説明

炊飯器

【課題】時刻合わせの操作が簡単にできる炊飯器を提供する。
【解決手段】時刻を表示する表示部(図示せず)と、時刻の時桁を加算するスイッチ(時キー)と、分桁を加算するスイッチ(分キー)と、炊飯器の操作に関わる機能を操作する操作キーとを備え、特定の操作キーと前記スイッチ(時キー)とを同時に押した時は、時桁が、前記操作キーと前記スイッチ(分キー)を同時に押した時は、分桁がそれぞれ減算するもので、時刻合わせの際に時刻表示が行き過ぎた場合でも、簡単に戻すことができ、時刻合わせの使い勝手を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用される炊飯器に関するもので、特に炊飯器の時刻合わせに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、時計機能を持った炊飯器について、図2、3を用いて説明する。図2は、従来の炊飯器の表示操作部を示す図で、図3は、同炊飯器の時刻合わせ時のフローチャートである。
【0003】
図2、3に示すように、従来の炊飯器は、時刻などを表示する表示部1と、時刻を設定するための入力スイッチとしての時桁を合わせるスイッチ(時キー)2aと分桁を合わせるスイッチ(分キー)2bと、炊飯器を操作する操作キー3を有し、時刻合わせが可能な状態で、スイッチ(時キー)2aと、分桁を合わせるスイッチ(分キー)2bを押すことで、表示部1のそれぞれ時桁表示および分桁表示を加算させて時計合わせをするようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、時刻合わせの時間の短縮のため、キー連続押し時に表示スピードを上げるようにしたものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第1873579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたような従来の炊飯器の構成では、時計表示を加算するだけであり、キー操作回数が多くなると共に、設定したい時刻を行き過ぎた場合などは、表示時刻を戻すことができず、例えば、分桁の場合では59分表示まで変化させて、その後に0分表示に戻さないと所定の時刻に合わせることができないという課題を有している。
【0007】
また、時刻合わせ時間短縮のためにキーを連続で押した場合に、表示を送る速度を早くするようにしたものでは、表示変化が早くなりすぎて、結果として所定の時刻に合わせにくくなるという課題を有している。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、時刻合わせの際に表示が行き過ぎた場合でも簡単に戻すことができ、時刻合わせの合わせやすさを向上させた炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、時刻を表示する表示部と、時刻の時桁を加算するスイッチ(時キー)と、分桁を加算するスイッチ(分キー)と、炊飯器の操作に関わる機能を操作する操作キーとを備え、特定の操作キーと前記スイッチ(時キー)とを同時に押した時は、時桁が、前記操作キーと前記スイッチ(分キー)を同時に押した時は、分桁がそれぞれ減算するもので、時刻合わせの際に時刻表示が行き過ぎた場合でも、簡単に戻すことができ、時刻合わせの使い勝手を向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の炊飯器は、時刻合わせの際に表示が行き過ぎた場合でも、簡単に戻すことができ、時刻合わせの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器の時刻合わせのフローチャート
【図2】従来の炊飯器の表示操作部の一例を示す図
【図3】同炊飯器の時刻あわせのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、時刻を表示する表示部と、時刻の時桁を加算するスイッチ(時キー)と、分桁を加算するスイッチ(分キー)と、炊飯器の操作に関わる機能を操作する操作キーとを備え、特定の操作キーと前記スイッチ(時キー)とを同時に押した時は、時桁が、前記操作キーと前記スイッチ(分キー)を同時に押した時は、分桁がそれぞれ減算するもので、時刻合わせの際に時刻表示が行き過ぎた場合でも、簡単に戻すことができ、時刻合わせの使い勝手を向上させることができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の時刻合わせ操作のフローチャートである。なお、上記従来の炊飯器と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。本実施の形態における炊飯器の表示部1は、従来のもの(図2)と同一で、時刻合わせ方法のみ異なるものである。
【0015】
図1において、まず、炊飯器の時刻あわせが可能な状態にある時、スイッチ(時キー)2aを押した時は、時計表示の時表示が加算され、スイッチ(分キー)2bを押した時は分表示が加算される。
【0016】
この時、スイッチ(時キー)2a、スイッチ(分キー)2b以外の他のキー、例えば、操作キー3が、スイッチ(時キー)2aと同時に押された場合は、時桁が、また、スイッチ(分キー)2bと同時に押された場合は、分桁が、それぞれ減算されて表示されるようになっている。
【0017】
以上のように、本実施の形態においては、他のキーの一つである操作キー3と、スイッチ(時キー)2a或いはスイッチ(分キー)2bとを同時に押すことにより、時刻表示を減算させることとなり、時刻合わせの際に表示が行き過ぎた場合でも、容易に元に戻すことができ、時刻合わせを簡単にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、時・分キーによる時刻合わせが容易にすることが可能となるので、炊飯器以外の時刻合わせ機能を持つ他の機器等の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0019】
1 表示部
2a スイッチ(時キー)
2b スイッチ(分キー)
3 操作キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を表示する表示部と、時刻の時桁を加算するスイッチ(時キー)と、分桁を加算するスイッチ(分キー)と、炊飯器の操作に関わる機能を操作する操作キーとを備え、特定の操作キーと前記スイッチ(時キー)とを同時に押した時は、時桁が、前記操作キーと前記スイッチ(分キー)を同時に押した時は、分桁がそれぞれ減算することを特徴とする炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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