説明

照明装置、及びこれを用いた画像読取装置

【課題】大光量化しても、照度ムラ及び色度ムラの少ない安価でコンパクトな画像読取用の照明装置を提供すること。
【解決手段】画像読取用の照明装置は、3つ以上の点光源15と、各前記点光源15からの光を線状光に変換して原稿の所定領域を照射する長尺の導光体11とを備える。各前記点光源15の照射方向は前記導光体11の長尺方向に平行で、前記点光源15のうち2つ以上の点光源15は同一の照射方向を向き、前記導光体11は、各前記点光源15からの光が入射されると、入射光を内部で反射し拡散することにより、各前記点光源15からの光が混ざり合った線状光を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像を光学的に読み取るための照明装置、及びこれを用いた画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スキャナと称されている画像読取装置は、主走査方向に延在する照明装置を含む読取り系及び原稿などの読取り対象物のいずれかを副走査方向に移動させ、照明装置が原稿画像を照射することで、原稿画像を2次元的に読み取っている。従来、この種の光源としては、蛍光灯が多く使用されていたが、近年では、省電力化のためにLED(Light Emitting Diode)へ置き換える動きが進んでいる。しかし、LEDは、蛍光灯とは異なり点光源であるため、原稿画像の読み取りに必要なライン状の配光を得るためには、導光体を使うか、複数のLEDを長尺の基板上に1次元方向に配置してライン状光源とした照明装置を用いる必要がある。
【0003】
導光体を用いた照明装置として、従来、導光体の一端面にLEDを備えた照明装置を2組用い、それらの照明装置を点対称に配置したものがある。この配置により、主走査方向(照明装置の長尺方向)に沿う光強度のムラを低減することが可能となる(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、長尺の基板を用いた照明装置として、従来、基板上に複数のLEDを配置し、最適化した導光体を介して原稿画像を照射することにより、照度ムラを低減する方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−229647号公報
【特許文献2】特開2005−252646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のように、導光体の端面のみにLEDを配置すると、光源の発熱が端部に集中するため、温度上昇が起こるという課題があった。特に、この構成で大光量を得ようとすると、ハイパワータイプのLEDを使う必要があるが、投入電力を上げれば上げるほど発熱の課題は大きくなる。また、ヒートシンク等により発熱対策をすると、高コストでサイズの大きい照明装置になってしまう。
【0007】
また、上記特許文献2に記載されたような構成では、大光量化した際も熱源をある程度離して配置できるため、熱が分散し温度上昇の課題は小さくなるが、複数光源による個体差による照度ムラ及び色度ムラが課題となる。なお、上記特許文献2では、導光体の工夫により照度ムラを低減することを試みているが、この構成では照度ムラは低減できても、導光体毎の色度ムラは低減できない。
【0008】
本発明の目的は、大光量化しても、照度ムラ及び色度ムラの少ない安価でコンパクトな照明装置、及びこれを用いた画像読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の目的を達成するため、本発明の一形態である画像読取用の照明装置は、3つ以上の点光源と、各前記点光源からの光を線状光に変換して原稿の所定領域を照射する長尺の導光体とを備える画像読取用の照明装置であって、各前記点光源の照射方向は前記導光体の長尺方向に平行で、前記点光源のうち2つ以上の点光源は同一の照射方向を向き、前記導光体は、各前記点光源からの光が入射されると、入射光を内部で反射し拡散することにより、各前記点光源からの光が混ざり合った線状光を生成する。
【0010】
また、本発明の他の態様は、前記照明装置を用いた画像読取装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の各態様によれば、3つ以上の点光源からの光を導光体内で反射し拡散することにより、各点光源からの光が混ざり合った線状光が生成されるので、点光源の個体差に起因する照度ムラ及び色度ムラが少なく、また、点光源を分散配置可能なため大光量化しても安価でコンパクトな画像読取用の照明装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る照明装置を用いた画像読取装置の大略的な内部構成を示す模式図である。
