説明

無線網で性能測定値を生成する装置および方法

【課題】無線網の性能測定値を生成する方法および装置を提供する。
【解決手段】方法は、基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得ることと、基地局で、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納することであって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、格納することと、基地局で、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約することと、基地局から、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送することとを備えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条の下での優先権の主張
本特許出願は、2008年6月13日に出願され、本願の譲受人に譲渡され、これによって参照によって特に本明細書に組み込まれる米国仮出願第61/061489号、名称「Apparatus and Method for Generating Performance Measurements in Wireless Networks」の優先権を主張するものである。
【0002】
本態様は、無線通信デバイスに関し、より具体的には、無線網内の性能測定値を生成する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、さまざまなタイプの通信を提供するために広く展開されており、たとえば、音声および/またはデータを、そのような無線通信システムを介して提供することができる。通常の無線通信システムまたは無線通信網は、複数のユーザに1つまたは複数の共有リソース(たとえば、帯域幅、伝送電力など)へのアクセスを提供することができる。たとえば、あるシステムが、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、符号分割多重(CDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、および他などのさまざまな多元接続技法を使用することができる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の移動体デバイスの通信を同時発生的にサポートすることができる。各移動体デバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンクでの伝送を介して1つまたは複数の網要素(たとえば、基地局)と通信することができる。順方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局から移動体デバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は、移動体デバイスから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
無線通信システムは、しばしば、カバレージエリアを提供する1つまたは複数の基地局を使用する。通常の基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、および/またはユニキャストサービスのための複数のデータストリームを伝送することができ、ここで、データストリームは、移動体デバイスが独立の受信の関心を有する可能性があるデータストリームとすることができる。そのような基地局のカバレージエリア内の移動体デバイスを、複合ストリームによって搬送される1つ、複数、またはすべてのデータストリームを受信するのに使用することができる。同様に、移動体デバイスは、基地局または別の移動体デバイスにデータを伝送することができる。
【0006】
無線通信システム内の位置判定は、ユーザ機器(たとえば、移動体デバイス、移動体通信装置、セルラデバイス、スマートホンなど)の位置を定義することを可能にする。いくつかの態様では、網は、そのようなユーザ機器(UE)位置情報を用いて応答することができるUEに要求するかページングすることができる。これは、UEの位置を網に通信し、更新することを可能にする。
【0007】
網のカバレージおよびサービスの品質の最適化は、無線網オペレータの不変の目標である。優れたカバレージおよびサービスの品質は、質を高められたユーザ経験、より高いスループット、および最終的に増やされた収入をもたらす。網最適化は、従来は、入力として網のカバレージおよびサービスの品質の測定値を必要とする。伝統的な網最適化の文脈では、これらの測定値は、網カバレージエリアにわたって手作業で実行されるデータ収集の努力を介して収集された。
【0008】
手作業の収集は、コストが高く労働集中型になる可能性があるので、網自己最適化を提供するための継続する努力があった。測定値収集の自動化は、これらの努力の非常に重要な態様を表す。UEによる報告は、データ収集の自動化のための重要なツールを提供することができる。しかし、網最適化計算を可能にするためにUEによって報告される必要があるデータの量は、電子ストレージスペースおよびバックホール帯域幅に関する、網の実質的な困難を生み出す。その結果、1つまたは複数のUEからの網測定値の収集の方法および/または装置を有するが、網内のバックホール帯域幅および電子ストレージスペースへの実質的な投資を必要としないことが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
次は、1つまたは複数の態様の基本的な理解をもたらすために、そのような態様の単純化された要約を提示する。この要約は、すべての企図される態様の広範囲の概要ではなく、すべての態様の主要なまたはクリティカルな要素を識別することも、いずれかまたはすべての態様の範囲を区切ることも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の前置きとして、単純化された形で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0010】
1つまたは複数の態様およびそれに対応する開示によれば、さまざまな態様が、無線網の性能測定値の生成に関連して説明される。一態様によれば、無線網の性能測定値を生成する方法が提供される。この方法は、基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得ることと、基地局で、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビン(virtual geographic bin)に格納することであって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、格納することと、基地局で、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約することと、基地局から、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送することとを備えることができる。
【0011】
もう1つの態様は、通信デバイス上にコンテンツを表示するように構成された少なくとも1つのプロセッサに関する。この少なくとも1つのプロセッサは、基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得るための第1モジュールと、基地局で、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納するための第2モジュールであって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、第2モジュールと、基地局で、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約することを基地局で集約するための第3モジュールと、基地局から、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送するための第4モジュールとを含むことができる。
【0012】
もう1つの態様は、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品に関する。このコンピュータ可読媒体は、コンピュータに、移動体デバイスから性能測定値および位置データを入手させるためのコードの第1組と、コンピュータに、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納させるためのコードの第2組であって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、第2組と、コンピュータに、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約させるためのコードの第3組と、コンピュータに、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送させるためのコードの第4組とを含むことができる。
【0013】
もう1つの態様は、装置に関する。この装置は、基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得る手段と、基地局で、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納する手段であって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、格納する手段と、基地局で、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約する手段と、基地局から、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送する手段とを含むことができる。
【0014】
もう1つの態様は、装置に関する。この装置は、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得るように動作可能な受信機と、位置データに基づいて、入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納するように動作可能なストレージモジュールであって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、ストレージモジュールと、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約するように動作可能な処理モジュールと、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送するように動作可能な送信機とを含むことができる。
【0015】
前述の目的および関連する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、後で十分に説明され、特許請求の範囲で具体的に指定される特徴を備える。次の説明および添付図面は、1つまたは複数の態様のある種の例示的な特徴を詳細に示す。しかし、これらの特徴は、さまざまな態様の原理を使用できるさまざまな形のうちの少数のみを示し、この説明は、すべてのそのような態様およびその同等物を含むことが意図されている。
【0016】
