説明

点灯装置及び照明器具

【課題】 部品の経年劣化による故障が発生する前に寿命末期との判定が得られやすい点灯装置及び照明器具を提供する。
【解決手段】 所定の加算時間毎に定期的に累積損耗量に数値を加算するとともに累積損耗量が限界損耗量に達したときに点灯部が寿命末期であると判定する寿命判定部と、温度を検出する温度検出部とを備える。寿命判定部は、動作が想定される温度の範囲である適用温度範囲の少なくとも一部で温度に対して負の相関を有する寿命関数LF1を用い、累積損耗量に数値を加算する際には、温度検出部によって検出された温度を寿命関数LF1に代入して得られる数値によって加算時間と限界損耗量との積を除して得られる数値を累積損耗量に加算する。寿命関数LF1は、適用温度範囲の全体にわたって点灯部の複数個の部品のうちのいずれの寿命PC1〜PC3よりも数値が小さいものとされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点灯装置及び照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光源を点灯させる点灯装置において、光源を点灯させている時間の累計である累積点灯時間を計時するとともに、累積点灯時間が所定の寿命時間に達したときに点灯装置が寿命末期であると判定して出力の停止や報知などの適宜の動作を行うものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、点灯装置を構成する部品の経年劣化に起因した過熱等の発生を防止するものである。
【0003】
ここで、点灯装置を構成する部品において、一定温度の環境下で使用した場合に寿命末期に達する(つまり部品の複数個のサンプルのうち経年劣化により所定の性能を満たさなくなったサンプルの割合が所定の割合に達する)までの時間を該周囲温度に対してプロットした曲線(以下、「寿命曲線」と呼ぶ。)の3通りの例を、図13に曲線PC1〜PC3で示す。
【0004】
図13に示されているように、部品の経年劣化は概して温度が高いほど速くなるので、上記のような点灯装置において寿命時間を一定とすると、高温の環境下では寿命末期と判定されるタイミング以前に経年劣化による故障が発生してしまうことが考えられ、逆に、低温の環境下では寿命末期と判定されるタイミングが実際の経年劣化に対して早くなりすぎるといったことが考えられる。
【0005】
そこで、周囲の温度を検出するとともに、検出された温度に応じて累積点灯時間のカウントの速さを変更することが提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−333687号公報
【特許文献2】特開2006−236664号公報
【特許文献3】特開2006−278238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように温度に応じて累積点灯時間のカウントの速さを変更する動作としては、例えば、温度の関数である寿命関数を用い、検出された温度を寿命関数に代入して得られた数値に反比例する速さで累積点灯時間をカウントすることが考えられる。具体的には、光源を点灯させている期間には所定の加算時間おきに定期的に累積損耗量に数値(以下、「加算損耗量」と呼ぶ。)を加算し、この累積損耗量が限界損耗量に達したときに寿命末期であると判定する動作において、上記の加算損耗量を、検出された温度を寿命関数に代入して得られた数値(以下、「仮寿命値」と呼ぶ。)で加算時間と限界損耗量との積を除して得られた数値とする。つまり、仮寿命値が限界損耗量に一致していれば加算損耗量は加算時間に一致し、仮寿命値が限界損耗量よりも大きければ加算損耗量が加算時間よりも小さくされることで累積損耗量の増加が遅くされ、逆に仮寿命値が限界損耗量よりも小さければ加算損耗量が加算時間よりも大きくされることで累積損耗量の増加が速くされる。
【0008】
ここで、上記の寿命関数として、寿命曲線が図13に曲線PC1で示すようなものであるような部品に合わせて、図13に曲線LFで示すような寿命関数を用いた場合、曲線LFが部品の寿命曲線PC2,PC3よりも上側(長寿命側)となるような温度範囲(例えば10℃)での使用を継続した場合に、累積損耗量が限界損耗量に達して寿命末期が判定される前に、寿命曲線が曲線PC2で示される部品や寿命曲線が曲線PC3で示される部品が寿命末期となって故障が発生してしまう可能性がある。
【0009】
