説明

熱処理炉

【課題】 高性能の炭素繊維を安定して製造できる熱処理炉を提供する。
【解決手段】 炉内外に有する複数のローラー12a、12b、12c、12d、12e、12fのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、繊維4に掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記ローラー12a、12b、12c、12d、12e、12fのうち少なくとも一がテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段14から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラー20を有することで熱処理炉2を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素繊維製造設備工程に設置された熱処理炉であって、生産性に優れ、高品質・高性能の炭素繊維の製造に適した熱処理炉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、炭素繊維製造用の前駆体繊維(プリカーサー)を用い、これに酸化処理(耐炎化処理)を施して耐炎化繊維を得ること、更にこの耐炎化繊維に炭素化処理を施して高性能炭素繊維を得ることは広く知られており、またこの方法は工業的にも実施されている。
【0003】
特に、近年炭素繊維の用途はスポーツ・レジャー用品から航空宇宙分野、特に航空機の一次構造材にまで展開されている。さらに、炭素繊維の高い比強度、比弾性の特性を生かして製品の軽量化を図ることにより省エネルギー化を図り、これにより排出CO2の削減に寄与することを目的として各産業界は炭素繊維の新しい利用方法に注目し、また研究を進めている。
【0004】
このような状況下において、炭素繊維にも更なる高性能化、低製造コスト化、また取扱性に優れる高品質化等の課題の解決が要請されている。
【0005】
一方、炭素繊維を製造する場合、原料繊維であるプリカーサーの性質は目的物である炭素繊維の性能に直接影響する。従って、高性能、低製造コストで且つ取扱性のよい炭素繊維製造用プリカーサーの開発が望まれている。
【0006】
一般に原料繊維であるプリカーサーとしてはポリアクリロニトリル(PAN)系繊維が用いられる。このPAN系繊維から炭素繊維を製造する場合、プリカーサーを200〜260℃の酸化性雰囲気下で延伸又は収縮を行いながら耐炎化処理を行った後、260℃以上、又は1000℃以上の不活性ガス雰囲気中で炭素化して製造する方法が知られている。
【0007】
このように炭素繊維製造設備工程として、耐炎化処理工程、炭素化処理工程がある。各の工程にはプリカーサーの耐炎化炉、耐炎化繊維の炭素化炉(焼成炉)が設置されている。
【0008】
とりわけ耐炎化処理工程におけるプリカーサーの処理方法は、炭素繊維の強度発現に大きく影響を及ぼす。例えば、特許文献1には折返しローラー間を走行するプリカーサーに掛かるテンションを適切に調節することにより、高品質・高性能の炭素繊維を製造することが開示されている。
【0009】
図3は従来の耐炎化繊維を製造する装置の一例を示す概略側面断面図である。
【0010】
図3中、42は耐炎化炉で、この耐炎化炉42は、プリカーサーを所定本数束ねたストランド44がスリット46を通して熱処理室48内外に出入する熱処理室48を備えている。この熱処理室48内には多数本のストランド44が水平面に並んだパス50を形成して走行している。このパスを形成しているストランド44は、熱処理室48の両側に備えられた所定組(本例においては3組)の折返しローラー52a、52b、52c、52d、52e、52fによって折り返されて熱処理室48に繰り返し供給され、複数段のパス(本図では7段のパス)を形成している。
【0011】
本図の例では、炉入口部ローラー54と折返しローラー52aとの間のストランドに掛かるテンションをテンションメーター56により測定している。このローラー間のストランドに掛かるテンションの測定値を基準にして、炉入口部ローラー54及び/又は折返しローラー52aの回転速度を変えることにより、同間のストランドに掛かるテンションを適切に調節することができる。
【0012】
これと同様に、他のローラー間のストランドに掛かるテンションを測定することにより、この測定値を基準にして、他のローラー間のテンションも適切に調節することができる。
【0013】
しかし、このテンション調節方法ではテンションメーターでの測定操作とローラー回転速度の変更操作とに手間がかかり、安定した性能の炭素繊維を製造する工程設備としては不充分なものであった。
【0014】
図4は従来の耐炎化繊維を製造する装置に加えて、後工程の炭素繊維を製造する装置の一例を示す概略側面断面図である。
【0015】
図4において、耐炎化炉及びその周辺の構成は図3と同様であるので、同一箇所に同一参照符号を付してその説明を省略する。
【0016】
