説明

特殊シート

【課題】文字等を綺麗に書くことができ、また、多数の文字等を簡単に消すことができ、さらには、何回も再使用できて、紙の省資源化を図ること。
【解決手段】付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペンにて書き込まれるシートを、表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙11と、この一般紙11のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12とで特殊シート10として構成する。これにより、文字等を綺麗に書くことができ、しかも、市販の消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように簡単に消すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊なフリクションボールペンでの書き込みが可能で、しかも、インキの消去が簡単に行なえる特殊シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般の紙に書く筆記具として、従来より、鉛筆、ボールペン、水性、油性のインキマーカー等があり、紙にボールペン、インキマーカーにて文字等を書いた後に、インキを消去しようとしても消去が不可能なのは周知な事柄である。その点、鉛筆で紙に文字等を書いた後は、簡単に消去することができる。
【0003】
文字等を書いた後に容易に消去できない筆記具としてボールペンやインキマーカーを用いたり、また、容易に消去可能な場合には鉛筆を使用するようにしている。このように、筆記具の種類は目的に応じて適宜選択して用いられている。
【0004】
また、容易に書き込みができて、簡単に消去が可能なものとして、所謂ホワイトボードがあり、部屋内に置いておくホワイトボードや、またペーパー式の持ち運びが可能なホワイトボードがある。これらのホワイトボードの表面は特殊なコーティングが施されており、また筆記具として専用のインキマーカーが必要である。
ホワイトボード用のインキマーカーは、ホワイトボードに書き込みをした後に、該インキマーカーに付属しているフェルト状の消し部にてこすることで、文字等を容易に消すことができる。
【0005】
また、ホワイトボード用のインキマーカーを一般の紙にも書くことができるものも存在しているが(例えば、パイロット社製のホワイトボード用マーカー)、該インキマーカーで紙に文字等を書いた後に、消しゴムはもちろん、付属の消し部でこすっても文字等を消すことは不可能である。
【0006】
ところで、紙にボールペンで文字等を書いた場合、インキを消しゴムで消去が可能なフリクションボールペンと呼ばれる商品が最近市販されている。このフリクションボールペンは、インキをこすった場合に摩擦(フリクション)による熱にて該インキを消去するものである。そして、このフリクションボールペンには、専用の消しゴム状の消し部がペンの端部に一体に設けてある。
【0007】
フリクションボールペンで紙に文字等を書いた後に、修正部分の文字等を専用の消しゴムでこすることで、こすった部分の文字等を消去することができる。そのため、修正箇所が1文字、2文字等の少ない場合は、その部分だけこすることで、容易にインキ(文字)を消去することができるので頗る重宝がられている。しかしながら、1行〜数行、あるいは紙の全面にわたって文字等を消去する場合には、可能ではあるが、非常な労苦を必要とし、気分的には全面にわたって文字等を消去するにはならない。
この場合、その紙を廃棄して、新たにまっさらの紙を用意して最初から書くことになる。そのため、廃棄する紙が無駄になってしまうことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った特殊シートを提供することを目的としている。
(1)フリクションボールペンで綺麗に書き込みができて、しかも、書き込んだインキの消去が簡単に行なえること。
(2)特殊シートへの書き込み、消去が少なくとも数百回は可能で、リサイクル化を図り、紙の省資源化を図ること。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の請求項1に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
製紙メーカー出荷段階で既に表面に耐水耐油コートがされている特殊シート1としていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙11と、この一般紙11のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12とで構成した特殊シート10としていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の特殊シートでは、前記一般紙11の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれトップニス加工してニスコーティング層12をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙11と、この一般紙11のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13とで構成した特殊シート10としていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の特殊シートでは、前記一般紙11の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれ硝化綿をトップコートして硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の特殊シートでは、前記請求項1の特殊シート1の表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12を形成した特殊シート20としていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の特殊シートでは、前記特殊シート1の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載の特殊シートでは、前記請求項1の特殊シート1の表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13を形成した特殊シート20としていることを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載の特殊シートでは、前記特殊シート1の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
