説明

潤滑油の劣化判定方法及びエンジンシステム

【課題】潤滑油の劣化の状態を簡易に計測できる潤滑油の劣化判定方法及びエンジンシステムを提供する。
【解決手段】潤滑油の劣化判定方法を実施する制御装置を備えたエンジンシステムは、ディーゼルエンジン10と、ディーゼルエンジン10の潤滑油31を溜めるオイルパン29と、潤滑油31の循環ラインL11に介装され、潤滑油31を浄化するオイルフィルタ41と、循環ラインL11から潤滑油31の一部の分取潤滑油31aを分取する弁V及び分取ラインL12と、分取ラインL12で分取した潤滑油31の劣化状態を硫酸添加による温度上昇により検知する潤滑油の劣化検知装置60と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油の劣化判定方法及びエンジンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンの潤滑油の品質及び純度が維持されることは、エンジンの耐久性を維持させるために極めて重要である。
ところで、化石燃料を使用する内燃機関であるエンジンにおいては、燃焼室、配管等を経由して燃料が潤滑油に混入するが場合がある。
そして、燃料が混入した潤滑油には、例えば粘度低下、スラッジ発生等の劣化が生じ、本来の潤滑油の機能を果たせなくなる、という問題がある。
【0003】
このため、定期的な潤滑油の交換又は定期的な抜き取り検査によって、潤滑油の劣化度を診断し必要に応じて交換を実施することが求められている。この検査は、例えば潤滑油の比重以下の所定の比重を有する浮動体を用いたフロート式の検知装置等の提案がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−308563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、安定的に潤滑油を交換する場合は、交換インターバルを安全側(短め)に設定する必要があり、その分潤滑油使用量が増大し、コスト増加となるという問題がある。
また、定期的に抜き取り検査をする場合は、個別に分析装置での分析を行うために、分析に時間を要する、という問題がある。この結果、内燃機関の潤滑油交換、運転制限等に分析結果を反映するまでに時間を要するので、本来の潤滑油の機能が発揮できず、問題が発生する確率が高まるおそれがある。
【0006】
本発明は、前記問題に鑑み、潤滑油の劣化の状態を簡易に計測できる潤滑油の劣化判定方法及びエンジンシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、使用済潤滑油を第1の分取容器に所定量分取し、使用済潤滑油に所定量の硫酸を投入し、硫酸投入による温度変化を第1の温度計測手段により計測すると共に、分取潤滑油の分取量と同量の新潤滑油を第2の分取容器に分取し、新潤滑油に所定量の硫酸を投入し、硫酸投入による温度変化を第2の温度計測手段により計測し、第1及び第2の温度計測手段の計測結果より、潤滑油の劣化の有無を判定することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法にある。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記硫酸を投入後、第1及び第2の温度計測手段における所定時間経過後の温度を計測し、比較することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法にある。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、前記硫酸を投入後、第1及び第2の温度計測手段における昇温速度を計測し、比較することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法にある。
【0010】
第4の発明は、エンジンと、エンジンの潤滑油を溜めるオイルパンと、潤滑油の循環ラインに介装され、潤滑油を浄化するオイルフィルタと、循環ラインから潤滑油の一部を分取する分取ラインと、分取ラインで分取した潤滑油の劣化状態を第1乃至3のいずれか一つの潤滑油の劣化判定方法により判定し、その判定結果より、潤滑油の一部補充又は交換、若しくは運転条件調整の制御を行う制御手段と、を具備することを特徴とするエンジンシステムにある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、潤滑油の劣化診断を簡易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、ディーゼルエンジンを模式的に示す説明図である。
【図2】図2は、1つの気筒を模式的に示す説明図である。
【図3】図3は、本発明に係る潤滑油の劣化判定方法を実施する制御装置を備えたエンジンシステムの概略図である。
【図4】図4は、温度計測時間と温度上昇との関係を示すグラフである。