開示される諸態様を、開示される諸態様を限定するためではなく例示するために提供される添付図面に関連して後で説明するが、添付図面では、類似する指定は、類似する要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】一態様による例示的な多元接続無線通信システムを示すブロック図。
【図2】無線網の性能測定値を生成するように構成された基地局の例示的なアーキテクチャを示すブロック図。
【図3】無線網の性能測定値を生成する例示的な方法を示す図。
【図4A】本発明の一態様による無線通信システムを示す図。
【図4B】本発明の一態様による無線通信システムを示す図。
【図4C】本発明の一態様による無線通信システムを示す図。
【図5】無線網の性能測定値を生成できる例示的なシステムを示すブロック図。
【図6】一態様による例示的な多元接続無線通信システムを示す図。
【図7】例示的な通信システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
これから、図面を参照してさまざまな態様を説明する。次の説明では、説明において、1つまたは複数の態様の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を示す。しかし、そのような態様(1つまたは複数)を、これらの具体的な詳細なしで実践できることは明白であろう。
【0019】
いくつかの態様では、無線通信システムは、網が、位置情報と一緒に、少なくとも網のカバレージおよびサービスの品質を測定し、網に報告するように1つまたは複数のUEに要求することを可能にすることができる。さらに、この要求は、測定値および位置を得るために無線通信システムの既存の標準化された機能を使用しているものとすることができる。
【0020】
図1を参照すると、本明細書で提示されるさまざまな態様による無線通信システム100が示されている。無線通信システム100は、OAMandP(Network Operation,Administration,Management and Provisioning)システム102、1つまたは複数の無線デバイス130、1つまたは複数の網要素(たとえば、eノードBまたは基地局)110、および網要素とOAM&Pシステムとの間の通信のための1つまたは複数のバックホール網インターフェース120を含む。
【0021】
OAMandPシステム102は、網マネージャ150を含むことができる。一態様では、OAMandPシステムは、カバレージ最適化エンティティ(coverage optimization entity、COE)160をも含むことができる。別の態様では、COE 160を、OAMandPの外部であるがその間で通信するように動作可能なエンティティとすることができる。COE 160は、網のカバレージおよびサービスの品質を反映する1つまたは複数の入力を網マネージャから受け取ることができる。別の態様では、COE 160は、これらの入力を直接にまたはOAMandPシステム102を介してのいずれかで網要素110から受け取ることができる。少なくとも部分的にこれらの入力に基づいて、COE 160は、カバレージ最適化アルゴリズムを実行し、網カバレージを最適化するのに必要な構成変更に関する推奨(たとえば、アンテナチルト、アジマス変更、その他)を提供する。
【0022】
網マネージャ150は、性能測定エンティティ152を含むことができる。一態様では、性能測定エンティティ152は、バックホール網インターフェース120を介して複数の網要素110から位置ベースの性能測定値を受信するように動作可能とすることができ、さらに、それに含まれるデータのCOE 160による使用の前に、前記データを編成することができる。たとえば、複数の網要素は、当該の所定の地理領域内に存在する場合がある。その場合に、性能測定エンティティ152は、当該の地理領域のより完全なプロファイルを生成するために、網要素110から受信された位置ベースの性能測定値を集約することができる。
【0023】
無線デバイス130は、たとえば、セル電話、スマートホン、ラップトップ機、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線通信システム100を介して通信する任意の他の適切なデバイスとすることができる。無線デバイス130は、性能測定値132を収集する。一態様では、無線デバイス130は、網から受信された構成に基づいて性能測定値132を収集する。この測定値は、網のカバレージおよびサービスの品質を含むことができるが、これらに限定はされない。測定値132を網、たとえば網要素110に報告することができる。測定値は、検出された基地局の識別、検出された基地局の信号強度および信号品質、無線デバイスの伝送電力、および性能測定値が網要素110に送付された時の無線デバイス130の位置情報134などの異なる測定量に関するものとすることができる。無線デバイス130は、3GPP TS 25.311およびTS 36.331で指定されるRRCプロトコルなど、標準化された無線(over the air、OTA)プロトコルを介して網要素110に測定値を供給することができる。
【0024】
網要素(たとえば、基地局、eNodeB、enhanced NodeB)110は、測定値のタイプおよび周期的報告またはイベントトリガ式報告などの報告機構を含めて、無線デバイス130によって収集され、報告される測定値を構成することができる。網要素110は、無線デバイス130から報告される測定値を得ることができる。しかし、生の測定値をOAM&Pシステム102に供給することは、バックホール網インターフェース120を介する大量のバックホールトラヒックを生成するはずである。さらに、後の処理および網最適化プロセスでの使用のために生の測定値を格納することは、網要素内および/またはOAM&Pシステム内の大量のストレージスペースを必要とするはずである。したがって、網要素110は、無線デバイス130位置に対応する仮想地理ストレージビンからなるストレージアレイに対応する1つまたは複数の無線デバイス130によって報告される測定値の集約を生成することができる。一態様では、これらの集約は、位置ベースの性能測定値と呼ばれる。位置ベースの性能測定値を、たとえば24時間、トリガするイベントが発生するまでなど、ある時間の期間中に収集される各仮想地理ストレージビン内のすべての測定値または測定値の一部にわたって計算することができる。
【0025】
たとえば、基地局110は、100個の接続された無線デバイス130から測定値報告を受信することができ、各無線デバイス130は、5秒おきに1つの測定値報告を送信し、各報告は、位置情報および5つの異なる基地局110の受信信号強度測定値を含む。1つの測定値報告のサイズが100バイトの大きさ(800ビット)であると仮定すると、バックホール網インターフェース120を介してすべての受信測定値報告を送信することによって生成される総トラヒックは、1網要素あたり、2キロバイト毎秒(16キロビット毎秒)または2.88メガバイト毎日になるはずである。位置ベースの性能測定値を使用することによって、基地局110は、そのカバレージエリアを1000個の仮想地理ビンに分割し、24時間の期間にわたって各ビンの内部に配置された無線デバイスから受信される測定値に基づいて、そのビンの平均受信信号強度を計算することができる。すべてのビンが、24時間以内に少なくとも1つの接続された移動体デバイス130によって訪問されると仮定すると、1000個の仮想地理ビンのそれぞれについて各24時間に生成される5つの位置ベースの性能測定値(5つの基地局のそれぞれについて1つの位置ベースの性能測定値)がある。1つの位置ベースの性能測定値が100バイトの大きさであると仮定すると、この形で生成されるデータの総量は、100キロバイト毎日である。これは、バックホールトラヒック要件およびストレージ要件のほぼ1/30の減少に対応する。さらに、仮想地理ビンの個数がより少ない場合には、削減は、それに対応してより大きくなる。
【0026】
次に、位置ベースの性能測定値を、バックホール網インターフェース120を介して網マネージャ150およびCOE 160に供給することができる。したがって、おそらくはランダムな時間的インターバルで無線デバイス130から複数の測定値報告を供給するのではなく、位置ベースの性能測定値は、無線デバイス130からの複数の測定値報告を凝縮された形に要約し、この凝縮された形を所定の時刻に伝送することを可能にする。したがって、無線デバイスからの測定値報告を網要素で位置ベースの性能測定値に集約することは、バックホールトラヒックを減らすだけではなく、性能データトラヒックを伝送できる時に関するあるレベルの予測性をも提供することができ、バックホール帯域幅のよりよい計画を可能にする。さらに、位置ベースの性能測定値は、位置ベースの性能測定値のストレージ要件が測定値を報告する無線デバイスの個数、報告の持続時間、または報告のサイズに依存しないので、ストレージ要件の高いレベルの予測性および構成可能性をも提供することができる。一態様では、位置ベースの性能測定値は、仮想地理ビンの個数だけに依存する。
【0027】
網要素110は、さらに、性能測定エンティティ112およびOTAシグナリングエンティティ114を含むことができる。一態様では、OTAシグナリングエンティティ114は、検出された基地局110の信号強度および信号品質、測定値に含まれるか測定値から除外されるべき基地局110のタイプ、無線デバイスの伝送電力その他など、無線デバイス130によって実行されるべき測定を構成することができる。一態様では、OTAシグナリングエンティティ114は、周期的報告の報告インターバルまたはイベントトリガされる報告の報告をトリガするイベントを含む、測定値報告ポリシを構成することができる。別の態様では、OTAシグナリングエンティティ114を、無線デバイス130から生の測定データ132およびデバイス位置データ134を受信するように構成することができる。さらに、受信された測定データ132および位置データ134を、性能測定エンティティ112によって分析することができる。一態様では、性能測定エンティティ112は、ストレージアレイ内の仮想ビンに従って受信された測定データ132のさまざまなコンポーネントをビンに入れ、格納することを介してカバレージおよびサービスの品質統計を生成でき、ここで、仮想ビンは、地理区域、受信データの時刻、測定値の量、そのカバレージおよびサービスの品質が測定された基地局または複数の基地局のアイデンティティ、あるいはこれらの要因の任意の組合せによって定義することができる。性能測定エンティティ112は、各ビンに割り当てられたカバレージおよびサービスの品質のデータの統計を計算することによって、各仮想ビン内の測定値データを集約することができる。一態様では、これらのカバレージおよびサービスの統計を、いわゆる位置ベースの性能測定値と呼ぶことができ、各位置ベースの性能測定値は、少なくとも1つの仮想ビンに割り当てられた測定値の少なくとも一部から計算された統計に対応する。一態様では、位置ベースの性能測定値は、測定される量ごとに計算される複数の統計、たとえば、信号品質もしくはサービス品質の確率密度関数(PDF)または累積分布関数(CDF)、信号品質もしくはサービス品質の最大値、信号品質もしくはサービス品質の最小値、信号品質もしくはサービス品質の平均値(dB、線形)、および信号品質もしくはサービス品質の標準偏差(dB、線形)を反映することができる。たとえば、位置ベースの性能測定値は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の平均RSCP(average received signal code power)もしくはLTE(Third Generation Long Term Evolution)システムのRSRP(reference signal received power)、平均Ec/Io(UMTS)/RSRQ(LTE)、音声サービスの平均ブロック誤り率、ならびに音声サービスの最大無線デバイス電力およびTx電力などを含むことができるが、これらに限定はされない。