【図2】図1の照明装置の全体構成を示す模式図である。
【図3】図2の照明装置を構成する1つのブロックを拡大した模式図である。
【図4】各LEDからの光が混ざり合って導光体の出射面から出射される様子を示す模式図である。
【図5】第2の実施形態に係る照明装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示す各ブロックに形成される突起及び穴を示す斜視図である。
【図7】第3の実施形態に係る照明装置の構成を示す模式図である。
【図8】図7に示す両端LEDの短尺方向位置による照度分布の変動を示す図である。
【図9A】本発明の第4の実施形態に係る両端ブロックの反射・拡散部を示す模式図である。
【図9B】本発明の第4の実施形態に係る中央ブロックの反射・拡散部を示す模式図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る照明装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る照明装置を用いた画像読取装置の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、各図面において、対応する部材、部分に関しては同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
まず、画像読取装置の概要について、図1を参照して説明する。図1において、画像読取装置1は、例えば2個の照明装置10と、ガラス製の原稿台30と、ミラー22,24,25と、結像レンズ26と、撮像素子(例えばCCDラインセンサ)27とを備えている。この構成の画像読取装置1は、主走査方向Yに延在する各照明装置10から照射される線状光を原稿台30上に載置された原稿Dで反射させ、原稿Dでの反射光をミラー22,24,25を介して結像レンズ26に導き、さらに撮像素子27で受光し、原稿Dの画像を1ライン毎順次的に読み取る。以下、原稿D上で線状光が照射される領域、つまり原稿Dの画像読取の単位となる1ライン分の領域を所定領域と呼ぶ。各照明装置10は、この所定領域の斜め下方向から線状光を原稿Dに照射する。
【0015】
なお、各照明装置10及びミラー22は第1スライダー21に搭載され、ミラー24,25は第2スライダー23に搭載されている。第1スライダー21は原稿台30の直下を副走査方向Zに速度Vで移動し、第2スライダー23は副走査方向Zに速度V/2で移動する。
【0016】
次に、照明装置について詳細に説明する。図2及び図3において、照明装置10は、複数の点光源の一例としての複数のLED15と、主走査方向Y(図1参照)に平行な長尺方向Lに沿って長尺の導光体11とで構成される。かかる構成の照明装置10は、各LED15からの出射光を導光体11により長尺方向Lに延びる線状光に変換した後に、この線状光を導光体11から出射して、原稿Dの所定領域を照射する。なお、図2や図3には、光路が矢印で例示されている。
【0017】
導光体11は、本実施形態では、長尺方向Lに概ね300mmの長さを有しており、透過性の高いPMMA(Poly Methyl Methacrylate)のような透過樹脂で一体的に成型され内部で全反射を繰り返しながら光を導く。本実施形態では、導光体11は、導光体11を長尺方向Lに二等分する中心面Cに対し対称(以下、「左右対称」という)な形状を有し、この中心面Cを境に複数のブロック11aに区分される。なお、図2の例では6個のブロック11aに区分されている。
【0018】
各ブロック11aは、実質的に同じ形状を有しており、図3の拡大図に示されているように、少なくとも、入射面11b、反射・拡散部11c、出射面11d及び透過部11e(2点鎖線で囲まれる部分)から構成される。
【0019】
各入射面11bは中心面Cに対し平行な面であり、各入射面11bにはLED15が1つずつ対向配置される。具体的には、各LED15による光の照射方向が中心面Cに向きかつ中心面Cに直交し、さらに長尺方向Lに平行になるように、LED15は入射面11bに対し配置される。各反射・拡散部11cは、入射面11bに対する斜面を含んでおり、入射光を反射し拡散する。また、各出射面11dは、入射面11bに対し垂直で、かつ反射・拡散部11cと向かい合う面であり、原稿台30上の原稿Dに向けて光を出射する。
【0020】
なお、図2、図3には示されていないが、反射・拡散部11cには、入射光を反射し拡散する手段の一例として、斜面上にプリズムが形成されており、斜面自体の傾斜角度、プリズムの斜面角度を最適化することにより、線状光の長尺方向Lの照度ムラを最小化することが出来る。
【0021】
