説明

物品収納用トレイ

【課題】収納する物品の種類や大きさに応じて仕様を変更することができる汎用性の高い物品収納用トレイを提供する。
【解決手段】複数の円盤状物品の下端部を載置する底板部3と、前記底板部3に着脱自在に連結され、この連結によって前記底板部3に対して固定される位置が変動可能である側板部5と、前記側板部5に着脱自在に取り付けられ、この取り付けによって前記側板部5に対して固定される位置が変動可能であり、前記複数の円盤状物品の側面端部を保持する枠部7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ等の円盤状物品を収納する物品収納用トレイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レンズ等の円盤状物品を収納して保管や搬送を行うための容器として、プラスチックシートを真空成形によって形成したレンズトレイがよく用いられている(例えば、特許文献1を参照)。このレンズトレイは、収納するレンズに適合する複数のレンズ収納用凹部を有する略同一形状の上下シートから成り、その凹部にレンズを収納し、上下のシートを重ね合わせることによってレンズの保管または搬送を行うものである。
【0003】
【特許文献1】特開2000−247387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のレンズトレイは、収納するレンズの種類や大きさに合うようにレンズ収納用の凹部を形成するため、種類や大きさが異なるレンズに対して適用することができなかった。したがって、収納するレンズに合う凹部を有する専用のレンズトレイを必要に応じて用意しなければならなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、収納する物品の種類や大きさに応じて仕様を変更することができる汎用性の高い物品収納用トレイを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の円盤状物品を収納する物品収納用トレイであって、前記複数の円盤状物品の下端部を載置する底板部と、前記底板部に着脱自在に連結され、この連結によって前記底板部に対して固定される位置が変動可能である側板部と、前記側板部に着脱自在に取り付けられ、この取り付けによって前記側板部に対して固定される位置が変動可能であり、前記複数の円盤状物品の側面端部を保持する枠部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明における円盤状物体とは、任意の断面が円または円の一部をなすものに加えて、放物面または楕円面または双曲面等の2次曲面、4次曲面、および自由曲面も含む。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記枠部は、所定の角度で曲折を繰り返すジグザグ形状をなし、この曲折する頂点近傍で前記円盤状物品の側面端部を保持する保持部と、前記保持部の短手方向に平行な端部から当該保持部の長手方向に突出し、前記側板部に着脱自在に取り付けられる突起部と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記底板部は、前記円盤状物品の下端部を載置する溝孔を備える底面部と、前記底面部に対して垂直な方向に突出し、前記側板部を着脱自在に連結する連結部と、を有することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記側板部は、前記連結部に連結される連結端部と、前記突起部を係止する係止溝部と、を有し、前記連結端部は前記連結部に対して前記底面部と垂直な方向に摺動自在であり、前記突起部は前記係止溝部に対して当該係止溝部の長手方向に摺動自在であることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項記載の発明において、前記円盤状物品はレンズであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の円盤状物品の下端部を載置する底板部と、前記底板部に着脱自在に連結され、この連結によって前記底板部に対して固定される位置が変動可能である側板部と、前記側板部に着脱自在に取り付けられ、この取り付けによって前記側板部に対して固定される位置が変動可能であり、前記複数の円盤状物品の側面端部を保持する枠部と、を備えることにより、収納する物品の種類や大きさに応じて仕様を変更することができる汎用性の高い物品収納用トレイを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る物品収納用トレイの構成を示す分解斜視図である。同図に示す物品収納用トレイ1(以後、単にトレイ1と称する)は、円盤状物品であるレンズを複数個収納するものであり、それら収納するレンズの下端部を載置する底板部3、この底板部3の対向する辺縁部においてその底板部3に着脱自在に連結される二つの側板部5、およびこの側板部5に着脱自在に取り付けられ、レンズの側面端部を保持する複数の枠部7を備える。
【0014】
