説明

点火装置制御方法およびシステム

本発明は、点火装置が、点火装置を充電するための充電コイル(L1)と、一次コイル(L4)および二次コイル(L5)であって、スパーク生成のための電圧を生成するように配置される前記一次および二次コイル(L4、L5)と、コントロールユニット(M1)と、を備え、a)充電コイル(L1)、一次コイル(L4)および二次コイル(L5)の少なくとも1個に隣接して別のコイル(L3)を設けるステップと、b)別のコイル(L3)での磁束を監視するためにコントロールユニット(M1)を使用するステップと、c)点火装置の動作の少なくとも1つの特性を制御するための入力として前記磁束に関する情報を使用するステップと、を特徴とする点火装置を監視するための方法に関する。本発明は、点火装置用のコントロールシステムにも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点火装置が充電コイルおよびコントロールユニットを備える点火装置を監視するための方法に関する。本発明は、点火装置用のコントロールシステムにも関する。
【背景技術】
【0002】
点火装置の分野の中で、コストおよびエネルギー効率的な方法で内燃機関に点火を供給するために、高い信頼のおける性能が一般に必要とされる。
【0003】
しかしながら、従来のシステムの充電コイルまたはトリッグコイル(trig coil)で磁束のような特性を測定するいかなる試みも、とりわけスパーク生成に起因する撹乱に苦しむので、システムの性能に関する情報を集める際に課題が存在する。たとえば、(特許文献1)によって示されるような、充電コンデンサの充電を高めるために充電コイルが周期的に短絡される場合には、このプロセスもまた、点火装置内の磁束内に高いレベルの撹乱を生成する。点火装置を首尾よく監視して制御するのに十分な情報を集めることは、それゆえに困難であり、およびその結果、例えばエンジン内のたとえば高圧縮中に、スパークが不適切な位置または方向に生成される可能性がある。また、点火装置からのスパークを検出するのを期待するセンサなどを伴う外部システムが、これらの撹乱に苦しみ、低下された性能またはシステムに対する損傷にさえ結びつく。二極ブリッジフライホイールを使用する点火装置に対して、単極ブリッジフライホイールを使用するシステムと比較して、誤った情報に基づいて間違った時にスパークを生成する危険性が増大されるので、課題は特に深刻である可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】スウェーデン特許第0600752−0号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それゆえに、点火装置の性能を監視して制御することができ、かつ通常の点火装置機能からの干渉を伴わずに望ましくないスパーク生成の危険性を解消することができる点火コントロールシステムに対する必要性が明らかにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、上記した課題を解消するかまたは少なくとも最小にすることである。これは、請求項1の前文に従う方法を通して達成され、この方法が、充電コイル、一次コイルまたは二次コイルの少なくとも1個に隣接して別のコイルを設けるステップと、この別のコイルでの磁束を監視するためにコントロールユニットを使用するステップと、点火装置の動作の少なくとも1つの特性を制御するための入力として前記磁束に関する情報を使用するステップと、を含む。それによって、磁束を作り出すかまたは変更する際のこれらのコイルの性能が、信頼性が高い方法で監視されることができるとともに、点火装置の動作のいくつかの段階中にコイルで作り出される可能性がある撹乱を測定する危険性を低下させることができる。
【0007】
別のコイルでの磁束の測定のおかげで、充電コイルでの電流の発生、同じく一次および二次コイルでスパークを生成するプロセスが監視されることができる。測定が充電およびスパーク生成に関係していない別のコイル上で行われるので、さもなければこれらのコイルのどちらか上でまたはトリッグコイル上で測定を実行することと関連する欠点、すなわち、これらのコイルのいずれかまたは全てによって使用される鉄心でのまたはそのまわりの磁界上の撹乱の生成が回避されることができ、および、集められたデータの信頼性が有意に向上されることができる。磁束の分析を通してフライホイールの回転方向を検出することは、特に有益である。
【0008】
本発明の一態様によれば、点火装置がトリッグコイルを更に備え、および、この方法が点火装置の動作の少なくとも1つの特性を制御するための入力として、別のコイルでの磁束の情報と共にトリッグコイルでの磁束に関する情報を使用するステップを含む。それによって、磁束を作り出すかまたは変更する際のこれらのコイルの性能が、別のコイルおよびトリッグコイルでの磁束の比較を通して信頼性が高い方法で監視されることができるとともに、点火装置の動作のいくつかの段階中にコイルで作り出される可能性がある撹乱を測定する危険性を低下させられる。
