説明

片側開放型車両用物品キャリアシステム及び方法

【課題】頑丈な構成を備える開放型クロスバーを有するキャリアシステムを提供する。
【解決手段】少なくとも一個の片側開放型クロスバー24はその対向端に端部支持アセンブリを含む。各端部支持アセンブリは結合されたサイドレール16に対して固定及び開放される軸回転据付固定部材30、32を含む。両方の固定部材は、使用者が一方の固定部材を手で係合させると共にその固定部材を開放位置へ軸回転させることにより固定及び開放される。これにより、両方の固定部材が夫々のサイドレール16に対して同時に固定及び開放されるように、クロスバー24の反対端において固定部材が同時に軸回転させられる。クロスバー24は開放位置にある時に、サイドレールの真上に持ち上げられることにより、使用者がクロスバー24をサイドレール16から完全に取り外したい時に、サイドレール16を分解する必要がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用物品キャリアシステムに関し、特に、クロスバーを組み入れた片側開放型車両用物品キャリアシステムに関し、クロスバーはその一方側から同時に両端が固定され、或いは結合された支持レールから開放されるラッチ機構を有する。
【背景技術】
【0002】
車両用物品キャリアは、乗用車、トラック、SUV等、自動車の外側面上で多様な物品を搬送するために、様々な用途で使用されている。この車両用物品キャリアシステムは、車両の屋根部分に固定される一対のサイドレールと、サイドレール間に連結される一対のクロスバーを含むことが多い。クロスバーは、車両の車体外面上において、その上で物品を支持するために使用される。クロスバー間の間隔がクロスバー上で支持される特定の物品に最も適合するように最適化されるべく、一個以上のクロスバーはサイドレールに沿った位置に調整可能である。
【0003】
幾つかの車両用物品キャリアシステムは、片側開放機構を有するクロスバーを用いている。しかしながら、これらの機構は組み立てが複雑及び/又は高価であることが多い。片側開放機構は、操作者がクロスバーの一方側にある作動即ち開放要素を手で係合させた時に、クロスバーの各端部にある固定部品が同時に両方のサイドレールとの係合から開放されることを可能にする。従って、使用者はクロスバーの他端を開放させるために、車両の反対側へ周る必要がなく、クロスバーの対向端にある両方の固定機構は、クロスバーの一方側から同時に固定され、或いは開放される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような物品キャリアシステムにおいてクロスバーと共に使用される片側開放機構は、効果的であり、且つ車両用物品キャリアシステムのクロスバーの操作及び調整を著しく便利にまた簡易にすることが判っているが、それにも拘わらず、単純であるが頑丈な構成を有する片側開放型クロスバーを有する車両用物品キャリアシステムを提供することが望ましい。更に、片側開放機能を実行するために必要な最小数の独立構成要素部品を有する片側開放型クロスバーを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、少なくとも一個の片側開放型クロスバーを組み入れた車両用物品キャリアシステムに向けられる。クロスバーは最小数の独立構成要素部品によって片側開放機能を達成すると共に、操作者が簡単且つ便利に使用できる頑丈な構成を備える。
【0006】
好適な一形態において、システムのクロスバーはその各端部に端部支持アセンブリを含む。各端部支持アセンブリは軸回転可能に据え付けられる固定部材を含む、一方の固定部材はまた、操作者が固定部材の一部を簡単に手で把持すると共に、その固定部材を固定位置から開放位置へ移動させるのを可能にする構成を含む。二個の固定部材は、クロスバーの内部に延在するケーブルによって連結される。ケーブルは、一方の固定部材の固定位置から開放位置への移動によって、クロスバーの他端にある固定機構の固定位置から開放位置への同時移動をもたらすように、各固定部材と連結される。好適な一形態において、ケーブルはナイロンが被覆されたスチールケーブルである。
【0007】
好適な一実施形態において、各固定部材は開放位置へ移動させられた時に、クロスバーが支持サイドレールの真上に持ち上げられるのを可能にする。従って、クロスバーは使用
する必要がない時には、サイドレールを分解する必要なく、サイドレールから簡単に取り外される。
【0008】
更なる適用範囲は、ここに提供される説明から理解される。当然のことながら、説明及び特定の例示は例証を目的としているに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
ここに示す図面はいずれにしても、例証を目的としているに過ぎず、本開示の範囲を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下の説明は事実上例示に過ぎず、本開示、用途、又は使用方法を限定するものではない。
