説明

照明装置

【課題】照度分布を制御可能なパターン照射光を生成する。
【解決手段】本発明に係る照明装置10は、光軸を中心として拡がりをもつ光を放出する点光源を具備する。照明装置10は、さらに光源の出射方向に、出射光軸との交点からの距離に応じて光透過率が異なる第1の光学パターンと、前記照射パターンに対応する形状の透光部を含む第2の光学パターンと、を具備する光学要素とを具備する。照明装置10によれば、所望のパターン照射を比較的簡易な手法で生成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用照明装置に関し、より具体的には車両用のルームランプ、マップランプまたはステップランプ等に用いられるパターン照射用照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の距離だけ離れた特定の領域に対して光を照射するように設計された照明装置は、例えば自動車用のルームランプやマップランプとして用いられている。さらに、照射光を部分的に遮って特定の文字情報を表示する、または画像を模したマーク等を投影して使用者の嗜好に合ったパターンの光を照射する製品が知られている。
【0003】
とくに車両用照明としてこれらの照明装置を用いる場合、車種によって取付位置の変更を余儀なくされ、それに伴って照射距離や範囲が変わってしまうことがある。そのため、このような照明装置の設計は、搭載車種の変更およびモデルチェンジの毎に光学設計の調整が必要となり、コスト増につながる問題があった。
【0004】
特許文献1は、光源(LED)と集光レンズの間隔を調整することによって、搭載する車種毎に配光特性を変更可能とした発明を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−147347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、同文献に記載の発明は、LEDの実装基板と、LEDの出射光を集光する集光レンズとの間に、厚さの異なるスペーサを交換可能に組み付けることで配光特性を調整するというものである。かかる手法では、光の拡がりを制御することはできるが、被照射面における光の照度分布を調整することはできなかった。つまり、とくに配光角が比較的大きい場合には、被照射面の中央部と両端部における照度の差が顕著となり、例えば地図等をみるために使用するとき、照射位置がわずかにずれただけで判読が困難となったり、照射面上に出現する明るさのムラのせいで出射光を使って投影する文字や模様等がきれいに表示されないなどの問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたもので、次の特徴を有する照明装置を提供する。すなわち、本発明の照明装置は、所望の照射パターンを被照射面に結像する照明装置であって、光軸を中心として拡がりをもつ光を放出する点光源と、前記点光源の光軸に略直交して延在する平面を有する光学要素であって、前記平面上において、前記光軸との交点からの距離に応じて光透過率が異なる第1の光学パターンと、前記照射パターンに対応する形状の透光部を含む第2の光学パターンと、を具備する光学要素と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1および第2の光学パターンを具備する光学要素を設けたことにより、被照射面上に均一な明るさの光を照射することができるとともに、文字や模様等の所望のパターン照射光を生成することができる。また、照射パターンの変更が必要な場合においても、この光学部材を取り換えることで対応することができるので、多様なパターン照射光を容易に生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る照明装置の分解斜視図である。
【図2】図1の照明装置の使用状態の例を説明する概念図である。
【図3】(a)は本発明に係る光学部材の一形態を示す図であり、(b)は光学部材の透光部を拡大視した図である。
【図4】(a)は本発明に係る照明装置を用いた場合の被照射面における照度分布を示す図であり、(b)は比較例における照度分布を示す図である。
【図5】(a)は本発明に係る光学部材の変形例を示す図であり、(b)は破線で囲まれた部位Pを拡大視した図である。
【図6】図5の光学部材を用いた場合の被照射面における照度分布を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る照明装置の分解斜視図である。
