説明

無線操縦飛行玩具

【課題】 機体の浮上を容易にでき走行方向の制御も簡単にできる無線操縦飛行玩具を提供する。
【解決手段】 低部側が平坦な底面を有する矩形板状に形成された機体11と、機体11の低部側の少なくとも4辺形を形成する4隅に設けられ底面側へ送風して機体11を浮上させる第1〜4のプロペラ16a,16b,16c,16dと、第1〜4のプロペラ16a,16b,16c,16dをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dと、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力をそれぞれ個別に制御する制御部20と、飛行のための制御信号を外部から制御部20へ送信する送信機30と、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17d及び制御部20へ電源を供給する電池21とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体の底面側へ空気を送風することで機体を平坦な走行面上を浮上させて、自由に飛行できる無線操縦飛行玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地面効果機として、機体の底面と下部側の地面や水面等の走行面との間に封じ込めたエアクッションの揚力、または翼の地面効果を利用して航行する乗物として、ホバークラフト(商標名)あるいはエアクッション機等が一般に知られている。このような地面効果機の原理を利用して遠隔操縦により航行する玩具として、本出願人は、本体の下部周縁に膨張・収縮自在な袋状に形成したスカート部を取付け、本体内に搭載した浮上用送風機により空気を外部から吸引してスカート部で囲まれた本体底部へ導入するとともにスカート部内へ導入して膨張させることで、本体を浮上させ、また本体の上部に推進用送風機を設けたエアクッション機玩具に関する技術を開示している(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実公平6−20559号公報(第2〜6ページ、図1〜9)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のエアクッション機玩具は、本体内に搭載した浮上用送風機により、本体下部周縁に設けたスカート部に送風して膨張させ、スカート部で囲まれた本体の底部へ送風し、膨張したスカート部の下部側と地面等の走行面との間に空気を流通させることで機体を走行面から浮上させているため、均一なスカート部の膨張や浮上に要する空気の流通のために大きな出力を有する浮上用送風機が必要であった。また、本体を走行させたり自由に方向を変更するために、本体の上部に2台の推進用送風機を設けたり、あるいは1台の推進用送風機により送風方向を可変にする機構等を搭載する必要があった。そのため、これらの浮上用送風機や推進用送風機を駆動するために大きな駆動電源が必要となり、消費電力が大きくなり長時間の飛行ができないおそれがあった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、機体の浮上を容易にでき走行方向の制御も簡単にできる無線操縦飛行玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明にあっては、低部側が平坦な底面を有する矩形板状に形成された機体と、該機体の低部側の少なくとも4辺形を形成する4隅に設けられ底面側へ送風して前記機体を浮上させる第1〜4のプロペラと、前記第1〜4のプロペラをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段と、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に制御する制御部と、飛行のための制御信号を外部から前記制御部へ送信する送信機と、前記第1〜4の駆動手段及び制御部へ電源を供給する電池とを備えたことを特徴とするものである。送信機から飛行のための制御信号を制御部へ送信し、この制御部で第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に制御して第1〜4のプロペラの回転速度を変えることで、機体の浮上を容易にでき走行方向の制御も簡単にできる。
【0006】
請求項2に記載の発明にあっては、前記機体は、前記制御部及び電池を収納する上部本体と、この上部本体の下部に設けられた矩形板状に形成された下部本体とから構成され、前記下部本体の4辺形を形成する4隅の位置にそれぞれ取付け孔が開口され、該取付け孔に前記第1〜第4のプロペラが配置されていることを特徴とするものである。下部本体の4辺形を形成する4隅の位置に開口させた取付け孔に第1〜第4のプロペラを配置することが簡単にできる。
【0007】
請求項3に記載の発明にあっては、前記第1〜4のプロペラは、前記機体の4辺形を形成する4隅の一方の対角線上に位置する一対のプロペラが一方方向に回転駆動され、他方の対角線上に位置する一対のプロペラが異なる他方方向に回転駆動されることを特徴とするものである。一方の対角線上に位置する一対のプロペラと他方の対角線上に位置する一対のプロペラとを互いに反対方向に回転させることで、前進、後退、左右への旋回を制御することができる。
【0008】
