説明

点灯装置、照明器具、および照明システム

【課題】ユーザが壁スイッチの操作によって容易かつ確実に調光比の設定が行えるようにする。
【解決手段】調光比の設定値を記憶する記憶素子と、電源のオン/オフ状態を判別する電源検出部とを備える点灯装置において、第一の所定の電源オン/オフ操作を検出した場合に、調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換える調光比設定モードに移行するとともに、調光比設定モード期間中に、第二の所定の電源オン/オフ操作を検出した時の調光比の指令値を新たな調光比の設定値として前記記憶素子に記憶する手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源スイッチの操作により光源の明るさを所望の値に調整できる点灯装置、照明器具及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、蛍光灯を代表とする光源を点灯する照明器具において、光源の明るさを調節できる点灯装置を内蔵した調光機能付きの照明器具が一般的に普及している。これら調光用照明器具を複数台用いた照明システムにおいては、各照明器具に調光度合い(調光比)を示す信号(アナログ信号、またはディジタル信号)を送る調光信号線を敷設し、例えば、壁面に取り付けられた調光コントローラから所望の調光比を示す調光信号を各照明器具に伝達することにより、ユーザが照明器具の明るさを任意に調整できるようにした照明システムが一般的である。しかしながら、このような調光照明システムにおいては、各照明器具に商用電源を供給するための電源線と、調光信号を伝達する調光信号線の双方を敷設する配線工事が必要であった。また、既設の照明器具を非調光型照明器具から調光型照明器具に置き換える所謂リニューアルの場合には調光信号線が敷設されていないため対応できないという課題があった。この課題を解決するために、例えばリモコン等による無線での調光信号伝達や、商用電源電圧に調光信号を重畳させた電源線信号搬送技術などが提案されているが、いずれにしても信号の送受信部にコス卜がかかるため、照明システム全体のコストアップの要因となっていた。
【0003】
一方で、例えば住宅用を主とする照明器具においては、電源スイッチ(壁スイッチ)のオン/オフ操作によって照明器具の明るさを可変する手段が用いられている。これは、例えば特許文献1(実開平4−115799号公報)に記載されているように、照明器具が短時間の電源オフ操作を認識し、短時間の電源オフ操作を認識する度に照明器具の明るさを例えば、全点灯→調光点灯→消灯(常夜灯)→全点灯というように順次切り替える方式が一般的に広く採用されている。
【0004】
このような手段を用いることにより、調光信号線の新たな敷設を不要とし、既設の電源線を利用してユーザが照明器具の明るさを調整できるという利点がある。しかしながら、このような照明器具を例えば施設向けの照明システムなど一箇所の壁スイッチに複数台の照明器具が接続される用途に使用した場合には、各照明器具毎に電源オフ時間を認識する時間にばらつきがあるため、ユーザが操作する電源オフ時間が適切でない場合には、一部の器具のみ明るさが変更され、各照明器具の明るさ(調光比)の設定値がばらばらになるという課題があった。
【0005】
この課題について、図8に示す動作説明図を用いて一つの壁スイッチに2台の照明器具A、およびBが接続されている場合を例に説明する。1回目の電源オフ操作における電源オフ時間をT1とする。照明器具Aが短時間の電源オフ操作を認識するための設定時間をTAとすると、T1<TAであるため、照明器具Aは短時間の電源オフ操作がなされたことを認識し、全点灯状態から調光点灯状態へ切り替わる。一方、照明器具Bが短時間の電源オフ操作を認識するための設定時間TBは照明器具毎のばらつきによってTB<TAの関係となっており、壁スイッチによる電源オフ時間T1>TBであるため、照明器具Bは短時間の電源オフ操作がなされたことを認識せず、全点灯状態を継続する。
【0006】
よって、1回目の電源オフ操作後(すなわち、TB<T1<TAの関係を生じた場合)における各照明器具の調光状態は異なる設定となり、器具毎に明るさのばらつきを生じることになる。以降、2回目、3回目の電源オフ操作における電源オフ時間T2、T3はともに、T2<TB<TA、およびT3<TB<TAの関係となっているため、各々の照明器具で調光設定が切り替わり、調光状態は異なる設定のまま順次調光設定が切り替わることとなる。通常、照明器具が短時間の電源オフ操作を認識するための設定時間(TA、TB)のばらつきは小さいため、一旦調光設定値のずれが生じた場合には、全ての照明器具の調光設定値を再度揃えることは非常に困難であり、特に壁スイッチに接続される照明器具の台数が多い場合には致命的な問題を生じることとなる。
【0007】
