説明

無線周波数送信機

本発明は、無線周波数送信機(RFT)及び無線周波数送信機(RFT)内で無線周波数入力信号(SIN)を増幅する方法に関する。無線周波数送信機(RFT)は、パルスビットストリーム信号を生成するように適合された生成ユニット(GU)を有するデジタル信号生成器(DSG)、及び無線周波数入力信号(SIN)を増幅するように適合されたトランジスタ回路(PT)を有するスイッチモード電力増幅器(SMPA)を備える。デジタル信号生成器(DSG)は、前記パルスビットストリーム信号内で事前定義された閾値より長い一定の信号高さのシーケンスを検出するように適合された制御ユニット(CU)をさらに備える。制御ユニット(CU)はまた、前記シーケンスの検出時に、前記シーケンス内に1つ以上のノッチを挿入することによって修正されたパルスビットストリーム信号の生成を開始するように適合される。前記ノッチは、シーケンスの信号高さとは異なる信号高さの信号によって前記シーケンスに割り込む。無線周波数送信機(RFT)は、前記トランジスタ回路(PT)に前記修正されたパルスビットストリーム信号を無線周波数入力信号(SIN)として提供するように適合された接続手段(CM)をさらに備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線周波数送信機に関し、詳細には、入力信号の増幅のためのスイッチモード電力増幅器を備える無線周波数送信機、及びそのような無線周波数送信機内で入力信号を増幅する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体通信のための基地局(=BS)における電力増幅器の効率は非常に重要である。電力増幅器の効率が悪いとエネルギー消費がより高くなるために動作コストが増大し、並びに冷却及び通気機器のための、そしてより強力な電源のための資本コストが増大する。効率が悪いと構成要素の動作温度が増大し、構成要素の早期故障を招く。
【0003】
基地局のために現在使用されている電力増幅器はアナログ電力増幅器である。CDMA 2000及びUMTSのような移動体通信システムで使用されるアナログ信号の構造は非常に直線的なダイナミックレンジだけでなく、約6dB〜11dBのバックオフを必要とするような性質のものである(CDMA=符号分割多重アクセス、UMTS=汎用移動体電気通信システム)。LDMOSトランジスタなどの標準的な技術が使用される場合、これらの要件は、効率を犠牲にすることによってのみ実現することができる(LDMOS=横方向拡散金属酸化膜半導体)。
【0004】
スイッチモード電力増幅器は能動デバイスをオン/オフモードで、即ちスイッチとして動作させる電子増幅器である。図1では、スイッチモード電力増幅器の典型的な構成を示す。アナログ増幅器とは異なり、スイッチモード電力増幅器は方形パルス入力信号によって駆動される。トランジスタを使用するスイッチモード電力増幅器(クラスS増幅器とも呼ばれる)の効率は、トランジスタのスイッチング速度及びトランジスタを駆動させるのに使用されるパルスシーケンスの形式に依存する。
【0005】
デジタル信号生成器DSGはディファレンシャルモードの矩形パルスビットストリーム信号SDSGを生成する。ここでは、増幅器へのデジタル低電力入力信号SDSGは「デルタシグマ変調」タイプのものである。そのような信号は持続時間がtの倍数であるパルスのシーケンスである。この信号は相補型MOSFET(=CMOS、MOSFET=金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)として構成された2つの電力トランジスタPT及びPTを駆動する。通常、CMOSはpチャンネルMOSFET PT及びnチャンネルMOSFET PTを同じチップ上に有するように設計される。図1に示すトランジスタ構成はCMOS論理ゲートの基本的な構成要素である反転回路である。常に一方のトランジスタだけは「オン」になるが他方は「オフ」であるため、静止状態では電流を流すことができない。電流が流れるのはスイッチング中だけであり、従ってこの組合せでは入力電力の消費が非常に低い。しかしこれはまた、電流がクロック速度とともに増大することを意味する。
【0006】
パルスビットストリーム信号SDSGはMOSFETトランジスタPT、PTのゲートG内に供給される。pチャンネルMOSFET PTのドレインDは電圧V+に接続され、nチャンネルMOSFET PTのソースSはアース接地に接続される。これらのトランジスタはスイッチとして働き、また理想的な場合、単に「オン」及び「オフ」を切り換えるとデジタル信号を増幅する。増幅器の出力では、再構成フィルタRCFが、増幅された矩形パルス出力信号Soutを再びアナログの高電力出力信号Sanalogに変換する。この再構成フィルタRCFは低域通過フィルタを備えることができる。
【0007】
