説明

演奏機能を有する携帯端末

【課題】簡単な操作でハンドベルの奏法に応じたハンドベル演奏を容易に行うことができる携帯端末を提供する。
【解決手段】本発明に係る携帯電話機2は、ハンドベルの音高毎のハンドベル音データを記憶部24に記憶し、ハンドベルの音高が割当てられた操作部20の操作ボタンがユーザによって押下された場合に、制御部28により、その押下操作の態様に応じてハンドベル奏法を判断し、そのハンドベル奏法に応じてハンドベル音データに対するノートオン信号及びノートオフ信号を音源21に出力し、音源21は、ノートオン信号及びノートオフ信号に基づいてハンドベル音データの出力制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏機能を有する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
楽器として用いることができる携帯電話機の技術が、下記特許文献1に開示されている。この特許文献1の携帯電話機は、予めキーに割付けられた音高データをキーが押下されている間に音源に出力し、その音高データに基づく音を出力するものであり、キーの押下操作を行うだけで、携帯電話機を楽器として用いることができる。
また、下記特許文献2には、ユーザが携帯電話機を振ったときの振動を振動センサで検出し、振動センサの出力値が一定値を超える毎にパルス信号を出力してリズム音信号を生成し、スピーカへ出力する携帯電話機が開示されている。例えば、マラカス音が携帯電話機に設定されている場合には、携帯電話機を一定の強さで振る毎にマラカス音を出力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−356770号公報
【特許文献2】特開2003−125455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した特許文献1のように、数字キー等の操作ボタンにハンドベルの音を割付けることにより、操作ボタンの押下毎に、押下された操作ボタンに割付けられたハンドベル音を鳴らすことができる。しかしながら、操作ボタンの押下操作だけではハンドベルを細かく振るシェイク奏法を行ったような演奏を行うことはできない。また、上記特許文献2を用いた場合には、携帯電話機を振る動作を検出することはできるが、振動センサの検出精度が悪い場合には、携帯電話機を振る動作態様に応じて、シェイク奏法を行ったようなハンドベル音を出力することは困難である。
本発明は、簡単な操作でハンドベルの奏法に応じたハンドベル演奏を容易に行うことができる携帯端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る携帯端末は、1又は複数のハンドベルの音データを記憶する記憶手段と、出力開始を指示する開始情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記音データの出力を行い、出力停止を指示する停止情報に基づいて前記音データの出力を停止する出力手段と、前記ハンドベルの前記音データが割当てられた入力操作部を有し、ユーザ操作を受付ける入力受付手段と、前記入力受付手段により前記入力操作部に対する前記ユーザ操作が受付けられた場合に、当該ユーザ操作の態様に応じて、前記出力手段に前記開始情報及び前記停止情報を出力する出力制御手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザ操作の態様に応じたハンドベルの演奏を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態1に係る携帯電話機2の外観図である。
【図2】実施形態1に係る携帯電話機2のブロック図である。
【図3】(a)は、実施形態1におけるハンドベル音データの波形イメージ例を示す図である。(b)は、実施形態1におけるハンドベル情報のデータ例を示す図である。(c)は、実施形態1における奏法別制御情報のデータ例を示す図である。
【図4】実施形態1における演奏前処理を示す動作フロー図である。
【図5】実施形態1におけるハンドベル設定画面の表示例を示す図である。
【図6】実施形態1におけるハンドベル割当情報のデータ例を示す図である。
【図7】実施形態1におけるハンドベル演奏処理を示す動作フロー図である。
【図8】実施形態1におけるハンドベル演奏制御処理を示す動作フロー図である。
【図9】(a)は、リング奏法におけるハンドベル音の出力制御を説明する図である。(b)は、シェイク奏法におけるハンドベル音の出力制御を説明する図である。
【図10】実施形態2における奏法別制御情報のデータ例を示す図である。
【図11】実施形態2におけるハンドベル割当情報のデータ例を示す図である。
【図12】実施形態2におけるハンドベル演奏制御処理を示す動作フロー図である。
【図13】実施形態3に係る携帯電話機3のブロック図である。
【図14】実施形態3における振動判定条件のデータ例を示す図である。
【図15】実施形態3におけるハンドベル演奏制御処理を示す動作フロー図である。
