説明

物品情報の読出装置を備える什器

【課題】 物品に取り付けられたRFIDタグが、収納部における電磁遮蔽材側に近接された状態で収納された場合であっても、物品に取り付けられたRFIDタグの物品情報を含む電磁波を、電磁遮蔽材から影響を受けることなく読出装置に受信させ、正常に物品情報を読出可能な什器を提供すること。
【解決手段】 引き出し202が前方の前面板202d、後方の後面板202a、左右の側面板202b,202c、および底板202eからなる上部が開口された電磁遮蔽材で構成された矩形体で形成されるとともに、読出装置44、44’は引き出し202の収納部210a、210bに、前記電磁遮蔽材から所定間隔以上離間させて配設され、且つ物品14に付けられたRFIDタグ30と略同方向をなす電磁遮蔽材202b,202cと前記物品14との間に、非電磁遮蔽材からなる所定間隔幅(L4)以上のスペーサ49,49’が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品情報が記録されたRFIDタグの情報を読出可能な読出装置を備える什器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、什器に収納された物品の収納状態を管理するために、各物品に物品情報が記録されたRFIDタグを取り付け、RFIDタグの情報を読出装置で読み出し、この読み出した情報に基づいて各物品の収納状態を管理するものが種々に開発されている。尚、RFID(Radio Frequency IDentification、無線による識別)タグとは、記憶部を有するICチップと、記憶部に記憶された情報を送受信可能な無線アンテナと、からなる。
【0003】
この一例として、什器内に収納される物品のRFIDタグに記録される物品情報を什器の棚板に配設した読出装置によって読み出し、この読み出した物品情報に基づいて物品の管理を行うことが出来るようにした什器がある(特許文献1参照)。
【0004】
また、仕切棚板で上下に区画された什器内を管理するものとして、開閉扉の裏面には収納区画毎に対応させて読出装置(RFIDアンテナ)が取り付けられており、区画毎に収納された複数の物品のRFIDタグを一括して読出装置で読出し可能になっているものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平7−182357号公報(段落0011−0022、図1〜3)
【特許文献2】特開2004−250952号公報(段落0025、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記文献1のように什器側で物品情報を読み出すものにおいて、例えば、什器の一部が金属等の電磁遮蔽材(EMS材)で構成されている場合には、この電磁遮蔽材の近傍に読出装置が配設された場合に、読出装置のRFIDアンテナから発生される電磁波の磁界の向きに対して、電磁遮蔽材からは磁界が逆向きに発生されることで、読出装置からの電磁波が電磁遮蔽材によって影響され、正常な読み出しができない恐れがあった。
【0007】
また、特許文献2のように開閉扉側に設けられた読出装置でRFIDタグ情報を読み出す場合にも、什器は電磁遮蔽材で構成されていることから、物品に取り付けられたRFIDタグの位置が電磁遮蔽材の近くにある場合(例えば、什器の両側板に隣接して物品が載置された状態)に、読出装置からの電磁波が電磁遮蔽材によって影響を受けRFIDタグに起電力が発生しにくくなり、RFIDタグに記録される物品情報を含む電磁波の読み取りに不具合を生じることがあった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、物品に取り付けられたRFIDタグが、収納部における電磁遮蔽材側に近接された状態で収納された場合であっても、物品に取り付けられたRFIDタグの物品情報を含む電磁波を、電磁遮蔽材から影響を受けることなく読出装置に受信させ、正常に物品情報を読出可能な什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の物品情報の読出装置を備える什器は、RFIDタグが取り付けられた物品が収納可能になっている収納部を備え、該収納部には物品情報が記録された前記RFIDタグの情報を読み出す読出装置が備えられる什器であって、前記収納部は電磁遮蔽材によって構成されるとともに、前記読出装置は、前記電磁遮蔽材から前記収納部に所定間隔以上離間させて配設され、且つ前記RFIDタグと略同方向をなす前記収納部における電磁遮蔽材と前記物品との間に、非電磁遮蔽材からなる前記所定間隔幅以上のスペーサを設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、RFIDタグと略同方向をなす収納部における電磁遮蔽材に近接して物品が収納された場合であっても、非電磁遮蔽材からなるスペーサによって、電磁遮蔽材と物品との間が常に所定間隔以上離間されるので、読出装置からの電磁波を電磁遮蔽材に影響されることなくRFIDタグに受信させ、RFIDタグからの電磁波を電磁遮蔽材に影響されることなく読出装置に受信させることができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の物品情報の読出装置を備える什器は、請求項1に記載の物品情報の読出装置を備える什器であって、前記スペーサには、前記収納部側に前記物品の出し入れ方向に沿って延設されたリブが複数設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、スペーサに隣接して収納される物品と、スペーサとの当接面がリブとなるので、摩擦抵抗力を極力低減させて物品を円滑に収納あるいは取り出しができる。