一般紙11と、この一般紙11の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層31と、このフィルム層31のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12とで構成した特殊シート30としていることを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載の特殊シートでは、前記一般紙11の両面に前記フィルム層31をそれぞれ形成し、前記フィルム層31の表面に前記ニスコーティング層12をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0020】
請求項12に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
一般紙11と、この一般紙11の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層31と、このフィルム層31のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13とで構成した特殊シート30としていることを特徴としている。
【0021】
請求項13に記載の特殊シートでは、前記一般紙11の両面に前記フィルム層31をそれぞれ形成し、前記フィルム層31の表面に前記硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0022】
請求項14に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
合成紙を用いた特殊シート40としていることを特徴としている。
【0023】
請求項15に記載の特殊シートでは、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、
ベース紙51の少なくとも一方の面に合成紙52を貼合した特殊シート50としていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0024】
本発明の請求項1に記載の特殊シートによれば、付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン4にて書き込まれるシートを、製紙メーカー出荷段階で既に表面に耐水耐油コートがされている特殊シート1としているので、フリクションボールペン4で特殊シート1上に文字等を綺麗に書くことができ、しかも、特殊シート1に書いた文字等を消しゴムやティッシュペーパー等にて軽くこするだけで、跡が残らないように簡単に消すことができ、特殊シート1を何回も再使用できて紙の省資源化を図ることができる。しかも、携帯が可能であり、そのため、携帯用のホワイトボードとしての機能を持たせることができる。また、製紙メーカー段階での特殊シート1をそのまま使用することができ、特に特殊な加工を施す必要もない。
【0025】
請求項2に記載の特殊シートによれば、表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙11と、この一般紙11のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12とで特殊シート10を構成しているので、フリクションボールペン4で特殊シート10の表面のニスコーティング層12に文字等を綺麗に書くことができ、文字等を書いた後は消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように、文字等を簡単に消すことができる。また、何回も再使用してもインキがはじくこともなく、しかも再使用してもティッシュペーパー等にて綺麗に文字等を消すことができる。また、何回も再使用できて、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート10を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート10の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0026】
請求項3に記載の特殊シートによれば、前記一般紙11の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれトップニス加工してニスコーティング層12をそれぞれ形成しているので、特殊シート10の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0027】
請求項4に記載の特殊シートによれば、表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙11と、この一般紙11のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13とで特殊シート10を構成しているので、フリクションボールペン4で特殊シート10の表面の硝化綿コーティング層13に文字等を綺麗に書くことができ、文字等を書いた後は消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように、文字等を簡単に消すことができる。また、何回も再使用してもインキがはじくこともなく、しかも再使用してもティッシュペーパー等にて綺麗に文字等を消すことができる。また、何回も再使用できて、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート10を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート10の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0028】
請求項5に記載の特殊シートによれば、前記一般紙11の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれ硝化綿をトップコートして硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成しているので、特殊シート10の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0029】
