無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置
【課題】送信データ量を減少し、システム効率を向上させるために、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、複数のＵＥ（ユーザー端末）グループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける段階とを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【解決手段】方法は、複数のＵＥ（ユーザー端末）グループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける段階とを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置に関し、特に伝送データ量を減少することで伝送時間を減少し、システム効率を向上させる方法及び装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
第三世代移動通信技術はＷＣＤＭＡ（広帯域多元分割接続）方式で高スペクトル利用効率、高カバー率、優れた通話品質と高速のマルチメディアデータ伝送を実現するとともに、ＱｏＳ（サービス品質）の確保、柔軟性のある双方向通信の実現、よりよい通信品質の提供、通話中断率の低減に大きく寄与する。第三世代移動通信システムを通して、ユーザーは無線通信装置（例えば携帯電話）で映像通信、電話会議、オンラインゲーム、オンラインミュージック、電子メールを楽しむことができる。もっとも、これらの機能は迅速かつ実時間の送信機能に頼る。帯域幅の利用効率とパケットデータの処理効率を向上させ、上り・下りの送信速度を改善するために、従来の第三世代移動通信技術にはＨＳＤＰＡ（高速ダウンリンクパケットアクセス）とＨＳＵＰＡ（高速アップリンクパケットアクセス）が導入された。
【０００３】
ＨＳＤＰＡシステムについて、ＵＥ（ユーザー端末）では、物理層はＨＳ−ＰＤＳＣＨ（高速物理ダウンリンク共用チャネル）を通してペイロードデータを受信し、ＨＳ−ＤＰＣＣＨ（高速物理制御チャネル）を通してＡＣＫ／ＮＡＣＫ（肯定応答／否定応答）メッセージとＣＱＩ（チャネル品質識別子）情報を返送（アップロード）する。ＭＡＣ（媒体アクセス制御）層はＭＡＣ−ｈｓ（高速ＭＡＣ）エンティティーを利用し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してペイロードデータからデータパケットを受信する。なお、ＨＳ−ＳＣＣＨ（ＨＳ−ＤＳＣＨ共用制御チャネル）は物理ダウンリンクチャネルとしてＨＳ−ＤＳＣＨに関する制御信号（例えば復調情報）を伝送する。
【０００４】
一方、ＲＲＣ（無線資源制御）プロトコルでは、ＲＲＣ状態は非接続状態と接続状態に二分される。接続状態としてはＣＥＬＬ＿ＤＣＨ（セル専用チャネル）状態と、ＣＥＬＬ＿ＰＣＨ（セルページングチャネル）状態と、ＵＲＡ＿ＰＣＨ（ＵＴＲＡＮ登録領域ページングチャネル）状態と、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセスチャネル）状態などがあり、非接続状態としてはアイドリング状態がある。
【０００５】
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態では、ダウンリンクのデータと制御信号の伝送経路は上から下までＲＬＣ（無線リンク制御）層によるＣＴＣＨ（共通トラヒックチャネル）とＣＣＣＨ（共通制御チャネル）または／及びＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）とＤＣＣＨ（専用制御チャネル）、ＭＡＣ層によるＦＡＣＨ（フォワードリンクアクセスチャネル）、及び物理層によるＳ−ＣＣＰＣＨ（副次共通制御物理チャネル）となる。ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態、ＣＥＬＬ−ＰＣＨ状態またはＵＲＡ＿ＰＣＨ状態の効能を強化するために、３ＧＰＰはＣＥＬＬ＿ＤＣＨ状態以外、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態、ＣＥＬＬ−ＰＣＨ状態及びＵＲＡ＿ＰＣＨ状態に対してもＨＳＤＰＡと同様な機能を導入した。ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態にＨＳＤＰＡと同様な機能を導入した結果、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥが特定のチャネル（ＢＣＣＨ、ＣＣＣＨ、ＤＣＣＨとＤＴＣＨ）においてＨＳ−ＤＳＣＨを利用することを可能となり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のピークデータ率、信号遅延、状態遷移遅延、ダウンロード回数、フレキシブルセル容量（ｆｌｅｘｉｂｌｅ ｃｅｌｌ ｃａｐａｃｉｔｙ）が改善される。この場合、ダウンリンク伝送経路のＦＡＣＨとＳ−ＣＣＰＣＨはＨＳ−ＤＳＣＨとＨＳ−ＰＤＳＣＨに取って代わられる。
【０００６】
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク受信機能を起動するために、従来の技術では２種類の方法がある。第一はシステム情報ブロードキャスト方式に基づいて、ＵＴＲＡＮでＨＳ−ＳＣＣＨ構成、ＨＳ−ＤＳＣＨ構成、及び共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）などの送信パラメータを利用してＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＨＳ−ＤＳＣＨの受信状態を設定し、ＭＡＣ−ｃ（共通ＭＡＣ）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速ＭＡＣ）層のＳＤＵ（サービスデータユニット）とする。第二は専用Ｈ−ＲＮＴＩでＵＥの高速ダウンリンク受信機能を起動し、ＭＡＣ−ｄ（専用ＭＡＣ）層またはＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする。しかし、以上の動作方法には種々の問題がある。
【０００７】
まず、ＣＣＣＨとＢＣＣＨの送信について、複数のＵＥデータは１本のＨＳ−ＤＳＣＨの送信時間間隔に結合することができ、しかも基地局はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に対応するＵＥデータを保持する必要がないので、前記第一の方法（共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いてＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする方法）はシステムエラーをもたらさない。しかし、ＤＣＣＨとＤＴＣＨでの伝送については、前記第一方法は以下のような種々の欠点を有する。
【０００８】
ＨＳ−ＳＣＣＨのフレームにおいて、共通Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの伝送に用いれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するすべてのＵＥは対応するＨＳ−ＰＤＳＣＨに対して復号プロセスを実行しなければならない。これは別途の電力消費をもたらすのみならず、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信するか、スケジューリングに影響することがありうる。
【０００９】
また、共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いてＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするときは、ＵＥ ＩＤ指示フィールドなど不必要な送信データを増やすか、ＵＥ ＩＤタイプ指示フィールド、ＴＣＴＦ（目標チャネルタイプフィールド）、Ｃ／Ｔ（論理チャネル指示）フィールドなどを利用することがありうる。これらフィールドの定義は関連通信プロトコルに規定されるので、ここで説明を省略する。
【００１０】
一方、ＨＳ−ＳＣＣＨのフレームにおいて、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの伝送に用いて、ＭＡＣ−ｄ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓのＳＤＵとした場合では、基地局はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥに対応する専用Ｈ−ＲＮＴＩを保持しなければならない。この場合、複数のＵＥデータを同じ送信時間間隔に結合することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明は送信データ量を減少し、システム効率を向上させるために、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