さらに、スペーサに隣接して収納された物品とスペーサの各リブとの間に、物品の出し入れ方向に沿った隙間が形成されるため、この間隙に指を入れてスペーサの隣に置かれた物品の取り出しを容易に行なうことができる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の物品情報の読出装置を備える什器は、請求項1または2に記載の物品情報の読出装置を備える什器であって、前記スペーサには、前記物品が収納された収納部の場所を報知可能な報知手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、収納部の場所を報知装置によって特定することができ、電磁遮蔽材と物品を離間したスペーサの間隔幅を無駄にすることなく有効活用できる。
【0012】
本発明の請求項4に記載の物品情報の読出装置を備える什器は、請求項3に記載の物品情報の読出装置を備える什器であって、前記報知手段をランプをとしたことを特徴としている。
この特徴によれば、利用者はランプによる表示効果によって一目で視認することができ、容易に物品の収納部を特定することができる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の物品情報の読出装置を備える什器は、請求項1乃至4のいずれかに記載の物品情報の読出装置を備える什器であって、前記RFIDタグと略垂直方向をなす前記収納部における電磁遮蔽材から、前記RFIDタグを所定間隔以上離間するようにして前記物品に取り付けたことを特徴としている。
この特徴によれば、収納部に物品が収納された際にRFIDタグは、該RFIDタグと略垂直方向をなす収納部における電磁遮蔽材から常に所定間隔以上離間され、読出装置とRFIDタグの電磁波の送受信に不具合を生じさせることはないので、物品に取り付けられるRFIDタグを少なくとも一つ取り付けるだけで十分となりコストの低減を図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施例における書庫付き什器が適用された物品管理システムの構成を示すブロック図および什器群の斜視図であり、図2(a)は、什器から引き出された引き出しを示す組立分解斜視図であり、図2(b)は、組み立て完成後の引き出しと、引き出しに収納される物品を示す斜視図であり、図3は、什器本体および引き出しの平面断面図であり、図4は、書庫の全体を示す正面図であり、図5(a)は、書庫の下棚収納部の組立分解斜視図であり、図5(b)は、組み立て完成後の下棚収納部と、下棚収納部に収納される物品を示す斜視図であり、図6は、書庫の下棚収納部を示す平面断面図である。なお、以下の本実施例の説明において、什器の正面側を前方をとし、什器の背面側を後方として説明する。
【0016】
図1に示されるように什器1は、上部にラテラル式の書庫100を備えた書庫付き什器であって、本実施例では3台設置されており書籍やバインダー、ファイルケース等の物品を複数収納可能になっている。これらの什器1側からは各種信号の送受信を行う信号ケーブルと、電力を供給する給電ケーブルと、を含む通信ケーブル2が延設され、一部の什器1に備えられたチューナー等の中継装置11に接続されており、この中継装置11は通信ケーブル2を介して什器アンテナ10に接続されている。
【0017】
物品管理システムの管理や運用を行う管理コンピュータ3と、この管理コンピュータ3のデータ入出力やデータ表示を行う入力端末4とが、LANケーブル8を介して(本実施例ではLANを介して)相互接続されるとともに、通信ケーブル2を介して管理アンテナ9に接続されている。
【0018】
一方、入力端末4は通信ケーブル2を介して、物品7に貼付または利用者認証カード6に内蔵されるRFIDタグからの電磁波を受信可能なRFIDリーダ/ライタ5に接続されている。什器アンテナ10と管理アンテナ9とは、無線によって相互接続されており、種々のデータの送受信が行えるようになっている。
【0019】
什器1は従来公知のラテラル式の什器200の上部に書庫100を載置した構成となっており、書庫100には棚板25で区画された上棚収納部101と下棚収納部102が形成され、什器200には引き出し201、202、203、204が備えられており、これらの収納部にファイルやカルテ等の書類を収納するファイルケース等の物品7が収納されている。
【0020】
