説明

点灯パターンを作成するための方法と装置

【課題】ポータブル装置の周りに配置されたLEDや装置動作に対応する点灯領域の点灯パターンについて、点灯の色と頻度の制限を無くしポータブル電子装置の個人化を図る。
【解決手段】点灯パターンを作成するための方法と装置は、入力コマンド106を受け取ることができるユーザーインターフェース102を含み、入力コマンドは少なくとも一つの点灯領域の選択に向けられる。更に、ユーザーインターフェースに接続されたプロセッサ104を含み、ユーザーインターフェースはユーザー入力を受け取り、その結果入力信号108を生成し、この入力信号はプロセッサに供給される。プロセッサは、入力信号に応じて点灯パターンを生成し、この点灯パターンは、選択領域と、選択領域に対する選択色と、選択色での選択領域の点灯のためのタイミングとの複数の点灯コマンドを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にポータブル電子装置に関し、より具体的には、点灯表示パターンの作成によるポータブル電子装置の個人化に関する。
【背景技術】
【0002】
有線装置や無線装置などのポータブル装置、例えば、セルラー電話、パーソナルディジタルアシスタント、スマート電話、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、または、電子的なユーザー交流を提供するための他の適当な装置の発達と平行して、これらのポータブル装置の個人化を行うための発達がある。
【0003】
ポータブル装置の個人化への一つのよくあるアプローチは、互換性のあるカバーまたはフェースプレートを備えることである。例えば、ノキア製のセルラー電話Nokia 8290は、ユーザーが電話に、異なる色かパターンの異なるフェースプレートを付けることができるようになっている。その結果、ユーザーは、選択したフェースプレートに基づいて自分のセルラー電話を個人化することができる。他の物理的な識別も利用可能である。例えば、モトローラ社から入手可能なセルラー電話Motorola V.66 には、電話の上部に交換可能なフェースクリップが考慮されている。
【0004】
個人化のためのもう一つのよくあるアプローチは、着呼、音声メールメッセージ、または他の種類の通知などの着信号を知らせるために電話によって可聴的に表される特定の鳴音である。現在、多くのポータブル装置は、利用可能な鳴音の内部ライブラリをユーザーに提供している。ユーザーは、特定の鳴音を特定の着信号に選択的に関連付けて区別を行うことができる。更に、ユーザーは、特定の鳴音を特定の発呼者識別子と関連付けることができる。また、ユーザーが営利的なインターネットウェブサイトから好みの鳴音を購入するための商業上の機会があり、鳴音をユーザーの楽しみのために電話へ連続的にダウンロードすることができる。更に、いくつかのポータブル装置はまた、選択音で構成された個人化鳴音をユーザーに作成させるコンポーザを備えている。
【0005】
ポータブル装置における個人化の新しく浮上しつつある分野は、ポータブル装置の表面に見える一つまたはそれ以上の発光ダイオード(LED)などの点灯領域の選択的点灯である。点灯領域のもう一つの例は、特許文献1の中で説明されたような光チャンネルである。例えば、サムソン社から入手可能なSamsung R210は、前面に配置された単一LEDを備えており、この単一LEDは、着呼などの着信号を知らせるために単一色の赤に点灯する。もう一つの例は、モトローラ社から入手可能なMotorola T195 であり、電話が作動したときに単一色に光る点灯キーパッドを備えている。更にもう一つの例は、市場で入手可能なノキア規格に準拠したフェースプレートであり、非連続に点滅する複数のLEDを有している。
【特許文献1】米国特許第5,087,906 号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、現在利用可能な点灯パターンは、ポータブル装置の周りに配置されたLEDのランダム動作か、ポータブル装置動作に直接対応した点灯領域毎の直接動作によって制限され、点灯の色と頻度は、予め規定された点灯ルーチンによって制限される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
記載された実施態様は添付図面を参照して更に容易に理解されるであろう。 一般に、
点灯パターンを作成するための方法と装置は、領域インディケータを受け取るステップを含み、領域インディケータは、複数の点灯領域のどの一つまたはそれ以上のものが選択されるべきかを示す。この方法と装置は更に、色インディケータを受け取るステップを含み、この色インディケータは、選択領域に対する選択色を示す。一つの実施態様においては、領域インディケータと色インディケータは、ユーザーインターフェースを介して入力され、プロセッサに供給される。それに引き続いて、タイミングインディケータもユーザーインターフェースから受け取られ、このタイミングインディケータは、選択領域の選択色の点灯のタイミングを示す。
