベルを測定する湿度センサ26である。湿度センサ26は、湿度ゲージ28に接続することができる。湿度センサと湿度ゲージとを組み合わせた一例は、米国アリゾナ州フェニックス所在のテクニカから入手可能な「ダイヤル式湿度計/温度計736920」である。閾値RHレベルを湿度ゲージ28上に設定して、RH針30を電源24の陽極に接続することができ、設定したRHレベルよりも低いと回路22が開いたままになるように、電源24の陰極に接続した導電バー32を閾値RH読取り位置で湿度ゲージ28上に設置することができる。物品内の相対湿度が予め設定したレベルに達すると、回路22は閉じる。吸収性衣類におけるような閉塞的環境においてRHが約80%又は約85%の時に皮膚の加湿によって引き起こされる皮膚炎が生じることが見出されているので、適切な閾値RHレベルの一例は、約80%又は約85%である。
【0017】
閉じた回路は、皮膚の損傷を防ぐために取るべきアクションを介護者又は着用者に警報を出す1つ又はそれ以上の装置、又は救済手段を投与する装置をトリガすることができる。一実施形態では、例えば、湿度モニタリングシステム20は、湿度センサ26に接続した信号装置36を含むことができる。回路22が閉じると、信号装置36は、1つ又はそれ以上の信号を生成することができる。適切な信号の例は、視覚信号、聴覚信号、触覚信号、及びその組合せを含む。視覚信号は、例えば、色の変化、蛍光、又は照明を表示することができる。色表示成分の例は、過酸化物又は過酸又はそれらの組合せのような酸化成分で酸化した時に反応するグアヤク樹脂又はテトラ−メチル−ベンジジン又はそれらの組合せ含む。聴覚信号は、警報音又は他のノイズを表示する。このような装置は、特に使い捨て物品での使用に対しては法外に高価に思えるであろうが、グリーティングカードを開いた時に曲や他のノイズを奏でるグリーティングカード内に時々組み込まれるサウンドチップのような適切な費用効果のある信号装置が容易に利用可能である。触覚信号は、物品又は着用者の皮膚の表面上で、温度変化感覚又は他の触覚変化感覚を示すことができる。いずれの場合にも、信号は、永続的であるか(すなわち、一般的に少なくとも物品の使用寿命と同じだけ長時間に亘り安定で読むことができる)、又は過渡的(すなわち、リアルタイム測定を表す)とすることができる。
【0018】
別の実施形態では、例えば、湿度モニタリングシステム20は、湿度センサ26に接続した送出装置38を含むことができる。回路22が閉じると、すなわち、物品内の湿度が設定レベルに達すると、送出装置38は作動することができる。送出装置38は、送出装置38が設定したRHレベルを記録する環境内に処理剤を送出することを可能にするポンプ又は他の装置を含むことができる。より具体的には、送出装置38は、着用者の皮膚又は物品に処理剤を送出することができる。適切な処理剤の例は、ローション、クリーム、軟膏、オイル、発疹治療剤、水虫治療剤、ビタミンA及びDローション、薬剤、体臭防止剤、皮膚冷却剤、及びその組合せを含む。代替的に、信号は、吸湿剤又は乾燥剤を含む乾燥用薬剤の送出、又は微小除湿器の作動、又は衣類上の通気孔の開口などにより環境のRHをより快適なレベルに低減する機構をトリガすることができる。送出装置は、着用者の特定の必要性及び感受性レベル又は望ましい処理レベルに適するように調節することができる。
【0019】
更に別の実施形態では、湿度モニタリングシステム20は、信号装置36及び送出装置38を含むことができ、それによって即座に着用者に救済をもたらすことができ、同時に、物品を取り外すか又は取り替えるべきであることを着用者又は介護者に知らせることができる。
湿度モニタリングシステム20に加えて、温度センサもまた着用者の物品に取り付けることができ、着用可能物品内の空気に関して着用者又は介護者に更に知識を与えることができる。温度センサは、湿度センサ26に接続することができ、又は別々に作動することもできる。
【0020】
本発明の別の実施形態では、湿度センサ26は、電気機械的に作動させるよりもむしろ化学的に作動させることができる。より具体的には、湿度センサ26は、以下に限定するものではないが、発疹又は皮膚炎を最も誘発しそうな所定の閾値RH、又は温度及び湿度の組合せで融点及び相転移を有するポリマー結合剤、超吸収剤、及び繊維などのような任意の有機又は無機、天然又は合成の材料を含むことができる。
【0021】