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、部品の経年劣化による故障が発生する前に寿命末期との判定が得られやすい点灯装置及び照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、電気的な光源に電力を供給して点灯させる点灯部と、不揮発性メモリからなり点灯部の部品の経年劣化の度合いを示す数値である累積損耗量が格納される記憶部と、点灯部が光源に電力を出力している期間には所定の加算時間毎に定期的に累積損耗量に数値を加算するとともに累積損耗量を所定の限界損耗量と比較して累積損耗量が限界損耗量に達したときに点灯部が寿命末期であると判定する寿命判定部と、寿命判定部により点灯部が寿命末期であると判定されたときに使用者に対して寿命末期を報知する報知部と、点灯部の部品のうちの少なくとも1個の温度に対して正の相関を有するような温度を検出する温度検出部とを備え、寿命判定部は、温度の関数であって点灯部の動作が想定される温度の範囲である適用温度範囲の少なくとも一部で温度に対して負の相関を有する寿命関数を用い、累積損耗量に数値を加算する際には、温度検出部によって検出された温度を寿命関数に代入して得られる数値によって加算時間と限界損耗量との積を除して得られる数値を累積損耗量に加算するものであって、寿命関数は、適用温度範囲の全体にわたって点灯部の複数個の部品のうちのいずれの寿命よりも数値が小さくなることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、寿命関数の数値が、適用温度範囲内のいずれかの温度で、点灯部の複数個の部品のうちのいずれかの寿命を上回る場合に比べ、部品の経年劣化による故障が発生する前に寿命末期との判定が得られやすい。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、寿命関数において、互いの温度差が10℃である2点をどのようにとっても、高温側の点での数値に対する低温側の点での数値の比が2未満であることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、寿命関数は、温度範囲がそれぞれ異なる複数の関数で構成されていることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、寿命関数を単一の指数関数で構成する場合に比べ、寿命関数を、温度範囲毎に最も寿命が短くなる部品の寿命曲線に近くすることができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、点灯部が点灯させる光源は、無電極放電灯と発光ダイオードと有機ELとのいずれかであることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の点灯装置と、点灯装置によって点灯される光源と点灯装置とをそれぞれ保持する器具本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、寿命関数は、適用温度範囲の全体にわたって点灯部の複数個の部品のうちのいずれの寿命よりも数値が小さくなるので、寿命関数の数値が、適用温度範囲内のいずれかの温度で、点灯部の複数個の部品のうちのいずれかの寿命を上回る場合に比べ、部品の経年劣化による故障が発生する前に寿命末期との判定が得られやすい。
【0018】
請求項3の発明によれば、寿命関数を単一の関数で構成する場合に比べ、寿命関数を、温度範囲毎に最も寿命が短くなる部品の寿命曲線に近くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)(b)はそれぞれ本発明の実施形態を示す説明図であり、(a)は寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示し、(b)は温度検出部によって検出される温度と加算損耗量との関係を示す。
【図2】同上を示す回路ブロック図である。
【図3】同上の使用形態の一例を示す斜視図である。
【図4】無電極放電灯の構造の一例を示す説明図である。
【図5】同上の変更例における寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示す説明図である。
【図6】(a)(b)はそれぞれ同上の別の変更例を示す説明図であり、(a)は寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示し、(b)は温度検出部によって検出される温度と加算損耗量との関係を示す。
【図7】(a)(b)はそれぞれ同上の更に別の変更例を示す説明図であり、(a)は寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示し、(b)は温度検出部によって検出される温度と加算損耗量との関係を示す。
【図8】同上の更に別の変更例における寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示す説明図である。
【図9】同上の更に別の変更例を示す回路ブロック図である。
【図10】同上を用いた照明器具の一例を示す一部破断した正面図である。
【図11】同上を用いた照明器具の別の例を示す正面図である。
