説明

物品を移動させる積載装置および物品を搬送する方法

【課題】要求信号に応じて、第1構成要素(22)から第2構成要素(26)まで物品(52)を自動的に搬送する積載装置(24)を提供する。
【解決手段】積載装置(24)は、リセス(68)及びリセス内に配置されたセンサ(72)を有するフィーダー(66)を含む。物品(52)がリセス内に位置することをセンサが検知した時、第1構成要素(22)から第2構成要素(26)に物品を移動させるために、モータ(70)は、第1構成要素から第2構成要素に向かってフィーダーを摺動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、物品の要求に応じて、第1構成要素の移動可能なプラットフォームから第2構成要素まで冷凍食品のような物品を搬送するために使用される積載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給仕のために食物を準備する時、食物は、冷凍装置構成要素から準備領域に通常は手動で移動される。例えば、ハンバーガーパティのような給仕のために冷凍食品を準備する場合、食物は、通常、食物を準備する人によって、冷凍装置構成要素から料理用構成要素まで手動で転送される。冷凍装置構成要素から料理構成要素に手動で搬送する欠点は、労働者による手作業が要求されることである。労働者は冷凍食物を除去し、料理用の料理構成要素に食物を搬送しなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
食物要求信号に応じて冷凍装置構成要素から料理構成要素まで冷凍食物を自動的に搬送する積載装置を使用することは望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
積載装置は、物品の要求に応じて、第1構成要素から第2構成要素まで物品を搬送するために使用される。例示的な積載装置は、フィーダーを部分的に貫通して延在する切込みを具備するモータで移動可能なフィーダーを含む。センサは切込みの上面に位置する。物品を第2構成要素まで搬送する要求が受信された時、第1構成要素のプラットフォームは切込みに物品を位置づけるために上昇される。センサが物品を検出する時、モータはフィーダーを移動させる。物品は、切込みから、及び第2構成要素内に落下する。
【0005】
別の積載装置は回動点周りで回動するアームを含む。アームは、角度が付けられた端縁を具備するプッシャを含む。アームに近接するセンサが物品が積載装置に位置することを検出する時、アームは回動点周り回転する。角度が付けられた端縁は物品に係合し、プッシャは物品の下に摺動する。アームは回転し続けるにつれて、物品は第1構成要素から第2構成要素内に押し出される。
【0006】
本発明のこれら及びその他の特徴は以下の明細書及び図面から最も良く理解される。
【0007】
本発明の種々の特徴及び利点は、現在好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者には明白になる。詳細な説明に伴う図面は以下のように簡単に記載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】1構成要素から第2構成要素まで物品を搬送する積載装置のブロック線図である。
【図2】積載装置の概略平面図である。
【図3】積載位置における積載装置の概略側面図である。
【図4】配送位置における積載装置の概略側面図である。
【図5】積載装置の別の実施形態の概略平面図である。
【図6】図5の積載装置の別の実施形態の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に略示するように、積載装置24は、物品52の要求に応じて、第1構成要素22から第2構成要素26まで物品52を搬送すべく使用される。一実施形態では、第1構成要素22は冷凍装置構成要素であり、第2構成要素26は料理構成要素であり、また、積載装置24は食物のような物品52を搬送すべく使用される。
【0010】
例示的な積載装置24は、図2〜図4に概略的に図示する。図示した積載装置24はモータ70でX方向(すなわち、図2〜図4による右及び左に)に移動可能なフィーダー66を含む。フィーダー66は、フィーダー66の高さhに亘って部分的に延在する切込み68を含む。好ましくは、切込み68は物品52と同じ形状をしている。センサ72は、切込み68の上面に位置する。
【0011】
図3は、積載位置におけるフィーダー66を図示する。物品52が切込み68内に移動してセンサ72が物品52が切込み68内に位置することを検出する時、モータ70は図4に示すように、方向Aに(すなわち、図3の左に)配送位置までフィーダー66を移動させる。物品52は切込み68から落下して第2構成要素26内に搬送される。モータ70は、その後、積載位置にフィーダー66を戻すべく方向Bに(すなわち、図4の右に)フィーダー66を移動させる。物品52が一緒に固着すると、モータ70は物品を分離させるに十分な力を与える。例えば、物品52が冷凍食品である場合、これらは一緒に冷凍し得る。モータ70は、冷凍食品物品52を分離するのに十分な力を与える。
【0012】
図1に戻って、第1構成要素22は、信号に応じて方向Cに(すなわち、図1による上方向に)移動可能なプラットフォーム23を含む。物品52が第2構成要素26に搬送される時、制御装置25は方向Cにプラットフォームを移動させるべくプラットフォーム23に信号を送信する。プラットフォーム23は、物品52の高さFに実質的に等しい量だけモータ27によって上向きに移動される。一実施形態では、プラットフォーム23は軌道29によって案内される。センサ72が物品52が切込み68に位置することを検出する時、フィーダー66は積載位置から配送位置まで(すなわち、図1の左方向に)移動して、第1構成要素22から物品52を取り除く。フィーダー66が配送位置にある時、物品52は、フィーダー66から第2構成要素26内に落下する。フィーダー66は、その後、積載位置(すなわち、図1の右)に戻るべく方向Bに移動する。
【0013】
