説明

独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置

【課題】配管工事の設備を不要にし、高品質プリントをユーザに戻し、生成される液体の量を最小化する独立形フォトフィニッシング装置を提供する。
【解決手段】この装置は、顧客からの非現像フィルムストリップを含むフィルムカートリッジを保持するフィルム受け取り部(32)と、フィルムストリップ処理用の液を含む処理タンク(36─38、40)を備える現像部と、現像済フィルムストリップを走査して、現像された画像のデジタルレコードを得るスキャナ(42)と、そのデジタルレコードを用いて現像されたフィルムストリップ上の画像を乾式プリントしてプリントを生成するプリント部(60)と、そのプリント及び現像されたフィルムストリップを顧客に返すためのデリバリ部(80)とを備える。走査により得られた画像に替えて、様々なソースからのデジタルレコードを受け取る入力ポートから画像を得ても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は独立形(スタンドアロン)顧客操作式フォトフィニッシング装置に関し、より特定的には、写真感光フィルムを受け取って処理し、フィルム上に現像された画像の乾式プリントを分配するための、自動化された相互作用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
写真フィルムを現像する場合、多数の処理液が使用されて写真フィルム上の画像を現像し安定化する。これらの処理液はその化学成分が消費されると効果が少なくなり、放置しておくと、処理液としての作用を最終的には停止する。分配された溶液は、最終的には、排水処理をされて、後に移動して廃棄するための貯蔵タンク内に配置されるか、焼却プロセスに供される。分配された溶液は大部分が水からなる。フォトフィニッシャーは、排水路(drain)及び水供給装置を用意するか、又は大体積の使用済の写真廃棄物を適当な廃棄場所に輸送をしなければならない。現在のフォトフィニッシングシステムにおいては、フィルムのネガ処理と写真の紙処理の両方の処理を管理しなければならない。
【0003】
写真感光材料のための完全に自動化された相互作用システムが示唆されている。米国特許第5,113,351 号は、フィルムが顧客により一旦預けられるとすべての人間による処理を不要とした、無人の自動化されたフィルム処理システムを開示している。しかしながら、使用される処理液の量を最小にする試みはなされていない。その装置は無人なので、使用される化学薬品の量を制御することは極めて困難である。処理溶液の適当な量が処理のために利用可能であることを確実化するために、過剰な量の補充液が処理のために供給され、その過剰量は単に廃棄のために送られる。しかしながら、そのようにすることは必然的に問題の廃液量を増大させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は配管工事の設備を必要とせず、高品質のプリントをユーザに戻しながら、生成される液体の量を最小化する独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1態様において、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置が提供される。この装置は、顧客からの現像されていないフィルムストリップをその中に含むフィルムカートリッジを受け取り保持するフィルム受け取りステーションであって、前記フィルムストリップは少なくとも1つの画像を有するものを含んでいる。注文選択を入力するための顧客注文データ入力ステーションが設けられる。この装置は更に、前記フィルムストリップの処理をする処理液を含む少なくとも1つの処理タンクを備えるフィルムストリップを現像するための現像部と、現像されたフィルムストリップを走査して、フィルムストリップ上に現像された少なくとも1つの画像のデジタルレコードを得るスキャナと、そのデジタルレコードを用いて現像されたフィルムストリップ上の少なくとも1つの画像を乾式プリントして少なくとも1つのプリントを生成するプリント部と、その少なくとも1つのプリント及び現像されたフィルムストリップを顧客に返すためのデリバリ部とを備える。
【0006】
本発明の他の態様において、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置が提供される。この装置は、注文選択を入力するための顧客注文データ入力ステーションと、顧客からの支払いを受け取る支払い機構と、その少なくとも1つの画像のデジタルレコードを受け取る入力ポートと、そのデジタルレコードを用いて少なくとも1つの画像を乾式プリントして少なくとも1つのプリントを生成するプリント部と、その少なくとも1つのプリントを顧客に返すためのデリバリ部とを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図を参照すると、本発明により製造された自動化された独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置10が示されている。この装置は制御パネル12と表示装置14を含んでいる。制御パネル12は出された注文に関係する顧客情報データを入力するデータ入力手段を含んでいる。図示された特定の実施例においては、データ入力手段は適当な識別されたキーをその上に有するキーボード15を備えている。データ入力手段は所望の任意のタイプのデバイスでよいということが理解されるべきである。例えば、限定はされないが、デバイス入力手段は、顧客のフォトフィニッシングの優先順位を含み得る、タッチに感応するCRTスクリーン又は顧客IDオーダカードを読み取るカードリーダを備えてもよい。制御パネル12は又、顧客からの支払いを受け取る支払い機構17を備えている。図示された特定の実施例においては、支払い機構は、支払い機構に対するクレジットカードを受け取るスロット20を含むクレジットカードリーダである。クレジットカードは又顧客ID及び他の情報、例えば、アドレス、を提供するためにも使用され得る。支払い機構は現金支払い、又は他の受入れ可能な支払いの形態を受容するように設計されてもよい。