【図12】(a)〜(c)はそれぞれ同上を用いた照明器具の更に別の例を示し、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は左側面図である。
【図13】従来例における寿命関数のグラフと点灯部の3個の部品の寿命曲線とを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
本実施形態は、図2に示すように、光源としての無電極放電灯6に近接配置される誘導コイル5と、誘導コイル5に高周波電力を出力することにより無電極放電灯6を点灯させる点灯部1と、点灯部1を制御する制御部2とを備える。
【0022】
誘導コイル5は図3に示すように円筒形状のカプラ50に巻回される。図3の例では、本実施形態の点灯部1と制御部2とはそれぞれ金属製のケース10に収納され、点灯部1は給電線10aを介して誘導コイル5に電気的に接続されている。
【0023】
無電極放電灯6は、図4に示すように、例えばガラスのような透明な材料からなり外面に凹部60を有する中空のバルブ61と、合成樹脂からなる筒形状であってバルブ61に対し凹部60の開口を囲む形で取り付けられた口金62とを有し、凹部60にカプラ50が挿入されることによって誘導コイル5の近傍に配置される。バルブ61には、例えば不活性ガスと金属蒸気とを含む放電ガスが封入されている。また、バルブ61の凹部60の底面には、カプラ50に挿入される凸部60aが突設されている。さらに、バルブ61の内面には保護膜61aと蛍光体膜61bとが設けられている。すなわち、誘導コイル5が発生させる高周波電磁界によってバルブ61内にアーク放電が発生すると、発生した紫外線が蛍光体膜61bにおいて可視光に変換されることにより、無電極放電灯6が発光する。
【0024】
点灯部1は、交流電源ACから供給された交流電力を直流電力に変換する直流電源回路11と、直流電源回路11が出力した直流電力を高周波の交流電力に変換して誘導コイル5に出力するインバータ回路12とからなる。
【0025】
直流電源回路11は、交流電源ACから供給された交流電流を全波整流するダイオードブリッジDBと、ダイオードブリッジDBの出力端間に接続されたインダクタL0とダイオードD0と出力コンデンサC0との直列回路と、インダクタL0とダイオードD0との接続点とダイオードブリッジDBの低電圧側の出力端との間に接続されたスイッチング素子Q0と、スイッチング素子Q0を周期的にオンオフ駆動する駆動回路11aとを備える、周知の昇圧型コンバータ(ブーストコンバータ)である。駆動回路11aは、出力コンデンサC0の両端電圧(すなわちインバータ入力電圧)Vdcを検出するとともに、検出されたインバータ入力電圧Vdcを一定の目標電圧とするようなデューティ比でスイッチング素子Q0をオンオフ駆動するというフィードバック制御を行う。このような駆動回路11aは周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。また、制御部2の電源は、直流電源回路11の出力電圧を降圧する適宜の降圧回路(図示せず)により生成される。
【0026】
インバータ回路12は、直流電源回路11の出力端間すなわち出力コンデンサC0の両端間に接続されたスイッチング素子Q1,Q2と検出抵抗Rdとの直列回路と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点に一端が接続されたインダクタLsと、インダクタLsの他端に一端が接続されて他端が誘導コイル5の一端に接続された直列コンデンサCsと、一端がインダクタLsと直列コンデンサCsとの接続点に接続され他端が検出抵抗Rdと誘導コイル5との接続点に接続された並列コンデンサCpと、スイッチング素子Q1,Q2を交互にオンオフ駆動する駆動回路12aとを備える。つまり、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフされることで、インダクタLsと直列コンデンサCsと並列コンデンサCpと誘導コイル5とが構成する共振回路と直流電源回路11との接続が切り換えられ、この共振回路の共振により、直流電源回路11が出力した直流電力が高周波の交流電力に変換されて誘導コイル5に供給される。また、各スイッチング素子Q1,Q2はそれぞれNチャネル型のFETからなり、駆動回路12aは、各スイッチング素子Q1,Q2のゲートに対してそれぞれ矩形波状の駆動信号を出力することによって各スイッチング素子Q1,Q2をそれぞれオンオフ駆動する。さらに、駆動回路12aは、制御端子CONを有し、制御端子CONから流出する制御電流Ioが多いほど、スイッチング素子Q1,Q2をオンオフする周波数(以下、「動作周波数」と呼ぶ。)を高くする。通常、動作周波数は、上述した共振回路の共振周波数(以下、単に「共振周波数」と呼ぶ。)よりも高い範囲とされており、制御電流Ioが少なくなって動作周波数が低くなるほど、点灯部1が誘導コイル5に出力する電圧(以下、「コイル電圧」と呼ぶ。)Vxの振幅(以下、「電圧振幅」と呼ぶ。)|Vx|は大きくなり、インバータ回路12から誘導コイル5に供給される電力は増加する。