本発明は、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、複数のＵＥ（ユーザー端末）グループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードリンクアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受ける段階とを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【００１３】
本発明は更に、無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してＤＣＣＨ（専用制御チャネル）とＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）の送信を受ける段階と、ＭＡＣ−ｃ（共通媒体アクセス制御）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速媒体アクセス制御）層のＳＤＵ（サービスプロトコルデータユニット）とする段階と、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない段階とを含む。
【００１４】
本発明は更に、以下のような無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける段階と、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する段階と、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない段階とを含む。
【００１５】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする段階を含む。
【００１６】
本発明は更に、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードと、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するときに、当該ＵＥグループの各ＵＥが複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受けるように制御するコードとを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【００１７】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするコードと、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まないコードとを含む。
【００１８】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用するコードと、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まないコードとを含む。
【００１９】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにするコードを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２０】
かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図を参照にして以下に説明する。
【００２１】
図１を参照する。図１は無線通信装置１００のブロック図である。説明を簡素化するため、図１では無線通信装置１００の入力装置１０２、出力装置１０４、制御回路１０６、ＣＰＵ（中央処理装置）１０８、記憶装置１１０、プログラムコード１１２及びトランシーバー１１４のみ描かれている。無線通信装置１００では、制御回路１０６はＣＰＵ１０８を用いて記憶装置１１０に記録されたプログラムコード１１２を実行し、無線通信装置１００の動作を制御し、入力装置１０２（例えばキーボード）でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置１０４（スクリーン、スピーカーなど）で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー１１４は受信した信号を制御回路１０６に送信し、または制御回路１０６による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー１１４は第一層の一部とみなされ、制御回路１０６は第二層と第三層の機能を実現する。望ましくは、無線通信装置１００は第三世代移動通信システムに用いられるネットワークまたはＵＥである。
【００２２】
図２を参照する。図２は図１に示すプログラムコード１１２を表す説明図である。プログラムコード１１２はアプリケーション層２００と、第三層インターフェイス２０２と、第二層インターフェイス２０６を備え、第一層インターフェイス２１８と接続されている。第二層インターフェイス２０６は副層としてＲＬＣエンティティー２２４とＭＡＣエンティティー２２６を含む。ＲＬＣエンティティー２２４は送信品質に応じて送信対象のデータと制御信号に対して、セグメント化、再アセンブリ、連結、パッディング、再送、シーケンスチェック、重複検出などの処理を行う。ＭＡＣエンティティー２２６は第三層インターフェイス（無線資源制御＝ＲＲＣ層）２０２の無線資源割当指令に基づいて、ＲＬＣエンティティー２２４の論理チャネルからのパケットを、通常、共用または専用トランスポートチャネルにそれぞれ対応し、チャネルマッピング、多重化、送信形式選択、ランダムアクセス制御などの処理を行う。
【００２３】
前記のとおり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の効能を強化するために、従来の技術ではＣＥＬＬ＿ＤＣＨ状態以外、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に対してもＨＳＤＰＡと同様な機能を導入し、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のピークデータ率、信号遅延、状態遷移遅延、ダウンロード回数、フレキシブルセル容量を改善する。それに鑑みて、本発明の実施例ではシステム効率向上プログラムコード２２０を提供し、送信される信号またはフィールドを減少し、システム効率を向上させる。図３を参照する。図３は本発明の実施例による方法３０のフローチャートである。下記方法３０は無線通信システムのシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００２４】
ステップ３００：開始。
ステップ３０２：複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てる。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
ステップ３０４：複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける。
ステップ３０６：終了。
【００２５】
以上のとおり、複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩをそれぞれＵＥグループにを割り当てた後、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける。この場合、共通Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信に用いれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨで動作するすべてのＵＥは当該共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいてＨＳ−ＳＣＣＨの送信を受けるので、電力消費を節減し、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信妨害を回避し、スケジューリングを正常実行を確保することができる。
【００２６】
望ましくは、本発明の実施例ではＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てる。なお、各共通Ｈ−ＲＮＴＩの最上位ビットと最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すものとして利用することができる。
【００２７】
したがって、上記方法３０を利用した場合、同じＵＥグループに属する各ＵＥは対応する共通Ｈ−ＲＮＴＩを保持するか、またはその指定／設定／通報を受けるので、不必要な電力消費を節減し、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信妨害を解消し、スケジューリングを円滑にしてシステム効率を向上させることができる。