書庫100の上棚収納部101と下棚収納部102の内部には、読出装置としてのRFIDアンテナが配設されており、RFIDタグからの物品情報を含む電磁波を受信可能になっている。さらに、什器200の引き出し201、202、203、204の内部にも、読出装置としてのRFIDアンテナが配設されており、RFIDタグからの物品情報を含む電磁波を受信可能になっている。
【0021】
RFIDアンテナは通信ケーブル2に接続され、中継装置11、什器アンテナ10、管理アンテナ9を介して、管理コンピュータ3に接続されており、これら上棚収納部101および下棚収納部102と、引き出し201、202、203、204に収納されるRFIDタグの物品情報のデータが管理コンピュータ3に送信されることで、管理コンピュータ3で上棚収納部101と下棚収納部102と、複数の引き出し201、202、203、204に収納される物品の管理を一元的に行えるようになっている。
【0022】
什器200には、解錠ランプ215、施解錠装置217、スピーカ216が設けられ、各引き出し201、202、203、204の後述する収納部に対応して、取手220の中央位置に引出し指示ランプ211、212、213、214が設けられている。これら引出し指示ランプ211、212、213、214は、前述のRFIDアンテナと同様に通信ケーブル2に接続され、中継装置11、什器アンテナ10、管理アンテナ9を介して、管理コンピュータ3に接続されており、管理コンピュータ3で一元的に引出し指示ランプ(211〜214)の点灯、消灯または点滅を制御可能になっている。
【0023】
つまり、管理コンピュータ3からの制御データに基づいて、これら指示ランプの点灯消灯が制御され、例えば、引出し指示ランプ212の点灯に基づいて、引き出し202の場所を利用者に報知可能な構成になっている。なお、引き出し201、202、203、204の各収納部は物品が複数収納され、後述するバインダーや、ファイルケース等が収納されており、多くの各種書類を保管可能になっている。これら物品には個々に後述のRFIDタグが取り付けられている。
【0024】
なお、本実施例のRFIDアンテナと、物品情報が記録されたRFIDタグには、それぞれ環状のコイル型のアンテナを用いており、RFIDアンテナとRFIDタグのコイル間に誘導されて発生する磁束を利用した電磁誘導方式により交信を行うようになっている。
【0025】
このRFIDアンテナの読み出し周波数は、電磁誘導方式の長波帯(〜135kHz)の周波数(本実施例においては125kHz)を用いているが、本発明は、例えば、電磁誘導方式の短波帯(13.56MHz)や、マイクロ波帯の電波を利用した電波方式のマイクロ波帯(2.45GHz)や、UHF帯(950MHz〜956MHz)等を利用することもでき、棚に載置される物品の形状や交信距離にあわせて、より理想的な環境下に適合した最適な方式と周波数のRFIDアンテナと、該RFIDアンテナと交信可能なRFIDタグを適宜利用するようにすれば良い。
【0026】
次に、RFIDアンテナが配設された引き出し202の構造と、RFIDアンテナとRFIDタグの関係を、図2および図3を用いてさらに詳述して説明する。なお、引き出し201、203、204の構造も引き出し202と同様のため説明を割愛する。
【0027】
図2(a)に示されるように、引き出し202は取手220および引出し指示ランプ212が設けられた前方の前面板202d、後方の後面板202a、左右の側面板202b,202c、および底板202eからなる上部が開口された電磁遮蔽材で構成された矩形体で形成され、後述のファイルケース14等を収納できる収納部210が形成されている。左側面板202bおよび右側面板202cの外面下部位置には、前後に向けて嵌合レール227が延設されている。
【0028】
収納部210の内周面には、左側面板202bに沿うように非電磁遮蔽材であるプラスチック製の樹脂材で形成された側部スペーサ49を、矢印に示される方向に向けて底板202eに載置させ、接着材等で固着させることで取り付け可能になっており、同様にして、右側面板202cの内周面に沿うように非電磁遮蔽材である側部スペーサ49’を矢印に示される方向に向けて取り付け可能になっている。
【0029】
側部スペーサ49,49’の収納部210側に向く側面には、前後所定間隔でリブ49b,49b’が上下方向に向けて複数(本実施例では4本)延設されており、側部スペーサ49,49’の前後中央位置の上部には収納部指示ランプ49a,49a’を備えた表示部49c,49c’が形成されている。この収納部指示ランプ49a,49a’には通信ケーブル2が接続されている。
【0030】
また、側部スペーサ49,49’の後面板202aおよび左右の側面板202b,202cおよび前面板202dに沿う面には、配線溝49d,49d’が形成されており、収納部指示ランプ49a,49a’や、引出し指示ランプ212に接続された通信ケーブル2が配線可能になっている。
【0031】
