説明

燃料ポンプ、ジェットポンプ及び燃料フィルタを直接連結した燃料システム

本発明は、燃料システムに関する。本発明による燃料システムは、燃料タンクと、主燃料供給ポンプ(2)と、ハウジング及びフィルタ要素を含む燃料フィルタ(4)と、燃料タンク内に設けられたリザーバ(10)と、リザーバ(10)を充填するためのジェットポンプ(3)とを有している。本発明による燃料システムは、更に、主燃料供給ポンプ(2)、燃料フィルタ(4)及びジェットポンプ(3)を直接連結する一部品コネクタ(1)を有している。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現在に至るまで、燃料送出モジュール(FDM)は、低燃料時の配慮のために、予備燃料を提供する相当大きなリザーバ容量を必要としている。
【0002】
すなわち、或る特定の状況では、例えば、自動車の燃料タンク内に入っている燃料の量が或る特定の最小レベルを下回ると共にこの自動車が長いカーブ、上り坂、又は下り坂を走行する場合、又は、この自動車が速度、方向等の急な且つ顕著な変化を受けた場合、燃料取り込みチューブの一部をなす浸漬管の入口端部が少なくとも一時的に燃料中にもはや浸漬されないような程度まで燃料がタンクの片側に移動する場合がある。かかる条件下においては、浸漬管は、燃料ではなく空気を吸い出し、それにより、供給燃料流の中断が生じて内燃エンジンの適正な作動が損なわれる。
【0003】
かかる問題を回避するため、大抵の燃料タンクは、燃料を取り込み且つ予備手段としての役目を果たすように構成されたリザーバ、即ち、サブタンクを有している。
【0004】
燃料タンク内の燃料リザーバを充填するためのジェットポンプの利用は、ありふれた技術である。典型的には、燃料ポンプの出口に接続され又はポンプ要素への連結部からの正圧部に接続された別個の加圧燃料ラインが設けられたり、燃料圧力調整器からの戻り燃料が、燃料圧力調整器に連結されたジェットポンプに供給されたりし、ジェットポンプは、低燃料条件、例えば、急な加速及び減速、高速道路への出入口におけるクローバの葉の形態の長い曲がり部、ニューメキシコ州のサンディア峠道等の上り坂又は下り坂の場合における燃料ポンプのための予備燃料供給を行うためにリザーバを充填する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この燃料ラインは、エンジンへの供給ラインに追加して設けられ、回路を構成するための追加のクランプ及び継手が必要である。ジェットポンプ構成要素をパッケージ化するには、リザーバ及び/又は燃料圧力供給ラインへの複雑さを追加しないで構成要素を位置決めすることによる複雑さが生じる。また、これら追加の構成要素は、燃料送出モジュールの設計において修正措置と共に考慮され且つ対処しれなければない潜在的な故障モードを追加する。
【0006】
加えて、ポンプ、フィルタ媒体及び流路内において、静電気が、最も近い接地箇所への放電を生じさせるのに十分に高い電位まで帯電することがある。これにより、燃料タンクの内側に電気ノイズを生じさせ、最悪の場合、熱的事故が生じる場合がある。この問題を解決するため、ポンプの負の即ちアース端子又は燃料レベルセンサーの負の即ちアース端子と導電性プラスチック製のフィルタハウジングとを接続するワイヤが、しばしば用いられる。フィルタハウジング内に蓄積した帯電した静電気は、この端子に伝えられる。
【0007】
ポンプとフィルタ媒体の直接接触により、かかる問題が無くなると共に、接地用ワイヤの必要性及びそれと関連した故障モードが無くなる。ポンプとフィルタとの間の直接接触は、米国特許第5,642,718号明細書において提案されているが、この米国特許は、ジェットポンプの設置及び連結の問題に対処していない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の背景にある考えは、主燃料供給ポンプと燃料フィルタだけでなく、主ポンプが収納されるリザーバを充填することを目的とするジェットポンプにも、これらの間に延びるいかなるラインもなしに直接接続するための1つの適当な幾何学的形状を用いることにある。
【0009】
したがって、本発明は、燃料タンクと、主燃料供給ポンプと、ハウジング及びフィルタ要素を含む燃料フィルタと、燃料タンク内に設けられたリザーバと、リザーバを充填するためのジェットポンプとを有する燃料システムであって、更に、主燃料供給ポンプ、燃料フィルタ及びジェットポンプを直接連結する一部品コネクタを有する、燃料システムに関する。