【００２８】
図４を参照する。図４は本発明の実施例による方法４０のフローチャートである。下記方法４０は無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００２９】
ステップ４００：開始。
ステップ４０２：ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける。
ステップ４０４：ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする。
ステップ４０６：上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない。
ステップ４０８：終了。
【００３０】
以上のとおり、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信するとき、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとすれば、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３１】
望ましくは、本発明の実施例において、チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ及び／またはＣ／Ｔフィールドである。
【００３２】
したがって、方法４０によれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥがＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信し、かつＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとした場合では、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３３】
図５を参照する。図５は本発明の実施例による方法５０のフローチャートである。下記方法５０は無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００３４】
ステップ５００：開始。
ステップ５０２：ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける。
ステップ５０４：ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する。
ステップ５０６：上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない。
ステップ５０８：終了。
【００３５】
以上のとおり、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信するとき、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、かつＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いれば、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３６】
望ましくは、本発明の実施例において、チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ及び／またはＣ／Ｔフィールドであり、ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールド及び／またはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドである。
【００３７】
したがって、方法５０によれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥがＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信し、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、かつＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いた場合では、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３８】
図６を参照する。図６は本発明の実施例による方法６０のフローチャートである。下記方法６０は無線通信システムのシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００３９】
ステップ６００：開始。
ステップ６０２：ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする。
ステップ６０４：終了。
【００４０】
以上のとおり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが同じサービスを共用するとき、本発明の実施例では共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする。この場合、当該複数のＵＥは同じグループとなったので、ＵＥデータを１つの送信時間間隔に結合することができ、グループＩＤ指示フィールドを送信するか、またはＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのＵＥ ＩＤ指示フィールドとＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドをその他のデータで置き換える必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００４１】
望ましくは、本発明の実施例において、複数のＵＥが共用するサービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信である。なお、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて、本発明の実施例では複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＰＤＳＣＨに結合することで、データ送信量を減少し、システム効率を向上させることができる。
【００４２】
以上のとおり、本発明の実施例はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の動作を改善し、システム効率を向上させ、従来の技術の欠点を解消することができる。
【００４３】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施例による無線通信装置のブロック図である。
【図２】図１に示すプログラムコードを表す説明図である。
【図３】本発明の実施例による第一の方法のフローチャートである。
【図４】本発明の実施例による第二の方法のフローチャートである。
【図５】本発明の実施例による第三の方法のフローチャートである。
【図６】本発明の実施例による第四の方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【００４５】
１００ 無線通信装置
１０２ 入力装置
１０４ 出力装置
１０６ 制御回路
１０８ ＣＰＵ
１１０ 記憶装置
１１２ プログラムコード
１１４ トランシーバー
２００ アプリケーション層
２０２ 第三層インターフェイス
２０６ 第二層インターフェイス
２１８ 第一層インターフェイス
２２０ システム効率向上プログラムコード
２２４ ＲＬＣエンティティー
２２６ ＭＡＣエンティティー
【技術分野】
【０００１】
本発明は無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置に関し、特に伝送データ量を減少することで伝送時間を減少し、システム効率を向上させる方法及び装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
第三世代移動通信技術はＷＣＤＭＡ（広帯域多元分割接続）方式で高スペクトル利用効率、高カバー率、優れた通話品質と高速のマルチメディアデータ伝送を実現するとともに、ＱｏＳ（サービス品質）の確保、柔軟性のある双方向通信の実現、よりよい通信品質の提供、通話中断率の低減に大きく寄与する。第三世代移動通信システムを通して、ユーザーは無線通信装置（例えば携帯電話）で映像通信、電話会議、オンラインゲーム、オンラインミュージック、電子メールを楽しむことができる。もっとも、これらの機能は迅速かつ実時間の送信機能に頼る。帯域幅の利用効率とパケットデータの処理効率を向上させ、上り・下りの送信速度を改善するために、従来の第三世代移動通信技術にはＨＳＤＰＡ（高速ダウンリンクパケットアクセス）とＨＳＵＰＡ（高速アップリンクパケットアクセス）が導入された。