【0028】
一態様では、移動体デバイス130を、さまざまなベンダ、サービスプロバイダなどによって製造し、動作させることができる。さらに、OAM&Pシステム102を、さらに別のベンダ、サービスプロバイダなどに関連付けることができる。そのような態様では、網要素110で生成される位置ベースの性能測定値は、任意の特定のカテゴリの移動体デバイス130の性能を明らかにせずに、および/または所有権もしくはサービスプロバイダシップアグリーメント(service providership agreement)に無関係に、さまざまなベンダおよび/またはオペレータのいずれかによって製造されまたはサービスされるすべての移動体デバイス130からの測定値を反映することができる。したがって、位置ベースの性能測定値は、さまざまなベンダに関連する移動体デバイス130からのデータを含むことができ、位置ベースの性能測定値を、網性能のより完全な像を形成するために組み合わせることができる。
【0029】
さらに、位置ベースの性能測定値が網要素110で集約される時に、追加のソフトウェアまたは類似物は、移動体デバイス130について要求されず、これは、網自己最適化を大幅に容易にする。
【0030】
上で注記したように、COE 160は、位置ベースの性能測定値に含まれる、受け取られた、集約されたカバレージ統計に少なくとも部分的に基づいて、カバレージ最適化アルゴリズムを実行し、網カバレージを最適化するのに必要な構成変更に関する推奨(たとえば、アンテナチルト、アジマス変更、その他)を提供することができる。さらに、位置ベースの性能測定値を、キャパシティディメンショニング(capacity dimensioning)および予算計画を含む網計画の他の態様に使用することができる。
【0031】
図2を参照すると、複数の受信アンテナ206を介して1つまたは複数のユーザデバイス110からの信号(1つまたは複数)を受信する受信機210ならびに伝送アンテナ208を介して1つもしくは複数のユーザデバイス110および/または1つもしくは複数の網マネージャ150に伝送する送信機222を有する基地局202を備えるシステム200を示す。さらに、基地局202は、有線バックホール接続その他などであるがこれに限定はされない接続を介して1つまたは複数の網マネージャ150から信号(1つまたは複数)を受信することができる網受信機254を備える。受信機210は、受信アンテナ206から情報を受け取ることができ、受信された情報を復調する復調器212に動作可能に関連する。復調されたシンボルは、とりわけ移動体デバイスの性能測定値および位置に関係する情報を格納するメモリ216に結合されたプロセッサ214によって分析される。プロセッサ214は、受信機210によって受信された情報の分析専用および/または送信機222によって伝送される情報の生成専用のプロセッサ、基地局202の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、ならびに/あるいは受信機210によって受信された情報の分析および送信機222によって伝送される情報の生成と基地局202の1つまたは複数のコンポーネントの制御との両方を行うプロセッサとすることができる。上で注記したように、基地局202は、さらに、プロセッサ214に動作可能に結合され、とりわけ移動体デバイスの位置ベースの性能測定値を格納するメモリ216を備えることができる。本明細書で説明されるデータストア(たとえば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含むことができることを了解されたい。限定ではなく例示として、不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能ROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして働くランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例示として、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、double data rate SDRAM(DDR SDRAM)、enhanced SDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、およびdirect Rambus RAM(DRRAM(登録商標))などの多数の形で入手可能である。本装置および方法のメモリ216は、上記および任意の他の適切なタイプの他のメモリを、これらに限定されることなく備えることが意図されている。
【0032】
さらに、一態様では、メモリ216は、移動体デバイスの性能測定値および位置に関連する格納された情報を編成するのを容易にするために仮想ビン構造218を含むことができる。仮想ビン構造218は、性能測定値情報、移動体デバイス位置情報、および/またはデータの受信の時刻のうちの1つまたは複数によって編成されたストレージアレイを含むことができる。たとえば、仮想ビン構造218を、異なるタイプの測定値に関する別々の仮想ビンを有する、基地局202のカバレージエリア内の地理領域に対応するビンに編成することができる。したがって、移動体デバイスから受信された測定値データは、デバイスがそのデータを伝送した時のそのデバイスの位置に対応する仮想ビンに格納される。別の例では、仮想ビン構造218を、データ入力の時刻に対応するビンに編成することができる。したがって、移動体デバイスから受信された測定値データを、デバイスがそのデータを伝送した時に対応する仮想ビンに格納することができる。
【0033】
プロセッサ214は、さらに、性能測定エンティティ230に結合される。性能測定エンティティ230は、OTAシグナリング構成モジュール232、性能測定値構成モジュール234、ビニングモジュール236、および報告モジュール238を含むことができる。一態様では、OTAシグナリングエンティティ232は、検出された基地局の信号強度および信号品質、測定値に含まれるか測定値から除外されるべき基地局のタイプ、無線デバイスの伝送電力その他など、無線デバイスによって実行されるべき測定を構成することができる。一態様では、OTAシグナリングエンティティ232は、周期的報告の報告インターバルまたはイベントトリガされる報告の報告をトリガするイベントを含む、測定値報告ポリシを構成することができる。別の態様では、OTAシグナリングエンティティ232を、無線デバイスから生の測定データおよびデバイス位置データを受信するように構成することができる。さらに、受信された測定データおよび位置データを、性能測定値構成モジュール234によって分析することができる。性能測定値構成モジュール234は、各ビンに割り当てられたカバレージおよびサービスの品質のデータの統計を計算することによって、各仮想ビン内の測定値データを集約することができる。一態様では、これらのカバレージおよびサービスの統計を、いわゆる位置ベースの性能測定値と呼ぶことができ、各位置ベースの性能測定値は、少なくとも1つの仮想ビンに割り当てられた測定値の少なくとも一部から計算された統計に対応する。一態様では、位置ベースの性能測定値は、測定量ごとに計算される複数の統計、たとえば、信号品質もしくはサービス品質の確率密度関数(PDF)または累積分布関数(CDF)、信号品質もしくはサービス品質の最大値、信号品質もしくはサービス品質の最小値、信号品質もしくはサービス品質の平均値(dB、線形)、および信号品質もしくはサービス品質の標準偏差(dB、線形)を反映することができる。たとえば、位置ベースの性能測定値は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の平均RSCP(average received signal code power)もしくはLTE(Third Generation Long Term Evolution)システムのRSRP(reference signal received power)、平均Ec/Io(UMTS)/RSRQ(LTE)、音声サービスの平均ブロック誤り率、ならびに音声サービスの最大無線デバイス電力およびTx電力などを含むことができるが、これらに限定はされない。一態様では、性能測定値構成モジュール234を、その一部が関連すると判定された受信された測定値から選択するように構成することができる。基地局リソースに重すぎる負担を負わせることを避けるために、測定値構成モジュール234は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の平均RSCP(received signal code power)またはLTE(Third Generation Long Term Evolution)システムのRSRP(reference signal received power)、平均Ec/Io(UMTS)/RSRQ(LTE)、音声サービスの平均ブロック誤り率、ならびに音声サービスの最大無線デバイス電力およびTx電力その他などであるがこれらに限定はされない、網マネージャ150に有用である可能性がある測定値のみをデフォルトセットから選択することができる。いくつかの態様では、性能測定値構成モジュール234は、受信されたデータの1つまたは組合せに基づく位置ベースの性能測定値を生成する。
【0034】
一態様では、ビニングモジュール236は、ストレージアレイ内の仮想ビンに従って受信された測定データのさまざまなコンポーネントをビンに入れ、格納することを介してカバレージおよびサービスの品質統計を生成でき、ここで、仮想ビンは、地理区域、受信データの時刻、測定量、そのカバレージおよびサービスの品質が測定された基地局または複数の基地局のアイデンティティ、あるいはこれらの要因の任意の組合せによって定義することができる。別の態様では、ビニングモジュール236は、性能測定値構成モジュール234から選択されたおよび/または生成された位置ベースの性能測定値を入手し、無線デバイス110の位置、入力の時刻、または類似物に従って、選択されたデータを仮想ビン構造218に格納するように動作可能とすることができる。さらに、一態様では、ビニングモジュール236は、無線デバイスを個別に識別できるデータを選択的に除去することができる。そのような態様では、個別に識別する情報が基地局で格納されないので、ユーザのプライバシの懸念を軽減することができる。一態様では、ビニングモジュール236は、セットされた時間の期間中に、トリガするイベントが発生するまで、または類似物に、仮想ビン構造に格納されたデータを集約することもできる。たとえば、トリガするイベントは、所定の時間期間、受信された所定の個数の無線デバイス入力、受信された所定の個数の特定のタイプの測定値入力、収集された所定の量のデータ(たとえば、メモリ量)、またはその任意の組合せの完了を含むことができる。さらに、トリガするイベントは、網マネージャ要求、受信された測定値データもしくはその集約の少なくとも1つのコンポーネントが事前に構成されたしきい値未満になるかそれを超える状況、あるいは類似物のうちの少なくとも1つを含むことができる。一態様では、報告モジュール238は、仮想ビン構造218に格納された集約されたデータの少なくとも一部を得ることができ、そのデータを網マネージャ150または類似物への伝送のために準備することができる。