【図16】実施形態3の変形例における奏法別振動判定条件のデータ例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る携帯電話機ついて図面を参照して説明する。
本実施形態における携帯電話機は、通話機能やメール送受信機能等のほか、ハンドベルの演奏機能を有する。ハンドベルの演奏機能は、携帯電話機に設定された1又は複数のハンドベルの音を、ユーザ操作に応じて出力するものである。以下、本実施形態における携帯電話機の詳細について説明する。
【0009】
<外観>
図1は、本実施形態に係る携帯電話機の外観図である。図1に示すように、本実施形態における携帯電話機2は、上部筐体2a及び下部筐体2bで構成されている。上部筐体2aには、液晶ディスプレイ4とスピーカ6が設けられており、下部筐体2bには、ユーザ操作を行うための操作ボタン部8とマイク10が設けられている。操作ボタン部8は、カーソルを上下左右に動かす方向キーや決定キー等の操作ボタン群8a、通話機能の際に用いるオンフック及びオフフック用の操作ボタン8b、0〜9までの数字を入力する数字キー群8cなどの各種操作ボタンが設けられている。
【0010】
<構成>
次に、携帯電話機2の構成について説明する。図2は、本実施形態における携帯電話機2のブロック図である。図2に示すように、携帯電話機2は、操作部20、音源21、アンプ22、音声出力部23、記憶部24、収音部25、電話通信部26、表示部27、及び制御部28を含んで構成されている。
【0011】
操作部20は、上述した各種操作ボタンを有し、各種操作ボタンをユーザが指で押下する押下操作や、押下した操作ボタンから指を離して押下操作を終了する押下終了操作等の各ユーザ操作を検知し、検知した各ユーザ操作を示す情報を制御部28へ送出する。
【0012】
音源21は、D/A変換部を有し、制御部28から入力される制御信号に応じて、音信号を生成して出力するものであり、例えばFM(Frequency Modulation)音源やPCM(Pulse Code Modulation)音源等である。音源21は、制御部28から指示された後述の記憶部24内のハンドベルの音高毎の音データ(以下、ハンドベル音データと言う)を用いて音信号を生成して再生する。なお、本実施形態では、記憶部24にハンドベル音データが記憶されている例について説明するが、音源21においてハンドベル音データを保持するように構成してもよい。
【0013】
アンプ22は、制御部28の制御の下、電話通信時における会話の音声や、音源21によって再生されたハンドベルの音信号の振幅を増幅する。音声出力部23は、上記スピーカ6を有し、アンプ22によって増幅された音信号を発音する。
記憶部24は、不揮発性記憶媒体で構成され、携帯電話機2に設けられている各種機能の設定情報や、ユーザによって生成されたユーザデータのほか、ハンドベル演奏機能で用いる、ハンドベル音データとハンドベル情報及び奏法別制御情報を記憶する。なお、ハンドベル音データとハンドベル情報及び奏法別制御情報については後述する。
【0014】
収音部25は、上記マイク10を有し、電話通信時におけるユーザ等の音声を収音し、収音した音声信号を制御部28に送出する。電話通信部26は、図示しないアンテナを介して移動体通信網の基地局と無線接続を行い、収音部25によって収音された音声信号をA/D変換して送信し、また、基地局を介して受信した音声データをD/A変換して音声出力部23から音声信号を出力する。表示部27は、上記ディスプレイ4を備え、制御部28の制御の下、待ち受け画面、ハンドベルの設定を行うハンドベル設定画面、ユーザデータ等の各画像を表示する。
【0015】
制御部28は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)のメモリとを含んで構成されている。CPUは、RAMをワーキングエリアとして、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部28に接続された各部を制御し、通話機能等の通常機能やハンドベル演奏機能を実現する。
【0016】
本実施形態の携帯電話機2は、ハンドベル演奏機能の処理を行うためのハンドベル演奏モードと、携帯電話機としての通常機能の処理を行うための通常モードとを有し、操作部20を介してユーザが操作を行うことにより各モードを切替え、各モードに応じた機能の処理が行われる。なお、ハンドベル演奏モードの機能は、ユーザ操作に応じて、携帯電話機2の数字キー群8cの各キーにハンドベルの音高とハンドベル奏法を割当てる演奏前処理と、数字キー群8cのユーザが押下した数字キーに割当てられたハンドベルの音高と後述のハンドベル奏法に応じて、ハンドベル音データに基づいて音信号を発音するハンドベル演奏処理とを有する。
ハンドベル演奏処理において、制御部28は、ユーザによる数字キーの押下操作がなされた場合に、数字キーに割当てられたハンドベルの音高に対応するハンドベル音データを示す情報と、数字キーの押下操作の態様及びその数字キーに割当てられたハンドベル奏法に応じて、そのハンドベル音データに対するノートオン及びノートオフを示す制御信号を音源21に対して出力する機能を有する。
【0017】