【０００３】
ＨＳＤＰＡシステムについて、ＵＥ（ユーザー端末）では、物理層はＨＳ−ＰＤＳＣＨ（高速物理ダウンリンク共用チャネル）を通してペイロードデータを受信し、ＨＳ−ＤＰＣＣＨ（高速物理制御チャネル）を通してＡＣＫ／ＮＡＣＫ（肯定応答／否定応答）メッセージとＣＱＩ（チャネル品質識別子）情報を返送（アップロード）する。ＭＡＣ（媒体アクセス制御）層はＭＡＣ−ｈｓ（高速ＭＡＣ）エンティティーを利用し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してペイロードデータからデータパケットを受信する。なお、ＨＳ−ＳＣＣＨ（ＨＳ−ＤＳＣＨ共用制御チャネル）は物理ダウンリンクチャネルとしてＨＳ−ＤＳＣＨに関する制御信号（例えば復調情報）を伝送する。
【０００４】
一方、ＲＲＣ（無線資源制御）プロトコルでは、ＲＲＣ状態は非接続状態と接続状態に二分される。接続状態としてはＣＥＬＬ＿ＤＣＨ（セル専用チャネル）状態と、ＣＥＬＬ＿ＰＣＨ（セルページングチャネル）状態と、ＵＲＡ＿ＰＣＨ（ＵＴＲＡＮ登録領域ページングチャネル）状態と、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードアクセスチャネル）状態などがあり、非接続状態としてはアイドリング状態がある。
【０００５】
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態では、ダウンリンクのデータと制御信号の伝送経路は上から下までＲＬＣ（無線リンク制御）層によるＣＴＣＨ（共通トラヒックチャネル）とＣＣＣＨ（共通制御チャネル）または／及びＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）とＤＣＣＨ（専用制御チャネル）、ＭＡＣ層によるＦＡＣＨ（フォワードリンクアクセスチャネル）、及び物理層によるＳ−ＣＣＰＣＨ（副次共通制御物理チャネル）となる。ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態、ＣＥＬＬ−ＰＣＨ状態またはＵＲＡ＿ＰＣＨ状態の効能を強化するために、３ＧＰＰはＣＥＬＬ＿ＤＣＨ状態以外、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態、ＣＥＬＬ−ＰＣＨ状態及びＵＲＡ＿ＰＣＨ状態に対してもＨＳＤＰＡと同様な機能を導入した。ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態にＨＳＤＰＡと同様な機能を導入した結果、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥが特定のチャネル（ＢＣＣＨ、ＣＣＣＨ、ＤＣＣＨとＤＴＣＨ）においてＨＳ−ＤＳＣＨを利用することを可能となり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のピークデータ率、信号遅延、状態遷移遅延、ダウンロード回数、フレキシブルセル容量（ｆｌｅｘｉｂｌｅ ｃｅｌｌ ｃａｐａｃｉｔｙ）が改善される。この場合、ダウンリンク伝送経路のＦＡＣＨとＳ−ＣＣＰＣＨはＨＳ−ＤＳＣＨとＨＳ−ＰＤＳＣＨに取って代わられる。
【０００６】
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の高速ダウンリンク受信機能を起動するために、従来の技術では２種類の方法がある。第一はシステム情報ブロードキャスト方式に基づいて、ＵＴＲＡＮでＨＳ−ＳＣＣＨ構成、ＨＳ−ＤＳＣＨ構成、及び共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）などの送信パラメータを利用してＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＨＳ−ＤＳＣＨの受信状態を設定し、ＭＡＣ−ｃ（共通ＭＡＣ）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速ＭＡＣ）層のＳＤＵ（サービスデータユニット）とする。第二は専用Ｈ−ＲＮＴＩでＵＥの高速ダウンリンク受信機能を起動し、ＭＡＣ−ｄ（専用ＭＡＣ）層またはＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする。しかし、以上の動作方法には種々の問題がある。
【０００７】
まず、ＣＣＣＨとＢＣＣＨの送信について、複数のＵＥデータは１本のＨＳ−ＤＳＣＨの送信時間間隔に結合することができ、しかも基地局はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に対応するＵＥデータを保持する必要がないので、前記第一の方法（共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いてＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする方法）はシステムエラーをもたらさない。しかし、ＤＣＣＨとＤＴＣＨでの伝送については、前記第一方法は以下のような種々の欠点を有する。
【０００８】
ＨＳ−ＳＣＣＨのフレームにおいて、共通Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの伝送に用いれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するすべてのＵＥは対応するＨＳ−ＰＤＳＣＨに対して復号プロセスを実行しなければならない。これは別途の電力消費をもたらすのみならず、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信するか、スケジューリングに影響することがありうる。
【０００９】
また、共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いてＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするときは、ＵＥ ＩＤ指示フィールドなど不必要な送信データを増やすか、ＵＥ ＩＤタイプ指示フィールド、ＴＣＴＦ（目標チャネルタイプフィールド）、Ｃ／Ｔ（論理チャネル指示）フィールドなどを利用することがありうる。これらフィールドの定義は関連通信プロトコルに規定されるので、ここで説明を省略する。
【００１０】
一方、ＨＳ−ＳＣＣＨのフレームにおいて、専用Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの伝送に用いて、ＭＡＣ−ｄ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓのＳＤＵとした場合では、基地局はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のＵＥに対応する専用Ｈ−ＲＮＴＩを保持しなければならない。この場合、複数のＵＥデータを同じ送信時間間隔に結合することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明は送信データ量を減少し、システム効率を向上させるために、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法及び装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
本発明は、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、複数のＵＥ（ユーザー端末）グループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードリンクアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受ける段階とを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【００１３】
本発明は更に、無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してＤＣＣＨ（専用制御チャネル）とＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）の送信を受ける段階と、ＭＡＣ−ｃ（共通媒体アクセス制御）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速媒体アクセス制御）層のＳＤＵ（サービスプロトコルデータユニット）とする段階と、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない段階とを含む。
【００１４】
本発明は更に、以下のような無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける段階と、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する段階と、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない段階とを含む。