【図5】図5は、温度計測時間と昇温速度との関係を示すグラフである。
【図6】図6は、実施例1に係る潤滑油中の燃料の混入による希釈度合いを計測してその対策を実施するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例】
【0014】
本実施例は船舶に搭載されている航行用としてのディーゼルエンジンをもとに説明する。
図1は、ディーゼルエンジンを模式的に示す説明図である。図2は、1つの気筒を模式的に示す説明図である。
図1に示すように、本実施例のディーゼルエンジン10は、1つ以上(本実施例では9つ)の気筒20と、過給機11と、空気冷却器12と、排気集合管13とを含む。まずは図2を用いて1つの気筒20の基本的な構成を説明する。なお、以下では、気筒20の一例としてレシプロ型のものを説明するが、気筒20はロータリー型のものでもよい。図2に示すように、気筒20は、シリンダ21と、ピストン22と、クランク軸23と、クランク室23aと、コネクティングロッド24と、シリンダヘッド25と、燃焼室25aと、吸気ポート26aと、吸気バルブ26と、排気ポート27aと、排気バルブ27と、インジェクタ28と、オイルパン29とを含む。
【0015】
シリンダ21は、筒状の部材である。ピストン22は、シリンダ21の中空部に設けられる。ピストン22は、シリンダ21の中心軸方向に移動できるように設けられる。クランク軸23は、回転できるようにクランク室23aに設けられる。クランク室23aは、シリンダ21の中心軸方向の一方側に設けられる。クランク軸23は、ピストン22の往復運動を回転運動に変換する。コネクティングロッド24は、ピストン22とクランク軸23とを連結する。
【0016】
シリンダヘッド25は、シリンダ21の中心軸方向の他方側(クランク室23aとは反対側)に設けられる。燃焼室25aは、ピストン22と、シリンダヘッド25とで囲まれる空間である。
【0017】
吸気ポート26a及び排気ポート27aは、気筒20の外部と燃焼室25aとを連通する。吸気バルブ26は、吸気ポート26aに設けられる。吸気バルブ26は、吸気ポート26aを介して気筒20の外部と燃焼室25aとの間での空気の流動を調節する。排気バルブ27は、排気ポート27aに設けられる。排気バルブ27は、排気ポート27aを介して気筒20の外部と燃焼室25aとの間での空気の流動を調節する。
【0018】
燃料噴射ポンプ32は、エマルジョン燃料を加圧し、インジェクタ28にエマルジョン燃料を導く。インジェクタ28は、例えば燃焼室25aに噴出口が突出して設けられる。燃料噴射ポンプ32は、燃料供給装置30から導かれたエマルジョン燃料を燃焼室25aに導く。エマルジョン燃料は、軽油や重油などの燃料に水が混合したものである。なお、燃料噴射ポンプ32は、吸気ポート26aに噴出口が突出して設けられてもよい。オイルパン29は、クランク室23aに設けられる。オイルパン29は、潤滑油31を溜める。
【0019】
上記構成の気筒20は、吸気、圧縮、膨張、排気の1サイクルを繰り返し行う。これにより、気筒20は、ピストン22が往復運動し、クランク軸23が回転する。なお、気筒20は、4ストロークで1サイクルを行うものでもよいし、2ストロークで1サイクルを行うものでもよい。
【0020】
ディーゼルエンジン10についての説明に戻る。
過給機11は、空気を加圧する。過給機11は、図2に示す排気ポート27aから排出された排気ガスのエネルギーを得て空気を加圧する、いわゆるターボチャージャーである。なお、過給機11は、クランク軸23の回転力を得て空気を加圧する、いわゆるスーパーチャージャーでもよい。空気冷却器12は、過給機11から導かれた空気を冷却する。排気集合管13は、各気筒20の排気ポート27aと連通する。本実施形態では、各気筒20の排気ポート27aから排出された排気ガスは排気集合管13を介して過給機11に導かれる。
【0021】
ここで、図1に示すクランク軸23は、各気筒20で共通の部材である。上記構成により、各気筒20が稼動することにより、ディーゼルエンジン10はクランク軸23を回転させる。なお、本実施形態では、ディーゼルエンジン10が過給機11を含むものとして説明したが、ディーゼルエンジン10は、過給機11を含まなくてもよい。すなわち、ディーゼルエンジン10は、自然吸気型の内燃機関でもよい。この場合、ディーゼルエンジン10は、空気冷却器12を含まなくてもよい。
【0022】
次に、ディーゼルエンジンの潤滑油の劣化判定方法及びエンジンシステムについて詳細に説明する。
【0023】
図3は、本発明に係る潤滑油の劣化判定方法を実施する制御装置を備えたエンジンシステムの概略図である。
