説明

点灯制御回路、及び、表示装置

【課題】より確実に光源のカソード側とグランドとの短絡から保護することを課題とする。
【解決手段】光源(81)のアノード側80aに電源電圧VB1を供給する電源電圧供給回路(20)と、前記光源(81)のカソード側80cに接続されて該光源(81)の点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路30とを備える点灯制御回路10において、前記スイッチング回路30がオフであり、かつ、前記光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がローレベルである時に、前記スイッチング回路30をオフに維持する保護回路40を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源の点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路を備える点灯制御回路、及び、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の液晶テレビジョンは、バックライトにLED(発光ダイオード)が用いられるようになっている。このようなバックライトの駆動回路には、LED直列回路のアノード側に接続された昇圧回路で昇圧された電源電圧をLED直列回路に供給し、LED直列回路のカソード側に接続されたスイッチング回路でLED点灯のオンオフを繰り返す点灯制御を行うものがある。
【0003】
また、特許文献1に記載の保護回路は、駆動パルス発生部と駆動回路との間に設けられ、入力される駆動パルス信号のパルスの幅が予め設定された制限パルス幅よりも長い場合に、パルスの前記幅を制限パルス幅に制限して駆動パルス信号を駆動回路へと出力する。
特許文献2には、PWM(Pulse Width Modulation)制御部で出力されるスイッチングパルスの幅を調節してスイッチのオン/オフ時間を制御することによって一定の電圧を負荷に提供する直流−直流コンバータが開示されている。
特許文献3に記載の保護回路は、入力されたLED制御信号によりLEDの点灯を制御する第2のトランジスタの制御によってLEDに流れた電流とLEDの端電圧を検出し、該検出の結果に基づいて、定電流制御回路の動作をリセットするリセット信号を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−305712号公報
【特許文献2】特開2006−325396号公報
【特許文献3】特開2010−157477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した保護回路は、光源のカソード側とグランドとの短絡から保護するものではない。
【0006】
以上を鑑み、本発明は、より確実に光源のカソード側とグランドとの短絡から保護する目的を有している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、光源のアノード側に電源電圧を供給する電源電圧供給回路と、前記光源のカソード側に接続されて該光源の点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路とを備える点灯制御回路において、
前記スイッチング回路がオフであり、かつ、前記光源のカソード側の電圧がローレベルである時に、前記光源のアノード側への電源電圧供給を停止させる保護回路を備える態様を有している。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によれば、より確実に光源のカソード側とグランドとの短絡から保護することができる。
請求項2、請求項3に係る発明では、簡易な構成で光源のカソード側とグランドとの短絡から保護することができる。
請求項4に係る発明では、簡易な回路で光源のカソード側とグランドとの短絡から保護することができ、また、従来機能のドライバーIC(集積回路)を使用することができる。
請求項5に係る発明によれば、より確実に発光ダイオード直列回路のカソード側とグランドとの短絡から保護することができ、また、従来機能のドライバーICを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る点灯制御回路10を採用した表示装置1の要部の電気回路構成を例示するブロック図である。
【図2】(a)は昇圧回路20の電気回路構成を例示する回路図、(b)は分圧回路41及び電圧検出回路44の電気回路構成を例示する回路図、である。
【図3】スイッチング回路30及び保護回路40の電気回路構成を例示する回路図である。
【図4】調光信号DIM及び駆動信号DR1を例示する図である。
【図5】ドライバーICで行われるドライバー処理を例示するフローチャートである。
【図6】点灯制御回路10の動作を例示するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)点灯制御回路を含む表示装置の概略:
図1,3に例示する表示装置1は、電源回路2、調光信号生成回路3、定電流源CC1、点灯制御回路10を含むバックライト駆動回路4、発光ダイオード直列回路80、を備える。点灯制御回路10は、調光信号生成回路3からの調光信号DIMに基づいて複数のLED(発光ダイオード、光源)81を点灯制御する。
【0011】
本発明を適用可能な表示装置には、液晶テレビジョンやプラズマテレビジョンといった薄型表示装置、受像管表示装置、記録再生装置が一体化されたテレビジョン、テレビジョン放送を受信しないディスプレイ、等が含まれる。前記記録再生装置には、ハードディスク記録再生装置、BD(Blue-ray Disc)記録再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)記録再生装置、ビデオデッキ、等が含まれる。
【0012】
図1,3に例示される点灯制御回路は、電源電圧供給回路(昇圧回路20)、スイッチング回路30、保護回路40、を備える。電源電圧供給回路(20)は、光源(81)のアノード側80aに電源電圧VB1を供給する。スイッチング回路30は、光源(81)のカソード側80cに接続されて該光源(81)の点灯のオンオフを繰り返す。保護回路40は、スイッチング回路30がオフであり、かつ、光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がL(ローレベル)である時に、スイッチング回路30をオフに維持する。
光源(81)の点灯がオフであると、正常時には光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がH(ハイレベル)になる。ここで、光源(81)のカソード側80cとグランドとが短絡していると、光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がLとなる。この場合、光源(81)のアノード側80aへの電源電圧供給が停止する。従って、本態様は、より確実に光源(81)のカソード側80cとグランドとの短絡から光源(81)等の回路を保護することができる。
【0013】
前記スイッチング回路30がパルス状の調光信号DIMに従って前記光源(81)の点灯をオンオフ可能な回路とされる場合、前記保護回路40は、前記調光信号DIMが前記光源(81)の点灯のオフを表す状態(ローレベル)であり、かつ、前記光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がLである時に、前記調光信号DIMが前記光源(81)の点灯のオンを表す状態(ハイレベル)となっても前記スイッチング回路30をオフに維持してもよい。
本態様は、簡易な構成で光源(81)のカソード側80cとグランドとの短絡から光源(81)等の回路を保護することができる。
【0014】
前記保護回路40は、前記電源電圧供給回路(昇圧回路20)への入力電圧VINに対応した比較用電圧を生成するための比較用電圧生成部(分圧部42)を有していてもよい。
前記保護回路40は、比較用電圧生成部(42)の電圧VD1が閾電圧(Vthとする)よりも低い時に前記スイッチング回路30をオフに維持し、前記比較用電圧生成部(42)の電圧VD1が前記閾電圧Vthよりも低い状態から該閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に前記スイッチング回路30に前記調光信号DIMに従ったオンオフを繰り返させてもよい。
前記保護回路40は、前記調光信号DIMが前記光源(81)の点灯のオフを表す状態(ローレベル)であり、かつ、前記光源(81)のカソード側80cの電圧VC1がLである時に、前記比較用電圧生成部(42)の電圧を前記閾電圧Vthよりも低く維持してもよい。
本態様は、簡易な構成で光源(81)のカソード側80cとグランドとの短絡から光源(81)等の回路を保護することができる。
【0015】
前記光源(81)が発光ダイオード(81)の直列回路80に含まれていてもよい。前記電源電圧供給回路(20)は、前記入力電圧VINを昇圧する昇圧回路20とされてもよい。前記調光信号DIMは、H(ハイレベル)の電圧が前記光源(81)の点灯のオンを表す状態とされ、L(ローレベル)の電圧が前記光源(81)の点灯のオフを表す状態とされてもよい。
前記スイッチング回路30は、前記光源(81)のカソード側80cに接続されて駆動信号DR1の電圧がHである時にオンとなり該駆動信号DR1の電圧がLである時にオフとなるスイッチング素子(QS1)を有していてもよい。
前記スイッチング回路30は、前記比較用電圧生成部(42)の電圧が前記閾電圧Vthよりも低い時に前記駆動信号DR1の電圧がLとなり、前記比較用電圧生成部(42)の電圧が前記閾電圧Vthよりも低い状態から該閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号DR1の状態が前記調光信号DIMの状態となる切替回路31を有していてもよい。