請求項6に記載の特殊シートによれば、前記請求項1の特殊シート1の表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12を形成した特殊シート20としているので、特殊シート20のニスコーティング層12にフリクションボールペン4で文字等を綺麗に書くことができ、また、消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように書いた文字等を簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用できて、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート20を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート20の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0030】
請求項7に記載の特殊シートによれば、前記特殊シート1の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12をそれぞれ形成しているので、特殊シート10の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0031】
請求項8に記載の特殊シートによれば、前記請求項1の特殊シート1の表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13を形成した特殊シート20としているので、特殊シート20の硝化綿コーティング層13にフリクションボールペン4で文字等を綺麗に書くことができ、また、書いた文字等を消しゴムやティッシュペーパーで軽くこするだけで跡が残らないように簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用できて、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート20を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート20の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0032】
請求項9に記載の特殊シートによれば、特殊シート1の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成しているので、特殊シート20の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0033】
請求項10に記載の特殊シートによれば、一般紙11と、この一般紙11の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層31と、このフィルム層31のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層12とで特殊シート30を構成しているので、特殊シート30のニスコーティング層12にフリクションボールペン4で文字等を綺麗に書くことができ、また、書いた文字等は消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用が出来るので、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート30を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート30の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0034】
請求項11に記載の特殊シートによれば、一般紙11の両面に前記フィルム層31をそれぞれ形成し、前記フィルム層31の表面に前記ニスコーティング層12をそれぞれ形成しているので、特殊シート30の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0035】
請求項12に記載の特殊シートによれば、一般紙11と、この一般紙11の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層31と、このフィルム層31のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層13とで特殊シート30を構成しているので、特殊シート30の硝化綿コーティング層13にフリクションボールペン4で文字等を綺麗に書くことができ、また、書いた文字等は消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用が出来るので、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート30を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート30の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0036】
請求項13に記載の特殊シートによれば、一般紙11の両面に前記フィルム層31をそれぞれ形成し、前記フィルム層31の表面に前記硝化綿コーティング層13をそれぞれ形成しているので、特殊シート30の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0037】
請求項14に記載の特殊シートによれば、特殊シート40として合成紙を用いていることで、フリクションボールペン4により文字等を綺麗に書くことができ、しかも、書いた後は消しゴムやティッシュペーパーで軽くこするだけて綺麗に文字等を消すことができるものである。したがって、特殊シート40が破れるまで少なくとも数百回は使用することができて、紙の省資源化を図ることができる。
【0038】