【0010】
本発明によれば、「一部品」コネクタは、溶接、接着等によって組立てられてきた複数の部分に成形された部品も指示する。しかしながら、この一部品コネクタは、好ましくは、例えば射出成形によって1つの部分に成形された部品である。
【0011】
この単一部品は、好ましくは、T字形の形態を有し、1つの分岐部には、ポンプがプラグ接続され、他の2つの分岐部の一方は、燃料フィルタに連結され、他方は、ジェットポンプに連結される。これにより、加圧ライン及びジェットポンプを作動させるための独立の通路を作るのに必要な多数の構成要素が不要になる。これは、典型的には、少なくとも3つの構成要素(燃料ラインと2つのクランプ)が減り、多数の故障モードが減少することを意味している。加えて、これにより、ESD(静電放電)のための電荷を伝えるための負アース端子及びワイヤハーネスが不要になる。
【0012】
実用上の理由で、一体形連結部品を、以下、T字形連結部によって指示するが、本発明の範囲は、他の幾何学的形状にも及ぶことに注目すべきである。
【0013】
このT字形連結部は、好ましくは、プラスチック部品であり、EDS(静電放電)要件を満たす導電性プラスチックで成形されてもよいし、少なくとも表面が(好ましくは、その内面と外面の両方が)かかる導電性プラスチックで構成されてもよい。好ましいプラスチックは、ポリアセタール、最も好ましくは、燃料中で安定なPOM(ポリオキシメチレン)である。これは、導電性の装入物、例えば、カーボンブラック又は炭素繊維をプラスチックの中に添加することにより導電性に作られるのがよい。
【0014】
導電性要件は、主として、顧客の要望で決まり、フィルタ部品まで拡張させてもよく、フィルタ部品は、一般に、少なくとも、ハウジング(一般に、2つの部品、即ち、一般に互いに溶接される底部(下側部品)とカバー(上側部品)の状態に成形される)と、フィルタ媒体/要素とを含む。或る場合には、フィルタのカバーは、リザーバのカバーと一体に成形されるのがよく、それにより、取付けが容易になると共に1つの部品が省かれる。
【0015】
したがって、主として次の3つの場合、即ち、導電性が不要の場合、部分的に導電性の場合、及び全体的に導電性の場合がある。
【0016】
導電性が不要の場合、基本的な非導電性プラスチックハウジング、フィルタ媒体及びT字形連結部が設けられる。
【0017】
部分的に導電性の場合、導電性プラスチックで成形された下側フィルタハウジングと、その中に圧入された導電性フィルタ要素だけが必要であり、上側フィルタハウジングは、導電性プラスチックではない。導電性プラスチックで成形されたT字形接続部は、一体成形フレームを有し、この一体成形フレームは、負のポンプ端子への経路を完成させるために、接地されたポンプシェルの周りに圧入される。
【0018】
全体的に導電性について、顧客の中によっては、接地されたポンプシェルから、燃料フィルタカバー又はある場合にはリザーバカバーからエンジンに通じる燃料ラインまで延びるフランジ内の成形管まで燃料流路全体に必要とされる。この場合、上側フィルタハウジングも、フランジに連結された導電性燃料管と一緒に導電性プラスチックで成形される。
【0019】
したがって、導電性材料で作られたT字形連結部は、一般的には、導電性である少なくとも下側フィルタハウジング及びフィルタ要素と組合せて用いられ、その結果、フィルタ内に蓄積された電荷をT字形連結部を介してポンプに逃がすことができる。
【0020】
上述したように、本発明のリザーバは、カバーを有するのが良い。好ましい実施形態によれば、このカバーは、フィルタカバーと一体に成形され、全体的に導電性である解決策の場合、かかる一体形カバーは、少なくともその表面が、導電性材料で作られる。
【0021】
好ましい実施形態では、このT字形連結部は、ジェットポンプ、即ち、オリフィスを備有するベンチュリ管に直接一体にされ、主燃料供給ポンプから上記オリフィスを通って来た加圧燃料は、リザーバの充填のために燃料を主燃料タンクからリザーバ内の通路中に吸い込む流れを生じさせる。
【0022】
別の好ましい実施形態では、オリフィスを備えたベンチュリ管は、リザーバ内に一体にされ、T字形連結部は、このベンチュリ管にプラグ接続される。
【0023】
最後に、好ましい実施形態では、ベンチュリ管の半部が、T字形連結部と一体にされ、他の半部は、リザーバと一体にされる。
【0024】
