説明

無線アダプタ

多くのデバイス(例えば、スキャナ)は、有線を介することにより、別のデバイスまたはネットワークに接続されるように設計されてきた。デバイスの通信ポートに接続するアダプタを介することにより、無線接続がデバイスに追加され得る。加えて、デバイスは、アダプタから電力を引き込み得る。例示的なアダプタは、既存のデバイスにフィットするように製造され得、また将来のデバイスは、有線接続および無線接続に適応するように設計され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、電気的デバイスに関し、より具体的には、有線接続されたデバイスに無線能力を追加するアダプタに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
様々なデバイスは、しばしば、通信、機能の拡張、使用の容易化等のために、周辺機器および/またはノードとして接続される。例えば、バーコードスキャナは、POS(point−of−sale)端末に接続され得、端末はスキャンされる製品に関連する情報を迅速に抽出することが可能であり得る。あるいは、複数のコンピュータは、互いに接続され得、例えばインターネットのような通信ネットワークを形成し得る。
【0003】
多くのデバイスは、有線を用いて互いに接続されるように設計されてきた。情報および/または電力は、接続を介して転送され得る。無線技術は成長し続けているので、個人および会社は、無線ソリューションを実装して、彼らの生活および仕事に役立てることを望んでいる。
【0004】
不都合にも、個人および会社は、デバイスの有線接続バージョンを購入する莫大な金額を投資してきた。加えて、コード接続デバイスのコードレスバージョンを設計することは、多大なマンパワーおよび資本を必要とする。例えば、新しい回路基板が設計されるには、規制試験が必要とされ得、新しいプラスチックが作成されなければならないことすらあり得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、有線接続されたデバイスに無線通信を追加するための方法および通信に対する必要性が存在する。加えて、消費者がどの接続手段が彼らにとって最も適切であるかを決定することができるようにするために、有線接続構成または無線構成のいずれにおいても用いられ得る製品に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本明細書において記載され、クレームされている発明は、この必要性およびその他の必要性を満たし、このことは、本明細書における教示から明らかになる。本発明の実施形態は、コード接続された機械とコードレス通信するための方法および装置を含んでいる。
【0007】
例示的な無線アダプタは、通信モジュール、アンテナ、および電源を含んでいる。通信モジュールは、アダプタをデバイスに接続するための、接続モジュールを含んでいる。接続モジュールは、デバイスとアダプタとの間で、情報および/または電力を通信するために用いられ得る。例えば、接続モジュールは、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタであり得る。代替的な実施形態において、スキャナは、情報のための接続モジュールおよび電力のための別の接続モジュールを有し得る。
【0008】
無線アダプタは、デバイスから情報を受信し、第2のデバイスと無線通信する。一部の例示的な無線通信規格は、Bluetooth(TM)、Zigbee(TM)、および802.11を含む。一部の実施形態において、無線アダプタはまた、第2のデバイスから情報を無線的に受信し、その情報を、第1のデバイスにリレーし得る。第1のデバイスは、その情報が無線的に送信されたことを必ずしも知る必要はない。
【0009】
無線アダプタは、固定接続モジュールを介してデバイスにしっかりと取り付けられる。固定接続モジュールは、クリップ、ネジ、ロック等であり得る。
【0010】
本発明の1つの例示的な実施形態において、無線アダプタは、既存のコード接続されたバーコードスキャナにコードレス接続を追加するように用いられ得る。スキャナは、端末、サーバ、別のスキャナ等と無線通信するためのアダプタを用い得る。スキャナは、エンタープライズモビリティネットワークの一部であり得、仕事を行うために用いられ得る。
【0011】
本発明のその他の目的および特徴は、添付の図面を参酌することにより、以下の詳細な説明から明らかになり得る。しかしながら、図面は、単に例示目的を企図されており、本発明の限界を定義するようには企図されていない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(例示的な実施形態の詳細な説明)
添付の図面に関連して、無線アダプタのための方法および装置の、本発明のいくつかの例示的な実施形態が示される。
【0013】
コード接続デバイスを無線デバイスに置換することは、費用がかかり、時間を消費する作業である。したがって、本発明の例示的な実施形態は、既存のコード接続された製品にプラグインする、無線アダプタを提供する。アダプタは、無線通信モジュール(例えば、無線)、電源(例えば、バッテリー)を含む。無線アダプタは、既存の製品の機能を拡張することによって、置換コストの費用を節約し得、これは、設計の再利用を介して、新しい製品の設計サイクルの時間を低減させることによって、開発コストにおける費用を節約し得る。
【0014】