前記保護回路40は、前記比較用電圧生成部(42)の電圧VD1が前記閾電圧Vthよりも低い時に前記駆動信号DR1の電圧をLにさせ前記比較用電圧生成部(42)の電圧VD1が前記閾電圧Vthよりも低い状態から該閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号DR1の状態を前記調光信号DIMの状態にさせる切り替えを前記切替回路31に対して行う調光制御回路43を有していてもよい。
前記保護回路40は、前記光源(81)のカソード側80cにカソードを接続した整流回路(ダイオードDP1)を有していてもよい。
前記保護回路40は、前記比較用電圧生成部(42)にソースを接続し、前記整流回路(DP1)のアノードにドレインを接続したFET(電界効果トランジスタ)QP1を有していてもよい。
前記保護回路40は、FET QP1のドレインとゲートとの間に介装された抵抗回路RP1を有していてもよい。
前記保護回路40は、前記駆動信号DR1を入力部NP1iに入力し、前記FET QP1のゲートに出力部NP1oを接続した反転回路NP1を有していてもよい。
本態様は、簡易な回路で光源(81)のカソード側80cとグランドとの短絡から光源(81)等の回路を保護することができ、また、従来機能のドライバーIC(集積回路)を使用することができる。さらに、調光信号DIMのデューティ比T1/Tallが小さい低デューティの場合でも短絡の検出精度が低下しない。
【0016】
本発明は、入力電圧VINを昇圧して発光ダイオード直列回路80のアノード側80aに供給する昇圧回路20と、前記発光ダイオード直列回路80のカソード側80cに接続されて該発光ダイオード直列回路80を構成する発光ダイオード(81)の点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路30とを備えるバックライト駆動回路4において、
前記入力電圧VINの分圧部42を有する分圧回路41を有する保護回路40を備え、
前記スイッチング回路30は、
前記発光ダイオード直列回路80のカソード側80cに接続されて駆動信号DR1の電圧がハイレベルである時にオンとなり該駆動信号DR1の電圧がローレベルである時にオフとなるスイッチング素子(QS1)と、
前記駆動信号DR1の状態をローレベルにするかパルス状の調光信号DIMの状態にする切替回路31とを有し、
前記保護回路40は、さらに、
前記分圧部42の電圧が閾電圧Vthよりも低いか否かを検出する電圧検出回路44を有し、前記分圧部42の電圧が前記閾電圧Vthよりも低い時に前記駆動信号DR1の電圧をローレベルにさせ前記分圧部42の電圧が前記閾電圧Vthよりも低い状態から該閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号DR1の状態をパルス状の調光信号DIMの状態にさせる切り替えを前記切替回路31に対して行う調光制御回路43と、
前記発光ダイオード直列回路80のカソード側80cにカソードを接続した整流回路(DP1)と、
前記分圧部42にソースを接続し、前記整流回路(DP1)のアノードにドレインを接続した電界効果トランジスタ(QP1)と、
該電界効果トランジスタ(QP1)のドレインとゲートとの間に介装された抵抗回路RP1と、
前記駆動信号DR1を入力部NP1iに入力し、前記電界効果トランジスタ(QP1)のゲートに出力部NP1oを接続した反転回路NP1とを備える態様を有している。
【0017】
なお、上述したスイッチング素子(QS1)は、単一のスイッチング素子のみならず、複数のスイッチング素子の組合せにより構成されてもよい。上述した整流回路(DP1)は、単一の素子のみならず、複数の素子の組合せにより構成されてもよい。上述したFET(QP1)は、単一の素子のみならず、複数の素子の組合せにより構成されてもよい。上述した抵抗回路RP1は、単一の抵抗素子のみならず、複数の抵抗素子の組合せにより構成されてもよい。
第一の素子が他の第二の素子と接続されることには、第一の素子が第二の素子と直接接続されること、中間に他の第三の素子を介在させて第一の素子が第二の素子とが間接的に接続されること、のいずれも含まれる。
【0018】
本技術の目的の一つは、LED直列回路のカソード側に定電流制御回路を有しLED調光制御にPWM(Pulse Width Modulation)方式(パルスDuty制御)を使用している際にLED直列回路のカソード端子とグランド電位との間に発生する短絡を検出し、この検出の信号によりLED直列回路への電源供給を安全に停止させることにある。LED直列回路のカソード端子とグランドとの短絡が発生した場合においてもLEDに定格以上の過電流が連続的、継続的に発生することを回避し、LEDの破壊、発熱の発生を回避することが可能である。
【0019】
(2)点灯制御回路を含む表示装置の構成:
図1に例示する電源回路2は、一次側電源回路、電源トランス、整流平滑回路、を備え、昇圧回路20に供給する入力電圧VINを外部の商用交流電源といった交流電源の交流から生成する。
【0020】
図1に例示する調光信号生成回路3は、電源ラインの電源電圧(Vccとする)に基づいて、複数のLED81を点灯制御する基となるパルス状の調光信号DIMを生成する。図4の上段に例示するように、調光信号DIMは、設定されたデューティ比T1/Tallのパルス状の電圧とされ、PWM制御によりデューティ比T1/Tallが変えられる。調光信号DIMは、Hの電圧がLED81の点灯のオンを表す状態とされ、Lの電圧がLED81の点灯のオフを表す状態とされる。調光信号生成回路3には、公知のパルス生成回路やドライバーIC等を用いることができる。
【0021】
図1,3及び図2(a)に例示する昇圧回路20は、コイル(インダクタ)LB1、FET QB1、ダイオードDB1、コンデンサCB1、を備え、入力電圧VINを昇圧して電源電圧VB1を生成し、発光ダイオード直列回路80のアノード側80aに供給する。図2(a)では、コイルLB1の一端が入力電圧VINのラインに接続され、FET QB1のゲートが調光制御回路43のFETドライバー46に接続され、FET QB1のソース及びダイオードDB1のアノードがコイルLB1の他端に接続され、FET QB1のドレインが接地され、コンデンサCB1の一端がダイオードDB1のカソード(電源電圧出力部)に接続され、コンデンサCB1の他端が接地されている。むろん、昇圧回路には、公知の種々の回路を用いることができる。
【0022】
図1,3に例示するスイッチング回路30は、FET(スイッチング素子)QS1、切替回路31、を備え、LED81の点灯のオンオフを繰り返す。FET QS1のソースは、発光ダイオード直列回路80のカソード側80cに接続されている。FET QS1のドレインは、定電流源CC1に接続されている。FET QS1のゲートは、切替回路31の出力側に接続されている。切替回路31の一方の入力側は、調光信号生成回路3からの調光信号DIMの入力部とされている。切替回路31の他方の入力側は、接地されている。切替回路31の出力側から駆動信号DR1が出力される。切替回路31が調光信号DIM側に切り替えられているとき、図4の下段に例示するように、設定されたデューティ比T1/Tallのパルス状の電圧とされる。駆動信号DR1は、Hの電圧がLED81の点灯のオンを表す状態とされ、Lの電圧がLED81の点灯のオフを表す状態とされる。
【0023】
以上より、FET QS1は、駆動信号DR1の電圧がHである時にオンとなり、駆動信号DR1の電圧がLである時にオフとなる。従って、スイッチング回路30は、パルス状の調光信号DIMに従ってLED81の点灯をオンオフ可能な回路とされている。また、切替回路31は、駆動信号DR1の状態をLにするかパルス状の調光信号DIMの状態にする。
【0024】
図1,3に例示する保護回路40は、分圧回路41、調光制御回路43、比較用電圧制御部47、を備える。
分圧回路41は、図2(b)及び図3に例示するように、抵抗回路RD1,RD2の直列回路を有し、昇圧回路20への入力電圧VINの分圧部42を有している。抵抗回路RD1の一端は入力電圧VINのラインに接続され、抵抗回路RD1の他端は抵抗回路RD2の一端に接続され、抵抗回路RD2の他端は接地されている。分圧部42は、入力電圧VINに対応した比較用電圧を生成するための比較用電圧生成部とされている。
【0025】
調光制御回路43は、電圧検出回路44、ソフトスタート回路45、FETドライバー46、を備える。
電圧検出回路44は、例えば、図2(b)に示すnpn形のトランジスタTR1及び抵抗回路R11で構成することができる。トランジスタTR1のコレクタは電源Vccのラインに接続され、トランジスタTR1のエミッタは抵抗回路R11の一端及びソフトスタート回路45に接続され、トランジスタTR1のベースは分圧部42に接続されている。抵抗回路R11の他端は、接地されている。分圧部42の電圧VD1がトランジスタTR1の閾電圧Vthよりも低い時、トランジスタTR1がオフとなり、トランジスタTR1の出力部(エミッタ)はLとなる。一方、分圧部42の電圧VD1がトランジスタTR1の閾電圧Vthよりも高い時、トランジスタTR1がオンとなり、トランジスタTR1の出力部(エミッタ)はHとなる。このようにして、電圧検出回路44は、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも低いか否かを検出する。
【0026】