図4において、耐炎化炉42内を通って耐炎化処理されたストランド44は、耐炎化炉42から搬出された後、ローラー58a、58b、58c、58d、58e、58fを通って第一炭素化炉60内に供給されている。第一炭素化炉60内を通って第一炭素化処理されたストランド44は、第一炭素化炉60から搬出された後、ローラー62a、62b、62c、62d、62eを通って第二炭素化炉64内に供給されている。第二炭素化炉64内を通って第二炭素化処理されたストランド44は、炭素繊維ストランドとして第二炭素化炉64から搬出される。
【0017】
図4の例では、耐炎化炉入口部ローラー54と耐炎化炉折返しローラー52aとの間のストランドに掛かるテンションと同様に、第一炭素化炉入口部ローラー58fと第二炭素化炉入口部ローラー62aとの間のストランドに掛かるテンション、及び第二炭素化炉入口部ローラー62eより下流のストランドに掛かるテンションをテンションメーター56により測定している。
【0018】
図3の例と同様に、これらのストランドに掛かるテンションの測定値を基準にして、その近辺の駆動ローラーの回転速度を変えることにより、そのストランドに掛かるテンションを適切に調節することができる。
【0019】
しかし、図4の例のテンション調節方法でも、テンションメーターでの測定操作とローラー回転速度の変更操作とに手間がかかり、安定した性能の炭素繊維を製造する工程設備としては不充分なものであった。
【特許文献1】特開2005−54283号公報 (請求項1、段落番号[0013]、[0016]、[0022]、[0088])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明者は、上記問題を解決するために種々検討しているうちに、炉内外に設けられたローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中の繊維に掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記ローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御することにより、高性能の炭素繊維を安定して製造できることを知得し、本発明を完成するに到った。
【0021】
従って、本発明の目的とするところは、上述した問題点を解決した熱処理炉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
【0023】
〔1〕 炭素繊維製造用のプリカーサーを耐炎化処理して耐炎化繊維を得、得られた耐炎化繊維を炭素化処理して炭素繊維を得る炭素繊維製造設備工程に設置された熱処理炉であって、炉内外に複数のローラーを有し、前記ローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中の繊維に掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記ローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラーを有する熱処理炉。
【0024】
〔2〕 熱処理炉が耐炎化炉であり、炉内外に設けた折返しローラーを介して折り返し、炉内外に出入すると共に炉内を複数段のパスを形成して水平走行するプリカーサーを熱処理して耐炎化繊維を製造する耐炎化炉において、前記折返しローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中のプリカーサーに掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記折返しローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラーを有する熱処理炉。
【0025】
〔3〕 テンション検出手段がロードセルである〔1〕に記載の熱処理炉。
【0026】
〔4〕 テンション検出手段が、テンションセンサーのローラーによって熱処理中の繊維に掛けられた荷重で熱処理中の繊維が撓み、その撓みによって生じたローラーの変位を検出するものである〔1〕に記載の熱処理炉。
【発明の効果】
【0027】
本発明の熱処理炉は、前記のように構成したので、熱処理中のプリカーサーに掛かるテンションを安定して制御できるようになり、安定して高性能の炭素繊維を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0029】
本発明の熱処理炉は、炭素繊維製造用のプリカーサーを耐炎化処理して耐炎化繊維を得(耐炎化処理工程)、得られた耐炎化繊維を炭素化処理して炭素繊維を得る(炭素化処理工程)炭素繊維製造設備工程に設置された熱処理炉であって、炉内外に複数のローラーを有し、前記ローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中の繊維に掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記ローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラーを有する熱処理炉であれば、炭素繊維製造設備のいずれの工程にも適用できる。
