説明

熱成形装置用スクラップ巻取り装置

【課題】製品の抜きズレ問題を解消可能な熱成形装置用スクラップ巻取り装置を提供する。
【解決手段】原反ロールから繰り出される樹脂シートに真空成形機等の熱成形機で所定形状の成形品を所定間隔で熱成形し、当該成形品をトリミングすることにより下流側に送り出されるスクラップSを巻き取るための巻取りローラ体を具備するスクラップ巻取り装置1である。このスクラップ巻取り装置1は、第1巻取りローラ体10と、第2巻取りローラ体11とを備え、スクラップSの始端が何れか一方の巻取りローラ体に取り付け可能とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱成形装置用のスクラップ巻取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
熱成形とは、成形適温まで加熱軟化された樹脂シートを成形型のキャビティに沿わせて変形させることによって所定形状の成形品を得る手法であり、食品、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器等、比較的薄肉の樹脂製品の製造手段として広く用いられている。熱成形には、成形に際して真空吸引を利用する真空成形、成形に際して圧空供給を利用する圧空成形、両者を併用する真空圧空成形等があり、何れの成形法を採用するかは製品形状等に応じて選択される。
【0003】
熱成形装置として、例えば特開2001−88208号公報(特許文献1)に開示されたものが公知である。この熱成形装置は、原反ロールから繰り出される樹脂シートを成形適温まで加熱軟化させる加熱装置、加熱された樹脂シートに所定形状の成形品を所定間隔で型成形(熱成形)する熱成形機としての真空成形機、樹脂シートに所定間隔で熱成形された成形品をトリミングして個々の製品を取り出すトリミング装置、およびトリミング後の穴開きの樹脂シート(スクラップ)を巻取るスクラップ巻取り装置(スクラップワインダー)等を主要な構成として備えるものである。
【0004】
上記構成の熱成形装置において、トリミング〜スクラップ巻取りに至る一連の工程を図5に模式的に示す。同図に示すように、樹脂シート50に熱成形された成形品51はトリミング装置の打ち抜き型52でトリミングされ、これによって得られた製品は図示しない集積装置で集積される。打ち抜き型52の下降中(成形品51のトリミング中)、打ち抜き型52の下流側に配置された送り装置53の上ローラ54および下ローラ55は開放状態にある。トリミング後、打ち抜き型52が上昇すると、上ローラ54と下ローラ55とが相対的に接近移動して穴開きの樹脂シート50(スクラップ50’)を挟み込む。そして、ローラ54,55の何れか一方又は双方を成形品51の成形ピッチに対応した量だけ回転させて次にトリミングされるべき成形品51を打ち抜き型52の下方に送り込む。
【0005】
一方、送り装置53によって下流側に送り出されたスクラップ50’は、送り装置53の下流側に配置されたスクラップ巻取り装置60に以下示す態様で順次巻き取られる。なお、同図に示すスクラップ巻取り装置60は、図示しないモータによって回転駆動され、外周にスクラップ50’を巻き取る巻取りローラ体62、フレーム61に対して揺動可能に設けられた揺動部材(振り子)63等を主要な構成として備える。スクラップ50’は、揺動部材63の先端部および基端部を順に介して、その先端がローラ体62に取り付けられる。
【0006】
まず、送り装置53の下流側にスクラップ50’が間欠的に送り出されることにより、送り装置53と巻取り装置60の巻取りローラ体62との間に介在するスクラップ50’に弛みが生じると、巻取りローラ体62が回転してその外周にスクラップ50’を巻き取る。巻き取りによってスクラップ50’の弛み量が徐々に減少するのに伴い、揺動部材63の先端部が基端部を支点として回転し(図5中に黒塗り矢印で示す)、図5に示すような鉛直方向に対して所定の角度をなした姿勢から図6に示すような鉛直方向に沿った姿勢に近づく。そして、スクラップ50’に対して所定の引張り力が付与されると、巻取りローラ体62の回転(スクラップ50’の巻取り)が停止する。以上のように、揺動部材63の姿勢、さらに言えばスクラップ50’の弛み量に応じて巻取りローラ体62の回転・停止が切り替えられる。