複数のフィーダー66を用い得る。高要求時間の間、全てのフィーダー66は同時に作動し得る。複数のフィーダー66内のセンサ72が起動する時、フィーダー66は配送位置まで方向Aに摺動し、複数の物品52を一時に第2構成要素52まで配送可能にする。別様に、複数のフィーダー66は交互に作動させることができる。
【0014】
図5及び図6は、回動点228周りで回動するアーム226を含む積載装置224の別の実施形態を図示する。アーム226は、角度が付けられた端縁232を具備するプッシャ230を含む。アーム226に近接するセンサ238が物品52が積載装置224に近接しており、積載準備ができていることを検出すると、アーム226は回動点228の周りに回転する。角度が付けられた端縁232は物品52に係合し、プッシャ230は物品52の下に摺動する。物品52が一緒に固着すると、プッシャ230は物品52を分離させる。プッシャ230が物品52の下に摺動するときに、アーム226上のビーム236は物品52のための上部境界となる。アーム226が回転し続けると、物品52は、第1構成要素22から(図1に示した)第2構成要素26内に押される。本発明の積載装置24は、2002年4月17日に出願された”自動グリル”という発明の名称の同時係属出願と共に使用することができる。
【0015】
上述したことは、本発明の原理の単なる例示である。多くの変更及び変形が上記教示の照らして可能である。従って、添付の特許請求の範囲内で、特に記載してきた例示的な実施形態を使用する以外の別の方法で本発明を実施し得ることを理解すべきである。このため、添付の特許請求の範囲を本発明の真の範囲及び趣旨を決定するために検討すべきである。
【符号の説明】
【0016】
22 第1構成要素
23 プラットフォーム
24 積載装置
25 制御装置
26 第2構成要素
27 モータ
29 軌道
52 物品
66 フィーダー
68 切込み
70 モータ
72 センサ
224 積載装置
226 アーム
228 回動点
230 プッシャ
232 端縁
236 ビーム
238 センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品(52)を移動させる積載装置(24)であって、
前記少なくとも1つの物品(52)を保持し、信号に応じて第1方向(C)に移動可能なプラットフォーム(23)と、
前記信号に応じて前記プラットフォーム(23)から供給される前記少なくとも1つの物品を受け入れるリセス(68)を有するフィーダー(66)と、
前記リセス内に配置されたセンサ(72)と、を備え、
前記センサ(72)が前記リセス(68)内に位置する前記少なくとも1つの物品を検出した時に、前記フィーダー(66)が前記第1方向(C)に実質的に垂直な第2方向(X)に移動する、積載装置。
【請求項2】
前記センサ(72)が前記フィーダー(66)のリセス(68)内に前記少なくとも1つの物品(52)が位置することを検出した時、前記フィーダー(66)は積載位置から配送位置まで摺動する、請求項1に記載の積載装置。
【請求項3】
前記リセス(68)は前記フィーダー(66)の高さ(h)を部分的に貫通して延在する、請求項1または2に記載の積載装置。
【請求項4】
前記リセス(68)は、前記少なくとも1つの物品(52)と実質的に同じ大きさである、請求項1〜3のいずれかに記載の積載装置。
【請求項5】
前記フィーダー(66)は、第1構成要素(22)から第2構成要素(26)まで前記少なくとも1つの物品(52)を搬送すべく前記第2方向(X)に移動する、請求項1〜4のいずれかに記載の積載装置。
【請求項6】
前記第1構成要素(22)は冷凍装置であり、前記第2構成要素(26)はグリルである、請求項5に記載の積載装置。
【請求項7】
前記プラットフォーム(23)は、前記第1構成要素(22)内に設けられている、請求項5または6に記載の積載装置。
【請求項8】
前記フィーダー(66)は、前記第1構成要素(22)の表面上で摺動可能となっている、請求項5〜7のいずれかに記載の積載装置。
【請求項9】
前記プラットフォーム(23)は鉛直方向(C)に移動可能であり、前記フィーダー(66)は、水平方向(X)に移動可能である、請求項1〜8のいずれかに記載の積載装置。
【請求項10】
前記信号に応じて前記プラットフォーム(23)を移動させるモータ(27)を更に含む、請求項1〜9のいずれかに記載の積載装置。
【請求項11】
制御装置(25)を更に備え、前記信号は前記制御装置(25)によって送信される、請求項1〜10のいずれかに記載の積載装置。
【請求項12】
前記信号は前記少なくとも1つの物品(52)に対する要求である、請求項1〜11のいずれかに記載の積載装置。
【請求項13】
少なくとも1つの物品(52)を搬送する方法であって、
リセス(68)を有するフィーダー(66)と、前記リセス(68)内に配置されたセンサ(72)と、を設け、
前記少なくとも1つの物品(52)を要求し、
前記要求に応じて前記少なくとも1つの物品(52)を前記リセス内に位置づけ、
前記センサ(72)によって前記リセス内に位置する前記少なくとも1つの物品(52)を検出し、
前記フィーダー(66)を第2構成要素(26)に向かって移動させることにより、第1構成要素(22)から該第2構成要素(26)まで前記少なくとも1つの物品(52)を搬送する、ことを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−149448(P2009−149448A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90591(P2009−90591)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【分割の表示】特願2003−586070(P2003−586070)の分割
【原出願日】平成15年4月16日(2003.4.16)
【出願人】(508330319)レストラント テクノロジー,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】