図1を参照すると、自動車14の車体外面(即ち屋根)12上に位置決めされる車両用物品キャリアシステム10が示されている。車両用物品キャリア10は、サイドレール16a及び16bの形態をなす一対の支持レールを含む。サイドレール16a及び16bは四個の支持脚部18を介して車体外面12に固定されており、サイドレール16a,16bは車体外面12の上方に持ち上げられている。好適な一形態においてシステム10は、システム10の前方及び後方に固定される端部支持アセンブリ22を有する固定クロスバー20を含む。クロスバー20はサイドレール16a,16bに沿って移動可能ではない。特定の実施形態において、端部支持アセンブリ26及び28を有する可動管状クロスバー24が含まれる。端部支持アセンブリ26及び28は、固定位置或いは開放位置のいずれかに置かれる。開放位置において、クロスバー24は使用する必要がない時には、サイドレール16a,16bの上に持ち上げられる。固定位置において、端部支持アセンブリ26及び28はクロスバー24をサイドレール16a,16bに沿った所望位置で固定する。好適な代替実施形態においてシステム10は、両方がサイドレール16a及び16bから取り外し可能であると共に、サイドレール16a,16bに沿って位置調整可能な二個のクロスバー、例えば二個のクロスバー24を含み、各クロスバーは一対の端部支持物26及び28を有する。
【0010】
図2及び図3を参照すると、システム10は車両14とは別個に示されている。図2では、端部支持アセンブリ26及び28は固定要素30及び32夫々を含んで図示されている。固定要素32は、固定要素32が人によって容易に手で把持されると共に、図2に示す位置まで上昇させられるのを可能にする縁34を含む。固定部材30はいかなるこのようなリップも含まない。図3は固定位置における固定部材30,32を示す。固定部材30,32が図2に示す位置にある状態で、クロスバー24はサイドレール16a,16bに沿って摺動させられ、或いは必要であればサイドレール16a,16bから垂直方向に持ち上げられる。固定部材30及び32が図3に示す位置にある状態で、クロスバー24はサイドレール16a,16bに固定される。
【0011】
図4は端部支持アセンブリ28の拡大斜視図を示す。端部支持アセンブリ28は開口38を有するハウジング36を含み、固定部材32はその中に位置する。クランプ部40はサイドレール16b上にある。管状ネック部42はクロスバー24の端部を受け入れると共に、適当なねじ部品(図示なし)によってそのクロスバー24の端部に固定される。
【0012】
図5において、端部支持アセンブリ26は拡大状態で示されている。アセンブリ26は開口46を有するハウジング44を含み、固定部材30はその中に位置する。クランプ部48はサイドレール16aの上に載る。管状ネック部50はクロスバー24の端部を受け入れると共に、ねじ部品(図示なし)を介してクロスバー24の端部に固定される。
【0013】
図6は端部支持アセンブリの内部構成を示す。管状ネック部42は、ネック部42の開口54を通るねじ部品52によってクロスバー24の端部に固定される。固定部材32は
支軸ピン56を介して軸回転可能に支持される。支軸ピン56は、固定部材32が固定位置及び開放位置の間で自由に軸回転させられるように、ハウジング36の凹部内においてその両端で支持される。固定部材32は図6に示すように、ばね58によって固定位置に付勢される。図8を更に参照すると、ばね58は長穴59に位置決めされ、長穴59の壁部60と接触する第1端部58aを含む。固定部材32が図6に示す固定位置まで連続的に付勢されるように、ばね58の部分58bはハウジング36の内壁と接触する。
【0014】
更に図6及び図8を参照すると、ケーブル62は固定部材32のポケット64内に固定される。ケーブル62はポケット64内に嵌合する拡大頭部66を含む。ケーブルは固定部材32に形成された溝68を通り、且つ管状クロスバー24の内部を通り延出する。
【0015】
特に図6を参照すると、サイドレール16bはまた複数の開口70を含むように図示されている。図6、図10及び図11を参照すると、固定部材32は頭部74を有する顎部72を含むように図示されている。端部支持アセンブリ28が所望の長手方向位置においてサイドレール16bに固定されるように、顎部72が一個の開口70と整列させられた時に、頭部74は選択された開口70を通り突出する。
【0016】