請求項4に記載の発明にあっては、前記第1〜4のプロペラは、前記機体の4辺形を形成する4隅の右側に位置する一対のプロペラが一方方向に回転駆動され、左側に位置する一対のプロペラが異なる他方方向に回転駆動されることを特徴とするものである。4隅の右側に位置する一対のプロペラと左側に位置する一対のプロペラとを互いに反対方向に回転させることで、前進、後退、左右への旋回を制御することができる。
【0009】
請求項5に記載の発明にあっては、前記送信機は、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に上昇又は下降制御する信号を生成するための操作レバーを有することを特徴とするものである。操作レバーにより第1〜4の駆動手段の駆動出力を個別に上昇又は下降制御する信号を生成することができる。
【0010】
請求項6に記載の発明にあっては、前記操作レバーは、垂直な状態から一方側及び他方側へ回動操作する右の操作レバー及び左の操作レバーを有し、それぞれの前記右の操作レバー及び左の操作レバーの一方側及び他方側への回動操作に対応させて、前記第1〜4の駆動手段のいずれか1つの駆動出力を個別に上昇又は下降制御する信号を生成するものであることを特徴とするものである。右の操作レバー及び左の操作レバーの操作により走行制御を簡単に行うことができる。
【0011】
請求項7に記載の発明にあっては、前記送信機は、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に上昇又は下降制御する信号を生成するための操作ボタンを有することを特徴とするものである。操作ボタンにより第1〜4の駆動手段の駆動出力を個別に上昇又は下降制御する信号を生成することが可能になる。
【0012】
請求項8に記載の発明にあっては、前記操作ボタンは、それぞれ前後左右の前記第1〜4の駆動手段に対応させた4つの操作ボタンを有することを特徴とするものである。4つの操作ボタンの操作により走行制御を簡単に行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、、低部側が平坦な底面を有する矩形板状に形成された機体と、機体の低部側の少なくとも4辺形を形成する4隅に設けられ底面側へ送風して機体を浮上させる第1〜4のプロペラと、第1〜4のプロペラをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段と、第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に制御する制御部と、飛行のための制御信号を外部から制御部へ送信する送信機と、第1〜4の駆動手段及び制御部へ電源を供給する電池とを備えたことで、送信機から飛行のための制御信号を制御部へ送信し、この制御部で第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に制御して第1〜4のプロペラの回転速度を変えることで、機体の浮上を容易にでき走行方向の制御も簡単にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図1〜図7は本発明の第1実施形態の無線操縦飛行玩具の構成を説明する図であり、図1は無線操縦飛行玩具の斜視図、図2は無線操縦飛行玩具の平面図、図3は図2の無線操縦飛行玩具のA―A線断面図、図4は無線操縦飛行玩具の背面図、図5は無線操縦飛行玩具の側面図、図6は無線操縦飛行玩具の底面図、図7は無線操縦飛行玩具の制御動作を説明するブロック図である。
【0015】
これらの図において、本発明の第1実施形態の無線操縦飛行玩具10は、屋外における地面や水面、あるいは屋内における床面等の平坦な走行面1上を浮上して自由に飛行させ、楽しむことができる飛行玩具である。この無線操縦飛行玩具10は、機体11と、この機体11の低部側の4辺形を形成する4隅の位置に下方の走行面1側へ向けて送風するように設けらた第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dと、これら第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dと、これら第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力をそれぞれ個別に制御する機体11に搭載された制御部20と、飛行のための制御信号を外部から制御部20へ送信するための送信機30と、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17d及び制御部20へ電源を供給する電池21等とを備えている。
【0016】