【００１５】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法を提供する。該方法は、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする段階を含む。
【００１６】
本発明は更に、無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードと、複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するときに、当該ＵＥグループの各ＵＥが複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受けるように制御するコードとを含む。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
【００１７】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするコードと、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まないコードとを含む。
【００１８】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用するコードと、上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まないコードとを含む。
【００１９】
本発明は更に、以下のような無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置を提供する。該通信装置は、通信装置の機能を実現する制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含む。該プログラムコードは、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにするコードを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２０】
かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図を参照にして以下に説明する。
【００２１】
図１を参照する。図１は無線通信装置１００のブロック図である。説明を簡素化するため、図１では無線通信装置１００の入力装置１０２、出力装置１０４、制御回路１０６、ＣＰＵ（中央処理装置）１０８、記憶装置１１０、プログラムコード１１２及びトランシーバー１１４のみ描かれている。無線通信装置１００では、制御回路１０６はＣＰＵ１０８を用いて記憶装置１１０に記録されたプログラムコード１１２を実行し、無線通信装置１００の動作を制御し、入力装置１０２（例えばキーボード）でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置１０４（スクリーン、スピーカーなど）で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー１１４は受信した信号を制御回路１０６に送信し、または制御回路１０６による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー１１４は第一層の一部とみなされ、制御回路１０６は第二層と第三層の機能を実現する。望ましくは、無線通信装置１００は第三世代移動通信システムに用いられるネットワークまたはＵＥである。
【００２２】
図２を参照する。図２は図１に示すプログラムコード１１２を表す説明図である。プログラムコード１１２はアプリケーション層２００と、第三層インターフェイス２０２と、第二層インターフェイス２０６を備え、第一層インターフェイス２１８と接続されている。第二層インターフェイス２０６は副層としてＲＬＣエンティティー２２４とＭＡＣエンティティー２２６を含む。ＲＬＣエンティティー２２４は送信品質に応じて送信対象のデータと制御信号に対して、セグメント化、再アセンブリ、連結、パッディング、再送、シーケンスチェック、重複検出などの処理を行う。ＭＡＣエンティティー２２６は第三層インターフェイス（無線資源制御＝ＲＲＣ層）２０２の無線資源割当指令に基づいて、ＲＬＣエンティティー２２４の論理チャネルからのパケットを、通常、共用または専用トランスポートチャネルにそれぞれ対応し、チャネルマッピング、多重化、送信形式選択、ランダムアクセス制御などの処理を行う。
【００２３】
前記のとおり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の効能を強化するために、従来の技術ではＣＥＬＬ＿ＤＣＨ状態以外、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態に対してもＨＳＤＰＡと同様な機能を導入し、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態のピークデータ率、信号遅延、状態遷移遅延、ダウンロード回数、フレキシブルセル容量を改善する。それに鑑みて、本発明の実施例ではシステム効率向上プログラムコード２２０を提供し、送信される信号またはフィールドを減少し、システム効率を向上させる。図３を参照する。図３は本発明の実施例による方法３０のフローチャートである。下記方法３０は無線通信システムのシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００２４】
ステップ３００：開始。
ステップ３０２：複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てる。各ＵＥグループは０個、１個または複数のＵＥを含む。
ステップ３０４：複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける。
ステップ３０６：終了。
【００２５】
以上のとおり、複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩをそれぞれＵＥグループにを割り当てた後、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得、保持するか、またはその指定／設定／通報を受ける。この場合、共通Ｈ−ＲＮＴＩをＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信に用いれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨで動作するすべてのＵＥは当該共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいてＨＳ−ＳＣＣＨの送信を受けるので、電力消費を節減し、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信妨害を回避し、スケジューリングを正常実行を確保することができる。
【００２６】
望ましくは、本発明の実施例ではＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てる。なお、各共通Ｈ−ＲＮＴＩの最上位ビットと最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すものとして利用することができる。
【００２７】
したがって、上記方法３０を利用した場合、同じＵＥグループに属する各ＵＥは対応する共通Ｈ−ＲＮＴＩを保持するか、またはその指定／設定／通報を受けるので、不必要な電力消費を節減し、専用Ｈ−ＲＮＴＩの受信妨害を解消し、スケジューリングを円滑にしてシステム効率を向上させることができる。
【００２８】
図４を参照する。図４は本発明の実施例による方法４０のフローチャートである。下記方法４０は無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００２９】
ステップ４００：開始。
ステップ４０２：ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける。
ステップ４０４：ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとする。
ステップ４０６：上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない。
ステップ４０８：終了。
【００３０】
以上のとおり、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信するとき、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとすれば、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３１】