コンバートされたデバイス(converted device)は、あたかもそれが有線接続されているように、無線アダプタと通信する。そして、無線アダプタは、オリジナルのデバイスが通常取り付けられ得る機械に情報を送信する。コンバートされたデバイスは、無線接続を知らないままなので、デバイスにおけるソフトウェアは、必ずしも変更される必要はない。
【0015】
用いられる無線プロトコルおよび/または機械のタイプに依存して、デバイスに接続されるアダプタは、機械に接続される相補的なアダプタを必要とし得る。相補的なアダプタは、デバイスから情報を受信し、あたかもデバイスが機械に有線接続されているように、機械に情報を送信する。相補的なアダプタは、一部の実施形態においては、ベースの一部として実装され得る。ベースは、例えば、無線アダプタのための、再充電クレードルであり得る。このようにして、無線アダプタは、機械を介して再充電し得る。
【0016】
一部の実施形態において、コード接続デバイスは、それ自身の電源を既に有し得る。これらの実施形態において、無線アダプタは、その電源をシャットダウンしたり、あるいはデバイスのユーザは、電源を含んでいない無線アダプタを用いたりし得る。加えて、無線アダプタを考慮して設計されたデバイスはまた、無線通信ハードウェアおよびソフトウェアの一部または全部を含み得る。この実施形態において、無線アダプタは、通信するときに、主にそのアンテナのために用いられる。
【0017】
本発明の実施形態において、機械は、複数のデバイスと無線接続し得る無線受信器を含み得る。これらの実施形態において、相補的なアダプタは、必ずしも必要とされない。例えば、専用の無線プロトコルは、相補的なアダプタを必要とし得るが、Bluetooth(TM)が使用可能なPOS端末は、相補的なアダプタなしに、Bluetooth(TM)が使用可能な無線アダプタを含むスキャナに接続され得る。
【0018】
本発明の実施形態にしたがって実装される無線アダプタは、コード接続デバイスを別の機械に無線接続するために用いられ得る。一部の実施形態において、機械は、通信ネットワークに接続される。その他の実施形態において、無線アダプタは、コード接続デバイスを通信ネットワークに直接的に無線接続するために用いられ得る。
【0019】
図1は、ネットワーク105を含む、例示的な通信ネットワーク100を示している。ネットワーク105は、インターネット(internet)、イントラネット、インターネット(Internet)、およびその他任意の通信ネットワークまたは複数のネットワークの組み合わせであり得る。したがって、通信ネットワーク100は、専用のネットワーク105を含み得るか、あるいは通信ネットワーク100は、例えばインターネット(Internet)のような、既存のネットワーク105上で動作し得る。その他の実施形態において、通信ネットワーク100は、プライベートネットワーク、パブリックネットワーク、および一般ネットワークの組み合わせで構成され得る。
【0020】
エンタープライズモビリティネットワーク100は、ネットワーク100の組み合わせの例である。エンタープライズモビリティネットワークは、目録およびサービスの消費者を、会社が管理することを可能にする。エンタープライズモビリティネットワークは、データキャプチャデバイス(例えば、バーコードスキャナ)および端末(例えば、POS端末)を含んでいる。これはまた、サーバ、モバイルコンピュータ、モバイル端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ルータ等を含み得る。目録情報(例えば、量および価格)は、本実施形態では、エンタープライズモビリティコンピュータ110に格納され得る。情報は、ネットワーク105を介して、端末および/またはその他の一部のデバイスに送信され得る。
【0021】
エンタープライズモビリティネットワーク100は、デバイス1 120(例えば、スキャナ120)を含んでおり、これは、端末1 115(例えば、POS(point of sales)端末115)に接続されている。端末1 115は、ネットワーク105に接続されている。破線は無線接続を表しており、実線は有線接続を表している。このようにして、デバイス1 120は、端末1 115に無線接続され、端末1 115は、ネットワーク105に有線接続されている。ネットワーク100における有線接続および無線接続は、例示的なものである。例えば、その他の実施形態において、デバイスは、有線を介して端末に接続し得、端末1 115は、ネットワーク105に無線接続され得る。
【0022】
デバイス1 120は、無線アダプタを含んでおり、これは、上記デバイスが端末1 115と無線通信することを可能にする。上述のように、用いられている無線プロトコルおよび/または端末のタイプに依存して、端末1 115は、デバイス1 120と通信するための、相補的なアダプタを含み得る。デバイス1 120は、RS−232モード、USBモード等で通信するように構成され得る。
【0023】
デバイス2 135は、ベース130に無線接続されている。デバイス2 135は、コンバートされたコード接続されたスキャナであり得、ベース130は、充電/通信クレードルであり得る。ベース130は、端末2 125に接続されており、端末2 125は、ネットワーク105に接続されている。本発明の代替的な実施形態において、ベース130は、相補的なアダプタを含んでいたり、あるいは含んでいなかったりし得る。
【0024】
