説明

無線基地局装置、無線機器、保守システム、保守方法及びプログラム

【課題】迅速に障害を取り除くことができる無線基地局装置、無線機器、保守システム、保守方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】送信部47は、第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する。記憶部43は、第2の通信路を介して無線機器から読み出し可能である。障害情報書き込み部48は、記憶部43に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む。実行部49は、第2の通信路を介して無線機器から受信した指示に従って、自機の障害を取り除くための処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線基地局装置、無線機器、保守システム、保守方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動体通信網における無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)は、専用局舎に限らず、ビルの屋上、鉄塔、家庭、オフィス内等、様々な場所に設置される。BTSが故障した場合、移動体通信網への影響を最小限に抑えるために、迅速な復旧が求められる。
【0003】
例えば、BTS自身が定期的にデバイスの診断を行い、ネットワークを介してオペレーションセンタに診断結果を送信する無線基地局監視システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された無線基地局監視システムによれば、診断結果に異常が発見された場合、オペレーションセンタからメンテナンスツールにリセット信号の出力指示が送信される。メンテナンスツールから送信されたリセット信号によって、BTSはリセットされ、復旧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−88236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された無線基地局監視システムでは、ネットワークを利用出来ない等、BTSの障害の状況によっては、診断結果をオペレーションセンタに送信できないことがある。このような場合には、BTSの障害に気付くのが遅れ、迅速に障害を取り除くのが困難になる。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、迅速に障害を取り除くことができる無線基地局装置、無線機器、保守システム、保守方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る無線基地局装置は、
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部と、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部と、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部と、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部と、
を備える。
【0008】
また、本発明の第2の観点に係る無線機器は、
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部と、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部と、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部と、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部と、
を備える。
【0009】
また、本発明の第3の観点に係る保守システムは、
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備え、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する。
【0010】
また、本発明の第4の観点に係る保守方法は、
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備えるシステムの保守方法であって、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する。
【0011】
また、本発明の第5の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部、
として機能させる。
【0012】
また、本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、無線基地局装置は、第1の通信路を介して正常動作通知情報を定期的に無線機器に送信する。これにより、無線機器が、正常動作通知情報を受信できない場合に無線基地局装置に障害が発生していると判定することができる。そして、無線基地局装置は、第2の通信路を介して障害情報を外部から読み出されることができるうえ、第2の通信路を介して受信した指示に従って、障害を取り除くための処理を実行することができる。この結果、無線基地局装置に生じた障害を迅速に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る移動体通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す無線機器の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る保守処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、保守システムとしての移動体通信システム100は、上位局1と、保守監視局2と、通信ネットワークとしてのネットワーク回線網3と、無線基地局装置4、5(以下、「BTS」と略称する)と、無線機器(移動局)6とを備える。