請求項15に記載の特殊シートによれば、特殊シート40として合成紙を用いていることで、フリクションボールペン4により文字等を綺麗に書くことができ、しかも、書いた後は消しゴムやティッシュペーパーで軽くこするだけて綺麗に文字等を消すことができるものである。したがって、特殊シート40が破れるまで少なくとも数百回は使用することができて、紙の省資源化を図ることができる。また、ベース紙51の厚みを厚くすることで、ボール紙のように硬くて丈夫な特殊シート40を提供でき、持ちながら文字等を綺麗に書くことができ、しかも、簡単に綺麗に文字等を消すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施の形態における特殊シートの要部拡大断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における使用状態を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における一般紙の表面にニスコーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における一般紙の表面に硝化綿コーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における耐水耐油コート層の表面にニスコーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における耐水耐油コート層の表面に硝化綿コーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるフィルム層の表面にニスコーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるフィルム層の表面に硝化綿コーティング層を設けた特殊シートの要部拡大断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態における特殊シートの要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態における他の例の特殊シートの要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明において使用するフリクションボールペンは、株式会社パイロットコーポレーション製のフリクションボールペンであり、フリクションボールという商品名で、型番は、LFB−20EFシリーズのフリクションボールペンを用いることを前提としているが、他社のフリクションボールペンで、同様にフリクションボールペンに付属している消しゴム状の消し部で消去が可能なものでも良い。
【0041】
ところで、上記パイロット社製のフリクションボールペンのインキ特性は、インキがゲル状で水性のため、紙材への浸透が強いものとなっている。そこで、紙材の表面に浸透防止層を設けることで、文字、デザイン画、計算式等を綺麗に書くことができ、しかも跡が残らないように簡単に消去できるようにしたものである。なお、以下の各実施形態において紙材の坪量は、50〜200g/m2 の間のものを用い、用途に応じて適宜選択する。
【0042】
本発明者は、種々の紙材を検討した結果、紙材自体に浸透防止層を付与しなくても製紙メーカーから販売されている紙材に耐水耐油コートされている紙材の場合は本発明を適用することが可能なことを発見した。
製紙メーカーの出荷段階で既に耐水耐油コートされている紙材としては以下のものがある。
・エスプリコート紙(日本製紙株式会社製)
・ピカソコート紙(大王製紙株式会社製)
・ミラーコート紙(王子製紙株式会社製)
・竜王コート紙(大王製紙株式会社製)
【0043】
図1は、上記製紙メーカー段階で耐水耐油コートがされている特殊シート1の拡大断面図を示し、この特殊シート1は、ベース紙2の表面に耐水耐油コート層3をコーティングしたものであり、この耐水耐油コート層3の面に上記フリクションボールペンにて文字等を書くようにしている。なお、図1ではベース紙2の一方の面にのみ耐水耐油コート層3を設けている場合を示しているが、ベース紙2の他方の面(裏面)にも耐水耐油コート層3を設けるようにしても良い。
【0044】
図2は上記特殊シート1の耐水耐油コート層3の面にフリクションボールペン4にて文字を書いている状態を示しており、フリクションボールペン4にて特殊シート1の耐水耐油コート層3の面に綺麗に書くことができる。そして、文字等を書いた後は、指、一般に市販されている消しゴム、ティッシュペーパー等にて軽くこするだけで跡が残らないように、書いた文字等を簡単に消すことができる。特に、特殊シート1の全面にわたって書いた文字等は、簡単且つ容易に消すことができるものであり、文字等を消した後は、特殊シート1を再使用(再書き込み)することが可能である。少なくとも数百回の使用は可能である。
【0045】
また、特殊シート1の大きさは、携帯が可能なように通常のB5版、A4版などの可搬が可能な大きさとしているが、手持ちの大きさに限られるものではない。例えば、事務所などの部屋内で今までのホワイトボードの代わりに使用する場合には、ホワイトボードと同様の大きさの特殊シート1を用いるようにしても良い。
【0046】
なお、上記特殊シート1の耐水耐油コート層3の面にホワイトボード用のインキマーカーにて書き込みを行なうと、文字等は綺麗に書くことができるものの、付属の消し部で消しても、綺麗に消すことができず、跡が残り、再利用には難がある。そのため、ホワイトボード用のインキマーカーは不適であり、フリクションボールペン4が好適例である。
【0047】
このように本実施形態では、特殊シート1に書いた文字等を消しゴムやティッシュペーパー等にて簡単に消すことができ、特殊シート1を何回も再使用できて紙の省資源化を図ることができる。しかも、携帯が可能であり、そのため、携帯用のホワイトボードとしての機能を持たせることができる。また、製紙メーカー段階での特殊シート1をそのまま使用することができ、特に特殊な加工を施す必要もない。
【0048】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施形態においては、特殊シート1にフリクションボールペン4にて文字等を書いた場合、インキが少しはじくという問題があり、また、文字等を消して何回か再使用していると、インキがはじいて書きにくくなるという問題がある。さらに、何回か再使用していると、文字等をティッシュペーパーで拭いても文字等がとれにくくなる。
【0049】
そこで、本実施形態ではこれらの問題を解決すべく成したものである。図3及び図4は、一般紙(ノーコート紙)11の表面に特殊コートしたインキ浸透防止層を設けた特殊シート10の拡大断面図をそれぞれ示している。なお、ここでいう一般紙11は、表面に耐水、耐油等の何らのコーティング加工がされていない通常の紙をいう。
【0050】
図3は、一般紙11の表面にオフセット印刷にて全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このオフセット印刷により形成される印刷コート層14の表面にトップニス加工をして、このトップニス加工した層をニスコーティング層12としている。
また、図4は、一般紙11の表面にグラビア印刷にて、上記と同様に全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このグラビア印刷により形成される印刷コート層14の表面に硝化綿(ウェット7〜10g/m2 )をトップコートして、この硝化綿のトップコートした層を硝化綿コーティング層13としている。なお、硝化綿のコート量で7g/m2 以下では消去しにくく、また、10g/m2 を超える場合は、徐々に効果があるものの経済的効果が乏しい。