【0007】
ここで、送り装置53の下流側でスクラップ50’が弛んでいると、送り装置53の開放時にスクラップ50’の自重によって成形品51を有する樹脂シート50が下流側に引っ張られたり、送り装置53が開放するのと同時にスクラップ50’が上流側に引き戻されたりする場合がある。これらによって、樹脂シート50の送りピッチに狂いが生じると、トリミング精度が低下し、いわゆる製品の抜きズレ問題が発生するおそれがある。この点、上記のように、弛みが発生する都度スクラップ50’を巻取り、スクラップ50’に常時所定の引張り力を付与するようにすれば、上記の抜きズレ問題を効果的に防止することができる。
【特許文献1】特開2001−88208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、ローラ体で巻取り可能なスクラップの量(最大外径)には上限がある。そのため、上記のようにローラ体が一つしかない巻取り装置を用いる場合には、巻き取られたスクラップ(以下、「スクラップロール」と言う)が最大外径に達すると、連続的に送り出されるスクラップを一旦切断してスクラップロールを巻取りローラ体から取り外した後、再度スクラップの始端を巻取りローラ体に取り付ける作業(いわゆる段取り替え)を行う必要がある。この段取り替えは、生産効率を考慮して、熱成形装置の運転を継続したまま行われるのが通例である。
【0009】
しかしながら、スクラップロールは相当な重量物となっている場合が多く、上記の段取り替えを瞬時に行うのは困難である。そのため、スクラップに対して所定の引張り力を付与することができない時間が長時間に及び、上述した製品の抜きズレ問題が生じ易くなるという問題が指摘されている。
【0010】
本発明の課題は、製品の抜きズレ問題を解消可能な熱成形装置用スクラップ巻取り装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明では、樹脂シートに所定間隔で熱成形された成形品をトリミングすることにより、送り出されるスクラップを巻き取るための巻取りローラ体を備える熱成形装置用スクラップ巻取り装置であって、第1の巻取りローラ体と、第2の巻取りローラ体とを備え、スクラップの始端を何れか一方の巻取りローラ体に取り付け可能としたことを特徴とする熱成形装置用スクラップ巻取り装置を提供する。
【0012】
このように、2つの巻取りローラ体を設け、スクラップの始端を何れか一方の巻取りローラ体に取り付け可能としておけば、一方のローラ体に巻き取られたスクラップが最大外径に達した時点(満量となった時点)でスクラップを切断し、この切断されたスクラップの始端を他方のローラ体に取り付け、当該他方のローラ体でスクラップの巻取りを開始することができる。そのため、スクラップに対して、ほぼ連続的に所定の引張り力を付与することができる。そして、前記一方のローラ体に巻き取られたスクラップは、他方のローラ体でスクラップの巻取りを開始した後に取り外せば良い。そのため、スクラップに対して所定の引張り力が長時間付与されないことに起因して生じる製品の抜きズレ問題を効果的に解消することができる。
【0013】
巻取りローラ体は、その長手方向の先端部を縮拡径可能に構成することができる。かかる構成とすれば、スクラップロールの取り外し時にはその先端部を縮径させて取り外しを容易化できる一方で、スクラップの巻取り時には、スクラップの巻きズレを防止することができる。
【0014】
両巻取りローラ体は、その設置高さ(位置)を相互に異ならせることができる。このようにすれば、巻取り可能なスクラップロールの最大外径を大きくしつつ、当該スクラップ巻取り装置をコンパクト化することができる。もちろん、両巻取りローラ体を同一高さに設置することも可能である。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明に係る熱成形装置用スクラップ巻取り装置によれば、スクラップに所定の引張り力が長時間付与されないことに起因して生じる製品の抜きズレ問題を効果的に解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、図1は本実施形態に係るスクラップ巻取り装置1の正面図、図2はスクラップ巻取り装置1の右側面図(図1を同図中の矢印A方向から見た図。但し、一部の部材は図示を省略している)、図3はスクラップ巻取り装置1の部分拡大斜視図、図4(a)はスクラップ巻取り装置1の部分背面図(図2を同図中の矢印B方向から見た図)、図4(b)はスクラップ巻取り装置1の作動状態をそれぞれ示す。