【図8】図7に示した照明装置の使用状態の例を説明する概念図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る照明装置の変形例を示す図である。
【図10】図9に示した照明装置の使用状態の一例を説明する概念図である。
【図11】図10の一部を拡大視した拡大図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る照明装置の別の変形例を示す図である。
【図13】第1の光学部材の種々の構成例を示す図である。
【図14】第2の光学部材の種々の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る照明装置10を説明する。図1は、照明装置10を構成する各部品を個別に視認可能に示した分解斜視図である。図2は、照明装置10を使用して被照射面Xに光を照射する様態を示した図である。図3は、光学部材7の構成を説明するための正面図および部分拡大図である。
【0011】
照明装置10は、筒状の本体部とフランジ部とからなるハウジング1aに対して、各部品を順次挿入し、最後にLED5の実装基板を含む基板部材1bをハウジング1aのフランジ部にネジ止めして組み立てられる。LED5の出射光を光学的に調整するための光学要素として、コリメータ6、透光性と遮光性を兼ね備えた光学要素7(以下、「透光/遮光部材」という。)および集光レンズ11がハウジング1a内に固定される。
【0012】
LED5とコリメータ6との間には、光学設計により求められる所定の距離を維持するために、中央が大きく開口した筒状の第1のスペーサ部材2が配置される。この距離(すなわち第1のスペーサ部材2の高さ方向の寸法)は、LED5の出射光が光軸を中心に所定の拡がりをもった配光であるため、光の利用効率を考慮すると大きい方が望ましい一方、照射光の明るさのムラを考慮すると小さい方が望ましいので、仕様に合わせて適当に変更することができる。また、砲弾型LEDや表面実装型LEDなど光源の種類によってこの距離を変えてもよい。
【0013】
同様に、コリメータ6と透光/遮光部材7との間、および透光/遮光部材7と集光レンズ11との間に、それぞれ第2のスペーサ部材3、第3のスペーサ部材4が設けられる。第2および第3のスペーサ部材3,4の寸法、すなわち各光学要素間の距離は、上述した第1のスペーサ部材の場合と同様に種々の条件に合わせて適当に調節することができる。
【0014】
例えば第2のスペーサ部材3は、コリメータ6の頂部と透光/遮光部材7との接触を防ぐため、コリメータ6の光取出し側の凸部よりも大きい寸法である必要があるが、本質的にはコリメータ6からの出射光が平行光を構成するために必要最小限な距離を確保できる大きさであればよい。また、第3のスペーサ部材4は、後述するように集光レンズ11の光源(LED5)側の焦点近傍に透光/遮光部材7が位置決めされるような大きさに設定することができる。
【0015】
図2に示すように、照明装置10は、所定の距離だけ離れた被照射領域Xに光を照射する目的で使用することができる。車載用照明として照明装置10を用いたときに、例えば地図等を参照する必要がある場合、被照射領域X上で観察される照度は、面全体にわたって均等であるのが好ましい。本発明の照明装置10においては、光源としてLED5のように指向性のある点光源を用いた場合であっても、光軸O近傍およびその周囲において、略均等に分布した照度のスポット光照射が可能となる。
【0016】
図3を参照してより本発明の照明装置10をより詳細に説明する。図3(a)は、照明装置10の構成要素である透光/遮光部材7を拡大した図である。透光/遮光部材7は、少なくとも部分的に光を透過する性質をもつ矩形の透光部9と、透光部9の周囲に形成された、実質的に光を透過しない遮光部8から構成される。
【0017】
図3(b)は、透光部9を拡大視した図である。透光部9は、さらに光透過率がそれぞれ異なる3つの領域9a,9b,9cから構成される。より具体的には、光源の光軸Oが通過する第1の領域9aから周囲方向に向かって光透過率が段階的に増大するように、第2の領域9b、第3の領域9cが配置される。例えば、第1の領域9aの透過率taを30〜60%、第2の領域9bの透過率tbを50〜80%、第3の領域9cの透過率tcを80〜100%にそれぞれ設定することができる(ただし、ta<tb<tc)。