回路22の別の例は、図2a及び図2bで示されている。この実施形態では、連合王国グリムスビー所在のテクニカル・アブソーベンツから入手可能な「OASIS 101」のような乾燥湿度感受性剤100を、図2aに示すように蒸気/空気透過性及び液体/流体不透過性封入物で保管して電極の間に設置する。衣類の中の湿度が増大すると、乾燥湿度感受性剤100は、衣類内部の環境又は空気から水分を吸収し、乾燥湿度感受性剤100を強制的に膨潤させる。より具体的には、単一の超吸収性繊維を、その端が電極の方向を向いている導電要素として用いることができる。湿度がRHの設定レベルに達すると、乾燥湿度感受性剤100又は超吸収性繊維は、乾燥湿度感受性剤100が陽極又は陰極と接触するほどまで膨潤し、それによって図2bに示すように回路22を閉じる。信号装置及び/又は他の送出装置のような閉じた回路によってトリガされたいかなる反応も次に作動することになる。
【0022】
回路22の更に別の例は、図3a及び図3bで示されている。この実施形態では、連合王国グリムスビー所在のテクニカル・アブソーベンツから入手可能な「OASIS 101」のような乾燥湿度感受性剤102を、図3aに示すように蒸気/空気透過性及び液体/流体不透過性封入物で保管し、電極の間に挿入して電極と接触させる。前の例におけるように乾燥湿度感受性剤102は、単一の超吸収性繊維とすることができる。乾燥湿度感受性剤102は、乾燥時は非導電性であり、十分に湿らせることによって導電性になる。乾燥湿度感受性剤102は、RHの設定レベルで十分に湿って導電性になり、それによって図3bに示すように回路22を閉じる。信号装置及び/又は他の送出装置のような閉じた回路によってトリガされたいかなる反応も次に作動することになる。
【0023】
湿度モニタリングシステム20又は少なくとも湿度センサ26は、液体不透過性又は一方向液体不透過性の空気透過性封入物の内部に保管することができ、尿、汗、又は他の液体に露出することから得られる誤った信号を防ぐことができる。湿度モニタリングシステム20は、湿度センサ26が衣類にある場合はそれが吸収性パッド内ではなく、問題の皮膚区域周りの衣類の環境内にある限り、基本的に物品内又は物品上のどこにでも位置することができる。適切な態様においては、湿度センサ26は、おむつ又はパンツの股区域が物品の最も湿った部分である場合が多いので、身体の股領域分内で着用者の皮膚に最も近く設けられる。本明細書で用いられる場合、「センサ」という用語は、1つ又はそれ以上の目標物質を検出することができる1つ又はそれ以上の反応手段を含む構成要素を意味する。
【0024】
湿度モニタリングシステム20を組み込むことができる適切な吸収性パンツ衣類、すなわち、おむつ120の一例を図4に示している。おむつ120は、シャーシ132を含む。シャーシ132は、前部領域122、後部領域124、前部領域と後部領域を相互に接続する股領域126、着用者と接触するように構成された身体接触面128、及び着用者の衣類と接触するように構成された身体接触面の反対側の外面130を形成する。前部領域122は、前部ウエスト縁部138に隣接し、後部領域124は、後部ウエスト縁部139に隣接する。
【0025】
おむつ120は、外側カバー140、重ねた関係で外側カバーに接続する身体側ライナ142、外側カバー140と身体側ライナ142の間に位置決めされるか又は配置される吸収性アセンブリ(図示せず)、及び外側カバー及び/又は身体側ライナに取り付けられた一対の側部パネル160を含む。これらの側部パネル160は、タブ、ストラップ、引裂可能シーム、又は接着剤を含む適切な手段によって前部領域122と後部領域124の間で締結することができる同様の装置とすることができる。
【0026】
図4のおむつ120に示すように、前部領域122及び後部領域124は、ウエスト開口部150及び一対の脚開口部152を有する三次元パンツ構造を互いに形成する。吸収性シャーシ132のウエスト縁部138及び139は、着用した時に着用者のウエストを囲み、ウエストの周囲寸法を形成するウエスト開口部150をもたらすように構成される。股領域126内のシャーシ132の横方向に対向した側縁136の部分は、全体的に脚開口部152を形成する。前部領域122は、着用した時に着用者の前部に位置するおむつ120の部分を含み、一方、後部領域124は、着用した時に着用者の後部に位置するおむつの部分を含む。おむつ120の股領域126は、着用した時に着用者の脚の間に位置し、着用者の胴体下部を覆うおむつの部分を含む。おむつ120の側部パネル160は、着用した時に着用者の臀部から前方に位置する。
【0027】