【0009】
システムがより遅い速度(すなわちフライホイールの低い回転数速度)で使用されるとき、または点火装置とともに使用されるエンジンが高圧縮に起因してバウンドするときのような、点火装置の性能が緊密に監視されなければならない段階中の測定に対して別のコイルを使用することは、特に有益である。スパークが間違った点火タイミングで与えられるならば、またはフライホイールが間違った方向に回転しているとき、エンジンがハードウェア損傷を伴うバックファイアを起こすか、または結果として人身傷害さえ起こす高い危険性がある。
【0010】
本発明のおかげで、1個以上の磁石を備えたフライホイールの速度および位置が決定されることができ、および、望ましくない時にスパークを発する危険性が実質的に低下させられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明は、次に添付の図面を参照して更に詳細に記載される。
【0012】
【図1】本発明の好ましい一実施態様に従う点火装置の回路図を示す。
【図2a】点火装置の好ましい一実施態様の斜視図を示す。
【図2b】側面からの図2aの好ましい実施態様の別のコイルの略図を示す。
【図2c】両方の側面上に示される他のコイルを伴う、下からの図2bの別のコイルの略図を示す。
【図3a】適切な方向に1000回転数/分の速度で回転するフライホイールによって誘導される磁束を記載する信号のグラフを示す。
【図3b】不適切な方向に1000回転数/分の速度で回転するフライホイールによって誘導される磁束を記載する信号のグラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明の好ましい一実施態様に従って変更された従来の点火装置の回路図を示す。4個の従来通りに配置されたコイル、L1、L2、L4およびL5を備えた鉄心T1が、鉄心T1の付近でフライホイール(図示せず)とともに回転する少なくとも1個の磁石によって磁化されるように配置される。
【0014】
第1のコイルL1は、スパークを生成するために使用されることができる電圧を誘導するために配置される充電コイルであり、および、このために、充電コイルL1は接地に一端2でかつ整流器D1経由で充電コンデンサC1に別の端1で接続される。
【0015】
コイルL4およびL5は、それぞれ、一次および二次コイルであり、トランスとして機能するために配置されてスパークプラグSP1に対して点火電圧を生成する。これは、充電コンデンサC1に一端3で接続されて他端4で接地される一次コイルL4によって達成され、一方二次コイルL5は、一端5で接地に、他端6でスパークプラグに接続される。コントロールユニットM1はOut1上からのパルス経由でサイリスタQ1をオープンし、そして次に、充電コンデンサC1内の充電電圧を空にすることができ、およびしたがって、一次コイルL4経由で誘導された磁界に起因して二次コイルL5内に高圧パルスを作り出すことができる。
【0016】
第4のコイルが、一端7で接地におよび他端8で、結線In1経由でコントロールユニットM1に接続されるトリッグコイルL2であり、このトリッグコイルL2から、フライホイールの位置および回転速度に関する情報が伝送されることができる。この情報は、しかしながら鉄心T1でのその位置に起因して、点火装置の動作中に、特にスパークが生成される時に生じるかもしれないいかなる撹乱をも被り、および、前記トリッグコイルL2からの情報は、それゆえにいつでも信頼性が高くない。
【0017】
本発明に従って、第5のコイル、別のコイルL3がコイルL1、L2、L4、L5の付近に設けられるが、しかし鉄心T1上には取り付けられない。前記別のコイルL3は、結線In2経由で、一端10でコントロールユニットM1におよび他端9で接地に接続される。別のコイルL3は、コイルL1、L2、L4およびL5を備える回路からの撹乱を回避するために別の磁気回路として配置される。
【0018】
図2aは本発明の好ましい実施態様を示す。ここで、コイルL1およびL2がコイルL4、L5と同じ鉄心T1上に取り付けられて見られることができ、およびコンデンサC1がそれらの間に配置される。別のコイルL3が、他のコイルの間に取り付けられてフライホイールの近くにあるように配置され、フライホイールによって生成される磁束内のいかなる変化もコイルL3によってできる限り正確に検出されるために、磁石または複数磁石がこのコイルL3の近くを通るように配置される。できるだけ正確な磁束の測定のために、更に、隣接したコイルの端に隣接してまたはその下にその上側を配置することによって達成されるフラッシュオーバーの危険性を最小にするためにコイルL3を配置することが可能であるように、別のコイルL3が、(図2bおよび2cに示す)幅wおよび高さhと比べて実質的に大きい長さlを有することが有利である。
【0019】
それがさっと通過するにつれてフライホイールの磁石または複数磁石がコイルL3によって呈される表面を覆うのに十分大きいように、コイルL3の幅wおよび長さlが十分に小さいならば、それもまた有利である。