帯域通過デルタシグマ変調器を使用する無線周波数電力増幅器の動作に関する洞察は、例えば、Shawn P. Stapleton、「High Efficiency RF Power Amplifiers Using Bandpass Delta−Sigma Modulators」、Design Seminar、Agilent Technologies, Inc.、米国カリフォルニア州サンタローザ、1〜22頁に提供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Shawn P. Stapleton、「High Efficiency RF Power Amplifiers Using Bandpass Delta−Sigma Modulators」、Design Seminar、Agilent Technologies, Inc.、米国カリフォルニア州サンタローザ、1〜22頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は無線周波数範囲内のスイッチモード電力増幅器の効率を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、パルスビットストリーム信号を生成するように適合された生成ユニットを有するデジタル信号生成器、及び入力信号を増幅するように適合されたトランジスタ回路を有するスイッチモード無線周波数電力増幅器を備える無線周波数送信機であって、それによってデジタル信号生成器が、前記パルスビットストリーム信号内で事前定義された閾値より長い一定の信号高さのシーケンスを検出し、前記シーケンスの検出時に、シーケンスの信号高さとは異なる信号高さの信号によって前記シーケンスに割り込む1つ以上のノッチを前記シーケンス内に挿入することによって修正されたパルスビットストリーム信号の生成を開始するように適合された制御ユニットをさらに備え、また無線周波数送信機が、前記トランジスタ回路に前記修正されたパルスビットストリーム信号を入力信号として提供するように適合された接続手段をさらに備える、無線周波数送信機によって実現される。本発明の目的はさらに、トランジスタ回路を有するスイッチモード無線周波数電力増幅器を備える無線周波数送信機内で入力信号を増幅する方法であって、それによって、パルスビットストリーム信号内で事前定義された閾値より長い一定の信号高さのシーケンスを検出するステップ、前記シーケンスの検出時に、シーケンスの信号高さとは異なる信号高さの信号によって前記シーケンスに割り込む1つ以上のノッチを前記シーケンス内に挿入することによって修正されたパルスビットストリーム信号の生成を開始するステップ、及び前記トランジスタ回路に前記修正されたパルスビットストリーム信号を入力信号として提供するステップを備える方法によって実現される。
【0011】
この説明の目的で、スイッチモード無線周波数電力増幅器は、無線周波数信号を増幅するように適合されたスイッチモード電力増幅器とする。さらに、「デジタル信号生成器」という用語は、ビットストリーム信号の値、即ち信号高さに対して離散的であり、また時間に対しても離散的であるパルスビットストリーム信号を生成するように適合された生成ユニットを有する信号生成器を備える。しかし、「デジタル信号生成器」という用語はまた、ビットストリーム信号の値、即ち信号高さに対しては離散的であるが時間に対しては連続的であるパルスビットストリーム信号を生成するように適合された生成ユニットを有するセミデジタル生成器、即ち信号生成器を備えることもできる。時間的に非離散的な信号を発生させるそのようなセミデジタル生成器は、本発明の枠内で特に有利である可能性がある。
【0012】
本発明は無線周波数範囲内でのスイッチモード電力増幅器の使用に関連する問題に対処する。基地局に対するRF信号の増幅のための新しい方法が求められてきた。新しいタイプの半導体、GaNトランジスタが市場に現れつつあり、従来の線形電力増幅器に対してますます数多く使用されるであろう(GaN=窒化ガリウム)。GaNトランジスタはスイッチモード電力増幅器内で使用することができ、また使用されるであろう。この種の増幅器はよく知られているが、必要なスイッチング周波数が現在のLDMOSトランジスタには高すぎるので、基地局内の電力増幅器にはまだ使用されていない。これは、デジタル入力信号ではRF搬送周波数の2〜4倍のオーバーサンプリング速度を必要とし、その結果、CDMA及びUMTSのような移動体通信システムに対するスイッチング速度が8GHzを超えるからである(RF=無線周波数)。新しい現在現れつつある高電力GaNトランジスタを使用すると、そのような周波数範囲及び適用分野向けのスイッチモード電力増幅器を構築することが可能になるであろう。
【0013】
図2では、クラスS増幅器に対するデルタシグマ変調されたUMTS入力信号のシーケンスを示す。図2は、ボルト単位の入力信号の電圧Uinをμ秒単位で与えられる時間tの関数として与える。この入力信号は持続時間が時間単位tの倍数であるパルスのシーケンスである。時間単位tは入力信号の構造単位を構成する。信号の異なる部分は異なるスペクトル成分を含む。高信号レベルと低信号レベルの間の非常に頻繁な変化は高周波数スペクトル成分HFを含み、振幅が等しい長いシーケンスは低周波数スペクトル成分LFをより多く含む。
【0014】