【0017】
図1に示す本発明に係るスクラップ巻取り装置1は、原反ロールから繰り出される樹脂シートに所定間隔で熱成形された成形品をトリミングすることにより、トリミング装置の下流側に連続的に送り出される穴開きの樹脂シート(スクラップS)を巻き取るためのものであり、外周にスクラップSを巻き取る第1および第2巻取りローラ体10,11と、揺動体20と、ガイド体30と、巻取りローラ体10,11をそれぞれ回転駆動する図示しないモータとを主要な構成として備え、これらは全てフレーム2に取り付けられている。ローラ体10,11を回転駆動するモータはここではエアーモータであり、従い、モータには、モータの駆動・停止を制御するエアー回路が接続されている。なお、第1巻取りローラ体10の駆動用エアーモータと第2巻取りローラ体11の駆動用エアーモータとは共通のエアー源を駆動源としており、何れの巻取りローラ体を使用するかは、エアー回路上に設けられたバルブを切り替えることによって選択可能となっている。
【0018】
第1巻取りローラ体10は、図2に示すように、軸受を介してフレーム2に対して回転可能に設けられた水平方向に延びる回転軸12と、回転軸12の長手方向に離隔した二箇所に設けられた取り付け金具15,16を介して回転軸12に取り付けられた一対の羽根部材13,13とで主要部が構成される。回転軸12の長手方向の一端部(基端部)には歯車部12aが一体的に設けられており、該歯車部12aがモータの歯車部と噛み合ってモータの駆動力を受けることにより、この第1巻取りローラ体10が回転駆動する。回転軸12の長手方向の他端部(先端部)には、図3にも拡大して示すような把手14が設けられる。
【0019】
上記両取り付け金具15,16のうち、回転軸12の先端部側に設けられた取り付け金具16は、その外径側一端が羽根部材13と一体的に設けられた受け部材17に対して揺動可能に取り付けられ、またその内径側一端が把手14に対して揺動可能に取り付けられる。かかる構成から、把手14を進退動作させることにより、第1巻取りローラ体10の長手方向の先端部が縮拡径する。
【0020】
第2巻取りローラ体11は、第1巻取りローラ体10から水平方向に所定量離隔した位置に設けられ、かつ図1からも明らかなように第1巻取りローラ体10よりも所定量上方に設けられる。このようにすることで巻取り可能なスクラップS(スクラップロール)の最大外径を大きくしつつ、このスクラップ巻取り装置1をコンパクト化することができる。なお、第2巻取りローラ体11は第1巻取りローラ体10と基本的に同一構造であるから、詳細な説明を省略する。
【0021】
揺動体20は、軸受を介してフレーム2に対して揺動(回転)可能に設けられた水平方向に延びる支軸21と、連結部材22,22を介して支軸21に連結され、支軸21と一体的に揺動する水平方向に延びる従動軸23と、従動軸23に回転自在に外嵌されたフリーローラ24とで主要部が構成される。支軸21の長手方向の一端部(基端部)には、後述する制御機構40のカム部材41が固定される。支軸21の長手方向に離隔した二箇所には、スクラップSの幅方向の移動を規制する規制部21a,21aが一体又は別体に設けられている。これにより、巻取りローラ体に対するスクラップSの巻きズレが防止される。
【0022】
この揺動体20は、両巻取りローラ体10,11で共用される。すなわち、後述するように、スクラップSは、この揺動体20を介してその始端が第1巻取りローラ体10あるいは第2巻取りローラ体11に取り付けられる。
【0023】
ガイド体30は、フレーム2に固定された水平方向に延びるブラケット31と、連結部材33を介してブラケット31に連結された固定支軸32と、固定支軸32に回転自在に外嵌されたフリーローラ34とで主要部が構成される。このガイド体30は、第2の巻取りローラ体11を用いてスクラップSの巻取りを行う際にのみ用いられる。
【0024】