【0018】
図4は、所定の間隔をおいて定められた照射位置(例えば図2の被照射領域X)における照度分布をグラフとして表したものである。横軸は、被照射面上の変位を意味し、縦軸は照度の大きさを意味する。図4(a)は、透光/遮光部材7を備えた本発明の照明装置10を用いたときの結果であり、図4(b)は、比較例として従来の照明装置の場合の結果を示す。比較例の照明装置では、LED自体の指向性および凸レンズ等の集光性が直接的に照度分布を支配するため、光軸を中心とした被照射面の中央で照度が大きく、周囲方向に向かって照度が低下するという山形の分布を示す。
【0019】
これに対し、本発明の照明装置10の場合、上述したように中央部で透過率が低く、周囲に向かって透過率が増大する透光/遮光部材7を採用しているため、光軸Oの延長線上の近傍を通過する光の量と、その周囲を通過する光の量が略平滑化される。
【0020】
さらにLED5から放射状に出た光は、コリメータ6を介して光軸Oについて一旦平行光となっているので、透光/遮光部材7の透光部9の形状に対応したパターンの照射光を生成することができる。図3に示した例では、透光部9は横長の長方形となっているため、透光/遮光部材7を通過した光は、この透光部9と同一または相似の形状、つまり長方形のパターン光を照射する。
【0021】
この照射光パターンの輪郭をより精緻に再現するためには、集光レンズ11の焦点の位置に透光/遮光部材7を配置すればよい。ただし、ドットパターンやストライプパターンなどを利用して透光部9の透過率を異ならしめた場合には、この焦点に正確に位置決めをすると、ドットやストライプの影が照射面上に出現する虞があるため、このような場合には、焦点位置から透光/遮光部材7の取付位置を僅かにずらすようにするとよい。
【0022】
このように、本発明に係る透光/遮光部材7は、LED5から放射状に発せられた光を窓状の透光部9から所定の形状の照射光に変換するのみならず、被照射面上の照度分布を均一にする作用をもつ。
【0023】
(第1の実施形態の変形例)
次に、図5を参照して、変形例に係る透光/遮光部材14を説明する。基本構成は図3で示した透光/遮光部材7と同様である。つまり、透光/遮光部材14は、窓状の透光部16と遮光部15とで構成され、透光部16は、所定のパターンにしたがって透過率を変化させた形態を採用している。図5(b)は、図5(a)において破線で示した領域Pを拡大視した図である。同図に示したように、透光部16は、第3の領域(本変形例においては図示省略。図3(b)の第3の領域9cを参照。)より透過率が劣る第4の領域16dをさらに含む。
【0024】
この変形例に係る透光/遮光部材14を採用した場合の照度分布を図6に示す。このように、第4の領域16dを備えたことにより、照射領域の端部において、滑らかな照度の低下がみられるようになり、より自然な光の減衰を演出することが可能となる。ここで重要なのは、照射領域の中央部分においては略平坦な照度分布となり、大きな傾斜をもつ山形とはならない点である。中央部のピーク位置のみ極端に光量が多い場合、少しでも角度がずれたり、被照射物の位置が変わることによって視認性が顕著に変化してしまう問題があるためである。また、乗降者の足元等所定の位置に模様や文字を投影するような使用態様においては、照射光の明るさにムラがあることによって美観性に大きな影響を与えるためこれを制御可能であることは非常に有用である。
【0025】
(第2の実施形態)
図7を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本形態の照明装置20は、それぞれ断面コの字状のケーシング部材21a,21bを組み立てて形成される箱型のケーシング内に各光学要素を収納して構成される。ケーシング部材21aは、その両側面に開口部を有してなる被係止部22aを備えている。ケーシング部材21bは、被係止部22aに対応する位置に凸状の係止部22bを備えている。これらを組み立てる際には、ケーシング部材21aの被係止部22aをケーシング部材21bの係止部22bに当接させた状態でスライドさせ、被係止部22aの開口部に凸状の係止部22bが嵌まり込むようにして部材間を固定する。
【0026】
ケーシング部材21a,21bからなるケーシングには、LED29を実装した基板24、コリメータレンズ25、第1の光学要素26、第2の光学要素27、アウターカバー28が収納される。これらの各部材は、ケーシング部材21a,21bの内側面に形成された溝部に挿入される形態でそれぞれ固定される。