トランジスタの動作状態はトランジスタを動作させる周波数範囲に依存することがわかっている。振幅が同じ入力パルスの長いシーケンスLFの結果、入力信号の低周波数スペクトル成分が得られ、増幅器の動作点が高周波数での動作点とは反対に変化するので効率が低下する。
【0015】
一例として、図3は、GaNトランジスタのドレインソース電流IDSを、低周波数入力信号(実線)及び高周波数入力信号(破線)に対して印加されるドレインソース電圧UDSの関数として示す。低/高周波数入力信号はそれぞれ、異なるゲートソース電圧UGSに関連する。低周波数信号の場合も高周波数信号の場合も、ドレインソース電圧UDSの所与の値では、小さい方のドレインソース電流IDSを有する入力信号が、大きい方のドレインソース電流IDSを有する入力信号より小さなゲートソース電圧UGSに関連する。ドレインソース電流IDSはアンペア単位で与えられ、ゲートソース電圧UGSはボルト単位で与えられる。図3は高周波数ではなく逆に低周波数で動作させた場合のトランジスタの特性の変化を示す。この効果を「低周波数分散」と呼ぶ。これにより、デルタシグマ変調された信号は、高周波数スペクトル成分のみならず低周波数スペクトル成分も含むので、本質的に、トランジスタ内に低周波数分散をもたらすことが明らかになる。
【0016】
本発明は、シーケンス長さが事前定義された値を超える場合、信号レベルの等しいシーケンスを分割するようにデルタシグマ変調された入力信号を変えることによって、この「低周波数分散」という問題に対処する。入力信号内の振幅が等しい長い信号シーケンス中に短いノッチ/パルスを挿入することによって、入力信号の非常に低いスペクトル成分を低減させる。従って、入力信号を短いパルスでインターリービング又はノッチングすることによって、GaNトランジスタ内の分散効果が最小化又は回避される。
【0017】
入力信号内に挿入するためのノッチの持続時間は、このノッチがトランジスタ回路に影響を与えるがスイッチモード無線周波数電力増幅器の後ろの再構成フィルタRCFを通過できないように選択されることが好ましい。この効果は十分に短いノッチを生成することによって実現される。ノッチが再構成フィルタRCFを通過できないほど短く選択された場合、このノッチは再構成フィルタRCFのアナログ出力信号に影響を与えることができない。再構成フィルタRCFはノッチが再構成フィルタRCFを通過するのを阻止するための低域通過フィルタを備えることが好ましい。
【0018】
ノッチングは、
a)デジタル信号を生成してSMPAを駆動させるデジタル信号生成器におけるデジタル信号処理によるデジタルノッチング、
b)PAトランジスタの信号入力で、例えばMOSFETのゲートでノッチング回路を実装することによるデジタル/アナログノッチング
という2つの方法で実現することができる(PA=電力増幅器)。
どちらのノッチング方式を使用するかは、変調方式、並びにデジタル信号生成器の能力及び伝送で使用される誤り訂正の能力に依存する。
【0019】
本発明には2つの主要な態様がある。第1の態様は、スイッチモード電力増幅器に対してデジタル及びデジタル/アナログ混合それぞれの信号プリディストーションを実行する速く、低コストで、かつ適応性のある方法である。第2の態様は、デジタル信号生成器内のサンプリング速度をより速くする必要なく、低周波数分散効果を受ける非常に効率的なスイッチモード電力増幅器の実装を可能にする。
【0020】
本発明は、デルタシグマ変調された信号によって駆動されるときのスイッチモード電力増幅器内の低周波数分散効果を克服する。さらに、本発明では、DSGが生成する信号に関する知識を使用し、またこの知識を使用して入力信号内の長いシーケンスを回避する。
【0021】
本発明の結果、このプリディストーションを実装するための回路が最小化される。また、本発明により、異なる種類の電力増幅器及びトランジスタそれぞれに対して効率的に適応するために、方法の自由度を高くすることが可能になる。さらに本発明はデジタル/アナログ混合の手法に適用される。デジタル領域では入力信号の制御が容易になり、またアナログ技術ではノッチング回路の実装が速く、安価に、かつ容易になる。
【0022】
さらなる利点は従属請求項に示す本発明の実施形態によって実現される。
【0023】
本発明の好ましい実施形態によれば、制御ユニットは、前記シーケンスを検出すると、生成器ユニットをトリガして前記1つ以上のノッチを挿入させる。前記1つ以上のノッチを挿入するために、生成器ユニットはシーケンス内に1つ以上の信号高さの不連続性をデジタル式に作製する。信号高さの不連続性は、信号レベルをシーケンスの信号高さより著しく高く又は低くすることによって構成することができる。1つ以上のノッチをシーケンス内に挿入することによって、初めに生成器ユニットによって作製されたパルスビットストリーム信号から、修正されたパルスビットストリーム信号が作製される。修正されたパルスビットストリーム信号を生成した後、制御ユニットは、この修正されたパルスビットストリーム信号を、接続手段を介してスイッチモード電力増幅器のトランジスタ回路に送る。この実施形態は前述のノッチング方法a)「デジタルノッチング」に関連する。接続手段は、電子機器で使用される導電性経路又は電気回路(ワイア、ケーブル、条導体、プリント回路基板トラックなど)とすることができる。
