説明

物品の選択的な取り出し及び保持のための可撓ディスペンサーを画成する、2ステップ開口機能を有するカートン

缶あるいはボトルのような物品を分配及び保持するためのカートンは、第1の取り外し可能部分を取り除くことによって、それから第2の取り外し可能部分を少なくとも部分的に取り外すことによって開けられ、一方または両方の取り外し可能部分が取り除かれた後に、物品を分配するための開口部を画成し、かつ、カートン内の物品を保持するための手段を画成する。第1の取り外し可能部分の取り除きは、第2の取り外し可能部分へのアクセスを提供し、その少なくとも部分的な取り外しを容易にする。第2の取り外し可能部分は、可変的かつ可逆的に開口部を再画成あるいは再構成するように撓み可能とされ、該開口部は、分配される物品の取り出しを容易にし、分配されないカートン内の物品を保持する。第1の取り外し可能部分は、引き裂き開始に役立つタブあるいは他の把持手段を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般に、飲料缶あるいはボトルのような複数の物品をパッケージするためのカートンに関するものであり、より詳しくは、2ステップ開口機能を有する板紙カートンであって、可撓アクセス開口部を有する物品ディスペンサーを提供し、同時に該可撓アクセス開口部を通してカートン内の1つ以上の物品が分配されうる板紙カートンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
清涼飲料缶あるいはボトルのような複数の物品を包んで分配するためのカートンは、消費者が消費のために物品を搬送、収容、及びアクセスできるようにするのに役立つ。消費者は、一般に、1度に1つずつの物品に容易にアクセスするための柔軟性を好む。そのため、いくつかのカートンは、残りの物品を包みつつも1つ以上の物品が取り出されるのを許容するディスペンサーを有している。消費者は、物品が分配されうる開口部を形成するためにカートンの一部分を引き裂く。
【0003】
物品ディスペンサーを有するそのような飲料カートンは、周知技術である。1つの例は、取り除き可能セクションがカートンの一方の端部に配置されてなる特許文献1に開示されている。取り除き可能セクションは、引き裂き線によって画成されている。カートンを開けるために、指フラップを、取り除き可能セクションの一部分がカートンから分離されるように押圧する。それから、取り除き可能セクションを把持して外方側に引っ張り、引き裂き線を底部壁まで完全に破断させる。そうすると、取り除き可能セクションは、底部端部フラップの一部とともに回動して下げられることができ、アクセス開口部を生じさせて、該アクセス開口部を通じてカートン内の缶が露出される。開口部は、開口部の周囲の少なくとも一部が、缶ストッパとして機能し、かつ缶が開口部中を望ましくなくカートンから転がり出るのを防止するように寸法設定されている。
【特許文献1】米国特許第6,578,736号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、指フラップは、それがカートン壁から分離することが容易ではないため、時折操作しにくいことが分かった。これは、側部カートン壁全体が、指フラップに作用する押圧力に対して撓んでしまうためであり、その結果、十分なせん断応力が引き裂き線に沿って誘発されない。さらに、(子供のような)特定の消費者は、カートンを開けて物品を取り出すために、引き裂きを開始するための十分な力を作用させることができない。さらにまた、指フラップがカートン壁からの取り除き可能セクションの分離をうまく開始させたときでさえも、消費者は、取り除き可能セクションのその部分と残りのカートン壁との間の狭いスペースに1つ以上の指を挿入しなければならず、これは時折、消費者を挟まれた指で苦しませる。したがって、特に、引き裂きを開始する適切なポイントを見つけるために消費者が切り取り線の残りから指フラップを目視で区別することができない場合に、開口部を形成するためにカートンを引き裂くことは多少困難であり得る。特許文献1に示されたような挿入フラップなどの事前に切断された孔部を付加することは、カートンの構造完全性を損ない、かつ、光、湿気、及びダストの浸入を受けやすくなり、したがって、有利な解決案ではない。
【0005】
したがって、使用するのに便利な改良された物品ディスペンサーを備えたカートンが必要である。そのようなカートンは、取り除き可能部分を把持して取り除くための操作しやすい手段と、信頼できる物品ストッパとを有しているべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、有利には、カートン内の物品にアクセスするために必要な労力を減少させ、カートン内に残っている物品の保持を改善する。より詳しくは、本発明は、カートンの一方の端部で互いに接する複数の取り外し可能部分を有するディスペンサー付きのカートンを提供する。取り外し可能部分は、分離するようにかつ少なくとも部分的にカートンから取り外されることができ、物品を分配しつつカートン内に残る物品を拘束するための開口部を画成する。
【0007】
一般に、本発明のカートンを形成するために、複数のパネルが互いに接続されている。少なくとも3つのパネルが互いに隣接している。カートンが組み立てられると、該パネルは、複数の物品を包むためのカートン壁を形成するように協働する。
【0008】
本発明の1つの観点によれば、カートンが、少なくとも1つの第1の取り外し可能部分を含んでおり、該少なくとも1つの第1の取り外し可能部分は、少なくとも1つの少なくとも部分的に取り外し可能な第2の部分についての少なくとも部分的な取り除きを容易にする。第1の取り外し可能部分は、隣接する第1及び第2のカートン壁の少なくとも一部分から形成されたカートンに実質的に一体とされた部分である。第1の取り外し可能部分の取り除きの後、第1及び第2の壁の一方または両方の少なくとも1つの隣接する部分が、そのまま残る。第1の取り外し可能部分の取り除きは、第2の取り外し可能部分の少なくとも1つの端縁を露出させ、それはその後、第2の取り外し可能部分の少なくとも部分的な取り除きを開始しかつこれを果たすためのより便利な取っ手として使用されうる。
【0009】
特定の実施例では、第1の取り外し可能部分が、引き裂きストリップであり、少なくとも部分的なその取り除きが、物品を分配するための開口部を画成して、第2の取り外し可能部分へのアクセスを容易にする。第2の取り外し可能部分は、カートンから物品が望ましくなく転がり出たり落ちたりするのとを防止する一方、カートンからの物品の選択的な取り出しを許容するように撓み可能とされていることができ、また、カートン内に物品を保持することがもはや必要でないときには完全に取り外されるようにしてもよい。例えば、第2の取り外し可能部分が、カートンの上方段における物品を撓み可能に拘束するための取り外し可能保持手段として機能しうる。第2の取り外し可能部分を完全に取り外すことは、カートンの端部及び側部の一部分を備えた物品ストッパのような一体的保持手段の少なくとも1つの端縁を画成する。前述の例によれば、そのような物品ストッパは、上方段における物品が落ちてしまうリスクを回避するためにもはや第2の取り外し可能部分のサポートを必要としなくなった後に、カートンの下方段における物品をしっかりと拘束しうる。
【0010】
第2の取り外し可能部分は、開口部を可変的かつ可逆的を再構成する可撓部分となるように、部分的に取り外し可能とされうるのみであり、第1の取り外し可能部分が取り除かれた後に、カートン内の物品を保持する。カートンは、それぞれが少なくとも1つの物品の少なくとも一部分を拘束するように機能する複数の第2の取り外し可能部分を含みうる。
【0011】
本発明の他の観点によれば、第1の取り外し可能部分は、すぐにあるいは容易に破断される第1の切り離し線によって画成されており、該第1の切り離し線は、切り取り線に沿った引き裂きあるいは破断を容易にするためのミシン目あるいは切断によって弱化された切り取り線のようなものである。第1の取り外し可能部分は、好ましくは、隣接するカートン壁と第2の取り外し可能部分の少なくとも1つの端縁との間に、消費者の1つあるいは全ての指の挿入を受け入れるのに十分なスペースを画成するように、十分に幅広とされており、消費者が、完全的あるいは部分的取り外しのために第2の取り外し可能部分を把持することができるようにしている。第1の取り外し可能部分は、好ましくは、少なくとも第2の取り外し可能部分の少なくとも1つの端縁全体を露出させるように十分に長くなっており、第2の取り外し可能部分を取り除くかあるいは部分的に取り外すことによってカートンに開口部を画成するかあるいは再構成する場合に、第2の取り外し可能部分を不注意に二分してしまう可能性を減少させるように、消費者が端縁全体を把持して引っ張ることができるようにしている。いくつかの実施例において、第1の取り外し可能部分は、第1の取り外し可能部分の1つの長さ方向端縁が1つ以上のカートン壁の端縁の少なくとも一部分によって画成されるとともにこれに一致するように、位置しうる。
【0012】
本発明の特定の実施例の観点によれば、第2の取り外し可能部分は、第2の取り外し可能部分がカートンから完全に取り外されうるようにする第1の切り離し線及び第2の切り離し線により、少なくとも部分的に画成されている。第2の取り外し可能部分は、その後に開いたカートンの該カートンに残る物品を拘束する能力を保持しつつ、カートンから完全に取り外されてもよい。特定の実施例では、第2の取り外し可能部分が、端部壁から少なくとも部分的に形成されている。端部壁は、より正確には、カートン壁に折り曲げ可能に接続される端部パネルから形成された端部閉塞構造である。第1の取り外し可能部分は、端部壁の少なくとも一部分の完全性を妨げることなくカートンから取り外されてもよい。したがって、端部壁の少なくとも一部分は、好ましくは、第1の取り外し可能部分が、取り外され、かつ、第1の取り外し可能部分の取り外しによって生じる開口部を通じた物品の望ましくない排出をブロックするための物品保持具あるいはストッパとして機能した後でも、少なくとも部分的に直立した位置のままである。特定の他の実施例では、第2の取り外し可能部分が、2つ以上の隣接する壁の一部分から形成され、第2の取り外し可能部分の取り除きが、2つ以上の隣接する壁の残りの部分によって画成された剛体保持手段を画成している。
【0013】
本発明の特定の他の実施例の観点によれば、第2の取り外し可能部分は、切り離し線、摩擦ジョイント、ミシン目、引き裂きテープや、当業者に周知のあるいは未だ開発されていない他の適切な分離機構などの1つ以上の分離手段により、部分的に取り外し可能で撓み可能とされている。各分離手段は、第1の切り離し線から第1及び第2の壁に隣接する壁までの距離にわたっており、第2の取り外し可能部分の部分的な取り外しあるいは撓み移動を容易にしている。したがって、第2の取り外し可能部分は、第1の切り離し線と、分離手段と、隣接する壁に一体とされるかあるいは隣接する壁の端縁に位置する1つ以上の折り曲げ線とによって、少なくとも部分的に画成されている。部分的な取り外しは、物品が分配されるときには開口部を拡大するように、かつ、物品が分配されないときには開口部を縮小させることによって拡大を逆転し、ディスペンサー開口部を通じて物品が落下するのを防止するように、第2の取り外し可能部分が自由に撓むようにする。逆転は、手動で、あるいはカートン材料の弾性的な復元により自動でなされうる。
【0014】
本発明の他の観点によれば、第2の取り外し可能部分の取り除きあるいは位置変更は、カートンから物品を分配するための開口部を画成するかあるいは再構成する。
【0015】
本発明のさらに他の観点によれば、第2の取り外し可能部分の取り除きあるいは位置変更は、カートン内に物品を保持するための保持手段を画成するかあるいは生じさせる。
【0016】
本発明の他の観点によれば、第1の取り外し可能部分を画成するための第1の切り離し線をブランクの一方の端部に有し、第2の取り外し可能部分を画成する第2の切り離し線あるいは切り離し手段をブランクの端部に有するブランクから、カートンが形成されている。
【0017】
特定の実施例では、第1の切り離し線は、連続的であって、相対的に幅狭で相対的に長い引き裂きストリップとしての第1の取り外し可能部分を画成し、該引き裂きストリップは、第1の側部壁を少なくとも部分的に交差し、頂部壁を完全に交差し、かつ第2の側部壁を少なくとも部分的に交差するように、横方向に方向付けられている。第1の切り離し線の長さに沿った一方の端縁の少なくとも一部分は、第2の切り離し線によって画成されて該第2の切り離し線に一致している。第2の切り離し線は、第1の側部壁に折り曲げ可能に接続された端部フラップの一部分に交差して延びており、該第2の切り離し線は、末端縁で始まって、第1の側部端部フラップの基端縁に交差して、隣接する第1の側部壁の方へ延びている。第2の切り離し線は、第1の側部壁から横方向に続き、頂部壁に交差し、それから第2の側部壁に交差して少なくとも部分的に交差している。第2の切り離し線はそれから、第2の側部端部フラップの方へターンして続いており、第2の端部フラップの末端縁で終端している。
【0018】
特定の他の実施例では、第1の切り離し線が、端部フラップ及び端部壁パネルを備えた第2の壁の少なくとも一部分に交差して延びる複数の切り取り線を含んでいる。そのような切り取り線は、端部フラップの1つの側部あるいはそのそれぞれの末端部のいずれかで始まり、それが始まった端部フラップの他方の側部で終端する。他の切り取り線は、第1のパネルの端部フラップの末端部から第1のパネル上へ延び、それが始まった端部フラップの末端部の他のポイントで終端するようにターンして戻っている。特定の実施例では、さらなる切り取り線は、末端部から第1のパネルに対向するパネルの端部フラップの基端縁まで延びている。切り取り線は、カートンが組み立てられたときに互いに協働し、端部フラップは、第1の取り外し可能部分を画成するように一緒に折り曲げられる。
【0019】
これらの実施例では、ブランクがまた、組み立てカートンの第1及び第2の壁に隣接する少なくとも1つのパネルの少なくとも一部分の端縁に交差するかあるは沿って延びる折り曲げ線を含んでいる。折り曲げ線は、第2の取り外し可能部分が分離手段を介して部分的に取り外された後に、第2の取り外し可能部分がそのまわりに撓むことができる移動軸線を画成し、該分離手段は、第1の切り離し手段から隣接するパネルの折り曲げ線の端部まであるいはその近くまで延びている。