【0027】
図8は、照明装置20において、光源から発せられた光の経路を表す概念図であり、光線LBの経路を概念的に図中に破線で示している。LED29からの出射光は、光軸Oを中心として放射状に拡がりをもった光となる。光の強度は、光軸Oを中心として周囲に向かうにしたがって弱くなることは前述したとおりである。出射光はまずコリメータレンズ25を介して光軸Oに略平行な平行光へと変換される。コリメータレンズ25は、平板部25aと凸状レンズ部25bとから構成され、各方位から入射した光は、凸状レンズ部25bを通過してそれぞれ光軸Oに平行な方向に屈折されて出射される。
【0028】
第1の光学部材26は、被照射面Yにおける照度分布を制御するために、光軸Oからの距離に応じて透過率を異ならしめた光学的パターンをもつように構成される。コリメータレンズ25および第1の光学部材26の作用によって、照度分布が略均等な光を被照射面Y上に照射することができる。
【0029】
第2の光学部材27は、所望の照射像に対応した形状、つまり同一または相似形状の透光部と、透光部を通る光以外の光を遮る遮光部とから構成される。透光部の形状は、本実施形態では具体的に図示しないが、多角形、円形、星形その他種々の幾何学形状および文字ならびにこれらの組合せ等から任意に選択することができる。
【0030】
第2の光学部材27の前方には、さらにアウターカバー28が設けられ、各部材を保護する。アウターカバー28は、例えばポリカーボネート等で作製された透明な部材である。単なる保護の機能だけでなく、凸状に形成して集光レンズの役割を兼用させることもできる。
【0031】
第2の実施形態に係る照明装置20では、第1の実施形態において透光/遮光部材7として一体的に構成されていた部材の機能が、第1の光学部材26および第2の光学部材27という別体の2つの部材によって担保されている。照射光のパターン(形状、模様等)を変換する機能と、被照射面上の照度を調整する機能とを分けることによって、より細かな調整が可能になるという利点がある。
【0032】
(第2の実施形態の変形例)
次に、図9〜図11を参照して、本実施形態の変形例を説明する。
照明装置40は、円柱状の外観を有するが、その作用としては図7で示した照明装置20と同様である。照明装置40は、半円筒状の上部部品41aと下部部品42aを組み立てることによって筒状のハウジングを構成する。上部部品41aと下部部品42aには、それぞれフランジ部41b,42bが形成され、これらを接合した形態で組み立てられる。LED47の実装基板を兼ねる底面部44には、突起46が設けられており、フランジ部41bに凹部(図示せず)に突起46を嵌め入れることで位置決めおよび固定を容易にしている。
【0033】
LED47の出射光側には、それぞれ所定の間隔をおいて、順にコリメータレンズ50、第1のフィルタ52、第2のフィルタ54、アウターレンズ56が設けられる。各部材の間隔は、設計仕様に基づいてシミュレーションや実験を通して最適化される。この所定の間隔は、図示したように上部部品41aおよび下部部品42aにあらかじめ環状の溝を形成しておき、各部材を差し込むことにより維持してもよいし、例えば円筒状のスペーサ部材を照明装置40内に取り付けてもよい。
【0034】
図10においてより明確に示すように、第2の部材54は、アウターレンズ56の光源側の焦点fが存する位置に固定される。このように、アウターレンズ56と第2の部材54の位置合せを行うことによって、所望のパターンに対応して透光部および遮光部が形成された第2の部材54を通して出射された光は、図10の光線LBで示したように、所定の倍数に拡大された状態でその所定のパターンを被照射面Z上に結像することができる。
【0035】
図11は、光の経路を説明するために照明装置40の断面図を拡大した図である。図示したように、LED47から放射状に発せられた一次光の一部は、コリメータレンズ50に導入されることなく上部部品41aまたは下部部品42aの内壁面等に当たっている。光の利用効率を上げるためには、例えばコリメータレンズ50をLED47に近接して配置したり、上部部品41aおよび下部部品42aの内壁面を反射面にしたりすることが考えられる。あるいは、コリメータレンズをLED47を覆うような形態とし、その側面で光を全反射し、中央部(光軸方向およびその近傍)で屈折させるような全反射と屈折の両方の作用をもつコリメータレンズを採用することができる。
