説明

無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システム

【課題】無線タグの電池の消耗を抑制し、電池寿命を延ばす。
【解決手段】無線タグがほとんど動作する必要がない時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間Dよりも長く受信しないため、長間隔時間Cの長間隔受信待ち状態になる。無線タグが通常通りに動作する必要がある時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間Dより短い間隔の頻度で受信するため、短間隔時間Aの短間隔受信待ち状態になる。
【効果】長間隔受信待ち状態では、受信可能として電力を多く消費する機会が減り、電池の消耗を抑制できる。短間隔受信待ち状態では、親機からの電波を受信しうる最大遅延時間は短間隔時間Aとなり、応答迅速性を確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システムに関し、さらに詳しくは、無線タグの電池の消耗を抑制し、電池寿命を延ばすことが出来る無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、親機に対して電波を間欠的に送信し、送信を1回または所定回数行う毎に親機からの電波を受信可能にし、親機からの電波を受信すると、受信した電波に含まれるジョブ内容に応じた処理を行う、電池駆動のアクティブ型無線タグが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−268837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の無線タグでは、所定の送信間隔で電波の送信を繰り返すと共に送信間隔と同一または数倍の受信間隔で電波を受信可能にしている。
電波の受信を休止しているときは電波の受信を可能にしているときよりも電力の消費を抑制できるため、電池寿命の観点からは、受信間隔は長いほど良い。一方、例えば客に注文された商品に付けた無線タグへ親機から応答指令を送り、無線タグからの応答の有無でその商品の存在を確認するような用途を想定すると、応答迅速性の観点から受信間隔は短いほど良い。このため、両者のバランスを考えて、受信間隔を例えば5秒程度とすることが多い。
しかし、従来の無線タグでは、常に同一の受信間隔で受信可能にしているため、営業時間外の時間帯のように無線タグがほとんど動作する必要がない時間帯では不必要に多くの電力が消費されていることになり、電池の消耗が早くなってしまう問題点がある。
そこで、本発明の目的は、無線タグの電池の消耗を抑制し、電池寿命を延ばすことが出来る無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、電池駆動の無線タグが、長間隔時間C毎に親機からの電波を受信可能とする長間隔受信待ち状態および前記長間隔時間Cより短い短間隔時間A毎に親機からの電波を受信可能とする短間隔受信待ち状態の2つの状態を有し、前記長間隔受信待ち状態にある時に親機からの電波を受信すると前記短間隔受信待ち状態へ遷移し、前記短間隔受信待ち状態で遷移待ち時間Dが経過する間にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信しないと前記長間隔受信待ち状態へ戻ると共に前記遷移待ち時間Dが経過する前にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信すると前記指示に応じた処理を行い、次いで前記短間隔受信待ち状態に戻るか又は次のジョブを指示するための信号を含む電波を待ち、受信時間Bが経過する前に次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信したときは該指示に応じた処理を行い、受信時間Bだけ待っても次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信しないときは前記短間隔受信待ち状態に戻ることを特徴とする無線タグの動作制御方法を提供する。
上記第1の観点による無線タグの動作制御方法では、無線タグがほとんど動作する必要がない時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間D(例えば15分)よりも長く受信しないため、長間隔時間C(例えば30秒)の長間隔受信待ち状態になる。このため、受信可能として電力を多く消費する機会が減り、電池の消耗を抑制できる。一方、無線タグが通常通りに動作する必要がある時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間Dより短い間隔の頻度で受信するため、短間隔時間A(例えば5秒)の短間隔受信待ち状態になる。このため、親機からの電波を受信しうる最大遅延時間は短間隔時間Aとなり、通常どおりの応答迅速性を確保できる。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点による無線タグの動作制御方法において、前記長間隔受信待ち状態にある時に前記短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を親機から受信すると前記短間隔受信待ち状態へ遷移することを特徴とする無線タグの状態制御方法を提供する。
上記第2の観点による無線タグの動作制御方法では、短間隔時間Aを親機から指定することが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第1または前記第2の観点による無線タグの動作制御方法において、前記ジョブを指示するための信号は、1または複数のタグIDを含むことを特徴とする無線タグの動作制御方法を提供する。