【0008】
所定の1つのタイプ又は複数のタイプのフィルムカートリッジを受け取るために、カートリッジ・デリバリ・オープニング22が設けられている。図示された特定の実施例においては、オープニング22は、本明細書に参考として取り入れられた米国特許第4,834,306 号に開示され記載されているような、押し出し(thrust)タイプのフィルムカートリッジを受け取るように設計されている。これらの特定のタイプのフィルムカートリッジにおいては、フィルムストリップはスプールの回転によりカートリッジから押し出されるか、カートリッジに押し戻される。フィルムの後縁はスプールに分離可能に接続されている。
【0009】
この装置及びその中の様々なコンポーネントの動作を制御するためにCPUが設けられている。
表示装置14は、図示された特定の実施例においては、適当な注文情報を入力するために顧客により使用される指示注文情報を表示するビデオ管(CRT)である。表示装置14は、後に記載するように様々な機能のためにも使用され得る。例えば、限定はされないが、表示装置14は画像をプリントする前に、感光材料によって現像された画像を予め見るために、又顧客の注文の選択のためにタッチスクリーンとして使用できる。
【0010】
カートリッジ・デリバリ・オープニング22は、その中に配置されたフィルムカートリッジが処理ユニットに送られるようにしたものであり、その処理ユニットの中でフィルムが現像される。フィルムを処理するための考えられる処理装置の1例は、本明細書に参考のために取り込まれた、Daniel M. Pagano, Richard B. Wheeler, and Kevin J. Kleesにより1994年10月27日に出願された係属中の米国特許出願第08/330,271号「METHOD AND APPARATUS FOR PROCESSING PHOTOSENSITIVE FILM 」に記載されている。この出願は、露光されたフィルムストリップをカートリッジから分離することなくフィルムストリップを処理することができる装置を記載している。カートリッジからフィルムを分離したり取り付けたりする処理を無くすことにより、フィルムとカートリッジの間を強固に結合させることを可能にする。このタイプのフィルムカートリッジの結合は、後続する段階の画像の準備及び検索において、フィルムをカートリッジから容易に引き抜いたりカートリッジに戻したりすることを確実化するの援助する。
【0011】
図2を参照すると、装置10の概略図が示されている。装置10はフィルム処理部30を含み、その中でオープニング22を通して配置されたフィルムが現像される。フィルム処理部30はカートリッジ受け及び格納部(図においてはフィルム・キャニスタ・受け及び格納)32を含み、その中でフィルムカートリッジは処理のために格納されて、個々のフィルムストリップが現像処理に供されるように整列される。処理のためにフィルムストリップをカートリッジから除去するための適当な手段が設けられている。図示された実施例においては、軽くロックされたドアを開き、カートリッジスプールを回転してフィルムストリップをカートリッジの外に押し出すことだけが要求される押し出しタイプのフィルムカートリッジが使用される。フィルムストリップは、本発明に参考のために取り込まれた、Thomas C. Merle, Dale W. Ryan, and David L. Rowdenにより1993年7月27日に出願された係属中の米国特許出願第08/098,112号「A TOOL AND METHOD FOR DETACHING A TRAILING END PORTION OF A FILMSTRIP FROM AT LEAST ONE HOOK ATOP A RAMP ON A FILM SPOOL INS(登録商標)IDE A FILM CARTRIDGE」に記載されている方法で、スプールから分離され得るか、又は前述したPagano, Wheeler and Klees の出願に記載のようにカートリッジ上に保持される。受け及び格納部32からのフィルムは第1の現像タンク(図2においては現像)34に行き、次いでストップタンク(図2においてはストップ)36に行き、そこで現像プロセスは停止し、次いで定着タンク(図2においては定着)38に行き、そこで定着液がフィルムに加えられ、次いでフィルムは取り上げられてリンス部(図2においてはリンス)40に行き、そこでフィルムはリンスされる。タンク34、36、38、40は従来のタイプのプロセッサにおいて典型的に見い出される。フィルムがタンク40を離れると、フィルムはスキャナ(図2においてはCCDアレイフィルム及びプリントスキャナ)42を通過し、それによりフィルムは走査されてフィルム上に現像された画像を捕獲する。図示された特定の実施例においては、スキャナ42はCCD(電荷結合デバイス)アレイを備え、それにより、走査されデジタル情報に変換された情報は走査された画像を表す。この情報は、本明細書で後に詳細に記載するようにプリントのためのプリント部60に送られる。処理タンク34、36、38、40の各々からのオーバフローの処理のために処理液フィルタリングユニット44及び処理廃棄物格納ユニット46が設けられている。このオーバフローした廃液はタンク34、36、38、40から処理液フィルタリングユニット44に渡されてその中で特定物質は除去される。さらに、所望であれば、廃液内に存在するかもしれない不要なイオンを除去するために、適当なイオン交換物質をユニット44に与えてもよい。この後、廃液は処理ユニット44から蒸留ユニット(図2においては処理液蒸留ユニット)48に送られ、その中でそこから水が蒸留されて新鮮な水がタンク(図2においては水タンク)50に流れ込むようにし、残りの残留物質は廃棄物格納ユニット46に送られる。蒸留ユニット48により生成された蒸留水はタンク50に保持され、従来のプロセッサで典型的に行われているように処理液を再び一杯にするために再循環システムにおいて使用される。オーバフローした廃液を再利用して水の流れを回復することにより、処理部が固定された水供給装置及び/又はドレインに接続される必要性を排除する。これにより、処理部への水の供給のため、又は廃棄物質をドレインに送るための配管工事ができない場所に装置10を配置することが可能になる。廃棄物格納ユニット46に格納された残留廃棄物は、適当なサービス技術者により除去される時迄、そこに保持される。