【0051】
本実施形態では、特殊シート10の表面のニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13にフリクションボールペン4にて綺麗に文字等を書くことができ、文字等を書いた後は消しゴムで軽くこすったり、ティッシュペーパーで軽くこすったり拭くことで、文字等を簡単に跡が残らないように綺麗に消すことができる。また、第1の実施形態とは異なり、何回も再使用してもインキがはじくこともなく、しかも再使用しても消しゴムやティッシュペーパー等にて綺麗に文字等を消すことができる。また、何回も再使用(少なくとも数百回の使用)が出来るので、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート10を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート10の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0052】
なお、図3及び図4では、一般紙11の一方の面にのみオフセット印刷やグラビア印刷を施した後に、インキ浸透防止層12、硝化綿コーティング層13を形成しているが、他方の面(裏面)にもオフセット印刷やグラビア印刷を施して形成される印刷コート層14の表面にインキ浸透防止層12、硝化綿コーティング層13を形成するようにしても良い。
かかる場合には、特殊シート10の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0053】
なお、上記特殊シート10のニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13の面にホワイトボード用のインキマーカーにて書き込みを行なうと、先の実施形態と同様に文字等は綺麗に書くことができるものの、付属の消し部や一般の消しゴムで消しても、綺麗に消すことができず、跡が残り、再利用には難がある。そのため、ホワイトボード用のインキマーカーは不適であり、フリクションボールペン4が好適例である。
【0054】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態の特殊シート1の耐水耐油コート層3の表面に第2の実施形態の加工を施したものである。
【0055】
すなわち、図5は、耐水耐油コート層3の表面にオフセット印刷にて全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このオフセット印刷により形成される印刷コート層14の表面にトップニス加工をして、このトップニス加工した層をニスコーティング層12としている。
また、図6は、耐水耐油コート層3の表面にグラビア印刷にて、上記と同様に全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このグラビア印刷により形成される印刷コート層14の表面に硝化綿(ウェット7〜10g/m2 )をトップコートして、この硝化綿のトップコートした層を硝化綿コーティング層13としている。このようにした加工したものをそれぞれ特殊シート20としている。
【0056】
図5及び図6に示す特殊シート20の機能は先の実施形態と同様であるが、耐水耐油コート層3の表面にさらにニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を設けていることで、フリクションボールペン4にて文字等を綺麗に書くことができる。そして、書いた後は、消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように書いた文字等を簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用(少なくとも数百回の使用)できて、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート20を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート20の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0057】
なお、図5及び図6では、耐水耐油コート層3の表面にオフセット印刷やグラビア印刷を施した後にニスコーティング層12、硝化綿コーティング層13を形成した場合を示しているが、ベース紙2の下面にもオフセット印刷やグラビア印刷により形成される印刷コート層14の表面にニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を形成し、特殊シート20の両面にニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を設けるようにしても良い。
これにより、特殊シート10の両面を使用することができ、使い勝手が良くなり、また、完全にインキの浸透を防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0058】
なお、上記特殊シート10のニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13の面にホワイトボード用のインキマーカーにて書き込みを行なうと、先の実施形態と同様に文字等は綺麗に書くことができるものの、付属の消し部や一般の消しゴムで消しても、綺麗に消すことができず、跡が残り、再利用には難がある。そのため、ホワイトボード用のインキマーカーは不適であり、フリクションボールペン4が好適例である。
【0059】
(第4の実施の形態)
本実施形態では、一般紙に、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかのフィルムを貼合し、このフィルムの表面に上記第2の実施形態の場合と同様の加工を施したものである。
【0060】
すなわち、図7に示すように、上記第2の実施形態と同じ一般紙11の表面に、厚さを12〜30μmとしたポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかのフィルムを貼合してフィルム層31を形成する。
そして、このフィルム層31の表面にオフセット印刷にて全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このオフセット印刷により形成される印刷コート層14の表面にトップニス加工をして、このトップニス加工した層をニスコーティング層12としている。