【0008】
この方法と装置は更に、入力された領域インディケータ、色インディケータ、およびタイミングインディケータに基づいてポータブル装置のための点灯パターンを生成するステップを含んでいる。この点灯パターンを、典型的な目的だけのために、メモリ装置に記憶させるか、実行のために点灯プロセッサに供給するか、ポータブル装置の特定動作に関連付けるか、メッセージまたは他の電子文書に添付することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
より具体的には、図1はポータブル装置100を示し、このポータブル装置はユーザーインターフェース102とプロセッサ104を含んでいる。ユーザーインターフェース102は、当業者にとって明らかなように、キーパッド、ナビゲーションボタン、オーディオ入力インターフェース、アドオンキーパッド用インターフェースなどの周辺装置構成部品接続スロット、または、ユーザー入力を供給するための他の適当なインターフェースであることが可能である。プロセッサ104は、単一プロセッサ、複数のプロセッサ、DSP,マイクロプロセッサ、ASIC、状態マシーン、あるいは、ソフトウェアまたは離散ロジックを処理し実行することができる他の実施か、ハードウェアとソフトウェアとファームウェアまたはそのいずれかの適当な組み合わせであることが可能であるが、これらに限定されるものではない。用語ソフトウェアは、ソフトウェア実行可能ハードウェアと解釈されるべきでないか、もっぱら呼ばれるべきではなく、DSPハードウェア、ソフトウェア記憶用ROM、RAM、および、他の揮発性または不揮発性記憶手段を暗に含むことができる。
【0010】
一般的にエンドユーザーから供給されるユーザー入力106は、ユーザーインターフェース102によって受け取られる。ユーザーインターフェース102はその結果、入力信号108を生成する。この入力信号108はユーザー入力108を符号化したもので構成されるので、プロセッサ104はユーザー入力106をアクティブに受け取り、解釈することができる。当業者にとって明らかなように、入力信号108はユーザー入力106を適当に符号化または加工したものであり得るので、プロセッサ104は入力を復号し、その結果入力信号108を処理することができる。
【0011】
プロセッサ110は入力信号108に応じて点灯パターン110を生成する。点灯パターン110はユーザーインターフェース102を介して受け取られた複数のパラメータを含み、それらのパラメータは複数の点灯領域(図示せず)の選択的点灯に向けられる。一つの実施態様においては、点灯パターンは、初期化タグと、複数の要素を有する一つまたはそれ以上の点灯タグを含んでいる。例えば、点灯タグは、スレショルド(要素A,要素B、要素C)と頻度(要素A,要素B、要素C)を含んで符号化されることができる。スレショルドタグの中で、要素Aはポータブル装置上の選択点灯領域を表し、要素Bは選択色を表し、要素Cはスレショルド値を表すことができる。頻度タグの中で、要素Aは領域を表し、要素Bは領域に対する最小値を表し、要素Cは領域に対する最大値を表すことができる。このように、ユーザー入力106に応じて、プロセッサ104は点灯パターン110をコンパイル、生成し、点灯パターンは、一般的にはデシベルで表されるスレショルドと、一般的にはヘルツで表される頻度との比較によって表される。例えば、特定の頻度
は特定の点灯領域を表すことができ、特定の大きさ(スレショルド)は特定の点灯色を表すことができる。
【0012】
図1は、その中に配置されたユーザーインターフェース102とプロセッサ104を有するポータブル装置100を表す。当業者にとって明らかなように、ポータブル装置100は更なる要素を含むことができ、これらの要素は、分かりやすくするだけのために、省略されている。以下に説明するように、ポータブル装置100は複数の点灯領域を含むことができるが、ポータブル装置がどんな点灯領域も含まないが、複数の点灯領域を有するポータブル装置への送信のために点灯パターンを作成することができることも、この実施態様の範囲内である。
【0013】