ソフトスタート回路45は、電圧検出回路44からの検出電圧を入力し、該検出電圧に応じてFETドライバー46及びスイッチング回路の切替回路31に指示信号を出力する。検出電圧がLである時、ソフトスタート回路45は、切替回路31をグランド側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力し、昇圧回路20の駆動を停止させる指示信号をFETドライバー46へ出力する。検出電圧がLからHに切り替わった時、ソフトスタート回路45は、電圧が徐々に立ち上がるソフトスタート信号を生成し、昇圧回路20の駆動を開始させる指示信号をFETドライバー46へ出力し、ソフトスタート信号が完全に立ち上がった時に、切替回路31を調光信号DIM側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力する。
FETドライバー46は、昇圧回路20の駆動を停止させる指示信号を入力すると昇圧回路20の駆動を停止させ、昇圧回路20の駆動を開始させる指示信号を入力すると昇圧回路20の駆動を開始させる。
【0027】
調光制御回路43は、汎用的なドライバーICに設けられている回路を利用することができる。電圧検出回路44は、ドライバーICの低電圧誤動作防止回路(UVLO)機能、イネーブル(EN)機能、等を利用することができる。ドライバーICには、調光信号生成回路3、定電流源CC1、スイッチング素子(QS1)、切替回路31、等も有するものがある。ドライバーICには、例えば、Intersil社のEL7801、ISL97678、MAX16814、等を使用することができる。
【0028】
図5は、ドライバーICで行われるドライバー処理をフローチャートにより例示している。この処理は、表示装置1に設けられた所定の操作手段で電源をオンにする操作を受け付けたときに開始する。
まず、ドライバーICは、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも小さいか否かを判断する(ステップS102)。VD1≧Vthの時にはステップS102の判断処理を繰り返し、VD1<Vthになると、電源電圧VB1の供給を停止させ、FET QS1をオフにしてスイッチング動作を停止させる(ステップS104)。電源電圧供給を停止する際には、昇圧回路20の駆動を停止させる指示信号をFETドライバー46へ出力する。FET QS1のスイッチング動作を停止させる際には、切替回路31をグランド側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力する。
【0029】
ステップS106では、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vth以上か否かを判断する。VD1<Vthの時には、電源電圧供給停止を継続させるため、ステップS106の判断処理を繰り返す。VD1≧Vthになると、ソフトスタート回路45で電圧が徐々に立ち上がるソフトスタート信号を生成し、電源電圧VB1の供給を開始させる(ステップS108)。電源電圧供給を開始する際には、昇圧回路20の駆動を開始させる指示信号をFETドライバー46へ出力する。ソフトスタート信号が完全に立ち上がった時、ドライバーICは、FET QS1のスイッチング動作を開始させて(ステップS110)、ステップS102に戻る。FET QS1のスイッチング動作を開始させる際には、切替回路31を調光信号DIM側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力する。
なお、ステップS108のソフトスタート中に電圧VD1が閾電圧Vthよりも低くなった時にステップS104で電源電圧供給を停止させFET QS1のスイッチング動作を停止させてもよい。
【0030】
ところで、LEDがオン、すなわち、調光信号DIMの電圧がHであるときに異常を検出する場合、発光ダイオード直列回路のカソード側とグランドとの短絡を検出するのは容易ではない。また、消費電力を低減させるために閾電圧を低くせざるを得ず、十分な検出精度を出すのも容易ではない。調光信号DIMのデューティ比T1/Tallが大きい高デューティの場合も、閾電圧が低いと十分な検出精度を出すのも容易ではない。特に、液晶表示装置の場合、調光信号DIMのデューティ比T1/Tallを大きく変える必要があるため、デューティ比T1/Tallが小さい低デューティの場合に検出精度がさらに低下してしまうことになる。
【0031】
発光ダイオード直列回路のカソード側とグランドとの短絡を検出する方式としては、以下の方式(A)〜(C)も考えられる。
(A)電圧供給ライン(Anode)の過電流検出方式:
しかし、Anodeラインに配置するには高耐圧部品が必要であり、電流検出精度の高い回路を設ける事は容易ではない。
(B)電圧供給ライン(Anode)のへFUSE設置:
しかし、定常駆動電流IFに対し、Cathode〜GND短絡時の過電流はLED動作抵抗や他電力制限回路が制限となり、一般的な溶断に必要なFUSE定格×200%以上を発生させ溶断保護とする事は困難である。1系統駆動回路でFUSE配置は有効であっても、複数Anode Common駆動の場合は成り立たない。
(C)Cathode低電圧検出方式:
しかし、Cathode制御部に低電圧検出閾値を設ける方式の場合、1系統にOPENが発生した場合に他系列を正常点灯継続の処理を優先する為、供給回路側は停止しない。その為、Cathode-GND間短絡系列は異常電流が発生したまま継続点灯する可能性が残る。
【0032】
そこで、スイッチング回路30がオフであり、かつ、発光ダイオード直列回路のカソード側80cの電圧VC1がLである時に、発光ダイオード直列回路のアノード側80aへの電源電圧供給を停止させる保護回路40を本点灯制御回路10に設けている。
【0033】
図3に例示する比較用電圧制御部47は、ダイオード(整流回路)DP1、FET QP1、抵抗回路RP1、反転回路NP1、を備えている。ダイオードDP1のアノードは、発光ダイオード直列回路80のカソード側80cに接続されている。FET QP1のソースは、分圧部42に接続されている。FET QP1のドレインは、ダイオードDP1のアノード及び抵抗回路RP1の一端に接続されている。FET QP1のゲートは、抵抗回路RP1の他端及び反転回路NP1の出力部NP1oに接続されている。反転回路NP1の入力部NP1iは、スイッチング回路の切替回路31の出力部に接続されている。従って、反転回路NP1は、入力部NP1iに入力される駆動信号DR1の論理を反転させて出力部NP1oから出力する。反転回路NP1には、汎用のNOTゲート等を使用することができる。
【0034】
LED81の点灯がオン、すなわち、駆動信号DR1の電圧がHで反転信号の電圧がLである時、発光ダイオード直列回路のカソード側80cの電圧がHになる。このとき、FET QP1がオフとなり、電圧検出回路44には入力電圧VINの分圧電圧が入力される。従って、ドライバーICに低電圧誤動作防止回路(UVLO)機能があれば分圧電圧に応じてUVLOが機能し、ドライバーICにイネーブル(EN)機能があれば分圧電圧に応じてENが機能する。
【0035】
LED81の点灯がオフ、すなわち、駆動信号DR1の電圧がLで反転信号の電圧がHである時、正常時には発光ダイオード直列回路のカソード側80cの電圧がHになる。このとき、FET QP1がオフとなり、電圧検出回路44には入力電圧VINの分圧電圧が入力される。従って、分圧電圧に応じてUVLOやENが機能することになる。ここで、発光ダイオード直列回路のカソード側80cとグランドとに短絡が生じると、発光ダイオード直列回路のカソード側80cの電圧がLになる。このとき、FET QP1がオンとなり、電圧検出回路44には閾電圧Vthよりも低い電圧が入力される。従って、ドライバーICに低電圧誤動作防止回路(UVLO)機能があれば強制的にUVLOが機能し、ドライバーICにイネーブル(EN)機能があれば強制的にENが機能する。
【0036】
以上より、切替回路31は、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも低い時に駆動信号DR1の電圧がLとなり、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも低い状態から閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に駆動信号DR1の状態が調光信号DIMの状態となる。調光制御回路43は、分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも低い時に駆動信号DR1の電圧をLにさせ分圧部42の電圧VD1が閾電圧Vthよりも低い状態から閾電圧Vthよりも高い状態へ切り替わった後に駆動信号DR1の状態をパルス状の調光信号DIMの状態にさせる切り替えを切替回路31に対して行う。
【0037】
(3)点灯制御回路の動作、作用、及び、効果:
次に、図1〜6を参照して、点灯制御回路10の動作、作用、及び、効果を説明する。
図6は、点灯制御回路10の動作をタイミングチャートにより例示している。ここで、UVLO(EN)の電圧は電圧検出回路44に入力される電圧VD1を示し、Soft Startの電圧はソフトスタート回路45で生成されるソフトスタート信号の電圧を示し、Cathode電圧は発光ダイオード直列回路80のカソード側80cの電圧VC1を示している。
【0038】
電源オン時、入力電圧VINが立ち上がり、パルス状の調光信号DIMが生成され、ソフトスタート信号が立ち上がり始めると、分圧部42の電圧VD1がLからHに立ち上がる。ソフトスタートが完了するまでは、ソフトスタート回路45が切替回路31をグランド側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力するので、切替回路31からFET QS1へ出力される駆動信号DR1の電圧はLであり、反転回路NP1からFET QP1のゲートへ出力される反転信号の電圧はHである。
【0039】
ソフトスタートが完了すると(”SS完了”)、ソフトスタート回路45は、切替回路31を調光信号DIM側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力する。これにより、切替回路31からFET QS1へ出力される駆動信号DR1の状態はパルス状の調光信号DIMの状態となり、調光信号DIMに従ってFET QS1がオンオフを繰り返してLED81が点灯制御される。