シャーシ132は、着用者から排出されたいかなる身体滲出液も収容する及び/又は吸収するように構成されている。例えば、吸収性シャーシ132は、横方向の身体滲出液の流れに障壁を提供するように構成された一対の弾性閉じ込めフラップ(図示せず)を含むことができる。弾性閉じ込めフラップは、着用者の身体に対して密封を形成するために、トレーニングパンツ120の少なくとも股領域126内に真立のほぼ垂直な形態を有する非取り付け縁部を形成する。閉じ込めフラップの適切な構造及び配置は、一般的に当業者に公知であり、本明細書において引用により組み込まれる、1987年11月3日にエンローに付与された米国特許第4,704,116号に説明されている。
【0028】
身体の滲出液の閉じ込め及び/又は吸収を更に高めるために、おむつ120は、当業者に公知のようにウエスト弾性部材157及び/又は脚弾性部材158(図4)を含むことができる。ウエスト弾性部材157は、反対側のウエスト縁部138及び139に沿って外側カバー140及び/又は身体側ライナ142に作動的に接合することができ、ウエスト縁部の一部又は全体に亘って延びることができる。脚弾性部材158は、望ましくは、反対側の側縁136に沿って縦方向に外側カバー140及び/又は身体側ライナ142に作動的に接合され、おむつ120の股領域126に位置する。
【0029】
外側カバー140は、望ましくは、実質的に液体不透過性である材料を含み、弾力性、延伸性、又は非延伸性とすることができる。外側カバー140は、液体不透過性材料の単層とすることができるが、しかし、少なくとも1つの層が液体不透過性である多層積層体構造を含むのが望ましい。例えば、外側カバー140は、積層体接着剤(図示せず)によって互いに適切に接合された液体透過性外側層及び液体不透過性内側層を含むことができる。ビーズ、スプレー、又は平行渦などのような連続的又は断続的に付加することができる適切な積層体接着剤は、米国ウイスコンシン州ウォーワトサ所在のフィンドリー・アドヒーシブズ、又は米国ニュージャージー州ブリッジウォーター所在のナショナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニーから入手可能である。液体透過性外側層は、任意の適切な材料とすることができ、望ましくは、一般的に布状のきめをもたらすものとすることができる。このような材料の一例は、20gsm(20g/m2)スパンボンドポリプロピレン不織ウェブである。外側層はまた、液体透過性身体側ライナ142が作られる材料でも作ることができる。外側層は、液体透過性である必要はないが、外側層が着用者に相対的に布状のきめをもたらすことが望ましい。
【0030】
外側カバー140の内側層は、液体不透過性と蒸気不透過性の両方であるとすることができ、又は液体不透過性で蒸気透過性とすることができる。内側層は、望ましくは、薄いプラスチックフィルムから製造されるが、他の可塑性液体不透過性材料もまた使用することができる。内側層、又は単層の時の液体不透過性外側カバー140は、排泄物質がベッドシート及び衣類のような物品、並びに着用者及び介護者を濡らすことを防止する。液体不透過性内側層としての用途に適切な液体不透過性フィルム又は単層液体不透過性外側カバー140は、米国バージニア州ニューポートニューズ所在のハンツマン・パッケージングから市販の0.2mmポリエチレンフィルムである。外側カバー140が単層の材料である場合には、外側カバーをエンボス加工及び/又はつや消し仕上げにしてより布状のきめをもたらすことができる。上述のように、液体不透過性材料は、使い捨て吸収性物品の内部から蒸気を逃がすことができ、一方、依然として液体が外側カバー140を通過することを防止することができる。適切な「通気性」材料は、液体不透過性の望ましいレベルを与えるようにコーティングされるか又は別の方法で処理された微小孔性ポリマーフィルム又は不織布から成っている。適切な微小孔性フィルムは、日本東京所在の三井東圧化学株式会社から市販の「PMP−1」フィルム材料、又は米国ミネソタ州ミネアポリス所在の3M・カンパニーから市販の「XKO−8044」ポリオレフィンフィルムである。
【0031】
液体透過性身体側ライナ142は、外側カバー140及び吸収性アセンブリの上に重なるように示され、必ずしも必要ではないが外側カバー140と同じ寸法とすることができる。身体側ライナ142は、望ましくは、馴染みやすく、柔らかい感触があり、着用者の皮膚に刺激がないものである。更に、身体側ライナ142は、吸収性アセンブリより親水性が少ないものとすることができ、着用者に相対的に乾燥面を提供し、液体が容易にその厚みを貫通することを可能にするものである。
【0032】