機体11は、上部本体12と、この上部本体12の下部に設けられた下部本体13とから構成され、例えば、それぞれ軽量なプラスチック材料等により成形されている。この上部本体12は、走行方向に沿った前後に細長いケース状に形成され、その内部には制御部20を構成する回路基板及び電池21等が収納され、後部側の上部には受信用のアンテナ22が取り付けられている。下部本体13は、低部側が走行面1に平行な平坦な底面14を有し、走行方向の前側の左右部分がそれぞれ半円形状に前方へ突出され、また、走行方向の後側の左右部分が半円形状にそれぞれ後方へ突出され、全体として矩形板状に形成されている。この下部本体13の中央部上面に、上部本体12が取り付けられている。この矩形板状に形成された下部本体13の4辺形を形成する前側及び後側の左右の4隅の位置には、円形状の取付け孔15a,15b,15c,15dが開口されている。これらの取付け孔15a,15b,15c,15dには、それぞれ走行面1側へ送風するための第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが配置されている。これらの第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dは、それぞれ第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dにより駆動されるようになっている。これらの第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dは、例えば、取付け孔15a,15b,15c,15dの中心位置において駆動軸を下方に向けて突出させて配置された電動モータであり、それぞれの駆動軸に第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが取付けられている。これらの第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dは、例えば、板状に形成された複数本の取付け部材18a,18b,18c,18dにより、それぞれ下部本体13の対応する取付け孔15a,15b,15c,15dに取付けられている。すなわち、これらの第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dは、それぞれの第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが取付けられる出力軸を、対応する取付け孔15a,15b,15c,15dの中心において垂直に下方に向けた位置に取付けられている。また、図2に示すように、機体11の4辺形を形成する4隅の一方の対角線上に位置する一対の第1のプロペラ16a及び第4のプロペラ16dは、同じ右方向に回転駆動され、他方の対角線上に位置する一対の第2プロペラ16b及び第3のプロペラ16cは、同じ左方向に回転駆動されるようになっている。
【0017】
制御部20は、上部本体12の内部に配置された走行制御のための回路基板であり、図7に示すように、電源スイッチ19と、送信機30から送信されてくる制御信号をアンテナ22を介して受信する受信回路23と、この受信回路23で受信された信号に基づき制御信号を生成する制御回路24と、この制御回路24の制御信号に基づいて第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を制御する駆動回路25等とから構成されている。また、上部本体12の内部に配置された電池21は、受信回路23、制御回路24、駆動回路25及び第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dへ電源を供給する。
【0018】
送信機30は、走行のための制御信号を制御部20へ送信する部分であり、例えば、電源スイッチ36と、走行制御のための操作を行う操作部33と、この操作部33の操作に基づく信号を生成する信号生成回路34と、この信号生成回路34からの信号を電波等として送信する送信回路31と、送信用のアンテナ35と、信号生成回路34や送信回路31へ電源を供給する電池32等とから構成されている。また、この送信機30は、図1に示すように、送信用のアンテナ35が設けられた人が手に持って操作するケース部を有し、その操作部33は、指先で操作する右の操作レバー37及び左の操作レバー38がケース部表面に垂直に突出するように設けられている。これらの右の操作レバー37及び左の操作レバー38は、それぞれアンテナ35が設けられた側(上側)及び反対側(下側)に垂直な状態からスプリング等の付勢力に抗して指先で上下に回動操作させることができるものである。右の操作レバー37は、下部本体14の右側に位置する第2の駆動手段17b及び第4の駆動手段17dの駆動出力を制御するためのレバーであり、左の操作レバー38は、下部本体14の左側に位置する第1の駆動手段17a及び第3の駆動手段17cの駆動出力を制御するためのレバーである。この右の操作レバー37は、上側に回動操作したときには、第4の駆動手段17dの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させ、下側に回動操作したときには、第2の駆動手段17bの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させるものである。また、左の操作レバー38は、上側に回動操作したときには、第3の駆動手段17cの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させ、下側に回動操作したときには、第1の駆動手段17aの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させるものである。
【0019】