また、反射・拡散部11cには、プリズム以外にも、球形状、シリンダ形状またコーン形状等の反射・拡散手段が形成されても構わない。また、導光体11自体に、光の反射・拡散手段が形成されるのではなく、反射・拡散部11cの斜面にシート状の反射・拡散部材(例えば、光拡散シート)を密着させ、これによって、光を反射し拡散するようにしても構わない。
【0022】
また、出射面11dから出射されなかった光は、入射面11bと斜めで向かい合う透過部11eに入射される。この透過部11eは、隣のブロック11aの入射面11bと接合しており、透過部11eへの入射光は、ブロック11aを抜けて隣のブロック11a(以下、隣接ブロック11aという)に進入する。このような透過部11eからの光は、隣接ブロック11aのLED15からの光と混ざり合いながら、隣接ブロック11aの反射・拡散部11cで反射及び拡散され、出射面11dから原稿Dに照射される。
【0023】
ここで、図4を参照して、線状光が導光体11内で生成される過程を説明する。図4においては、導光体11の外縁を点線で示し、原稿台30の裏面を一点鎖線で示している。図4に示すように、各LED15からの出射光は、導光体11に入射され、導光体11内部で反射され拡散される。この反射・拡散の様子が図4の点線内に示される。かかる反射・拡散の結果、各LED15からの光は、導光体11内部で混ざり合い、導光体11の各出射面11dから出射される。かかる出射光は、図4では出射面11dから延びる実線で示される。また、かかる出射光が線状光を構成し、原稿台30を透過して原稿D(図1参照)に照射される。以上説明したように、各LED15の光が導光体11の内部で混合され、線状光として導光体11から出射されることで、LED15の個体差による色度ムラを低減することが可能となる。なお、透過部11eの面積を大きくすればするほど、より多くの光が隣接ブロック11aに抜けることが可能となるため、色度ムラをより低減することが出来る。
【0024】
また、図3に示すように、導光体11の長尺方向両端の入射面11bにおいて、LED15を避けるように反射部材12を貼り付けることで、反射部材12への入射光が両端ブロック11a内に折り返される(一点鎖線の矢印を参照)。これにより、LED15の出射光が原稿照射に利用されずに導光体11の外部に抜け出ることを防止し、各LED15の出射光の利用効率を向上させることが可能となるので、色度ムラをさらに低減することが出来る。
【0025】
以上、本照明装置10によれば、各LED15が導光体11の長尺方向Lに沿って異なる位置に分散配置されるので、大光量を得るために各LED15のパワーを上げても温度上昇を少なくすることができる。それゆえ、照明装置10にヒートシンクを設置不要となるか、設置しても小型のヒートシンクで済む。また、単なるLEDアレイで原稿Dを照射する場合と比較して、本照明装置10によれば各LED15の光を混ざり合わせて原稿Dの所定領域を照射するため、LED15の個体差による色度ムラを低減することが可能となる。
【0026】
なお、図2の例では、導光体11は、左右対称な形状を有し、6個のブロック11aに区分されるとして説明したが、これに限らず、導光体11は、少なくとも3個のブロック11aを有しており、これら3個のブロック11aが長尺方向Lに沿って左右非対称に配列されていても構わない。この場合、少なくとも3個のLED15の照射方向は長尺方向Lに平行で、そのうち2個のLED15が同一の照射方向を向くことになる。
【0027】
次に、第2の実施形態に係る照明装置101について説明する。図5において、照明装置101は、大略的には、前述の照明装置10(図2参照)と比較すると、透過部11eの部分で物理的に分割された複数のブロック11aを備える点で相違する。これらブロック11aの透過部11eを隣接ブロック11aの入射面11bに接合することで、導光体11が構成される。ただし、左右両端のブロック11aの各入射面11bには隣接ブロック11aは接合されず、中心面Cで向かい合う2個のブロック11aは透過部11e同士で接合される。
【0028】
この構成により、照明装置101は、第1の実施形態の照明装置10と同様の作用・効果を奏する。さらに、各ブロック11aの形状は互いに同一形状でなくとも構わないが、同一形状であれば量産時のマスメリットによる低コスト化が期待できる。また、導光体11の構成するブロック数を変更することにより、A3やA4等の原稿サイズに柔軟に対応することが出来る。また、複数のブロック11aに分割することで、第1の実施形態のような長尺で一体成型の導光体11(図2参照)と比較して、成型によるソリや歪みを容易に低減することが出来る。
【0029】