【0020】
鉄心T1は、2つの実質的に平行の延伸された部分を備えたU型であることができ、前記充電コイルL1およびトリッグコイルL2が前記部分のうちの1つの上に取り付けられ、ならびに、前記一次および二次コイルL4、L5が残りの部分の上に取り付けられ、そして、別のコイルL3が前記延伸された部分の間のスペース内に取り付けられるようにする。この構成のおかげで、別のコイルL3がフライホイールに対して間近に配置されることができ、かつ、他のコイルL1、L2、L4、L5のいずれのこの近さもはばむことなく、磁束のいかなる変動をも正確に検出することができ、それによって、スパークプラグSP1でスパークを生成するための、および点火装置の動作を制御するコントロールユニットM1に対する入力としてのトリッグコイルL2および別のコイルL3での信号の作成のための、コンデンサC1の充電と一次および二次コイルL4、L5の機能とに対して、全てのコイルに最適の状態を作り出すことができる。
【0021】
点火装置の動作中に、充電コンデンサC1が充電コイルL1によって充電されてそこから整流器D1を通しての電流がフライホイールの回転によって周期的に生成される。点火電圧がスパークの生成のためにスパークプラグSP1に供給されるべき時、サイリスタQ1のゲートがコントロールユニットM1の出口OUT1によって起動されてかつ電流が流れるために充電コンデンサC1を接地に接続する。この結果、コンデンサC1の電圧が突然低下し、それによって二次コイルL5内の電圧パルスに変換される一次コイルL4での磁束を作り出し、かつ短い期間の間、スパークの生成が生じるために必要な電圧をスパークプラグSP1に供給する。
【0022】
充電コンデンサC1の電圧の最初の急落の後、弱められた振動が生じ、コンデンサC1を中立段階に戻し、そこから次のスパークが必要なとき、再びプロセスが始まるために充電コイルL1によって再び充電されることができる。
【0023】
スパークを生成するコントロールユニットM1からの信号のタイミングは、トリッグコイルL2内の磁束を測定することによって集められることができるフライホイールの位置および回転速度に関する情報に基づく、従来の点火装置内にある。これは、しかしながら、特にスパークが生成され、かつ磁界が突然変化するとき、鉄心のまわりの磁界の変動によって少なからぬ撹乱を受ける。それゆえに、スパーク生成に対する最適の時間を確認するのを試みる時、特に、動作が低速度(フライホイールの遅い回転)で生じる時、または点火装置からスパークが供給されるエンジンが高圧縮に起因してバウンドする時、トリッグコイルL2からのデータの分析は困難になる。これらの場合に、不適切な時間でのスパークの生成に対する危険性があり、それは全体として点火装置およびエンジンの動作の効率をかなり低くするかもしれない。
【0024】
この課題を解決するために、別のコイルL3内の磁束が測定されて、結線In2経由でコントロールユニットM1に対する入力として使用される。鉄心からのある距離の別のコイルL3の位置のおかげで、スパーク生成での変動の影響は有意に少なく、フライホイールの速度および位置に関する、より信頼性が高く詳細な情報が得られる。この付加情報に基づいて、スパーク生成のタイミングが有意に改善されることができ、とりわけ、フライホイールの速度および回転方向に関する知識が得られることができる。スパークが不適切な状態にもかかわらず与えられる状況は、したがって、回避されることができる。
【0025】
図3aには、別のコイルL3からの第1の信号S1が、点火装置でのスパーク生成に適している方向に1000回転数/分のフライホイールの回転中にこれらのコイルL2、L3での磁束に対応する、トリッグコイルL2からの第2の信号S2とともに示される。第3の信号S3は、二極ブリッジの前北端磁石でのフライホイールの通過を示唆するピーク31を示す。
【0026】
フライホイールがコイルを通過するにつれて、第1の信号の第1のピーク11および第2の信号の第1のピーク21が作り出され、一定量の時間の後で第1の信号の第2のピーク12および第2の信号の第2のピーク22が続く。各信号の第1および第2のピーク11、12、21、22の振幅を比較することによってフライホイールの方向が決定されることができ、ならびに、第1および第2のピーク11、12、21、22間を通過する時間を測定することによって、フライホイールの速度もまた測定されることができる。
【0027】
図3bには、第1の信号S1’および第2の信号S2’が示され、前南端磁石でフライホイールが通過するにつれて、ピーク31’を示す第3の信号S3’を伴う。図3bの第2の信号S2’と図3aの第2の信号S2を比較することによって示されるように、フライホイールが、(図3aによって示される)適切な方向および(図3bによって示される)不適切な方向に回転する時のトリッグコイルL2からの信号に対する変化は、図3aの第1および第2のピーク21、22の振幅が図3bの第1および第2のピーク21’、22’と同様であるので、検出するのが困難である。第3の信号S3によって示される磁石の通過に関するそれらの配置もまた、非常に類似している。