次に、上記構成の無線操縦飛行玩具10の動作を説明する。図8〜図14は本発明の第1実施形態の無線操縦飛行玩具の動作を説明する図であり、図8は無線操縦飛行玩具が浮上する状態を説明する図、図9は無線操縦飛行玩具が前進する状態を説明する図、図10は無線操縦飛行玩具が浮上するときの送信機の操作を説明する図、図11は無線操縦飛行玩具が前進するときの送信機の操作を説明する図、図12は無線操縦飛行玩具が後退するときの送信機の操作を説明する図、図13は無線操縦飛行玩具が右旋回するときの送信機の操作を説明する図、図14は無線操縦飛行玩具が左旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【0020】
まず、無線操縦玩具10を動作させるためには、その下部本体13の平坦な底面14を走行面1上に配置する。続いて、電源スイッチ19をオンにしたとき、制御部20の駆動回路25により、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dが全て60%の同一の駆動出力で駆動され、それぞれの出力軸に取付けられている第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが全て同一の速度で回転し、それぞれの取付け孔15a,15b,15c,15dから下方の走行面1側へ向けて空気が送られる。これらの取付け孔15a,15b,15c,15dから下方へ向けて送られた空気は、図8に示すように、下部本体13の平坦な底面14と走行面1との間に送られ、下部本体13の周囲に向けて流れることで、下部本体13の底面14と走行面1との間に空気の流れる空間が生じ、機体11が停止状態で走行面1上に浮上する。このとき、一方の対角線上に位置する一対の第1プロペラ16a及び第4のプロペラ16dと、他方の対角線上に位置する第2プロペラ16b及び第3のプロペラ16cとが互いに反対方向に同一速度で駆動されるため、それぞれの第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dの回転による機体11を反転させる力がバランスして、機体11は左右に旋回することなくその場で走行面1上に浮上する。このとき、電源スイッチ36をオンにした送信機30は、図10に示すように、操作部33の右の操作レバー37及び左の操作レバー38は、指先で操作していない垂直な状態になっている。
【0021】
次に、無線操縦玩具10を浮上させた状態から前進させるときには、図11に示すように、送信機30の操作部33において右の操作レバー37及び左の操作レバー38を指先で同時にアンテナ35側(上側)へ回動操作させると、信号生成回路34において第3の駆動手段17c及び第4の駆動手段17dの駆動出力を60%から100%へ上昇させる信号が生成され、その信号が送信回路31からアンテナ35を介して送信される。この前進のための信号は、制御部20のアンテナ22から受信回路23で受信され、さらに制御回路24から駆動回路25へ伝達され、対応する第3の駆動手段17c及び第4の駆動手段17dの駆動出力が60%から100%へ上昇する。これら第3の駆動手段17c及び第4の駆動手段17dの駆動出力の上昇により、後部側の左右に配置された第3のプロペラ16c及び第4のプロペラ16dの回転速度が上昇し、図9に示すように、機体11の後部側の送風量が増加することで、機体11が前進する。このとき、後部側の左右の第3のプロペラ16c及び第4のプロペラ16dの回転速度が上昇しても、互いに反対方向に回転しているため、機体11を反転させる力がバランスして、機体11は左右に旋回することなく前進させることができる。
【0022】
次に、無線操縦玩具10を浮上させた状態から後退させるときには、図12に示すように、送信機30の操作部33において右の操作レバー37及び左の操作レバー38を指先で同時にアンテナ35と反対側(下側)へ回動操作させると、上記と同様に信号生成回路34で第1の駆動手段17a及び第2の駆動手段17bの駆動出力を60%から100%へ上昇させる信号が生成される。この信号を受信した制御部20の駆動回路25は、第1の駆動手段17a及び第2の駆動手段17bの駆動出力を上昇させ、前部側の左右に配置された第1のプロペラ16a及び第2のプロペラ16bの回転速度が上昇し、図12に示すように、機体11の前部側の左右の送風量が増加することで、機体11が後退する。このとき、前進の場合と同様に、第1のプロペラ16a及び第2のプロペラ16bの回転速度が上昇しても、互いに反対方向に回転しているため、機体11を反転させる力がバランスして、機体11は左右に旋回することなく後退させることができる。
【0023】
次に、無線操縦玩具10を浮上させた状態から右旋回させるときには、図13に示すように、送信機30の操作部33において右の操作レバー37を下側へ指先で回動させ、左の操作レバー38を指先で上側へ回動操作させると、それぞれのレバーに対応した第2の駆動手段17b及び第3の駆動手段17cの駆動出力の上昇に従って、右前の第2プロペラ16b及び左後の第3のプロペラ16cの回転速度が上昇する。これらの第2のプロペラ16b及び第3のプロペラ16cは、図2に示すように、同一の方向で左回転しているため、それらの回転速度の上昇が、機体11を右旋回させる力を生じさせる。従って、図13に示すレバー操作により、機体11を浮上させた状態から右旋回させることができる。なお、第2のプロペラ16b及び第3のプロペラ16cの回転速度の上昇に伴う送風量の増加は、互いに打ち消す力を生じ右旋回させる動作に大きな影響を与えないことが確認された。
【0024】