【0035】
一態様では、報告モジュール238から入手されたデータなどであるがこれに限定はされないPMエンティティ230データを、網送信機252を介して網マネージャ150に伝送することができる。別の態様では、変調器220は、ユーザデバイス110および/または1つもしくは複数の網マネージャ150への伝送アンテナ208を介する送信機222による伝送のために信号を多重化することができる。したがって、ユーザデバイス110への伝送および網マネージャ150への伝送を、異なるインターフェースを介して実行することができる。たとえば、受信機210および送信機222が、無線で移動体デバイス110と通信できると同時に、網受信機254および網送信機252が、有線バックホール接続を介して通信することができる。
【0036】
図3に、請求される主題によるさまざまな方法論を示す。説明の単純さのために、方法論を一連の行為として図示し、説明するが、一部の行為が、図示され本明細書で説明されるものとは異なる順序でおよび/または他の行為と同時に発生し得るので、請求される主題が、行為の順序によって限定されないことを理解し、了解されたい。たとえば、当業者は、方法論を、その代わりに状態図など、一連の相関する状態またはイベントとして表すことができることを理解し、了解するであろう。さらに、図示された行為のすべてが、請求される主題による方法論を実施するのに必要とは限らない。さらに、下および本明細書全体を通じて開示される方法論が、そのような方法論をコンピュータに搬送し、転送するのを容易にするために製造品に格納され得ることを、さらに了解されたい。用語製造品は、本明細書で使用される時に、任意のコンピュータ可読デバイス、コンピュータ可読担体、またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むことが意図されている。
【0037】
図3に移ると、無線網の位置ベースの性能測定値を生成する例示的な方法300が提示されている。符号302では、データが、無線デバイス、移動体デバイス、または類似するデバイスから受信される。一態様では、このデータは、網カバレージおよびサービスの品質ならびにデバイスの位置データなどの性能測定値を含むことができる。符号304では、関連する性能データおよび/またはデバイス位置データが、受信されたデータから入手されまたは生成される。たとえば、移動体デバイスは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の平均RSCP(received signal code power)またはLTE(Third Generation Long Term Evolution)システムのRSRP(reference signal received power)、平均Ec/Io(UMTS)/RSRQ(LTE)、音声サービスの平均ブロック誤り率、ならびに無線デバイスTx電力その他などであるがこれらに限定はされない性能測定値データを、位置データと一緒に伝送することができる。一態様では、位置データは、衛星システム(たとえば、GPS)、地上網(たとえば、到着時刻、到着時間差、または到着角度差)、衛星および地上網の組合せ(たとえば、網支援型GPS(Network−assisted GPS))、または類似物などであるがこれらに限定はされない、あるシステムから入手される参照信号および/または他の情報を使用して移動体デバイスによって計算される、緯度および経度ならびに/または高度などの明示的位置情報を含むことができる。別の態様では、位置データは、網要素がそれから移動体デバイスの位置を計算できる、移動体デバイスによって報告された位置関連測定値を含むことができる。符号306では、関連性能データを、ストレージアレイ内のビンに格納することができる。一態様では、ストレージアレイは、所定の地理領域に対応する各ビンを用いて編成される。したがって、関連性能データを、位置データによって識別される対応する仮想地理ビンに格納することができる。符号308では、対応するビンに既に存在する可能性があるデータの少なくとも一部を用いて新しい集約性能データを生成するために、ビンに格納されたデータを組み合わせることができる。トリガするイベントが発生するまで、格納されたデータを、位置ベースの性能測定値を生成するためにビンに集約することができる。たとえば、トリガするイベントは、所定の時間期間、受信された所定の個数の無線デバイス入力、受信された所定の個数の特定の性能測定値入力、網マネージャ要求、または類似物を含むことができる。符号312で、トリガするイベントが発生していない場合には、データを収集し続けることができ、かつ/またはこのプロセスが停止することができる。対照的に、符号312で、トリガするイベントが発生している場合には、仮想ビン構造に格納された位置ベースの性能測定値の少なくとも一部が、網マネージャまたは類似物に伝送される。
【0038】
ここで図4Aから4Cを参照すると、本明細書で提示されるさまざまな態様による無線通信システム400が示されている。図4Aを参照すると、システム400は、カバレージエリア402を含む。カバレージエリア402は、事実上、地理ビン(たとえば、100m×100m)404に分解される。図示されているように、カバレージエリア402は、第1方向440および第2方向442を介して定義される平面を含む。一態様では、ビン404のサイズを、システムオペレータまたはインフラストラクチャベンダによって構成することができる。ビン404のサイズは、一方ではカバレージ情報の粒度と他方では処理の複雑さおよびストレージ要件との間のバランスを判定するのを助けることができ、より小さいビン404は、より高い粒度をもたらし、より大きいビン404は、減らされた処理の複雑さおよびストレージ要件をもたらす。一態様では、ビン404は、カバレージエリア402上で均一のサイズにされるが、別の態様では、当該の地理的点は、変化するサイズを有するビン404を有することができる。たとえば、カバレージエリア402が、都市区域および田舎区域に広がる場合には、都市区域のビンサイズ設定を、田舎区域のビンサイズ設定より小さくすることができる。別の例では、区域が、過去にカバレージ問題を示した場合に、問題個所をより細かく突き止めることを試みて、その区域内で、より小さいビンを使用することができる。
【0039】
示された図4Aでは、第1網要素(たとえば、基地局)406は、ビン404内に配置された無線デバイス408の第1組に接続される。第2網要素(たとえば、基地局)410は、ビン404内に配置された1つまたは複数の無線デバイス412に接続される。上で注記したように、無線デバイス408および412は、網のカバレージおよびサービスの品質の生の性能測定値を収集し、性能測定値をそれぞれ網要素(たとえば、基地局、nodeBなど)406および410に供給することができる。性能測定値は、たとえば、検出されたセルの物理セル識別、検出されたセルの信号強度、および性能測定値が網要素406および410に送信された時の無線デバイス408および412の位置情報(たとえば、ビン404の識別)を含むことができる。無線デバイス408および412は、RRC 25.311および26.331などの無線プロトコルを介して性能測定値を網要素406および410に供給することができる。
【0040】
無線通信システム400を、さらに、図4Bを参照して示すことができる。図4Bに示されているように、ビン404は、カバレージエリア402などのカバレージエリア内の複数の無線デバイス408、412からの生の性能測定値450(1)〜(n)を格納することができる。さらに図示されているように、カバレージエリアは、第1方向440および第2方向442を介して定義される平面を含む。さらに、ビン404列内の生の性能データのストレージは、第3方向444に関して図示されている。一態様では、格納された生の性能測定値450(1)〜(n)は、それらが入手される時にビン404を定義する列に追加され、測定値が経時的に積み重ねられるようになっている。別の態様では、ビン404を定義する列内の各層は、ある時間期間に対応することができる。別の態様では、列内の各層は、1つのセルに関係する測定値または測定値の集約に対応することができる。別の態様では、列内の各層は、LTEシステムのRSRP、RSRQ、UMTSシステムのRSCP、Ec/Io、UE伝送電力その他など、異なる測定量に対応することができる。
【0041】
図4Cを参照すると、システム400は、カバレージエリア422、432を含む。カバレージエリア422、432は、事実上、網要素420、430から半径方向および角度方向に定義される地理ビン404に分解される。一態様では、ビン426、436のサイズは、システム400のオペレータまたはインフラストラクチャベンダによって構成され得る。ビン426、436のサイズは、一方ではカバレージ情報の粒度と他方では処理の複雑さおよびストレージ要件との間のバランスを判定するのを助けることができ、より小さいビン404は、より高い粒度をもたらし、より大きいビン404は、減らされた処理の複雑さおよびストレージ要件をもたらす。一態様では、ビン426、436は、半径方向および角度方向でカバレージエリア424、434全体にわたって均一のサイズにされるが、別の態様では、当該の地理的点は、変化するサイズを有するビン426、436を有することができる。たとえば、カバレージエリア420が、都市区域に広がり、カバレージエリア430が、田舎区域に広がる場合には、都市カバレージエリア420のビンサイズ設定を、田舎カバレージエリア430のビンサイズ設定より小さくすることができる。別の例では、区域が、過去にカバレージ問題を示した場合に、問題個所をより細かく突き止めることを試みて、その区域内で、より小さいビンを使用することができる。
【0042】
示された図では、第1網要素(たとえば、基地局)420は、ビン426内に配置された無線デバイス422の第1組に接続される。第2網要素(たとえば、基地局)430は、ビン436内に配置された1つまたは複数の無線デバイス432に接続される。上で注記したように、無線デバイス422および432は、網のカバレージおよびサービスの品質の生の性能測定値を収集し、性能測定値をそれぞれ網要素(たとえば、基地局、nodeBなど)420および430に供給することができる。性能測定値は、たとえば、検出されたセルの物理セル識別、検出されたセルの信号強度、および性能測定値が網要素420および430に送信された時の無線デバイス422および432の位置情報(たとえば、ビン426、436の識別)を含むことができる。無線デバイス422および432は、RRC 25.311および26.331などの無線プロトコルを介して性能測定値を網要素420および430に供給することができる。
【0043】
網要素406、410、420、および430は、そのそれぞれの無線デバイス408、412、422、432のカバレージ統計を判定することができる。カバレージ統計を、測定量すなわち信号品質の確率密度関数(PDF)または累積分布関数(CDF)、最大信号品質、最小信号品質、平均信号品質(dB、線形)、および信号品質の標準偏差(dB、線形)ごとに、ビン404、426、436ごとに計算することができる。カバレージ統計を、ビン404、426、436の任意のグループにまたがって、経時的になどで集約することができる。カバレージ統計は、平均RSCP(UMTS)/RSRP(LTE)、平均Ec/lo(UMTS)/RSRQ(LTE)、音声サービスの平均ブロック誤り率、および音声サービスに関する最大の無線デバイス408、412、422、および432のTx電力を含むことができる。
【0044】