<データ>
次に、携帯電話機2の記憶部24に記憶されているデータについて図3を用いて説明する。図3(a)は、音高毎のハンドベル音データの音量の時間的変化を示す波形イメージ図を示している。各ハンドベル音データ50は、各音高のハンドベルを1回鳴らしたときの波形データを表す波形パラメータであり、音高毎のハンドベル音データとして記憶されている。
図3(b)は、音高毎のハンドベル音データを示すハンドベル情報51を示している。例えば、この図において、ハンドベル1は音高「ド」のハンドベル音データを示し、ハンドベル2は音高「レ」のハンドベル音データを示している。
図3(c)は、奏法別制御情報のデータ例を示している。図3(c)に示すように、奏法別制御情報52は、各ハンドベル音データに対するノートオン信号及びノートオフ信号を繰り返し出力する時間間隔を示すノートオンオフ切替時間及びノートオフオン切替時間と、後述するハンドベル奏法を示すシェイク1及びシェイク2が対応づけられている。なお、本実施形態では、ノートオンオフ切替時間及びノートオフオン切替時間は予め記憶されているものとして説明するが、この各切替時間はユーザが任意に設定することができるようにしてもよい。この奏法別制御情報52は、ハンドベル演奏処理を行う際、シェイク奏法が割当てられた数字キーが押下されたときに参照される。
【0018】
ここで、ハンドベル奏法について説明する。ハンドベル奏法は、ハンドベルの音を1回だけ鳴らすリング奏法と、ハンドベルを細かく振ることによりハンドベルの音を連続して鳴らすシェイク奏法などがあり、本実施形態では、リング奏法とシェイク奏法のいずれかのハンドベル奏法に応じた音を生成する。更に、本実施形態では、ハンドベルを振る速さが異なるシェイク1又はシェイク2のハンドベル奏法に応じた音を生成する。なお、本実施形態において、シェイク2のハンドベル奏法は、シェイク1のハンドベル奏法より速く振る奏法である。
【0019】
<動作>
以下、本実施形態における携帯電話機2の動作について説明する。まず、演奏前処理の動作について図4の動作フローを用いて説明する。なお、図4の動作フローでは、携帯電話機2の数字キー群8cの各キーにハンドベルの音高とハンドベル奏法を割当てる操作を行うためのハンドベル設定画面を表示する操作がユーザによってなされたものとして説明する。
【0020】
ユーザからハンドベル設定画面を表示する操作がなされた場合、携帯電話機2の制御部28は、記憶部24に記憶されているハンドベル情報51に基づいて、図5に示すようなハンドベル設定画面110を表示部27のディスプレイ4に表示する(ステップS11)。ユーザは、ハンドベル設定画面110において、割当てを行いたいハンドベルの音高及びハンドベル奏法に対応する入力欄111に、操作部20の方向キーを用いてカーソル112を移動させ、カーソル位置の入力欄111に数字キーを指定する数字を入力して決定キーを押下する(ステップS12)。なお、ディスプレイ4の表示領域に表示されていないハンドベルの音高及びハンドベル奏法の割り当てを行う場合には、操作部20の方向キーを用いて画面をスクロールさせ、割当てるハンドベルの音高及びハンドベル奏法に対応する入力欄111に数字を入力して決定キーを押下することによりハンドベルの音高とハンドベル奏法の割り当て操作を行う。
【0021】
制御部28は、操作部20を介してハンドベル設定操作を終了するユーザ操作がなされるまで(ステップS13:NO)、ハンドベル設定画面110を表示し、ユーザからの数字キーを指定する入力操作を受付ける。そして、制御部28は、ハンドベル設定操作を終了するユーザ操作を操作部20を介して受付けると(ステップS13:YES)、図6に示すように、数字キーを識別するキー識別情報と、その数字キーに割当てられた音高に対応するハンドベル情報と、ハンドベル奏法を示す奏法情報とを対応づけたハンドベル割当情報53を生成し、記憶部24の所定領域に記憶する(ステップS14)。
【0022】
図6の例では、上記演奏前処理おいて、数字キー群8cにおける数字キー「1」〜「3」にはハンドベル1(音高「ド」)とリング奏法及びシェイク奏法(シェイク1、シェイク2)が各々割当てられたことを示している。また、数字キー「4」〜「6」に対しては、ハンドベル3(音高「ミ」)と、リング奏法及びシェイク奏法(シェイク1、シェイク2)が各々割当てられたことを示している。
【0023】
次に、本実施形態におけるハンドベルの演奏処理の動作について説明する。なお、以下の説明において、図6のハンドベル割当情報53の例を用いて説明する。図7は、本実施形態におけるハンドベル演奏処理の動作フローを示している。携帯電話機2の制御部28は、演奏モードを選択するユーザ操作を操作部20を介して受付け(ステップS21:YES)、数字キー群8cのいずれかのキーを押下するユーザ操作を受付けると(ステップS22:YES)、ハンドベル演奏制御処理を行う(ステップS23)。ここで、ハンドベル演奏制御処理について図8を用いて説明する。
【0024】