次に、無線操縦玩具10を浮上させた状態から左旋回させるときには、図14に示すように、送信機30の操作部33において右の操作レバー37を上側へ指先で回動させ、左の操作レバー38を指先で下側へ回動操作させると、それぞれのレバーに対応した第4の駆動手段17d及び第1の駆動手段17aの駆動出力の上昇に従って、右後の第4のプロペラ16d及び左前の第1のプロペラ16aの回転速度が上昇する。これらの第4のプロペラ16d及び第1のプロペラ16aは、図2に示すように、同一の方向で右回転しているため、それらの回転速度の上昇が、機体11を左旋回させる力を生じさせる。従って、図14に示すレバー操作により、無線操縦玩具10を浮上させた状態から左旋回させることができる。なお、前記の右旋回の場合と同様に、第4のプロペラ16d及び第1のプロペラ16aの回転速度の上昇に伴う送風量の増加は、左旋回させる動作に大きな影響を与えないことが確認された。
【0025】
以上説明した通り、本発明の第1実施形態の無線操縦飛行玩具10では、機体11の低部側の4隅のそれぞれに下方の走行面1側へ送風するように設けた第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dを、それぞれ第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dにより駆動させ、4隅の4辺形を形成する一方の対角線上に位置する一対の第1プロペラ16a及び第4のプロペラ16dと、他方の対角線上に位置する第2プロペラ16b及び第3のプロペラ16cとを互いに反対方向に回転させ、送信機30から送信される信号に基づいて、制御部20によりそれぞれ第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を制御している。そして、浮上させるときには第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dを同一の60%程度の低速度で回転させ、前進させるときには後部側の左右の第3のプロペラ16c及び第4のプロペラ16dの回転速度を上昇させ、後退させるときには前部側の左右の第1のプロペラ16a及び第2のプロペラ16bの回転速度を上昇させ、右旋回するときには第2のプロペラ16b及び第3のプロペラ16cの回転速度を上昇させ、左旋回するときには第1プロペラ16a及び第4のプロペラ16dの回転速度を上昇させている。従って、本実施形態の無線操縦玩具10では、構造も簡単になり、従来のエアクッション機玩具等のように浮上用送風機や推進用送風機を駆動するために大きな駆動電源を必要とせず、消費電力を小さくでき長時間の飛行が可能になり、平坦な走行面1上を浮上して自由に飛行させて楽しむことができる。
【0026】
上記の第1実施形態の無線操縦飛行玩具10では、一方の対角線上に位置する一対の第1のプロペラ16a及び第4のプロペラ16dが右方向に回転駆動され、他方の対角線上に位置する一対の第2のプロペラ16b及び第3のプロペラ16cが左方向に回転駆動される例で説明したが、一方側を左方向に、他方側を右方向に回転駆動させるようにしてもよく、このような場合には、前進及び後退のレバー操作は同一であるが右旋回と左旋回の操作は反対になる。また、送信機30のレバー操作に対応させて、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を60%から100%へ上昇させているが、駆動出力を逆に100%から60%へ下降させるようにしても走行制御ができ、このような場合には、同じレバー操作による走行動作も異なってくる。さらに、右の操作レバー37または左の操作レバー38の一方側のみを回動させることで、旋回動作をさせることができる。
【0027】
図15及び図16は本発明の第2実施形態の無線操縦飛行玩具の構成を説明する図であり、図15は無線操縦飛行玩具の斜視図、図16は無線操縦飛行玩具の平面図である。なお、第1実施形態に対応する部分及び部材は同一の符号を記し詳細の説明を省略する。
【0028】
本発明の第2実施形態の無線操縦飛行玩具40は、第1実施形態と同様に、機体11の低部側の下部本体13の4辺形を形成する4隅のそれぞれに、第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dと、これら第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dと、これら第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力をそれぞれ個別に制御する制御部20と、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17d及び制御部20へ電源を供給する電池21等とを備え、ボタン操作による飛行のための制御信号を外部から制御部20へ送信するための送信機50を備えたものである。また、この無線操縦飛行玩具40は、第1実施形態と異なり、図16に示すように、左側の第1のプロペラ16a及び第3のプロペラ16cが同一の左方向に回転駆動され、右側の第2のプロペラ16b及び第4のプロペラ16dが同一の右方向に回転駆動されている。送信機50は、図15に示すように、送信用のアンテナ35が設けられた人が手に持って操作するケース部を有し、その操作部33は、左右上下に指先で操作する4つの操作ボタン51,52,53,54が設けられている。これらの操作ボタン51,52,53,54は、それぞれを個別に押す操作を行うことで、対応する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させる信号を送信するものであり、その他の回路構成は第1実施形態の送信機30と同様である。