【0024】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、制御ユニットは、前記シーケンスを検出するとトリガ信号の生成を開始する。接続手段はスイッチング要素を備える。スイッチング要素は、接続手段として働くプリント回路基板トラックの一体化された部分とすることが可能である。スイッチング要素は前記ノッチの挿入のためにトリガ信号によって制御される。生成されたトリガ信号は、接続手段の一部であるスイッチング要素へ送られることが好ましい。スイッチング要素は前記トリガ信号を受け取るように適合される。スイッチング要素はトリガ要素を受け取ると1つ以上のスイッチを実行し、その結果前記ノッチを挿入する。この実施形態は、前述のノッチング方法b)「デジタル/アナログノッチング」に関連する。
【0025】
この実施形態には、ノッチのより柔軟なタイミング、並びにノッチの自由な成形を可能にするという利点がある。これは、スイッチング要素の能力に依存する。この実施形態では、アナログ信号出力内の誤りを最小化するようにノッチを配置して成形することが可能である。この実施形態では、デジタル信号処理手法をアナログ回路と組み合わせて、低周波数分散効果を低減させ従って増幅器の効率が減少しないように、スイッチモード電力増幅器のデジタル入力信号を事前に歪ませる。
【0026】
スイッチング要素は前記トリガ信号を受け取り、また前記トリガ信号を受け取ることによってトリガされると、前記1つ以上のノッチを生成するようにトランジスタ回路を切り換えるように適合された第2のトランジスタとすることが可能である。第2のトランジスタは、前記トリガ信号を受け取ることによってトリガされると、前記1つ以上のノッチを生成するためにトランジスタ回路のゲートを異なる電位に切り換えるように適合させることが可能である。前記第2のトランジスタは、スイッチモード電力増幅器のトランジスタ回路で使用されるトランジスタより小さくかつ速いことが好ましい。この第2のトランジスタは、大電流を切り換える必要がなく、従って非常に速くすることができる。
【0027】
好ましい実施形態では、制御ユニットは、前記シーケンスの検出時に、デジタル信号生成器をトリガしてインジケータ信号を生成させる。このインジケータ信号は、検出されたシーケンスの始端及び持続時間を伝える。シーケンスが検出されなかった場合、インジケータ信号の信号高さは第1のレベル、例えばゼロになることが好ましい。シーケンスが検出された場合、インジケータ信号は、シーケンスの始端で第1のレベルから第2のレベル、例えばゼロ以外の信号高さへ飛ぶ。インジケータ信号はシーケンスの終端まで第2のレベルで留まり、次いで第1のレベルに戻る。
【0028】
制御ユニットは生成されたインジケータ信号が接続手段を介してパルス生成器へ送られるようにトリガする。パルス生成器は、前記インジケータ信号によってトリガされると、1つ以上のパルスをトリガ信号として生成する。前述のように、トリガ信号、即ち1つ以上のパルスは接続手段の一部であるスイッチング要素に送られる。
【0029】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、無線周波数送信機は遅延ユニットを備える。生成されたトリガ信号は、前記ノッチの挿入が事前定義された時点で行われるように遅延されてから、スイッチング要素に到達する。これを使用して、シーケンス内でノッチングのタイミングを最適化することができる。
【0030】
前記1つ以上のノッチの持続時間はパルスビットストリーム信号のパルスの持続時間より短いことが好ましい。
【0031】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、トランジスタ回路は1つ以上の窒化ガリウムトランジスタからなる。このトランジスタ回路は、例えばGaNトランジスタから作られた回路を備えることができる。
【0032】
制御ユニットは、パルスビットストリーム信号の全体的なエネルギー含有量が保存されるようにパルスビットストリーム信号の対応する延長をトリガすることによって、前記シーケンス内の前記1つ以上のノッチの挿入を補償するように適合されることが好ましい。挿入されたノッチはそれぞれ、パルスビットストリーム信号のエネルギー含有量を減少させる。従って、例えば、ノッチによって「遮断」(除去)されたエネルギー含有量と同等のエネルギー含有量を有する信号をシーケンスの終端に付加することによって、エネルギー含有量をその初期値にすることができる。
【0033】
制御ユニットは、スイッチモード電力増幅器のタイプに応じて1つ以上のノッチの形状を制御することも可能である。ノッチは、個々の電力トランジスタタイプによって、どの形状が目的に最も良くかなうのかに応じて、矩形形状又は任意の他の形状とすることができる。ノッチは必ずしもゼロに到達しなければならないというわけではなく、所望の効果を実現するのに必要な任意の他のレベルに到達する。ノッチの長さは任意の持続時間を有することができる。
【0034】