さらに、他のカバレージ統計は、ビン404、426、436あたりの受信された性能測定値の個数、ビン404、426、436あたりの報告する異なる無線デバイス408、412、422、および432の個数、ビン404、426、436あたりのシグナリング接続の個数、サービスビン404、426、436あたりのブロック誤り率、サービスビン404、426、436あたりの無線デバイス408、412、422、および432のTx電力、およびサービスビン404、426、436あたりの無線デバイス408、412、422、および432のバッファ状況などの無線デバイス408、412、422、および432の性能測定値に基づいて、同一の形で計算され得る。
【0045】
前に述べたように、カバレージ統計を、要素マネージャ406、410、420、430から、カバレージ統計に基づいてカバレージ最適化アルゴリズムを実行し、カバレージを最適化するのに必要な構成変更に関する推奨(たとえば、アンテナチルト、アジマス変更、その他)を提供するカバレージ最適化エンティティ(図1を参照されたい)に通信することができる。さらに、カバレージ統計を、キャパシティディメンショニングおよび網計画を含む網計画の他の態様で使用することができる。
【0046】
図5を参照すると、無線網の性能測定値の生成を容易にするシステム500が示されている。たとえば、システム500は、少なくとも部分的に基地局、移動体デバイスなどの中に存在することができる。別の例の態様によれば、システム500は、少なくとも部分的にNodeB内に存在することができる。システム500が、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックとすることができる機能ブロックを含むものとして表されていることを了解されたい。システム500は、関連して働くことができる手段の論理グループ化502を含む。たとえば、論理グループ化502は、性能測定値および位置データを移動体デバイスから得る手段504を含むことができる。たとえば、移動体デバイスは、基地局あたりの無線デバイスで受信された信号電力、無線デバイスからアクセス可能な各基地局の搬送波対干渉比(carrier to interference ratio)、無線デバイス伝送電力、ブロックヘッダレート(block header rate)、無線デバイスバッファ状況、コールドロップ状況(call drop status)などの性能測定値データを、GPSまたは類似物などの位置データと一緒に伝送することができる。さらに、論理グループ化502は、入手された測定値の少なくとも一部を位置データに基づいてストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納する手段であって、各仮想地理ビンは、基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、手段506を備えることができる。たとえば、ストレージアレイを、地理領域内に配置された地理区域に対応するビンを用いて定義することができる。一態様では、地理区域を、格子パターンまたはチェッカーボードパターンでなど、地理領域全体を通じて均一に分布させることができる。別の態様では、地理区域を、事前定義の位置でのより高い格子密度を伴って不均一に分布させることができる。別の態様では、定義された格子を、中心として基地局を有する極座標系を介して作ることができる。さらに、論理グループ化502は、基地局で、各仮想地理ビンに格納された測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約する手段508を備えることができる。たとえば、トリガイベントが発生するまで、データを集約することができる。たとえば、トリガするイベントは、所定の時間期間、受信された所定の個数の無線デバイス入力、受信された所定の個数の特定の性能測定値入力、網マネージャ要求、または類似物を含むことができる。さらに、論理グループ化502は、基地局から、位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送する手段510を備えることができる。さらに、システム500は、手段504、506、508、および510に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ512を含むことができる。メモリ512の外部にあるものとして図示されているが、手段504、506、508、および510のうちの1つまたは複数が、メモリ512内に存在できることを理解されたい。
【0047】
図6を参照すると、一態様による多元接続無線通信システムが示されている。アクセスポイント600(AP)は、複数のアンテナグループすなわち、604および606を含むアンテナグループ、608および610を含む別のアンテナグループ、ならびに612および614を含む追加のアンテナグループを含む。図6では、2つのアンテナだけがアンテナグループごとに図示されているが、より多数またはより少数のアンテナをアンテナグループごとに利用することができる。アクセス端末616(AT)は、アンテナ612および614と通信しており、アンテナ612および614は、順方向リンク620を介してアクセス端末616に情報を伝送し、逆方向リンク618を介してアクセス端末616から情報を受信する。アクセス端末622は、アンテナ606および608と通信しており、アンテナ606および608は、順方向リンク626を介してアクセス端末622に情報を伝送し、逆方向リンク624を介してアクセス端末622から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク618、620、624、および626は、通信に異なる周波数を使用することができる。たとえば、順方向リンク620は、逆方向リンク618によって使用されるものとは異なる周波数を使用することができる。
【0048】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように意図された区域は、しばしば、アクセスポイントのセクタと呼ばれる。この態様では、アンテナグループのそれぞれは、アクセスポイント600によってカバーされる区域のセクタ内のアクセス端末に通信するように意図される。
【0049】
順方向リンク620および626を介する通信では、アクセスポイント600の伝送アンテナは、異なるアクセス端末616および624の順方向リンクのSN比を改善するために、ビームフォーミングを利用する。また、そのカバレージを通じてランダムに散乱されたアクセス端末に伝送するのにビームフォーミングを使用するアクセスポイントは、そのアクセス端末のすべてに単一のアンテナを介して伝送するアクセスポイントより少ない、隣接セル内のアクセス端末への干渉を引き起こす。
【0050】
アクセスポイントを、端末との通信に使用される固定局とすることができ、アクセスポイント、Node B、または他の用語で呼ぶこともできる。アクセス端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはある他の用語で呼ばれる場合もある。
【0051】
図7を参照すると、MIMOシステム700内の送信機システム710(アクセスポイントとしても知られる)および受信機システム750(アクセス端末としても知られる)の一態様のブロック図が示されている。送信機システム710では、複数のデータストリームのトラヒックデータが、データ送信装置712から伝送(TX)データプロセッサ714へ供給される。
【0052】
一態様では、各データストリームは、それぞれの伝送アンテナを介して伝送される。TXデータプロセッサ714は、コーディングされたデータを提供するために、各データストリームについて選択された特定のコーディング方式に基づいて、そのデータストリームのトラヒックデータをフォーマットし、コーディングし、インタリーブする。
【0053】
各データストリームのコーディングされたデータを、直交周波数分割多重技法を使用して、パイロットデータと多重化することができる。パイロットデータは、通常は、既知の形で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用され得る。各データストリームの多重化されたパイロットデータおよびコーディングされたデータは、次に、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームについて選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調される(すなわち、シンボルマッピングされる)。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調を、プロセッサ730によって実行される命令によって判定することができる。
【0054】
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルが、TX MIMOプロセッサ720に供給され、このTX MIMOプロセッサ720は、変調シンボルをさらに処理することができる(たとえば、直交周波数分割多重のために)。次に、TX MIMOプロセッサ720は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)722aから722tに供給する。ある種の態様では、TX MIMOプロセッサ720は、データストリームのシンボルおよびそのシンボルがそこから伝送されようとしているアンテナにビームフォーミング重みを適用する。
【0055】
各送信機722は、1つまたは複数のアナログ信号を供給するためにそれぞれのシンボルストリームを受け取り、処理し、さらに、MIMOチャネルを介する伝送に適する変調された信号を供給するためにそのアナログ信号を条件付ける(たとえば、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)。次に、送信機722aから722tからのN個の変調された信号が、それぞれN個のアンテナ724aから724tから伝送される。
【0056】
受信機システム750では、伝送された変調された信号が、N個のアンテナ752aから752rによって受信され、各アンテナ752からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)754aから754rに供給される。各受信機754は、それぞれの受信信号を条件付け(たとえば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートし)、サンプルを供給するために条件付けられた信号をディジタル化し、対応する「受信」シンボルストリームを供給するためにサンプルをさらに処理する。
【0057】
次に、RXデータプロセッサ760が、N個の受信されたシンボルストリームをN個の受信機754から受け取り、N個の「検出された」シンボルストリームを供給するために、特定の受信機処理技法に基づいて処理する。次に、RXデータプロセッサ760は、データストリームのトラヒックデータを回復するために、各検出されたシンボルストリームを復調し、ディインタリーブし、復号する。RXデータプロセッサ760による処理は、送信機システム710でTX MIMOプロセッサ720およびTXデータプロセッサ714によって実行される処理に対して相補的である。
【0058】
プロセッサ770は、使用すべきプレコーディング行列(下で述べる)を周期的に判定する。プロセッサ770は、行列インデックス部分およびランク値部分を備える逆方向リンクメッセージを定式化する。
