説明

炊飯器

【課題】ゴキブリ等の害虫の進入を阻止し、尿、糞による基板パターンのショートなどによる発煙故障等が生じることのない炊飯器を提供すること。
【解決手段】上部が開口し内鍋2が着脱自在に収容される本体1と、本体1の開口部を覆う蓋体30と、内鍋2を加熱する加熱手段10と、加熱手段10を制御する制御部を有する制御基板15と、冷却ファン18により吸入された外気により制御基板15を冷却する放熱器20と、吸気口9aと排気口9bとを有し、冷却ファン18により外気を吸気口9aから吸入して制御基板15や加熱手段10を冷却したのち排気口9bから排気する冷却用の風路17とを備え、吸気口9a及び排気口9bの両者またはいずれか一方に、害虫の侵入を防止する侵入防止部材50、53を取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は炊飯器に係り、より詳しくは、本体内にゴキブリ等の害虫の侵入を防止することができる炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
炊飯器は一般に、発熱素子が搭載された制御基板を冷却するために、冷却ファンによって本体に設けた吸気口から外気を吸入し、制御基板を冷却したのち排気口から排気するようにしている。このため、吸気口や排気口から本体内にゴキブリ等の害虫が進入し、ゴキブリ等の尿、糞による基板パターンのショートなどにより、発煙故障等が発生することがあった。
【0003】
従来の炊飯器に、外枠、底板、外蓋などの本体や蓋体の外郭を形成する部材を、プラスチック材料によって形成し、このプラスチック材料にゴキブリ等の害虫を忌避する作用を有する任意の粉末を含有させたものがある。また、害虫忌避粉末を含有する部材を炊飯器の内部に直接に固定したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−070145号公報(第8頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の炊飯器は、本体や蓋体の外郭を形成する部材をプラスチック材料で形成し、これにゴキブリ等の害虫を忌避する作用を有する任意の粉末を含有させているが、ベース部材であるプラスチック材料の機械的な強度が低下したり、耐熱性が低下したりする場合があった。また、害虫忌避粉末を含有する部材を直接に炊飯器の内部に固定した場合は、固定部材の交換が困難であった。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、ベース部材の機械的な強度低下や耐熱性の低下が生じることがなく、また害虫忌避粉末を含有する部材を内部に固定する必要もなく、ゴキブリ等の害虫の本体内への侵入を阻止し、尿、糞による基板パターンのショートなどにより発煙故障等が生じることがない炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る炊飯器は、上部が開口し内鍋が着脱自在に収容される本体と、本体の開口部を覆う蓋体と、内鍋を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する制御部を有する制御基板と、冷却ファンにより吸入された外気により制御基板を冷却する放熱器と、吸気口と排気口とを有し、冷却ファンにより外気を吸気口から吸入して制御基板や加熱手段を冷却したのち排気口から排気する冷却用の風路とを備え 、吸気口及び排気口の両者またはいずれか一方に忌避効果を有し害虫の侵入を防止する侵入防止部材を取り付けたものである。
【発明の効果】
【0008】
本体の吸、排気口等にゴキブリ等の害虫の侵入防止部材を設けて、炊飯器の本体内にゴキブリが侵入できないようにしたので、ゴキブリ等の糞、尿などによる基板パターンのショート等による発煙故障等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施の形態に係る炊飯器の縦断面図である。
【図2】図1の下面図である。
【図3】図1の底板近傍の縦断面図である。
【図4】図2の吸気口側に取り付けられ侵入防止部材の下面図およびその側面図である。
【図5】図2の排気口側に取り付けられ侵入防止部材の下面図およびその側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施の形態に係る炊飯器を示す図1〜図3において、炊飯器本体1(以下、単に本体という)内には上から着脱自在に収容される内鍋2が設けられている。この内鍋2は有底筒状に形成され、内部に米と水が収容される。
【0011】