デバイス3 140は、ネットワーク105に直接的に接続されている。デバイス3 140は、モバイルコンピュータ、モバイル端末等であり得る。図1においては、3つのデバイス120、135、140が示されているが、本発明の代替的な実施形態においては、複数のデバイス、端末、周辺機器等が、ネットワーク105に接続され得る。
【0025】
エンタープライズモビリティコンピュータ110はまた、ネットワーク105に接続されている。エンタープライズモビリティコンピュータ110は、エンタープライズモビリティネットワーク100におけるアセット(asset)を管理するために用いられる方法を含んでいる。エンタープライズモビリティネットワーク100は、クライアント/サーバ構成を有しているように見えるが、本発明の代替的な実施形態において、エンタープライズモビリティネットワーク100は、ピアトゥピアのネットワークとして構成され得る。例えば、特定のより強力なデバイス(例えば、モバイルコンピュータ)は、「スーパーピア(super peers)」(例えば、ハンドヘルドスキャナ)として、機能し得る。
【0026】
図2は、例示的なデバイス200を示しており、これは、さまざまな実施形態において、図1の第1、第2、および第3のデバイス120、135、140として実装され得る。加えて、図2は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的な無線アダプタ240を図示している。
【0027】
デバイス200は、例示的な実施形態においては、ハンドヘルドスキャナ、モバイルコンピュータ、デスクトップ、端末等であり得る。コンピュータ200は、処理ユニット205、バス225によって共に接続されているデバイス通信モジュール230およびメモリ220を含んでいる。デバイス200のモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ハードウェアエミュレーティングソフトウェア、およびリプログラマブルハードウェアの任意の組み合わせとして実装され得る。バス225は、アセットマネジメントコンピュータ200の様々なモジュールの相互運用性を示す例示的なバスである。設計選択の問題として、2つ以上のバスが存在し得、一部の実施形態においては、特定のモジュールは、バス225に接続される代わりに、直接的に接続され得る。加えて、一部のモジュールは、その他のものと組み合わされ得る。
【0028】
処理ユニット205は、例示的な実施形態においては、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等として実装され得る。実施形態において、処理ユニット205は、汎用CPUを含み得る。その他の実施形態において、処理ユニット205のモジュールは、処理ユニット205のメモリに予めプログラムされるか、あるいはハードワイヤされ得、特定の機能を実行し得る。代替的な実施形態にしたがうと、処理ユニット205の1つ以上のモジュールは、FPGAとして実装され得、これは、様々なプロセスを用いて、例えば、メモリ220からロードされ得、複数の機能を実行し得る。処理ユニット205は、上述のプロセッサの任意の組み合わせを含み得る。
【0029】
デバイス通信モジュール230は、ユーザ、その他のデバイス等と通信するために、コンピュータ200によって用いられる1つ以上の入力/出力インターフェースを含んでいる。インターフェースは、任意の構造、デバイス、モジュール等であり、これは、1つのシステムの別のシステムとの通信を容易にする。システムは、人間(human)またはコンピュータであり得る。インターフェースは、モデム、ネットワークインターフェースカード(NIC)、モニタ、キーボード、キーパッド、マウス、音声認識装置、有線接続ポート、およびその他任意のI/Oデバイスを含み得る。本発明の一実施形態において、デバイス200は、同じ通信インターフェース、例えば、USBインターフェースまたはイーサネット(登録商標)インターフェースから、電力および情報を受信する。その他の実施形態においては、デバイス通信モジュール230の通信インターフェースは、情報の送信に専用であり得る。電力を取得するために別個のインターフェースが用いられたり、あるいは電力は、内蔵電源から取得されたりし得る。
【0030】
メモリ220は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびリライタブルメモリ、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードンリメモリ(ROM)、および/またはフラッシュメモリとして、実装され得る。メモリ220は、図2においては、単一のモジュールとして示されているが、一部の実施形態においては、メモリ220は、2つ以上のモジュールを含み得、一部のメモリ220は、例えば処理ユニット205のような、デバイス200のその他のモジュールの一部分であり得る。
【0031】
異なるデバイスは異なる機能を実行するので、異なるデバイスは、メモリ内に異なる方法を格納している。例示的なデバイス(例えば、ハンドヘルドスキャナ)は、信号処理方法250および電力管理方法255を含み得る。スキャナは、レーザスキャナ、イメージングスキャナ等であり得る。
【0032】
電力管理方法255は、デバイス200によって用いられる電力を管理する。一部の実施形態において、デバイス200は、所与の長さの時間にわたって一切の活動が検出されなかったときに、節電モードに切り替え得る。節電モードは、デバイス200を完全にシャットダウンするか、あるいは代替的に、これは、デバイス動作を低速化したり、またはその他の節電技術を開始させたりし得る。