図2は、点灯パターンを作成するための図1のポータブル装置100の動作のステップを示す。この方法はステップ120において開始すると、ステップ122において一つまたはそれ以上の領域インディケータを受け取る。一つの実施態様においては、これは、ユーザーインターフェース102を介しての、特定の領域に関する数の入力と、複数の点灯領域を有するポータブル装置での対話式表示であって、当該ポータブルディスプレイが異なる領域を表示し、ユーザーが表示に基づいて領域を選択する対話式表示と、ポータブル装置のグラフィカル表示および特定領域点灯のグラフィカル表示と、グラフィカル点灯または種々の領域の英数字リストに基づく選択とを含むことができ、ユーザーは、そのリスト、または、可能な点灯領域のどれが選択されるべきかを示す他の適当な入力から、領域を入力または選択する。当業者にとって明らかなように、領域インディケータは一つまたはそれ以上の点灯領域を示すことができる。
【0014】
次に、ステップ124において色インディケータを受け取る。色インディケータは、特定の色合いを表す数か、ユーザーが種々の色オプションの調節可能グラフィック表示に基づいて色を選択することができるグラフィカルインターフェースか、選択点灯領域に対する利用可能色オプションの英数字リストか、選択色としてプロセッサによって認識可能であり、その結果点灯領域と関連付けることができる他の適当なインディケータを含むことができる。次に、ステップ126において、ユーザーインターフェースからタイミングインディケータを受け取る。色インディケータと同様に、タイミングインディケータは、点灯領域を点灯するための特定のタイミングを表す数入力か、選択点灯領域に対する利用可能タイミングオプションの調整可能グラフィック表示に基づいてユーザーが時間間隔を選択することができるグラフィカルインターフェースか、選択点灯領域に対する利用可能タイミング間隔の英数字リストか、選択タイミング間隔としてプロセッサによって認識可能であり、その結果点灯領域と関連付けることができる他の適当なインディケータであることが可能である。
【0015】
ステップ128において、領域インディケータ、色インディケータ、およびタイミングインディケータに応じて、点灯パターンをポータブル装置に対して生成することができる。一つの実施態様においては、この点灯パターンは、選択点灯領域と、その点灯領域に対する選択色と、その選択領域に対する選択点灯タイミングとを指定する少なくとも一つのタグのマークアップ符号化を含む。この方法はその後ステップ130において終了する。
【0016】
図3はポータブル装置100のもう一つの実施態様を示し、この実施態様は、ユーザーインターフェース102およびプロセッサ104を有し、ユーザーインターフェース102はユーザー入力106を受け取り、その結果入力信号108を生成する。プロセッサ104はディスプレイ装置140に動作可能に接続され、このディスプレイ装置140は、当業者にとって明らかなように、液晶表示(LCD)などの出力表示を行うと共に、ビデオグラフィックアダプタ(VGA)モニターなどのモニター、スピーカ、または、他の適当な出力装置に対するインターフェースを提供することができる何らかの装置であること
が可能である。
【0017】
プロセッサ104はまた、メモリ142と、ポータブル装置動作のデータベース144に動作可能に接続されている。メモリ142とデータベース144またはそのいずれかは、単一メモリ、複数の記憶場所、共用メモリ、CD、DVD、ROM、RAM、EEPROM、光記憶装置、または、プロセッサ104による使用のためにディジタルデータを記憶することができる他の不揮発性記憶手段であることができるが、それに限定されるものではない。当業者にとって明らかなように、データベース144はメモリ142内に配置することができるが、単に分かりやすくするために別に示されている。また、データベース144は、ポータブル装置が行うことができる可能な動作を含む。例えば、セルラー電話であるポータブル装置の例においては、その動作は、着呼を受信することと、着メッセージまたはカレンダーアラームを受信することを含むことができるが、それに限定されるものではない。
【0018】
プロセッサ104はまた、点灯プロセッサ146に接続されている。当業者にとって明らかなように、プロセッサ104は、その中に点灯プロセッサ146を含むことができるが、複数の点灯領域に電力を供給するためのピン制限のために、一つの実施態様は別々のプロセッサ104および146を備えている。点灯プロセッサ146は、4つの点灯領域148〜154に動作可能に接続されている。上記のように、点灯領域は、一つまたはそれ以上のLED,バックライト、光ファイバーチャンネル、または、領域を点灯するための他の手段を含むことができる。
【0019】