図9、図12及び図13を参照すると、固定部材30が詳細に図示されている、管状ネック部50は、ネック部50をクロスバー24の端部に固定するために、ネック部50の開口78を通り延出するねじ部品を介して固定される。固定部材30は、支軸ピン80を介した軸回転運動のために、端部支持アセンブリ26のハウジング44内に据え付けられる。支軸ピン80は、固定部材30が図12及び図13に示す位置の間で自由に軸回転するように、ハウジング44の凹部(図示なし)内に位置決めされる。脚部82a及び82bを有する付勢ばね82は、ポケット90(図7、図9、図12及び図13)内に位置決めされると共に、固定部材30を図13に示すように固定位置へ付勢する。固定部材32は図12及び図13に示すように、頭部86を有し、結合されたサイドレール16aの一個の開口87と係合する下顎84を含む。この点に関して当然のことながら、サイドレール16aは好適にはサイドレール16bと同一の構成を有すると共に、サイドレール16aに沿った特定の所望位置における端部支持アセンブリ26の調整可能な位置決めを可能にするべく、図6のサイドレール16bの開口70のような間隔があけられた複数の開口を含む。
【0017】
図7及び図9を更に参照すると、ケーブル62の頭部66と反対側の端部は、固定部材のポケット90に捕らえられる拡大頭部88を含む。ケーブル62は好適にはナイロン層が被覆されたスチールケーブルであるが、適当な強度を有するいかなる材料が利用されてもよい。ばね82は、脚部82bを固定部材30の壁部92(図7)と当接させる一方で、脚部82aをハウジング44の内壁部と当接させることにより、固定部材30を図13に示すような閉鎖位置へ付勢する。
【0018】
クロスバー24及び端部支持アセンブリ26及び28を通る円滑移動のためにケーブル62を案内するのを助けるために、図10及び図11に示すように、導管94がハウジング36に形成される。
【0019】
図14及び図15を参照すると、使用者がクロスバー24をサイドレール16a,16bから取り外し、或いはクロスバー24をサイドレールに沿って再度位置決めする必要がある時には、使用者は固定部材32の縁部34を把持し且つ持ち上げると共に、固定部材32を図15に示す位置から図14に示す位置まで(図14及び図15において時計まわりに)回転移動させる。これにより、顎部72の頭部74はサイドレール16bの一個の開口70との係合から抜け出るように移動する。この回転運動はまた、ケーブル62を図14の右方向へ引っ張り、同時に固定部材30をその固定位置(図15)から開放位置(
図14)へ軸回転させる。図14の開放位置において、固定部材30及び32の顎84及び72夫々は、夫々のサイドレール16a,16bを出ると共に、クロスバー24全体が端部支持具26及び28と共に、サイドレール16a,16bの真上に持ち上げられるのを可能にする。使用者が固定部材32から手を離した時には、ばね58及び82によって与えられる付勢力が、固定部材30及び32を同時に図15に示す位置まで戻す。従って、両方の端部支持アセンブリ26及び28の固定及び開放は、固定部材32を固定及び開放位置の間で移動させることによって簡単に達成される。また、使用者は最初にクロスバー24の一端を開放し、次にクロスバーの反対端を別に開放するために車両の反対側に周る必要がない。
【0020】
システム10は最小数の独立構成要素部品を伴い、端部支持アセンブリ26及び28の固定及び開放を同時に行う。重要なこととして、クロスバー24はサイドレールを分解することなく、結合されたサイドレール16a,16bから取り外される。クロスバー24はまた、各サイドレール16a,16bに沿って間隔があけられた開口70の選択された一個と係合することにより、サイドレール16a,16bに沿った様々な所定位置で確実に固定される。
【0021】
様々な好適な実施形態が説明されてきたが、当該技術分野に属する者であれば認識し得るように、本発明の概念から逸脱することなく、変更及び変形が為され得る。例は本発明を例証しており、本発明を限定するものではない。従って、説明及び請求の範囲はこの限定のみによって、関連ある従来技術を考慮して必要なように自由に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本開示の一実施形態に係る車両用物品キャリアシステムを組み入れた自動車を示す斜視図。
【図2】クロスバーの各端部支持アセンブリの固定部材がその開放位置にあり、クロスバーがサイドレールから持ち上げられようとしている状態にある物品キャリアシステムを示す拡大斜視図。
【図3】固定部材が固定位置にある車両用物品キャリアシステムを示す斜視図。
【図4】両方の固定部材を同時に開放するために使用者が手で把持する、図2のクロスバーの一方の端部支持アセンブリを示す拡大斜視図。
【図5】図4に示すクロスバーの側と反対端にある端部支持物の拡大斜視図。
【図6】使用者操作型固定部材を含む端部支持物であって、端部支持アセンブリの内部構成要素を示す斜視図。
【図7】使用者非操作型端部支持アセンブリであって、端部支持アセンブリの内部構成要素を示す斜視図。
【図8】使用者による手動操作型固定部材を示す拡大斜視図。
【図9】使用者非操作型固定部材を示す拡大斜視図。
【図10】開放位置及び固定位置夫々における使用者操作型固定部材を示す拡大側面図。
【図11】開放位置及び固定位置夫々における使用者操作型固定部材を示す拡大側面図。