【0027】
また、制御部2は、無電極放電灯6の始動時に動作周波数を徐々に低下させることによりインバータ回路12から誘導コイル5への出力電力を徐々に増加させるスイープ動作を行うスイープ回路21を備える。さらに、本実施形態は、電圧振幅|Vx|が大きいほど高い電圧値の直流電圧である検出電圧Vxsを出力する電圧検出部3を備えており、スイープ回路21は、電圧検出部3が出力した検出電圧Vxsに基いてインバータ回路12を制御する。電圧検出部3は、コイル電圧Vxを抵抗で分圧してダイオードで整流するとともにコンデンサで平滑化することで検出電圧Vxsを生成するものである。
【0028】
スイープ回路21は、反転入力端子が抵抗を介して出力端子に接続されるとともに抵抗を介して電圧検出部3の出力端に接続されたオペアンプOP1を備える。オペアンプOP1の出力端子は、逆流防止用のダイオードと抵抗との直列回路を介して駆動回路12aの制御端子CONに接続されている。また、スイープ回路21は、一端に定電圧Vdが入力された抵抗R1と、この抵抗R1の他端に一端が接続され他端が回路のグランドに接続されたスイッチSWと抵抗R2とコンデンサC1との並列回路とを有し、オペアンプOP1の非反転入力端子は上記の並列回路と抵抗R1との接続点に接続されている。本実施形態のスイープ回路21では上記のようにオペアンプOP1の反転入力端子が抵抗を介して電圧検出部3の出力端に接続されているので、電圧振幅|Vx|が大きいほど、つまりインバータ回路12から誘導コイル5に供給される電力が多いほど、オペアンプOP1の出力電圧が低くなって駆動回路12aの制御端子CONからスイープ回路21に流入する電流(以下、「スイープ電流」と呼ぶ。)Iswが増加し動作周波数が高くなることにより、インバータ回路12から誘導コイル5に供給される電力は少なくなる。すなわち、スイープ回路21は電圧検出部3が出力する検出電圧Vxsを用いたフィードバック動作も行う。また、スイープ回路21において、コンデンサC1の両端電圧Vc1が安定した状態での動作を考えると、スイッチSWがオフされている場合には、スイッチSWがオンされている場合に比べ、コンデンサC1の両端電圧Vc1が高くなりオペアンプOP1の出力電圧が高くなってスイープ電流Iswが減少し動作周波数が低くなることにより、インバータ回路12から誘導コイル5に供給される電力は多くなる。また、スイッチSWがオンからオフに切り換えられたときには、抵抗R1,R2とコンデンサC1とが構成する回路の時定数により、オペアンプOP1の出力電圧が徐々に高くなりスイープ電流Iswが徐々に減少することで動作周波数が徐々に低くされインバータ回路12から誘導コイル5への供給電力が徐々に増加するスイープ動作が行われる。
【0029】
また、制御部2は、インバータ回路12においてローサイドのスイッチング素子Q2と検出抵抗Rdとの接続点の電圧、すなわちインバータ回路12に流れる電流に基いて動作周波数を制御するフィードバック回路22を有する。フィードバック回路22は、非反転入力端子に所定の基準電圧Vrが入力されるとともに出力端子が逆流防止用のダイオードと抵抗とを介して駆動回路12aの制御端子CONに接続されたオペアンプOP2を有する。このオペアンプOP2の反転入力端子は、抵抗とコンデンサとの並列回路を介してオペアンプOP2の出力端子に接続されるとともに、抵抗を介してインバータ回路12のスイッチング素子Q2と検出抵抗Rdとの接続点に接続されている。すなわち、駆動回路12aの制御端子CONからフィードバック回路22に流入する電流(以下、「フィードバック電流」と呼ぶ。)Ifbは、誘導コイル5に流れる電流が多いほど(すなわち誘導コイル5に供給される電力が多いほど)多くなって誘導コイル5への供給電力を減少させるように作用するのであり、フィードバック回路22はインバータ回路12が誘導コイル5に供給する電力を一定に維持するように動作する。スイープ回路21とフィードバック回路22とは、それぞれ、インバータ入力電圧Vdcが目標電圧で且つスイープ回路21においてスイッチSWがオフされてコンデンサC1の両端電圧が安定している状態では、動作周波数が、無電極放電灯6においてH放電(高周波電磁界放電や誘導結合型放電とも呼ばれるアーク放電)が発生する程度の電力がインバータ回路12から誘導コイル5に供給されるような周波数となり、且つ、インバータ入力電圧Vdcが目標電圧で且つスイープ回路21においてスイッチSWがオンされてコンデンサC1の両端電圧が安定している状態では、動作周波数が、無電極放電灯6においてE放電(高周波電界放電や容量結合型放電とも呼ばれるグロー放電)が発生する程度の電力がインバータ回路12から誘導コイル5に供給されるような周波数となるように設計されている。