また、図6に示すように、各ブロック11aには他のブロック11aに対する位置決めを容易にするための手段として、入射面11b及び透過部11eのいずれか一方に突起16が設けられ、いずか他方には突起16が嵌合する穴17が形成されることが好ましい。突起16と穴17を用いることにより、各ブロック11a同士を高い精度で位置決めした状態でつなぎ合わせることが可能となり、長尺方向Lに垂直で入射面11bに沿う短尺方向の配光がより安定化する。なお、左右両端のブロック11aの各入射面11bには突起16または穴17が形成されず、中心面Cで向かい合う2個のブロック11aについては、いずれか一方の透過部11eに突起16が、いずれか他方の透過部11eに穴17が形成される。
【0030】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る照明装置102の構成を示す模式図である。図7の照明装置102は、前述の照明装置10(図2参照)と比較すると、左右両端の2個のブロック11aにおけるLED15の短尺方向Sの位置がその他のブロック11aにおけるLED15の短尺方向Sの位置とずれている点で相違する。ここで、短尺方向Sとは、長尺方向Lに垂直で、出射面11dからの光の出射方向に平行な方向である。なお、以下の説明では、左右両端の2個のブロック11aにおけるLED15を、両端LED15と呼ぶこととする。
【0031】
図8は、両端LED15の短尺方向Sの位置による照度分布の変動を示す図である。図8において、横軸は、両端ブロック11aの入射面11bの位置を0とした場合の長尺方向Lの位置を示す。横軸の最大値は、入射面11bの位置を基準とする両端ブロック11aの透過部11eの位置である。本例では、入射面11bと透過部11eの間の距離は40mmとなる。また、縦軸は、長尺方向Lの位置における両端ブロック11aの出射面11dからの出射光の照度を示している。
【0032】
図8の曲線C1は、両端LED15及び他のLED15の短尺方向Sの位置が同じ場合における照度分布のシミュレーション結果を示している。なお、以下の説明では、両端LED15及び他のLED15の短尺方向Sの位置のずれ量を、図7に示すようにdとする。また、曲線C2は、ずれ量dが+2mmだけ出射面11dの方向にずれた場合における照度分布のシミュレーション結果である。同様に、曲線C3、C4及びC5は、ずれ量dが+4mm、+6mm及び+8mmの場合における照度分布のシミュレーション結果を示している。
【0033】
図8に示すように、両端LED15の位置を出射面11dに近づけるほど(つまり原稿台30に近づけるほど)、両端LED15からの光の広がり角に起因して、両端LED15に近い領域(長尺方向Lの位置が0に近い領域)の照度分布が高くなる。この特性を利用して、両端LED15の短尺方向Sの位置を他のLED15に対してずらすことで、導光体11の両端部分の照度ムラを低減することが出来るようになる。また、画像読取装置ごとに両端LED15の短尺方向Sの位置を調整することにより、LED15や導光体11の特性バラツキによる照度ムラを補正することも可能である。また、両端LED15だけでなく、中心面C付近のLED15の短尺方向Sの位置を変えることで、導光体11の中央付近の照度分布特性を調整することも出来る。
【0034】
次に、第4の実施形態に係る照明装置について説明する。この実施形態の照明装置は、前述の照明装置10(図2参照)と比較すると、反射・拡散部11cによる光の拡散量が両端ブロック11aの方が中央ブロック11aより多くなるように設計されている点で相違する。なお、以下の説明の便宜上、本実施形態では、中央ブロックに対し参照符号11a”を割り当て、両端ブロックに参照符号11a’を割り当てることとする。
【0035】
光の拡散量を調整するために、本実施形態では、図9A及び図9Bに示すように、両端ブロック11a’の反射・拡散部11cにも、中央のブロック11a”の反射・拡散部11cにも、光を拡散させるために複数のプリズム18が形成される。本実施形態において、好ましくは、両端ブロック11a’において隣り合うプリズム18の間隔(ピッチ)pa(図9A参照)は、中央のブロック11a”において隣り合うプリズム18のピッチpb(図9B参照)よりも狭くなるよう調整される。これにより、両端ブロック11a’の反射・拡散部11cで反射され拡散される光量を多くすることが可能となる。これにより、両端ブロック11a’からの出射光量を、中央ブロック11a”からの出射光量と均等化することが可能となり、両端ブロック11a’で起こり得る照度ムラを低減することが可能となる。
【0036】
なお、上述以外にも、各ブロックに形成されるプリズムの幅を調整したり、各ブロックに貼り付けられる光拡散シートのサイズや拡散率を調整したりすることで、拡散される光の量を最適に調整することも可能となる。
【0037】