上記第3の観点による無線タグの動作制御方法では、ジョブを指示するための信号に1つのタグIDを含ませることにより、特定の一つの無線タグだけにジョブを指示することが出来る。また、ジョブを指示するための信号に複数のタグIDを含ませることにより、特定のグループに属する複数の無線タグにジョブを指示することが出来る。
【0007】
第4の観点では、本発明は、親機からの電波を受信するための電波受信手段と、前記電波受信手段で長間隔時間C毎に親機からの電波を受信可能とする長間隔受信待ち手段と、前記電波受信手段で前記長間隔時間Cより短い短間隔時間A毎に親機からの電波を受信可能とする短間隔受信待ち手段と、前記長間隔受信待ち手段を作動させた状態で親機からの電波を受信すると前記長間隔受信待ち手段に代えて前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態へ遷移し、前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態で遷移待ち時間Dが経過する間にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信しないと前記短間隔受信待ち手段に代えて前記長間隔受信待ち手段を作動させ、前記遷移待ち時間Dが経過する前にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信すると前記指示に応じた処理を行い、次いで前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態に戻るか又は次のジョブを指示するための信号を含む電波を待ち、受信時間Bが経過する前に次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信したときは該指示に応じた処理を行い、受信時間Bだけ待っても次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信しないときは前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態に戻るように制御する動作制御手段と、電源としての電池とを具備したことを特徴とする無線タグを提供する。
上記第4の観点による無線タグでは、無線タグがほとんど動作する必要がない時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間D(例えば15分)よりも長く受信しないため、長間隔時間C(例えば30秒)の長間隔受信待ち状態になる。このため、受信可能として電力を多く消費する機会が減り、電池の消耗を抑制できる。一方、無線タグが通常通りに動作する必要がある時間帯では、親機からの電波を遷移待ち時間Dより短い間隔の頻度で受信するため、短間隔時間A(例えば5秒)の短間隔受信待ち状態になる。このため、親機からの電波を受信しうる最大遅延時間は短間隔時間Aとなり、通常どおりの応答迅速性を確保できる。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点による無線タグにおいて、前記動作制御手段は、前記長間隔受信待ち手段を作動させた状態で前記短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を親機から受信すると前記短間隔受信待ち状態へ遷移することを特徴とする無線タグを提供する。
上記第5の観点による無線タグでは、親機から短間隔時間Aを指定することが出来る。
【0009】
第6の観点では、本発明は、無線タグへ電波を送信するための電波送信手段と、操作者が入力操作するための操作手段と、前記操作手段でジョブ種類を選択する操作が行われたときに短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を送信すると共に前記操作手段でジョブ内容を指示する操作が行われたときにジョブ内容を指示する信号を含む電波を送信する送信制御手段とを具備したことを特徴とする親機を提供する。
上記第6の観点による親機では、無線タグへ短間隔時間Aを指定することが出来る。
【0010】
第7の観点では、本発明は、前記第5の観点による無線タグと、前記第6の観点による親機とを具備したことを特徴とする無線タグ・システムを提供する。
上記第7の観点による無線タグ・システムでは、親機から無線タグへ短間隔時間Aを指定することが出来る。
【発明の効果】
【0011】
本発明の無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システムによれば、無線タグの電池の消耗を抑制し、電池寿命を延ばすことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0013】
図1は、実施例1に係る無線タグ・システム100を示す平面図である。
この無線タグ・システム100は、多数の物品Gにそれぞれ貼付される電池駆動の無線タグ10と、操作者が操作する電池駆動の親機20とを具備してなる。
【0014】
図2は、無線タグ10の構成ブロック図である。
無線タグ10は、親機20からの電波を受信するための受信部11と、無線タグ10毎のID(識別情報)などを記憶するメモリ12と、全体を制御するマイコン13と、親機20へ電波を送信するための送信部14と、例えばLEDやブザーによる報知動作を行うための報知部15と、無線タグ10の電源となる電池16とを含んでいる。
【0015】
図3は、無線タグ10の動作を示すフロー図である。
ステップS1では、マイコン13は、受信部11および送信部14を休止状態にすると共に、内蔵する間隔タイマーをリセットスタートする。なお、受信部11を休止状態にするとは、受信可能状態の時より電力消費が小さい状態にすることであり、例えば受信部11のアンプへの給電を止めたり、FETを強制オフ状態にする。また、送信部14を休止状態にするとは、送信可能状態の時より電力消費が小さい状態にすることであり、例えば送信部14のアンプへの給電を止めたり、FETをオフ状態にする。