スイープ回路21とフィードバック回路22とのフィードバックにより、インバータ入力電圧Vdcが目標電圧よりも低い場合には動作周波数は上記よりも低くされ、逆にインバータ入力電圧Vdcが目標電圧よりも高い場合には動作周波数は上記よりも高くされる。つまり、電圧振幅|Vx|の目標値は、スイープ回路21においてスイッチSWがオフされてコンデンサC1の両端電圧が安定している状態では無電極放電灯6においてアーク放電(H放電)が発生する程度とされ、スイープ回路21においてスイッチSWがオンされてコンデンサC1の両端電圧が安定している状態では無電極放電灯6においてアーク放電(H放電)が発生せずグロー放電(E放電)が発生する程度とされる。
【0030】
電源が投入されると、まずスイープ回路21のスイッチSWがオン状態に維持されることで無電極放電灯6にグロー放電が発生し且つアーク放電が発生しない程度に電圧振幅|Vx|を小さく維持する始動準備動作が所定時間だけ行われ、その後、スイープ回路21のスイッチSWがオフされることで、無電極放電灯6にアーク放電が発生する程度まで電圧振幅|Vx|を大きくする始動動作への移行がなされる。始動動作中に無電極放電灯6にアーク放電が発生することで無電極放電灯6が点灯を開始(すなわち始動)し、その後は誘導コイル5への出力電力が略一定に維持される定常動作への移行がなされる。上記のようなスイッチSWのオンオフ制御は、例えばタイマ回路(図示せず)を用いて周知技術によって実現可能である。
【0031】
さらに、制御部2は、点灯部1が寿命末期か否かを判定する寿命検出回路23と、寿命検出回路23によって寿命末期と判定されたときに誘導コイル5への出力電力を減少させるような保護動作を行う保護回路24とを備える。保護動作としては、具体的には、直流電源回路11の出力電圧を低下させるという動作や、動作周波数を高くすることで誘導コイル5への出力電力を減少させるという動作や、インバータ回路12の駆動回路12aを停止させて各スイッチング素子Q1,Q2をそれぞれオフ状態に維持することで誘導コイル5への電力の出力を停止させるという動作などが考えられる。上記のような保護動作による無電極放電灯6の光出力の低下や消灯を見て、使用者は寿命末期を知ることができる。つまり、本実施形態の保護回路24は請求項における報知部である。また、上記のような保護回路24に代えて、又は上記のような保護回路24に加えて、寿命検出回路23によって寿命末期と判定されたときに使用者に対して寿命末期を報知する報知手段を設けてもよい。報知手段としては、例えば、報知用の別途の光源(例えば発光ダイオード)を発光又は点滅させることにより寿命末期を報知するものや、警報音や音声により寿命末期を報知するものや、無線信号や電話回線を用いて外部の装置に対して寿命末期を報知するものなどが考えられる。上記のような保護回路24や報知手段はいずれも周知技術により実現可能であるので詳細な図示並びに説明は省略する。
【0032】
寿命検出回路23は、不揮発性メモリからなり点灯部1の部品の経年劣化の度合いを示す数値である累積損耗量が格納される記憶部231と、点灯部1が電力を出力している期間には累積損耗量に数値(以下、「加算損耗量」と呼ぶ。)を加算するカウント動作を所定の加算時間おき(つまり定期的)に行うとともに累積損耗量を所定の限界損耗量と比較して累積損耗量が限界損耗量に達したときに点灯部1が寿命末期であると判定する寿命判定部232とを備える。寿命判定部232は周知の電子回路により実現可能であるので、詳細な図示及び説明は省略する。
【0033】
ここで、本実施形態は、直流電源回路11において比較的に経年劣化しやすい部品である出力コンデンサC0の温度を検出する温度検出部4を備え、寿命判定部232は、温度検出部4は、上記のカウント動作における加算損耗量を、温度検出部4に検出された温度に応じた数値とすることにより、累積損耗量の増加速度を、温度による経年劣化の速さの差に対応させる。
【0034】
詳しく説明すると、温度検出部4は、温度による抵抗値の変化が殆どない抵抗と、温度による抵抗値の変化量が比較的に大きい素子である感温抵抗(サーミスタ)との直列回路が、直流電源回路11の出力端間に接続されてなり、上記の抵抗と感温抵抗との接続点を出力端とするものである。上記の感温抵抗は、温度を検出される部品(以下、「検出対象部品」と呼ぶ。)である出力コンデンサC0に近接配置されており、温度検出部4の出力電圧は、出力コンデンサC0の温度に応じた電圧となる。上記のような感温抵抗としては白金抵抗などが知られている。感温抵抗としてピン挿入型のものを用いる場合、表面実装型の感温抵抗を用いる場合に比べ、ピンの曲がり方によるばらつきが発生してしまう反面、ピンを適宜曲げることで感温抵抗と検出対象部品との距離をより小さくすることができる。ただし、検出対象部品をプリント配線板とする場合、ピン挿入型よりも表面実装型のほうがより検出対象部品に近接させやすい。また、温度検出部4としては上記のように感温抵抗を用いるもの以外にも、例えば、サーモパイル等を用いた、いわゆる放射温度計を採用することもできる。