図8は、ステップS23のハンドベル演奏制御処理の動作フローを示している。制御部28は、ステップS22において押下された数字キーが「1」であった場合、即ち、リング奏法が割当てられた数字キー(以下、リング奏法キーと言う)の場合(ステップS231:YES)、記憶部24のハンドベル割当情報53を参照し、数字キー「1」に割当てられた「ハンドベル1」のハンドベル音データに対するノートオン信号を音源21に出力し、音源21により「ハンドベル1」のハンドベル音データ50を記憶部24から読み出して再生し、アンプ22及び音声出力部23によりハンドベル1の音信号の出力を開始する(ステップS232)。
【0025】
制御部28は、操作部20により数字キー「1」の押下終了操作を検知し、操作部20から押下終了操作を示す情報を受付けるまで(ステップS233:NO)、ノートオン信号を出力した状態で待機し、数字キー「1」の押下操作が終了されたときに(ステップS233:YES)、数字キー「1」に割当てられた「ハンドベル1」のハンドベル音データに対するノートオフ信号を音源21に出力し、音源21からアンプ22及び音声出力部23に対する「ハンドベル1」の音信号の出力を停止する(ステップS234)。
ここで、リング奏法におけるハンドベル音の出力制御のイメージを図9(a)を用いて説明する。同図の波形11は、リング奏法におけるハンドベル音の出力エンベロープを示し、波形12は、リング奏法が割当てられた数字キー「1」の押下操作を示している。ユーザにより数字キー「1」がタイミングA1で押下されたときに、「ハンドベル1(音高ド)」のハンドベル音データに対するノートオン信号が音源21に出力され、記憶部24内のハンドベル1に対応するハンドベル音データの波形データに基づく音信号が生成され、ハンドベル1の音が鳴り始める。そして、数字キー「1」の押下操作がタイミングA2で終了されたときにノートオフ信号が音源21に出力され、波形11で示すように徐々にハンドベルの音が減衰されて消音される。
このように、リング奏法キーの押下時にノートオン信号を出力し、押下終了時にノートオフ信号を出力することにより、数字キーの押下時間内にハンドベルの音データが1回だけ出力され、リング奏法を行ったようにハンドベルの音が出力される。
【0026】
図8に戻り、ステップS231において、制御部28は、ステップS22において押下された数字キーが「5」であった場合、即ち、シェイク奏法が割当てられた数字キー(以下、シェイク奏法キーと言う)の場合には(ステップS235:YES)、記憶部24のハンドベル割当情報53を参照して記憶部24から奏法別制御情報52を読み出し、シェイク1奏法に対応するノートオンオフ切替時間「t11」及びノートオフオン切替時間「t12」に従って、数字キー「5」に割当てられた「ハンドベル3」のハンドベル音データに対するノートオン信号及びノートオフ信号を繰り返し音源21へ出力する。そして、音源21は、制御部28から出力されるノートオン信号及びノートオフ信号に従い、「ハンドベル3」のハンドベル音データ50を記憶部24から読み出して再生し、アンプ22及び音声出力部23に対し、再生した音信号の出力と出力停止の処理を繰り返し行う(ステップS236)。
【0027】
制御部28は、数字キー「5」の押下操作終了を示す情報を操作部20から受付けるまで(ステップS237:NO)、ステップS236の処理を継続して行い、数字キー「5」の押下操作終了を示す情報を操作部20から受付けると(ステップS237:YES)、「ハンドベル3」のハンドベル音データに対するノートオン信号及びノートオフ信号を音源21に繰り返し出力する処理を停止する(ステップS238)。これにより音源21による「ハンドベル3」の音信号の出力が停止される。
【0028】
ここで、シェイク奏法におけるハンドベル音の出力制御のイメージを図9(b)を用いて説明する。同図の波形13はシェイク1奏法におけるハンドベル音の出力エンベロープを示しており、波形14はシェイク1奏法が割当てられた数字キー「5」の押下操作を示している。この図において、ユーザにより数字キー「5」がタイミングA3で押下されたときに、数字キー「5」に割当てられた「ハンドベル3(音高ミ)」のハンドベル音データに対するノートオン信号が音源21に出力され、記憶部24内のハンドベル3に対応するハンドベル音データの波形データに基づく音信号が生成され、波形13に示すようにハンドベル3の音が鳴り始める。そして、シェイク1奏法キーの押下操作が終了するタイミングA4まで、シェイク1奏法のノートオンオフ切替時間t11及びノートオフオン切替時間t12に従って、ノートオン信号とノートオフ信号が繰り返し音源21に出力され、波形13に示すようにハンドベル3の音が繰り返し出力される。
【0029】
シェイク2の奏法の場合もシェイク1奏法と同様の方法で出力制御されるが、シェイク2奏法はシェイク1奏法より振る動作が速いので、図9(b)のノートオン信号とノートオフ信号を繰り返し出力する時間間隔がシェイク1奏法と比べて狭くなり、ハンドベル音が連続して鳴る速さがシェイク1より速くなる。このように、シェイク1又はシェイク2のシェイク奏法が割当てられたシェイク奏法キーが押下された場合には、シェイク奏法キーが押下されている間、ノートオンオフ切替時間に応じてノートオン信号とノートオフ信号を繰り返し出力することにより、シェイク奏法を行ったようにハンドベル音が出力される。なお、この図では、ノートオン信号及びノートオフ信号の出力を繰り返す毎に、ハンドベル音の出力を消音させているが、ハンドベル音に残響音を付加するようにしてもよいし、ノートオン信号及びノートオフ信号の出力を繰り返している間はハンドベル音を消音せずにハンドベル音の出力を繰り返してもよい。