【0020】
本発明のさらに他の観点によれば、第1の取り外し可能部分は、第1の取り外し可能部分の取り除きを容易にするための少なくとも1つの端部に接続されるか、あるいは隣接する引き裂き開始手段を有している。適切な引き裂き開始手段は、限定されないが、プッシュタブ、プルタブ、フラップ、ループや、タブ、ループ、あるいはフラップの任意の組み合わせや、あるいは、相対的に細くて幅狭の構造物の端部を把持したり握ったりするための同等構造物などを含んでいる。例示的な実施例では、引き裂き開始手段が、切断、切り込み、及びハーフカットの任意の組み合わせによって形成されていて、カートン壁に一体とされかつ引き裂きストリップの端部に配置されている。例えば、引き裂き開始手段は、切断線あるいは切り取り線によって二分される他の形状が使用されうるが、略半円形あるいは三角形の領域を形成する切り込み線を含んでいることができ、二分する線に圧力を作用させることによって指をカートンに貫通させ、それによって、二分された半円形あるいは三角形の領域のセグメントを折り曲げ、それによって、第1の取り外し可能部分の隣接する端部にアクセスするようにしている。指がカートンの内側に位置して第1の取り外し可能部分に接触すると、指が第1の取り外し可能部分の下に引っかかって外方側に引っ張ることができるか、あるいは、親指及び他の指が第1の取り外し可能部分の端部を把持することができ、それによって第1の取り外し可能部分を取り除くために引き裂きを開始する。他の例として、引き裂き開始手段が、(他の形状を使用してもよいが)略半円形のタブを形成する切り取り線を備えており、該タブを通じて指孔が配置され、該指孔が略円形の切り欠き、ハーフカット線、あるいは他の切り取り線によって画成され、指が、切り欠きを通して、あるいは、切り取り線に圧力を作用させることによって(したがって、切り取り線によって囲まれたカートンの小さな略円形部分を変位させることによって)、カートンを貫通することができるようにしている。これらの実施例では、タブが、第1の取り外し可能部分の端部に一体とされ、かつ連続する部分となっている。したがって、指孔を介してタブを把持して引っ張ることにより、消費者は引き裂きストリップ全体を取り除くことができる。
【0021】
上記記載は、本発明のより適した観点及び機能の一部を大まかに概説したものである。これらは、本発明のより顕著な機能及び作用の一部の単なる例示として解釈されるべきである。異なる様式で開示された情報を適用することにより、あるいは開示された実施例を修正することにより、他の有利な結果を得ることができる。したがって、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に加えて、添付図面とともに例示的な実施例の詳細な説明を参照することにより、本発明の他の観点及びより広範囲の理解が得られうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
いくつかの図を通じて類似の符号が類似のエレメントを指している図面を参照すると、該図面は、本発明の特定の様々な観点を図示するカートンの例示的な実施例を示している。ここに記載された実施例において、カートンは、飲料缶のような物品を分配するためのものである。一般に、カートンは、板紙、段ボール、プラスチックなどのような折り曲げ可能なシート材料から形成されている。
【0023】
図1に示された第1の実施例を参照すると、カートン200は、板紙ブランク100から形成されている。ブランク100は、カートン200を形成するための少なくとも4つの主要なパネルを含んでいる。ブランク100の複数のパネルは、第1の底部パネル102と、第1の側部パネル104と、第2の側部パネル106と、頂部パネル108と、第2の底部パネル110とである。ブランク100のパネル102、104、106、108及び110は、互いに折り曲げ可能に接続されている。底部パネル102は、折り曲げ線112によって第1の側部パネル104に折り曲げ可能に接続されている。第1の側部パネル104はそれから、折り曲げ線114によって頂部パネル108に折り曲げ可能に接続されている。第2の側部パネル106は、それから折り曲げ線116によって頂部パネル108に折り曲げ可能に接続されている。第2の底部パネル110は、それから折り曲げ線118によって第2の側部パネル106に折り曲げ可能に接続されている。図示された実施例では、単一のブランクが単一のカートンを形成するために使用されているが、以下でより詳細に説明されるディスペンサー構造を提供するために、例えば2つ以上のブランクが用いられてもよいことが認識されるべきである。
【0024】
パネル102、104、106、108及び110のそれぞれは、横方向の折り曲げ線によって部分的に画成された対向する端部フラップあるいは端部壁パネルを含んでおり、該折り曲げ線は、ブランク100の縦方向の各端縁に沿って連続して配置されている。カートン200が組み立てられると、端部フラップ及び端部壁パネルは、端部閉塞構造を形成するように協働する。各端部閉塞構造は同一であり、したがって、カートンの一方の端部を他方から区別するために、「a」あるいは「b」が添えられた類似の参照符号が使用されている。第1の底部パネル102は、折り曲げ線122aに沿って端部フラップ120aに折り曲げ可能に接続されている。第1の側部パネル104は、折り曲げ線126aに沿って端部壁パネル124aに折り曲げ可能に接続されている。第2の側部パネル106は、折り曲げ線130aに沿って端部壁パネル128aに折り曲げ可能に接続されている。頂部パネル108は、折り曲げ線134aに沿って端部フラップ132aに折り曲げ可能に接続されている。第2の底部パネル110は、折り曲げ線138aに沿って端部フラップ136aに折り曲げ可能に接続されている。
【0025】
カートン200を組み立てるため、開いた端部を有するチューブ状カートン200の複合底部壁102/110を形成するように、第1の底部パネル102を、第2の底部パネル110に接着するか、あるいはさもなければ固定する。物品をグループ化して、カートン200の開いた端部の一方または両方を通して詰め込んだ後、端部フラップ及び端部壁パネルを折り曲げて互いに固定し、カートン200の対向する端部閉塞構造を形成する。端部フラップ120aを端部フラップ136aに固定する一方で、端部壁パネル124aを端部壁パネル128aに固定する。加えて、端部フラップ120a、132a及び136aが、端部壁パネル124aにかつ端部壁パネル128aに固定されることによって、カートンの完全性を任意にサポートしてもよい。端部フラップ120b、132b及び136bと、端部壁パネル124b及び128bとは、対向する端部閉塞構造を形成するために類似して協働する。(開いていない状態のカートン200を示す)図2を参照すると、端部閉塞構造が、それぞれの端部壁202a及び202b(図示せず)を形成している。
【0026】
図面に示されたカートンは、類似サイズの(缶あるいはボトルのような)好ましくは円柱形物品のグループを、1つ以上の垂直に配置された段において保持するように適合されている。各段の物品は、平行に並んだ状態で横に配置されている。再び図2を参照すると、側部壁204及び206が、グループの物品の両端部に横づけで配置されている一方、カートンの各端部壁202a及び202bが、それぞれの末端の物品の側部壁に隣接して配置されている。
【0027】
再び図1を参照すると、ブランク100は、カートンが組み立てられたときに取り外し可能部分Tを画成する切り取り可能な切り離し線140を含んでいる。取り外し可能部分Tを画成するため、切り離し線140は、端部壁パネル124aの末端縁から頂部パネル108の方へ略斜めに延び、側部パネル104への折り曲げ線126aに交差し、側部パネル104の一部分を縦方向に交差するようにターンし、それから頂部パネル108の方へまっすぐにターンし、頂部パネル108を横方向に交差するように折り曲げ線114に交差し、それから側部パネル106への折り曲げ線116に交差し、端部壁パネル128aの方へまっすぐにターンし、折り曲げ線130aに交差し、端部フラップ132aの方へ略斜めに延び、端部壁パネル128aの末端縁で終端する。切り離し線140は、限定されないが、一連のミシン目、切り込み線、一連のショートスリット、一連のハーフカット、シングルハーフカットや、スリット、切り込み線、ハーフカット、あるいは同等物の任意の組み合わせを含んでいることが考えられる。
【0028】
ブランク100は、ユーザーがカートンを携行できるようにする適切な周知のハンドルHをさらに備えている。
【0029】
ブランク100はまた、少なくとも1つの相対的に長くかつ相対的に幅狭の取り除き可能な引き裂きストリップ142を含んでおり、該引き裂きストリップ142は、第2の切り取り可能な切り離し線144によって画成され、該切り離し線144の少なくとも一部分は、切り離し線140に一致している。好ましい実施例では、図1に示されるように、引き裂きストリップ142における一方の側部全体を画成する切り離し線144の一部分、つまり引き裂きストリップ142の全長にわたるセグメントが、切り離し線140の上方端縁146に一致している。
【0030】
ブランク100は、図2及び3においてより詳細に示されて説明されるように、好ましくは、引き裂きストリップの端部を把持するための把持手段として機能するプッシュタブのような1つ以上の引き裂きあるいは切り離し開始手段148を含んでいる。
【0031】
図2のカートンを開けるため、ユーザーは、切り離し開始手段148を介して引き裂きストリップ142をつかむ。ユーザーが引き裂きストリップ142の端部を把持すると、該ユーザーは、引き裂きストリップ142がカートン200から完全に取り外されるまで、引き裂きストリップを側部壁204の一部分の上に引っ張り、頂部壁208を越えて引っ張り、かつ側部壁206の下に引っ張り、図3に示されるように、引き裂きストリップ142の幅を有するスペースあるいはギャップを残すようにする。
【0032】
図3はまた、切り離し開始手段148の詳細を示している。図示された切り離し開始手段148は、切断線あるいは他の切り取り線352によって二分された略半円形あるいは三角形の領域(他の形状も使用されうる)を形成する切り込み線あるいは折り曲げ線350を備えているが、ユーザーが少なくとも1つの指を挿入できるようにするか、あるいはさもなければ引き裂きストリップ142の端部を把持するためのアクセスができるようにする任意の適切な構造が利用されうる。切断線352に圧力を作用させることは、フラップ302及び304をカートン内に折り曲げ、それによって指孔を生じさせ、該指孔を通して、挿入された指が、引き裂きストリップ142を完全に取り除くために該引き裂きストリップ142の端部にアクセスできるか、あるいは該引き裂きストリップ142の端部を引っ張ることができる。好ましくは、引き裂きストリップ142を取り除くことによって形成されたスペースの幅は、ユーザーが、取り外し可能部分Tの上方端縁146を把持するために、その後に該ユーザーの指全てを該スペースに挿入することができるように十分なものとされている。ユーザーはその後、図4に示されるように、取り外し可能部分Tを端部壁202aの方へ引っ張り、それから取り外し可能部分T全体がカートン200から完全に取り外されるまで下方側に引っ張る。
【0033】
取り外し可能部分Tの取り外しは、開口部Oを画成し、互いに同一ではない側部壁凹所404及び406を形成する。むしろ、側部壁凹所404の最も下方のポイントは、複合底部壁102/110から、物品Cの直径の半分以下の距離で離れている。側部壁凹所406の最も下方のポイントは、複合底部壁102/110から、物品Cの直径以上の距離で離れている。したがって、凹所404の深さのため、側部壁204に隣接する物品の端部において物品Cを把持することにより、ユーザーは、カートン200の最下方の段の物品に容易にアクセスできる。相対的により浅い凹所406は、カートン200内に物品を保持するためのさらなる安定性及び能力を提供する。
【0034】
前方端部壁202aの下方部分は、側部壁パネル104及び106間の複合底部壁102/110から上方側に延びるストッパ壁412を形成している。切り離し線140の端部壁セクションによって画成されたようなストッパ壁412の上方端縁414は、折り曲げ線130aでの(1つの物品の直径の1/2以下とされる)最下方のポイントから、折り曲げ線126aでの(1つの物品の直径以上とされる)最上方のポイントまで、略斜めに傾斜している。したがって、ストッパ壁412は、最下方の段の物品Cが意図された取り出しの前にカートン200を不注意に出ることを防止する。
【0035】
図5及び6は、本発明の他のカートン600を形成するためのブランク500の代替実施例を示しており、類似の参照符号が、図5では接頭辞「5」とともに、図6では接頭辞「6」とともに使用されている。ブランク500は、カートンが組み立てられたときに取り外し可能部分T2を画成する切り離し線540をブランク500が含んでいることを除いて、上述したブランク100に類似している。取り外し可能部分T2を画成するため、切り離し線540は、端部壁パネル524aの末端縁から第1の底部パネル502には到達しないが第1の底部パネル502の方へ湾曲し、側部パネル504への折り曲げ線526aに交差し、側部パネル504の一部分を縦方向に交差するようにターンし、それから頂部パネル508の方へまっすぐにターンし、頂部パネル508を横方向に交差するように折り曲げ線514に交差し、それから側部パネル506への折り曲げ線516に交差し、端部壁パネル528aの方へまっすぐにターンし、それから折り曲げ線530aに交差しつつ頂部パネル508には到達しないが該頂部パネル508の方へ湾曲し、端部壁パネル528aの末端縁で終端する。
【0036】
ブランク500は、ユーザーがカートンを携行できるようにする適切な周知のハンドルH2をさらに備えている。
【0037】