【0059】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えることができる。次に、逆方向リンクメッセージは、データ送信装置736から複数のデータストリームのトラヒックデータをも受け取るTXデータプロセッサ738によって処理され、変調器780によって変調され、送信機754aから754rによって条件付けられ、送信機システム710に戻って伝送される。
【0060】
送信機システム710では、受信機システム750からの変調された信号が、受信機システム750によって伝送されたリザーブリンクメッセージを抽出するために、アンテナ724によって受信され、受信機722によって条件付けられ、復調器740によって復調され、RXデータプロセッサ742によって処理される。次に、プロセッサ730は、ビームフォーミング重みを判定するために使用すべきプレコーディング行列を判定し、その後、抽出されたメッセージを処理する。
【0061】
一態様では、論理チャネルは、制御チャネルおよびトラヒックチャネルに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルであるBCCH(Broadcast Control Channel)を備える。ページング情報を転送するDLチャネルであるPCCH(Paging Control Channel)。1つまたは複数のMTCHのMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)のスケジューリング情報および制御情報を伝送するのに使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルであるMCCH(Multicast Control Channel)。一般に、RRC接続を確立した後に、このチャネルは、MBMSを受信するUEによってのみ使用される(注:旧MCCH+MSCH)。DDCH(Dedicated Control Channel)は、専用制御情報を伝送し、RRC接続を有するUEによって使用される、ポイントツーポイント両方向チャネルである。一態様では、論理トラヒックチャネルは、ユーザ情報の転送用の、1つのUE専用のポイントツーポイント両方向チャネルであるDTCH(Dedicated Traffic Channel)を備える。また、トラヒックデータを伝送するためのポイントツーマルチポイントDLチャネル用のMTCH(Multicast Traffic Channel)。
【0062】
一態様では、トランスポートチャネルは、DLおよびULに分類される。DLトランスポートチャネルは、BCH(Broadcast Channel)、DL−SDCH(Downlink Shared Data Channel)、およびPCH(Paging Channel)を備え、PCHは、UE節電(DRXサイクルは、網によってUEに示される)のサポート用であり、セル全体にわたってブロードキャストされ、他の制御/トラヒックチャネルのために使用できるPHYリソースにマッピングされる。ULトランスポートチャネルは、RACH(Random Access Channel)、REQCH(Request Channel)、UL−SDCH(Uplink Shared Data Channel)、および複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルは、DLチャネルおよびULチャネルの組を備える。DL PHYチャネルは、次を備えることができる。
【0063】
CPICH(Common Pilot Channel)
SCH(Synchronization Channel)
CCCH(Common Control Channel)
SDCCH(Shared DL Control Channel)
MCCH(Multicast Control Channel)
SUACH(Shared UL Assignment Channel)
ACKCH(Acknowledgement Channel)
DL−PSDCH(DL Physical Shared Data Channel)
UPCCH(UL Power Control Channel)
PICH(Paging Indicator Channel)
LICH(Load Indicator Channel)
UL PHYチャネルは、次を備える。
【0064】
PRACH(Physical Random Access Channel)
CQICH(Channel Quality Indicator Channel)
ACKCH(Acknowledgement Channel)
ASICH(Antenna Subset Indicator Channel)
SREQCH(Shared Request Channel)
UL−PSDCH(UL Physical Shared Data Channel)
BPICH(Broadband Pilot Channel)
一態様では、単一搬送波波形の低PAR(任意の所与の時に、チャネルが、周波数において連続であるか等間隔である)特性を保つチャネル構造が提供される。
【0065】
本開示において、次の省略形が適用される場合がある。
【0066】
AM Acknowledged Mode
AMD Acknowledged Mode Data
ARQ Automatic Repeat Request(自動再送要求)
BCCH Broadcast Control CHannel
BCH Broadcast CHannel
C− Control−(制御−)
CCCH Common Control CHannel
CCH Control CHannel
CCTrCH Coded Composite Transport Channel
CP Cyclic Prefix
CRC Cyclic Redundancy Check(巡回冗長検査)
CTCH Common Traffic CHannel
DCCH Dedicated Control CHannel(専用制御チャネル)
DCH Dedicated CHannel(専用チャネル)
DL DownLink(ダウンリンク)
DSCH Downlink Shared CHannel
DTCH Dedicated Traffic CHannel(専用トラヒックチャネル)
FACH Forward link Access CHannel
FDD Frequency Division Duplex(周波数分割複信)
L1 レイヤ1(物理層)
L2 レイヤ2(データリンク層)
L3 レイヤ3(ネットワーク層)
LI Length Indicator
LSB Least Significant Bit(最下位ビット)
MAC Medium Access Control(媒体アクセス制御)
MBMS Multmedia Broadcast Multicast Service
MCCH MBMS point−to−multipoint Control CHannel
MRW Move Receiving Window
MSB Most Significant Bit(最上位ビット)
MSCH MBMS point−to−multipoint Scheduling CHannel
MTCH MBMS point−to−multipoint Traffic CHannel
PCCH Paging Control CHannel
PCH Paging CHannel
PDU Protocol Data Unit
PHY PHYsical layer(物理層)
PhyCH Physical CHannels
RACH Random Access CHannel
RLC Radio Link Control
RRC Radio Resource Control
SAP Service Access Point
SDU Service Data Unit
SHCCH SHared channel Control CHannel
SN Sequence Number(シーケンス番号)
SUFI SUper FIeld
TCH Traffic CHannel(トラヒックチャネル)
TDD Time Division Duplex(時分割複信)
TFI Transport Format Indicator
TM Transparent Mode
TMD Transparent Mode Data
TTI Transmission Time Interval
U− User−(ユーザ−)
UE User Equipment(ユーザ機器)
UL UpLink(アップリンク)
UM Unacknowledged Mode
UMD Unacknowledged Mode Data
UMTS Universal Mobile Telecommunications System
UTRA UMTS Terrestrial Radio Access
UTRAN UMTS Terrestrial Radio Access Network
MBSFN multicast broadcast single frequency network
MCE MBMS coordinating entity
MCH multicast channel(マルチキャストチャネル)
DL−SCH downlink shared channel
MSCH MBMS control channel
PDCCH physical downlink control channel
PDSCH physical downlink shared channel
本明細書で使用される時に、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」、および類似物は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなどであるがこれらに限定はされないコンピュータ関連のエンティティを含むことが意図されている。たとえば、コンポーネントを、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定はされない。たとえば、コンピューティングデバイスで動作するアプリケーションとそのコンピューティングデバイスとの両方を、コンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントが、1つのプロセスおよび/または実行のスレッド内に存在することができ、1つのコンポーネントを、1つのコンピュータ上に局所化し、かつ/または複数のコンピュータの間で分散させることができる。さらに、これらのコンポーネントは、その上にさまざまなデータ構造を格納されたさまざまなコンピュータ可読媒体から実行することができる。コンポーネントは、信号によって、ローカルシステム内の別のコンポーネント、分散システム、および/または他のシステムとのインターネットなどの網全体にわたって相互作用するあるコンポーネントからのデータなど、1つまたは複数のデータパケットを有する信号によるなど、ローカルプロセスおよび/または遠隔プロセスによって通信することができる。
【0067】
さらに、さまざまな態様を、本明細書で有線端末または無線端末とすることができる端末に関連して説明する。端末を、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者ステーション、移動局、移動体、移動体デバイス、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ぶこともできる。無線端末を、セル電話、衛星電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(wireless local loop)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。さらに、さまざまな態様を、本明細書で基地局に関連して説明する。基地局を、無線端末(1つまたは複数)と通信するのに利用することができ、アクセスポイント、Node B、またはある他の用語で呼ぶこともできる。