【0030】
図8に戻り、ステップS235において、ステップS22において押下された数字キーが、リング奏法キー及びシェイク奏法キーのいずれも割当てられていない数字キーであった場合には(ステップS235:NO)、ハンドベル演奏制御処理を終了する。以上が、図7のステップS23のハンドベル演奏制御処理である。
【0031】
図7に戻り、制御部28は、操作部20を介して演奏モードを解除するユーザ操作を受付けるまで(ステップS24:NO)、ステップS22〜S23の処理を繰り返し行い、演奏モードを解除するユーザ操作を受付けたときに(ステップS24:YES)、ハンドベルの演奏処理を終了して通常モードに移行する。
【0032】
なお、ステップS21において、制御部28は、演奏モードを選択するユーザ操作を操作部20を介して受付けなければ(ステップS21:NO)、ユーザ操作に応じて通常モードの処理を行い、ステップS22において、数字キー以外の操作ボタンの押下操作を示す情報を操作部20から受付けた場合には(ステップS22:NO)、上記ステップS24の演奏モードが解除されたか否かの判断を行い、判断結果に応じた上記各処理を行う。
【0033】
このように、本実施形態では、ユーザは、所望するハンドベル奏法に応じて、リング奏法とシェイク奏法が割当てられた数字キーを押下するだけで容易にハンドベル奏法を切替え、奏法に応じたハンドベルの音を出力することができるので、実際にハンドベルの演奏を行っているように演奏することができる。
【0034】
なお、上述した実施形態では、ハンドベルが割当てられた数字キーを一つずつ押下する場合の例について説明したが、例えば、図6の例において、数字キー「1」と「5」が同時に押下された場合には、数字キー「1」と「5」に割当てられたリング奏法に応じたハンドベルの音を同時に出力するようにしてもよい。
【0035】
<実施形態2>
上述した実施形態1では、ハンドベルの音高とハンドベル奏法を数字キーに割当てる実施形態について説明したが、本実施形態では、ハンドベルの音高のみを数字キーに割当て、数字キーの押下操作に応じてリング奏法かシェイク奏法かを判断する例について説明する。なお、本実施形態におけるシェイク奏法は、シェイク1又はシェイク2のいずれか一方だけが設定されているものとして説明を行う。また、本実施形態における携帯電話機は、実施形態1における携帯電話機2と同様の構成を備えるため、実施形態1と同じ構成については実施形態1と同じ符号を用い、実施形態1と異なる部分について説明を行う。
【0036】
上記したように、本実施形態では、ハンドベルの音高についてのみ数字キーの割当てを行うため、ハンドベルの音高が割当てられた数字キーに対する押下操作がリング奏法かシェイク奏法かを判定する必要がある。本実施形態では、シェイク奏法の場合には数字キーを所定時間以上押下する長押し操作を行い、リング奏法の場合には所定時間内だけ数字キーを押下する短押し操作を行うように設定されている。
【0037】
<データ>
図10は、本実施形態における奏法別制御情報のデータ例を示しており、奏法別制御情報60は記憶部24の所定領域に記憶されている。奏法別制御情報60は、長押し操作か否かを判定するための長押し判定時間と、長押し操作である場合、即ち、シェイク奏法である場合のノートオンオフ切替時間及びノートオフオン切替時間とが含まれている。この図の例では、ハンドベルの音高が割当てられた数字キーが時間T0以上押下された場合には、長押し操作であると判定され、時間T0より短い時間の押下操作であれば短押し操作であると判定される。
【0038】
また、実施形態1と同様、長押し操作である場合、即ちシェイク奏法である場合のノートオンオフ切替時間として時間t11、ノートオフオン切替時間として時間t12が設定されており、これらの時間間隔でノートオン信号及びノートオフ信号が繰り返し出力される。
なお、本実施形態では、ノートオンオフ切替時間及びノートオフオン切替時間は、予め一定時間が設定されている例について説明するが、ユーザ操作により、ノートオンオフ切替時間及びノートオフオン切替時間を設定してもよいし、ノートオンオフ切替時間の代わりに、シェイク奏法の速さのレベルをユーザが選択し、選択されたレベルに対応する予め設定されたノートオンオフ切替時間を設定するようにしてもよい。
【0039】
<動作>
以下、本実施形態における動作を説明する。なお、本実施形態では、図4に示す演奏前処理の動作フローのステップS12において、ハンドベルの音高についてのみ数字キーの割当てを行う処理以外は実施形態1と同様であるため、演奏前処理の動作説明は省略する。また、以下の説明において、図11を、本実施形態の演奏前処理により設定されたハンドベル割当情報の例として用いる。この図の例では、数字キー「1」にハンドベル1(音高「ド」)が割当てられ、数字キー「3」にハンドベル3(音高「ミ」)が割当てられている。