身体側ライナ142は、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維)、天然繊維(例えば、木質繊維又は綿繊維)、天然繊維と合成繊維の組合せ、多孔性発泡体、網状発泡体、又は開口プラスチックフィルムなどのような広い選択肢のウェブ材料から製造することができる。様々な織布及び不織布を身体側ライナ142に用いることができる。例えば、身体側ライナは、ポリオレフィン繊維のメルトブロー又はスパンボンドウェブで構成することができる。身体側ライナはまた、天然繊維及び/又は合成繊維で構成されたボンデッドカーデッドウェブとすることができる。身体側ライナは、実質的に疎水性材料で構成することができ、疎水性材料は、任意的に界面活性剤で処理するか又は別の方法で処理して望ましいレベルの濡れ性及び親水性を与えることができる。
【0033】
吸収性アセンブリは、外側カバー140と身体側ライナ142の間に位置決めするか又は配置することができ、その構成要素は、当業技術で公知のように、接着剤のような任意の適切な手段によって互いに接合することができる。
吸収性アセンブリは、ほぼ圧縮性で馴染みやすく着用者の皮膚に非刺激性であり、かつ液体とある一定の身体排泄物を吸収して保持することができる任意の構造体とすることができる。吸収性アセンブリは、広範なサイズ及び形態に製造することができ、当業技術で通常使用される広範な液体吸収性材料から製造することができる。例えば、吸収性アセンブリは、セルロース綿毛のウェブのような親水性繊維のみのマトリックス、又は親水性繊維と疎水性繊維の両方の混合物を適切に含むことができ、又は、繊維は、通常超吸収性材料として公知の高吸収性材料の粒子と混合することができる。特定的な実施形態では、吸収性アセンブリは、木質パルプ綿毛のようなセルロース綿毛のマトリックス、及び超吸収性ヒドロゲル形成粒子を含む。木質パルプ綿毛は、合成ポリマーメルトブロー繊維、又はメルトブロー繊維と天然繊維の組合せと交換することができる。超吸収性粒子は、親水性繊維と実質的に均一に混合することができ、又は不均一に混合することもできる。綿毛及び超吸収性粒子はまた、吸収性アセンブリの望ましい区域に選択的に配置することができ、身体の滲出液をより良く収容して吸収することができる。超吸収性粒子の濃度はまた、吸収性アセンブリの厚みを通して変化させることができる。代替的に、吸収性アセンブリは、繊維性ウェブと超吸収性材料の積層体、又は局所的区域に超吸収性材料を維持する他の適切な手段を含むことができる。
【0034】
適切な超吸収性材料は、天然、合成、及び修飾天然ポリマー及び材料から選択することができる。超吸収性材料は、シリカゲルのような無機材料、又は架橋結合ポリマーのような有機化合物とすることができる。適切な超吸収性材料は、例えば、米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニー、及びドイツ連邦共和国クレーフェルトD−47805所在の「Stockhausen GmbH & Co.KG」のような様々な納入業者から入手可能である。一般的に、超吸収性材料は、水中でその重量の少なくとも約10倍を吸収することができ、望ましくは、水中でその重量の約25倍よりも多く吸収することができる。
【0035】
シャーシ132は、吸収性アセンブリと互いに向かい合った表面に沿って主として液体を受け取り、一時的に保管し、及び/又は移送し、それによって必要に応じて吸収性アセンブリの全吸収容量を最大にするように設計された他の材料を組み込むことができる。1つの適切な材料は、サージ層(図示せず)と呼ばれ、秤量約50から約120グラム毎平方メートル(gsm)を有し、米国ノースカロライナ州サリズベリー所在のコサ・コーポレーションから両方とも市販のポリエステル芯/ポリエチレン鞘を含む60%3デニール「T−256」型二成分繊維と40%6デニール「T−295」型ポリエステル繊維との均一配合物の通気ボンデッドカーデッドウェブを含む材料を含むものである。適切なサージ層の別の例は、6デニールのポリエチレンテレフタレート(PET)及び6デニール二成分バインダー繊維で作られ、秤量約50から約120gsmを有する材料を含むことができる。
本明細書に説明されているように、おむつ120の様々な構成要素は、接着剤、超音波、及び熱結合、又はその組合せのような様々な種類の適切な取り付け手段を用いて一体的に互いに組み立てることができる。
【0036】