【0035】
次に、寿命判定部232が加算損耗量を決定する方法について説明する。寿命判定部232は、温度の関数であって点灯部1の動作が想定される温度の範囲(以下、「適用温度範囲」と呼ぶ。)の少なくとも一部で温度に対して負の相関を有する寿命関数を、予め例えばROMに保持している。そして、カウント動作においては、温度検出部4によって検出された温度を寿命関数に代入して得られる数値で、加算時間(すなわちカウント動作の周期)と限界損耗量との積を除して得られた数値を加算損耗量として累積損耗量に加算する。加算損耗量を導出する具体的手段としては、温度検出部4の出力と加算損耗量との対応関係を示すデータテーブルや数式を用いることができ、データテーブルを用いる場合と数式を用いる場合とのいずれであっても寿命判定部232は周知技術で実現可能であるので詳細な説明は省略する。
【0036】
ここで、上記の寿命関数は、適用温度範囲の全体にわたり、点灯部1のいずれの部品の寿命曲線よりも下側(短寿命側)に位置する。例えば、適用温度範囲が−20℃〜40℃であって、点灯部1の部品のうち比較的に寿命が短い3個の部品の寿命曲線が図1に曲線PC1〜PC3で示すようなものであった場合、寿命関数は図1(a)に曲線LF1で示すようなものとされる。図1(a)に示した寿命関数は、温度Tと係数A,Bとを用いてAexp(−ln2・T/B)との数式で表される指数関数であって、B>10とされている。すなわち、温度Tの差が10℃である2点をどのようにとっても、その2点のうち高温側の点での数値に対する低温側の点での数値の比が2未満となる。また、上記の寿命関数から得られる加算損耗量は、図1(b)に示すように温度Tに対して単調増加する。
【0037】
上記構成によれば、寿命関数が、適用温度範囲の全体にわたって、点灯部1の部品のうち寿命曲線PC1〜PC3に対応する3個の部品のいずれの寿命よりも数値が小さくなる関数とされていることにより、寿命関数の数値が、適用温度範囲内のいずれかの温度で、点灯部1の上記3個の部品のうちのいずれかの寿命を上回る場合に比べ、部品の経年劣化による故障が発生する前に寿命末期との判定が得られやすい。
【0038】
なお、寿命関数は、図1(a)に示したような指数関数に限られず、図5に曲線LF2で示すようにグラフが上に凸の部分を有する曲線となるような関数であってもよい。
【0039】
または、寿命関数を、図6(a)に曲線LF3で示すように、温度範囲と係数とがそれぞれ異なる複数の指数関数で構成してもよい。詳しく説明すると、図6(a)に示された3個の部品の寿命曲線PC1〜PC3は、それぞれ寿命Lが温度Tと係数A,Bとを用いてL=Aexp(−ln2・T/B)との数式で表される指数関数となっていて、係数A,Bが部品毎に異なっている。そして、適用温度範囲のうち、温度Tが0℃未満の範囲では、係数Bが最も大きい40(℃)である(つまり40℃半減則に従う)寿命曲線PC3が最も下側(短寿命側)に位置している。また、温度Tが0℃から20℃までの範囲では、係数Bが2番目に大きい20(℃)である(つまり20℃半減則に従う)寿命曲線PC2が最も下側(短寿命側)に位置している。さらに、温度Tが20℃以上の範囲では、係数Bが最も小さい10(℃)である(つまり10℃半減則に従う)寿命曲線PC1が最も下側(短寿命側)に位置している。そして、図6(a)に曲線LF3で示した寿命関数は、上記の3個の温度範囲−20℃〜0℃、0℃〜20℃、20℃〜40℃で、それぞれ異なる関数(上記の係数A,Bが互いに異なる指数関数)とされており、各温度範囲について、それぞれ、係数Bは寿命曲線PC1〜PC3のうち最も下側に位置するものの係数Bと同じとされ、係数Aは該寿命曲線の係数Aよりも小さく且つ互いに隣接する温度範囲間で寿命関数同士が互いに連続するように決定されている。上記の寿命関数に対応する加算損耗量も、図6(b)に示すように3個の指数関数が組み合わされた形となる。または、各温度範囲についてそれぞれ各係数A,Bをともに寿命曲線PC1〜PC3のうち最も下側に位置するものの係数A,Bと同じとした曲線を、下側(短寿命側)に平行移動したような寿命関数としてもよい。上記のように複数個の指数関数が組み合わされた寿命関数とすることで、寿命関数を単一の指数関数で構成する場合に比べ、寿命関数を、温度範囲毎に最も寿命が短くなる部品の寿命曲線に近くすることができる。
【0040】
さらに、寿命関数は上記の例のように適用温度範囲全体で温度に対して負の相関を有する単調減少関数でなくともよく、例えば図7(a)に示す寿命曲線PC4のように低温領域(−20℃〜−10℃)において温度が低いほど経年劣化が促進されるような部品が存在する場合には、これに合わせて図7(a)に曲線LF4で示すように低温領域で温度に対して正の相関を有する寿命関数としてもよい。この場合、加算損耗量は図7(b)に示すように低温領域で温度に対して負の相関を有する。