【0029】
次に、上記構成の無線操縦飛行玩具40の動作を説明する。図17〜図21は本発明の第2実施形態の無線操縦飛行玩具の動作を説明する図であり、図17は無線操縦飛行玩具が浮上するときの送信機の操作を説明する図、図18は無線操縦飛行玩具が前進するときの送信機の操作を説明する図、図19は無線操縦飛行玩具が後退するときの送信機の操作を説明する図、図20は無線操縦飛行玩具が右旋回するときの送信機の操作を説明する図、図21は無線操縦飛行玩具が左旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【0030】
まず、無線操縦玩具40を動作させるためには、第1実施形態と同様に、電源スイッチ19をオンにしたとき、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dが全て60%の同一の駆動出力で駆動されて、第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが全て同一の速度で回転し、底面14と走行面1との間に空気の流れる空間が生じ、機体11が停止状態で走行面1上に浮上する。このとき、左側の第1のプロペラ16a及び第3のプロペラ16cが左側に回転駆動され、右側の第2のプロペラ16b及び第4のプロペラ16dが右側に回転駆動されるため、機体11を反転させる力がバランスして、機体11は左右に旋回することなくその場で浮上する。このとき、送信機50は、図17に示すように、操作部33の操作ボタン51,52,53,54を操作していない(押していない)状態になっている。
【0031】
次に、無線操縦玩具40を浮上させた状態から前進させるときには、図18に示すように、送信機50の操作部33において下側の操作ボタン53,54を指先で同時に操作する(図18において操作するボタンを矢印で示している。以下の図面におけるボタン操作の説明も同様とする)。このボタン操作により、対応する第3の駆動手段17c及び第4の駆動手段17dの駆動出力が60%から100%へ上昇し、後部側の左右に配置された第3のプロペラ16b及び第4のプロペラ16dの回転速度が上昇し、第1実施形態と同様に機体11が前進する。このとき、後部側の左右の第3のプロペラ16c及び第4のプロペラ16dの回転速度が上昇しても、互いに反対方向に回転しているため、機体11を反転させる力がバランスして、機体11は旋回することなく前進させることができる。
【0032】
次に、無線操縦玩具40を浮上させた状態から後退させるときには、図19に示すように、送信機50の操作部33において上側の操作ボタン51,52を指先で同時に操作する。このボタン操作により、対応する第1の駆動手段17a及び第2の駆動手段17bの駆動出力が60%から100%へ上昇し、前部側の左右に配置された第1のプロペラ16a及び第2のプロペラ16bの回転速度が上昇し、第1実施形態と同様に機体11が後退する。このとき、前部側の左右の第1のプロペラ16a及び第2のプロペラ16bの回転速度が上昇しても、互いに反対方向に回転しているため、機体11を反転させる力がバランスして、機体11は旋回することなく後退させることができる。
【0033】
次に、無線操縦玩具40を浮上させた状態から右旋回させるときには、図20に示すように、送信機30の操作部33において左側の操作ボタン51,53の両方又はいずれか一方、例えば、下側の操作ボタン53を指先で操作する。このボタン操作により、対応する第3の駆動手段17cの駆動出力が60%から100%へ上昇し、第3のプロペラ16cの回転速度が上昇する。この第3のプロペラ16cの回転速度の上昇により、機体11には第3のプロペラ16cの左回転方向と反対方向の右旋回させる力を生じさせる。従って、図20に示すように、ボタン操作により、無線操縦玩具40を浮上させた状態から右旋回させることができる。このとき第3のプロペラ16cの回転速度の上昇に伴う送風量の増加により、機体11を移動させる力も同時に加わるため第1実施形態の右旋回と異なる動作をする。なお、左側の操作ボタン51,53の両方を操作する場合には、左側の第1のプロペラ16a及び第3のプロペラ16cの回転速度の上昇に伴う送風量の増加により、機体11が右側へ移動した後に右旋回する動作が確認された。
【0034】
次に、無線操縦玩具40を浮上させた状態から左旋回させるときには、図21に示すように、送信機30の操作部33において左側の操作ボタン52,54の両方又はいずれか一方、例えば、下側の操作ボタン54を指先で操作する。このボタン操作により、対応する第4の駆動手段17dの駆動出力が60%から100%へ上昇し、第4のプロペラ16dの回転速度が上昇する。この第4のプロペラ16dの回転速度の上昇により、機体11には第4のプロペラ16dの右回転方向と反対方向の左旋回させる力を生じさせる。従って、図21に示すように、ボタン操作により、無線操縦玩具40を浮上させた状態から左旋回させることができる。このとき第4のプロペラ16dの回転速度の上昇に伴う送風量の増加により、機体11を移動させる力も同時に加わるため第1実施形態の左旋回と異なる動作をする。なお、右側の操作ボタン52,54の両方を操作する場合には、右側の第2のプロペラ16b及び第4のプロペラ16dの回転速度の上昇に伴う送風量の増加により、機体11が左側へ移動した後に左旋回する動作が確認された。