次いで、収納部210の左右の中間位置には、非電磁遮蔽材であるプラスチック製の樹脂材で形成されたアンテナユニット43を前後長手方向に向けて、矢印に示される方向に移動させながら、底板202eに載置させ取り付け可能になっている。このアンテナユニット43の内部には、左右に離間された状態で読出装置であるRFIDアンテナ44,44’が2枚の設けられ、両RFIDアンテナ44,44’に通信ケーブル2が接続部47を介して接続されている。
【0032】
アンテナユニット43の後端上部には配線溝43aが形成され、RFIDアンテナ44,44’に接続された複数の通信ケーブル2を上部に配線可能になっており、アンテナユニット43の後端側部には配線溝43a’が形成されて、収納部指示ランプ49a,49a’や引き出し指示ランプ212、RFIDアンテナ44,44’に接続された複数の通信ケーブル2が配線可能になっている。
【0033】
RFIDアンテナ44,44’の取り付け位置について、RFIDアンテナ44’を例に示して簡単に説明すると、アンテナユニット43を収納部210に取り付けた際に、アンテナユニット43におけるRFIDアンテナ44’の配設位置は、前面板202dから前後方向に所定間隔(L1)離間させ、後面板202aから前後方向に所定間隔(L2)離間させ、底板202eから上下方向に所定間隔(L3)離間させるように配置されている。
【0034】
なお、RFIDアンテナと電磁遮蔽材との間隔については、RFIDアンテナからの電磁波を電磁遮蔽材から影響されることなく、後述のファイルケースに取り付けられたRFIDタグに受信させ、RFIDタグからの電磁波を電磁遮蔽材から影響されることなくRFIDアンテナに受信させるために、少なくともRFIDアンテナと電磁遮蔽材との間隔を40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されている。
【0035】
そこで、本実施例においては、RFIDアンテナ44’と前面板202dの間隔(L1)を50mmとし、RFIDアンテナ44’と後面板202aの間隔(L2)を50mmとし、RFIDアンテナ44’と底板202eの間隔(L3)を50mmとした。なお、RFIDアンテナ44と電磁遮蔽材についても同様に所定間隔以上離間されている。
【0036】
これらアンテナユニット43および左右の側部スペーサ49,49’を引き出し202に取り付けた完成図が図2(b)に示されており、引き出し202内部の収納部210がアンテナユニット43で左右に2分割され、左収納部210aと右収納部210bに区画されている。この左収納部210aと右収納部210bにはファイルケース14等の物品を収納可能になっている。そしてこの側部スペーサ49,49’は所定間幅(L4)以上の厚みを有している(図3参照)
【0037】
収納部指示ランプ49b,49b’に接続された通信ケーブル2は、側部スペーサ49,49’の配線溝49d、49d’を介して、さらに後面板202aに沿って配線溝43a’、配線溝43aから外部に延設されて、中継装置11(図1参照)に接続されることで制御されている。同様にして引出し指示ランプ212に接続された通信ケーブル2は、前面板202dの裏面に沿って配線され、側部スペーサ49の配線溝49dに沿って配線されている。
【0038】
ファイルケース14の側面一方側には、このファイルケース14を引き出し202内に収納させた際に、RFIDタグ30が電磁遮蔽材である左側面板202bおよび右側面板202cの面と略同方向となり、且つ電磁遮蔽材である後面板202aおよび前面板202d、底板202eの面と略垂直方向となるように取り付けられている。
【0039】
さらに、このRFIDタグ30の取付位置はファイルケース14の底面から上方に向けて、所定間隔(L0)以上離間されるとともに、前後方向の中央位置に取り付けられている。このファイルケース14は矢印に示されるように移動させ、左収納部210aまたは右収納部210bに分けて収納可能になっている。
【0040】
このように、RFIDタグ30の取り付け位置をファイルケース14の底面から所定間隔(L0)以上離間して配置したことで、電磁遮蔽材である底板202eからの影響を受けることなく、RFIDタグ30とRFIDアンテナ44,44’の送受信がより正確に行われる。
【0041】
なお、RFIDタグと電磁遮蔽材との間隔については、RFIDアンテナからの電磁波を電磁遮蔽材から影響されることなくRFIDタグに受信させ、RFIDタグからの電磁波を電磁遮蔽材から影響されることなくRFIDアンテナに受信させるために、少なくともRFIDタグと電磁遮蔽材(底板202e)との間隔を40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されている。そこで、本実施例においては、バインダー14に配設されるRFIDタグ30と底板202eの間隔(L0)を50mmとした。
【0042】
つづいて、図3に示されるように、什器本体1aの左右の側面板19,19には前後方向に向けて案内レール226,226が延設されており、引き出し202の左側面板202bおよび右側面板202cに形成された嵌合レール227を案内レール226,226に摺動可能に嵌合させることで、引き出し202が什器本体1aの内部である引き出し収納庫200aに収納あるいは引き出される構成になっている。