これら全ての好ましい実施形態では、より好ましくは、第1の充填弁が、リザーバ内の通路に連結され、この通路を介してジェットポンプの吸込みが行われる。この第1の充填弁は、燃料タンクの最初の充填中又は燃料タンクが空になったときにリザーバを充填することを目的としている。この第1の充填弁は、任意タイプのものであって良いが、傘形弁が、良好な結果をもたらす。
【0025】
別の好ましい実施形態によれば、上述したT字形連結部の少なくとも一部分は、フィルタハウジングの少なくとも一部分、例えば、その下側部分と一体成形される。その代わりに又はそれに追加して、このフィルタハウジング、好ましくは、その下側部分も、燃料圧力調整器を保持するように、又は、そのハウジングと一体にされるように成形されてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
上述した本発明の概念を、図1〜図5に非限定的な仕方で示す。
【0027】
これらの図において、同一の符号は、類似又は同一の部品を示す。
【0028】
図1は、本発明の実施形態による燃料システムの一部、即ち、一部品T字形コネクタ1を示し、このT字形コネクタ1は、燃料を燃料ポンプ2(図示せず)から直接受入れ、この燃料をジェットポンプ3(図示せず)及び燃料フィルタ4に分配する。燃料フィルタ4に流入する燃料、即ち、濾過前の燃料を白色の矢印で示し、燃料フィルタ4から流出する燃料、即ち、濾過後の燃料を黒色の矢印で示す。燃料が燃料フィルタ4から出たとき、燃料は、圧力調整器6によって制御された流量でエンジン5(図示せず)に送られると共に、圧力調整器6は、鞍形タンク適用例のための第2のジェットポンプ(図示せず)への排出ポート7を有している。この燃料システムには、2つの弁、即ち、ジェットポンプ3の前に設けられたアンチサイホン弁8と、逆止弁9とが設けられている。アンチサイホン弁8(図では見えないが、その配置箇所だけを示す)は、リザーバから燃料ポンプ2を介してジェットオリフィスの外にドレインを行うことを防ぐ。逆止弁9は、エンジンの作動を停止させたときの燃料圧力を維持し、この残留圧力は、再始動のために燃料の噴射圧力を増大させる前における長時間にわたるエンジンのクランク運動を回避するために重要である。この実施形態では、T字形部1は、主燃料供給ポンプ2、ジェットポンプ3及び燃料フィルタ4がプラグ接続される別個の部品である。
【0029】
図2〜図6の実施形態では、T字形部1は、プラスチック製の下側フィルタハウジング4′の一体部分であると共に、リザーバを充填するためのジェットポンプ3と一体であり、ジェットポンプ3は、ジェットオリフィスを有する。下側フィルタハウジング4′は、圧力嵌めによってフィルタ要素、即ち、カートリッジ(図示せず)に連結されている。ESD(静電放電)のために、ジェットポンプ3の通路を含む燃料流路全体が導電性であることを必要とするOEMの場合、T字形部1を含むこの下側ハウジングは、導電性プラスチックで成形される。ESD(静電放電)による電荷除去を必要としない他のOEMのための下側フィルタハウジング4′は、非導電性プラスチックで成形されてもよい。また、ESD(静電放電)による電荷除去のためのフィルタ要素は、下側フィルタハウジング4′を介してポンプシェルへの部分的又は全体的な導電性の経路が得られるように、導電性に作られるのがよい。
【0030】
下側フィルタハウジング4′の輪郭に設けられた4つの成形ラッチ4′1が、フィルタを保持するようにリザーバの壁(図示せず)に設けられ、且つ、かかる4′1成形ラッチに対応するスロットにスナップ式に留められている。下側フィルタハウジング4′はまた、燃料圧力調整器を下側フィルタハウジング4′の他のラッチにスナップ式に留めることによって保持している。
【0031】
上側フィルタハウジング4″は、フィルタ要素に連結されると共に下側フィルタハウジング4′に溶接されている。この部品、即ち、上側フィルタハウジング4″は、ESD静電放電)による電荷除去を行うために導電性プラスチックで成形されるのがよい。この部品は、燃料出口管5′と一体にされ、この燃料出口管5′は、燃料をエンジンに送出するために、遠位側のフランジ(図示せず)を介してプラスチック製ホースに連結されている。
【0032】
燃料ポンプ2が、T字形部1の延長部にプラグ接続されている。この燃料ポンプ2は、負のポンプ端子に接地されたシェル内に収納されている。T字形部1は、燃料ポンプ取付け部を固定するゴム製シール(図示せず)を保持している。T字形部1は、上述した導電性の変形例において設けられた成形フレームを有し、この成形フレームは、負の端子への所要の接地経路を完成させるためにポンプシェルに接触している。