【図12】開放位置にある非手動係合型固定部材を示す側面図。
【図13】図12の端部支持物であって、固定位置にある非手動係合型固定部材を示す側面図。
【図14】開放位置におけるクロスバー対向端の両固定部材を示すクロスバーの側面図。
【図15】固定部材両方が固定位置にあるクロスバーを示す側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用物品キャリアシステムであって、
車体外面付近に相互に概ね平行に固定されるように構成された第1及び第2支持レールと、
対向端に第1及び第2端部支持アセンブリを有する管状クロスバーと、
前記第1端部支持アセンブリは、第1軸回転据付固定部材が内部で支持されたハウジングを有し、該第1固定部材は前記第1支持レールと係合するように構成されることと、
前記第2端部支持アセンブリは、第2軸回転据付固定部材が内部で支持されたハウジングを有し、該第2固定部材は前記第2支持レールと係合するように構成されることと、
第1端部において前記第1軸回転据付固定部材の一部と連結されると共に、第2端部において前記第2軸回転据付固定部材と連結され、更に前記クロスバーを通り延出するケーブルとを含み、
前記ケーブルの前記第1端部は更に、前記第1固定部材が固定位置から開放位置へ移動させられる時に、該ケーブルが前記クロスバーを通って引っ張られるのを可能にする該第1固定部材上の位置において、該第1固定部材と連結されることにより、前記第2固定部材を固定位置から解放位置へ同時に付勢する
ことを特徴とする車両用物品キャリアシステム。
【請求項2】
前記第1及び第2固定部材の各々は、夫々の前記支持レールと係合するように構成された顎部を含むことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項3】
前記端部支持アセンブリの各々は、夫々の前記固定部材を閉鎖位置へ付勢する付勢要素を含むことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項4】
前記付勢要素は一対の外方に延出する脚部を有するコイルばねを含み、該脚部の一方は夫々の前記固定部材の一部と係合すると共に、該脚部の他方は前記ハウジングと係合することを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項5】
前記第1固定部材は使用者が該第1固定部材を開放及び閉鎖位置の間で操作するのを可能にするように構成された縁を含むことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項6】
前記固定部材は、夫々の一個の前記支持レールの一部と係合する顎部と、該固定部材を前記固定及び開放位置の間で操作するために使用者の少なくとも一本の指によって把持されるように構成された縁を含む一体形成構成部品を備えることを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項7】
前記第1端部支持アセンブリの前記固定部材は、前記第1固定部材が前記固定及び開放位置の間で移動させられる時に、前記ケーブルの移動を案内する溝を含むことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項8】
片側開放型車両用物品キャリアシステムであって、
車体外面付近に相互に概ね平行に固定されるように構成された第1及び第2支持レールと、該支持レールの各々は該レールに沿って間隔が開けられた複数の開口を有する導管を含み、
対向端に第1及び第2端部支持アセンブリを有する管状クロスバーと、
前記第1端部支持アセンブリは前記第1支持レールと係合させられると共に、該支持レールに沿って摺動するように構成され、該第1支持アセンブリは第1軸回転据付固定部材が内部に支持されているハウジングを有し、該第1固定部材は前記第1支持レールに形成された前記開口の選択された一個と係合することにより、該第1端部支持アセンブリを前
記第1及び第2支持レールに沿って選択された長手方向位置において固定するように構成され、
前記第2端部支持アセンブリは前記第2支持レールと係合させられると共に、該支持レールに沿って摺動するように構成され、該第2支持アセンブリは第2軸回転据付固定部材が内部に支持されているハウジングを有し、該第2固定部材は前記第2支持レールに形成された前記開口の選択された一個と係合することにより、該第2端部支持アセンブリを前記選択された長手方向位置において固定するように構成されており、これにより前記クロスバーは該第1及び第2端部支持アセンブリによって前記車体外面の上方に垂直方向に保持され、
第1端部において前記第1軸回転据付固定部材の一部と連結されると共に、第2端部において前記第2軸回転据付固定部材と連結され、且つ前記クロスバーを通り延出するケーブルと、