底板部3は、略長方形状をなす底面部31と、この底面部31の四隅に底面部31と垂直な方向に突出して設けられ、側板部5の端部を上下方向に摺動自在に連結する凹型形状をなす四つの連結部33と、底面部31の一辺に平行に設けられ、レンズの下端部を載置する複数の溝孔35とを有する。図2は、この溝孔35の構成を示す図1のX−X線部分断面図である。この図2に示すように、溝孔35は、その縦断面がV字型をなす斜面の頂点付近を水平に切り取った形状をなしている。この溝孔35の両斜面のなす角度θは、その溝孔35に端部が当接して載置されるレンズの端面形状に基づいて最適な値が設定される。また、連結部33の凹型形状の内側面には、底面部31と平行であり、微小な間隔を有する複数の溝が設けられている。これらの複数の溝は、側板部5を連結して固定する機能を有する。
【0015】
側板部5は、表面が長方形をなす平板状をなし、連結部33に摺動自在に嵌合連結される二つの連結端部51をその長方形の短辺付近の端部領域に有するとともに、略中央部付近に枠部7の端部を係止する係止溝部53を有する。このうち連結端部51には、連結部33の内側面に嵌合するとき、その連結部33の内側面に設けられる溝と平行になる複数の溝が微小な間隔で設けられており、これらの溝と連結部33に設けられる溝とが擦れ合うことにより、側板部5が底面部31に対して垂直な方向に摺動する。また、係止溝部53の内側面にも、自身の長手方向に垂直な方向に連結端部51と同様に複数の溝が設けられている。これらの溝は、取り付ける枠部7の側板部5に対する位置を係止固定する機能を有する。
【0016】
枠部7は、所定の角度で曲折を繰り返すジグザグ形状をなし、この曲折する頂点近傍でレンズの側面端部を保持する保持部71と、この保持部71の短手方向に平行な二つの端部から保持部71の長手方向に各々突出し、側板部5の係止溝部53に着脱自在に取り付けられて係止固定される突起部73とを有する。
【0017】
保持部71のジグザグ形状で曲折する頂点のなす角度θは、底面部31に設けられる溝孔35のV字型の斜面のなす角度と等しい。この保持部71の各頂点は、正しく位置合わせが行われてトレイ1が組み立てられる際には、底面部31に設けられる溝孔35のうちのいずれかの上方に位置する。したがって、保持部71のシグザグ形状をなす頂点の数は、溝孔35の数と同じである。
【0018】
突起部73は、係止溝部53に対してその長手方向に摺動自在な構成を有する。すなわち、この突起部73の側面のうち取り付け時に係止溝部53の内側面に接触する面に対しては、保持部71の長手方向に略平行な溝が微小な間隔で複数設けられており、これらの複数の溝が係止溝部53の内側面に設けられる複数の溝と擦れ合うことにより、突起部73が係止溝部53の長手方向に摺動する。
【0019】
なお、以上の構成を有する底板部3、側板部5、および枠部7は、ポリカーボネート、ABS、ポリプロピレンなどの熱に強く割れにくい熱可塑性樹脂を射出成形することによって形成される。
【0020】
次に、この実施の形態に係るトレイ1の組み立て方法について説明する。まず、二つの側板部5を連結部33の内側面に嵌合して各々連結する。この際には、連結端部51を連結部33に対して摺動させてその位置を変動し、係止溝部53の底面部31からの位置が、収納するレンズの半径程度またはトレイ1にレンズを収納する時のレンズの上下方向の高さの半分程度となるような位置に固定する。
【0021】
続いて、枠部7の突起部73を係止溝部53に取り付ける。トレイ1にレンズを収納する際には、そのレンズの両側面端部を異なる保持部71の頂点で保持するので、少なくとも二つの枠部7を側板部5に取り付ける必要がある。そして、隣接する枠部7のシグザグ形状が逆パターンでなければ両側面端部を同じ状態で保持することができないので、隣接して取り付けられる枠部7同士については、底面部31の長手方向に対して左右を入れ替えることにより、隣接する枠部7でジグザグ形状が互い違いとなるようにして側板部5に取り付ける。その後、突起部73を係止溝部53の長手方向に摺動し、隣接する突起部73同士の間隔が、収納するレンズの半径程度またはトレイ1にレンズを収納する時のレンズの水平方向の幅の半分程度となるようにその位置を固定する。この位置決めが完了した後、各枠部7を側板部5に接着剤等によって固着してもよい。
【0022】
図3は、以上の説明にしたがって組み立てたトレイ1に凸レンズ101を収納した状態を示す斜視図である。また、図4は、図3の矢視A方向の矢視図である。これらの図に示すように、隣接する保持部71は、各々のジグザグ形状の頂点のうち、互いに他の保持部71側に角度θをなす頂点同士で凸レンズ101を挟持する。また、凸レンズ101の下端部は、溝孔35の斜面に当接して載置される。
【0023】
このトレイ1には、従来のレンズトレイの約2倍の密度で凸レンズ101を収納することができる。すなわち、従来の約半分のスペースでレンズの保管や搬送を行うことができ、省スペース化を実現することが可能となる。また、このトレイ1では、同一角度をなす3箇所の斜面(保持部71の二つの斜面と溝孔35)にレンズの端部を当接させることによってレンズを固定保持するため、トレイ1を組み立てる際の側板部5と枠部7の位置決めが適切に行われていれば、凸レンズ101のガタつきを極力減らすことができる。
【0024】
なお、トレイ1を組み立てて凸レンズ101を収納した後、このトレイ1を所定の袋に入れて内部の空気を抜き、その内部を真空状態にして密閉すれば、凸レンズ101の汚れを防止することができるとともに、その袋の一部が凸レンズ101の表面に密着するため、凸レンズ101のガタつきを一段と抑えることができる。
【0025】
ところで、図3および図4では、凸レンズ101を収納する場合を例示しているが、これが一例に過ぎないことは勿論である。すなわち、トレイ1に収納するレンズとしては、他にも、凹レンズを含む球面レンズ、非球面レンズ、シリンドリカルレンズ、トロイダルレンズ、およびフレネルレンズ等を収納することができる。