【0068】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、そうではないと指定されるか文脈から明白である場合を除いて、句「XはAまたはBを使用する」は、自然に包括的な順列のすべてを意味することが意図されている。すなわち、句「XはAまたはBを使用する」は、XはAを使用する、XはBを使用する、またはXはAとBとの両方を使用するという実例のいずれによっても満足される。さらに、冠詞「a」および「an」は、本願および添付の特許請求の範囲で使用される時に、そうではないと指定されるか文脈から単数形に向けられることが明白である場合を除いて、一般に「1つまたは複数」を意味すると解釈されなければならない。
【0069】
本明細書で説明する技法を、符号分割多元接続、時分割多元接続、周波数分割多元接続、直交周波数分割多元接続、SC−FDMA、および他のシステムなどのさまざまな無線通信システムに使用することができる。用語「システム」、「網」、および「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。符号分割多元接続システムは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000、その他などの無線テクノロジを実施することができる。UTRAは、W−CDMA(Wideband−CDMA)および符号分割多元接続の他の変形を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000標準規格、IS−95標準規格、およびIS−856標準規格を包含する。時分割多元接続システムは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)などの無線テクノロジを実施することができる。直交周波数分割多元接続システムは、E−UTRA(Evolved UTRA)、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDMその他などの無線テクノロジを実施することができる。UTRAおよびE−UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを使用するUMTSのリリースであり、E−UTRAは、ダウンリンクで直交周波数分割多元接続、アップリンクでSC−FDMAを使用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名前の組織からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名前の組織からの文書に記載されている。さらに、そのような無線通信システムは、さらに、対にされない免許不要のスペクトル、802.xx無線LAN、BLUETOOTH(登録商標)、および任意の他の短距離または長距離の無線通信技法をしばしば使用する、ピアツーピア(たとえば、移動体対移動体)アドホック網システムを含むことができる。
【0070】
さまざまな態様または特徴を、複数のデバイス、コンポーネント、モジュール、および類似物を含むことができるシステムに関して提示する。これらのさまざまなシステムが、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または図面に関連して述べられるデバイス、コンポーネント、モジュールなどのすべては含まない場合があることを理解し、了解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【0071】
本明細書で開示される態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組合せを用いて実施しまたは実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替案では、プロセッサを、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサを、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実施することもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上で説明したステップおよび/またはアクションのうちの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0072】
さらに、本明細書で開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションを、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知のすべての他の形の記憶媒体に存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替案では、記憶媒体を、プロセッサと一体とすることができる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体が、1つのASIC内に存在することができる。さらに、このASICが、ユーザ端末内に存在することができる。代替案では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に別個のコンポーネントとして存在することができる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションが、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令のうちの1つまたは任意の組合せまたはセットとして存在することができる。
【0073】
1つまたは複数の態様では、説明された機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはその任意の組合せで実施することができる。ソフトウェアで実施される場合に、機能を、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして格納し、あるいは伝送することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするすべての媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできるすべての使用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを担持しまたは格納するのに使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができる。また、すべての接続を、コンピュータ可読媒体と呼ぶことができる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、ディジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、ラジオ、およびマイクロ波などの無線テクノロジを使用して伝送される場合に、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、または赤外線、ラジオ、およびマイクロ波などの無線テクノロジは、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk and disc)は、本明細書で使用される時に、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピディスク、およびblu−rayディスクを含み、diskは、通常はデータを磁気的に再生し、discは、通常はレーザを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれなければならない。
【0074】
前述の開示は、例示的な態様および/または態様を述べるが、さまざまな変更および修正を添付の特許請求の範囲によって定義される説明された態様および/または態様の範囲から逸脱せずに行うことができることに留意されたい。さらに、説明された態様および/または態様の要素は、単数形で説明されまたは請求される場合があるが、単数形に対する限定が明示的に述べられない限り、複数形が企図されている。さらに、そうではないと述べられない限り、すべての態様および/または態様のすべてまたは一部を、任意の他の態様および/または態様のすべてまたは部分と共に利用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得ることと、
前記基地局で、前記位置データに基づいて、前記入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納することであって、各仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、格納することと、
前記基地局で、各仮想地理ビンに格納された前記測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約することと、
前記基地局から、前記位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送することと
を備える、無線網の性能測定値を生成する方法。
【請求項2】
前記性能測定値の前記少なくとも一部を格納する前に、前記受け取られた性能測定値から前記移動体デバイスを個別に識別する性能測定値を除去すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記網マネージャから情報を受信し、前記伝送されたデータに応答して、定義された地理領域のうちの少なくとも1つを再定義するように前記基地局に促すこと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
移動体デバイスから性能測定値および位置データを得ることは、
基地局で、カバレージおよびサービスの品質ならびに位置データを測定し、前記測定値を前記基地局に報告するように少なくとも1つの移動体デバイスを構成することと、
前記基地局で、カバレージ品質測定値、サービス品質測定値、および位置データを前記移動体デバイスから受信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記集約することは、1つまたは複数の位置ベースの性能測定値を生成するために、複数の仮想地理ビンからの前記入手された測定値の少なくとも一部を集約することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局で、前記位置ベースの性能測定値を性能測定値ファイルにフォーマットすることであって、前記性能測定値ファイルは、前記網マネージャによって認識可能になるようにフォーマットされる、フォーマットすること
をさらに備え、前記伝送することは、前記性能測定値ファイルの少なくとも一部を前記網マネージャに伝送することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記性能測定値は、
前記無線デバイスからアクセス可能な基地局あたりの前記無線デバイスで受信された信号電力、
