説明

熱現像感光材料及びその画像形成方法

【課題】 迅速処理を行った場合でも画像濃度が高く、熱現像時の濃度むらの発生がなく、高濃度部での色調に優れ、光照射画像保存性に優れる熱現像感光材料および画像形成方法を提供する。又、必要により、更に高温保存時の画像保存性に優れ、あるいはフィルムの搬送性、環境適性に優れた画像形成方法を提供する。
【解決手段】 支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料において、塗布銀量が2.05g/m2〜2.70g/m2であり、かつ支持体をはさんで該画像形成層を含む側に設けられた層の全層合計で、露光波長で0.60〜1.00の全吸光度をもたらす輻射線吸収性化合物を含むことを特徴とする熱現像感光材料及び画像形成方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料において、塗布銀量が2.05g/m2〜2.70g/m2であり、かつ支持体をはさんで該画像形成層を含む側に設けられた層の全層合計で、露光波長で0.60〜1.00の全吸光度をもたらす輻射線吸収性化合物を含むことを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項2】
支持体上に有機銀塩、ハロゲン化銀、バインダー及び還元剤を含む画像形成層を有する熱現像感光材料において、該画像形成層は省銀化剤を含み、塗布銀量が1.45g/m2〜2.70g/m2であり、かつ支持体をはさんで画像形成層を含む側に設けられた層の全層合計で、露光波長で0.30〜1.00の全吸光度をもたらす輻射線吸収性化合物を含むことを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項3】
省銀化剤が下記一般式(A−1)および(A−2)で表される化合物から選ばれることを特徴とする請求項2に記載の熱現像感光材料。
一般式(A−1) Q1−NHNH−Q2
(式中、Q1は炭素原子で−NHNH−Q2と結合する芳香族基、またはヘテロ環基を表し、Q2はカルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホニル基、またはスルファモイル基を表す。)
【化1】

(式中、R1はアルキル基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基を表す。R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ基、炭酸エステル基を表す。R3、R4はそれぞれベンゼン環に置換可能な基を表す。R3とR4は互いに連結して縮合環を形成してもよい。)
【請求項4】
ハロゲン化銀が熱現像過程において表面潜像型から内部潜像型に変換することにより、表面感度が熱現像前より低下するハロゲン化銀であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
バインダーのガラス転移温度(Tg)が70〜150℃であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項6】
下記一般式(SF)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
一般式(SF) (Rf−(L)n1−)p−(Y)m1−(A)q
(式中、Rfは弗素原子を有する置換基を表し、Lは弗素原子を有しない2価の連結基を表し、Yは弗素原子を有しない(p+q)価の連結基を表し、Aはアニオン基又はその塩基を表す。m1、n1は各々0又は1の整数を表し、p及びqは各々1〜5の整数を表す。ただし、qが1の時、n1とm1は同時に0とはならない。)
【請求項7】
ハロゲン化銀が、平均粒子サイズが10〜50nmであるハロゲン化銀粒子を含有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
ハロゲン化銀が、更に平均粒子サイズ55〜100nmのハロゲン化銀粒子を含有することを特徴とする請求項7に記載の熱現像感光材料。
【請求項9】
ハロゲン化銀が、カルコゲン化合物により化学増感されたハロゲン化銀粒子を含有することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
支持体をはさんで画像形成層側の最表面の十点平均粗さ(Rz(E))、支持体をはさんで画像形成層と反対側の最表面の十点平均粗さ(Rz(B))とするときRz(E)/Rz(B)の値が0.1以上0.7以下であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項11】
支持体をはさんで画像形成層側の層に含まれるマット剤の平均粒子サイズが最大のものの平均粒子サイズをLe(μm)、支持体をはさんで画像形成層と反対側の層に含まれるマット剤の平均粒子サイズが最大のものの平均粒子サイズをLb(μm)とするとき、Lb/Leが2.0以上10以下であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項12】
請求項1〜11の何れか1項に記載の熱現像感光材料を用い、露光処理と熱現像処理を同時に行うことを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
請求項1〜11の何れか1項に記載の熱現像感光材料を用い、熱現像部の搬送速度を20〜200mm/秒で熱現像することを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
床面から55cm以下の高さに熱現像感光材料のストックトレーがある熱現像処理装置により、請求項1〜11の何れか1項に記載の熱現像感光材料を処理することを特徴とする画像形成方法。
【請求項15】
熱現像感光材料の露光部が熱現像感光材料のストックトレーより上にある熱現像処理装置により、請求項1〜11の何れか1項に記載の熱現像感光材料を処理することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2006−3784(P2006−3784A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−182305(P2004−182305)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】