つまり、図1に示すように、スクラップSは、揺動体20のフリーローラ24および支軸21を介して(フリーローラ24の下側および支軸21の上側を通過させた後)、その始端が第1巻取りローラ体10あるいは第2巻取りローラ体11に取り付けられるが、例えば第1巻取りローラ体10で巻き取られたスクラップSが満量となり、スクラップSの巻取りを第2巻取りローラ体11で即座に開始するような場合には、スクラップSが第1巻取りローラ体10に巻き取られたスクラップロールと干渉してしまい、第2巻取りローラ体11によるスクラップSの巻取りを円滑に行うことができなくなる。ガイド体30は、かかる問題を解消するために設けられている。
【0025】
なお、図示は省略しているが、ガイド体30には、両巻取りローラ体10,11の何れを使用するかを選択するための切り替えスイッチが設けられている。
【0026】
揺動体20の支軸21には、巻取りローラ体10,11の駆動・停止等を制御するための制御機構40が接続される。制御機構40は、図4(a)に示すように、支軸21の基端部に固定され、支軸21と一体的に回転(揺動)するカム部材41と、支持部材43と、一端(シリンダロッド42a)がカム部材41の先端部に固定され、他端が支持部材43に固定されたエアシリンダ42と、バルブ44とで主要部が構成される。カム部材41は、揺動体20の連結部材22と平行配置され、従い、連結部材22と平行な状態を保ったまま揺動する(図4(b)を参照)。バルブ44にはスイッチ部44aが設けられており、カム部材41が回転することによってカム部材41の先端部がスイッチ部44aに接触すると、バルブ44が閉じられてエアー源から第1巻取りローラ体10の駆動用エアーモータ(あるいは第2巻取りローラ体11の駆動用エアーモータ)へのエアー供給が遮断され、巻取りローラ体が停止するように構成されている。
【0027】
以上の構成を有するスクラップ巻取り装置1の動作を以下説明する。なお、(a)準備段階、(b)巻取り段階、および(c)巻取りローラ変更段階とに分けて説明を行う。
【0028】
(a)準備段階
この段階では、スクラップSの始端を第1巻取りローラ体10に取り付ける。第1巻取りローラ体10に対するスクラップSの取り付けは、図1に示すように、揺動体20のフリーローラ24および支軸21を介して(フリーローラ24の下側および支軸21の上側を通過させた後)、その始端を第1巻取りローラ体10に取り付けることにより行われる。
【0029】
(b)巻取り段階
上流側から送り出されたスクラップSに弛みがあり、揺動体20に所定の引張り力が作用していない状態では、第1巻取りローラ体10が回転駆動してその外周にスクラップSを巻き取る。スクラップSが巻き取られ、スクラップSに所定の引張り力が付与されるのに伴い、揺動体20およびカム部材41が一体的に回転してカム部材41の先端部がバルブ44のスイッチ部44aに接触すると、第1巻取りローラ体10の駆動用エアーモータへのエアー供給が遮断され、第1巻取りローラ体10によるスクラップSの巻取りが停止する。第1巻取りローラ体10によるスクラップSの巻取りが停止した状態で上流側からスクラップSが送り出されることによってスクラップSに弛みが生じ、揺動体20に所定の引張り力が作用しなくなると、エアシリンダ42のシリンダロッド42aが後退動作し、これに追従してカム部材41が反時計回りに回転する。カム部材41の反時計回りの回転が進行して、カム部材41とスイッチ部44aとの接触状態が解除されると、第1巻取りローラ体10の駆動用エアーモータへのエアー供給、すなわち第1巻取りローラ体10によるスクラップSの巻取りが再開される。
【0030】
以上のように、スクラップSに弛みが生じる都度スクラップSの巻取りを行い、巻取り装置1と、これの上流側に配置されたトリミング装置(図5を参照)との間に介在するスクラップSに所定の引張り力を付与し、スクラップSに過剰な弛みが生じないようにすることにより、いわゆる抜きズレの問題が効果的に解消される。
【0031】
(c)巻取りローラ変更段階