【0016】
ステップS2では、マイコン13は、メモリ12に設定されている長間隔時間C(例えば30秒)に間隔タイマーが到達するまで待ち、到達したらステップS3へ進む。
【0017】
ステップS3では、マイコン13は、受信部11を受信可能状態にすると共に、内蔵する受信タイマーをリセットスタートする。
【0018】
ステップS4では、マイコン13は、短間隔時間A(例えば5秒)を指定する間隔信号を含む電波を親機20から受信しなければステップS5へ進み、受信するとステップS6へ進む。
ステップS5では、マイコン13は、メモリ12に設定されている受信時間J(例えば0.5秒)に受信タイマーが到達してないならステップS4に戻り、到達していたらステップS1に戻る。
【0019】
ステップS6では、マイコン13は、短間隔時間Aをメモリ12に記憶する。
【0020】
ステップS7では、マイコン13は、短間隔時間Aをメモリ12に記憶すると共に、内蔵する遷移タイマーをリセットスタートする。
【0021】
ステップS8では、マイコン13は、受信部11および送信部14を休止状態にすると共に、間隔タイマーをリセットスタートする。
【0022】
ステップS9では、マイコン13は、メモリ12に設定されている遷移待ち時間D(例えば15分)に遷移タイマーが到達してないならステップS10へ進み、到達していたらステップS1に戻る。
【0023】
ステップS10では、マイコン13は、メモリ12に記憶した短間隔時間Aに間隔タイマーが到達してないならステップS9に戻り、到達していたらステップS11へ進む。
【0024】
ステップS11では、マイコン13は、受信部11を受信可能状態にすると共に、受信タイマーをリセットスタートする。
【0025】
ステップS12では、マイコン13は、メモリ12に記憶しているIDに対するジョブ内容を含む電波を親機20から受信しなければステップS13へ進み、受信するとステップS14へ進む。
ステップS13では、マイコン13は、メモリ12に設定されている受信時間Jに受信タイマーが到達してないならステップS12に戻り、到達していたらステップS8に戻る。
【0026】
ステップS14では、受信タイマーをリセットスタートすると共に、親機20から指示されたジョブ内容を実行する。実行後にステップS15へ進む。
ジョブ内容としては例えば次の動作がある。
(1)報知部15でLEDを点滅させたり、ブザーを鳴らす。これにより、無線タグ10の存否を親機20の操作者が光や音で知ることが出来る。
(2)親機20から送られてきたデータをメモリ12に記憶する。例えば物品Gがコンテナであるとき、データはコンテナ中の商品数である。
(3)メモリ12に記憶しているデータを親機20へ送信部14から送信する。例えば物品Gがコンテナであるとき、データはコンテナ中の商品数である。
(4)従来の無線タグと同じ自律発信モードで動作する。すなわち、所定の送信間隔で電波の送信を繰り返すと共に送信間隔と同一または数倍の受信間隔で電波を受信可能にし、受信したジョブ内容を実行する。自律発信モードで受信したジョブ内容が自律発信モードを抜ける動作であるなら、ステップS15へ進む。
【0027】
ステップS15では、マイコン13は、メモリ12に設定されている受信時間Bに受信タイマーが到達してないならステップS16へ進み、到達していたらステップS7に戻る。
ステップS16では、マイコン13は、メモリ12に記憶しているIDに対するジョブ内容を含む電波を親機20から受信しなければステップS15に戻り、受信するとステップS14に戻る。
【0028】
図4は、親機20の構成ブロック図である。
親機20は、無線タグ10からの電波を受信するための受信部21と、管理下の無線タグ10毎のIDなどを記憶するメモリ22と、全体を制御するマイコン23と、無線タグ10へ電波を送信するための送信部24と、タッチパネルや押しボタンなどを含む操作部25と、親機20の電源となる電池26とを含んでいる。
【0029】
図5は、親機20の動作を示すフロー図である。
ステップP1では、マイコン23は、ジョブ種別選択画面をLCDに表示し、ジョブ種類が選択されるのを待ち、選択されたらステップP2へ進む。
ジョブ種別としては例えば次のものがある。
(1)1つの無線タグ10へのジョブ指示。
(2)1つのグループに属する複数の無線タグ10への一斉ジョブ指示。
(3)メモリ22へのデータの入出力。
(4)管理する無線タグ10のID手動登録および手動削除。
(5)管理する無線タグ10のID自動登録更新。
【0030】
ステップP2では、マイコン23は、メモリ22にデータとして設定されている短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を送信部24から、一定時間(これは長間隔時間Cより長い時間であり、例えば31秒)、送信し、ステップP3へ進む。
【0031】
ステップP3では、マイコン23は、ジョブ内容指示画面をLCDに表示し、ジョブ内容が指示されるのを待ち、指示されたらステップP4へ進む。
【0032】
ステップP4では、マイコン23は、指示対象となる無線タグ10のIDおよび指示されたジョブ内容を含む電波を送信部24から、一定時間(これは短間隔時間Aより長い時間であり、例えば6秒)、送信し、ステップP1に戻る。
【0033】
実施例1の無線タグ・システム100によれば、無線タグ10がほとんど動作する必要がない時間帯では、親機20からの電波を遷移待ち時間Dよりも長く受信しないため、長間隔時間Cの長間隔受信待ち状態になり、受信可能状態として電力を多く消費する機会が減り、電池16の消耗を抑制できる。一方、無線タグ10が通常通りに動作する必要がある時間帯では、親機20からの電波を遷移待ち時間Dより短い間隔の頻度で受信するため、短間隔時間Aの短間隔受信待ち状態になり、親機20からの電波を受信しうる最大遅延時間は短間隔時間Aとなり、通常どおりの応答迅速性を確保できる。