【0061】
また、図8は、フィルム層31の表面にグラビア印刷にて、上記と同様に全面を白色又は淡色カラー印刷を施し、このグラビア印刷により形成される印刷コート層14の表面に硝化綿(ウェット7〜10g/m2 )をトップコートして、この硝化綿のトップコートした層を硝化綿コーティング層13としている。このようにした加工したものをそれぞれ特殊シート30としている。
【0062】
本実施形態では、図7及び図8に示す特殊シート30の機能は先の実施形態と同様であるが、フィルム層31の表面に印刷コート層14を介してさらにニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を設けていることで、フリクションボールペン4にて綺麗に文字等を書くことができる。そして、文字等を書いた後は消しゴムやティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように書いた文字等を簡単に消すことができ、しかも何回再使用してもインキがはじくこともなく、綺麗に文字等を書くことができる。また、何回も再使用(少なくとも数百回の使用)が出来るので、紙の省資源化を図ることができる。
さらに、特殊シート30を可搬可能な大きさとすることで、携帯用のホワイトボードとして使用でき、また、特殊シート30の大きさを適宜な大きさとすることで、部屋内で使用するホワイトボードとしても使用することができる。
【0063】
なお、図7及び図8では、一般紙11の一方の面にフィルム層31とニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を設けているが、一般紙11の他方の面(裏面)にもフィルム層31、印刷コート層14を形成して、印刷コート層14の表面にニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を設けるようにしても良い。
これにより、特殊シート30の内部へのインキの浸透を改善に防ぐことができると共に、強度も付与することができる。
【0064】
また、上記特殊シート10のニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13の面にホワイトボード用のインキマーカーにて書き込みを行なうと、先の実施形態と同様に文字等は綺麗に書くことができるものの、付属の消し部や一般の消しゴムで消しても、綺麗に消すことができず、跡が残り、再利用には難がある。そのため、ホワイトボード用のインキマーカーは不適であり、フリクションボールペン4が好適例である。
【0065】
(第5の実施の形態)
図9に第5の実施形態を示す。本実施形態における特殊シート40は、合成紙を用いたものであり、例えば、王子油化合成紙株式会社の商品名「ユポ」を用いているが、もちろん他社の合成紙を用いても良いものである。
【0066】
この特殊シート40としてのユポは、その厚みは種々のものが販売されているが、用途に応じて任意の厚みの特殊シート40(ユポ)を用いるようにしている。図9に示す特殊シート40は、ユポのみで構成したものであり、特殊シート40の表面にフリクションボールペン4にて綺麗に文字等を書くことができ、書いた後は消しゴム、ティッシュペーパー等で軽くこするだけで跡が残らないように、綺麗にインキ(文字等)を簡単に消すことができる。
【0067】
ホワイトボード用のインキマーカーにて特殊シート40に書き込みをすると、綺麗に書くことができるものの、付属の消し部や、消しゴム、ティッシュペーパーで消しても、綺麗に消すことができず、跡が残り、再使用するには難がある。また、ボールペンや鉛筆では、綺麗に書くことができるが、ボールペンでは消しゴム等で消しても跡が残り、再使用は無理であり、また、鉛筆では消しゴムで綺麗に消すことができるものの、フリクションボールペン4で書いたようにティッシュペーパー等でこすっても消すことができず、丹念に消す必要があり、通常の紙に鉛筆で書いた場合と同様であり、全面にわたって書いてある文字等を消すのは無理があり、時間ばかり消費してしまうことになる。
【0068】
このように、特殊シート40として合成紙を用いていることで、フリクションボールペン4により文字等を綺麗に書くことができ、しかも、書いた後は消しゴムやティッシュペーパーで軽くこするだけて綺麗に文字等を消すことができるものである。したがって、特殊シート40が破れるまで少なくとも数百回は使用することができて、紙の省資源化を図ることができる。
【0069】
図10は、一般の紙材からなるベース紙51の一方の面に図9で用いた合成紙52を貼合して特殊シート50を構成したものである。かかる場合の合成紙52の厚みは薄いものでよく、また、ベース紙51の厚みは、任意の厚みを用いることができる。ベース紙51の厚みを厚くすることで、ボール紙のように硬くて丈夫な特殊シート40を提供でき、持ちながら文字等を綺麗に書くことができ、しかも、簡単に綺麗に文字等を消すことができる。
【0070】
なお、図10ではベース紙51の片面に合成紙52を貼合した場合を説明したが、もちろんベース紙51の両面に合成紙52を貼合するようにしても良い。かかる場合には両面に文字等の書き込みができ、また、両面に書いた文字等を簡単に綺麗に消すことができる。
【0071】
なお、上記各実施形態における特殊シートの性能としては、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態又は第5の実施形態の順に良くなっている。特に第4の実施形態において一般紙11の両面にフィルム層31とニスコーティング層12または硝化綿コーティング層13を形成した場合には、文字等の消去性能、再使用の頻度等の性能が一番良い結果を得ている。
第5の実施形態で用いた合成紙は、他の実施形態と比べてコストが高いので、コストの点からは第4の実施形態が好適例である。
【0072】
また、本発明の特殊シートの用途としては、カレンダー、メモ用紙、紙製のファイル、ティッシュペーパーの外箱などである。特に、フリクションボールペン4にて綺麗に書くことができ、且つ書いた文字等を消去することが簡単なので、特殊シートをメモ用紙として使用が可能であり、カレンダーやティッシュペーパーの外箱をメモ用紙代わりに使用することができる。
特に、今後、紙製品の値上がりの動きがあり、文字等を消して再使用(再利用)ができることから、省資源化の観点から好適な特殊シートを提供することができるものである。
【符号の説明】
【0073】
1 特殊シート
2 ベース紙
3 耐水耐油コート層
10 特殊シート
11 一般紙
12 ニスコーティング層
13 硝化綿コーティング層
14 印刷コート層
20 特殊シート