【0017】
上位装置としての上位局1、保守監視局2は、ネットワーク回線網3と接続される。上位局1は、BTS4、5を管理する。上位局1は、例えばネットワーク回線網3を介してBTS4、5との間でデータ通信を行う。保守監視局2は、BTS4、5の保守監視(整備、維持、点検、手入れ等を含む)を行う。例えば、保守監視局2は、例えばネットワーク回線網3を介してBTS4、5に遠隔アクセスして、BTS4、5で実行されるソフトウエアプログラムの更新等を行う。ネットワーク回線網3は、インターネットやケーブルテレビの回線網等、相互にデータ通信が可能なアナログ回線網、あるいは専用のデジタル回線網等である。
【0018】
BTS4、5は、ネットワーク回線網3と接続される。BTS4、5は、通信圏内に存在する無線機器6と無線接続することによって、無線機器6とネットワーク回線網3に接続された通信装置とを通信可能に接続する中継局である。無線機器6は、家庭やオフィス等においてBTS4、5と無線で接続することによって、移動体通信システム100から提供されるサービスを受けることができる。BTS4は、半径数メートルから数十メートルまでをカバーするピコセルBTSであり、主として屋内(図1の破線内)に設置される。BTS5は、MTS4より広い範囲をカバーし、主として屋外に設置される基地局である。
【0019】
図2を参照して、BTS4、5の構成を説明する。なお、BTS5は、BTS4と通信圏内の広さは異なるものの、その構成はBTS4と同じであるため、以下ではBTS4の構成について説明する。なお、本実施形態では、BTS4が、第1の無線基地局装置であり、BTS5が、第2の無線基地局装置である。
【0020】
BTS4は、通信部41と、インタフェース部42と、記憶部43と、制御部44とを備える。通信部41は、アンテナ(不図示)を備え、アンテナを介して無線機器6との間で、第1の通信路としての通信路10を介してデータを送受信する。通信部41は、無線機器6から受信した無線信号の周波数の変換、復調等を行う。また、通信部41は、無線機器6に送信する無線信号を生成するためにベースバンド信号の周波数の変換、変調等を行う。また、通信部41は、上位局1、保守監視局2との間で、ネットワーク回線網3を介してデータを送受信する。
【0021】
インタフェース部42は、無線機器6との間で第2の通信路としての通信路20を介してデータを送受信する。例えば、通信路20は、中継局を介さない近距離無線通信機能によって確立された通信路である。より具体的には、近距離通信機能は、IEEE802.15.1に準拠するBluetooth(登録商標)、IEEE802.11a/IEEE802.11bに準拠するWiFi(登録商標)、IEEE802.16−2004及びIEEE802.16eに準拠するWiMax(登録商標)、赤外線通信、可視光通信等である。
【0022】
記憶部43は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の読み書き可能なメモリを備える。記憶部43は、BTS4を運用するための各種プログラム、パラメータ、運用状況の履歴情報等を記憶する。記憶部43は、通信路20を介して無線機器6から読み出し/書き込み可能である。
【0023】
記憶部43は、障害情報格納部45と、更新情報格納部46とを備える。障害情報格納部45には、BTS4に関する障害情報を格納する。例えば、障害情報は、BTS4に発生した障害に関する情報であり、例えば障害の内容、その履歴等である。障害情報格納部45によって格納される障害情報には、通信路20を介して無線機器6から読み出し/書き込みが可能である。更新情報格納部46には、通信路20を介して無線機器6から受信されたBTS4で実行されるソフトウエアプログラムやそのソフトウエアプログラムで用いられるパラメータ等の更新情報が格納される。
【0024】
制御部44は、CPU(Central Processing Unit)等を備え、CPUが記憶部43に記憶された各種ソフトウエアプログラムを実行制御することにより、通信部41、インタフェース部42、記憶部43を統括的に制御するとともに、下記の各処理を実行する。
【0025】
制御部44は、送信部47と、障害情報書き込み部48と、実行部49とを備える。送信部47は、通信路10を介して無線機器6に正常動作通知情報を定期的に送信する。正常動作通知情報は、BTS4が正常に動作していること示す情報である。無線機器6は、定期的にBTS4から送信される正常動作通知情報を受信することによって、BTS4が正常に動作していることを確認できる。
【0026】
障害情報書き込み部48は、記憶部43の障害情報格納部45に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む。
【0027】
実行部49は、通信路20を介して無線機器6から受信した指示に従って、障害を取り除くための処理を実行する。より具体的には、実行部49は、通信路20を介して無線機器6から記憶部43の更新情報格納部46に書き込まれたソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報に従って、内部で実行されるソフトウエアプログラム及びパラメータを更新する。また、実行部49は、通信路20を介して無線機器6から受信した再起動の指示に従って、BTS4を再起動する。
【0028】
次に、図3を参照して、無線機器6の構成について説明する。無線機器6は、通信部61と、インタフェース部62と、記憶部63と、CPU64と、表示部65とを備える。通信部61は、アンテナ(不図示)を備え、アンテナを介してBTS4、5との間で、通信路10を介してデータを送受信する。より詳細には、通信部61は、BTS4、5から受信した無線信号の周波数の変換、復調等を行う。また、通信部61は、BTS4、5に送信する無線信号を生成するためにベースバンド信号の周波数の変換、変調等を行う。
【0029】
インタフェース部62は、BTS4との間で通信路20を介してデータを送受信する。記憶部63は、例えば、ROM、RAM等の読み書き可能なメモリを備える。記憶部63は、各種プログラム、データ等を記憶する。
【0030】