【0035】
以上説明した通り、本発明の第2実施形態の無線操縦飛行玩具40では、第1実施形態と同様の機体11の低部側の4隅に、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dにより駆動される第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dを配置し、また、送信機50は、4つの操作ボタン51,52,53,54により対応する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を通常の60%から100%程度まで上昇させるようにしている。したがって、操作ボタン51,52,53,54により、それぞれ個別に第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を変えることで、前進、後退及び左右旋回を行うことができ、第1実施形態と同様に、平坦な走行面1上を浮上して自由に飛行させて楽しむことができる。
【0036】
上記の第2実施形態の無線操縦飛行玩具40では、左側の第1のプロペラ16a及び第3のプロペラ16cが同一の左方向に回転駆動され、右側の第2のプロペラ16b及び第4のプロペラ16dが同一の右方向に回転駆動される例で説明したが、左側を同一の右方向に、右側を同一の左方向に回転駆動させるようにしてもよく、このような場合には、前進及び後退のボタン操作は同一であるが右旋回と左旋回の操作は反対になる。また、送信機30のレバー操作に対応させて、第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力を60%から100%へ上昇させているが、駆動出力を逆に100%から60%へ下降させるようにしてもよく、このような場合には、同じレバー操作による走行動作も異なってくる。
【0037】
なお、上記の第1及び第2実施形態において、機体11は、低部側が走行面1に平行な平坦な底面14を有し、全体として矩形板状に形成され、4辺形を形成する4隅のそれぞれに第1〜第4のプロペラ16a,16b,16c,16dが配置されるものであれば、任意の形状にすることができる。また、第1実施形態の送信機30の操作レバー37,38、及び第2実施形態の送信機50の操作ボタン51,52,53,54は、それぞれを操作することで対応する第1〜4の駆動手段17a,17b,17c,17dの駆動出力が上昇又は下降するように構成されていればよい。さらに、第1の実施形態の無線操縦玩具10を第2の実施形態と同様の送信機50で操作することができ、第2の実施形態の無線操縦玩具40を第1と同様の実施形態の送信機30で操作することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
機体の底面側へ空気を送風することで機体を平坦な走行面上を浮上させて、自由に飛行できる無線操縦飛行玩具に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の斜視図である。
【図2】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の平面図である。
【図3】本発明第1実施形態の図2の無線操縦飛行玩具のA―A線断面図である。
【図4】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の背面図である。
【図5】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の側面図である。
【図6】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の底面図である。
【図7】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具の制御動作を説明するブロック図である。
【図8】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が浮上する状態を説明する図である。
【図9】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が前進する状態を説明する図である。
【図10】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が浮上するときの送信機の操作を説明する図である。
【図11】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が前進するときの送信機の操作を説明する図である。
【図12】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が後退するときの送信機の操作を説明する図である。
【図13】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が右旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【図14】本発明第1実施形態の無線操縦飛行玩具が左旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【図15】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具の斜視図である。