図3の実施態様においては、点灯パターンの作成は、ポータブル装置の所定パラメータの範囲内で、図2のステップに従って行うことができる。作成プロセッサは、ディスプレイ装置に命令156を与えるプロセッサ104を利用して、点灯パターンの作成においてエンドユーザーを支援することができる。プロセッサ104は更に、生成された点灯パターンをメモリ142に記憶させるか、点灯プロセッサ146に点灯パターン110を供給することができる。また、この実施態様においては、ディスプレイ装置140からの命令とユーザーインターフェース102からの入力信号を通じて、プロセッサ104は更に、データベース144から供給されたポータブル装置動作160との関係を点灯パターン110内に含めることができる。
更に、点灯プロセッサ146は点灯パターン110を受け取った場合、点灯パターン110内の命令を読み取り、点灯信号162〜168をそれぞれ点灯領域148〜154に供給する。点灯パターン110に基づいて、点灯プロセッサ146は点灯信号162を第1点灯領域148に供給して、第1点灯領域を、第1頻度で、第1時間の間、第1色に点灯させることができる。点灯プロセッサ146はそれから、点灯信号166を第3点灯領域152に供給して、第2頻度で、第2時間の間、第2色に点灯するようにする。点灯プロセッサ146は、審査中の米国特許出願(表題:点灯パターンを表示するための装置とその方法、出願日:2002年12月23日、シリアル番号:10/329,091)に記載されているように、全点灯構成110が実行されるまで、点灯信号162〜168を供給し続けることができる。
【0020】
図4は、点灯パターンを作成するための方法の一例のフローチャートの各ステップを示す。図3に関して、この方法はポータブル装置100によって行われることができ、これらのステップは、メモリ142からの実行可能命令170に応じてプロセッサ104によって実行される。一つの実施態様においては、プロセッサ104は命令156をディスプレイ装置140に与え、その結果ユーザーインターフェース102を介して入力信号108を受け取る。
【0021】
この方法が開始すると、ステップ182において、プロセッサは、選択領域の第1入力
を受け取る。選択領域は、少なくとも一つの領域を含むが、複数の領域の何らかの組み合わせを含んでもよい。プロセッサはそれに引き続いて、ステップ184において、第1選択領域に対する色の第2入力を受け取る。上記のように、色は、点灯領域が点灯することができるどの色であってもよい。プロセッサはそれに引き続いて、ステップ186において、第1選択領域に対するタイミング間隔の第3入力を受け取る。
【0022】
このように、第1選択領域に対して、点灯信号(例えば、図3の162〜168)を決定するための入力パラメータが受け取られる。次のステップ188において、点灯のために選択すべき領域がまだあるかどうかを判定する。一つの実施態様においては、これは選択すべき領域がまだあるかどうかをエンドユーザーに問い合わせる命令156を含むことができる。
【0023】
選択すべき更なる領域があるならば、次のステップ190で、プロセッサは第2選択領域に対する第4入力を受け取る。説明のために、フローチャートのステップは、点灯パターンを作成するために多数の選択領域を選択できることを示すために設けられたn番目の選択領域の表示を含んでいる。ステップ184と186と同様に、それぞれステップ192と194において、第2選択領域に対する色入力とタイミング入力を、それぞれ第5入力および第6入力として受け取ることができる。それに引き続いて、第2選択領域に対して、点灯信号を決定するための入力パラメータ(例えば、図3の162〜168)を受け取る。また、一つの実施態様においては、第1選択領域と第2選択領域の間のタイミングを示すための領域間タイミング信号を含む第7入力を受け取ることができる。
【0024】
再び、ステップ188において、点灯パターンの作成のために選択すべき領域がまだあるかどうかを判定する。もしあれば、ステップ190〜194を第3選択領域に対して実行し、決定ステップ188の結果が選択領域がこれ以上ないというまで各n番目の選択領域に対して決定ステップ188を続ける。
【0025】
選択すべき領域がなくなると、ステップ196において、プロセッサは種々の入力コマンドから点灯パターンを生成することができる。もう一つの実施態様においては、プロセッサは、ステップ182〜186およびステップ190〜194の実行と共に点灯パターンを連続して生成することができる。点灯パターンは、点灯プロセッサ196による点灯信号の生成のためのタグを含み、このタグには、選択点灯領域と、点灯領域の色と、点灯領域の点灯のタイミングに対するタグが含まれる。
【0026】
一つの実施態様においては、ステップ198において、プロセッサは更に、点灯パターンをポータブル装置の動作と関連付けることができる。図3に関して説明したように、プロセッサ104はデータベース144にアクセスし、点灯パターンをポータブル装置動作と選択的に関連付けるための命令を、入力信号108を介してユーザーインターフェース102からユーザーに供給する。この方法はその後ステップ200において終了する。