上記並びに本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面と併せて現在好ましい例示的な実施形態についての以下の詳細な説明を読めば、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図4】本発明の一実施形態による無線周波数送信機のブロック図である。
【図5a】デジタル信号生成器によって初めに生成されるパルスビットストリーム信号の図である。
【図5b】2つのノッチを備える修正されたパルスビットストリーム信号の図である。
【図6】デジタル信号生成器によって初めに生成されるパルスビットストリーム信号、及び異なる形状のノッチを備える2つの修正されたパルスビットストリーム信号の図である。
【図7】本発明の別の実施形態による無線周波数送信機のブロック図である。
【図8】デジタル信号生成器によって初めに生成されるパルスビットストリーム信号、インジケータ信号、及びパルス生成器によって生成されるパルスの図である。
【図9】デルタシグマ変調されたUMTS信号の、それぞれノッチをもたないもの及びノッチを有するもののシーケンスの図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図4は、生成ユニットGU及び制御ユニットCUを有するデジタル信号生成器DSGを備える無線周波数送信機RFTを示す。無線周波数送信機RFTは、トランジスタ回路PT及び接続手段CMを有するスイッチモード電力増幅器SMPAをさらに備える。
【0037】
制御ユニットCUは、1つ又はいくつかの連結されたコンピュータ、即ちハードウェアプラットホーム、このハードウェアプラットホームに基づくソフトウェアプラットホーム、並びにこのソフトウェア及びハードウェアプラットホームによって形成されるシステムプラットホームによって実行されるいくつかのアプリケーションプログラムから構成される。制御ユニットCUの機能性はこれらのアプリケーションプログラムの実行によって提供される。アプリケーションプログラム又はこれらのアプリケーションプログラムの選択された部分は、システムプラットホーム上で実行されると、以下に記載の制御サービスを提供するコンピュータソフトウェア製品を構成する。さらに、そのようなコンピュータソフトウェア製品は、これらのアプリケーションプログラム又はアプリケーションプログラムの前記選択された部分を記憶する記憶媒体によって構成される。
【0038】
無線周波数送信機RFTは無線周波数信号入力SRF,inを受け取って、この無線周波数信号入力SRF,inをデジタル信号生成器DSG内へ供給する。無線周波数信号入力SRF,inはアナログ又はデジタル信号を理解することができる。無線周波数信号入力SRF,inは、生成器ユニットGUによってデジタルパルスビットストリーム信号SDSGに変換される。制御ユニットCUは生成器ユニットGUによって生成されるデジタルパルスビットストリーム信号SDSGを監視する。デジタルパルスビットストリーム信号SDSGの監視は、パルスビットストリーム信号SDSGを短い時間(約μ秒)だけ遅延させてこの時間中に信号SDSGを分析することによって実現することができる。制御ユニットCUが事前定義された閾値より長い一定の信号高さのシーケンスを検出した場合、制御ユニットは生成器ユニットGUをトリガして少なくとも1つのノッチをシーケンス内に挿入させる。典型的な閾値は10個のサンプリング単位、即ち10×tである。1つ以上のノッチを前記シーケンス内に挿入することによって、デジタルパルスビットストリーム信号SDSGから修正されたパルスビットストリーム信号Smodが生成される。
【0039】
修正されたパルスビットストリーム信号Smodは、接続手段CMを介してデジタル信号生成器DSGからスイッチモード電力増幅器SMPAへ伝送される。修正されたパルスビットストリーム信号Smodはトランジスタ回路PTに印加されて増幅される。修正されたパルスビットストリーム信号Smodの増幅後、増幅されたパルスビットストリーム信号は再構成フィルタRCF内に供給され、ここで増幅されたパルスビットストリーム信号からアナログ信号が生成される。このアナログ信号はアナログ無線周波数信号出力SRF,outとして無線周波数送信機RFTから出る。
【0040】
図5aは、生成器ユニットGUによって生成されるデジタルパルスビットストリーム信号SDSGを時間tの関数として示す。パルスビットストリーム信号SDSGの構造単位は持続時間t及び信号高さSHを有する矩形信号ビットである。従って、パルスビットストリーム信号SDSGはゼロと信号高さSHの間で切り換わる。第1に、パルスビットストリーム信号SDSGは持続時間t及び信号高さSHを有する第1のシーケンス51を示す。そのシーケンス51後には、持続時間2×tにわたって信号がゼロである休止期間が存在する。この休止期間後、パルスビットストリーム信号SDSGは持続時間2×t及び信号高さSHを有する第2のシーケンス52を示す。そのシーケンス52後には持続時間tにわたって信号がゼロである休止期間が存在する。この休止期間後、パルスビットストリーム信号SDSGは、少なくとも9×tの持続時間及び信号高さSHを有する第3のシーケンス53を示す。
【0041】