【0033】
図3は、燃料リザーバ10内に組立てられ又は取付けられた上述した部品を全て示す。この取付けのため、最初に、燃料ポンプ2をポンプシェル内に圧入する。このポンプシェルは、その両側にそれぞれ成形された延長部を有し、延長部は、それに対応するようにリザーバ壁に設けられたスロット(図示せず)に滑り込む。次に、T字形部の2つの成形ディスク1′を、それに対応するようにリザーバフロアに設けられた成形部分に圧入し、それにより所要のシールを形成する。
【0034】
ジェットポンプオリフィス3を、T字形部1の下側部分に組込み、このジェットポンプオリフィス3を介して、燃料の流れが作られ、この燃料の流れは、リザーバ10の外側に設置された燃料タンク内の燃料を、燃料リザーバ10に設けられた開口11を通して吸い、それにより、燃料リザーバ10を燃料タンクからの燃料(白色の矢印で示す)で常時充填する燃料の流れを作る。
【0035】
図4は、安価で集約された組立体に多数の機能を設けるために、どのように圧力調整器6及びT字形部1の両方をフィルタ4と一体成形するのかを示す。
【0036】
図5は、図2を実際に完成させた図であり、どのようにポンプホルダの成形延長部13(図2には図示せず)をT字形部1にクリップ式に留めて、燃料ポンプ2の負端子に戻る接地経路を構成するかを示す。これにより、接地用ワイヤが不要になる。
【0037】
図6は、同一の部品を非組立て状態、即ち、分解図で示す。図5の組立体への切換えのため、燃料ポンプ2をポンプシェルに内部で接地させ、次に、このポンプシェルをポンプホルダ13内に圧入する。次に、組立体全体をT字形部1にゴム製シール13′によってプラグ接続する。
【0038】
図7は、リザーバカバー12が上側フィルタハウジング4″と一体成形された別の実施形態を示す。
【0039】
最後に、図8〜図11は、第4の実施形態を示し、第4の実施形態によれば、ジェットポンプ3が、第1の充填弁14を介して吸込み、第1の充填弁14は、本出願人の係属している特許出願の一体成形ディスク弁である。図示の弁は、材料片と、少なくとも1つの支柱と、複数の孔とを有している。
【0040】
材料片は、符号17で示され、ディスクと呼ばれるが、正方形であってもよく、孔を有し、この孔は、材料片の中央に位置することが好ましい。
【0041】
少なくとも1つの支柱は、ディスク17の孔に嵌められる。
【0042】
複数の孔は、リザーバの底部を貫き、支柱の周りに配置され、また、複数の孔は、ディスク17の孔の中に支柱が配置され且つディスク17を持上げる圧力がゼロであるリリーフ位置にディスク17があるときに、ディスク17が複数の孔を覆うように配置される。
【0043】
図8は、どのように燃料ポンプ2が燃料の流れをT字形コネクタ1内に排出し、この燃料の流れが、燃料フィルタ4への流れと、T字形コネクタ1と一部品に成形されたハウジング又はカバー15に組み込まれたジェットポンプオリフィスへの流れに分割されるかを示す。燃料は、燃料フィルタ4から出て圧力調整器6の中を通り、圧力調整器6は、所要量の燃料をエンジン5(図示せず)に送り、残部をリザーバに戻す。カバー15内に組み込まれたジェットポンプ3は、燃料を燃料タンクから第1の充填弁14(図示せず)を通して吸い、混合管16が、燃料ポンプ2からT字形コネクタ1及びジェットポンプ3を通って来た一方の側の燃料と、燃料タンクから第1の充填弁14を通って来た他方の側の燃料との混合流れをリザーバ10内に送り込む。
【0044】
図9は、同一の組立体を示しているが、どのようにして小さなジェットポンプオリフィス3が燃料タンクからの燃料を同伴しながら混合管16内に真っ直ぐに噴出させるかを示すために下方から見た図である。
【0045】
図10は、図8及び図9のシステムが設けられるリザーバ10の底部を示す。この底部は、周囲壁18によって包囲されるように一体成形されたディスク形の弁を有している。この弁は、ゴム製ディスク17からなり、このディスク17は、ジェット流が燃料をリザーバ10の底部の孔内に引込むことによって開かれ、ジェット流が止まったときに孔4を密封して、リザーバ容量を保持する。
【0046】
この弁は、燃料がリザーバ10からサイホン作用により出ることを防止するためにポンプ出口に設けられる逆止弁を不要にする。
【0047】