【0033】
スキャナにおいて、例えばトリガが押されて、検出動作が開始されると、スキャナは、ターゲット(例えば、バーコード)のデータ形式を読取り得、このデータ形式を解析し得る。信号処理方法250は、スキャナによって、データ形式をデコードするために用いられる。
【0034】
デコードされた信号は、データ形式によって識別された製品に特に関連する情報を取得するために用いられ得る。例えば、品質情報および価格情報である。この情報は、例えば、エンタープライズモビリティコンピュータ110のような、ネットワーク105におけるノードに格納され得る。
【0035】
例示的なデータキャプチャ方法において、スキャナ200は、その通信インターフェース230上のデコードされた情報を取り出し、あたかもそれが有線接続されているかのように、無線アダプタ240に送信する。無線アダプタ240は、バーコード情報をPOS端末115に無線通信する。POS端末115は、例えば、ネットワーク105を介することにより、エンタープライズモビリティコンピュータ110と通信し、製品情報を取得する。この情報は、その後、消費者をチェックアウト(check out)するために用いられ得る。
【0036】
図2の例示的な実施形態は、信号処理方法250および電力管理方法255を別個のコンポーネントとして示しているが、これらの方法は、この構成には限定されない。本明細書に全体または一部分が記載されている各方法およびデータベースは、別個のコンポーネントであったり、あるいは動作を相互運用したり、共有したりし得る。加えて、方法はメモリ220内に示されているが、代替的な実施形態においては、方法は、処理ユニット205のメモリ内に永続的または動的に組み込まれ得る。
【0037】
図2はまた、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的な無線アダプタ240をも示している。無線アダプタ240は、処理ユニット250、バス265によって互いに接続された、アダプタモジュール260および電源257を含んでいる。デバイス200に関して、無線アダプタ240のバス265は、無線アダプタ240のモジュールの相互運用性を示す。その他の実施形態において、無線アダプタ240の一部のモジュールは、互いに直接的に接続されたり、および/または互いの内部に組み込まれたりし得る。処理ユニット250は、デバイス200の処理ユニットに類似したものであり得る。無線アダプタ240はまた、情報を格納するために、メモリ(図示されず)をも含み得る。
【0038】
アダプタ通信モジュール260は、物理コネクタ270およびアンテナ275を含み得る。物理コネクタ270は、デバイス200の通信インターフェース230を接続する、接続モジュールである。情報および/または電力は、物理接続270を介して転送され得る。一部の実施形態において、無線アダプタ240は、2つの物理接続を含み得、1つは情報のためのものであり、もう1つは電力のためのものである。無線アダプタ240は、アンテナ275を用いて、ベース、端末、別のデバイス、ネットワーク、サーバ等と無線通信する。
【0039】
電源257は、再充電可能なバッテリーとして実装され得る。一部の無線アダプタは、例えば、デバイス200が代替的な電源を有しているときに、電源257を含んでいないことがあり得る。無線アダプタ240はまた、接触(図示されず)をも含み得、電源はこれを介して再充電され得る。
【0040】
本発明の一部の実施形態において、無線アダプタ240は、固定接続部材245を含み得る。固定接続部材245は、デバイス200における受容構造235としっかりと接続している。固定接続部材245は、クリップ、ゴム張り(rubber lining)、ネジ等であり得る。デバイス200とアダプタ240との間の固定接続は、性能品質を向上させ、デバイス200およびアダプタ240の耐久性(survivability)の低下に対して役に立ち得る。一部の実施形態において、受容構造235は、デバイス200の設計の一部(例えば、装飾用のへり(lip)または隆起(bulge))であり得、無線アダプタ240は、その設計特徴を取り付けている固定接続部材245を有し得る。
【0041】
一部の実施形態において、固定接続部材245は、物理接続270の一部であり、受容構造235は、通信インターフェース230の一部である。例えば、CAT−5ケーブルは、クリップを有するプラグを有しており、これは、プラグがポートに入るときに、ケーブルをポートにしっかりと取り付ける。
【0042】
デバイス200および/または無線アダプタ240はまた、解除ボタン(図示されず)をも含み得る。この解除ボタンは、押されたときに、デバイス200からアダプタ240のロックを解除する。
【0043】
無線アダプタ240は、可能な限り多くのコード接続デバイスと互換性を有することができるように、または互換性を有しているものとして設計されたり、あるいはこれは、特定のコード接続デバイスを変更するように構成されたりし得る。例えば、無線アダプタ240は、オンおよびオフにされ得る2つ以上のタイプの物理接続および/または電源を有し得る。将来のコード接続された製品は、無線アダプタ240を考慮に入れて設計され得る。このようにして、これらのデバイスは、標準的な無線アダプタを用いることにより、容易に無線機能を追加し得る。
【0044】