【0027】
図5は、数字キーパッド212、ディスプレイ画面214、音声レシーバ216、スピーカ218、およびナビゲーションパッド220を有するポータブル装置210の例を示す。図3に関して、ポータブル装置210は、数字キーパッド212、音声レシーバ216、またはナビゲーションパッド220であるユーザーインターフェース102と、モニター214かスピーカ218のいずれかであるディスプレイ装置140を含むことができる。目には見えないが、ポータブル装置210は、108などの入力信号を受け取り、その結果点灯パターンを作成することができる、プロセッサ104と同様なプロセッサを含んでいる。
【0028】

ポータブル装置210は更に、4つの点灯領域、即ち、キーパッド領域222と、ディスプレイ領域224と、周辺領域226と、ナビゲーションボタン領域228を含んでいる。当業者にとって明らかなように、電話210は、指定領域内のサブ領域、例えばキーパッドボタンのパターンなどの、更なる点灯領域を含むことができる。一つの実施態様においては、各キーパッドボタンを別々の点灯領域として指定することができるか、あるいは、複数のボタンをまとめて特定の点灯領域と見なすことができる。
【0029】
図6は、図5のポータブル装置210からのディスプレイ214の例を示す。ディスプレイ214はメニュー240を表示し、そこでユーザーは点灯領域を選択することができる。ディスプレイ214内には、ナビゲーションメニューのグラフィカル表示242があり、このナビゲーションメニュー242は、図5のポータブル装置のナビゲーションボタンに対応している。この実施態様においては、ユーザーは、ナビゲーション制御のグラフィカル表示242によって表されるように、ナビゲーションボタン228を用いてリスト240内を上下に移動することができる。当業者にとって明らかなように、ナビゲーションディスプレイ242は、ポータブル装置上のナビゲーションバー、例えばナビゲーションバー228内の、ユーザーが選択することができるボタンのグラフィカル表示を示す。プラスボタンまたはマイナスボタンを使用して、ユーザーはリスト240から一つまたはそれ以上の領域を選択することができる。その結果、領域が選択された場合、ユーザーは右矢印を押して図7のディスプレイを発生させることができる。
【0030】
図7は、選択領域の特定色244を選ぶためのオプションスクリーンを有する、図5のポータブル装置210のディスプレイ214を示す。再び、ディスプレイ214はナビゲーションメニューのグラフィカル表示242を含み、ユーザーはプラスまたはマイナスのナビゲーションキーを押して、メニュー内に示されるような利用可能な色のスペクトルから適当な色を選択することができる。その結果、選択領域に対する色が選択されると、ユーザーは、ナビゲーションバー、例えば図5の228の右矢印ボタンを押して、図8に示される画面を発生させる。
【0031】
図8は、図5のポータブル装置のディスプレイ214を示す。ディスプレイ214上には、スレショルドメニュー246と、ナビゲーションメニューのグラフィカル表示242がある。ナビゲーションボタン、例えば図5の228を押すことによって、ユーザーは選択点灯領域の点灯のためのスレショルドを選択し、上記のように、頻度を使って、入力されたスレショルドに関する点灯色を決定することができる。再び、ユーザーはナビゲーションメニューの右矢印を選択して、点灯パターンの作成における選択されたステップの一つに対する入力処理を完了することができる。
【0032】
再び図3に関して、ユーザー入力106として種々のナビゲーションボタンが押され、ユーザーインターフェース102は入力信号108をプロセッサ104に供給する。その結果、プロセッサ104は点灯パターン110を生成することができる。
【0033】
もう一つの実施態様においては、点灯パターンの作成は更に、領域間インディケータの入力を含むことができる。領域間インディケータは、選択点灯領域の間に供給される入力を含み、点灯パターンの異なるステップの間の点灯の中断を行うために非点灯の頻度が選択される。一つの実施態様においては、領域間インディケータは、タイミングインディケータであることができ、プロセッサ104はタグラインと一つのサブ要素とを有する領域間インディケータを符号化することができ、この一つのサブ要素は、点灯信号が点灯プロセッサ146から供給されない時間間隔を示す。
【0034】
当業者にとって容易に明らかなように、本発明とその種々の側面の他の変形と変更の他の実行が存在すること、および、本発明は本書で述べられた特定の実施態様に限定されな