このような課題を解決するためには、例えば、全ての照明器具の調光設定値を所定の値に戻すための特別なリセット手段を設けたり、あるいは、所定時間内における短時間の電源オフ操作が1回であれば全点灯、2回であれば75%調光、3回であれば50%調光、4回であれば25%調光というように、電源オフの操作回数と設定する調光比の関係を一意的に決めるなどの手段を用いる必要があった。これにより、電源オフ操作を認識する設定時間の照明器具毎のばらつきによって、照明器具毎の調光設定値にずれが生じた場合においても、一旦リセット操作を行なった後に再度設定操作を行うことにより、調光設定値を揃えることが可能となる。
【0008】
しかしながら、このような照明システムにおいても、特に設定可能な調光比の段数が多い場合においては、ユーザが各照明器具の明るさのばらつきを目視によって認識することが難しく、誤設定されたまま継続使用される可能性が高く、想定した省電力効果が得られないなどの課題があった。また、このような電源オフ操作の回数に応じて調光比を設定する方式では、照明器具の明るさを無段階、または非常に多くの段数に選択可能とすることは実用上困難であった。
【0009】
一方、特許文献2(特開2008−103199号公報)によれば、操作者が電源スイッチをオン/オフさせる第一の操作を行なうと、放電灯の調光率をそれまで設定していた値から所定の時間間隔で順次暫定的に変化させ、次に操作者が電源スイッチをオン/オフさせる第二の操作を行なうと暫定的に順次変化させている調光率のうち、第二の操作時における調光率をそれ以降の調光比として放電灯を点灯するように制御することが提案されている。しかしながら、特許文献2の方式においても、一旦、照明器具毎の調光設定値にずれが生じた場合には、第一の電源スイッチのオン/オフ操作をおこなっても調光率にずれを生じたまま調光率が暫定的に順次変化するため、正常な調光率の設定が行えないという課題があった。このため、照明器具毎の調光設定値にずれが生じた場合には、全ての照明器具の調光設定値を所定の値に戻すための特別なリセット操作をおこなう必要があった。
【特許文献1】実開平4−115799号公報
【特許文献2】特開2008−103199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述の従来技術で説明したように、壁スイッチ(電源スイッチ)の操作によって照明器具の明るさを調整可能とした照明システムにおいては、調光信号線を敷設する必要がなく、施工が容易で、リニューアルにも容易に対応できるという利点があるが、複数台の照明器具を一括して操作する場合においては、すべての照明器具で明るさ設定が正常に行われない可能性があった。
【0011】
本発明は、壁スイッチ(電源スイッチ)の操作によって照明器具の明るさを調整可能とするとともに、ユーザが壁スイッチの操作によって容易、かつ確実に調光比の設定が行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するために、電源電圧の供給を受けて光源4を点灯させる点灯回路部5と、前記点灯回路部5を制御し前記光源4の調光を行う出力制御部6と、調光比の設定値を記憶する記憶素子9と、前記記億素子9に記憶された調光比の設定値に基づいて前記出力制御部6に前記光源4を調光点灯する度合いを示す調光比の指令値を出力する調光制御部7と、前記電源電圧を検出し電源のオン/オフ状態を判別する電源検出部8とを備える点灯装置3において、前記調光制御部7が前記電源検出部8からの信号を受けて第一の所定の電源オン/オフ操作を検出した場合に、前記出力制御部6に出力する調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換える調光比設定モードに移行するとともに、前記調光比設定モード期間中において、前記調光制御部7が第二の所定の電源オン/オフ操作を検出した時の調光比の指令値を新たな調光比の設定値として前記記憶素子9に記憶する手段を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、壁スイッチ等の電源スイッチの操作によって照明器具の明るさを調整可能であるとともに、ユーザが照明器具の実際の明るさや、明るさの変化を確認しながら調光比の設定が可能であるため、調光比設定が容易かつ確実におこなえる。また、照明器具の明るさを無段階、または非常に多くの段数から選択できるように構成することが可能である。さらに、調光比設定モードでは、調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換えるようにしたので、照明器具毎の調光設定値にずれが生じた場合でも、特別なリセット操作を行なうことなく、各照明器具の明るさを揃えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
<実施の形態1>