【0043】
引き出し202は、アンテナユニット43によって左収納部210aと右収納部210bに区画され、RFIDタグ30が取り付けられたファイルケース14が複数収納されている。アンテナユニット43の内部構造はRFIDアンテナ44とRFIDアンテナ44’と、この両RFIDアンテナ44,44’の間に電磁波干渉防止部材である磁性体21が介挿され多層状に配設されており、これらが非電磁遮蔽材であるプラスチック樹脂材で囲繞されることで構成されている。
【0044】
この磁性体21は、電磁遮蔽材から発生する磁界が左右のRFIDアンテナ44、44’から発生する電磁波に与える影響を防ぐとともに、隣接するRFIDアンテナ44、44’の電磁波を互いに干渉させない特性を有している。このことから、左収納部210aに収納されるRFIDタグ30の物品情報をRFIDアンテナ44で、右収納部210bに収納されるRFIDタグ30の物品情報をRFIDアンテナ44’で、区画毎に受信させる構成となっている。
【0045】
したがって、管理コンピュータ3(図1参照)に該当するファイルケース14が、例えば左収納部210aまたは右収納部210bに収納されている場合には、引出し指示ランプ212が点灯制御されることによって引き出し202を特定させることができる。
【0046】
そして、この引き出し202を引き出し収納庫200aから引き出した場合に、例えばファイルケース14が左収納部210aに収納されていれば、左側面板202bに取り付けられた側部スペーサ49の収納部指示ランプ49aが点灯制御される。これにより、利用者に収納部指示ランプ49a,49a’による表示効果(点灯および点滅)によって一目で視認させ、該当するファイルケース14を容易に見つけ出させることが可能な物品管理システムとなっている。
【0047】
この引き出し202の左収納部210aおよび右収納部210bのいずれの位置にファイルケース14を収納させた場合であっても、側部スペーサ49,49’が非電磁遮蔽材からなる所定間幅(L4)以上の厚みを有しているので、ファイルケース14は電磁遮蔽材である左右の側面板202b,202cから、常に左右方向に所定間隔(L4)以上離間された状態で収納される構成になっている。なお、RFIDタグ30と電磁遮蔽材(側面板202b,202c)との間隔についても、40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されているので、RFIDタグ30と側面板202b,202cとの間隔(L4)を50mmとした。
【0048】
このことから、RFIDタグ30と略同方向をなす電磁遮蔽材である左側面板202bおよび右側面板202cに近接して、物品であるファイルケース14が収納された場合であっても、非電磁遮蔽材からなる左右の側部スペーサ49,49’によって、左側面板202bおよび右側面板202cとファイルケース14との間が常に所定間隔(L4)以上離間されるため、読出装置であるRFIDアンテナ44,44’からの電磁波を左側面板202bおよび右側面板202cに影響されることなく、ファイルケース14に設けられたRFIDタグ30に受信させ、RFIDタグ30からの電磁波をRFIDアンテナ44,44’に受信させることができる。
【0049】
さらに、両側部スペーサ49,49’の収納部210a,210b側には、ファイルケース14の上下の出し入れ方向に沿って、リブ49b,49b’が複数延設されているので、両側部スペーサ49,49’に隣接して収納されるファイルケース14は、両側部スペーサ49,49’のリブ49b,49b’と当接するので、摩擦抵抗力を極力低減させてファイルケース14を円滑に収納又は取り出し可能となる。
【0050】
しかも、両側部スペーサ49,49’に隣接して収納されたファイルケース14と、両側部スペーサ49,49’の各リブ49b,49b’との間に、ファイルケース14の出し入れ方向に沿った隙間が形成されるため、この間隙に指を入れ両側部スペーサ49,49’の隣に置かれたファイルケース14の取り出しを容易に行なうことができる。
【0051】
また、左右の側部スペーサ49,49’の上部に形成された表示部49c,49c’に表示装置である収納部指示ランプ49a,49a’を設けることで、ファイルケース14が収納される場所を容易に特定することができるとともに、左右の収納部210a,210bの一部を占有する側部スペーサ49,49’の間隔幅(L4)を無駄にすることなく有効活用できる。
【0052】
以上の説明から、左右の収納部210a,210bのいずれの収納部210にファイルケース14を収納した場合でも、常にRFIDタグ30は、該RFIDタグ30と同方向をなす左側面板202b,右側面板202cから所定間隔(L4)以上離間され、RFIDタグ30と略垂直方向をなす前面板202a,後面板202d,底板202eから所定間隔(L1,L2,L0)以上離間されるので、RFIDアンテナ44,44’とRFIDタグ30の電磁波の送受信に不具合を生じさせることはないので、ファイルケース14に取り付けられるRFIDタグ30を一つ取り付けるだけで十分となりコストの低減を図れる。