望ましくは、本発明の実施例において、チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ及び／またはＣ／Ｔフィールドである。
【００３２】
したがって、方法４０によれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥがＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信し、かつＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとした場合では、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３３】
図５を参照する。図５は本発明の実施例による方法５０のフローチャートである。下記方法５０は無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００３４】
ステップ５００：開始。
ステップ５０２：ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける。
ステップ５０４：ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する。
ステップ５０６：上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない。
ステップ５０８：終了。
【００３５】
以上のとおり、ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信するとき、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、かつＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いれば、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３６】
望ましくは、本発明の実施例において、チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ及び／またはＣ／Ｔフィールドであり、ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールド及び／またはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドである。
【００３７】
したがって、方法５０によれば、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するＵＥがＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受信し、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、かつＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを用いた場合では、ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含む必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００３８】
図６を参照する。図６は本発明の実施例による方法６０のフローチャートである。下記方法６０は無線通信システムのシステム効率を向上させるに用いられ、システム効率向上プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。
【００３９】
ステップ６００：開始。
ステップ６０２：ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする。
ステップ６０４：終了。
【００４０】
以上のとおり、ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが同じサービスを共用するとき、本発明の実施例では共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする。この場合、当該複数のＵＥは同じグループとなったので、ＵＥデータを１つの送信時間間隔に結合することができ、グループＩＤ指示フィールドを送信するか、またはＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのＵＥ ＩＤ指示フィールドとＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドをその他のデータで置き換える必要がない。そうすれば、送信データを減少し、システム効率を向上させることができる。
【００４１】
望ましくは、本発明の実施例において、複数のＵＥが共用するサービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信である。なお、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて、本発明の実施例では複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＰＤＳＣＨに結合することで、データ送信量を減少し、システム効率を向上させることができる。
【００４２】
以上のとおり、本発明の実施例はＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態の動作を改善し、システム効率を向上させ、従来の技術の欠点を解消することができる。
【００４３】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施例による無線通信装置のブロック図である。
【図２】図１に示すプログラムコードを表す説明図である。
【図３】本発明の実施例による第一の方法のフローチャートである。
【図４】本発明の実施例による第二の方法のフローチャートである。
【図５】本発明の実施例による第三の方法のフローチャートである。
【図６】本発明の実施例による第四の方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【００４５】
１００ 無線通信装置
１０２ 入力装置
１０４ 出力装置
１０６ 制御回路
１０８ ＣＰＵ
１１０ 記憶装置
１１２ プログラムコード
１１４ トランシーバー
２００ アプリケーション層
２０２ 第三層インターフェイス
２０６ 第二層インターフェイス
２１８ 第一層インターフェイス
２２０ システム効率向上プログラムコード
２２４ ＲＬＣエンティティー
２２６ ＭＡＣエンティティー
【特許請求の範囲】
【請求項１】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
グループごとに０個、１個または複数のＵＥ（ユーザー端末）を含むＵＥグループからなった複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、
複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードリンクアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受ける段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項２】
前記複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てる段階は、ＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ（システム品質）要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てることを特徴とする請求項１に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項３】
前記複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩの各々の最上位ビットまたは最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すことを特徴とする請求項１に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項４】
無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してＤＣＣＨ（専用制御チャネル）とＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）の送信を受ける段階と、