CPU64は、位置情報取得部66と、判定部67と、障害情報取得部68と、送信部69と、受信部70と、指示部71とを備える。CPU64は、記憶部63に記憶された各種プログラムを実行制御することにより、判定部67、位置情報取得部66、障害情報取得部68、送信部69、受信部70及び指示部71の機能等を実現して、無線機器6の各部を統括的に制御するとともに、下記の各処理を実行する。
【0031】
位置情報取得部66は、自機の位置情報(緯度及び経度)を取得する。例えば、位置情報取得部66は、GPS(Global Positioning System)機能を備え、GPS衛星から送信される無線機器6の位置情報を取得する。
【0032】
判定部67は、通信路10を介してBTS4から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機がBTS4の通信圏内に入っている場合に、BTS4に障害が発生していると判定する。より詳細には、判定部67は、位置情報取得部66によって取得された自機の位置情報に基づいて、BTS4の通信圏内に入っているか否かを判定する。
【0033】
障害情報取得部68は、判定部67によってBTS4に障害が発生していると判定された場合に、通信路20を介してBTS4の記憶部43からその障害に関する障害情報を取得する。より具体的には、記憶部63には、障害情報格納部45に格納された障害情報を読み出す手順を実行するためのプログラムが記憶されており、障害情報取得部68は、このプログラムを実行することによって、通信路20を介して障害情報を読み出す。障害情報取得部68は、読み出した障害情報を記憶部63に記憶させる。
【0034】
送信部69は、障害情報取得部68によって取得された障害情報を、通信路10を介してBTS5に送信する。
【0035】
受信部70は、BTS5から障害情報に対応する障害対策情報を受信する。
【0036】
指示部71は、受信部70で受信された障害対策情報に従って、BTS4に発生した障害を取り除くための処理の実行を指示する。
【0037】
障害対策情報の生成方法について、より詳細に説明する。送信部69は、BTS4以外に通信路10を介して接続可能なBTS5を探索し、探索されたBTS5に通信路10を介して障害情報を送信する。BTS5は、ネットワーク回線網3を介して障害情報を上位装置としての保守監視局2へ送信する。保守監視局2は受信した障害情報をデコードし、得られたデコード結果から障害の内容に応じて例えばソフトウエアプログラム等の更新情報を含む障害対策情報を生成する。保守監視局2は、ネットワーク回線網3を介して生成した障害対策情報をBTS5に送信する。BTS5は、通信路10を介して障害対策情報を無線機器6に送信する。
【0038】
指示部71は、受信した障害対策情報を記憶部63に記憶させ、障害対策情報をデコードし、得られたデコード結果から障害の内容を特定する。
【0039】
指示部71は、特定された障害の内容に応じて、障害を除去する処理を決定する。例えば、指示部71は、障害対策情報にソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報が含まれる場合、通信路20を介してBTS4に前記ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報及び更新指示を送信する。また、指示部71は、障害対策情報に再起動の指示が含まれる場合、通信路20を介してBTS5に再起動を指示する。
【0040】
BTS4のソフトウエアプログラム及びパラメータの更新は、ソフトウエアプログラムの不具合、記憶部43に記憶されたデータの不具合、パラメータの設定の不備等に起因する障害に対して有効である。指示部71は、障害対策情報に更新情報が含まれる場合、通信路20を介して更新情報格納部46に更新情報を格納し、ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新を指示する。
【0041】
BTS4の再起動は、ソフトウエアプログラムのバグや例外処理によるBTS4の制御部44のハングアップ、電源電圧の瞬断、クロック同期回路の同期外れ等の一時的、過渡的なハードの不具合による制御部44の停止状態に起因する障害に対して有効である。指示部71は、障害対策情報にBTS4が停止状態であり、再起動の指示が含まれる場合、BTS4に通信路20を介して再起動を指示する。再起動の指示では、例えば、インタフェース部42から制御部44に再起動信号線(不図示)を設け、インタフェース部42から再起動信号線を有効にするプログラムを実行するようにしてもよい。
【0042】
表示部65は、使用者が無線機器6の機能を利用するために必要な各種の情報を表示する。例えば、各種の情報には、電源状態、電波強度、インターネット上のサイトのデータ等がある。また、表示部65は、CPU64の指示に従って、移動体通信システム100の保守部門の連絡先等を表示する。
【0043】
次に、図4を参照しながら、移動体通信システム100における保守処理のフローについて説明する。
【0044】
BTS4は、通信路10を介して定期的に(所定時間が経過する度に)正常動作通知情報を無線機器6に送信している。無線機器6のCPU64(判定部67)は、正常動作通知情報を受信してから所定時間が経過するまで待つ(ステップS1;No)。正常動作通知情報を受信せず、所定時間が経過すると(ステップS1;Yes)、CPU64(判定部67)は、位置情報取得部66によって取得された位置情報に基づいて、自機がBTS4の通信圏内に入っているか否かを判定する(ステップS2)。自機がBTS4の通信圏内に入っていない場合(ステップS2;No)、通信路10を介して正常動作通知情報を受信することができないと考えられるため、CPU64は、ステップS1に戻る。
【0045】
自機がBTS4の通信圏内に入っている場合(ステップS2;Yes)、BTS4に障害が発生したと考えられるため、CPU64(障害情報取得部68)は、通信路20を介して記憶部43から障害情報を読み出す(ステップS3)。続いて、CPU64(送信部69)は、通信路10を介してBTS5に障害情報を送信する(ステップS4)。次に、CPU64(受信部70)は、通信路10を介してBTS5から障害対策情報を受信する(ステップS5)。さらに、CPU64(指示部71)は、受信した障害対策情報に基づいて障害の内容を特定する(ステップS6)。