次に、本発明の第5の実施形態に係る照明装置について説明する。図10において、照明装置104は、前述の照明装置10(図2参照)と比較すると、各LED15及び導光体11が共通の基板19上に実装される点で相違する。具体的には、各LED15は、サイドビュータイプであり、導光体11の長尺方向に光を照射する。これらLED15は、導光体11の長尺方向Lに沿って基板19上に実装される。また、導光体11を構成する各ブロック11aの入射面11がLED15に対向するように、導光体11は基板19上に配置される。このように、導光体11を基板19上に接触配置することで、LED15とブロック11aの短尺方向Sの位置決め精度を向上させることが可能となる。また、共通の基板19上に、導光体11及びすべてのLED15を配置することで、部品点数の削減が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明は、照明装置及びこれを用いた画像読取装置に有用であり、大光量化しても、照度ムラ及び色度ムラの少ない安価でコンパクトな点で優れている。
【符号の説明】
【0039】
1…画像読取装置
10,101,102,104…照明装置
11…導光体
11a…ブロック
11b…入射面
11c…反射・拡散部
11d…出射面
11e…透過部
12…反射部材
15…LED(点光源)
16…突起
17…穴
18…プリズム
19…基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3つ以上の点光源と、各前記点光源からの光を線状光に変換して原稿の所定領域を照射する長尺の導光体とを備える画像読取用の照明装置であって、
各前記点光源の照射方向は前記導光体の長尺方向に平行で、前記点光源のうち2つ以上の点光源は同一の照射方向を向き、
前記導光体は、各前記点光源からの光が入射されると、入射光を内部で反射し拡散することにより、各前記点光源からの光が混ざり合った線状光を生成する、
画像読取用の照明装置。
【請求項2】
前記導光体には、前記点光源毎に入射面が形成されている、
請求項1に記載の画像読取用の照明装置。
【請求項3】
前記点光源毎の入射面は、前記導光体の長尺方向の両端面と、該両端面間に形成されている面とからなる、
請求項2に記載の画像読取用の照明装置。
【請求項4】
前記導光体は、前記長尺形状に沿う複数のブロックから構成され、
各ブロックは、
各前記点光源の1つと対向する入射面と、
前記入射面に対して傾斜する斜面を含んでおり、該入射面への入射光を反射し拡散する反射・拡散部と、
前記反射・拡散部で拡散された光を前記導光体外に出射して、読み取り対象物を照射する出射面と、
前記出射面から出射されなかった光を隣接するブロックに導く透過部とを備える、
請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項5】
各前記点光源による照射方向は、前記導光体の中心面と直交する、
請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項6】
前記導光体の両端ブロックの入射面には、光の反射部材が、前記点光源からの光が入射される領域を避けて取り付けられている、
請求項4〜5のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項7】
前記導光体は、複数に分割されたブロックを接合して構成される、
請求項4〜6のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項8】
前記ブロックは、隣り合うブロックとの位置決め手段を有する、請求項7に記載の画像読取用の照明装置。
【請求項9】
前記導光体の両端ブロックと、その他のブロックとにおける点光源の配置位置は、前記導光体の長尺方向に垂直な短尺方向に関し異なっている、
請求項4〜8のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項10】
前記反射・拡散部による光の拡散量は、前記導光体の両端ブロックの方がその他のブロックよりも多い、
請求項4〜9のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項11】
各前記点光源は共通の基板上に実装されている、請求項1〜10のいずれかに記載の画像読取用の照明装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の画像読取用の照明装置を用いた、画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−34155(P2013−34155A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170084(P2011−170084)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】