図6を参照すると、カートン600は主に、カートン600が上述した開口部Oとは異なる形状とされた開口部O2を有している点において、カートン200とは異なっている。側部壁606を交差する切り離し線540のセグメント(以下「側部壁切り離し線」と称する)は、複合底部壁502/510の隣接する側部端縁に平行な底部端縁608を有する凹所606を画成しており、該底部端縁608は好ましくは、複合底部壁502/510から距離Rで離れ、該Rは、カートン600によって囲まれた物品Cのそれぞれの直径の1/2以下とされている。したがって、凹所606の深さは、ユーザーが、取り出しのために各物品の両端部を把持することにより、最下方の段における物品Cにアクセスできるようにしている。側部壁切り離し線は、複合底部壁502/510よりも上に、一般にはカートン600によって囲まれた物品Cのそれぞれの直径の1/2よりも大きいか、あるいは好ましくは略等しい距離をなすように、それぞれの側部壁606における端部壁602a(図示せず)との接続部に延びている。好ましくは、凹所606の垂直端縁610と端部壁602aとの間の距離は、1つの物品Cの直径の2倍よりも大きく、最下方の段における少なくとも2つの物品Cを露出させ、それによって物品グループにおける最下方の段からの物品Cの取り出しを容易にするように位置している。
【0038】
取り外し可能部分T2を取り除くか、あるいは取り外すことにより、カートンの端部部分が、物品のためのディスペンサー開口部O2を提供するように露出され、ユーザーは、最上方の段における物品にアクセスすることができる。さらにまた、前方端部壁602aの下方部分は、側部壁604及び606間の複合底部壁502/510から上方側に延びるストッパ壁612を形成する。ストッパ壁612の上方端縁614は、切り離し線540の端部壁セクションによって画成されており、ストッパ壁612のみで、物品Cが意図された取り出しの前に最下方の段あるいは複数の段から不注意にカートン600を出るのを防止でき、かつ、カートン600の内容物は、ディスペンサー開口部O2を通して容易に見える。上方端縁614に沿った最上方のポイントは、複合底部壁502/510よりも上に、距離Sで離間しており、該Sは、1つの物品Cの直径よりも大きいか、あるいは好ましくは略等しい。距離Sは、距離Rよりも大きい。
【0039】
図7、8及び9は、本発明の他のカートン800を形成するためのブランク700の代替実施例を示している。ブランク700は、ブランク100に類似しているが、引き裂きストリップ742として示された相対的により大きな第1の取り外し可能部分を含んでいる。引き裂きストリップ742は、切り離し線744によって画成され、切り離し線740に一致する一方の側部端縁が折り曲げ線724aの一部分と折り曲げ線732aの全部分と折り曲げ線738aの一部分とを備えるように位置している。したがって、取り外し可能部分T3の上方端縁746はまた、折り曲げ線724aの同一部分と折り曲げ線732aの全部分と折り曲げ線738aの同一部分とを備えている。
【0040】
(少なくとも端部壁パネル724a及び736aと端部フラップ732aとの一部分を備えた)第2の取り外し可能部分T3を画成するため、切り離し線740は、端部壁パネル724aの末端縁から(底部パネル702に到達することなく)底部パネル702の方へ湾曲し、折り曲げ線724aをたどるようにして側部パネル704の端縁に沿って頂部パネル708の方へターンし、頂部パネル708の端縁に沿って側部パネル706の方へ折り曲げ線732aをたどり、端縁フラップ710の方へ折り曲げ線738aの一部分をたどり、それから端部フラップ732aの方へ湾曲しつつ端部壁パネル736aの末端縁の方へターンする。図8に示されるように、カートン800が組み立てられると、取り外し可能部分T3が端部閉塞構造の上方部分を備え、該端部閉塞構造が端部壁802aを備える。
【0041】
ブランク700はまた、タブ750とされる代替切り離し開始手段748を含んでおり、該タブ750を通して指孔752が配置され、該指孔752は、切断線あるいは切り離し可能な線754によって画成されている。したがって、把持手段748は、実質的にループである。図示されたタブ750は、半円形であるかあるいは丸みを有しているが、適切なサイズの指孔752を配置しうる任意の形状を用いることができる。引き裂きストリップ742を取り除くため、ユーザーは単に、指を指孔752内に挿入し、好ましくは中央セクションを変位させ、そして、把持手段748に一体とされた引き裂きストリップ742を引っ張る。
【0042】
ブランク700は、ユーザーがカートンを携行できるようにする適切な周知のハンドルH3をさらに備えている。
【0043】
図9を参照すると、引き裂きストリップ742の取り除きは、開口部O3を生じさせ、該開口部O3を通して、最上方の段における末端の物品あるいは複数の物品にアクセスできるようになる。引き裂きストリップ742の取り除きはまた、ストッパ壁912を画成し、該ストッパ壁912は、取り外し可能部分T3と組み合わさって、引き裂きストリップ742の取り除きの後の最初の物品でさえも拘束する十分な高さ及び安定性があるという利点を有している。最初の物品がカートン800から取り出された後、開口部O3は好ましくは、引き裂き線740に沿った取り外し可能部分T3の取り除きによって拡大されうる。
【0044】
この実施例は、端部壁パネル724a上の切り込み線756及び758と端部壁パネル736a上の切り込み線760及び762との追加の利点を有している。これらの切り込み線は、ストッパ壁912と取り外し可能部分T3とを外方側へ屈曲させるかあるいはしならせるように撓ませ、ユーザーによる容易なアクセスのために物品を現す。切り込み線758及び760は、それぞれの端部壁パネル724a及び736aに交差する切り離し線740の一部分と略平行である。切り込み線756は、端部壁パネル724aの基端部から延び、切り込み線758から離れるように湾曲して、端部壁パネル724aの側部で終端している。切り込み線762は、端部壁パネル736aの基端部から延び、切り込み線760から離れるように湾曲して、端部壁パネル736aの側部で終端している。
【0045】
図10〜23は、物品を取り出すための開口部を画成する第1の取り外し可能部分と、可変的かつ可逆的に開口部を再構成してカートン内に物品を保持するように、撓み可能かつ少なくとも部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分と、を有するカートンの例示的な実施例を示している。
【0046】
図10を参照すると、ブランク1000は、切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076を含んでおり、該切り取り線は、カートン1100が組み立てられたときに、(図11に示される)完全取り外し可能部分1050を画成する1つの連続切り離し線1140を形成するように協働し、該連続切り離し線1140は、頂部壁1108及び端部閉塞構造1102aを交差するように部分的に延びている。切り離し線1140はまた、頂部壁1108及び端部閉塞構造1102aを少なくとも部分的に交差するように延びている。切り取り線1044は、取り外し可能部分1050の上方セクションを画成し、これは、引き裂きの開始を容易にする1つ以上の水平切り込み線1052を好ましくは含んでいる。切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076のそれぞれは、切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076に沿った分離を容易にする一連の切り離し線あるいは任意の他の弱化線とされうる。切り離し線1140は、限定されないが、一連のミシン目、切り込み線、一連のショートスリット、一連のハーフカット、シングルハーフカットや、スリット、切り込み線、ハーフカット、あるいは同等物の任意の組み合わせを含んでいることが考えられる。
【0047】
部分1050を画成するため、切り取り線1044は、端部フラップ1032aの末端部から、折り曲げ線1034aに交差して頂部パネル1008の方へ向かうように延びていて、それからそれ自身に交差することなく再び折り曲げ線1034aに交差して、同一の端部フラップ1032aの末端部における他のポイントで終端するようにターンして戻っている。したがって、切り取り線1044は、折り曲げ線1034aによって2回交差されている。切り取り線1042及び1046は、対向する側部パネル1004及び1006における端部壁パネル1024a及び1028aのそれぞれに少なくとも部分的に交差するように延びており、それぞれの端部壁パネルの一方の側部端縁を起点とし、かつ、端部壁パネルの起点とされる側とは反対側の側部端縁で終端している。切り取り線1040及び1048のそれぞれは、端部フラップ1020aあるいは1036aのそれぞれの末端部から、その隣接するパネル1002あるいは1010まで延びている。切り取り線1074及び1076は、取り外し可能部分1050の下方端部で解放している。
【0048】
端部フラップ1032aと隣接する折り曲げ線1034aとに交差する切り取り線1044の一部分は、好ましくは互いに対して多少内方側にアーチ状となるかあるいは湾曲しており、部分1050が多少、端部フラップ1032aの末端部でより幅狭となっている。図11を参照すると、カートン1100が組み立てられ、端部壁パネル1024a及び1028aが折り曲げられて互いに固定されたときに、部分1050は、切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076に沿って部分1054、1056、1058及び1060と協働して、第1の取り外し可能部分1050を画成する。切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076は、カートン1100の完全取り外し可能部分1050の周囲のまわりに連続あるいは循環切り取り線1140を画成するように組み合わさっている。
【0049】
図11に見ることができるように、カートン1100からの物品の保持及び取り出しを容易にする可撓部分1142及び1144は、端部閉塞構造1102aと頂部壁1108とそれぞれの隣接する側部壁1106あるいは1104との一部分からそれぞれ形成されている。少なくとも1つの分離手段1062、1064、1066及び1068が、切り取り線1040、1042、1044、1046、1048、1074及び1076によって形成された連続切り取り線1140から、各可撓部分1142、1144のそれぞれに隣接する側部壁1104、1106まで延びており、それによって、カートン1100の可撓部分1142、1144の部分的な取り外しを可能にしている。
【0050】
各分離手段1062、1064、1066及び1068は、完全取り外し可能部分1050の取り除きによって形成される開口部を通してユーザーが物品を取り出そうとしたときに、分離手段を有していないカートンに生じるであろう自然応力点に、あるいはその近くに位置している。好ましい実施例では、部分的取り外し可能な部分1142、1144の寸法及び位置がまた、カートン1100内で囲まれた物品(図示せず)の寸法に関連している。部分的取り外し可能部分1142、1144のそれぞれは、距離D1として規定された深さを有しており、該距離D1は、それぞれの分離手段1064、1066から端部閉塞構造1102aまで、それぞれの折り曲げ線1014、1016に沿って測定されている。距離D1は好ましくは、1つの円柱形物品の直径よりも小さいか、あるいはこれと略等しい。部分的取り外し可能部分1142、1144のそれぞれは、距離D2として規定された高さを有しており、該距離D2は、それぞれの分離手段1062、1068から頂部壁1108まで、折り曲げ線1026a、1030aに沿って測定されている。距離D2も好ましくは、1つの円柱形物品の直径よりも小さいか、あるいはこれと略等しい。図14、16、18、19、20及び22に示された実施例における部分的取り外し可能部分の寸法は、同様に決定されていることに留意されたい。
【0051】
撓み可能な第2の取り外し可能部分1142、1144の部分的な取り外しは、各側部壁1104、1106のそれぞれにおける折り曲げ線1070、1072に沿ったそれらの移動を許容する。部分的に取り外し可能な可撓部分1142は、切り取り線1046と分離手段1068と折り曲げ線1072と分離手段1066と切り取り線1140の一部とによって画成されている。同様に、部分的に取り外し可能な可撓部分1144は、切り取り線1042と分離手段1062と折り曲げ線1070と分離手段1064と切り取り線1140の一部とによって画成されている。
【0052】
図10及び11に示された実施例の変更では、カートン1100から物品を下から取り出すのを容易にするため、さらなる可撓部分が、端部閉塞構造1102aと底部壁1002/1010と隣接する側部壁1104、1106とから同様に形成されうる。
【0053】
図12に示されているように、ブランク1200は、第1の取り外し可能部分1250と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分1342、1344とを有するカートン1300を形成するための代替実施例である。少なくとも第1の取り外し可能部分1250のセクションは、上述した第1の取り外し可能部分1050の対応するセクションとは異なる形状である。ブランク1200は、切り取り線1044によって画成される尖った上方端縁に対して切り取り線1244が鈍い上方端縁を画成していることと、完全取り外し可能部分1250の上方セクションに交差して延びる1つの折り曲げ線1252が引き裂き開始及び取り外しを補助することを除いて、上述したブランク100に類似している。切り取り線1240、1242、1244、1246及び1248によって画成される可撓部分はまた、(図14に示される)切り離し線1440の形状の変化のために、異なる形状を有している。
【0054】