本発明の第1の実施の形態として、図1の照明システムについて説明する。図1において、壁スイッチ1は、複数の照明器具A、B、…、Zへの商用電源の供給をオン/オフし、照明器具の点灯/消灯を行うための電源スイッチである。なお、壁スイッチ1への商用電源の接続については一般的なものであり、ここでは省略する。壁スイッチ1から電源線2を介して複数の照明器具A、B、…、Zに電源を供給するように構成されている。さらに、各照明器具A、B、…、Zには照明器具に装着された光源4と点灯装置3が内蔵されており、点灯装置3に商用電源を供給し、点灯装置3が光源4を点灯させることにより、照明システムを構成している。
【0015】
次に、点灯装置3の詳細な構成を図2に示す。点灯装置3は、壁スイッチ1から電源線2を介して商用電源ACからの電源が供給され、光源4を点灯させる点灯回路部5と、点灯回路部5を制御し、光源4の出力(明るさ)を制御する出力制御部6と、点灯装置3に供給される電源電圧の状態を検出し、壁スイッチ1のオン/オフ状態を判別する電源検出部8と、出力制御部6へ調光指令値を出力する調光制御部7と、調光制御部7が出力制御部6に出力する調光指令値を記憶する不揮発性メモリ9により構成される。
【0016】
次に、本システムの動作について図3の動作説明図を用いて説明する。電源検出部8が壁スイッチ1のオン/オフ状態を検出し、調光制御部7が所定の電源オン/オフ操作(ここでは、短時間T1の電源オフ操作)を検出すると、調光制御部7は通常点灯モードから調光比設定モードに移行する。調光比設定モードにおいて、調光制御部7は所定の時間間隔毎(例えば十〜数十秒程度毎)に調光比を全点灯→75%調光→50%調光→25%調光→全点灯というように順次自動的に繰返し切換えるように出力制御部6へ調光指令値を出力する。この調光比設定モードにおいて、調光制御部7が次に所定の電源オン/オフ操作(ここでは、電源オフ操作)を検出したときの調光比を不揮発性メモリ9に記憶する。
【0017】
次回電源がオンされたときには、調光制御部7が不揮発性メモリ9に記憶された調光比を読出し、読出した調光比に応じた調光指令値を出力制御部6に出力することにより、点灯回路部5が光源4を不揮発性メモリ9に記憶された調光比にて点灯させるように動作する。
【0018】
このように、所定の電源オン/オフ操作によって一つの壁スイッチ1に接続される複数の照明器具が、調光比が順次自動的に変化する調光比設定モードに移行することにより、ユーザは各照明器具の明るさ、あるいは明るさの変化を目視や照度計などの計測手段によって実際に確認しながら所望の明るさに設定することが可能となる。また、各照明器具の電源オン/オフ認識時間のばらつきによって、一部の照明器具が調光比設定モードに移行できなくても、ユーザは明るさの変化からそれを認識できるため、従来技術で説明したような誤設定の可能性を大幅に低減できるという効果がある。
【0019】
なお、調光比設定モードに移行するための所定の電源オン/オフ操作は、誤って調光比設定モードになることを防止するために、短時間の電源オフ操作、あるいは短時間の電源オン操作の回数によって規定したり、所定時間内の電源オン/オフ操作回数などで規定してもよい。
【0020】
また、調光比設定モードにおける調光比の変化は、図3のように、全点灯→下限調光への変化の繰り返しでもよいし、全点灯→下限調光→全点灯の変化の繰り返しでもよい。
【0021】
また、点灯装置3は一つの回路ブロックで構成してもよいし、上述の制御をおこなう制御回路ブロックと、制御回路ブロックからの信号に応じて光源4の調光点灯を行う点灯回路ブロックに分けて構成してもよい。
【0022】
<実施の形態2>
本発明の第2の実施の形態を図4に示す動作説明図を用いて説明する。本実施の形態は、図4に示すように、実施の形態1の照明システム、照明器具、および点灯装置の構成、および動作において、調光比設定モードにおける調光比の変化を連続的(略連続的な多段階を含む)としたものである。その他の動作については実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0023】
本例によると、ユーザが所定の調光範囲内において任意の明るさに調光比を設定できるため、より利便性を高めることができる。また、実施の形態1においては、調光比設定モードで自動的に調光比が切替わるタイミング付近で電源をオフした場合には、各照明器具毎の調光比の切替わりタイミングのばらつきによって照明器具毎の調光比の設定値にばらつきが生じる可能性があったが、本例においては連続的に調光比が変化するため、各照明器具の調光比変化スピードのばらつきによる調光比設定値のばらつきを実質的に問題のないレベルに抑えることができる。
【0024】
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3を図5に示す動作説明図を用いて説明する。本実施の形態は、実施の形態1または2の照明システム、照明器具、および点灯装置の構成、および動作において、図5(a)に示すように、調光比設定モードにおける調光比の変化の繰り返し回数に制限を設けたものである。