【0046】
続いて、CPU64(指示部71)は、特定された障害の内容に基づいて、ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新が必要か否かを判定する(ステップS7)。更新が必要な場合(ステップS7;Yes)、CPU64(指示部71)は、通信路20を介してBTS4にソフトウエアプログラム及びパラメータの更新を指示する(ステップS8)。より詳細には、CPU64(指示部71)は、通信路20を介して、更新情報をBTS4の更新情報格納部46に格納する。続いて、CPU64(指示部71)は、更新情報を用いてソフトウエアプログラム及びパラメータを更新することをBTS4の制御部44に指示する。これに応じて、BTS4の制御部44は、ソフトウエアプログラム及びパラメータを更新する。
【0047】
一方、ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新が不要な場合(ステップS7;No)、制御部64(指示部71)は、障害の内容に基づいて、BTS4の再起動が必要か否かを判定する(ステップS9)。BTS4の再起動が必要な場合(ステップS9;Yes)、制御部64(指示部71)は、通信路20を介して、BTS4の制御部44の再起動を指示する(ステップS10)。これに応じて、BTS4は、再起動を実行する。
【0048】
ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新、又はBTS4の再起動によって、障害が除去された場合(ステップS11;Yes)、CPU64は、ステップS1に戻る。ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新、又はBTS4の再起動によって障害が除去されない場合(ステップS11;No)、あるいは、BTS4の再起動が必要でない場合(ステップS9;No)、本処理での障害の除去は困難であると考えられるため、CPU64は、表示部65に保守部門の連絡先等を表示する(ステップS12)。
【0049】
以上、詳細に説明したように、上記実施形態によれば、BTS4は、通信路10を介して正常動作通知情報を定期的に無線機器6に送信する。これにより、無線機器6が、正常動作通知情報を受信できない場合にBTS4に障害が発生していると判定することができる。そして、BTS4は、通信路20を介して障害情報を外部から読み出されることができるうえ、通信路20を介して受信した指示に従って、障害を取り除くための処理を実行することができる。この結果、BTS4に生じた障害を迅速に取り除くことができる。
【0050】
また、上記実施形態では、障害の内容に基づいて、ソフトウエアプログラム及びパラメータを更新するようにした。これにより、ソフトウエアプログラムの不具合、記憶部43に記憶されたデータの不具合、パラメータの設定の不備等に起因する障害を除去できる。
【0051】
また、上記実施形態では、障害の内容に基づいて、BTS4を再起動するようにした。こうすることで、ソフトウエアプログラムの不具合や例外処理によるBTS4の制御部44のハングアップ、電源電圧の瞬断、クロック同期回路の同期外れ等の一時的、過渡的なハードの不具合による制御部44の停止状態に起因する障害を除去できる。また、一般に、BTS4の再起動用スイッチは、誤って触れたりしないようにカバーや筐体で保護されている。指示部71は、障害対策情報に基づいてBTS4を再起動するので、カバーや筐体の取り外し及び取り付け作業が不要となる、この結果、作業者の負担を軽減し、より簡便に障害を除去することができる。
【0052】
また、上記実施形態では、通信路20は、中継局を介さない近距離無線通信とした。これにより、専用のデバック用通信ツールが不要となるため、作業者の負担を軽減し、より簡便に障害を除去することができる。
【0053】
また、無線機器6は、位置情報取得部66を備え、判定部67は、送信部47から所定時間毎に正常動作通知情報を受信しない場合、位置情報取得部66で取得された位置情報に基づいて、自機の位置がBTS4の通信圏内か否かを判定する。こうすることで、無線機器6は、BTS4に障害が発生したためではなく、単にBTS4の通信圏外にあるために正常動作通知情報を受信できなかったことを認識できるため、無駄な保守処理の開始を防ぐことができる。
【0054】
なお、BTS4は、電波の届きにくい家庭若しくはオフィスのような室内又は地下のような狭い範囲に設置される低出力タイプのフェムトセルBTSであってもよいし、屋外に設置される通常のBTSであってもよい。BTS5も同様である。
【0055】
なお、障害情報の読み出し(ステップS3)、更新情報の書き込みを含む更新の指示(ステップS8)、BTS4の再起動の指示(ステップS10)において、通信路20を介する通信接続ができない場合、複数回、通信接続を試みるようにしてもよい。この場合、所定回数以上通信接続を試みて、通信接続が確立出来ない場合は、CPU64は、表示部65に保守部門の連絡先等を表示する(ステップS12)ようにしてもよい。
【0056】
また、障害情報の送信(ステップS4)、障害対策情報の受信(ステップS5)において、通信路10を介する通信接続ができない場合、複数回、通信接続を試みるようにしてもよい。この場合、所定回数以上通信接続を試みて、通信接続が確立出来ない場合は、CPU64は、表示部65に保守部門の連絡先等を表示する(ステップS12)ようにしてもよい。
【0057】
また、障害の内容の特定(ステップS6)において、障害の内容を特定できなかった場合には、CPU64は、表示部65に保守部門の連絡先等を表示する(ステップS12)ようにしてもよい。
【0058】
なお、表示部65は、障害の内容に基づいて特定された保守作業項目の一覧、今後必要となる障害に対する対応方法のガイダンスを表示するようにしてもよい。この場合、上位局1、保守監視局2から配信される情報提供のためのメールを表示してもよい。さらに、表示に加えて、無線機器6は、スピーカ(不図示)からの報知音の出力やバイブレータ(不図示)の振動による通知を実行するようにしてもよい。
【0059】