無線周波数送信機RFTの操作者は閾値5×tを事前に設定しているものとする。制御ユニットCUはデジタルパルスビットストリーム信号SDSGを連続的に監視してシーケンス51、52、53の持続時間を事前に設定された閾値と比較する。第3のシーケンス53の持続時間が事前に設定された閾値より大きいことを検出すると、制御ユニットCUは生成器ユニットGUをトリガして、2つのノッチ531及び532を第3のシーケンス53内に挿入することによってパルスビットストリーム信号SDSGを修正させ、従って修正されたパルスビットストリーム信号Smodを生成させる。
【0042】
図5bは、生成器ユニットGUによって生成される修正されたパルスビットストリーム信号Smodを時間tの関数として示す。修正されたパルスビットストリーム信号Smodでは、第3のシーケンス53は、2つのノッチ531及び532の挿入によって修正されている。ノッチ531及び532の信号高さSHnotchは第3のシーケンス53の信号高さSHより著しく小さいがゼロ信号より大きい。ノッチ531及び532はそれぞれ持続時間tを有し、それによってt<tになる。ノッチ531及び532の縁部が垂直ではない場合、ノッチ531及び532の持続時間tはノッチ531及び532に関連する幾何値又は分析値として定義することができる。例えば、FWHM値を使用することができ、シーケンスの信号高さSHからノッチ531及び532の信号高さSHnotchまでのノッチ531及び532の最大値を測定することができる(FWHM=半値全幅)。
【0043】
図6aは、生成器ユニットGUによって生成されるデジタルパルスビットストリーム信号SDSGを時間tの関数として示す。図6bは、図6aに示すデジタルパルスビットストリーム信号SDSGの修正から得られる第1の修正されたパルスビットストリーム信号Smod,1を時間tの関数として示す。図6cは、図6aに示すデジタルパルスビットストリーム信号SDSGの修正から得られる第2の修正されたパルスビットストリーム信号Smod,2を時間tの関数として示す。
【0044】
デジタル信号生成器DSGは、長い「高」信号シーケンス63を認識した場合、シーケンス長さに従って、持続時間tの「低」パルス(ノッチ631b、632b、631c、632c)をビットストリーム内に挿入する。もちろんこれにより、出力信号内に誤りが生じる。この誤りの深刻さは変調方式及びデジタル信号のオーバーサンプリング速度に依存し、オーバーサンプリング速度が高ければ高いほどノッチは短くなり、従ってその影響はより小さくなる。影響又はその訂正は、使用される通信システムに大いに依存する。「高」シーケンス63の長さに従って、デジタル信号生成器DSGは、出力信号内で許容される誤り及びトランジスタ回路PTの速度に応じて、異なる幅及び速度の「低」ノッチを生成することができる。図6bは持続時間t=tを有するノッチ631b、632bを示す。tは、パルスビットストリーム信号SDSGの構造単位の持続時間、即ちパルスビットストリーム信号SDSGのパルス長さである。図6cは持続時間t=1/2tを有するノッチ631c、632cを示す。
【0045】
持続時間m×tのノッチ631、632が長くなりすぎた場合、出力信号内の誤りが大きくなりすぎ、従ってノッチ幅tを低減させるためにより高いオーバーサンプリング速度が必要になる。上式で、m=[1,2,3,...]である。オーバーサンプリング速度を高くするには、より速い、従ってより高価なデジタル信号生成器DSG、並びにより速いトランジスタ回路PTが必要である。
【0046】
図7は、前述のノッチング方法b)「デジタル/アナログノッチング」に関連する無線周波数送信機RFTの別の実施形態を示す。この無線周波数送信機RFTは、生成器ユニットGU及び制御ユニットCUを有するデジタル信号生成器DSG、パルス生成器PG、遅延線L、スイッチング要素TN、並びにスイッチモード電力増幅器のトランジスタ回路として電力トランジスタPTを備える。単なる「デジタルノッチング」方法a)の場合と同様に、デジタル信号生成器DSGの制御ユニットCUは、生成器ユニットGUの出力内、即ちパルスビットストリーム信号SDSG内で長い「高」信号シーケンスを認識する。事前定義された閾値を超えるシーケンスを検出すると、制御ユニットCUは生成器ユニットGUをトリガしてインジケータ信号Siをさらに生成させる。インジケータ信号Siはノッチ挿入のためのインジケータとして使用される。これには、生成された信号SDSGに関するデジタル信号生成器DSGの知識を使用する。
【0047】
インジケータ信号Sはデジタル信号生成器DSGによってギャップ挿入トリガ信号として生成される。この信号により、パルス生成器PG、例えばステップリカバリダイオードは、速いパルスSを生成する。これらのトリガパルスSは、例えば遅延線Ldによって遅延されてから、ここではトランジスタによって実施されるスイッチング要素TNをトリガする。トリガパルスSはそれぞれ、第2のより小さくかつより速いトランジスタTNをトリガして電力トランジスタPTのゲートGを電位GRDに切り換えさせる。即ち、ゲートGのいわゆるプルダウンを行う。電位GRDは、接地電位(アース)とすることができる。別法として、電位GRDを任意の他の電位とすることもできる。