【0053】
次に、本発明を書庫100に適用した例について、図4乃至図6に基づき説明する。図4に示されるように書庫100は、解錠ランプ215’、施解錠装置217’、スピーカ216’が設けられた底板18’、上部の天板16’、左右の側面板19’,19’、後方の背面板17’で構成された正面が開口された電磁遮蔽材から成る矩形体で形成され、上下の中央付近に位置に設けられた仕切棚板25により、上棚収納部101および下棚収納部102が区画されて、正面に左右に摺動可能な3枚組のガラス扉13を備えられている。
【0054】
そして、上棚収納部101および下棚収納部102の両側面板19’,19’には、上棚支持ランプ103a,103a’を備えた上棚側部スペーサ103,103’と、下棚指示ランプ104a,104a’を備えた下棚側部スペーサ104,104’が取り付けられている。
【0055】
これら上棚支持ランプ103a,103a’、下棚指示ランプ104a,104a’には、通信ケーブル2に接続され、中継装置11、什器アンテナ10、管理アンテナ9を介して、管理コンピュータ3に接続されており、管理コンピュータ3で一元的に上棚支持ランプ103a,103a’、下棚指示ランプ104a,104a’の点灯、消灯または点滅が制御可能になっている(図1参照)。
【0056】
つまり、管理コンピュータ3からの制御データに基づいて、これら上棚支持ランプ103a,103a’および下棚指示ランプ104a,104a’の点灯消灯が制御される。例えば、該当するファイルケース15が下棚収納部102に収納されている場合には、まず、解錠ランプ215’の点灯に基づいて書庫100の場所が解除状態にあり、この書庫に目的の本あるいはファイルがあることが外部に報知される。
【0057】
そこで、利用者はガラス扉13下部に形成された右手掛部13aまたは左手掛部13bを操作してガラス扉13を開放すると、すでに下棚指示ランプ104a,104a’が点灯された状態になっており、容易に目的の本あるいはファイルを見つけることができる。
【0058】
次に、書庫100におけるRFIDアンテナとRFIDタグの関係を、下棚収納部102を示す図5および図6を用いてさらに詳述して説明する。なお、上棚収納部101の構造は下棚収納部102と略同様のため説明を省略する。
【0059】
図5(a)に示されるように、左右の側面板19’,19’の収納部102側には、それぞれの側面板19’,19’に沿うように非電磁遮蔽材であるプラスチック製の樹脂材で形成された下棚側部スペーサ104,104’を、矢印に示される方向に向けて底板18’に載置させ、接着材等で固着させる。
【0060】
下棚側部スペーサ104,104’の収納部102側に向く側面には、上下所定間隔でリブ104b,104b’が前後方向に向けて複数(本実施例では4本)延設されており、下棚側部スペーサ104,104’の前端中央位置には下棚指示ランプ104a,104a’を備えた表示部104c,104c’が形成されている。そしてこの下棚側部スペーサ104,104’は所定間幅(L8)以上の厚みを有している(図3参照)。
【0061】
この下棚指示ランプ104a,104a’には通信ケーブル2が接続され、下棚側部スペーサ104,104’内部を通り後端側から外方に向けて配線されている。また、背面板17’には配線孔17aが形成されており、下棚側部スペーサ104,104’に接続された通信ケーブル2や、後述のRFIDアンテナ46に接続された通信ケーブル2を背面板17’内に配線可能になっている。
【0062】
次いで、背面板17’の収納部102側には、非電磁遮蔽材であるプラスチック製の樹脂材で形成された後部スペーサ50を左右長手方向に向けて、矢印に示される方向に移動させながら、底板18’に載置させ取り付け可能になっている。後部スペーサ50の内部には、アンテナ収納空間52が形成され、読出装置であるRFIDアンテナ46が配設されている。
【0063】
このRFIDアンテナ46には接続部53を介して通信ケーブル2が接続されている。また後部スペーサ50の左右位置には、前後方向に貫通する配線孔51,51が形成され、下棚側部スペーサ104,104’から配線される通信ケーブル2をアンテナ収納空間52内に配線可能になっている。
【0064】
RFIDアンテナ46の取り付け位置について簡単に説明すると、後部スペーサ50を背面板17’に取り付けた際に、後部スペーサ50におけるRFIDアンテナ46の配設位置を、背面板17’から前後方向に所定間隔(L5)離間させ、左右の側面板19’,19’から左右方向に所定間隔(L6)離間させ、底板18’から上下方向に所定間隔(L7)離間させるように配置され取り付けられている。
【0065】
なお、RFIDアンテナ46と電磁遮蔽材(背面板17’、左右の側面板19’,19’、底板18’)との間隔については、実施例1と同様に、少なくともRFIDアンテナと電磁遮蔽材との間隔を40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されている。そこで、本実施例においては、RFIDアンテナ46と電磁遮蔽材との間隔を50mmとした。