本体1の外面には、これと一体に結合され、上部に開口部を有する環状の上枠4が設けられており、その内部には筒状の内遮蔽板5とその下に設けられたほぼ深皿状のコイル台6とからなる内鍋収納部7が設けられている。そして、内遮蔽板5の外面にはこれに密着して加熱手段である胴ヒータ5aが取付けられ、炊飯時及び保温時に通電されて発熱する。また、コイル台6の外面(底部およびコーナ部)には誘導加熱コイル10が巻き付けられて固定されており、通電により交番磁界を発生し、内鍋2を電磁誘導により加熱する。また、コイル台6の中心部には、内鍋2の底部に当接して内鍋2の温度を検知する温度センサ11が設けられている。なお、本体1の側面部は筒状の外枠8によって構成され、上枠4と底板9との間に挟持されて固定されている。
【0012】
本体1の前面側には基板ホルダ12が設けられており、その上部には操作基板取付部13が設けられ、操作基板14が傾斜して取り付けられている。また、操作基板14の上方には操作パネル21が設けられ、メニュー等の選択と炊飯ボタン等のスイッチを備えている。そして、基板ホルダ12には、内鍋収納部7に近接して、制御部を有する制御基板15が取り付けられており、さらに、基板ホルダ12の下部は下方に延設されて制御基板15と外枠8との間を仕切る仕切り板16が形成され、仕切り板16と制御基板15との間には吸気風路17が形成されている。
【0013】
制御基板15には発熱素子15aが搭載されており、また、所定の間隔で整列された複数のフィン20aを有する放熱器20が冷却ファン18の排気側に対向して搭載され、フィン20aは冷却ファン18の吐出側において上下方向にほぼ平行して配設されている。また、底板9の前部側には吸気口9aが設けられ、吸気口9aに臨んで、吸気風路17内には冷却ファン18が設置されている。なお、吸気口9aには、これを外部(底板9の下側)から着脱自在に覆ってゴキブリ等の害虫の侵入を防ぐための忌避効果を有する侵入防止部材である吸気側板金50が取り付けられている(後に詳述する)。
【0014】
底板9の後部側には排気口9bが設けられており、また本体1の後部側には電源コード、電源プラグを有するコードリール22が縦方向に設置され、底板9には炊飯器を支持するための脚部23(前側脚部23a、後側脚部23b)が前後にそれぞれ2箇所設けられている。 なお、排気口9bにはこれを外部(底板9の下側)から着脱自在に覆ってゴキブリ等の害虫の侵入を防ぐための侵入防止部材である排気側板金53が取り付けられており(後に詳述する)、また、コードリール22の電源コードの引出し口にも、これを着脱自在に覆ってゴキブリ等の害虫の侵入を防ぐための忌避効果を有する侵入防止部材であるコード側板金(図示せず)が取り付けられている。
【0015】
内鍋2の上面開口部は蓋体30により開閉自在に覆われており、蓋体30の後端部は本体1の上部後側にヒンジ31により開閉自在に支持されている。この蓋体30は、上面を形成する上蓋30aと、上蓋30aの下側に固定された下蓋30bとを有している。そして、蓋体30の前部は、上枠4(後述)に設けた係止ボタン3により係止される。
【0016】
蓋体30の上部には、内鍋2内に連通し、内鍋2内で発生したおねばと蒸気を分離し、蒸気を外方へ排出するためのおねばカートリッジ(蒸気通路体)40が着脱可能に装着され、蓋体30の下面には蒸気孔を有し内鍋2の上面開口部を覆う内蓋32が着脱自在に装着されている。
【0017】
おねばカートリッジ40は、上蓋30aに形成された上面を開口した凹部内に着脱可能に取り付けられており、下ケース(蒸気通路本体)40aと上ケース(蒸気通路カバー)40bとからなり、これらが上下一体となって蒸気通路を有する蒸気排出装置を構成する。下ケース40aは、ほぼ漏斗状に形成され、ほぼ中央におねば戻しタンク(タンク部)41が設けられており、その底壁には内鍋2内におねばを戻すための戻し弁(図示せず)を備えた穴部42が設けられている。おねば戻しタンク41にはその垂直壁の後側の壁面に沿って内鍋2内からの蒸気が流入する導入筒43が立設されている。
そして、上ケース40bと下ケース40aとは、複数の障壁によって区画されるおねば分離空間が形成されて、導入筒43から導入されたおねばと蒸気とを分離する。
【0018】
次に、図4、図5を参照して忌避効果を有する侵入防止部材である吸気側板金50、排気側板金53およびコード側板金(図示せず)について詳述する。
図2に示すように、底板9の前部に設けられた吸気口9aの両側には、前側脚部23aが設けられている。そして、吸気口9aには、空気を吸い込む小穴51が複数設けられて、吸気口9aを外部(底板9の下側)から着脱自在に覆う吸気側板金50が取り付けられている。この吸気側板金50に設けられた小穴51は、例えば、長辺を前後方向(図2の左右方向)に配向するほぼ長方形状をなし、幅方向(図2の上下方向)に一定間隔で複数形成され、さらにこの小穴群が前後方向(図2の左右方向)に3列形成されている。
【0019】