図13は、ブランク1200の代替実施例1300を示している。切り取り線1340、1342、1344、1346及び1348によって画成される第1の取り外し可能部分1350は、上述した完全取り外し可能部分1250と同一の形状を有している。ブランク1300は、折り曲げ線1370及び折り曲げ線1372のそれぞれが側部パネル1304及び1306のそれぞれを完全に交差するように延びていることから、対向する可撓部分を部分的に取り外すために2つの分離手段1364、1366のみが必要とされていることを除いて、上述したブランク1200に類似している。折り曲げ線1370は、側部パネル1304を交差して分離手段1364から延び、折り曲げ線1326a及び1312の交差部で終端している。折り曲げ線1372は、側部パネル1306を交差して分離手段1366から延び、折り曲げ線1330a及び1318の交差部で終端している。この代替例は、潜在的により大きな可撓部分を生じさせ、消費者側にそれぞれの可撓部分を部分的に取り外すためのより少ない労力とより少ないステップとを要求する。この実施例の変更では、さらなる分離手段が、折り曲げ線1322a及び1338aに沿って設けられうる。引き裂きの開始を容易にするため、少なくとも1つの折り曲げ線1352は、第1の取り外し可能部分1350の上方セクションを交差して延びていてもよい。
【0055】
図15及び16は、第1の取り外し可能部分112を有するカートン1400を形成するためのブランク1500を示しており、該第1の取り外し可能部分112の取り除きは、商標のロゴあるいは対象物のシルエットのような装飾デザインとされうる創造的形状を有する開口部を生じさせる。ブランク1500は、切り取り線1540、1542、1544、1546、1548、1574及び1576が、カートン1600を組み立てたときに連続切り取り線1640を形成して、その形状が装飾デザインあるいは創造的形状を形成するように協働することを除いて、上述したブランク1000、1200及び1300に類似している。図17及び18に示されるさらに他の代替実施例では、カートン1800を形成するためのブランク1700は、切り取り線1740、1742、1744及び1746によって取り外される完全取り外し可能部分1750を含んでおり、これら切り取り線は、カートン1800を組み立てたときに連続切り取り線1840を形成して、完全取り外し可能部分1750を画成するように協働する。この実施例はまた、端部フラップ及び端部壁パネルの一部分のみから形成されるとともに端部閉塞構造1802aを含む可撓部分1842、1844を含んでいる。図18を参照すると、端部閉塞構造1802aを形成するため、端部フラップ1720aを、折り曲げ線1722aに上方側垂直位置に沿って折り曲げる。端部フラップ1732aを、折り曲げ線1734aに沿って下方側垂直位置に折り曲げる。端部壁パネル1724a及び1728aを、カートン1800を閉じるためにそれぞれの折り曲げ線1726a及び1730aに沿って互いの方へ向けて折り曲げる。これらの位置で、端部壁パネル1724a及び1728aを、カートンの端部に交差するように重なり合う関係で互いに接着する。したがって、端部壁パネル1724a及び1728aは、頂部及び底部端部フラップ1732a及び1720aにほとんど完全に重なっている。しかしながら、端部フラップ1732aには、各側部端縁にノッチが付けられ、頂部端部フラップ1732aのノッチ付き部分が端部壁パネル1724a及び1728aに対して望ましくなく接着するのを防止するようにしており、それによって、取り外し可能部分1750が取り除かれた後に残る頂部端部フラップ1732aのノッチ付き部分を自動的に解放する。端部壁パネル1724aは好ましくは、接着剤によって複合端部フラップ1720aの一部に固定されている。同様に、端部壁パネル1728aはまた、好ましくは、端部フラップ1720aの一部に固定されている。
【0056】
分離手段1764及び1766は、切り離し線1840から延びており、そして、各可撓部分1842、1844に隣接した側部壁1806あるいは1804に接するそれぞれの折り曲げ線1726a、1730aで終端している。分離手段1764及び1766はしたがって、折り曲げ接続された端縁に沿った可撓部分1842、1844の可変的かつ可逆的な移動を可能にしており、該折り曲げ接続された端縁は、それぞれの端部壁パネル1724a、1728aの残りのセクションを隣接する側部壁1704、1706に対して接続している。
【0057】
この実施例の観点によれば、可撓部分1842、1844は、好ましくは部分的に取り外し可能であり、したがって自動的に多少撓み可能とされている。消費者は、切り離し線1840を介して完全取り外し可能部分1750を最初に取り除く。図面に示された実施例のバージョンでは、消費者が、完全取り外し可能部分1750を把持して取り除くために引き裂き開始手段1748を利用しうる。この点で、カートン1800が開き、末端の物品が消費者に露出する。末端の物品を把持すると同時に、消費者は好ましくは、開口部から物品を引っ張り、それによって可撓部分1842、1844を外方側に変位させる。消費者がカートン1800から物品を取り除いている間、可撓部分1842、1844は、物品の解放を許容する開口部を拡大するように撓んでいる。しかしながら、一旦物品が取り出されると、可撓部分1842、1844は、カートン1800内の残りの物品を保持するために実質的に最初の位置へと戻る。
【0058】
カートン1800の複合端部フラップ1720aは、略半円形とされうるノッチ1770を含んでおり、該ノッチは、完全取り外し可能部分1750が取り除かれた後に残って、カートン1800の底部から物品を把持するのに役立つ、親指あるいは指を挿入するための消費者にとってのさらなるアクセスポイントを提供するように少なくとも部分的に機能し、また、該複合端部フラップ1720aは、完全取り外し可能部分1750が取り除かれた後に残る端部壁パネル1724a及び1728aにおける可撓部分1842、1844及び下方部分1846、1848とともに、カートン1800内の物品を拘束するようにも機能することが認められる。また、上方端部フラップ1732aは、いずれの末端のコーナーにもノッチが付けられており、可撓部分1742、1744に対する上方端部フラップ1732aの重なりを最小化するとともに望ましくない接着を防止するようにしていることに留意すべきである。したがって、消費者が新しく開けられたカートン1800から物品を最初に取り出すときには、最小の重なりと分離手段1764、1766とのため、可撓部分1742、1744を部分的に取り外すために最小の力が要求される。
【0059】
分離手段1764及び1766は、ユーザーが完全取り外し可能部分1750の取り除きによって形成される開口部を通して物品を取り出そうとしたときに、分離手段を有していない類似のカートンに生じるであろう自然応力点に、あるいはその近くに位置している。好ましい実施例では、可撓部分1742、1744の寸法及び位置はまた、カートン1800内で囲まれた物品の寸法に関連している。可撓部分1742、1744のそれぞれは、折り曲げ線1726a、1730aに沿って測定された、それぞれの分離手段1764、1766から頂部壁1808までの距離D2として規定された高さを有している。距離D2は、好ましくは、1つの円柱形物品の直径よりも小さいか、あるいはこれに略等しい。
【0060】
カートン1800からの第1の取り外し可能部分1750の取り除きは、物品を分配するための開口部を画成し、かつ、物品を選択的に保持して該物品の分配を容易にするための可撓部分1842、1844の端縁を画成する。取り外し可能部分1050を取り除くのと同時に、図19に示されているように、物品Cは、可撓部分1142と可撓部分1144とにより、カートン1900から開口部を通じて偶発的に転がり出ることが防止される。下方の物品C2は、取り外し可能部分1050が取り除かれた後に残る端部閉塞構造1102aの下方部分によって拘束される。図20に示されるように、末端の物品Cは、開口部を通して取り出されることができ、該開口部は、連続切り取り線1140によって画成された取り外し可能部分1050(図示せず)を取り除くことによって画成され、可撓部分1142、1144の位置を変えることによって該開口部を拡大するように再構成されている。
【0061】
分離手段1062、1064、1066、1068は、好ましくは、切り離し線1140よりも極度により弱化しており、隣接する壁からの部分的取り外し可能部分1142、1144のより容易な分離を許容している。図20に示されているように、部分的取り外し可能部分1142、1144はそれから、それぞれの折り曲げ線1072、1070の軸線まわりに旋回することができ、可変的かつ可逆的に開口部を拡大して、カートンからの末端の物品の取り出しを容易にする。したがって、部分的取り外し可能部分1142、1144は、図18に示される最初の位置まで旋回して戻ったときに、カートン内の残りの物品を再び拘束することができる。
【0062】
図21〜23は、第1の取り外し可能部分が、有利には、撓み可能な1つの第2の取り外し可能部分と剛体保持手段とに対して組み合わされうることを示している。
【0063】
ブランク2100は、切り取り可能な切り離し線2122a、2142、2144、2146、2148及び2176を含んでおり、該切り離し線は、カートンが組み立てられたときに、取り外し可能部分2150を画成する、連続した切り取り可能な切り離し線2240(図22に示す)を形成している。折り曲げ線2122aはまた、取り外し可能部分2150の取り除きのための切り離し線としても機能し、したがって、切り離し線2122aとしても参照する。切り離し線2142は、折り曲げ線2126aと端部壁パネル124aの基端縁との交差部から延び、端部フラップ2132aに隣接する端部壁パネル2124aの側部で終端している。切り離し線2142の曲率、形状、および/または向きは、好ましくは、カートン2200内の物品を最適に保持するように部分的に規定され、そして任意には、自動パッケージング機械に取り付けられる接着剤ガンなどの最適な数の接着剤アプリケーターの使用して、カートン2200の端部フラップ2120a/2136a、2132a及び端部壁パネル2124a、2128aに沿った予め規定されたインターバルでの必要な接着剤の直線状塗布が容易になるように構成されていることを、当業者は認めるであろう。これらの目的の一方または両方を達成する切り離し線2142の任意の曲率、形状、あるいは向きを使用することができる。切り離し線2144は、端部フラップ2132aの末端縁から、折り曲げ線2134aに交差して頂部壁2108の方へ向かうように延びていて、そしてそれ自身に交差することなく再び折り曲げ線2134aに交差し、端部フラップ2132aの末端縁における他のポイントで終端するようにターンして戻っている。端部フラップ2132aと隣接する折り曲げ線2134aとの交差する切り離し線2144の部分は、好ましくは互いに対して多少内方側にアーチ状となるかあるいは湾曲しており、部分2144が端部フラップ2132aの末端部において最も幅狭となっている。切り離し線2146は、端部壁パネル2128aに交差して横方向に延びている。切り離し線2148は、端部フラップ2136aの末端縁から端部フラップ2136aの基端縁まで縦方向に延び、折り曲げ線2138aで終端している。切り離し線2176は、好ましくは折り曲げ線2138aの一部に一致している。
【0064】
特定の実施例では、取り外し可能部分2150とともに端部フラップ2136aの一部の取り出しを容易にするため、かつ、端部フラップ2120aに端部フラップ2136aを固定するために使用される接着剤あるいは他の手段の分離を阻止するため、切り離し線2148が他の切り離し線よりも相対的に弱い、及び/または、接着剤が切り離し線2148よりも相対的に強力であってもよい。
【0065】
ブランク2100は、ユーザーがカートンを携行できるようにする適切な周知のハンドルHをさらに備えている。特定の実施例はまた、折り曲げ線2152のような1つ以上の水平切り込み線を含んでおり、取り外し可能部分2150の取り外しのための引き裂きの開始を容易にしている。
【0066】
特定の実施例では、可撓部分2204の寸法及び位置はまた、カートン2200内で囲まれる物品の寸法に関連している。可撓部分2242は、折り曲げ線2114に沿って測定された分離手段2164から端部壁2202aまでの距離D1として規定された深さを有している。距離D1は、好ましくは、1つの円柱形物品の直径よりも小さいか、あるいはこれと略等しい。可撓部分2242は、距離D2として規定された高さを有しており、該距離D2は、好ましくはカートン2200の総高さの少なくとも一部分に等しく、さらに好ましくは1つの円柱形物品の直径に対してカートン2200によって囲まれた物品グループにおける物品の段の数をかけた値に略等しい。
【0067】
図23に示されうるように、可撓部分2242の部分的な取り外しが、それぞれの側部壁2204の折り曲げ線2170(図21及び22に示されている)に沿ったその移動を許容し、それによって、物品の取り出しのために物品の端部へアクセスすることを容易にする。保持手段の可撓部分2242は、切り離し線2142の少なくとも一部分と分離手段2164と折り曲げ線2170と切り離し線2144の一部分とによって画成されている。剛体部分2226は、カートン2200を補強し、かつ、頂部壁2208及び複合底部壁2102/2110に対して撓まない折り曲げ接続部を維持することにより、一定の物品保持を提供する。
【0068】
本発明の観点によれば、可撓部分2242は、部分的に取り外し可能とされていてもよく、したがって、自動的に多少撓み可能とされている。消費者は、連続切り取り線2240を介して取り外し可能部分2150を最初に取り除く。この点で、カートン2200が開き、消費者に対して末端の物品が露出する。末端の物品を把持するのと同時に、消費者は、好ましくは可撓部分2242の方へ物品を押し込み、それにより、分離手段2208を介して可撓部分2242を折り曲げ線2170に沿って外方側に変位させる。消費者がカートン2200から物品を取り出したとき、可撓部分2242は、したがって、物品の解放を許容するために開口部を拡大するように撓む。剛体部分2226は、第1の物品が取り出されている間に、カートン内の隣の物品を同時に保持する。折り曲げ線2170は、好ましくは、折り曲げ線を画成して可撓部分2242の撓みを容易にし、かつ側部壁2204の弾性及び復元をを保つのに必要な深さで切り込まれているのみであり、隣の物品が保持手段の剛体部分2226を逃れる機会を有する前に、可撓部分2242が適所に跳ね返って戻るようにする。したがって、一旦物品が取り出されると、可撓部分2204は、実質的に最初の位置へと戻り、カートン2200内の残りの物品を保持する。分離手段2164は好ましくは、部分的に取り外し可能な可撓部分2242の側部壁2204からの容易な分離を許容するように、連続切り取り線2240の残りよりも極度に弱化している。図23に示されるように、部分的に取り外し可能な可撓部分2204はそれから、折り曲げ線2170の軸線まわりに旋回されうる。