【0066】
これら後部スペーサ50および下棚側部スペーサ104,104’を下棚収納部102に取り付けた完成図が図5(b)に示されており、下棚収納部102にはファイルケース15を収納可能になっている。
【0067】
ファイルケース15の側面一方側には、このファイルケース15を下棚収納部102に収納させた際に、RFIDタグ30’が電磁遮蔽材である左右の側面板19’,19’の面と略同方向となり、且つ電磁遮蔽材である背面板17’および底板18’の面と略垂直方向となるように取り付けられている。
【0068】
さらに、このRFIDタグ30’の取付位置はファイルケース15の底面から上方に向けて、所定間隔(L0)以上離間されるとともに、前後方向の中央位置に取り付けられている。このファイルケース15は矢印に示されるように移動させ、下棚収納部102に収納可能になっている。
【0069】
このように、RFIDタグ30’の取り付け位置をファイルケース15の底面から所定間隔(L0)以上離間して配置したことで、電磁遮蔽材である底板18’からの影響を受けることなく、RFIDタグ30’とRFIDアンテナ46の送受信がより正確に行われる。なお、RFIDタグと電磁遮蔽材(底板18’)との間隔についても、40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されているので、RFIDタグ30’と底板18’の間隔(L0)を50mmとした。
【0070】
つづいて、図6に示されるように、下棚収納部102にはRFIDタグ30’が取り付けられたファイルケース15が複数収納されている。この下棚収納部102のいずれの位置にファイルケース15を収納させた場合であっても、左右の側面板19’,19’にそれぞれ取り付けられた下棚側部スペーサ104,104’によって、ファイルケース15は電磁遮蔽材である左右の側面板19’,19’から、常に左右方向に所定間隔(L8)以上離間された状態で収納される構成になっている。なお、RFIDタグ30’と電磁遮蔽材(側面板19’,19’)との間隔についても、40mm以上離間させることが好ましいことが実験的に検証されているので、RFIDタグ30’と側面板19’,19’との間隔(L8)を50mmとした。
【0071】
このことから、RFIDタグ30’と略同方向をなす下棚収納部102における電磁遮蔽材である左右の側面板19’,19’に近接して、物品であるファイルケース15が収納された場合であっても、非電磁遮蔽材からなる左右の下棚側部スペーサ104,104’によって、左右の側面板19’,19’とファイルケース15との間が常に所定間隔(L8)以上離間されるため、読出装置であるRFIDアンテナ46からの電磁波を左右の側面板19’,19’に影響されることなく、ファイルケース15に設けられたRFIDタグ30’に受信させ、RFIDタグ30からの電磁波をRFIDアンテナ46に受信させることができる。
【0072】
さらに、両下棚側部スペーサ104,104’の下棚収納部102側には、ファイルケース15の前後の出し入れ方向に沿って、リブ104b,104b’が複数延設されているので、両下棚側部スペーサ104,104’に隣接して収納されるファイルケース15は、両下棚側部スペーサ104,104’のリブ104b,104b’と当接するので、摩擦抵抗力を極力低減させてファイルケース15を円滑に収納または取り出し可能となる。
【0073】
しかも、両側部スペーサ104,104’に隣接して収納されたファイルケース15と、両側部スペーサ104,104’の各リブ104b,104b’との間に、ファイルケース15の出し入れ方向に沿った隙間が形成されるため、この間隙に指を入れ両側部スペーサ104,104’の隣に置かれたファイルケース15の取り出しを容易に行なうことができる。
【0074】
また、左右の側部スペーサ104,104’の上部に形成された表示部104c,104c’に表示装置である収納部指示ランプ104a,104a’を設けることで、ファイルケース15が収納される場所を容易に特定することができるとともに、下棚収納部102の一部を占有する下棚側部スペーサ104,104’の間隔幅(L8)を無駄にすることなく有効活用できる。
【0075】
以上の説明から、下棚収納部102にファイルケース15を収納した場合でも、常にRFIDタグ30’は、該RFIDタグ30’と同方向をなす側面板19’,19’から所定間隔(L8)以上離間され、RFIDタグ30’と略垂直方向をなす背面板17’および底板18’から所定間隔(L5,L0)以上離間されるので、RFIDアンテナ46とRFIDタグ30’の電磁波の送受信に不具合を生じさせることはないので、ファイルケース15に取り付けられるRFIDタグ30’を一つ取り付けるだけで十分となりコストの低減を図れる。