図3は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的なスキャナ300を示している。スキャナ300は、受容構造305およびデバイス接続インターフェース310を含んでいる。デバイス接続インターフェース310は、コードまたは無線アダプタを受容し得る。したがって、スキャナ300のユーザは、彼らのためにどのインターフェースが最も良好に機能するかを決定することができる。受容構造305は、別の部分から固定部材を受容するために用いられる。この受容構造305は、解除ボタン315と協働して、接続アイテムを除去することを助けたり、あるいは接続アイテムを除去することを可能にしたりし得る。解除構造315は、必ずしもスキャナ300上に配置されている必要はない。
【0045】
図4は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的な無線アダプタ400を示している。無線アダプタ400は、接触415、固定接続部材405、および接続モジュール410を含んでいる。接続モジュール410の例は、物理コネクタ410である。接触415は、バッテリーを再充電するために、および/またはベースと通信するために用いられ得る。固定接続部材405は、一体型解除構造(図示されず)を有し得る。
【0046】
図5は、スキャナ300に接続されている無線アダプタ400を示している。固定接続部材405は、受容構造305に入り、アダプタ400をスキャナ300にしっかりと接続する。物理コネクタ410は、デバイス通信インターフェース310に入り、デバイス300は、インターフェースを用いて無線アダプタ400と通信し、無線アダプタ400から電力を取得する。相補的なベースもまた、組み合わされるスキャナおよびアダプタのために製造され得る。スキャナ/アダプタがベースに配置されたとき、接触415は、ベース上の接触に接続し、アダプタは再充電を開始する。例示的な実施形態において、アダプタ400および/またはスキャナ300はまた、接触の間の通信を介することにより、その他の機械と通信し得る。
【0047】
図6は、本発明の実施形態にしたがって実施される、例示的な無線通信方法600を示している。方法600は、ステップ605において開始し、例えば、アダプタ240が、デバイス200に接続する。ステップ605に続いて、ステップ610において、デバイス200は、接続されているアダプタ240から電力を引き込み得る。
【0048】
ステップ610に続いて、方法600はステップ615に推移し、ここでは、デバイス200は、アダプタ240と通信する。デバイスは、それが無線アダプタに接続されているということを必ずしも知っている必要はない。デバイスは、あたかもそれが有線を介して別の機械に接続されているかのように、情報および/または電力を送受信し得る。次に方法600はステップ620に推移し、ここでは、デバイス200は、アダプタ240を介して、少なくとも1つのその他の機械と無線通信する。方法600は、例えば、スキャナがパワーダウンしたり、および/または無線アダプタ240をデバイス200から分離したりすることによって、ステップ625において、終了する。
【0049】
本明細書に記載されている方法のステップの順序は、例示的なものであり、ステップの順序は再配列され得る。加えて、一部のステップが省略されたり、および/またはその他のステップが、本発明の代替的な実施形態に追加されたりし得る。
【0050】
本発明の基本的であって新規な特徴は、本発明の好適な実施形態に適用されて、示され、記載され、指摘されてきたが、開示されている本発明の詳細における様々な省略、および開示されている本発明の詳細からの様々な変更が、本発明の趣旨から逸れることなしに、当業者によってなされ得るということに、留意されたい。したがって、本発明は、本明細書に添付の請求の範囲によって示されているようにのみ、限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図面は、必ずしも一定の比率ではなく、単なる例示的なものであり、いくつかの図面を通して、同じ参照番号は、同じ要素を示している。
【図1】図1は、本発明の実施形態にしたがって実装させる、例示的なアセットマネジメントネットワークを示している。
【図2】図2は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的なデバイスおよび無線アダプタを示している。
【図3】図3は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的なスキャナを示している。
【図4】図4は、本発明の実施形態にしたがって実装される、例示的な無線アダプタを示している。
【図5】図5は、図5のデバイスに接続されている図4の無線アダプタを示している。
【図6】図6は、本発明の実施形態にしたがって実施される、無線通信の例示的な方法を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アダプタであって、該アダプタは、
通信モジュールであって、
該アダプタをデバイスに接続するための接続モジュールであって、該接続モジュールは、該デバイスと該アダプタとの間で情報を通信するために用いられ得、該アダプタは、第2のデバイスと無線通信する、接続モジュールと、
アンテナと
を含んでいる、通信モジュールと、
電源と
を備えており、
該接続モジュールは、該デバイスに電力を送信するために用いられ得る、アダプタ。