【0041】
また、寿命関数の曲線は点灯部1の全ての部品の寿命曲線よりも下側である必要は必ずしもなく、例えば寿命曲線PC1に対応する部品について別途に寿命末期を検出する寿命検出手段が設けられている場合には、寿命関数を決定する際には該寿命曲線PC1を考慮から除外し、図8に曲線LF5で示すようにグラフが一部において寿命曲線PC1よりも上側(長寿命側)となるような寿命関数としてもよい。上記別途の寿命検出手段としては、例えば直流電源回路1の出力のリプルの大きさに基いて出力コンデンサC0の寿命末期を検出する周知の回路が考えられる。
【0042】
さらに、図9に示すように、複数個(図では3個)の温度検出部4a〜4cをそれぞれ異なる部品の近傍の温度を検出する形で設けるとともに、それぞれ1個ずつの温度検出部4a〜4cの出力を用いて独自に累積損耗量のカウント及び寿命末期の判定を行う寿命検出回路23a〜23cを温度検出部4a〜4cと同数設け、保護回路24はいずれかの寿命検出回路23a〜23cで寿命末期が判定されたときに保護動作や報知を行うようにしてもよい。図9の例では、直流電源回路11においてダイオードブリッジDBの出力端間にアクロスザラインコンデンサCxが接続されている。そして、1個の温度検出部4aは図1の温度検出部4と同様に直流電源回路11の出力コンデンサC0近傍の温度を検出し、別の1個の温度検出部4bは上記のアクロスザラインコンデンサCx近傍の温度を検出し、残りの1個の温度検出部4cはインバータ回路12のインバータLs近傍の温度を検出している。図9の例においていずれかの寿命検出回路23a〜23cで寿命末期が判定されたときに保護回路24が行う保護動作は、スイープ回路21のスイッチSWを周期的に開閉制御することで点灯部1の出力電力を減少させるというものである。上記の開閉制御の周期が短ければ無電極放電灯6の光出力が低下して見えることにより、上記の開閉制御の周期が長ければ無電極放電灯6が点滅して見えることにより、それぞれ使用者は寿命末期を知ることができる。
【0043】
または、上記のように温度検出部4,4a〜4cが部品近傍の温度を検出するものとする代わりに、温度検出部4を各部品から十分に配置し、環境の気温を検出するようにしてもよい。この場合において温度検出部4によって検出される温度は、温度検出部4が特定の部品に近接配置される場合に比べ、より多くの部品の温度に対して正の相関を有することになる。さらに、温度検出部4を複数個設け、寿命検出回路23(寿命判定部232)が、複数個の温度検出部4によって検出された温度の平均値を用いて加算損耗量を決定するようにしてもよい。
【0044】
また、点灯部1は上記のように無電極放電灯6を点灯させるものに限られず、白熱灯や熱陰極型の放電灯や有機ELや発光ダイオードなど他の電気的光源を点灯させるものであってもよい。特に、光源として無電極放電灯6や有機ELや発光ダイオードを用いる場合、他の電気的光源に比べて比較的に長寿命であって光源に問題が発生しにくいことにより、点灯部1の寿命検出の重要性が相対的に高くなる。
【0045】
さらに、制御部2は、一部又は全部を1チップの集積回路として集積化してもよい。
【0046】
また、温度検出部4によって検出された温度が適用温度範囲外であったときに、寿命検出回路23が、保護回路24を介して点灯部1を制御し、直流電源回路11の出力電圧の低下やインバータ回路12の出力の停止といった保護動作を行わせるようにしてもよい。
【0047】
上記各種の無電極放電灯点灯装置は、例えば図10や図11に示すように、無電極放電灯6やカプラ50とともに適宜形状の器具本体71に保持されて照明器具7を構成することができる。このような器具本体71や照明器具7は周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。
【0048】
また、一般に、無電極放電灯6は、内部に電極を有する放電灯に比べ、長寿命であり故障も発生しにくいので、例えばトンネル内のように整備作業が困難な場所で使用される照明器具の光源として好適である。そこで、上記の無電極放電灯点灯装置は、図12(a)〜(c)に示すような構造のトンネル照明用の照明器具7に用いてもよい。以下、上下左右は図12(a)を基準とし、図12(b)の上下方向を前後方向と呼んで、図12(a)〜(c)の照明器具7について詳しく説明する。
【0049】