【0028】
別のコイルL3からの第1の信号S1、S1’に対して、しかしながら、第1のピーク11の振幅は図3aの第2のピーク12のそれと比べて有意に大きい。その逆が、図3bの第1および第2のピーク11’、12’にあてはまり、第2のピーク12’は振幅が第1のピーク11’と比べて有意に大きい。これは、北端と比較してフライホイールの前南端磁石にさらされると逆転される、別のコイルL3の分極に依存する。充電コイルL1、トリッグコイルL2、一次および二次コイルL4、L5によって作り出される磁気回路から実質的に独立に別のコイルL3によって作り出される別の磁気回路のおかげで、点火装置の他の部分での磁気揺動が別のコイルL3上にはるかに小さな影響を有するので、第1の信号S1もまた、第2の信号S2と比べて信頼性が高い。
【0029】
本発明に従う分析は、別のコイルL3からの第1の信号S1だけを使用して実行されることができる。改善されたより詳細な結果のために、本願明細書に記載されるように、両方の信号S1およびS2のピークの振幅および配置のような情報が使用されることができる。
【0030】
特に低いエネルギーで、磁束の検出が非常に正確に検出されることができるので、ホール効果センサが別のコイル(L3)として使用されることができて有利であるかもしれない。この構成部品は、しかしながら、非常にコスト効率的に製造されてかつ本発明によって使用されることができる従来のコイルと比べてより高価である。
【0031】
別のコイルL3がコントロールユニットM1に供給することができる磁束に関する情報は、代替実施態様において、フライホイールの各磁石の位置を検出するための光センサを備えるセンサーシステムによってもまた与えられることができる。それによって、かつコントロールユニットM1で一連の計算を実行することによって、上記した好ましい実施態様によって提示される精度に近い精度で、スパークのタイミングが決定されることができる。
【0032】
代替実施態様においてトリッグコイルL2はそれ自体のものによってまたは別のコイルL3と共に、タイミング基準として使用されることができる。前述のように、この種の実施態様は信号内のノイズに関してその欠点を有するが、しかしながら、これは、L2上で多くのタイミングパルスを同時に測定してその後互いにそれらの時間を比較し、それによって結論を引き出すことによって解決されることができる。したがって、トリッグコイルL2が別のコイルL3の機能を更に確実にするために使用されることができ、前記トリッグコイルL2によって検出される磁束が、コントロールユニットM1に付加情報を与えることができる。これは、点火装置内のスパークの作成が効率的な方法で制御されることができる安定したシステムを作り出す。
【0033】
本発明は、上記した好ましい実施態様によって限定されるとみなされるべきでないが、当業者によってたやすく理解されるように、添付の請求の範囲内で変更されることができる。たとえば、1、2個の磁石を備えたフライホイールが本発明によって使用されることができ、および、たとえば、別のコイルがチョークまたはホール効果センサであることができる。
【符号の説明】
【0034】
1、2 L1の端
3、4 L4の端
5、6 L5の端
7、8 L2の端
9、10 L3の端
11、11’ 第1の信号の第1のピーク
21、21’ 第2の信号の第1のピーク
12、12’ 第1の信号の第2のピーク
22、22’ 第2の信号の第2のピーク
31、31’ 第3の信号のピーク
C1 充電コンデンサ
D1 整流器
In1 結線
In2 結線
L1 充電コイル
L2 トリッグコイル
L3 別のコイル
L4 一次コイル
L5 二次コイル
M1 コントロールユニット
OUT1 出口
Q1 サイリスタ
S1、S1’ 第1の信号
S2、S2’ 第2の信号
S3、S3’ 第3の信号
SP1 スパークプラグ
T1 鉄心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点火装置を監視するための方法であって、前記点火装置が、前記点火装置を充電するための充電コイル(L1)と、一次コイル(L4)および二次コイル(L5)であってスパーク生成のための電圧を生成するために配置される前記一次および二次コイル(L4、L5)と、コントロールユニット(M1)と、を備え、以下のステップ、すなわち、
a)前記充電コイル(L1)、前記一次コイル(L4)および前記二次コイル(L5)の少なくとも1個に隣接して別のコイル(L3)を設けるステップと、
b)前記別のコイル(L3)での磁束を監視するために前記コントロールユニット(M1)を使用するステップと、
c)前記点火装置の動作の少なくとも1つの特性を制御するための入力として前記磁束に関する情報を使用するステップと、を特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記点火装置が、トリッグコイル(L2)を更に備え、および、前記方法が