【0048】
ゲートGのこのプルダウンによって、デジタル信号生成器DSGの出力信号SDSG内にノッチが挿入される。この小型のプルダウントランジスタTNは大電流を切り換える必要がなく、従って非常に速くすることができる。これらのプルダウンの持続時間は非常に短い持続時間t<tとすることができる。
【0049】
電位GRDの選択によって、ノッチの信号高さSHnotchを調整することができる。電位GRDは、その結果得られる信号高さSHnotchが最適の信号プリディストーションと一致するように選択されることが好ましい。最適の信号プリディストーションは、例えば低周波数分散を回避するために、望ましくない信号歪みとノッチングの所望の効果との間で最適化される。
【0050】
図8aは、生成器ユニットGUによって生成されるデジタルパルスビットストリーム信号SDSGを時間tの関数として示す。デジタルパルスビットストリーム信号SDSGは、事前に設定された長さ閾値を超えるシーケンス83を備える。図8bは、デジタル信号生成器DSGによるインジケータ信号Sを時間tの関数として示す。図8cは、パルス生成器PGによって生成される3つのパルスSn1、Sn2、Sn3を時間tの関数として示す。
【0051】
インジケータ信号Sはシーケンス83が開始する瞬間に始まるように時間指定される。インジケータ信号Sによってトリガされると、パルス生成器PGは持続時間tの3つのパルスSn1、Sn2、Sn3を生成する。これらのトリガパルスSは、電力トランジスタPTのゲートGのプルダウンが長いシーケンスSDSG内の特有の時点で行われるように、遅延線Ldによって遅延される。この遅延機構を使用して、シーケンス83内のノッチングのタイミングを最適化することができる。パルス繰返し周波数を変えることによって、そしてノッチの幅及び深さを成形することによって、例えばガウス形ノッチを使用して、最善の効率と最小の出力信号歪みの関係を実現するようにノッチを最適化することができる。これは可能な限り低い時間−帯域幅積を有するからである。
【0052】
図9は、この概念の影響を、回路シミュレータ内で生成される以下のシミュレーション結果で示す。図9aでは、デルタシグマ変調されたUMTS信号Uのシーケンスを示す。ボルト単位で与えられる信号Uを、μ秒単位で与えられる時間の関数として示す。この信号UはGaN HEMTトランジスタモデルを含むスイッチモード増幅器に印加される(HEMT=高電子移動度トランジスタ)。増幅器に印加される直流電力は15.596Wであり、またアナログRF出力電力は1.136Wであり、その結果7.287%の効率が得られる。
【0053】
図9aでは、デルタシグマ変調されたUMTS信号Umodのシーケンスを示す。ボルト単位で与えられる信号Umodを、μ秒単位で与えられる時間の関数として示す。変調されたUMTS信号Umodは、長い「低」シーケンス内でt=0.0002μ秒とt=0.0102μ秒の間に持続時間t/2のパルス/ノッチ90をインターリービングすることによって、図9aに示すUMTS信号Uから生成された。前述の場合のように、この信号UmodはGaN HEMTトランジスタモデルを含むスイッチモード増幅器に印加される。印加される直流電力は16.449Wであり、またアナログRF出力電力は1.663Wに増大し、10.11%の効率につながる。
【0054】
図9aと図9bの比較が示すように、ノッチ90を挿入することによって、効率は1.387倍増大される。これは、提案される本発明がスイッチモード電力増幅器の効率に著しい影響を与えることを示す。
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルスビットストリーム信号(SDSG)を生成するように適合された生成ユニット(GU)を有するデジタル信号生成器(DSG)、及び入力信号(SIN)を増幅するように適合されたトランジスタ回路(PT)を有するスイッチモード無線周波数電力増幅器(SMPA)を備える無線周波数送信機(RFT)であって、
前記デジタル信号生成器(DSG)が、前記パルスビットストリーム信号(SDSG)内で事前定義された閾値より長い一定の信号高さ(SH)のシーケンス(53)を検出し、前記シーケンス(53)の検出時に、前記シーケンス(53)の前記信号高さ(SH)とは異なる信号高さ(SHnotch)の信号によって前記シーケンス(53)に割り込む1つ以上のノッチ(531、532)を前記シーケンス(53)内に挿入することによって修正されたパルスビットストリーム信号(Smod)の生成を開始するように適合された制御ユニット(CU)をさらに備え、また前記無線周波数送信機(RFT)が、前記トランジスタ回路(PT)に前記修正されたパルスビットストリーム信号(Smod)を前記入力信号(SIN)として提供するように適合された接続手段(CM)をさらに備えた
ことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項2】