【0040】
発光ダイオード直列回路のカソード側80cとグランドとに短絡が発生すると(図6の丸1)、LED81の点灯がオンからオフ、すなわち、駆動信号DR1の電圧がHからLに切り替わり反転信号の電圧がLからHに切り替わった時に(図6の丸4と丸5)、FET QP1がオフからオンに切り替わる。これにより、電圧検出回路44には閾電圧Vthよりも低い電圧が入力される(図6の丸2)。また、図5のステップS104により、電源電圧VB1の供給が停止してソフトスタート信号が立ち下がり(図6の丸3)、FET QS1がオフになる。従って、ドライバーICに低電圧誤動作防止回路(UVLO)機能があれば強制的にUVLOが機能し、ドライバーICにイネーブル(EN)機能があれば強制的にENが機能する。
ここで、発光ダイオード直列回路のカソード側80cとグランドとの短絡が継続すると、その間、電圧検出回路44には閾電圧Vthよりも低い電圧が入力される。これにより、ラッチ機能が実現され、発光ダイオード直列回路のカソード側80cとグランドとの短絡から発光ダイオード直列回路80等をより確実に保護することができる。
【0041】
発光ダイオード直列回路のカソード側80cとグランドとの短絡が解除されると、駆動信号DR1の電圧がLで反転信号の電圧がHである状態で発光ダイオード直列回路のカソード側80cの電圧VC1がLからHに変わる。このとき、FET QP1がオンからオフに切り替わり、電圧検出回路44には入力電圧VINの分圧電圧、すなわち、閾電圧Vthよりも高い電圧が入力される。すると、図5のステップS108でソフトスタート処理が開始し、電源電圧VB1の供給が開始してソフトスタート信号が徐々に立ち上がる。ソフトスタートが完了すると(”SS完了”)、ソフトスタート回路45は、切替回路31を調光信号DIM側にする指示信号SS1を切替回路31へ出力する。これにより、切替回路31からFET QS1へ出力される駆動信号DR1の状態はパルス状の調光信号DIMの状態となり、調光信号DIMに従ってFET QS1がオンオフを繰り返してLED81が点灯制御される。このようにして、自動復帰が実現される。
【0042】
以上説明したように、光源(81)のカソード側80cとグランドとが短絡していると、光源(81)のアノード側80aへの電源電圧供給が停止する。従って、本態様は、より確実に光源(81)のカソード側80cとグランドとの短絡から光源(81)等の回路を保護することができる。また、従来機能のドライバーICを使用することができる。さらに、調光信号DIMが低デューティの場合でも短絡の検出精度が低下しない。
【0043】
(4)変形例:
発光ダイオード直列回路は、複数列設けられてもよい。
なお、比較用電圧制御部47を図3に示す回路とするのは必須ではなく、比較用電圧生成部を分圧部42とするのも必須ではない。
むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる点灯制御回路、バックライト駆動回路、表示装置、等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
【0044】
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、より確実に光源のカソード側とグランドとの短絡から保護する技術等を提供することができる。
【0045】
また、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0046】
1…表示装置、2…電源回路、3…調光信号生成回路、4…バックライト駆動回路、
10…点灯制御回路、
20…昇圧回路(電源電圧供給回路)、
30…スイッチング回路、31…切替回路、
40…保護回路、
41…分圧回路、42…分圧部(比較用電圧生成部)、
43…調光制御回路、44…電圧検出回路、
45…ソフトスタート回路、46…FETドライバー、
47…比較用電圧制御部、
80…発光ダイオード直列回路、80a…アノード側、80c…カソード側、
81…LED(発光ダイオード、光源)、
DIM…パルス状の調光信号、DR1…駆動信号、
DP1…ダイオード(整流回路)、
NP1…反転回路、NP1i…入力部、NP1o…出力部、
QB1…FET、QP1…FET、QS1…FET(スイッチング素子)、
RD1,RD2,RP1…抵抗回路、
VB1…電源電圧、VC1…カソード側の電圧、VD1…電圧、VIN…入力電圧。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源のアノード側に電源電圧を供給する電源電圧供給回路と、前記光源のカソード側に接続されて該光源の点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路とを備える点灯制御回路において、