なお、上記実施形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
【0060】
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
【0061】
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
【0062】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【0063】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0064】
(付記1)
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部と、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部と、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部と、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部と、
を備える無線基地局装置。
【0065】
(付記2)
前記記憶部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から送信された情報を書き込み可能であり、
前記実行部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から前記記憶部に書き込まれたソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報に従って、内部で実行される前記ソフトウエアプログラム及びパラメータを更新する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線基地局装置。
【0066】
(付記3)
前記実行部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した再起動の指示に従って、自機を再起動する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の無線基地局装置。
【0067】
(付記4)
前記第2の通信路は、
中継局を介さない近距離無線通信によって確立される通信路である、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の無線基地局装置。
【0068】
(付記5)
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部と、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部と、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部と、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部と、
を備える無線機器。
【0069】
(付記6)
前記指示部は、
前記障害対策情報にソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報が含まれる場合、前記第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置に前記ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報及び更新指示を送信する、
ことを特徴とする付記5に記載の無線機器。
【0070】
(付記7)
前記指示部は、
前記障害対策情報に再起動の指示が含まれる場合、前記第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置に再起動を指示する、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の無線機器。
【0071】
(付記8)
自機の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
前記判定部は、
位置情報取得部によって取得された自機の位置情報に基づいて、前記第1の無線通信基地局の通信圏内に入っているか否かを判定する、
ことを特徴とする付記5乃至7のいずれかに記載の無線機器。
【0072】
(付記9)
前記第2の通信路は、
中継局を介さない近距離無線通信機能によって確立される通信路である、
ことを特徴とする付記5乃至8のいずれかに記載の無線機器。
【0073】
(付記10)
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備え、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する保守システム。
【0074】
(付記11)
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備えるシステムの保守方法であって、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する保守方法。
【0075】
(付記12)
コンピュータを、
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部、
として機能させるプログラム。
【0076】
(付記13)
コンピュータを、
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部、
として機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0077】
1 上位局
2 保守監視局
3 ネットワーク回線網
4、5 無線基地局装置(BTS)
6 無線機器
10、20 通信路
41、61 通信部
42、62 インタフェース部
43、63 記憶部
44 制御部
45 障害情報格納部
46 更新情報格納部
47、69 送信部
48 障害情報書き込み部
49 実行部
64 CPU
65 表示部
66 位置情報取得部
67 判定部