【請求項2】
前記アダプタは、Bluetooth(TM)規格、Zigbee(TM)規格、および802.11規格のうちの少なくとも1つにしたがって通信する、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】
前記デバイスと前記アダプタとの間の通信は、RS−232およびUSBのうちの少なくとも1つにおけるものである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項4】
前記接続モジュールは、前記アダプタを前記デバイスに接続するための固定構造をさらに含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項5】
前記接続モジュールは、接続部材および受容構造のうちの1つである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項6】
前記デバイスは、データ形式キャプチャモジュールを含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項7】
前記第2のデバイスは、ネットワーク上のホスト、コンピュータ、充電ベース、および端末のうちの1つである、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項8】
前記通信モジュールは、電力を送信するための第1の接続モジュールと、情報を通信するための第2の接続モジュールとを含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項9】
前記アダプタを前記デバイスに固定するための固定接続モジュールをさらに含んでいる、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項10】
前記アダプタを前記デバイスから解放させるためのスイッチをさらに含んでいる、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項11】
前記固定接続モジュールは、デバイス上の装飾用の設計に接続されている、請求項9に記載のアダプタ。
【請求項12】
無線通信するように改良されたデバイスであって、
データ形式スキャニングデバイスを含んでいるデバイスと、
アダプタと
を備えており、該アダプタは、
通信モジュール
を含んでおり、該通信モジュールは、
該アダプタをデバイスに接続するための接続モジュールであって、該接続モジュールは、該デバイスと該アダプタとの間で情報を通信するために用いられ得、該アダプタは、第2のデバイスと無線通信する、接続モジュールと、
アンテナと
を含んでいる、デバイス。
【請求項13】
電源をさらに含んでおり、前記接続モジュールは、前記デバイスに電力を送信するために用いられ得る、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記接続モジュールは、前記アダプタを前記デバイスに接続するための固定構造をさらに含んでいる、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記通信モジュールは、電力を送信するための第1の接続モジュールと、情報を通信するための第2の接続モジュールとを含んでいる、請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記アダプアを前記デバイスに固定するための固定接続モジュールをさらに含んでいる、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記アダプタを前記デバイスから解放させるための機構をさらに含んでいる、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
ハウジングをさらに含んでおり、前記固定接続モジュールは、該ハウジングに接続している、請求項16に記載のデバイス。
【請求項19】
無線通信するための方法であって、
接続されたアダプタと通信すること
を包含し、該アダプタは、
通信モジュールであって、
該アダプタをデバイスに接続するための接続モジュールであって、該接続モジュールは、該デバイスと該アダプタとの間で情報を通信するために用いられ得、該アダプタは、第2のデバイスと無線通信する、接続モジュールと
アンテナと
を含んでいる、通信モジュールと、
電源からの引き込み電力と
を備えており、
該接続モジュールは、該デバイスに電力を送信するために用いられ得る、方法。
【請求項20】
前記アダプタを介して無線ネットワークと通信することをさらに含んでいる、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−546309(P2008−546309A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514647(P2008−514647)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/016007
【国際公開番号】WO2006/130283
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(506144101)シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】