前記無線デバイスからアクセス可能な各基地局の搬送波対干渉比、
無線デバイス伝送電力、
無線デバイスブロックヘッダレート、
無線デバイスバッファ状況、または
コールドロップ状況
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記位置データは、緯度および経度データまたは網位置データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記格納することは、前記性能測定値が受け取られる時に前記性能測定値として前記少なくとも一部を前記仮想地理ビン内に格納することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記仮想地理ビンは、複数の時間期間に論理的に分割され、前記格納することは、前記性能測定値が受け取られた時刻に従って前記仮想地理ビンの選択された分割に前記性能測定値として前記少なくとも一部を格納することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記仮想地理ビンに対応する前記定義された地理区域は、前記基地局によってサービスされる前記セル全体にわたって連続的に均一に分布する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされる前記セルを通って定義される方向に対応する定義されたデカルト座標に連続的に分布する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記仮想地理ビンは、前記基地局を中心とする定義された極座標を用いて前記基地局によってサービスされる前記セルに連続的に分布する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記仮想地理ビンは、前記網マネージャによって事前に決定される位置で仮想地理ビンのより高い密度を伴って、前記基地局によってサービスされる前記セル全体にわたって不均一に連続的に分布する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記集約されたデータの少なくとも一部を伝送することは、
トリガするイベントが発生したかどうかを判定することと、
前記トリガするイベントが発生したことの判定の際に、伝送されるべき前記集約されたデータの少なくとも所定の部分を準備することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記トリガするイベントは、
時間の所定の持続時間の経過、
前記ストレージアレイでの所定の個数の入力の受取、
前記ストレージアレイでの所定の個数の少なくとも1つの性能測定値入力の受取、または
前記網マネージャからの要求の受取
のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得るための第1モジュールと、
前記基地局で、前記位置データに基づいて、前記入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納するための第2モジュールであって、各仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、第2モジュールと、
前記基地局で、各仮想地理ビンに格納された前記測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約することを前記基地局で集約するための第3モジュールと、
前記基地局から、前記位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送するための第4モジュールと
を備える、無線網の性能測定値を生成するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項18】
コンピュータに、移動体デバイスから性能測定値および位置データを入手させるためのコードの第1組と、
前記コンピュータに、前記位置データに基づいて、前記入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納させるためのコードの第2組であって、各仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、第2組と、
前記コンピュータに、各仮想地理ビンに格納された前記測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約させるためのコードの第3組と、
前記コンピュータに、前記位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送させるためのコードの第4組と
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項19】
基地局で、移動体デバイスから性能測定値および位置データを得る手段と、
前記基地局で、前記位置データに基づいて、前記入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納する手段であって、各仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、格納する手段と、
前記基地局で、各仮想地理ビンに格納された前記測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約する手段と、
前記基地局から、前記位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送する手段と
を備える装置。
【請求項20】
移動体デバイスから性能測定値および位置データを得るように動作可能な受信機と、
前記位置データに基づいて、前記入手された測定値の少なくとも一部をストレージアレイの少なくとも1つの仮想地理ビンに格納するように動作可能なストレージモジュールであって、各仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされるセル内の異なる地理区域に対応する、ストレージモジュールと、
各仮想地理ビンに格納された前記測定値の少なくとも一部を1つまたは複数の位置ベースの性能測定値に集約するように動作可能な処理モジュールと、
前記位置ベースの性能測定値の少なくとも一部を網マネージャに伝送するように動作可能な送信機と
を備える装置。
【請求項21】
前記ストレージモジュールは、前記性能測定値の前記少なくとも一部を格納する前に、前記受け取られた性能測定値から前記移動体デバイスを個別に識別する性能測定値を除去するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
少なくともカバレージ品質、サービス品質、および位置データを含む性能測定値を測定し、前記測定値を前記基地局に報告するように少なくとも1つの移動体デバイスを構成するように動作可能な構成モジュールをさらに備える、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記処理モジュールは、1つまたは複数の位置ベースの性能測定値を生成するために、複数の仮想地理ビンからの前記入手された測定値の少なくとも一部を集約するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記処理モジュールは、前記位置ベースの性能測定値を性能測定値ファイルにフォーマットするようにさらに動作可能であり、前記性能測定値ファイルは、前記網マネージャによって認識可能になるようにフォーマットされ、
前記送信機は、前記性能測定値ファイルの少なくとも一部を前記網マネージャに伝送するようにさらに動作可能である
請求項20に記載の装置。
【請求項25】
前記受信機は、前記網マネージャから情報を受信し、前記伝送されたデータに応答して、定義された地理領域のうちの少なくとも1つを再定義するように前記基地局に促すようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項26】
前記性能測定値は、
前記無線デバイスからアクセス可能な基地局あたりの前記無線デバイスで受信された信号電力、
前記無線デバイスからアクセス可能な各基地局の搬送波対干渉比、
無線デバイス伝送電力、
無線デバイスブロックヘッダレート、
無線デバイスバッファ状況、または
コールドロップ状況
のうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項27】
前記位置データは、緯度および経度データまたは網位置データを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項28】
前記ストレージモジュールは、前記性能測定値が受け取られる時に前記性能測定値として前記少なくとも一部を前記仮想地理ビン内に格納するようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項29】
前記処理モジュールは、
各仮想地理ビンを複数の時間期間に論理的に分割し、
前記性能測定値が受け取られた時刻に従って前記仮想地理ビンの選択された分割に前記性能測定値として前記少なくとも一部を格納する
ようにさらに動作可能である、請求項20に記載の装置。
【請求項30】
前記仮想地理ビンに対応する前記定義された地理区域は、前記基地局によってサービスされる前記セル全体にわたって連続的に均一に分布する、請求項20に記載の装置。
【請求項31】
前記仮想地理ビンは、前記基地局によってサービスされる前記セルを通って定義される方向に対応する定義されたデカルト座標に連続的に分布する、請求項20に記載の装置。
【請求項32】
前記仮想地理ビンは、前記基地局を中心とする定義された極座標を用いて前記基地局によってサービスされる前記セルに連続的に分布する、請求項20に記載の装置。
【請求項33】
前記仮想地理ビンは、前記網マネージャによって事前に決定される位置で仮想地理ビンのより高い密度を伴って、前記基地局によってサービスされる前記セル全体にわたって不均一に連続的に分布する、請求項20に記載の装置。
【請求項34】
トリガするイベントが発生したかどうかを判定し、
前記トリガするイベントが発生したことの判定の際に、伝送されるべき前記集約されたデータの少なくとも所定の部分を準備する
ように動作可能な報告モジュールをさらに備える、請求項20に記載の装置。
【請求項35】
前記トリガするイベントは、
時間の所定の持続時間の経過、
前記ストレージアレイでの所定の個数の入力の受取、
前記ストレージアレイでの所定の個数の少なくとも1つの性能測定値入力の受取、または
前記網マネージャからの要求の受取
のうちの少なくとも1つを含む、請求項34に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−59053(P2013−59053A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−230609(P2012−230609)
【出願日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【分割の表示】特願2011−513611(P2011−513611)の分割
【原出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu−ray
2.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】