【0040】
以下、図10及び図11の例を用いて、本実施形態におけるハンドベルの演奏処理のうち、実施形態1と異なる処理について説明する。
携帯電話機2の制御部28は、実施形態1と同様、図8のステップS21〜S22の処理を行った後、ハンドベル演奏制御処理を行う(ステップS23)。図12は、本実施形態におけるハンドベル演奏制御処理の動作フローを示している。
制御部28は、ステップS22において押下された数字キーが「1」である場合(図7のステップS22:YES)、記憶部24に記憶されている奏法別制御情報60の長押し判定時間を参照し、ユーザにより数字キー「1」が長押し操作されたか否か判断する(ステップS31)。
【0041】
制御部28は、ステップS31において、数字キー「1」が長押し判定時間T0以上押下されたと判断した場合、即ち、数字キー「1」の長押し操作であると判断したには(ステップS31:YES)、数字キー「1」に割当てられた「ハンドベル1」のシェイク奏法であると判定し、記憶部10に記憶されたノートオンオフ切替時間t11及びノートオフオン切替時間t12を参照して、実施形態1と同様、ステップS236〜S238の処理を行い、「ハンドベル1」の音信号の出力及び停止を繰り返し行う。
【0042】
また、ステップS31において、数字キー「1」が、長押し判定時間T0以上押下されなかったと判断した場合、即ち、数字キー「1」の短押し操作であると判断した場合には(ステップS31:YES)、数字キー「1」に割当てられた「ハンドベル1」のリング奏法であると判定し、実施形態1と同様、ステップS232〜S234の処理を行って「ハンドベル1」のハンドベル音データを1回だけ出力して停止する。
このように、本実施形態では、数字キーにハンドベルの音高のみを割当て、ユーザによる数字キーの押下時間に応じてハンドベルの奏法を判定することにより、ハンドベルの奏法に応じた音の出力を制御することができるので、ユーザは、ハンドベルを割当てた数字キーを長押しするだけで容易にシェイク奏法によるハンドベルの疑似演奏を行うことができる。
【0043】
<実施形態3>
上述した実施形態1及び2では、ハンドベルの音が割当てられた数字キーを押下することにより、押下操作の態様に応じて、その数字キーに対応するハンドベル音の出力制御を行う例について説明した。本実施形態では、ハンドベルの音高が割当てられた数字キーの押下操作に加えて、携帯電話機を振る動作が行われた場合に、押下された数字キーに割当てられたハンドベル音データを出力するように制御する。
以下、実施形態1の携帯電話機2と同様の構成を備えた携帯電話機を用いて、本実施形態の説明を行うが、実施形態1と同様の構成については実施形態1と同じ符号を付し、上述した実施形態1と異なる部分について説明を行う。
<構成>
図13は、本実施形態における携帯電話機3のブロック図である。携帯電話機3は、実施形態1の携帯電話機2の構成に加え、振動検出部30を備えて構成されている。
振動検出部30は、例えば、3軸の加速度センサを含んで構成されており、携帯電話機3の上部又は下部筐体内に設けられ、携帯電話機3が左右に振られた方向の加速度の値を検出して出力する。なお、本実施形態では、振動検出部30は、加速度センサを用いるものとするが、振動センサなど携帯電話機の振動を検出できるものであればこれに限らない。
【0044】
<データ>
図14は、携帯電話機3を振る動作を判定するための振動判定条件のデータ例を示しており、振動判定条件70は記憶部24の所定領域に予め記憶されている。この例では、振動判定条件70は、振動検出部30による出力値がa0以上であれば、携帯電話機3を振る動作が行われたと判断され、a0より小さい出力値であれば、携帯電話機3を振る動作が行われていないと判断される。
従って、制御部28は、ハンドベルの音高とハンドベル奏法が割当てられた数字キーが押下された際に振動検出部30により出力された出力値が、振動判定条件を満たしていなければ、数字キーが押下されていてもその数字キーに割当てられたハンドベルの音データに対するノートオン信号を音源21に出力せず、数字キーの押下操作時に振動判定条件70を満たしている場合にノートオン信号を音源21に出力し、押下された数字キーに割当てられたハンドベル奏法のハンドベルの音が出力される。
【0045】
<動作>
以下、本実施形態における携帯電話機3の動作について説明する。なお、本実施形態における携帯電話機3の演奏前処理は実施形態1と同様であり、演奏処理の動作について実施形態1と異なる部分の説明を行う。また、携帯電話機3には、実施形態1と同様に数字キーにハンドベルが割当てられ、図6のハンドベル割当情報53が記憶部24に記憶されているものとして以下説明を行う。
【0046】
携帯電話機3の制御部28は、実施形態1と同様、図7のステップS21〜S22の処理を行った後、ハンドベル演奏制御処理を行う(ステップS23)。図15は、本実施形態におけるハンドベル演奏制御処理の動作フローを示している。制御部28は、例えば、ステップS22において押下された数字キーが「1」である場合(図7のステップS22:YES)、記憶部24から振動判定条件70を読み出し、数字キー「1」が押下された際に、携帯電話機3の筐体を振る振動操作がユーザによって行われたか否か判断する(ステップS41)。