吸気口9aはその開口縁部にほぼL字状の引掛け部90aが所定の間隔で複数設けられており、吸気側板金50を底板9に沿ってほぼ平行にスライドさせ(図2のイ方向 )、引掛け部90aに係止して底板9に自在に着脱できるようにしてある。この引掛け部90aは、例えば、吸気口9aの前面側に1箇所設けられ、両側面に2箇所づつ設けられている。
そして、吸気側板金50には、引き抜き側(図2の右側)の縁部50aのほぼ中央部に、下方(図2の手前側)にほぼ直角に折り曲げられたつまみ部52が設けられており(図4参照)、このつまみ部52を把持して吸気口9aの引掛け部90aに着脱して、抜き差しきるようにしてある。
【0020】
また、底板9の後部に設けられた排気口9bの前側の両側近傍には、後側脚部23bが設けられている。そして、排気口9bには、これよりも幅広で、空気を通すがゴキブリ等の害虫が本体1内に侵入するのを防ぐ大きさの小穴54が複数設けられて、排気口9bを外部(底板9の下側)から着脱自在に覆う排気側板金53が取り付けられている。この排気側板金53に設けられた小穴54は、例えば、長辺を前後方向(図2の左右方向)に配向するほぼ長方形状をなし、幅方向(図2の上下方向)に一定間隔で複数形成されている。
【0021】
排気口9bはその開口縁部にほぼL字状の引掛け部90bが所定の間隔で設けられ、排気側板金53を底板9に沿ってほぼ平行にスライドさせ(図2のロ方向)、掛け部90bに係止して底板9に自在に着脱できるようにしてある。この引掛け部90bは、例えば、排気口9bの前面側に4箇所設けられ、後面側に3箇所設けられている。そして、排気側板金53には、引き抜き側(図2の上側)の縁部53aのほぼ中央部に、下方(図2の手前側)にほぼ直角に折り曲げられたつまみ部55が設けられており(図5参照)、このつまみ部55を把持して排気口9bの引掛け部90bに着脱して、抜き差しできるようにしてある。
【0022】
さらに、コードリール22の電源コードの引出し口には、ゴキブリ等の害虫が本体1内に侵入するのを防ぐ大きさの小穴が複数設けられて、引出し口を着脱自在に覆うコード側板金が取り付けられている(図示せず)。
【0023】
上記の説明では、侵入防止部材である吸気側板金51、排気側板金53およびコード側板金(図示せず)を金属板によって形成した場合を示したが、金属板に限定するものではない。また、侵入防止部材を複数の小穴を有する板金によって形成した場合を示したが、網状の部材によって形成してもよい。
さらに、吸気口9aおよび排気口9bは、その開口縁部にほぼL字状の引掛け部90a、90bが設けられ、吸気側板金51を引掛け部90aに、排気側板金53を引掛け部90bに係止して底板9に沿ってほぼ平行にスライドして着脱できるようにした場合を示したが、吸気側板金51および排気側板金53を底板9の下側よりそれぞれ吸気口9aおよび排気口9bを覆うようにしてねじ止めするなど、他の手段により着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
【0024】
上記のように構成した本発明の作用を説明する。炊飯を行う場合、まず、所定量の米と水を入れた内鍋2を本体1内に収容して蓋体30を閉める。ついで、炊飯器の電源を入れて、本体1の前面側に設けられた操作パネル21の炊飯キーを押下すると、本体1内に設けられた制御基板15の制御部は、誘導加熱コイル10に通電して内鍋2の底面に渦電流を発生させ、内鍋2を発熱させて炊飯工程を開始する。炊飯中、温度センサ11が内鍋2の温度を検知しており、この検知温度に基づいて制御部は誘導加熱コイル10への通電を制御し、予熱、炊飯、むらしの各工程を実行して内鍋2内の米を炊きあげる。
【0025】
一方、炊飯工程が開始されると、冷却ファン18に通電され、これを駆動して、底板9に設けた吸気口9aから外気を吸い込む。すなわち、外気は、吸気口9aに設けた吸気側板金50の小穴51を通って冷却ファン18を通過し、放熱器20のフィン20aに沿って流れて、吸気口9aの上側に位置する制御基板15上の発熱素子15a等を冷却し、さらに本体1の下部を流動して誘導加熱コイル10等を冷却し、これらの表面温度を下げて、排気口9bに設けた吸気側板金53の小穴54を通って本体1の外部に排出される。
【0026】
上記の炊飯工程で内鍋2内の米等が沸騰すると、おねばカートリッジ40は、内鍋2の内圧の上昇により発生するおねばと蒸気とを、内蓋32の蒸気孔を介して内鍋2内に連通した導入筒43から導入する。そして、おねばと蒸気とをおねば分離空間で分離し、蒸気のみを蒸気口から蓋体30の外方に排出して、残ったおねばをおねば戻しタンク41に貯め、沸騰がおさまり内鍋2の内圧が低下した際に、戻し弁を備えた穴部42からおねばを内鍋2内に戻す。
【0027】
そして、炊飯工程が終了すると制御部によって保温工程に移行し、胴ヒータ5a等が発熱して内釜2内の米飯を保温する。