いことは明らかである。例えば、グラフィカルユーザーインターフェースを用いる代わりに、認められた符号化形式を使って、特定の領域パラメータ、色パラメータ、およびタイミングパラメータをプロセッサに直接入力することができ、そのためプロセッサは点灯パターンを直接コンパイルし生成することができる。それ故、そのことは、本発明によって、および、本書において開示され権利主張された基本的根底原理の精神と範囲内にあるすべての変更、変形、または同等物によって、意図され、カバーされる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】点灯パターンを作成することができるポータブル装置の例を示す概念図。
【図2】点灯パターンを作成するための方法のステップの例を示すフローチャート。
【図3】点灯パターンを作成することができるポータブル装置のもう一つの例を示すフローチャート。
【図4】点灯パターンを作成するための方法のステップのもう一つの例を示すフローチャート。
【図5】点灯パターンを作成することができるポータブル装置のもう一つの例を示す概念図。
【図6】点灯パターン作成グラフィカルメニューの表示例を示す概念図。
【図7】点灯パターン作成グラフィカルメニューのもう一つの表示例を示す概念図。
【図8】点灯パターン作成グラフィカルメニューのもう一つの表示例を示す概念図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー入力を受け取ることができるユーザーインターフェースであって、前記ユーザー入力が複数の点灯領域の一つの選択に向けられ、その結果当該ユーザーインターフェースが入力信号を生成するユーザーインターフェースと、
動作可能に接続されて前記入力信号を受けとり、その結果点灯パターンを生成するプロセッサとを備えるポータブル装置。
【請求項2】
少なくとも一つの点灯パターンを記憶することができるメモリであって、前記点灯パターンが少なくとも一つの領域色と点灯頻度を規定するメモリと、
複数の点灯領域とを更に備える請求項1に記載のポータブル装置。
【請求項3】
ユーザー定義点灯パターンには、少なくとも一つの領域インディケータと、少なくとも一つの色インディケータと、少なくとも一つのタイミングインディケータとを含む請求項2に記載のポータブル装置。
【請求項4】
前記複数の点灯領域は、周辺領域とディスプレイ領域とキーパッド領域とナビゲーションボタン領域のうちの少なくとも一つを含む請求項1に記載のポータブル装置。
【請求項5】
複数の点灯パターンの少なくとも一つをポータブル装置動作と関連付けることができる中央プロセッサであって、前記ポータブル装置動作が、着信メッセージを受け取ることと、着呼を受け取ることと、外部音を検出することのうちの少なくとも一つを含む中央プロセッサを更に備える請求項1に記載のポータブル装置。
【請求項6】
点灯パターンを作成するための方法であって、
少なくとも一つの領域インディケータを受け取るステップと、
少なくとも一つの色インディケータを受け取るステップと、
少なくとも一つのタイミングインディケータを受け取るステップと、
前記少なくとも一つの領域インディケータと、前記少なくとも一つの色インディケータと、前記少なくとも一つのタイミングインディケータとに基づいて、ポータブル装置のための点灯パターンを生成するステップとを備える方法。
【請求項7】
領域間インディケータを受け取るステップと、
前記領域間インディケータを含む点灯パターンを生成するステップとを更に備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記点灯パターンをメモリ装置内に記憶させるステップを更に備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記点灯パターンをポータブル装置動作と関連付けるステップを更に備える請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記点灯パターンは通信情報と共に送信可能であり得る請求項6に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−211820(P2008−211820A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72006(P2008−72006)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【分割の表示】特願2004−565381(P2004−565381)の分割
【原出願日】平成15年12月11日(2003.12.11)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】