図5は、湿度モニタリングシステム20を組み込んだおむつ120を示すものである。湿度モニタリングシステム20は、おむつ120の身体側ライナ142上又は他の身体接触面128上に半田付け又は印刷することができる。より具体的には、湿度センサ26は、身体側ライナ142上又はおむつ120の他の身体接触面128上に位置することができる。適切な態様においては、湿度センサ26は、着用者の皮膚の近くに設けられた液体不透過性で空気及び/又は蒸気透過性ハウジング42内に位置する。液体不透過性で空気及び/又は蒸気透過性材料の適切な例は、より詳細に上記で説明されている。ハウジング42内部の湿度センサ26は、前部領域122、後部領域124、又は股領域126のようなおむつ120の任意の領域に位置することができ、着用者に不快感を最も引き起こしそうにない任意の領域に適切に位置するものである。湿度センサ26は、図1で示す回路22と類似の回路に含むことができる。例えば、湿度センサ26及び任意的に送出装置38(存在する場合)は、おむつ120の身体接触面に取り付けることができ、電源24、湿度ゲージ28、及び信号装置36を全て回路22で接続し、図5で図示のようにおむつ120の外側カバー140又は他の外面130に取り付けることができる。
一実施形態では、電源24は、例えば太陽電池計算機に用いる種類の太陽電池であり、衣類の外面上に位置するものである。回路は、衣類上に印刷することができ、任意の応答を含む全体システムは、半田付けで接続することができる。
【0037】
湿度モニタリングシステム20は、1つ又はそれ以上の構成要素を含むことができる。一構成要素システムの例は、RH80%で流れるポリマーのような化学物質を含む湿度センサ26である。化学物質は、RHと温度の組合せで溶融することができる。化学物質自体は、RHレベル及び場合により温度が問題の点に達した時にトリガされる。トリガされた状態で、溶融化学物質は、一方向液体不透過性で空気透過性封入物を貫通することができ、少なくとも1つの他の化学物質、又は尿の少なくとも1つの成分、又は物品の任意の成分、又はその任意の組合せと反応し、着用者又は介護者に皮膚の損傷を防止するためのアクションを取るべきであるという視覚信号、聴覚信号、又は触覚信号を生成する。例えば、おむつ又は他の吸収性パンツ衣類においては、溶融化学物質は、外側カバーの透明エンボス加工窓を通して見ることができる障壁組織色を青から赤に変化させることができる。
【0038】
二構成要素湿度モニタリングシステムの例は、所定の閾値RH又はRHと温度の組合せで流れるか又は相を変化させ、それによって視覚信号として物品の任意の部分に色素を放出する化学物質又は結合剤によってコーティングされた色素又は指示成分を含むものである。
二構成要素湿度モニタリングシステムの別の例は、所定の閾値温度でその相を変化させる第1化学物質、及び所定の湿度でその相を変化させる第2化学物質を含むものである。信号は、2つの化学物質が互いに反応する時だけ生成される。
【0039】
本明細書に説明した湿度モニタリングシステム構成要素の任意の組合せは、本発明の範囲を変更することなく使用することができる。
本明細書に開示した本発明の実施形態は、現時点で好ましいものであるが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な修正及び改良を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示されており、均等物の意味及び範囲に該当する全ての変更はそれに含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】着用可能衣類に含めることができる湿度モニタリングシステムの一実施形態の概略図である。
【図2a】湿度モニタリングシステムに含めることができる回路の一実施形態の概略図である。
【図2b】湿度モニタリングシステムに含めることができる回路の一実施形態の概略図である。
【図3a】湿度モニタリングシステムに含めることができる回路の別の実施形態の概略図である。
【図3b】湿度モニタリングシステムに含めることができる回路の別の実施形態の概略図である。
【図4】湿度モニタリングシステムを組み込むことができる着用可能衣類の斜視図である。
【図5】衣類が延伸して平坦な状態にあって衣類の身体接触面を示す、湿度モニタリングシステムを組み込んだ着用可能衣類の平面図である。
【符号の説明】
【0041】
20 湿度モニタリングシステム
24 電源
26 湿度センサ
28 湿度ゲージ
36 信号装置
38 送出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の少なくとも一部分の周りに適合するようになった基体と、
前記基体に取り付けた湿度センサを含む湿度モニタリングシステムと、
を含むことを特徴とする着用可能物品。
【請求項2】