【0028】
吸気口9aから本体1内に侵入しようと吸気口9aに近付いたゴキブリ等の害虫は、忌避効果を有する吸気側板金50により侵入を阻止され、排気口9bから本体1内に侵入しようと排気口9bに近付いたゴキブリ等の害虫は、排気側板金53により侵入を阻止される。また、コードリール22の電源コードの引出し口から本体1内に侵入しようとするゴキブリ等の害虫は、コード側板金により侵入を阻止される。
【0029】
本発明によれば、炊飯器の本体1の吸気口9aや、排気口9bや、コードリール22の電源コードや電源プラグの入口部等に、ゴキブリ等の害虫の侵入を阻止する忌避効果を有する侵入止部材(吸気側板金50、排気側板金53、コード側板金等)を着脱自在に取り付けたので、本体1内にゴキブリ等の害虫が侵入するのを確実に防止することができ、これによりゴキブリ等の害虫を寄せ付けず、ゴキブリの糞、尿などによる基板パターンのショートのような発煙故障などの発生を防ぐことができる。
【0030】
また、侵入防止部材50、53を本体1に着脱自在に取付けるようにしたので、侵害防止部材50、53が汚れたり、小穴51、54が塵埃で塞がれたりした場合は、取外して簡単に清掃することができる。
こうして、従来のように、プラスチックのようなベース部材にゴキブリ等の害虫を忌避する粉末を含有させて機材の機械的な強度低下や耐熱性の低下を生じさせることもなく、また、着脱が困難な害虫忌避粉末を含有する部材を内部に固定する必要もない。
【0031】
上記の説明では、図示の炊飯器に本発明を実施した場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の炊飯器にも本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 本体(炊飯器本体)、2 内鍋、9 底板、9a 吸気口、9b 排気口、10 誘導加熱コイル(加熱手段)、15 制御基板、15a 発熱素子、17 吸気風路、18 冷却ファン、20 放熱器、20a フィン、22 コードリール、30 蓋体、50 吸気側板金(侵入防止部材)、51、54 小穴、53 排気側板金(侵入防止部材)、90a、90b L字状の引掛け部(引掛け部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開口し内鍋が着脱自在に収容される本体と、前記本体の開口部を覆う蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御部を有する制御基板と、冷却ファンにより吸入された外気により前記制御基板を冷却する放熱器と、吸気口と排気口とを有し、前記冷却ファンにより外気を吸気口から吸入して前記制御基板や加熱手段を冷却したのち排気口から排気する冷却用の風路とを備え 、
前記吸気口及び排気口の両者またはいずれか一方に、害虫の侵入を防止する侵入防止部材を取り付けたことを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記吸気口及び排気口を前記本体の底板に設け、前記吸気口は前記制御基板の下側に形成されたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
前記本体の電源コードの引出し口に、害虫の侵入を防止する侵入防止部材を取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】
前記侵入防止部材を、害虫の侵入を防止する大きさの複数の穴を有する板材で形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炊飯器。
【請求項5】
前記板材を複数の穴を有する板金で形成したことを特徴とする請求項4記載の炊飯器。
【請求項6】
前記板材を網状の部材で形成したことを特徴とする請求項4記載の炊飯器。
【請求項7】
前記板材を前記本体に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の炊飯器。
【請求項8】
前記吸気口および排気口の開口縁部に引掛け部が設けられ、前記板材の縁部を前記引掛け部に係止し、前記底板の下面に沿ってほぼ平行に移動させて着脱させるようにしたことを特徴とする請求項7記載の炊飯器。
【請求項9】
前記板材を前記本体の底板に外側からねじ止めして着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項7記載の炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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