【0069】
カートン2200からの取り外し可能部分2150の取り除きは、物品を分配するための開口部を画成する。例えば、図23に示されるように、物品グループの最上方の段における末端の物品が、連続切り取り線2240によって画成された取り外し可能部分2150の取り除きによって画成される開口部を通じて取り出されうる。物品は、物品の一方の端部においては可撓部分2242により、物品の反対側の端部においては剛体部分2226により、開口部を通じてカートンから偶発的に転がり出ることを防止される。最下方の段の物品は、剛体部分2226の下方部分によって拘束される。
【0070】
上述したそれぞれの例示的なカートン200、600、800、1100、1400、1600、1800、2200は、少なくとも3つの隣接するカートン壁を含んでいる。切り離し線によって画成された取り外し可能部分142、542、742、1050、1250、1350、1550、1750、2150は、少なくとも第1及び第2の壁から形成されている。第1の壁は、端部壁あるいは頂部壁とされうる。第2の壁は、頂部壁あるいは側部壁とされうる。第3の壁は、側部、頂部、あるいは端部壁とされうる。特定の実施例では、少なくとも1つの分離手段が、切り離し線から第3の壁まで延びており、取り除き可能部分に隣接するカートンの撓み可能な第2の取り外し可能部分の撓み移動を容易にする。可撓部分は、少なくとも部分的に取り外し可能であり、また、少なくとも1つの分離手段によって少なくとも部分的に、かつ、第3の壁の端縁にあるいは端縁で形成された折り曲げ線によって少なくとも部分的に画成されている。分離手段は、2つの隣接する壁間の切り離し線あるいは摩擦ジョイントとされうる。特定の実施例では、第1の取り外し可能部分が、第2の壁に対向する第4の壁に延びている。
【0071】
しかしながら、特に収容及び冷蔵ユニットの構造に関し、消費者の必要に応じてエレメントの向きが変更されうることが理解されるべきである。一例として、用途に応じて、カートンの第1の取り外し可能部分が、側部及び端部パネルを交差するように延びていてもよいし、1つ以上の可撓部分が、頂部パネル及び端部パネルに折り曲げ可能に接続されていてもよい。さらにまた、カートン2200は、該カートンの一方の側部に実質的に形成された単一の可撓部分が、カートン内の物品を分配して保持するのに効果的であることを示している。
【0072】
図24〜32を参照することにより、第1の取り外し可能部分が第1の切り離し線によって画成され、また、第2の取り外し可能部分が切り離し線、分離手段、及び折り曲げ線を含む任意のエレメントの組み合わせによって画成されていて、第2の取り外し可能部分が、完全に取り外し可能あるいは部分的に取り外し可能で屈曲性を得るために折り曲げ線あるいは他の手段に関して撓み可能とされるようにしてもよいことが理解される。
【0073】
一般に、カートン10、12及び14は、板紙ブランクのような折り曲げ可能なシート材料から形成されている。カートン10は、図24に示されるように構成された板紙ブランク16から形成される。ブランク16は、カートン10を形成するための少なくとも4つの主要なパネルを含んでいる。ブランク16の複数のパネルは、底部パネル18と第1の側部パネル20と第2の側部パネル22と頂部パネル24とである。図24に示されているように、ブランク16の複数のパネルは、互いに連続して折り曲げ可能に接続されている。底部パネル18は、折り曲げ線30によって第1の側部パネル20に折り曲げ可能に接続されている。第1の側部パネル20は、それから折り曲げ線32によって頂部パネル24に折り曲げ可能に接続されている。第2の側部パネル22は、それから折り曲げ線34によって頂部パネル24に折り曲げ可能に接続されている。
【0074】
パネル18、20、22及び24のそれぞれは、横方向の折り曲げ線26及び28によって画成された対向する端部フラップを含んでいる。折り曲げ線26及び28はそれぞれ、ブランク16の全長を延びている。第1の側部パネル20は、対向する端部フラップ38及び40を含み、第2の側部パネル22は、対向する端部フラップ42及び44を含んでいる。カートン10を組み立てるため、開いた端部を有するチューブ状カートン10を形成するように、底部パネル18を端縁フラップ28によって側部パネル22に接着するか、あるいはさもなければ固定し、該端縁フラップ28は、折り曲げ線36によって第2の側部パネル22に折り曲げ可能に接続されている。物品をグループ化して、カートン10の開いた端部の一方または両方を通して詰め込んだ後、端部フラップを折り曲げて互いに固定し、カートン10の対向する端部閉塞構造を形成する。端部フラップ40を端部フラップ44に固定する一方、端部フラップ38を端部フラップ42に固定する。
【0075】
部分54及び56は、互いに対して類似して構成されている。部分54及び56を画成するため、切り取り線50及び52がそれぞれ、端部フラップ38及び42の末端部からそれぞれ延びている。各切り取り線50、52は、折り曲げ線26に交差して側部パネル20、22の一方のそれぞれへ延びていて、それから、それぞれの側部パネルでまわり、該切り取り線が始まる端部フラップの末端部で終端するようにターンして戻っている。したがって、各切り取り線50、52は、折り曲げ線26によって2回交差されている。
【0076】
端部フラップ38、42と隣接する折り曲げ線26とに交差する切り取り線50、52の部分は、好ましくは互いに対して多少内方側にアーチ状とされており、部分54及び56が端部フラップ38及び42の末端部で最も幅狭となっている。また、側部パネル20及び22における部分54及び56のそれぞれは、好ましくは略三角形形状である。カートン10が組み立てられて、端部フラップ38及び42が折り曲げられて互いに固定されたとき、部分54及び56は、図25に示される第1の取り外し可能部分58を画成するように、切り取り線50、52に沿って互いに協働する。切り取り線50、52は、カートン10の第1の取り外し可能部分58の周囲のまわりに連続あるいは循環切り取り線を画成するように組み合わさっている。
【0077】
図26及び27は、ブランク60の代替実施例を示しており、該ブランク60は、上述した第1の取り外し可能部分58とは異なる形状の第1の取り外し可能部分62(図27)を有するカートン12を形成するためのものである。ブランク60は、端部フラップ38、42と側部パネル20、22とに交差する切り取り線64及び66が部分68及び70を画成していることを除いて、上述したブランク16に類似している。部分68及び70は、互いに類似して構成されており、かつ、図27に示されるように、端部フラップ38、42が折り曲げられて第1の取り外し可能部分62を画成するために互いに固定されたときに、切り取り線64、66に沿って互いに協働する。切り取り線64、66は、カートン12の第1の取り外し可能部分62の周囲のまわりに連続あるいは循環切り取り線を画成するように組み合わさっている。
【0078】
部分68及び70を画成するため、切り取り線64及び66が、端部フラップ38及び42の末端部のそれぞれから延びている。各切り取り線64及び66は、折り曲げ線26に交差して側部パネル20、22の一方のそれぞれへ延びていて、それから、それぞれの側部パネルでまわって、該切り取り線が始まるそれぞれの端部フラップの末端部で終端するようにターンして戻っている。したがって、代替実施例では、各切り取り線64、66が、折り曲げ線26によって2回交差されている。
【0079】
端部フラップ38、42を交差する切り取り線64、66の部分は、好ましくは互いに平行である。また、側部パネル20、22上での部分68、70のそれぞれは、好ましくは、丸み付きのコーナーを有する四角形形状である。各部分68、70はまた、折り曲げ線26との交差部のため、先端が切られた部分を有している。しかしながら、各部分68、70は、それぞれの側部パネル20、22上で方向付けられていて、切り取り線64、66によって画成される各部分68、70の一対の対向するコーナーの湾曲が、カートン12の頂部及び底部に対して上方及び下方の尖りをそれぞれ提供するようにしている。上方及び下方の尖りは、上段からの末端の物品がカートンから取り出されるときに、後述するように頂部パネル24の方へ向けて上方側に延びるさらなる切り取り可能なセグメントあるいは線を必然的に利用することなく、側部パネル20、22の自然な引き裂きを促進する。部分68及び70のそれぞれは、さらに好ましくは、切り取り線64、66に沿ったカートン12からの取り外し可能部分62の取り除きを開始するために、押し込んだり、引っ張り出したりすることができるタブ72を含んでいる。
【0080】
図28及び29は、ブランク74の第2の代替実施例を示しており、該ブランク74は、上述した第1の部分58あるいは62のいずれとも異なる形状の第1の取り外し可能部分76(図29)を有するカートン14を形成するためのものである。ブランク74は、部分84及び86を画成するために、側部パネル20、22の端部フラップ38、42を交差する切り取り線78及び82を含んでいる。部分84及び86は、互いに類似して構成されている。部分84及び86は、端部フラップ38、42が折り曲げられて図9に示すような第1の取り外し可能部分76を画成するために互いに固定されたときに、切り取り線78、82に沿って互いに協働する。切り取り線78、82は、カートン14の第1の取り外し可能部分76の周囲のまわりに連続あるいは循環切り取り線を画成するように組み合わさっている。
【0081】
部分84及び86を画成するため、切り取り線78及び82は、端部フラップ38及び42の末端部のそれぞれから延びている。各切り取り線78及び82は、折り曲げ線26に交差して側部パネル20、22の一方のそれぞれへ延びていて、それから、それぞれの側部パネルでまわって、該切り取り線が始まるそれぞれの端部フラップの末端部で終端するようにターンして戻っている。したがって、各切り取り線78、82は、折り曲げ線26によって2回交差されている。
【0082】
図28に最もよく示されているように、切り取り線78及び82のセグメント78a及び82aは、側部パネル20、22上で折り曲げ線26から折り曲げ線30及び36のそれぞれの方へ向かって内方側に延びており、切り取り線78、82のセグメント78a及び82aと折り曲げ線30、36との間の距離は、折り曲げ線26からの距離が増大するのにつれて狭くなっている。また、折り曲げ線26から内方側へ延びるとともに折り曲げ線32及び34に隣接する、切り取り線78及び82のセグメント78b及び82bは、折り曲げ線32及び34から多少離れるようなアーチ状とされている。しかしながら、折り曲げ線26からおおよそ最も離れたセグメント78b及び82bの部分は、頂部パネル24に近接する上方の尖りを画成するように、折り曲げ線32及び34の方へターンして戻り、該上方の尖りは、上段からの末端の物品がカートンから取り出されるときに、さらなる切り取り可能なセグメントあるいは線をさらなる切り取り可能なセグメントあるいは線を必然的に利用することなく側部パネル20及び22の自然な引き裂きを容易にする。
【0083】
カートン10、12及び14からの第1の変位可能な部分58、62及び74を部分的にあるいは完全に取り除くことは、物品を分配するための開口部を画成する。例えば、図30に示されるように、物品の上方あるいは下方段における末端の物品は、第1の取り外し可能部分58の取り除きによって画成された開口部を通して取り出されうる。物品は、上方端縁88及び下方端縁90により、開口部を通じてカートン10から偶発的に転がり出ることを防止される。下方端縁90は、第1の変位可能な部分58の取り出しの後における端部フラップ38及び42の残りの部分によって形成されている。開口部はまた、図30に示されるように、カートン内における物品の上方段を拘束する上方端縁88によっても画成されている。上方端縁88はまた、第1の変位可能な部分58の取り除きの後における端部フラップ38及び42の残りの部分によって形成されている。
【0084】
各カートン10及び12はまた、頂部パネル24に交差して各側部パネル20、22間に延びる切り取り線92を含んでいる。しかしながら、本発明のカートン10及び12は、その代わりに、図29に示されるカートン14のように切り取り線92なしで形成されていてもよい。また、カートン14は、その代わりに、カートン10及び12のような切り取り線92を有するように形成されていてもよい。
【0085】
切り取り線92を含む場合、頂部パネル24における切り取り線92は、カートン10、12の排出端部から変位される。切り取り線92は、側部パネル20、22における第1の取り外し可能部分58あるいは62で終端しており、上記の第1の取り外し可能部分58あるいは62に接する第2の取り外し可能部分94を部分的に画成する。第2の取り外し可能部分94は、したがって、カートンの上方段における末端の物品を保持するための、図30に示すような上方端縁88を含んでいる。
【0086】
しかしながら、側部パネル20、22における切り取り線92のセグメント92a、92bは、図24に最もよく示されているように、好ましくは、側部パネル20、22からの第2の取り外し可能部分94の容易な分離を許容するように、頂部パネル24の切り取り線92の残りよりも極度に弱化している。第2の取り外し可能部分94は、したがって、切り取り線92の残りが頂部パネル24を交差する引き裂かれていない部分を残して折り曲げ部を生じさせるように、カートンから少なくとも部分的に取り外されてもよい。第2の取り外し可能部分94は、図31に示されるように、カートンからの上方段における末端の物品の取り出しを容易にするように開口部を拡大するため、上方側に旋回されてもよい。しかしながら、第2の取り外し可能部分94は、最初の位置へ旋回して戻ったときに、上方段における残りの物品をまだ拘束することができる。あるいは、図32に示されるように、第2の取り外し可能部分94はまた、物品を分配するための開口部を拡大するようにカートンから完全に取り除かれてもよい。いずれにせよ、物品を分配するための開口部は、それから、切り取り線92に沿った分離の後に、頂部パネル24に交差するようにして下方端縁90及び上方端縁88(図32)間に画成される。第1の取り外し可能部分58あるいは62を取り外すことによって画成された開口部と、第2の取り外し可能部分94とは、上方かつ下方段の両方からの末端の物品がカートンの端部から実質的に同時に取り出されるのを許容するように構成されている。