前記湿度モニタリングシステムは、前記湿度センサに接続した信号装置を更に含み、該信号装置は、着用可能物品内の相対湿度が設定レベル又はそれ以上に達した時に少なくとも1つの信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の着用可能物品。
【請求項3】
前記少なくとも1つの信号は、視覚信号、聴覚信号、触覚信号、及びその組合せから成る群から選択されることを特徴とする請求項2に記載の着用可能物品。
【請求項4】
前記湿度モニタリングシステムは、電気機械式湿度モニタリングシステムを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項5】
前記電気機械式湿度モニタリングシステムは、湿度センサを電源に接続する回路を含み、該回路は、物品内の相対湿度が設定レベルよりも低い時に開き、物品内の相対湿度が該設定レベルか又はそれよりも高い時に閉じることを特徴とする請求項4に記載の着用可能物品。
【請求項6】
前記湿度モニタリングシステムは、前記湿度センサに接続した送出装置を更に含み、
前記送出装置は、着用可能物品内の相対湿度が設定レベル又はそれ以上に達した時に作動する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項7】
前記送出装置は、ローション、クリーム、軟膏、オイル、発疹治療剤、水虫治療剤、ビタミンA及びDローション、薬剤、体臭防止剤、皮膚冷却剤、及びこれらの組合せから成る群から少なくとも1つを送出することを特徴とする請求項6に記載の着用可能物品。
【請求項8】
前記送出装置は、前記衣類内の相対湿度を低減することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の着用可能物品。
【請求項9】
前記送出装置は、吸湿剤の放出、乾燥剤の放出、微小除湿器の作動、前記衣類上の通気孔の開口、及びその組合せから成る群から選択された少なくとも1つの機構を用いることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項10】
相対湿度の前記設定レベルは、約80%であることを特徴とする請求項2から請求項9のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項11】
パーソナルケア衣類、医療衣類、運動衣類、及び産業用作業衣類から成る群から選択された1つであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項12】
おむつ、トレーニングパンツ、水着、吸収性下着、成人用失禁製品、女性用衛生製品、授乳パッド、脇の下パッド、ワイプ、防御用医療外衣、外科用医療外衣、包帯、帽子、手袋、ドレープ、顔面用マスク、実験着、つなぎ服、感染防御衣服、防火衣服、スウェットバンド、運動靴下、靴、ヘルメットライナ、安全帽ライナ、及び運動ブラジャーから成る群から選択された1つであることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の着用可能物品を含む吸収性パンツであって、
基体が、ウエスト開口部と第1及び第2脚開口部とを形成するシャーシを含む、
ことを特徴とする吸収性パンツ。
【請求項14】
前記湿度センサは、前記基体の身体接触面に取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項15】
前記湿度センサは、液体不透過性ハウジングに封入されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の着用可能物品。
【請求項16】
前記基体に取り付けた温度センサを更に含むことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の着用可能物品。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−503276(P2007−503276A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532356(P2006−532356)
【出願日】平成16年3月30日(2004.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/009727
【国際公開番号】WO2004/103237
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】