【0047】
具体的には、ステップS41において、制御部28は、数字キー「1」の押下操作を操作部20から受付けた際に、振動検出部30の出力値を取得し、取得した値が振動判定条件70に規定されているa0以上であるか否か判断することにより振動操作が行われたか否か判断する。
【0048】
制御部28は、振動検出部30から取得した値がa0以上であると判断した場合には(ステップS41:YES)、実施形態1と同様に、ステップS231〜S234の処理を行い、数字キー「1」に割当てられたハンドベル1のハンドベル音データを1回だけ出力して停止する。
【0049】
また、制御部28は、振動検出部30から取得した値がa0より小さいと判断した場合には(ステップS41:NO)、数字キー「1」の押下操作が終了されるまで(ステップS42:NO)、振動検出部30により振動の検出を行い、ステップS41の判断を行う。また、ステップS42において、制御部28は、操作部20を介して数字キー「1」の押下操作が終了されたことを受付けた場合には(ステップS42:YES)、数字キー「1」の押下操作に対するハンドベルの演奏制御処理を終了する。
このように、本実施形態では、ハンドベルが割当てられた数字キーを押下するだけでなく、数字キーを押下して携帯電話機3を振ることにより、ハンドベルの音が出力されるので、ユーザは、実際にハンドベルの演奏を行っているようにハンドベルの演奏を体感することができる。
【0050】
なお、上述した実施形態は、実施形態1のようにハンドベルの音高とハンドベル奏法とを数字キーに割当てた場合におけるハンドベルの演奏開始の制御を行う例について説明したが、実施形態2のようにハンドベルの音高だけを数字キーに割当てる場合には、振動操作に応じてハンドベルの演奏開始の制御を行い、更に、数字キーの押下時間と振動操作の態様に応じてハンドベル奏法を判断するようにしてもよい。
【0051】
この場合には、上記実施形態3と同様、図14の振動判定条件70をハンドベルの演奏開始条件として用い、更に、図16に示す奏法別振動判定条件80を記憶部24の所定領域に予め記憶しておく。図16に示すように、奏法別振動判定条件80は、シェイク1奏法及びシェイク2奏法の各々について、振動検出部30から出力される出力値の閾値が予め設定されている。例えば、シェイク1奏法の場合には、出力値の範囲が、振動判定条件70で規定されている値a0より大きく、a1以下であればシェイク1奏法であると判定され、シェイク2奏法の場合には、シェイク1奏法の出力値の上限値a1より大きい加速度であれば、シェイク2奏法であると判定される。
上記構成の場合、携帯電話機3を振る動作の態様に応じて、ハンドベル奏法を判断することができるので、ユーザは、実際にハンドベルを演奏するように携帯電話機を所望の強さで振ることにより、ハンドベル奏法に応じたハンドベルの音を出力させることができる。
【0052】
<変形例>
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。以下、本発明に係る実施形態の変形例について説明する。
【0053】
(1)上述した実施形態では、押下された数字キーや押下操作の態様に応じて、ハンドベル奏法を判断し、ハンドベル奏法に応じたハンドベルの音の出力制御を行う例について説明したが、ハンドベル奏法に応じた出力制御と共に、数字キーの押下操作時におけるハンドベルの音量を携帯電話機2の傾きに応じて制御するようにしてもよい。この場合には、例えば、携帯電話機2の傾きを検出する傾斜センサを設け、ハンドベルが割当てられた数字キーが押下されているときの傾きを傾斜センサにより検出する。また、予め、音量レベル毎に傾斜センサの出力値の閾値範囲を定めた音量レベル条件を設定し、数字キーが押下されているときに傾斜センサによって検出された検出結果と音量レベル条件に基づいて、押下されている数字キーに割当てられたハンドベルの音の音量を制御するようにしてもよい。また、ハンドベルの音をダンプさせる傾きとして、ある一定の傾きを示す閾値を予め設定し、傾きセンサからの出力値がその閾値であれば、出力されているハンドベルの音を消音させるように制御してもよい。
【0054】
(2)また、上述した実施形態では、押下された数字キーや押下操作の態様に応じて、ハンドベルの奏法毎に音の出力を制御する例について説明したが、ユーザ操作に応じて、ハンドベルの音に効果音を付与するように制御してもよい。この場合には、効果音の音データを予め記憶し、ハンドベルを割当てる数字キーとは別の操作ボタンに効果音を割当てておく。携帯電話機2は、ユーザによってハンドベルを割当てた数字キーの押下操作と、効果音が割当てられた操作ボタンが押下された場合には、押下されている数字キーに対応するハンドベルの音を出力すると共に、押下された操作ボタンに応じた効果音の音を出力し、効果音の操作ボタンの押下終了操作時に効果音の出力を停止するようにする。
【0055】