以上に示す巻取り動作の繰り返しにより、第1巻取りローラ体10の外周に巻き取られたスクラップSが満量になると(スクラップロールが最大外径に達すると)、スクラップSの巻取りローラ体を、第1巻取りローラ体10から第2巻取りローラ体11へと切り替える。この切り替えは、スクラップSを一旦切断し、スクラップSの始端を第2巻取りローラ体11に取り付けることにより行う。なお、第2巻取りローラ体11へのスクラップSの取り付けに際し、スクラップSは、ガイド体30のフリーローラ34の下側を通過させる。これにより、上述したように、第1巻取りローラ体10に巻き取られたスクラップS(スクラップロール)と、第2巻取りローラ体11で巻き取られるべきスクラップSとの干渉が防止される。またこのとき、ガイド体30に設けた図示しない切り替えスイッチを操作し、第1巻取りローラ体10の駆動用エアーモータに対してエアーが供給されるようになっていたエアー回路を、第2巻取りローラ体11の駆動用エアーモータに対してエアーが供給されるように切り替える。
【0032】
そして、第2巻取りローラ体11によるスクラップSの巻取りが開始された後、第1巻取りローラ体10の把手14を引っ張って、第1巻取りローラ体10の先端部を縮径させ、第1巻取りローラ体10の外周に巻き取られたスクラップS(スクラップロール)を第1巻取りローラ体10から取り外す。
【0033】
以上に示すように、2つの巻取りローラ体10,11を設け、スクラップSの始端を何れか一方の巻取りローラ体に取り付け可能としておけば、一方の巻取りローラ体に巻き取られたスクラップSが満量に達した時点でスクラップを切断し、この切断されたスクラップSの始端を他方の巻取りローラ体に取り付け、当該他方の巻取りローラ体でスクラップSの巻取りを開始することができる。そのため、スクラップSに対して、ほぼ連続的に所定の引張り力を付与することができる。そして、一方の巻取りローラ体に巻き取られたスクラップSは、他方の巻取りローラ体でスクラップSの巻取りを開始した後に取り外せば良い。従って、スクラップSに対して所定の引張り力が長時間に亘って付与されないことに起因して生じる製品の抜きズレ問題を効果的に解消することができる。
【0034】
また、巻取りローラ体10,11の長手方向の先端部を縮径可能に構成したことから、スクラップS(スクラップロール)の取り外し時にはその先端部を縮径させて取り外しを容易化できる一方で、スクラップSの巻取り時には、スクラップSの巻きズレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る熱成形装置用スクラップ巻取り装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すスクラップ巻取り装置の右側面図である。
【図3】図1の部分拡大斜視図である。
【図4】(a)図は図1に示すスクラップ巻取り装置の部分背面図、(b)図はスクラップ巻取り装置の作動状態を示す図である。
【図5】従来構成の熱成形装置におけるトリミングからスクラップ巻取りに至る一連の工程を模式的に示す図である。
【図6】従来構成の熱成形装置用スクラップ巻取り装置によるスクラップの巻上げ状態を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 (熱成形装置用)スクラップ巻取り装置
10 第1巻取りローラ体
11 第2巻取りローラ体
20 揺動体
30 ガイド体
40 制御機構
41 カム部材
S スクラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂シートに所定間隔で熱成形された成形品をトリミングすることにより、送り出されるスクラップを巻取るための巻取りローラ体を備える熱成形装置用スクラップ巻取り装置であって、
第1の巻取りローラ体と、第2の巻取りローラ体とを備え、スクラップの始端を何れか一方の巻取りローラ体に取り付け可能としたことを特徴とする熱成形装置用スクラップ巻取り装置。
【請求項2】
両巻取りローラ体は、その長手方向の先端部が縮拡径可能に構成された請求項1記載の熱成形装置用スクラップ巻取り装置。
【請求項3】
両巻取りローラ体の設置高さを相互に異ならせた請求項1記載の熱成形装置用スクラップ巻取り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−89303(P2010−89303A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−259530(P2008−259530)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【出願人】(000156123)株式会社脇坂エンジニアリング (5)
【Fターム(参考)】