【図16】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具の平面図である。
【図17】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具が浮上するときの送信機の操作を説明する図である。
【図18】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具が前進するときの送信機の操作を説明する図である。
【図19】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具が後退するときの送信機の操作を説明する図である。
【図20】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具が右旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【図21】本発明第2実施形態の無線操縦飛行玩具が左旋回するときの送信機の操作を説明する図である。
【符号の説明】
【0040】
1 走行面
10,40 無線操縦飛行玩具
11 機体
12 上部本体
13 下部本体
14 底面
15a,15b,15c,15d 取付け孔
16a,16b,16c,16d プロペラ
17a,17b,17c,17d 駆動手段
18a,18b,18c,18d 取付け部材
19 電源スイッチ
20 制御部
21 電池
22 アンテナ
23 受信回路
24 制御回路
25 駆動回路
30,50 送信機
31 送信回路
32 電池
33 操作部
34 信号生成回路
35 アンテナ
36 電源スイッチ
37,38 操作レバー
51,52,53,54 操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低部側が平坦な底面を有する矩形板状に形成された機体と、該機体の低部側の少なくとも4辺形を形成する4隅に設けられ底面側へ送風して前記機体を浮上させる第1〜4のプロペラと、前記第1〜4のプロペラをそれぞれ駆動する第1〜4の駆動手段と、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に制御する制御部と、飛行のための制御信号を外部から前記制御部へ送信する送信機と、前記第1〜4の駆動手段及び制御部へ電源を供給する電池とを備えたことを特徴とする無線操縦飛行玩具。
【請求項2】
前記機体は、前記制御部及び電池を収納する上部本体と、この上部本体の下部に設けられた矩形板状に形成された下部本体とから構成され、前記下部本体の4辺形を形成する4隅の位置にそれぞれ取付け孔が開口され、該取付け孔に前記第1〜第4のプロペラが配置されていることを特徴とする請求項1記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項3】
前記第1〜4のプロペラは、前記機体の4辺形を形成する4隅の一方の対角線上に位置する一対のプロペラが一方方向に回転駆動され、他方の対角線上に位置する一対のプロペラが異なる他方方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項4】
前記第1〜4のプロペラは、前記機体の4辺形を形成する4隅の右側に位置する一対のプロペラが一方方向に回転駆動され、左側に位置する一対のプロペラが異なる他方方向に回転駆動されることを特徴とする請求項1記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項5】
前記送信機は、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に上昇又は下降制御する信号を生成するための操作レバーを有することを特徴とする請求項1記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項6】
前記操作レバーは、垂直な状態から一方側及び他方側へ回動操作する右の操作レバー及び左の操作レバーを有し、それぞれの前記右の操作レバー及び左の操作レバーの一方側及び他方側への回動操作に対応させて、前記第1〜4の駆動手段のいずれか1つの駆動出力を個別に上昇又は下降制御する信号を生成するものであることを特徴とする請求項5記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項7】
前記送信機は、前記第1〜4の駆動手段の駆動出力をそれぞれ個別に上昇又は下降制御する信号を生成するための操作ボタンを有することを特徴とする請求項1記載の無線操縦飛行玩具。
【請求項8】
前記操作ボタンは、それぞれ前後左右の前記第1〜4の駆動手段に対応させた4つの操作ボタンを有することを特徴とする請求項7記載の無線操縦飛行玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2007−130146(P2007−130146A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−324666(P2005−324666)
【出願日】平成17年11月9日(2005.11.9)
【出願人】(390027889)大陽工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】