【0087】
本発明は、限定的というよりはむしろ、あらゆる点において実例となる特定の実施例に関して説明されている。当業者は、本発明が本発明の範囲から逸脱することなく多くの修正変更が可能なものであることを認識するであろう。したがって、本発明の範囲は、この文書に添付された請求項によって記載され、前述の記載によってサポートされている。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の1つの実施例による、第1の取り外し可能部分と第2の取り外し可能部分とを有するカートンを形成するためのブランクの平面図である。
【図2】把持手段の詳細を示す、図1のブランクから形成されたカートンの斜視図である。
【図3】第1の取り外し可能部分の取り除きを示す、図1のブランクから形成されたカートンの第2の斜視図である。
【図4】第1及び第2の取り外し可能部分を取り除くことによって開けられた、図1のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図5】第1の取り外し可能部分と第2の取り外し可能部分とを有するブランクの代替実施例の平面図である。
【図6】第1及び第2の取り外し可能部分を取り除くことによって開けられた、図5のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図7】第1の取り外し可能部分と第2の取り外し可能部分とを有し、該第2の取り外し可能部分が撓み可能とされたブランクの第3の代替実施例の平面図である。
【図8】図7のブランクから形成されたカートンの斜視図である。
【図9】図7のブランクから形成され、かつ、第1の取り外し可能部分を取り除くことによって開けられれた図9のカートンの斜視図である。
【図10】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンを形成するためのブランクの実施例の平面図である。
【図11】図10のブランクから形成されるカートンの斜視図である。
【図12】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの代替実施例を形成するためのブランクの平面図である。
【図13】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの第3の代替実施例を形成するためのブランクの平面図である。
【図14】図12のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図15】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの第4の代替実施例を形成するためのブランクの平面図である。
【図16】図15のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図17】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの第5の代替実施例を形成することのためのブランクの平面図である。
【図18】図17のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図19】カートンから物品を分配するための開口部を画成するために、完全取り外し可能部分がそこから取り外された図12のカートンの斜視図である。
【図20】完全取り外し可能部分を取り除くことによって開けられ、かつ、カートンから物品を分配するのを容易にするために開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように可撓部分が部分的に取り外された図12のカートンの斜視図である。
【図21】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの第6の代替実施例を形成するためのブランクの1つの実施例の平面図である。
【図22】図21のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図23】取り外し可能部分を取り除くことによって開けられ、かつ、カートンから物品を分配するのを容易にするために開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように可撓部分が部分的に取り外された図22のカートンの斜視図である。
【図24】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的あるいは完全に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの1つの実施例の平面図である。
【図25】図24のブランクから形成されたカートンの斜視図である。
【図26】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ部分的あるいは完全に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの代替実施例の平面図である。
【図27】図26のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図28】第1の取り外し可能部分と撓み可能かつ少なくとも部分的に取り外し可能な少なくとも1つの第2の取り外し可能部分とを有するカートンの実施例の平面図である。
【図29】図28のブランクから形成された本発明のカートンの斜視図である。
【図30】カートンから物品を分配するための開口部を画成するために、その部分がそこから取り外された図27のカートンの斜視図である。
【図31】カートンから物品を分配することのための開口部を拡大するために、カートンから部分的に取り外された第2の部分を有する図27のカートンの斜視図である。
【図32】カートンから物品を分配するための開口部を再画成するために、カートンから完全に取り外された第2の部分を有する図27のカートンの斜視図である。
【符号の説明】
【0089】
100 ブランク
102 第1の底部パネル
104 第1の側部パネル
106 第2の側部パネル
108 頂部パネル
110 第2の底部パネル
120a,120b 端部フラップ
124a,124b 端部壁パネル
128a,128b 端部壁パネル
132a,132b 端部フラップ
136a,136b 端部フラップ
200 カートン
202a,202b 端部壁
204,206 側部壁
140 切り離し線
142 引き裂きストリップ
144 切り離し線
148 切り離し開始手段
T 取り外し可能部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を携行するためのカートンにおいて:
該カートンの壁を形成するように協働する複数のパネルと;
該カートンの少なくとも第1及び第2の隣接する壁に取り外し可能に接続された少なくとも1つの取り外し可能部分であって、該カートンから取り外されて、該カートンからの取り出しのために少なくとも1つの末端の物品を露出させる開口部を画成する少なくとも1つの取り外し可能部分と;
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が該カートンから取り外された後に、該カートン内に1つ以上の物品を保持するための保持手段と;
を備えており、
前記保持手段は:
該カートンから部分的に取り外される、前記1つ以上の物品の一方の端部を拘束するための可撓部分と;
前記1つ以上の物品の反対側の端部を拘束するための剛体部分と;
を備え、
前記可撓部分及び前記剛体部分がそれぞれ、前記少なくとも1つの取り外し可能部分に隣接していることを特徴とするカートン。
【請求項2】
請求項1に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が、該カートンの少なくとも前記第1及び第2の壁に一体とされた少なくとも1つの切り取り線によって画成されていることを特徴とするカートン。
【請求項3】
請求項1に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分が、折り曲げ線によって該カートンに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項4】
請求項3に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分が前記折り曲げ線に関して旋回されうるように、前記可撓部分を部分的に取り外すための少なくとも1つの分離手段をさらに備えていることを特徴とするカートン。
【請求項5】
請求項4に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの分離手段が、前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の端部で終端していることを特徴とするカートン。
【請求項6】
請求項4に記載のカートンにおいて、
前記分離手段が、前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の端部の近くで実質的に終端していることを特徴とするカートン。
【請求項7】
請求項4に記載のカートンにおいて、
該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記可撓部分を部分的に取り外すのと同時に、前記開口部を可変的に拡大するように前記可撓部分が旋回されうることを特徴とするカートン。
【請求項8】
請求項4に記載のカートンにおいて、
該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記部分的取り外し可能部分を取り外すのと同時に、前記開口部を可逆的に拡大するように前記部分的取り外し可能部分が旋回されうることを特徴とするカートン。
【請求項9】
請求項4に記載のカートンにおいて、
前記分離手段が切り取り線であることを特徴とするカートン。
【請求項10】
請求項4に記載のカートンにおいて、
前記分離手段が引き裂きテープであることを特徴とするカートン。
【請求項11】
請求項3に記載のカートンにおいて、
前記折り曲げ線が、該カートンの前記第1及び第2の壁に隣接する壁に一体とされていることを特徴とするカートン。
【請求項12】
物品を携行するためのカートンにおいて:
頂部壁と該カートンの端部フラップ及び端部壁パネルを含んで前記頂部壁に隣接する端部壁とを備えた複数の壁と;
前記頂部及び端部壁に一体とされた切り取り線によって画成され、前記頂部及び端部壁に取り外し可能に接続された取り外し可能部分であって、該カートンから取り外されて、該カートンからの取り出しのために少なくとも1つの末端の物品を露出させる開口部を画成する取り外し可能部分と;
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が該カートンから取り外された後に、該カートン内に1つ以上の物品を拘束するための保持手段と;
を備えており、
前記保持手段は:
前記1つ以上の物品の端部を拘束するための可撓部分であって、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、該少なくとも1つの可撓部分が折り曲げ線を介して該カートンに折り曲げ可能に接続されて、該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された可撓部分と;
前記1つ以上の物品の反対側の端部を拘束するための剛体部分と;
を備え、
前記可撓部分及び前記剛体部分がそれぞれ、前記切り取り線の少なくとも一部分に沿って前記少なくとも1つの取り外し可能部分に隣接していることを特徴とするカートン。
【請求項13】
請求項12に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分を部分的に取り外すための分離手段であって、前記少なくとも1つの分離手段が、前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の端部で終端するように構成された分離手段をさらに備えていることを特徴とするカートン。
【請求項14】
請求項12に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分が、前記頂部壁に取り外し可能に接続され、かつ、前記端部パネル及び前記頂部壁に隣接する側部壁に折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項15】
請求項13に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分がさらに、前記端部壁に取り外し可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項16】
1つのブランクから形成されるカートンにおいて:
頂部パネルと;
前記頂部パネルの対向する端縁のそれぞれに折り曲げ線に沿って接続された側部パネルと;
前記側部パネルの一方に前記頂部パネルとは反対側の端縁で折り曲げ線に沿って接続された底部パネルと;
前記頂部パネルと前記底部パネルと前記側部パネルのそれぞれとに対して折り曲げ線に沿ってそれぞれが接続されていて、該カートンが組み立てられたときに該カートンの端部を少なくとも部分的に閉じるための端部閉塞構造を形成する複数の端部フラップと;
切り取り線によって画成されるとともに前記頂部パネル及び前記端部フラップから少なくとも部分的に形成された取り外し可能部分であって、該カートンが組み立てられたときに、該カートンから取り外されて、該カートンから物品を分配するための開口部を画成する取り外し可能部分と;