【0036】
図12を参照して、本実施形態の別の変形例に係る照明装置60を説明する。図9〜11を参照して説明した照明装置40との違いは、コリメータレンズ50の代わりにリフレクタ62を設けた点にある。すなわち、光が出射する方向に拡開したカップ状のリフレクタ62によって光の利用効率を高めることができる。
【0037】
図13を参照して、光透過率を位置によって異ならしめた光学パターン(例えば透光/遮光部材7,14、第1の光学部材26、第1のフィルタ52等。図13の各態様において同じ。)形態の具体例をいくつか説明する。図13(a)は、多数のストライプを縦方向に所定間隔で並置したパターン71で、周囲方向から中央部分に向かってストライプの間隔が狭まるように形成されている。
図13(b)は、さらに横方向にも同様のストライプを形成したパターン72である。
【0038】
これらのパターン71,72は、それぞれ中央部分の透過率が低く、周囲方向に向かって透過率が増大するように、密から疎にストライプが形成されている。これらの例では、ストライプ1本当たりの幅を同じとしたが、ストライプの幅を場所に応じて変化させて同様の効果をもたせてもよい。
【0039】
図13(c)のパターン73および同(d)のパターン74は、多数の点状からなるドットパターンにより透過率を変化させた例である。ここでも同様にドットの大きさを同一にしてもよいし、場所によって大きさを変えてもよい。
【0040】
図13のストライプやドットパターンは、印刷および蒸着その他の公知の方法を利用して形成することができる。
【0041】
図14(a)のパターン81および同(b)のパターン82は、所望の照射パターンに対応した形状の透光部85,86を有する光学部材の例である。このように、図形、文字、模様またはそれらの組合せを任意に選択することができる。
【0042】
(その他の変形例)
以上の説明では簡単のために本発明を実施するいくつかの形態のみを紹介したが、これらの実施形態はいずれも本発明を理解するために例示にすぎず、これらに更なる変更、改変を加えた種々の形態も本発明の実施品に含まれるというべきである。
【0043】
例えば説明した実施形態では、光源の光軸が照明装置の長手方向に略平行であるように設定しているが、異なる配光をもつ光源、または傾斜した光軸をもつ光源に対しても本発明を適用することができる。つまり、位置によって異なる光透過率を光源の配光分布に応じて調整することでいかなる配光特性をもつ光源に対しても本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
10 照明装置
6 コリメータ
7 透光/遮光部材
11 集光レンズ
2,3,4 スペーサ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の照射パターンを被照射面に結像する照明装置であって、
光軸を中心として拡がりをもつ光を放出する点光源と、
前記点光源の光軸に略直交して延在する平面を有する光学要素であって、前記平面上において、前記光軸との交点からの距離に応じて光透過率が異なる第1の光学パターンと、前記照射パターンに対応する形状の透光部を含む第2の光学パターンと、を具備する光学要素と、
を備えたことを特徴とする、照明装置。
【請求項2】
光学要素が、第1の光学パターンを具備する第1の光学部材と、第2の光学パターンを具備する第2の光学部材とから構成され、第1の光学部材および第2の光学部材は、光軸方向に間隔をおいて配置されることを特徴とする、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の照明装置において、その出光部に近接して設けられた光学レンズであって、点光源に近位の第1の焦点と、点光源から遠位の第2の焦点を有し、前記第1の焦点に第1の光学部材が位置するように調整された、光学レンズをさらに備えたことを特徴とする、照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−13286(P2011−13286A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−155151(P2009−155151)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(000111672)ハリソン東芝ライティング株式会社 (995)
【Fターム(参考)】