【0026】
ここで、トレイ1の一寸法例として、幅および高さ(レンズが円形をなす場合にはレンズの径)が10〜30mm程度のレンズを収納する場合の好ましい寸法例を示す。この場合、底面部31の長辺の長さが200〜250mm程度、より好ましくは225mm程度であるのに対し、短辺の長さが130〜170mm程度、より好ましくは150mm程度であり、底面部31のサイズに応じて側板部5と枠部7の長手方向の長さが決められる。この底面部31に設けられる溝孔35の斜面のなす角度θ(=保持部71のジグザグ形状の頂点のなす角度)は80〜120度程度であればよいが、特にθ=100(度)とすれば各種レンズに対する汎用性を最も高めることができる。溝孔35の溝幅r(図2を参照)は1mm程度である。側板部5の短手方向の長さは10〜15mm程度である。枠部7の短手方向の長さは10mm程度であり、その肉厚は5mm程度である。このような寸法を有するトレイ1を形成すれば、上述した大きさのレンズを30〜60個程度収納することができ、強度的にも問題がない。
【0027】
以上説明した本発明の一実施の形態によれば、複数の円盤状物品であるレンズの下端部を載置する底板部と、この底板部に着脱自在に連結され、固定される位置が変動可能である側板部と、この側板部に着脱自在に取り付けられ、固定される位置が変動可能であり、複数のレンズの側面端部を保持する枠部と、を備えることにより、収納するレンズの種類や大きさに応じて仕様を変更することができる汎用性の高い物品収納用トレイを提供することが可能となる。
【0028】
また、この実施の形態によれば、レンズの種類や大きさに応じて専用のレンズトレイを常に用意する必要がなくなるため、資源の節約と低コスト化を実現することができる。
【0029】
さらに、この実施の形態によれば、レンズを収納するにあたって、シグザグ形状をなす保持部でレンズの両側面端部を保持するとともに、その下端部を溝孔に載置するため、従来のレンズトレイに比べてもガタつきが少なく、安定した状態でレンズの保管や搬送を行うことができる。
【0030】
加えて、この実施の形態によれば、底面部のレンズが載置される位置に溝孔を設けたことにより、収納したレンズを洗浄したときにも水切れがよく、レンズを乾燥させるまでの時間を短縮することができる。
【0031】
図5は、この実施の形態の一変形例に係る物品収納用トレイの構成を示す部分分解斜視図である。同図に示すトレイ11は、円盤状物品であるレンズを複数個収納するものであり、レンズの下端部を載置する底板部13、この底板部13の対向する辺縁部においてその底板部13に着脱自在に連結される二つの側板部15、およびこの側板部15に着脱自在に取り付けられ、レンズを保持する複数の枠部7を備える。このうち枠部7は、上記一実施の形態と同様の構成、すなわち所定の角度で曲折を繰り返すジグザグ形状をなし、この曲折する頂点近傍でレンズの側面端部を保持する保持部71と、この保持部71の短手方向に平行な二つの端部から保持部71の長手方向に各々突出し、側板部5に着脱自在に取り付けられて係止固定される突起部73とを有するため、図5では記載を省略している(図1を参照)。
【0032】
この一変形例では、側板部15がコの字型をなしており、底板部13に設けられる連結部133に摺動自在に嵌合連結される二つの連結端部151が、枠部7の突起部73を係止固定する係止溝部153を有する平板部分に対し、その平板部分の端部から垂直に突出して成る。この側板部15に対応して底板部13に設けられる四つの連結部133は、側板部15を連結したときに係止溝部153を有する平板部分が底面部131の一辺(短辺)に平行になるように底面部131の四隅に配置される。この意味で連結部133は、上記一実施の形態における連結部33を、略長方形をなす底面部31の各頂点を中心として90度回転して配置したものに相当する。
【0033】
なお、連結部133の設置位置を除く底面部131および溝孔135の構成は、上述した底面部31および溝孔35の構成とそれぞれ同じである。また、連結部133と連結端部151の連結、および突起部73の係止溝部153への取り付けを行うため、各々接触して擦れ合う箇所に微小な間隔で略平行な複数の溝を設ける点も、上記一実施の形態と同様である。
【0034】
以上説明した本実施の形態の一変形例によれば、収納するレンズの種類や大きさに応じて仕様を変更することができる汎用性の高い物品収納用トレイを提供することが可能となる。加えて、この一変形例によれば、係止溝部153が広いため、さらに多くの枠部7を係止することができ、レンズを一段と多く収納することが可能となる。
【0035】
ここまで、本発明の好ましい一実施の形態を詳述してきたが、本発明はこの実施の形態によってのみ限定されるものではない。例えば、底板部3に設けられる四つの連結部33を底面部31から着脱自在な構成にすることもできる、この場合には、底面部31に連結部33を嵌合するための孔部を設けておく。このような構成にすることで、四つの連結部33のいずれかが側板部5を取り付ける際の摺動時に磨耗したり破損したりした場合、その連結部33だけを取り替えればよいので、一段と資源の節約につながり、経済的である。
【0036】
また、図1および図3に示すように長方形状の表面を貫通させることによって係止溝部53を設ける代わりに、側板部5の一方の表面のみを穿設することによって係止溝部を設けてもよい。このような構成を有する係止溝部を設ければ、側板部5の強度をより高めることができるので、重量の大きい円盤状物品を収納する際に好適である。