【0030】
これら炭素繊維製造設備工程のうちでも、炭素繊維の強度発現に大きく影響を及ぼすことから、耐炎化処理工程に用いることが特に好ましい。
【0031】
図1は本発明の熱処理炉を耐炎化処理工程に用いた場合、即ち本発明の耐炎化炉の一例を示す概略側面断面図である。
【0032】
図1中、2は耐炎化炉で、この耐炎化炉2は、プリカーサーを所定本数束ねたストランド4がスリット6を通して熱処理室8内外に出入する熱処理室8を備えている。この熱処理室8内には多数本のストランド4が水平面に並んだパス10を形成して走行している。このパスを形成しているストランド4は、熱処理室8の両側に備えられた所定組(本例においては3組)の折返しローラー12a、12b、12c、12d、12e、12fによって折り返されて熱処理室8に繰り返し供給され、複数段のパス(本図では7段のパス)を形成している。
【0033】
これら折返しローラー12a、12b、12c、12d、12e、12fのうち少なくとも一がテンションセンサーであり、少なくとも一が駆動ローラーである。本図の例では、折返しローラー12aがテンションセンサーであり、折返しローラー12eが駆動ローラーである。
【0034】
テンションセンサー12aは、その軸受にテンション検出手段14が接続されている。テンション検出手段14は、固定端16に接続されている。
【0035】
本図の構成においては、炉入口部ローラー18と折返しローラー12bとの間のストランドに掛かるテンションを、テンションセンサー12aにおける応力及び/又は変位でテンション検出手段14により検出している。
【0036】
テンション検出手段がロードセルである場合は、テンションセンサー12aにおける応力でストランドに掛かるテンションを検出する。
【0037】
テンション検出手段が変位を検出するものである場合は、テンションセンサーの折返しローラー12aによって熱処理中のストランド4に掛けられた荷重でストランド4が撓み、その撓みによって生じた折返しローラー12aの変位を検出する。
【0038】
検出されたテンションの信号は、前記テンション検出手段14から送られてテンションコントローラー20で受信される。テンションコントローラー20では、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラー12eの回転速度の出力制御信号に転換し、この出力制御信号で駆動ローラー12eの回転速度の出力を制御する。
【0039】
本例では、折返しローラー12aをテンションセンサーにし、折返しローラー12eを駆動ローラーにしたが、折返しローラー12a、12c、12eをテンションセンサーにし、折返しローラー12b、12d、12f駆動ローラーにする場合は、ストランド4のテンションを細かく制御することができるので更に好ましい。
【0040】
また、本発明の熱処理炉は、耐炎化処理工程以外に炭素化処理工程にも用いることができる。図2は本発明の熱処理炉を耐炎化処理工程と炭素化処理工程とに用いた場合、即ち本発明熱処理炉の他の例を示す概略側面断面図であって、耐炎化炉とそれに続く炭素化炉(焼成炉)の概略側面断面図である。
【0041】
図2において、耐炎化炉及びその周辺の構成は図1と同様であるので、同一箇所に同一参照符号を付してその説明を省略する。
【0042】
図2において、耐炎化炉2内を通って耐炎化処理されたストランド4は、耐炎化炉42から搬出された後、ローラー22a、22b、22c、22d、22e、22fを通って第一炭素化炉24内に供給されている。第一炭素化炉24内を通って第一炭素化処理されたストランド4は、第一炭素化炉24から搬出された後、ローラー26a、26b、26c、26d、26eを通って第二炭素化炉28内に供給されている。第二炭素化炉28内を通って第二炭素化処理されたストランド4は、炭素繊維ストランドとして第二炭素化炉28から搬出される。
【0043】
これらローラー22a、22b、22c、22d、22e、22f、26a、26b、26c、26d、26eのうち少なくとも一がテンションセンサーであり、少なくとも一が駆動ローラーである。本図の例では、ローラー22e、26dがテンションセンサーであり、ローラー22d、26cが駆動ローラーである。
【0044】
なお、図1の例と同様に図2の例でも、折返しローラー12aがテンションセンサーであり、折返しローラー12eが駆動ローラーである。また、テンションセンサー12aは、その軸受にテンション検出手段14が接続されている。テンション検出手段14は、固定端16に接続されている。
【0045】
これと同様に、テンションセンサー22eは、その軸受にテンション検出手段30が接続されている。テンション検出手段30は、固定端32に接続されている。テンションセンサー26dは、その軸受にテンション検出手段34が接続されている。テンション検出手段34は、固定端36に接続されている。