ＭＡＣ−ｃ（共通媒体アクセス制御）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速媒体アクセス制御）層のＳＤＵ（サービスプロトコルデータユニット）とする段階と、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項５】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ（目標チャネルタイプフィールド）であることを特徴とする請求項４に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項６】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔ（論理チャネル指示）フィールドであることを特徴とする請求項４に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項７】
無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける段階と、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する段階と、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項８】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項９】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１０】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１１】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１２】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする段階を含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項１３】
前記サービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨで送信されることを特徴とする請求項１２に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１４】
前記方法は更に、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＤＳＰＣＨに結合する段階を含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１５】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
グループごとに０個、１個または複数のＵＥを含むＵＥグループからなった複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードと、
複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するときに、当該ＵＥグループの各ＵＥが複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受けるように制御するコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項１６】
前記複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードは、ＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てることを特徴とする請求項１５に記載の通信装置。
【請求項１７】
前記複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩの各々の最上位ビットまたは最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すことを特徴とする請求項１５に記載の通信装置。
【請求項１８】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするコードと、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まないコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項１９】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項１８に記載の通信装置。
【請求項２０】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項１８に記載の通信装置。
【請求項２１】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用するコードと、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まないコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項２２】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２３】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２４】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２５】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２６】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにするコードを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項２７】
前記サービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨで送信されることを特徴とする請求項２６に記載の通信装置。
【請求項２８】
前記プログラムコードは更に、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＤＳＰＣＨに結合するコードを含むことを特徴とする請求項２６に記載の通信装置。
【請求項１】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
グループごとに０個、１個または複数のＵＥ（ユーザー端末）を含むＵＥグループからなった複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩ（ＨＳ−ＤＳＣＨ無線ネットワーク識別子）を割り当てる段階と、
複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ（セルフォワードリンクアクセスチャネル）状態で動作するとき、当該ＵＥグループの各ＵＥは複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受ける段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項２】
前記複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てる段階は、ＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ（システム品質）要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てることを特徴とする請求項１に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項３】
前記複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩの各々の最上位ビットまたは最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すことを特徴とする請求項１に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項４】
無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨ（高速ダウンリンク共用チャネル）を通してＤＣＣＨ（専用制御チャネル）とＤＴＣＨ（専用トラヒックチャネル）の送信を受ける段階と、
ＭＡＣ−ｃ（共通媒体アクセス制御）層のＰＤＵ（プロトコルデータユニット）をＭＡＣ−ｈｓ（高速媒体アクセス制御）層のＳＤＵ（サービスプロトコルデータユニット）とする段階と、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まない段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項５】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦ（目標チャネルタイプフィールド）であることを特徴とする請求項４に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項６】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔ（論理チャネル指示）フィールドであることを特徴とする請求項４に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項７】