前記ケーブルの前記第1端部は更に、前記第1固定部材が固定位置から開放位置へ移動させられる時に、該ケーブルが前記クロスバーを通り引っ張られる該第1固定部材上の位置において、該第1固定部材と連結されることにより、前記第2固定部材を固定位置から開放位置へ同時に付勢し、
前記第1及び第2軸回転据付固定部材の少なくとも一方と作動的に結合されており、該第1及び第2軸回転据付固定部材を前記固定位置へ付勢する付勢要素とを含む
ことを特徴とする片側開放型車両用物品キャリアシステム。
【請求項9】
前記端部支持アセンブリ各々の前記固定部材は、前記支持レールの一方に形成された前記開口の一個と係合する顎部を含むことを特徴とする請求項8のシステム。
【請求項10】
前記第1固定部材は使用者が前記第1固定部材を前記固定及び開放位置の間で操作するのを可能にする縁を含むことを特徴とする請求項8のシステム。
【請求項11】
前記第1端部支持アセンブリは前記第1固定部材を軸回転可能に支持する支軸ピンを含むと共に、
付勢部材が前記支軸ピンに設けられており、
前記付勢部材は一対の脚部を含み、該脚部の第1脚部は前記第1固定部材の表面部と接触すると共に、該脚部の第2脚部は前記第1端部支持アセンブリの前記ハウジングの内面と接触する
ことを特徴とする請求項8のシステム。
【請求項12】
前記第1固定部材は、該第1固定部材の表面に形成されており、該第1固定部材が軸回転させられる時に、前記ケーブルの一部の移動を案内する溝を含むことを特徴とする請求項8のシステム。
【請求項13】
前記第1端部支持アセンブリは前記第1支持レール上に位置するように構成されることを特徴とする請求項8のシステム。
【請求項14】
前記ハウジングは、前記第1端部支持アセンブリが前記第1支持レールに固定された時に、該第1支持レールの上面に位置するように構成されるクランプ部を含むことを特徴とする請求項13のシステム。
【請求項15】
片側開放型車両用物品キャリアシステムであって、
車体外面付近において相互に概ね平行に固定されるように構成される第1及び第2支持レールと、該支持レールの各々は該レールに沿って間隔があけられた複数の開口を有する導管を含み、
対向端に第1及び第2端部支持アセンブリを有する管状クロスバーと、
前記第1端部支持アセンブリは前記第1支持レールと係合させられると共に、該レールに沿って摺動するように構成され、該第1支持アセンブリは第1軸回転据付固定部材が内部に支持されたハウジングと、該第1支持レールの一部上に位置するように構成されたクランプ部を有し、該第1固定部材は該第1支持レールに形成された前記開口の選択された一個と係合することにより、該第1端部支持アセンブリを該第1及び第2支持レールに沿って選択された長手方向位置において固定するように構成され、
前記第2端部支持アセンブリは前記第2支持レールと係合させられると共に、該レールに沿って摺動するように構成され、該第2支持アセンブリは第2軸回転据付固定部材が内部に支持されたハウジングと、該第2支持レールの一部上に位置するように構成されたクランプ部を有し、該第2固定部材は該第2支持レールに形成された前記開口の選択された一個と係合することにより、該第2端部支持アセンブリを前記選択された長手方向位置において固定するように構成され、これにより前記クロスバーは該第1及び第2端部支持アセンブリによって前記車体外面上に垂直方向に保持され、
第1端部において前記第1軸回転据付固定部材の一部と連結されると共に、第2端部において前記第2軸回転据付固定部材と連結され、且つ前記クロスバーを通り延出するケーブルと、
前記ケーブルの第1端部は更に、前記第1固定部材が固定位置から開放位置へ移動させられる時に、該ケーブルが前記クロスバーを通り引っ張られるのを可能する該第1固定部材上の位置において、該第1固定部材と連結されることにより、前記第2固定部材を固定位置から開放位置へ同時に付勢し、
前記第1及び第2軸回転据付固定部材の少なくとも一方と作動的に結合されており、該第1及び第2軸回転据付固定部材を前記固定位置へ付勢すると共に、該第1固定部材が使用者によって離された時には、前記固定部材の両方を同時に固定位置へ自動的に付勢する付勢要素とを含む
ことを特徴とする片側開放型車両用物品キャリアシステム。
【請求項16】
前記第1固定部材は、使用者が該第1固定部材を手の一本以上の指で手動係合させるのを可能にするために縁を含むことを特徴とする請求項15の装置。
【請求項17】
前記第1固定部材は、
使用者が手の一本以上の指で前記第1固定部材を手動係合させるのを可能にする縁と、
前記第1支持レールの上面部に延在するクランプ部と、
前記第1支持レールの開口と係合する頭部を有する顎部とを含む
ことを特徴とする請求項15の装置。
【請求項18】
前記固定部材は、前記第1固定部材が軸回転させられた時に、前記ケーブルの一部を案内する溝を含むことを特徴とする請求項15の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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