d)前記点火装置の動作の少なくとも1つの特性を制御するための入力として前記ステップc)の情報と共に前記トリッグコイル(L2)での磁束に関する情報を使用するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項3】
前記特性が、前記点火装置内のスパークの生成のタイミングであることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記点火装置が、フライホイールを更に備え、および、前記特性が、前記フライホイールに関する特性がセーフモードのための入力として使用される前記セーフモードでの動作であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記特性が、前記フライホイールの回転方向であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記特性が、前記フライホイールの速度であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記別のコイル(L3)が、ホール効果センサであることを特徴とする請求項1−6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
点火装置用のコントロールシステムであって、前記点火装置が充電コイル(L1)を備え、前記システムが、前記充電コイル(L1)の近くの磁界に曝されるように配置される別のコイル(L3)と、前記別のコイル(L3)内の磁束に関する情報を集めるために配置されるコントロールユニット(M1)と、を更に備えることを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記点火装置がトリッグコイル(L2)を更に備え、前記コントロールユニット(M1)が、前記トリッグコイル(L2)内の磁束に関する情報を集めるために配置されることを特徴とする請求項8に記載のコントロールシステム。
【請求項10】
前記点火装置が前記別のコイル(L3)および前記トリッグコイル(L2)から集められる情報に基づいて決定される時間にスパークを生成することを可能にするように、前記コントロールユニット(M1)が配置されることを特徴とする請求項8または9に記載のコントロールシステム。
【請求項11】
前記充電コイル(L1)およびトリッグコイル(L2)が鉄心(T1)上に取り付けられ、そして、前記システムが前記同じ鉄心(T1)上に取り付けられる一次コイル(L4)および二次コイル(L5)を更に備え、そして、前記別のコイル(L3)が前記鉄心(T1)に隣接して取り付けられることを特徴とする請求項8、9または10に記載のコントロールシステム。
【請求項12】
前記鉄心(T1)が、2つの実質的に平行の延伸された部分を備えたU型であって、前記充電コイル(L1)およびトリッグコイル(L2)が、前記部分のうちの1つ上に取り付けられ、ならびに、前記一次および二次コイル(L4、L5)が残りの部分上に取り付けられ、そして、前記別のコイル(L3)が前記延伸された部分間のスペース内に取り付けられるようにすることを特徴とする請求項11に記載のコントロールシステム。
【請求項13】
前記点火装置がさらに、前記充電コイル(L1)で磁束を生成するためのフライホイールを備え、およびここで、前記コントロールユニット(M1)が前記フライホイールの状態に関する情報を集め、かつ前記点火装置の動作を制御するためにこの情報を使用することを特徴とする請求項8−12のうちいずれか一項に記載のコントロールシステム。
【請求項14】
前記フライホイールの前記情報が、前記フライホイールの回転の速度または方向に関する情報を備えることを特徴とする請求項13に記載のコントロールシステム。
【請求項15】
スパーク生成が、前記システムの状態がこの種の生成に対して有益であると前記コントロールユニット(M1)がみなす時間だけで行われるために、前記コントロールユニット(M1)が、前記点火装置の動作を確実にするように配置されることを特徴とする請求項8−14のうちいずれか一項に記載のコントロールシステム。
【請求項16】
前記別のコイル(L3)が、ホール効果センサであることを特徴とする請求項8−15のうちいずれか一項に記載のコントロールシステム。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【公表番号】特表2013−510253(P2013−510253A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−536759(P2012−536759)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【国際出願番号】PCT/SE2010/051216
【国際公開番号】WO2011/056141
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(508268056)セム アクティエボラグ (4)
【Fターム(参考)】