30 特殊シート
31 フィルム層
40 特殊シート
50 特殊シート
51 ベース紙
52 合成紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
製紙メーカー出荷段階で既に表面に耐水耐油コートがされている特殊シート(1)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項2】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙(11)と、この一般紙(11)のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層(12)とで構成した特殊シート(10)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項3】
前記一般紙(11)の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれトップニス加工してニスコーティング層(12)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項2に記載の特殊シート。
【請求項4】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施した一般紙(11)と、この一般紙(11)のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層(13)とで構成した特殊シート(10)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項5】
前記一般紙(11)の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施すと共に、このカラー印刷を施した表面にそれぞれ硝化綿をトップコートして硝化綿コーティング層(13)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項4に記載の特殊シート。
【請求項6】
前記請求項1の特殊シート(1)の表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層(12)を形成した特殊シート(20)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項7】
前記特殊シート(1)の両面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層(12)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項6に記載の特殊シート。
【請求項8】
前記請求項1の特殊シート(1)の表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層(13)を形成した特殊シート(20)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項9】
前記特殊シート(1)の両面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷をそれぞれ施し、このカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層(13)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項8に記載の特殊シート。
【請求項10】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
一般紙(11)と、この一般紙(11)の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にオフセット印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層(31)と、このフィルム層(31)のカラー印刷を施した表面にトップニス加工したニスコーティング層(12)とで構成した特殊シート(30)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項11】
前記一般紙(11)の両面に前記フィルム層(31)をそれぞれ形成し、前記フィルム層(31)の表面に前記ニスコーティング層(12)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項10に記載の特殊シート。
【請求項12】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
一般紙(11)と、この一般紙(11)の表面に貼合されポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムのいずれかとして表面にグラビア印刷にて全面を白色または淡色のカラー印刷を施したフィルム層(31)と、このフィルム層(31)のカラー印刷を施した表面に硝化綿をトップコートした硝化綿コーティング層(13)とで構成した特殊シート(30)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項13】
前記一般紙(11)の両面に前記フィルム層(31)をそれぞれ形成し、前記フィルム層(31)の表面に前記硝化綿コーティング層(13)をそれぞれ形成していることを特徴とする請求項12に記載の特殊シート。
【請求項14】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
合成紙を用いた特殊シート(40)としていることを特徴とする特殊シート。
【請求項15】
付属の消し部をこすって摩擦熱にて書いた文字等の消去が可能なフリクションボールペン(4)にて書き込まれるシートを、
ベース紙(51)の少なくとも一方の面に合成紙(52)を貼合した特殊シート(50)としていることを特徴とする特殊シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−189775(P2010−189775A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32300(P2009−32300)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(595004115)株式会社 彩響舎 (13)
【出願人】(398016980)株式会社いちはら (17)
【出願人】(000249230)有限会社大三紙工社 (5)
【Fターム(参考)】