68 障害情報取得部
70 受信部
71 指示部
100 移動体通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部と、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部と、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部と、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部と、
を備える無線基地局装置。
【請求項2】
前記記憶部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から送信された情報を書き込み可能であり、
前記実行部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から前記記憶部に書き込まれたソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報に従って、内部で実行される前記ソフトウエアプログラム及びパラメータを更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した再起動の指示に従って、自機を再起動する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線基地局装置。
【請求項4】
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部と、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部と、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部と、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部と、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部と、
を備える無線機器。
【請求項5】
前記指示部は、
前記障害対策情報にソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報が含まれる場合、前記第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置に前記ソフトウエアプログラム及びパラメータの更新情報及び更新指示を送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載の無線機器。
【請求項6】
前記指示部は、
前記障害対策情報に再起動の指示が含まれる場合、前記第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置に再起動を指示する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の無線機器。
【請求項7】
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備え、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する保守システム。
【請求項8】
第1の通信路と第2の通信路とで外部と通信可能な第1の無線基地局装置と、
前記第1の通信路と前記第2の通信路とで、前記第1の無線基地局装置と通信可能な無線機器と、
前記第1の通信路を介して前記無線機器と通信可能な第2の無線基地局装置と、
通信ネットワークを介して、前記第1、第2の無線基地局装置と接続された上位装置と、
を備えるシステムの保守方法であって、
前記無線機器は、
前記第1の無線基地局装置で前記第1の通信路の障害が発生すると、前記第1の無線基地局装置から取得した障害情報を、前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置に送信し、
前記第2の無線基地局装置を介して前記上位装置から送信された障害対策情報に従って、前記第2の通信路を介して、前記第1の無線基地局装置に、前記障害を取り除くための処理を行うよう指示する保守方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第1の通信路を介して無線機器に正常動作通知情報を定期的に送信する送信部、
第2の通信路を介して前記無線機器から読み出し可能な記憶部、
前記記憶部に、自機に発生した障害に関する障害情報を書き込む障害情報書き込み部、
前記第2の通信路を介して前記無線機器から受信した指示に従って、前記障害を取り除くための処理を実行する実行部、
として機能させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
第1の通信路を介して第1の無線基地局装置から送信される正常動作通知情報を定期的に受信しておらず、かつ、自機が前記第1無線基地局装置の通信圏内に入っている場合に、前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定する判定部、
前記判定部によって前記第1の無線基地局装置に障害が発生していると判定された場合に、第2の通信路を介して前記第1の無線基地局装置の記憶部からその障害に関する障害情報を取得する障害情報取得部、
前記障害情報取得部によって取得された障害情報を、前記第1の通信路を介して第2の無線基地局装置に送信する送信部、
前記第2の無線基地局装置から前記障害情報に対応する障害対策情報を受信する受信部、
前記受信部で受信された障害対策情報に従って、前記障害を取り除くための処理の実行を指示する指示部、
として機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−209797(P2012−209797A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74458(P2011−74458)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】