ジェットポンプ3と一体のハウジング15は、部分シールとしての機能するようにリザーバ10の底部の周囲壁18に圧入され、ジェット流が、リザーバ10の内部における燃料の再循環ではなく、燃料をリザーバの床を通して引くことを可能にする。
【0048】
図11は、リザーバ10内に組み込まれたシステムの長手方向断面図であり、このシステムの底部内への孔19と、リザーバ10が設置された燃料タンク(図示せず)から燃料が吸込まれる孔を示している。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態の概略図である。
【図2】第2の実施形態の構成要素の組立体を示す図である。
【図3】リザーバ内に挿入された組立体の横断面図である。
【図4】組立体の縦断面図である。
【図5】第2の実施形態の幾つかの好ましい側面を示す図である。
【図6】第2の実施形態の幾つかの好ましい側面特徴を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の概略図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンクと、主燃料供給ポンプ(2)と、ハウジング及びフィルタ要素を含む燃料フィルタ(4)と、前記燃料タンク内に設けられたリザーバ(10)と、前記リザーバ(10)を充填するためのジェットポンプ(3)と、を有する燃料システムであって、
更に、前記主燃料供給ポンプ(2)、前記燃料フィルタ(4)及び前記ジェットポンプ(3)を直接連結する一部品コネクタ(1)を有する、燃料システム。
【請求項2】
前記一部品コネクタ(1)は、3つの分岐部を有するT字形態を有し、1つの分岐部には、前記燃料供給ポンプ(2)がプラグ接続され、他の2つの分岐部の一方が前記燃料フィルタ(4)に連結され、その他方が前記ジェットポンプ(3)に連結される、請求項1に記載の燃料システム。
【請求項3】
前記一部品コネクタ(1)は、プラスチック材料で作られる、請求項1又は2に記載の燃料システム。
【請求項4】
前記一部品コネクタ(1)は、少なくともその表面が導電性プラスチック材料で構成される、請求項3に記載の燃料システム。
【請求項5】
前記フィルタハウジングは、2つの部分、即ち、1つの上側部分(4″)と1つの下側部分(4′)とによって構成され、前記下側フィルタハウジング(4′)及び前記フィルタ要素は、それらの少なくとも1つの表面が導電性材料で構成される、請求項4に記載の燃料システム。
【請求項6】
前記燃料フィルタ(4)と前記リザーバ(10)の両方は、カバーを有し、両方のカバーは、一部品(12)に成形される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料システム。
【請求項7】
前記ジェットポンプ(3)は、オリフィスを備えたベンチュリ管を有し、前記オリフィスを通って前記主燃料供給ポンプから来た加圧燃料により、燃料を前記主燃料タンクから前記リザーバ(10)に設けられた通路(11)内に吸込ませる流れを作ることができ、前記ベンチュリ管は、前記一部品コネクタ(1)又は前記リザーバ(10)又はその両方に一体化される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料システム。
【請求項8】
第1の充填弁が、前記リザーバ(10)の前記通路(11)に連結され、前記ジェットポンプ(3)は、前記第1の充填弁を介して吸込む、請求項7に記載の燃料システム。
【請求項9】
前記一部品コネクタ(1)は、前記フィルタハウジング(4′)の少なくとも一部と一部品に成形される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料システム。
【請求項10】
前記フィルタハウジング(4)は、燃料圧力調整器(6)を保持するように成形される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−536037(P2008−536037A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501280(P2008−501280)
【出願日】平成18年3月13日(2006.3.13)
【国際出願番号】PCT/EP2006/060652
【国際公開番号】WO2006/097443
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(502294138)イネルジー オートモーティヴ システムズ リサーチ (41)
【Fターム(参考)】