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が該カートンから取り外された後に、該カートン内に1つ以上の物品を保持するための保持手段と;
を備えており、
前記保持手段は:
前記切り取り線によって部分的に画成された、前記1つ以上の物品の一方の端部を拘束する可撓部分であって、該可撓部分を部分的に取り外すのと同時に、該可撓部分が前記側部パネルの少なくとも一部分に交差して延びる折り曲げ線を介して該カートンに折り曲げ可能に接続されて、該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された可撓部分と;
前記切り取り線によって部分的に画成された、前記1つ以上の物品の反対側の端部を拘束するための剛体部分と、
を備えていることを特徴とするカートン。
【請求項17】
請求項16に記載のカートンにおいて、
前記可撓部分がさらに、前記切り取り線から前記側部パネルの少なくとも一部分に交差して延びる前記折り曲げ線まで延びている分離手段によって部分的に画成され、前記分離手段が、前記可撓部分を部分的に取り外すためのものであることを特徴とするカートン。
【請求項18】
パッケージにおいて:
円柱形物品の少なくとも1つの段で形成された物品グループであって、該少なくとも1つの段が、平行に並んだ状態で横に配置された複数の前記物品を含んでいる物品グループと;
前記グループのまわりに配置されたカートンであって、該カートンが:チューブ状構造を形成するように一対の対向する側部壁によって互いに接続された頂部及び底部対向壁であって、前記側部壁のそれぞれが前記グループの前記物品における隣接する端部に横づけで配置されるように構成された頂部及び底部対向壁と;前記チューブ状構造の各端部を少なくとも部分的に閉じる端部閉塞構造であって、該端部閉塞構造のそれぞれが前記少なくとも1つの段のそれぞれの末端の物品の側部壁に横づけで配置されるように構成された端部閉塞構造と;前記カートンから前記少なくとも1つの段の末端の物品を分配するための物品ディスペンサーであって、該物品ディスペンサーが、前記頂部壁と前記端部閉塞構造の一方とから少なくとも部分的に形成された取り外し可能部分を備え、該取り外し可能部分が、切り取り線によって前記頂部パネルと前記一方の端部閉塞構造とに取り外し可能に接続され、該取り外し可能部分が、取り出しのために前記それぞれの末端の物品を露出させるための開口部を画成するように前記カートンから取り外されるように構成された物品ディスペンサーと;を含んでいるカートンと;
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に1つ以上の物品を保持するための保持手段であって、該保持手段が:前記それぞれの端部閉塞構造と前記側部パネルの一方とから少なくとも部分的に形成された、前記1つ以上の物品の一方の端部を拘束するための可撓部分であって、該可撓部分を部分的に取り外すのと同時に、該可撓部分が前記側部パネルの一方の少なくとも一部分に交差して伸びる折り曲げ線を介して前記カートンに折り曲げ可能に接続されて、前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された可撓部分と;前記切り取り線によって部分的に画成された、前記1つ以上の物品の反対側の端部を拘束するための剛体部分と;を含んでいる保持手段と;
を備えていることを特徴とするパッケージ。
【請求項19】
カートンによって囲まれた物品グループの少なくとも1つの末端の物品を分配するための方法において:
前記カートンからの取り出しのために前記少なくとも1つの末端の物品を露出させるための開口部を画成するように、かつ、前記末端の物品の端部を拘束するための剛体部分と前記末端の物品の反対側の端部を拘束するための可撓部分とを画成するように、前記カートンの少なくとも第1及び第2の隣接する壁に取り外し可能に接続された前記カートンの取り外し可能部分を取り外すステップと;
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に前記可撓部分を部分的に取り外すステップであって、前記可撓部分が折り曲げ線によって前記カートンの第3の壁に折り曲げ可能に接続されるようにするステップと;
前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的に拡大するように、前記可撓部分を前記折り曲げ線に沿って撓ませるステップと;
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に物品を拘束することを容易にするため、前記開口部を可変的に縮小させるように、前記可撓部分を前記折り曲げ線に沿って撓ませるステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項21】
物品を包んで分配するためのカートンにおいて:
第1の壁と、第2の壁と、前記壁のそれぞれに協働して取り付けられた端部構造と;
少なくとも前記壁の一方のセクションに一体とされた第1の取り外し可能部分と;
少なくとも前記端部構造のセクションに一体とされた第2の取り外し可能部分と;
少なくとも前記第1の取り外し可能部分の周囲のセグメントを画成する第1の切り離し線と;
少なくとも前記第2の取り外し可能部分の周囲のセグメントを画成する第2の切り離し線と;
を備え、
前記切り離し線のそれぞれのセグメントが、前記取り外し可能部分のそれぞれに共通とされていることを特徴とするカートン。
【請求項22】
請求項21に記載のカートンにおいて、
前記第1の取り外し可能部分が、ギャップを画成する引き裂きストリップであり、該ギャップが、ユーザーが前記第2の取り外し可能部分を把持するために1つ以上の指を挿入することができるよう十分に幅広とされていることを特徴とするカートン。
【請求項23】
請求項22に記載のカートンにおいて、
前記引き裂きストリップが、把持手段を備えていることを特徴とするカートン。
【請求項24】
請求項21に記載のカートンにおいて、
前記第2の取り外し可能部分が、物品を分配するための開口部を画成する引き裂きパネルであることを特徴とするカートン。
【請求項25】
請求項24に記載のカートンにおいて、
前記引き裂きパネルが、前記端部構造の一部分を含んでいることを特徴とするカートン。
【請求項26】
請求項21に記載のカートンにおいて、
前記端部構造が、物品の好ましくない排出を拘束する端部閉塞構造であることを特徴とするカートン。
【請求項27】
請求項26に記載のカートンにおいて、
前記端部閉塞構造が、前記第1及び第2の壁のそれえぞれに隣接する第3の壁に折り曲げ可能に取り付けられた端部パネルを備えていることを特徴とするカートン。
【請求項28】
カートンを形成するためのブランクにおいて:
第1の端部パネルを有し、第1の端縁に沿って頂部パネルに折り曲げ可能に接続された第1の側部パネルと;
第2の端部パネルを有し、第2の端縁に沿って前記頂部パネルに折り曲げ可能に接続された第2の側部パネルと;
前記第1の端部パネルに交差して延び、前記第1の側部パネルで終端する第1の端部パネル切り取り線と;
前記第1の端部パネルから前記頂部パネルまで延びる第1の側部パネル切り取り線と;
前記第1の側部パネルから前記第2の側部パネルまで延びる第1の頂部パネル切り取り線と;
前記頂部パネルから前記端部第2の端部パネルまで延びる第2の側部パネル切り取り線と;
前記第2の端部パネルに交差して延び、前記第2の側部パネルで終端する第2の端部パネル切り取り線と;
前記端縁の両方に交差して延びる第2の頂部パネル切り取り線と;
を備えていることを特徴とするブランク。
【請求項29】
請求項28に記載のブランクにおいて、
前記切り取り線が、隣接する取り外し可能部分を協働して画成していることを特徴とするブランク。
【請求項30】
請求項29に記載のブランクにおいて、
前記第1及び第2の頂部パネル切り取り線が、少なくとも取り外し可能引き裂きストリップのセクションを協働して画成していることを特徴とするブランク。
【請求項31】
請求項30に記載のブランクにおいて、
前記端部パネル、側部パネル、及び第2の頂部パネル切り取り線が、取り外し可能引き裂きパネルを協働して画成していることを特徴とするブランク。
【請求項32】
請求項29に記載のブランクにおいて、
前記側部パネルの一方に折り曲げ可能に接続された底部端部パネルを有する底部パネルをさらに備えていることを特徴とするブランク。
【請求項33】
請求項32に記載のブランクにおいて、
前記端部パネルが、前記取り外し可能部分の一方に隣接する端部構造を接続可能に形成するように構成されていることを特徴とするブランク。
【請求項34】
容器からの物品の望ましくない排出を防止するための方法において:
前記容器の外部に一体とされた第1及び第2の取り外し可能部分を含む容器を提供するステップと;
前記第2の取り外し可能部分の端縁を露出させるように、前記容器から少なくとも前記第1の取り外し可能部分のセクションを分離するステップと;
前記容器からの少なくとも前記第2の取り外し可能部分のセクションの分離を開始するように、前記端縁に圧力を作用させるステップと;
前記容器から少なくとも前記第2の取り外し可能部分のセクションを分離するステップと;
前記容器の外部に一体とされ、前記取り外し可能な第2の部分の分離によって形成された、アクセスのための開口部を生じさせるステップと;
前記取り外し可能第2の部分に隣接する少なくとも端部構造の一部分で、前記開口部を通した物品の望ましくない排出をブロックするステップと;
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法において、
前記提供するステップが、全てが端部構造を形成するように接続された底部端部パネル、頂部端部パネル、及び複数の側部端部パネルを有する容器を提供するステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項35に記載の方法において、
前記第1の取り外し可能部分を分離するステップが、ユーザーが前記端縁を把持するために十分な幅のギャップを形成するステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法において、
前記第2の取り外し可能部分の前記端縁を把持して引っ張るステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項37に記載の方法において、
前記第2の取り外し可能部分を分離するステップが、少なくとも前記端部構造の一部分を取り外すステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項39】
物品を携行するためのカートンにおいて:
複数のパネルと;
該カートンの少なくとも第1及び第2の隣接するパネルに取り外し可能に接続された少なくとも1つの完全取り外し可能部分であって、前記カートンから取り外されて、前記カートンからの取り出しのために少なくとも1つの末端の物品を露出させるための開口部を画成するように構成された少なくとも1つの完全取り外し可能部分と;
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が前記カートンから取り外され後に、前記カートン内に物品を拘束するための少なくとも1つの部分的取り外し可能部分と;
を備え、
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分と前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分とが互いに接していることを特徴とするカートン。
【請求項40】
請求項39に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が、前記カートンの少なくとも前記第1及び第2のパネルに一体とされた少なくとも1つの切り取り線によって画成されていることを特徴とするカートン。
【請求項41】
請求項40に記載のカートンにおいて、
前記カートンに折り曲げ可能に接続された前記部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すための少なくとも1つの分離手段をさらに備えていることを特徴とするカートン。
【請求項42】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記部分的取り外し可能部分が、折り曲げ線によって該カートンに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項43】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの分離手段が、前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の一方で終端していることを特徴とするカートン。
【請求項44】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの分離手段が、前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の一方の端部の近くで実質的に終端していることを特徴とするカートン。
【請求項45】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、前記部分的取り外し可能部分が、前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的に拡大するように撓み可能とされていることを特徴とするカートン。
【請求項46】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、前記部分的取り外し可能部分が、前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可逆的に拡大するように撓み可能とされていることを特徴とするカートン。
【請求項47】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記分離手段が切り取り線であることを特徴とするカートン。
【請求項48】
請求項41に記載のカートンにおいて、
前記分離手段が引き裂きテープであることを特徴とするカートン。