前記スイッチング回路がオフであり、かつ、前記光源のカソード側の電圧がローレベルである時に、前記光源のアノード側への電源電圧供給を停止させる保護回路を備えることを特徴とする点灯制御回路。
【請求項2】
前記スイッチング回路は、パルス状の調光信号に従って前記光源の点灯をオンオフ可能な回路とされ、
前記保護回路は、前記調光信号が前記光源の点灯のオフを表す状態であり、かつ、前記光源のカソード側の電圧がローレベルである時に、前記調光信号が前記光源の点灯のオンを表す状態となっても前記スイッチング回路をオフに維持することを特徴とする請求項1に記載の点灯制御回路。
【請求項3】
前記保護回路は、
前記電源電圧供給回路への入力電圧に対応した比較用電圧を生成するための比較用電圧生成部を有し、
該比較用電圧生成部の電圧が閾電圧よりも低い時に前記スイッチング回路をオフに維持し、前記比較用電圧生成部の電圧が前記閾電圧よりも低い状態から該閾電圧よりも高い状態へ切り替わった後に前記スイッチング回路に前記調光信号に従ったオンオフを繰り返させ、
前記調光信号が前記光源の点灯のオフを表す状態であり、かつ、前記光源のカソード側の電圧がローレベルである時に、前記比較用電圧生成部の電圧を前記閾電圧よりも低く維持することを特徴とする請求項2に記載の点灯制御回路。
【請求項4】
前記光源が発光ダイオードの直列回路に含まれており、
前記電源電圧供給回路は、前記入力電圧を昇圧する昇圧回路とされ、
前記調光信号は、ハイレベルの電圧が前記光源の点灯のオンを表す状態とされ、ローレベルの電圧が前記光源の点灯のオフを表す状態とされ、
前記スイッチング回路は、
前記光源のカソード側に接続されて駆動信号の電圧がハイレベルである時にオンとなり該駆動信号の電圧がローレベルである時にオフとなるスイッチング素子と、
前記比較用電圧生成部の電圧が前記閾電圧よりも低い時に前記駆動信号の電圧がローレベルとなり、前記比較用電圧生成部の電圧が前記閾電圧よりも低い状態から該閾電圧よりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号の状態が前記調光信号の状態となる切替回路とを有し、
前記保護回路は、
前記比較用電圧生成部の電圧が前記閾電圧よりも低い時に前記駆動信号の電圧をローレベルにさせ前記比較用電圧生成部の電圧が前記閾電圧よりも低い状態から該閾電圧よりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号の状態を前記調光信号の状態にさせる切り替えを前記切替回路に対して行う調光制御回路と、
前記光源のカソード側にカソードを接続した整流回路と、
前記比較用電圧生成部にソースを接続し、前記整流回路のアノードにドレインを接続した電界効果トランジスタと、
該電界効果トランジスタのドレインとゲートとの間に介装された抵抗回路と、
前記駆動信号を入力部に入力し、前記電界効果トランジスタのゲートに出力部を接続した反転回路とを備えることを特徴とする請求項3に記載の点灯制御回路。
【請求項5】
入力電圧を昇圧して発光ダイオード直列回路のアノード側に供給する昇圧回路と、前記発光ダイオード直列回路のカソード側に接続されて該発光ダイオード直列回路を構成する発光ダイオードの点灯のオンオフを繰り返すスイッチング回路とを備える表示装置において、
前記入力電圧の分圧部を有する分圧回路を有する保護回路を備え、
前記スイッチング回路は、
前記発光ダイオード直列回路のカソード側に接続されて駆動信号の電圧がハイレベルである時にオンとなり該駆動信号の電圧がローレベルである時にオフとなるスイッチング素子と、
前記駆動信号の状態をローレベルにするかパルス状の調光信号の状態にする切替回路とを有し、
前記保護回路は、さらに、
前記分圧部の電圧が閾電圧よりも低いか否かを検出する電圧検出回路を有し、前記分圧部の電圧が前記閾電圧よりも低い時に前記駆動信号の電圧をローレベルにさせ前記分圧部の電圧が前記閾電圧よりも低い状態から該閾電圧よりも高い状態へ切り替わった後に前記駆動信号の状態をパルス状の調光信号の状態にさせる切り替えを前記切替回路に対して行う調光制御回路と、
前記発光ダイオード直列回路のカソード側にカソードを接続した整流回路と、
前記分圧部にソースを接続し、前記整流回路のアノードにドレインを接続した電界効果トランジスタと、
該電界効果トランジスタのドレインとゲートとの間に介装された抵抗回路と、
前記駆動信号を入力部に入力し、前記電界効果トランジスタのゲートに出力部を接続した反転回路とを備えることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−204301(P2012−204301A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70658(P2011−70658)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】