【0046】
本図の構成においては、ローラー18とローラー12bとの間のストランドに掛かるテンションを、テンションセンサー12aにおける応力及び/又は変位でテンション検出手段14により検出している。ローラー22dとローラー22fとの間のストランドに掛かるテンションを、テンションセンサー22eにおける応力及び/又は変位でテンション検出手段30により検出している。ローラー26cとローラー26eとの間のストランドに掛かるテンションを、テンションセンサー26dにおける応力及び/又は変位でテンション検出手段34により検出している。
【0047】
検出されたテンションの信号は、前記テンション検出手段14、30、34から送られてテンションコントローラー38で受信される。テンションコントローラー38では、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラー12e、22d、26cの回転速度の出力制御信号に転換し、この出力制御信号で駆動ローラー12e、22d、26cの回転速度の出力を制御する。
【0048】
図2の例では、耐炎化炉2ばかりでなく、第一炭素化炉24、第二炭素化炉28でも、ストランド4のテンションを制御することができるので更に好ましい。
【0049】
なお、本発明の熱処理炉の形態は図1及び2の形態だけではなく、本発明の要旨を変更しない限り、適宜変形して差支えない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明熱処理炉の一例を示す概略側面断面図である。
【図2】本発明熱処理炉の他の例を示す概略側面断面図である。
【図3】従来の熱処理炉の一例を示す概略側面断面図である。
【図4】従来の熱処理炉の他の例を示す概略側面断面図である。
【符号の説明】
【0051】
2、42 耐炎化炉
4、44 ストランド
6、46 スリット
8、48 熱処理室
10、50 パス
12a、12b、12c、12d、12e、12f、52a、52b、52c、52d、52e、52f 折返しローラー
14、30、34 テンション検出手段
16、32、36 固定端
18、54 炉入口部ローラー
20、38 テンションコントローラー
22a、22b、22c、22d、22e、22f、26a、26b、26c、26d、26e、58a、58b、58c、58d、58e、58f、62a、62b、62c、62d、62e ローラー
24、60 第一炭素化炉
28、64 第二炭素化炉
56 テンションメーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素繊維製造用のプリカーサーを耐炎化処理して耐炎化繊維を得、得られた耐炎化繊維を炭素化処理して炭素繊維を得る炭素繊維製造設備工程に設置された熱処理炉であって、炉内外に複数のローラーを有し、前記ローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中の繊維に掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記ローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラーを有する熱処理炉。
【請求項2】
熱処理炉が耐炎化炉であり、炉内外に設けた折返しローラーを介して折り返し、炉内外に出入すると共に炉内を複数段のパスを形成して水平走行するプリカーサーを熱処理して耐炎化繊維を製造する耐炎化炉において、前記折返しローラーのうち少なくとも一がその軸受にテンション検出手段が接続され、熱処理中のプリカーサーに掛かるテンションを検出するテンションセンサーであり、前記折返しローラーのうち少なくとも一がその回転速度によりテンションを調節する駆動ローラーであり、検出されたテンションの信号を前記テンション検出手段から受信し、テンション検出信号の値を基準にして前記駆動ローラーの回転速度の出力制御信号に転換し、前記出力制御信号で駆動ローラーの回転速度の出力を制御するテンションコントローラーを有する熱処理炉。
【請求項3】
テンション検出手段がロードセルである請求項1に記載の熱処理炉。
【請求項4】
テンション検出手段が、テンションセンサーのローラーによって熱処理中の繊維に掛けられた荷重で熱処理中の繊維が撓み、その撓みによって生じたローラーの変位を検出するものである請求項1に記載の熱処理炉。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−23457(P2007−23457A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−211266(P2005−211266)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000003090)東邦テナックス株式会社 (246)
【Fターム(参考)】