【請求項49】
請求項42に記載のカートンにおいて、
前記折り曲げ線が、前記カートンの前記第1及び第2のパネルに隣接するパネルに一体とされていることを特徴とするカートン。
【請求項50】
物品を携行するためのカートンにおいて:
頂部パネルと、該頂部パネルに隣接するとともに該カートンの端部フラップを含む端部パネルと、を備えた複数のパネルと;
前記頂部及び端部パネルに一体とされた切り取り線によって画成され、前記頂部及び前記端部パネルに取り外し可能に接続された完全取り外し可能部分であって、前記カートンから取り外されて、前記カートンからの取り出しのために少なくとも1つの末端の物品を露出させるための開口部を画成する完全取り外し可能部分と;
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が該カートンから取り外された後に、該カートン内に物品を拘束するための少なくとも1つの部分的取り外し可能部分であって、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が折り曲げ線を介して該カートンに折り曲げ可能に接続されて、該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された少なくとも1つの部分的取り外し可能部分と;
を備え、
前記完全取り外し可能部分と前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分のそれぞれとが、前記切り取り線の少なくとも一部分に沿って互いに接していることを特徴とするカートン。
【請求項51】
請求項50に記載のカートンにおいて、
前記切り取り線から始まって前記折り曲げ線の端部で終端する、各部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すための少なくとも1つの分離手段をさらに備えていることを特徴とするカートン。
【請求項52】
請求項50に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が、前記頂部パネルに取り外し可能に接続され、かつ、前記端部パネルと前記頂部パネルとに隣接する側部パネルに折り曲げ可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項53】
請求項51に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分がさらに、前記端部パネルに取り外し可能に接続されていることを特徴とするカートン。
【請求項54】
1つのブランクから形成されるカートンにおいて:
頂部パネルと;
前記頂部パネルの対向する端縁のそれぞれに折り曲げ線に沿って接続された側部パネルと;
前記側部パネルの一方に前記頂部パネルとは反対側の端縁で折り曲げ線に沿って接続された底部パネルと;
前記頂部パネルと前記底部パネルと前記側部パネルのそれぞれとに対して折り曲げ線に沿ってそれぞれが接続されていて、該カートンが組み立てられたときに該カートンの端部を少なくとも部分的に閉じるための端部閉塞構造を形成する複数の端部フラップと;
切り取り線によって画成されるとともに前記頂部パネル及び前記端部フラップから少なくとも部分的に形成された完全取り外し可能部分であって、該カートンが組み立てられたときに、該カートンから取り外されて、該カートンから物品を分配するための開口部を画成する完全取り外し可能部分と;
前記切り取り線によって部分的に画成された少なくとも1つの部分的取り外し可能部分であって、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が前記側部パネルの一方の少なくとも一部分に交差して延びる折り曲げ線を介して該カートンに折り曲げ可能に接続されて、該カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された少なくとも1つの部分的取り外し可能部分と;
を備えていることを特徴とするカートン。
【請求項55】
請求項54に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分がさらに、前記切り取り線から前記側部パネルの一方の少なくとも一部分に交差する前記折り曲げ線まで延びる分離手段によって部分的に画成され、該分離手段が、前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すためのものとされていることを特徴とするカートン。
【請求項56】
パッケージにおいて:
円柱形物品の少なくとも1つの段で形成された物品グループであって、該少なくとも1つの段が、平行に並んだ状態で横に配置された複数の前記物品を含んでいる物品グループと;
前記グループのまわりに配置されたカートンと;
を備え、
前記カートンが:
チューブ状構造を形成するように一対の対向する側部パネルによって互いに接続された頂部及び底部対向パネルであって、前記側部パネルのそれぞれが前記グループの前記物品の隣接する端部に横づけで配置されるように構成された頂部及び底部対向パネルと;
前記チューブ状構造の各端部を少なくとも部分的に閉じる端部閉塞構造であって、該端部閉塞構造のそれぞれが前記少なくとも1つの段のそれぞれの末端の物品の側部壁に横づけで配置されるように構成された端部閉塞構造と;
前記カートンから前記少なくとも1つの段の末端の物品を分配するための物品ディスペンサーと;
を備え、
前記物品ディスペンサーが:
前記頂部パネルと前記端部閉塞構造の一方とから少なくとも部分的に形成された完全取り外し可能部分であって、該完全取り外し可能部分が、切り取り線によって前記頂部パネルと前記一方の端部閉塞構造とに取り外し可能に接続され、取り出しのために前記それぞれの末端の物品を露出させるための開口部を画成するように前記カートンから取り外される完全取り外し可能部分と;
前記それぞれの端部閉塞構造と前記側部パネルの一方とから少なくとも部分的に形成され、前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に物品を拘束するための少なくとも1つの部分的取り外し可能部分であって、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が折り曲げ線を介して前記カートンに折り曲げ可能に接続されて、前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された少なくとも1つの部分的取り外し可能部分と;
を備えていることを特徴とするパッケージ。
【請求項57】
カートンによって囲まれた物品グループの少なくとも1つの末端の物品を分配するための方法において:
前記カートンからの取り出しのために前記少なくとも1つの末端の物品を露出させることのための開口部を画成するように、前記カートンの少なくとも第1及び第2の隣接するパネルに取り外し可能に接続された前記カートンの完全取り外し可能部分を取り外すステップと;
前記少なくとも1つの記完全取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すステップであって、
前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が折り曲げ線によって前記カートンの第3のパネルに折り曲げ可能に接続されてるようにするステップと;
前記カートンからの前記少なくとも1つの末端の物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的に拡大するように、前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を前記折り曲げ線に沿って撓ませるステップと;
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項58】
請求項57に記載の方法において、
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に物品を拘束することを容易にするため、前記開口部を可変的に縮小させるように、前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を前記折り曲げ線に沿って撓ませるステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項59】
複数の列及び少なくとも1つの段で配置された円柱形物品のグループを囲むためのカートンにおいて:
互いに折り曲げ可能に接続された複数の壁と;
少なくとも第1及び第2の隣接する壁に取り外し可能に接続された少なくとも1つの取り外し可能部分であって、該少なくとも1つの取り外し可能部分が前記カートンから取り外されて、前記物品グループの末端の列に隣接する列における少なくとも1つの物品の少なくとも一部分を露出させるための開口部を画成する少なくとも1つの取り外し可能部分と;
を備えていることを特徴とするカートン。
【請求項60】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記少なくとも1つの取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に物品を拘束するための少なくとも1つの部分的取り外し可能部分をさらに備え、
前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分と前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分とが互いに接していることを特徴とするカートン。
【請求項61】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記末端の列に隣接する前記列における前記物品が、物品のグループにおける最上方の段にあることを特徴とするカートン。
【請求項62】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記末端の列に隣接する前記列における前記物品が、物品のグループにおける最下方の段にあることを特徴とするカートン。
【請求項63】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記末端の列に隣接する前記列における前記物品が、物品のグループにおける最上方の段と最下方の段との間の段にあることを特徴とするカートン。
【請求項64】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記取り外し可能部分が切り取り線によって画成されていることを特徴とするカートン。
【請求項65】
請求項60に記載のカートンにおいて、
前記部分的取り外し可能部分が切り取り線によって少なくとも部分的に画成されていることを特徴とするカートン。
【請求項66】
請求項65に記載のカートンにおいて、
前記部分的取り外し可能部分が折り曲げ線によって部分的に画成されていることを特徴とするカートン。
【請求項67】
請求項59に記載のカートンにおいて、
前記開口部が、前記物品グループの末端の列に隣接する列における前記少なくとも1つの物品の端部の少なくとも一部分を露出させることを特徴とするカートン。
【請求項68】
請求項67に記載のカートンにおいて、
前記端部の前記一部分が、前記物品グループの末端の列に隣接する列における前記少なくとも1つの物品の取り出しを可能にするのに十分なものとされていることを特徴とするカートン。
【請求項69】
パッケージにおいて:
円柱形物品の少なくとも1つの列及び少なくとも1つの段で形成された物品グループであって、該少なくとも1つの段が、平行に並んだ状態で横に配置された複数の前記物品を含んでいる物品グループと;
前記グループのまわりに配置されるカートンと;
を備え、
前記カートンが:
チューブ状構造を形成するように一対の対向する側部壁によって互いに接続された頂部及び底部対向壁であって、前記側部壁のそれぞれが前記グループの前記物品の隣接する端部に横づけで配置されるように構成された頂部及び底部対向壁と;
前記チューブ状構造の各端部を少なくとも部分的に閉じる端部閉塞構造であって、前記端部閉塞構造のそれぞれが前記物品グループの末端の列における物品の側部に横づけで配置されるように構成された端部閉塞構造と;
前記物品グループにおける物品を分配するための物品ディスペンサーと;
を備え、
前記物品ディスペンサーが:
前記頂部壁と前記端部閉塞構造の一方とから少なくとも部分的に形成された完全取り外し可能部分であって、該完全取り外し可能部分が、切り取り線によって前記頂部パネルと前記一方の端部閉塞構造とに取り外し可能に接続され取り出しのために前記それぞれの末端の物品を露出させるとともに前記末端の列に隣接して列における物品の端部の少なくとも一部分を露出させるための開口部を画成するように前記カートンから取り外される完全取り外し可能部分と;
前記それぞれの端部閉塞構造と前記側部壁の一方とから少なくとも部分的に形成され、前記少なくとも1つの完全取り外し可能部分が前記カートンから取り外された後に、前記カートン内に物品を拘束するための少なくとも1つの部分的取り外し可能部分であって、前記少なくとも1つの部分的取り外し可能部分を部分的に取り外すのと同時に、該少なくとも1つの部分的取り外し可能部分が折り曲げ線を介して前記カートンに折り曲げ可能に接続されて、前記カートンからの前記物品の取り出しを容易にするため、前記開口部を可変的かつ可逆的に拡大するように構成された少なくとも1つの部分的取り外し可能部分と;
を備えていることを特徴とするパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2007−511438(P2007−511438A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541539(P2006−541539)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/038941
【国際公開番号】WO2005/051777
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】