【0025】
図5(a)に示すように、調光比の変化の繰り返し回数が制限回数(ここでは2回)に達すると自動的に通常点灯モードに復帰するように構成されている。この場合、調光比設定値の不揮発性メモリ9への記憶は行われず、通常点灯モードに復帰後は以前に設定された調光比設定値に基づいて照明器具が点灯を継続する。
【0026】
本例によると、通常の壁スイッチ1の操作によって誤って調光比設定モードに移行した場合においても、自動的に通常点灯モードに復帰するため、不用意に調光比設定が変更されることを防止することができる。また、調光比設定モードにおける各照明器具の調光比変化スピードのばらつきによる調光比の変化タイミングのずれが、繰り返し回数が増えるに従って大きくなることを防止することができるという利点もある。
【0027】
また、図5(b)に示すように、調光比設定モードにおいて調光比設定値を記憶するための所定の電源オン/オフ操作を短時間(T2)の電源オフ操作と規定することにより、通常の壁スイッチ1の操作によって誤って調光比設定モードに移行した場合において、調光比設定モード期間中に電源をオフしてしまった場合でも調光比設定値の記憶は行われず、不用意に調光比設定が変更されることを防止することができる。
【0028】
<実施の形態4>
本発明の第4の実施の形態を図6に示す動作説明図を用いて説明する。本実施の形態は、実施の形態1〜3の照明システム、照明器具、および点灯装置の構成、および動作において、図6に示すように、調光比設定モードに移行したことをユーザに知らせる報知モードを設けたものである。
【0029】
図6に示すように、所定の電源オン/オフ操作(ここでは、短時間T1の電源オフ操作)を検出すると、点灯装置3は光源4の点滅(ここでは2回の点滅)を行ない、照明器具が調光比設定モードに移行したことをユーザに知らせる。このように、照明器具が調光比設定モードに移行したことをユーザに知らせる報知機能を設けることにより、一つの壁スイッチ1に接続される複数の照明器具の全てが調光比設定モードに移行したことをユーザが簡単に認識できる。よって、各照明器具の電源オン/オフ認識時間のばらつきによって、一部の照明器具が調光比設定モードに移行できなかった場合においてもユーザがそれを認識し、設定作業をやり直すことによって、各照明器具の調光比設定値が異なって設定されるという誤設定を防止することができる。また、通常の壁スイッチ1の操作によって誤って調光比設定モードに移行した場合においても、ユーザが簡単にそれを認識し、調光比の設定操作を行わないようにすることができる。
【0030】
なお、報知の方法については、図6のように光源4の点滅を1〜複数回行う他、全点灯と調光点灯との切換を1〜複数回行うなどの方法を用いてもよく、本例はその報知手段を限定するものではない。
【0031】
<実施の形態5>
本発明の第5の実施の形態を図7に示す動作説明図を用いて説明する。本実施の形態は、実施の形態1〜4の照明システム、照明器具、および点灯装置の構成、および動作において、図7に示すように、調光比設定モードにおいて、調光比設定値が正常に更新されたことをユーザに知らせる報知モードを設けたものである。
【0032】
図7に示すように、調光比設定モードによる所定の手順で調光比の設定値が不揮発性メモリ9に記憶されると、次回の電源オン時に点灯装置3は光源4の点滅(ここでは2回の点滅)を行ない、照明器具の調光比設定値が正常に更新されたことをユーザに知らせる。このように、調光比設定値が正常に更新されたことをユーザに知らせる報知機能を設けることにより、一つの壁スイッチ1に接続される複数の照明器具の全ての調光比が正常に更新されたことをユーザが簡単に認識できる。よって、一部の照明器具の調光比設定が正常に行われなかった場合においてもユーザがそれを認識し、設定作業をやり直すことができる。
【0033】
また、実施の形態1のように、調光比を段階的に選択する場合においては、設定された調光比に応じて点滅回数を変えることにより、全ての照明器具が所望の調光比に設定されたことをユーザが簡単に認識できる。つまり、各照明器具の点滅回数が異なれば設定値にばらつきが生じたことが容易に認識できるため、設定作業をやり直すことができる。
【0034】
また、実施の形態2のように、調光比を連続的に選択する場合においては、設定された調光比に応じて点滅時間を変えることにより、全ての照明器具が所望の調光比に設定されたことをユーザが簡単に認識できる。つまり、各照明器具の点滅時間が異なれば設定値にばらつきが生じたことが容易に認識できるため、設定作業をやり直すことができる。
【0035】