請求項1記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記制御ユニット(CU)が、前記シーケンス(53)の検出時に、前記生成器ユニット(GU)をトリガして、前記シーケンス(53)内に1つ以上の信号高さの不連続性を生成することによって前記1つ以上のノッチ(531、532)を挿入させ、前記修正されたパルスビットストリーム信号(Smod)を、前記接続手段(CM)を介して前記入力信号(SIN)として前記トランジスタ回路(PT)に送るようにさらに適合された
ことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項3】
請求項1記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記制御ユニット(CU)が、前記シーケンス(53)の検出時に、トリガ信号の生成を開始するようにさらに適合され、また
前記接続手段(CM)が、前記ノッチ(531、532)の前記挿入のために前記トリガ信号によって制御されるスイッチング要素(TN)を備えた
ことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項4】
請求項3記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記制御ユニット(CU)が、前記シーケンス(53)の検出時に、前記デジタル信号生成器(DSG)をトリガして前記シーケンスを示すためのインジケータ信号(S)を生成させるようにさらに適合され、また
前記無線周波数送信機(RFT)が、前記インジケータ信号(S)によってトリガされると、1つ以上のパルス(S)を前記トリガ信号として生成するように適合されたパルス生成器(PG)をさらに備えた
ことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項5】
請求項3記載の無線周波数送信機であって、
前記無線周波数送信機(RFT)が、前記ノッチ(531、532)の前記挿入が事前定義された時点に行われるように、前記生成されたトリガ信号を遅延させるように適合された遅延ユニット(L)をさらに備えたことを特徴とする無線周波数送信機。
【請求項6】
請求項1記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記1つ以上のノッチの持続時間(t)が前記パルスビットストリーム信号(SDSG)のパルスの持続時間(t)より短いことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項7】
請求項1記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記トランジスタ回路(PT)が1つ以上の窒化ガリウムトランジスタからなることを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項8】
請求項1記載の無線周波数送信機(RFT)であって、
前記制御ユニット(CU)が、前記パルスビットストリーム信号の全体的なエネルギー含有量が保存されるように前記パルスビットストリーム信号の対応する延長をトリガすることによって、前記シーケンス(53)内の前記1つ以上のノッチ(531、532)の前記挿入を補償するようにさらに適合された
ことを特徴とする無線周波数送信機(RFT)。
【請求項9】
請求項1記載の無線周波数送信機であって、
前記制御ユニット(CU)が、前記スイッチモード電力増幅器(SMPA)のタイプに応じて前記1つ以上のノッチの形状を制御するようにさらに適合されたことを特徴とする無線周波数送信機。
【請求項10】
トランジスタ回路(PT)を有するスイッチモード無線周波数電力増幅器(SMPA)を備える無線周波数送信機(RFT)内で入力信号(SIN)を増幅する方法であって、
パルスビットストリーム信号(SDSG)内で事前定義された閾値より長い一定の信号高さ(SH)のシーケンス(53)を検出するステップ、
前記シーケンス(53)の検出時に、前記シーケンス(53)の前記信号高さ(SH)とは異なる信号高さ(SHnotch)の信号によって前記シーケンス(53)に割り込む1つ以上のノッチ(531、532)を前記シーケンス(53)内に挿入することによって修正されたパルスビットストリーム信号(Smod)の生成を開始するステップ、及び
前記トランジスタ回路(PT)に前記修正されたパルスビットストリーム信号(Smod)を前記入力信号(SIN)として提供するステップ
を備えることを特徴とする方法。

【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【公表番号】特表2011−504032(P2011−504032A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−533532(P2010−533532)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【国際出願番号】PCT/EP2008/064659
【国際公開番号】WO2009/062847
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】