(3)また、上述した実施形態では、携帯電話機2の数字キーにハンドベルを割当てる例について説明したが、数字キー以外の他の操作ボタンにハンドベルの音の割当てを行うようにしてもよい。
【0056】
(4)また、上述した実施形態では、携帯電話機2に設けられた数字キー等の操作ボタンの押下操作に応じてハンドベル音の出力を制御する例について説明したが、例えば、携帯電話機2のディスプレイがタッチパネルの機能を備えるものである場合、タッチパネル上に予め設定されたハンドベルの音高等を示すアイコンを表示し、そのアイコンに対する押下操作に応じて実施形態と同様にハンドベル音の出力を制御するようにしてもよい。なお、タッチパネルを用いた場合におけるハンドベル奏法の判断は、タッチパネルに表示されたハンドベルのアイコンを押下して左右に動かす等の所定の操作が行われた場合に、そのアイコンに対応するハンドベルの音に対するシェイク奏法であると判断し、アイコンを押下する操作だけであればリング奏法であると判断し、実施形態と同様に、各奏法によるハンドベルの音の出力制御を行うようにしてもよい。
【0057】
(5)また、上述した実施形態では、携帯電話機2にハンドベルの音を割当てる操作をユーザ操作により行う例について説明したが、例えば、複数の携帯電話機を用いて、ある楽曲をハンドベル演奏する場合に、複数の携帯電話機のいずれかの携帯電話機をマスタ端末として設定し、他の携帯電話機をスレーブ端末として設定する。そして、マスタ端末において、楽曲に含まれるハンドベルの音高を抽出し、各携帯電話機にハンドベルの音高を割当てるようにしてもよい。
この場合には、各携帯電話機にBluetooth(登録商標)等の通信手段を備え、マスタ端末において、演奏する楽曲の楽譜データを予め記憶し、その楽譜データに含まれているハンドベルの音高を抽出し、マスタ端末において、ユーザ操作、又は、各携帯電話機にハンドベルを設定する所定の優先順位に従って各携帯電話機にハンドベルの音高を割当てる。そして、マスタ端末は、スレーブ端末毎に割当てたハンドベルの音高の情報と楽譜データにそのスレーブ端末を識別する識別情報を付加し、通信手段を介してスレーブ端末に送信する。各スレーブ端末は、マスタ端末から自端末に割当てられたハンドベルの音高の情報と楽譜データを受信し、ユーザ操作又は予め設定されたハンドベルの音を割当てる操作ボタンの優先順序に従って、受信したハンドベルの音高を自端末における操作ボタンに割当て、実施形態と同様に、ハンドベル割当情報を記憶する。
【0058】
(6)上述した実施形態では、携帯電話機を用いて説明したが、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末、ゲーム機、電子辞書など、ユーザが手に持つことができる携帯端末装置であればこれに限らない。
【0059】
(7)上述した実施形態及び変形例における制御部28によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネットなどの通信手段を用いて携帯電話機2にダウンロードさせることも可能である。
【0060】
(8)上述した実施形態では、ユーザ操作により演奏前処理を行ってハンドベルの音高を数字キーに割当てる例について説明したが、予め所定のハンドベルの音高が数字キーに割当てられていてもよい。また、各数字キーに割当てられたハンドベルの音高をユーザ操作により変更したり、ハンドベル奏法の割当てをユーザ操作により行えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0061】
2,3・・・携帯電話機、4・・・ディスプレイ、6・・・スピーカ、8・・・操作ボタン部、8c・・・数字キー、10・・・マイク、20・・・操作部、21・・・音源、22・・・アンプ、23・・・音声出力部、24・・・記憶部、25・・・収音部、26・・・電話通信部、27・・・表示部、28・・・制御部、30・・・振動検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のハンドベルの音データを記憶する記憶手段と、
出力開始を指示する開始情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記音データの出力を行い、出力停止を指示する停止情報に基づいて前記音データの出力を停止する出力手段と、
前記ハンドベルの前記音データが割当てられた入力操作部を有し、ユーザ操作を受付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段により前記入力操作部に対する前記ユーザ操作が受付けられた場合に、当該ユーザ操作の態様に応じて、前記出力手段に前記開始情報及び前記停止情報を出力する出力制御手段と
を備えることを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−286621(P2010−286621A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139681(P2009−139681)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】