図3に示すように、潤滑油の劣化判定方法を実施する制御装置を備えたエンジンシステムは、ディーゼルエンジン10と、ディーゼルエンジン10の潤滑油31を溜めるオイルパン29と、潤滑油31の循環ラインL11に介装され、潤滑油31を浄化するオイルフィルタ41と、循環ラインL11から潤滑油31の一部の分取潤滑油31aを分取する弁V及び分取ラインL12と、分取ラインL12で分取した潤滑油31の劣化状態を硫酸添加による温度上昇により検知する潤滑油の劣化検知装置60と、を具備するものである。なお、図3中、符号42は新潤滑油タンク、P2は潤滑油ポンプを図示する。
【0024】
潤滑油の劣化検知装置60は、使用済潤滑油である分取潤滑油31aを所定量分取する第1の分取容器61Aと、分取潤滑油31aに所定量の硫酸63を投入し、硫酸投入による温度変化を計測する第1の温度計測手段64Aと、新潤滑油62を所定量分取する第2の分取容器61Bと、新潤滑油62に所定量の硫酸63を投入し、硫酸投入による温度変化を計測する第2の温度計測手段64Bとを具備している。
【0025】
先ず、エンジン10のオイルパン29又は循環ラインL11のいずれかのポイントから潤滑油を一定量(例えば1〜100ml)抜き取り、耐熱性、耐薬品性のある第1の分取容器61Aに投入する。
同様に未使用の新潤滑油も同量第2の分取容器61Bに投入する。
第1及び第2の分取容器61A、61B内に温度計測手段である温度計測手段64A、64Bを挿入する。
【0026】
次に、分取潤滑油31a、新潤滑油62に硫酸63を1〜20%(硫酸濃度98%の場合)の範囲において、一定速度で滴下しつつ、攪拌する。
なお、硫酸63の添加量は、硫酸濃度及び検査潤滑油との反応性により適宜調整する。ここで、使用する硫酸濃度は、例えば50〜98%とするのが好ましい。
【0027】
硫酸63の投入後、一定時間(5〜30分)放置し、一定時間経過後の温度を計測する。
潤滑油はその使用の経時変化による劣化にともない、硫酸と反応して発熱する異物等(金属分)が増大するため、一定時間経過後の温度が高くなるので、その温度上昇を比較する。
【0028】
図4は温度計測時間と温度上昇との関係を示すグラフである。
分取潤滑油31aの温度(Ta)と新潤滑油62の温度(Tf)との温度差を、潤滑油体積(V0)と硫酸添加率(α)の積で割った値M1を判定値とする。また、潤滑油体積(V0)と硫酸添加率(α)を常時一定とするのであれば、分取潤滑油31aの温度(Ta)と新潤滑油62の温度(Tf)の差分を判定値Mとしてもよい。
【0029】
判定値(M1)={(Ta)−(Tf)}/{(V0)×α}・・・(1)
【0030】
この判定値M1が許容値以下であるか否か(劣化が許容値以下であるか否か)を評価し、許容値を超えたと判断された場合には、制御部66において、潤滑油の劣化であると判定する。
この判定の結果、制御部66は、潤滑油の一部補充又は交換、若しくは運転条件調整の制御を行う。
【0031】
ここで、潤滑油31はその劣化が進行しているほど硫酸63と反応して熱を発生する物質(例えば金属粉、水分等)が多く含まれているため、未使用油である新潤滑油との発熱量(=一定時間経過後の温度)の差異で劣化判定が可能となる。
【0032】
例えば新潤滑油が例えば10〜50℃とあまり温度上昇が無いのに対し、使用油である分取潤滑油はその劣化の程度によるが、例えば50〜100℃程度以上に温度上昇が顕著となる。
【0033】
本発明による潤滑油の劣化判定方法は、簡易な装置を用いるだけでよいので、試験室で分析を実施する必要がなく、判定結果を即座にエンジンの運転制御及び潤滑油交換に反映することができる。
【0034】
また、温度計測手段による計測は、所定時間の経過を待つ以外に、温度昇温状態を把握して判断することもできる。
潤滑油はその使用の経時変化による劣化にともない、硫酸と反応して発熱する異物等(金属分)が増大するため、一定時間経過後の温度が高くなるので、その温度の昇温速度が速くなるので、これを比較する。
【0035】
図5は温度計測時間と昇温速度との関係を示すグラフである。
すなわち、使用油である分取潤滑油31aの温度(Ta1、Ta2・・・)と新潤滑油62の温度(Tf1、Tf2・・・)の昇温速度を計測し、昇温速度の差異を潤滑油体積(V0)と硫酸添加率(α)の積で割った値を判定値M2とする。また、潤滑油体積(V0)と硫酸添加率(α)を常時一定とするのであれば、昇温速度の差分を判定値M2としてもよい。
【0036】
判定値(M2)={(Ta2−Ta1)−(Tf2−Tf1)}/{(V0)×α)×(t2−t1)}・・・(2)
【0037】
この判定値M2が許容値以下であるか否か(劣化が許容値以下であるか否か)を評価し、許容値を超えたと判断された場合には、制御部66において、潤滑油の劣化であると判定する。
この判定の結果、制御部66は、潤滑油の一部補充又は交換、若しくは運転条件調整の制御を行う。
この温度昇温速度による判定は、前述した所定時間経過後の温度上昇により判定するものと異なり、短時間での判定が可能となり、より迅速は判定が可能となり、迅速な制御の対応が可能となる。
【0038】
なお、分析装置は複数の内燃機関で共用することが可能である。
【0039】