無線通信システムのＵＥにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＵＥがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受ける段階と、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用する段階と、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まない段階とを含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項８】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項９】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１０】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１１】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドであることを特徴とする請求項７に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１２】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる方法であって、
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにする段階を含むことを特徴とするシステム効率の向上方法。
【請求項１３】
前記サービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨで送信されることを特徴とする請求項１２に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１４】
前記方法は更に、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＤＳＰＣＨに結合する段階を含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム効率の向上方法。
【請求項１５】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
グループごとに０個、１個または複数のＵＥを含むＵＥグループからなった複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードと、
複数のＵＥグループの中のＵＥグループがＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作するときに、当該ＵＥグループの各ＵＥが複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩのうち１つを取得し、保持し、またはそれを指定され、設定され、または通報を受けるように制御するコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項１６】
前記複数のＵＥグループに複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを割り当てるコードは、ＵＥ ＩＤ指示の区別要求、サービスクラス、ＵＥの位置、モビリティ、ＱｏＳ要求またはサービス公衆陸上移動通信ネットワークに基づいて、または同様な送信レベル、ＣＱＩが得られた場合に複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩを複数のＵＥグループに割り当てることを特徴とする請求項１５に記載の通信装置。
【請求項１７】
前記複数の共通Ｈ−ＲＮＴＩの各々の最上位ビットまたは最下位ビットの数量は対応するＵＥグループの識別データを示すことを特徴とする請求項１５に記載の通信装置。
【請求項１８】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとするコードと、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドを含まないコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項１９】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項１８に記載の通信装置。
【請求項２０】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項１８に記載の通信装置。
【請求項２１】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
上記通信装置がＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、ＨＳ−ＤＳＣＨを通してＤＣＣＨとＤＴＣＨの送信を受けるコードと、
ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵをＭＡＣ−ｈｓ層のＳＤＵとし、ＨＳ−ＤＳＣＨの復号に少なくとも１つの共通Ｈ−ＲＮＴＩを利用するコードと、
上記ＭＡＣ−ｃ層のＰＤＵのヘッダはチャネルタイプを示すフィールドとＵＥデータを示すフィールドを含まないコードとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項２２】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＴＣＴＦであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２３】
前記チャネルタイプを示すフィールドはＣ／Ｔフィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２４】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤ指示フィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２５】
前記ＵＥデータを示すフィールドはＵＥ ＩＤタイプ指示フィールドであることを特徴とする請求項２１に記載の通信装置。
【請求項２６】
無線通信システムにおいてシステム効率を向上させる通信装置であって、
通信装置の機能を実現する制御回路と、
制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、プログラムコードを記憶する記憶装置とを含み、前記プログラムコードは、
ＣＥＬＬ＿ＦＡＣＨ状態で動作し、それぞれ異なった専用Ｈ−ＲＮＴＩを有する複数のＵＥが無線通信システムのサービスを共用するとき、共通Ｈ−ＲＮＴＩまたは共用グループ識別子を当該複数のＵＥに割り当て、当該複数のＵＥを同じグループにするコードを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項２７】
前記サービスはＤＣＣＨとＤＴＣＨで送信されることを特徴とする請求項２６に記載の通信装置。
【請求項２８】
前記プログラムコードは更に、共通Ｈ−ＲＮＴＩに基づいて複数のＵＥに対応するデータをＨＳ−ＤＳＰＣＨに結合するコードを含むことを特徴とする請求項２６に記載の通信装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００８−２０６１５７（Ｐ２００８−２０６１５７Ａ）
【公開日】平成２０年９月４日（２００８．９．４）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００８−３６７０７（Ｐ２００８−３６７０７）
【出願日】平成２０年２月１８日（２００８．２．１８）
【出願人】（５０００２９１１０）華碩電腦股▲ふん▼有限公司 (158)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年９月４日（２００８．９．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−３６７０７（Ｐ２００８−３６７０７）
【出願日】平成２０年２月１８日（２００８．２．１８）
【出願人】（５０００２９１１０）華碩電腦股▲ふん▼有限公司 (158)
【Ｆターム（参考）】
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