【0037】
さらに、連結部33側面の上下方向や側板部5の係止溝部53の長辺方向に沿って適宜目盛りを設けておき、この目盛りにあわせて連結端部51や突起部73の位置決めを行うようにすれば、より迅速かつ確実にトレイ1の組み立てを行うことが可能となる。
【0038】
なお、上記一実施の形態においては、連結部33、連結端部51、係止溝部53、突起部73の各々に対して微小な間隔で平行な複数の溝を設けることにより、連結部33と連結端部51の間、および係止溝部53と突起部73の間が摺動自在な構成としたが、本発明に係る物品収納用トレイにおいては、側板部が底板部に対して変動可能に位置決めを行うことができ、枠部が側板部に対して変動可能に位置決めを行うことができれば、如何なる構成であってもよい。
【0039】
また、枠部7は、所定の金属を折り曲げて加工することによって形成してもよい。この場合、保持部71のジグザグ形状の頂点は略R形状をなすが、レンズの側面端部を保持できるのであれば、そのような形状であっても構わない。
【0040】
また、以上の説明においては、円盤状物品としてレンズを想定して説明を行ってきたが、本発明に係る物品収納用トレイは、レンズ以外の円盤状物品に対しても適用することができる。すなわち、本発明における円盤状物品とは、任意の断面が円または円の一部をなすものに加えて、放物面または楕円面または双曲面等の2次曲面、4次曲面、および自由曲面も含むものであり、より具体的な物品として、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などの撮像素子や、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示素子)などの表示素子を収納することも可能である。そして、収納する物品の種類や大きさに応じて、本発明に係る物品収納用トレイの材質や寸法等が決定されることはいうまでもない。
【0041】
このように、本発明は、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的事項を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品収納用トレイの構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1のX−X線部分断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る物品収納用トレイにレンズを収納した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の矢視A方向の矢視図である。
【図5】本発明の一実施の形態の変形例に係る物品収納用トレイの構成を示す部分分解斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
1、11 物品収納用トレイ
3、13 底板部
5、15 側板部
7 枠部
31、131 底面部
33、133 連結部
35、135 溝孔
51、151 連結端部
53、153 係止溝部
71 レンズ保持部
73 突起部
101 凸レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の円盤状物品を収納する物品収納用トレイであって、
前記複数の円盤状物品の下端部を載置する底板部と、
前記底板部に着脱自在に連結され、この連結によって前記底板部に対して固定される位置が変動可能である側板部と、
前記側板部に着脱自在に取り付けられ、この取り付けによって前記側板部に対して固定される位置が変動可能であり、前記複数の円盤状物品の側面端部を保持する枠部と、
を備えたことを特徴とする物品収納用トレイ。
【請求項2】
前記枠部は、
所定の角度で曲折を繰り返すジグザグ形状をなし、この曲折する頂点近傍で前記円盤状物品の側面端部を保持する保持部と、
前記保持部の短手方向に平行な端部から当該保持部の長手方向に突出し、前記側板部に着脱自在に取り付けられる突起部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の物品収納用トレイ。
【請求項3】
前記底板部は、
前記円盤状物品の下端部を載置する溝孔を備える底面部と、
前記底面部に対して垂直な方向に突出し、前記側板部を着脱自在に連結する連結部と、
を有することを特徴とする請求項1または2記載の物品収納用トレイ。
【請求項4】
前記側板部は、
前記連結部に連結される連結端部と、
前記突起部を係止する係止溝部と、
を有し、
前記連結端部は前記連結部に対して前記底面部と垂直な方向に摺動自在であり、前記突起部は前記係止溝部に対して当該係止溝部の長手方向に摺動自在であることを特徴とする請求項3記載の物品収納用トレイ。
【請求項5】
前記円盤状物品はレンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の物品収納用トレイ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−8159(P2006−8159A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185983(P2004−185983)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】