図12(a)〜(c)の照明器具7において、器具本体71は、例えばステンレスからなる前面が開口した直方体形状のボディ71aと、例えば強化ガラスのような透光性を有する材料からなりボディ71aを開閉自在に閉塞するカバー71bとを備える。また、ボディ71aの内底面には、例えばアルミニウムからなり無電極放電灯6の光を前方へ配光する断面U字形状の反射板71cが固定されており、器具本体71に収納された無電極放電灯6の光はカバー71bを通じて前方へ出射される。さらに、ボディ71aの内底面には、無電極放電灯6が取り付けられるカプラ50と、無電極放電灯点灯装置を収納したケース10と、ケース10内の直流電源回路11に電気的に接続された端子台8とが、それぞれ固定されている。端子台8には、一端が交流電源ACに接続された電線(図示せず)の他端が接続されるのであり、直流電源回路11は、上記の電線と端子台8とを介して交流電源ACに電気的に接続される。また、ボディ71aの下側の壁には、端子台8に接続される電線を挿通するための電線挿通穴71dが上下に貫設されている。さらに、カバー71bは、上端部においてヒンジ71eを介してボディ71aの上端部に連結されることにより、図12(a)〜(c)のようにボディ71aを閉塞する閉位置と、閉位置での下端を前方に向けてボディ71aを解放する開位置との間で、左右方向から見た面内でボディ71aに対して回転可能となっている。また、ボディ71aの下端には、閉位置のカバー71bの下端部を係止するラッチ71fが設けられている。上記のようなヒンジ71eやラッチ71fは周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。さらに、ボディ71aの後面には、それぞれ例えば鋼板からなり器具本体71を壁面等の取付面(図示せず)に対して固定する際に用いられる2個の取付足71gが左右に並べて固定されている。各取付足71gの上下両端部はそれぞれ前方から見てボディ71aよりも上下に突出しており、この突出した部位にはそれぞれねじ挿通穴71hが前後に貫設されている。器具本体71は、ねじ挿通穴71hに挿通されて取付面に螺合するねじ(図示せず)によって取付面にねじ止め固定される。
【符号の説明】
【0050】
1 点灯部
4 温度検出部
5 誘導コイル
6 無電極放電灯
7 照明器具
24 保護回路(請求項における報知部)
71 器具本体
231 記憶部
233 寿命判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的な光源に電力を供給して点灯させる点灯部と、
不揮発性メモリからなり点灯部の部品の経年劣化の度合いを示す数値である累積損耗量が格納される記憶部と、
点灯部が光源に電力を出力している期間には所定の加算時間毎に定期的に累積損耗量に数値を加算するとともに累積損耗量を所定の限界損耗量と比較して累積損耗量が限界損耗量に達したときに点灯部が寿命末期であると判定する寿命判定部と、
寿命判定部により点灯部が寿命末期であると判定されたときに使用者に対して寿命末期を報知する報知部と、
点灯部の部品のうちの少なくとも1個の温度に対して正の相関を有するような温度を検出する温度検出部とを備え、
寿命判定部は、温度の関数であって点灯部の動作が想定される温度の範囲である適用温度範囲の少なくとも一部で温度に対して負の相関を有する寿命関数を用い、累積損耗量に数値を加算する際には、温度検出部によって検出された温度を寿命関数に代入して得られる数値によって加算時間と限界損耗量との積を除して得られる数値を累積損耗量に加算するものであって、
寿命関数は、適用温度範囲の全体にわたって点灯部の複数個の部品のうちのいずれの寿命よりも数値が小さくなることを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
寿命関数において、互いの温度差が10℃である2点をどのようにとっても、高温側の点での数値に対する低温側の点での数値の比が2未満であることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項3】
寿命関数は、温度範囲がそれぞれ異なる複数の関数で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の点灯装置。
【請求項4】
点灯部が点灯させる光源は、無電極放電灯と発光ダイオードと有機ELとのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の点灯装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の点灯装置と、点灯装置によって点灯される光源と点灯装置とをそれぞれ保持する器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−44266(P2011−44266A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−190376(P2009−190376)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】