エンジン運転中における潤滑油への燃料の希釈状態を分析する手順について説明する。図6は、実施例に係る潤滑油中の燃料の混入による希釈度合いを計測してその対策を実施するフローチャートの一例である。
【0040】
まず、運転時間が定期検査時間に達したか否かを判断する(ステップST1)。
【0041】
次に、定期検査時間に達していない(tD:運転時間<tT:定期検査期間)と判断した場合(ステップST1:No)、本制御を終了し、引き続き、再度時間の確認をする。
一方、上記定期検査時間に達した(tD≧tT)と判断した場合(ステップST1:Yes)、分岐ラインの弁を開き、潤滑油31の一部の分取潤滑油31aを分取(1〜100ml)する(ステップST2)。
【0042】
分取潤滑油31aを第1の分取容器61Aに分取すると共に、新潤滑油も同量第2の分取容器61Bに分取し、その後同時に硫酸を添加する(添加量は潤滑油の20vol)(ステップST3)。
【0043】
所定時間経過後、温度計測手段64A、64Bで両者の温度を計測し、検査判定値M1を求める(ステップST4)。
【0044】
この検査判定値M1より、潤滑油の劣化である(許容限界を超えている)か否かを判定する(ステップST5)。
【0045】
この判定判断により許容限界を超えていると判断した場合(ステップST5:Yes)、新潤滑油タンク42と廃油タンク(図示せず)に通じる弁V5及びV6を操作し、オイルパン29中の潤滑油31を補充又は入替操作、運転条件調整等の対策を行う(ステップST6)。
その際、廃油は弁V6を操作して廃油タンク(図示せず)で保管する。
なお、判断により許容限界を超えていないと判断した場合(ステップST5:No)、終了し、再度検査時間まで待機する。
【0046】
このように、本発明によれば、エンジンの運転中において、潤滑油31の劣化があることが迅速に確認でき、その劣化の程度に応じて潤滑油31の補充又は交換に即座に反映することができる。
【0047】
本実施例によれば、内燃機関の近傍(現場)で潤滑油の分析及び劣化診断が可能であるため、診断結果を迅速に内燃機関の運転制御及び潤滑油交換に反映することができ、事前にトラブルを回避することが可能である。
また、特別な器具や高価な分析装置を必要としないため、検査対象内燃機関の設置場所や地域を選ばず適用することが可能である。
さらに、温度上昇の度合いや昇温速度の度合いから、潤滑油の余寿命の評価を行うこともできる。
【0048】
また、潤滑油の劣化検知装置の構成が簡易な構成であるため、安価で安定的な潤滑油管理が可能である。
【0049】
なお、上述した実施例にて、船舶に搭載されて航行用としてのディーゼルエンジンに適用して説明したが、発電用などディーゼルエンジン全般に適用してもよい。
【符号の説明】
【0050】
10 ディーゼルエンジン
20 気筒
31 潤滑油
60 潤滑油の劣化検知装置
61A 第1の分取容器
61B 第2の分取容器
62 新潤滑油
63 硫酸
64A 第1の温度計測手段
64B 第2の温度計測手段




【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用済潤滑油を第1の分取容器に所定量分取し、使用済潤滑油に所定量の硫酸を投入し、硫酸投入による温度変化を第1の温度計測手段により計測すると共に、
分取潤滑油の分取量と同量の新潤滑油を第2の分取容器に分取し、新潤滑油に所定量の硫酸を投入し、硫酸投入による温度変化を第2の温度計測手段により計測し、
第1及び第2の温度計測手段の計測結果より、潤滑油の劣化の有無を判定することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記硫酸を投入後、第1及び第2の温度計測手段における所定時間経過後の温度を計測し、比較することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記硫酸を投入後、第1及び第2の温度計測手段における昇温速度を計測し、比較することを特徴とする潤滑油の劣化判定方法。
【請求項4】
エンジンと、
エンジンの潤滑油を溜めるオイルパンと、
潤滑油の循環ラインに介装され、潤滑油を浄化するオイルフィルタと、
循環ラインから潤滑油の一部を分取する分取ラインと、
分取ラインで分取した潤滑油の劣化状態を請求項1乃至3のいずれか一つの潤滑油の劣化判定方法により判定し、その判定結果より、潤滑油の一部補充又は交換、若しくは運転条件調整の制御を行う制御手段と、を具備することを特徴とするエンジンシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−137342(P2012−137342A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288964(P2010−288964)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】