【0076】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例では、各側部スペーサにファイルケースの出し入れと同方向を向くリブを形成することで、ファイルケースの出し入れが円滑に行われることから好ましいが、このリブの大きさや本数は書棚100や引き出し202の大きさや形状に合わせて、適宜変更をするようにすればよい。
【0077】
また、上記実施例では、物品の収納部の場所を報知する手段として、各側部スペーサに設けられた指示ランプの点灯による表示効果によって、利用者は一目でファイルケースが収納される収納場所を視認できるようになっていることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、什器に設けられたスピーカから発する音によって外部に報知を行うことで、利用者に物品の収納部の場所を特定させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施例における書庫付き什器が適用された物品管理システムの構成を示すブロック図および什器群の斜視図である。
【図2】(a)は、什器から引き出された引き出しを示す組立分解斜視図であり、(b)は、組み立て完成後の引き出しと、引き出しに収納される物品を示す斜視図である。
【図3】什器本体および引き出しの平面断面図である。
【図4】書庫の全体を示す正面図である。
【図5】(a)は、書庫の下棚収納部の組立分解斜視図であり、(b)は、組み立て完成後の下棚収納部と、下棚収納部に収納される物品を示す斜視図である。
【図6】書庫の下棚収納部を示す平面断面図である。
【符号の説明】
【0079】
1 書庫付き什器
1a 什器本体
2 通信ケーブル(信号ケーブルと給電ケーブルを含む)
11 中継装置
13 ガラス扉
14、15 ファイルケース(物品)
16 天板(電磁遮蔽材)
17 背面板(電磁遮蔽材)
17a 配線孔
18 底板(電磁遮蔽材)
19 側面板(電磁遮蔽材)
21 磁性体(電磁波干渉防止部材)
25 仕切棚板
30、30’ RFIDタグ
43 アンテナユニット
43a、43a’ 配線溝
44、44’ RFIDアンテナ(読出装置)
46 RFIDアンテナ(読出装置)
49、49’ 側部スペーサ
49a、49a’ 収納部指示ランプ(表示装置)
49b、49b’ リブ
49c、49c’ 表示部
49d、49d’ 配線溝
50 後部スペーサ
51 配線孔
52 アンテナ収納空間
53 接続部
100 ラテラル式の書庫
101 上棚収納部(収納部)
102 下棚収納部(収納部)
103、103’ 上棚側部スペーサ
103a、103a’ 上棚指示ランプ(表示装置)
103b、103b’ リブ
103c、103c’ 表示部
104、104’ 下棚側部スペーサ
104a、104a’ 下棚指示ランプ(表示装置)
104b、104b’ リブ
104c、104c’ 表示部
200 ラテラル式の什器
200a 引き出し収納庫
201〜204 引き出し
202a 後面板(電磁遮蔽材)
202b 左側面板(電磁遮蔽材)
202c 右側面板(電磁遮蔽材)
202d 前面板(電磁遮蔽材)
202e 底板(電磁遮蔽材)
210 物品の収納部
210a 左収納部
210b 右収納部
211〜214 引出し指示ランプ
215、215’ 解錠ランプ
216、216’ スピーカ
217、217’ 施解錠装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグが取り付けられた物品が収納可能になっている収納部を備え、該収納部には物品情報が記録された前記RFIDタグの情報を読み出す読出装置が備えられる什器であって、前記収納部は電磁遮蔽材によって構成されるとともに、前記読出装置は、前記電磁遮蔽材から前記収納部に所定間隔以上離間させて配設され、且つ前記RFIDタグと略同方向をなす前記収納部における電磁遮蔽材と前記物品との間に、非電磁遮蔽材からなる前記所定間隔幅以上のスペーサを設けたことを特徴とする物品情報の読出装置を備える什器。
【請求項2】
前記スペーサには、前記収納部側に前記物品の出し入れ方向に沿って延設されたリブが複数設けられている請求項1に記載の物品情報の読出装置を備える什器。
【請求項3】
前記スペーサには、前記物品が収納された収納部の場所を報知可能な報知手段が設けられている請求項1または2に記載の物品情報の読出装置を備える什器。
【請求項4】
前記報知手段をランプをとした請求項3に記載の物品情報の読出装置を備える什器。
【請求項5】
前記RFIDタグと略垂直方向をなす前記収納部における電磁遮蔽材から、前記RFIDタグを所定間隔以上離間するようにして前記物品に取り付けた請求項1乃至4のいずれかに記載の物品情報の読出装置を備える什器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−219249(P2006−219249A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−33660(P2005−33660)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】