なお、報知の方法については、図7のように光源4の点滅以外にも、全点灯と調光点灯を繰り返すなどの方法を用いてもよく、本実施の形態はその報知手段を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の照明システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の照明器具、および点灯装置の詳細な構成を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を説明するための動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するための動作説明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を説明するための動作説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を説明するための動作説明図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を説明するための動作説明図である。
【図8】従来技術の課題を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 壁スイッチ
2 電源線
3 点灯装置
4 光源
A〜Z 照明器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源電圧の供給を受けて光源を点灯させる点灯回路部と、前記点灯回路部を制御し前記光源の調光を行う出力制御部と、調光比の設定値を記憶する記憶素子と、前記記億素子に記憶された調光比の設定値に基づいて前記出力制御部に前記光源を調光点灯する度合いを示す調光比の指令値を出力する調光制御部と、前記電源電圧を検出し電源のオン/オフ状態を判別する電源検出部とを備える点灯装置において、前記調光制御部が前記電源検出部からの信号を受けて第一の所定の電源オン/オフ操作を検出した場合に、前記出力制御部に出力する調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換える調光比設定モードに移行するとともに、前記調光比設定モード期間中において、前記調光制御部が第二の所定の電源オン/オフ操作を検出した時の調光比の指令値を新たな調光比の設定値として前記記憶素子に記憶する手段を設けたことを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
前記調光比設定モード期間中において、前記調光制御部は前記出力制御部に出力する調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換える動作を繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項3】
前記調光制御部が前記出力制御部に出力する調光比の指令値を予め設定された所定の値から段階的、あるいは連続的に順次切り換える動作を繰り返す回数に上限値を設け、繰り返し回数が前記上限値を超えた場合には、調光比設定モードを終了するとともに、前記調光制御部が前記記憶素子に記憶された調光比の設定値に基づいて前記出力制御部に調光比の指令値を出力することを特徴とする請求項2記載の点灯装置。
【請求項4】
前記調光制御部が調光比設定モードに移行する際に、調光比設定モードに移行することをユーザに報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の点灯装置。
【請求項5】
前記記憶素子に新たな調光比の設定値が記憶されたことをユーザに報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の点灯装置。
【請求項6】
報知手段は、光源の点滅、あるいは調光比の増減であることを特徴とする請求項4または5に記載の点灯装置。
【請求項7】
前記記憶素子に記憶された調光比の設定値に応じて、報知手段の報知方法を変えることを特徴とする請求項5記載の点灯装置。
【請求項8】
報知手段は、光源の点滅、あるいは調光比の増減であり、前記記憶素子に記憶された調光比の設定値に応じて、点滅、あるいは調光比の増減の回数、または点滅、あるいは調光比の増減の時間を変えることを特徴とする請求項7記載の点灯装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の点灯装置、および光源を備えることを特徴とする照明器具。
【請求項10】
電源スイッチと、前記電源スイッチを介して電源電圧が供給される複数の請求項9記載の照明器具を備えることを特徴とする照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−20972(P2010−20972A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179069(P2008−179069)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】