また、実施例1の無線タグ・システム100によれば、親機20から短間隔時間Aを指定できる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の無線タグの動作制御方法、無線タグ、親機および無線タグ・システムは、無線タグがほとんど動作する必要がない時間帯を生じるような用途に対して好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施例1に係る無線タグ・システムを示す構成説明図である。
【図2】実施例1に係る無線タグの構成を示すブロック図である。
【図3】実施例1に係る無線タグの動作を示すフロー図である。
【図4】実施例1に係る親機の構成を示すブロック図である。
【図5】実施例1に係る親機の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0036】
10 無線タグ
11 受信部
12 メモリ
13 マイコン
14 送信部
15 報知部
16 電池
20 親機
21 受信部
22 メモリ
23 マイコン
24 送信部
25 操作部
26 電池
100 無線タグ・システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池駆動の無線タグが、長間隔時間C毎に親機からの電波を受信可能とする長間隔受信待ち状態および前記長間隔時間Cより短い短間隔時間A毎に親機からの電波を受信可能とする短間隔受信待ち状態の2つの状態を有し、前記長間隔受信待ち状態にある時に親機からの電波を受信すると前記短間隔受信待ち状態へ遷移し、前記短間隔受信待ち状態で遷移時間間隔Dが経過する間にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信しないと前記長間隔受信待ち状態へ戻ると共に前記遷移時間間隔Dが経過する前にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信すると前記指示に応じた処理を行い、次いで前記短間隔受信待ち状態に戻るか又は次のジョブを指示するための信号を含む電波を待ち、受信時間Bが経過する前に次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信したときは該指示に応じた処理を行い、受信時間Bだけ待っても次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信しないときは前記短間隔受信待ち状態に戻ることを特徴とする無線タグの動作制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載の無線タグの動作制御方法において、前記長間隔受信待ち状態にある時に前記短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を親機から受信すると前記短間隔受信待ち状態へ遷移することを特徴とする無線タグの状態制御方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の無線タグの動作制御方法において、前記ジョブを指示するための信号は、1または複数のタグIDを含むことを特徴とする無線タグの動作制御方法。
【請求項4】
親機からの電波を受信するための電波受信手段と、前記電波受信手段で長間隔時間C毎に親機からの電波を受信可能とする長間隔受信待ち手段と、前記電波受信手段で前記長間隔時間Cより短い短間隔時間A毎に親機からの電波を受信可能とする短間隔受信待ち手段と、前記長間隔受信待ち手段を作動させた状態で親機からの電波を受信すると前記長間隔受信待ち手段に代えて前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態へ遷移し、前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態で遷移時間間隔Dが経過する間にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信しないと前記短間隔受信待ち手段に代えて前記長間隔受信待ち手段を作動させ、前記遷移時間間隔Dが経過する前にジョブを指示するための信号を含む電波を親機から受信すると前記指示に応じた処理を行い、次いで前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態に戻るか又は次のジョブを指示するための信号を含む電波を待ち、受信時間Bが経過する前に次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信したときは該指示に応じた処理を行い、受信時間Bだけ待っても次のジョブを指示するための信号を含む電波を受信しないときは前記短間隔受信待ち手段を作動させた状態に戻るように制御する動作制御手段と、電源としての電池とを具備したことを特徴とする無線タグ。
【請求項5】
無線タグへ電波を送信するための電波送信手段と、操作者が入力操作するための操作手段と、前記操作手段でジョブ種類を選択する操作が行われたときに短間隔時間Aを指定する間隔信号を含む電波を送信すると共に前記操作手段でジョブ内容を指示する操作が行われたときにジョブ内容を指示する信号を含む電波を送信する送信制御手段とを具備したことを特徴とする親機。
【請求項6】
請求項4に記載と無線タグと、請求項5に記載と親機とを具備したことを特徴とする無線タグ・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−116705(P2009−116705A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−290236(P2007−290236)
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(000003414)東京特殊電線株式会社 (173)
【Fターム(参考)】