【0012】
プリント部60はデジタルイメージング電子ユニット52を含み、その中でスキャナ42により走査された情報はプリントのために使用される。この情報は、コンピュータ14により与えられる予めプログラムされた命令、及びコントロールパネル12を介して顧客により与えられた任意の命令にしたがって処理される。プリント部60は、プリント/画像を生成するためにウエット液を必要としないドライプリンティングタイプの処理をする。これにより、再び、配管工事設備の必要性を避け、感光材料のウエット処理において典型的に見い出される残留廃棄物を無くする。適当なデジタル画像がスキャナ42により捕獲されデジタル電子ユニット52により適当に処理されると、光導電体64に結像するレーザライタ54にデジタル情報を通すことによりプリントが形成される。図示された特定の実施例におけるプリンタはカラー電子写真プリンタであり、したがって、4つのカラートナーステーション66、68、70、72がある。図示された特定の実施例においては、トナーステーション66はシアン色トナーを転送するために用いられ;トナーステーション68はマゼンタ色トナーを転送するために使用され;トナーステーション70はイエロー色トナーを転送するために使用され;トナーステーション72はブラック色のカラー画像を光導電体に転送するために使用される。デジタル画像を光導電体上に書き込み、その上の適当なカラー画像を利用する方法は周知であり、コダック1550カラーコピアにより具体化されている。画像が光導電体64上に配置されると、静電転送ローラ72が用いられてそこから画像を得てそれを、ペーパサプライ73からの紙76上に転写する。画像が紙76上に転写されると、その紙はカッタ(図2においてはペーパカッタ)74に送られてその中で適当なプリントが適当な長さにカットされる。
【0013】
勿論、デジタルイメージング電子ユニット52は任意の所望のフォーマットに画像を処理できることが理解されるべきである。例えば、画像はトリミングされ、拡大され、色バランスをとられ、又はデジタルプリンティングにより典型的に与えられる任意の他の方法で処理されてもよい。
現像されたフィルム及びプリントは次いでデリバリ部80に送られ、又は初期格納部(図示せず)に送られる。フィルム及びプリントが初期格納及びデリバリ部に送られると、各顧客の注文は個々に格納され、それにより顧客に任意の都合のよい時間に戻すことができる。注文を出すために最初に使用されたクレジットカード(又は注文が出された時に受け取られた顧客レシート)が、格納された顧客の注文を識別して、適当なクレジットカードの提示及び支払いがあるとそのプリント及び現像されたフィルムを顧客に引き渡すためにも使用される。もし顧客がその注文が直ちに分配されることを望む場合、そのフィルム及びプリントはその注文がパッケージされ分配される分配部(dispensing section)に直接送られる。
【0014】
更に、この好ましい実施例においては、初期画像はフィルムにより提供される。このデバイスは、様々なソースからの画像を表すデジタル情報を受け取るように設計された電子的入力ポート(図2においては電子カメラ入力ポート)90を提供することにより汎用的に作ることができる。例えば、電子的ポート90は、装置がどのような追加の変形をもすることなしに、様々な異なるソースからの画像を作成することを可能にするデジタルカメラからの画像を受け取るように設計される。また、フォトCDリーダ56によりフォトCDを読み取るようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明は水の消費量を最小化し、特別な用途向きの配管工事を不要とし、排水量の生成を少なくし、リプリント、拡大、及び様々な他の画像処理サービスのための画像を取り扱うことができるようにする。このデバイスは遠隔地に配置可能で、画像のプリント用の様々な他の電子的ソースから画像データを取り込む能力を提供する。更に、湿式処理の代わりに乾式処理が用いられるので、かなりの時間量が節約され、したがって、プリントが現像のために送られてプリントを出力する時からの処理時間がより速くなる。これは顧客の待機時間を節約するのみならず、デバイスにより達成され得る処理量を実質的に改善する。
【0016】
様々な変更及び変形が本発明の範囲から逸脱することなく可能であり、本発明は特許請求の範囲に規定されていることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明により作られた装置の斜視図である。
【図2】図1の装置の概略図である。
【符号の説明】
【0018】
10 装置
15 キーボード
17 支払い機構
20 スロット
22 デリバリ・オープニング
30 処理部
32 格納部
34 現像タンク
36 停止タンク
38 定着タンク
42 スキャナ
44 フィルトレーションユニット
48 蒸留ユニット
50 タンク
60 プリント部
64 光導電体
80 デリバリ部
90 入力ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客からの現像されていないフィルムストリップをその中に含むフィルムカートリッジを保持するフィルム受け取りデバイスであって、前記フィルムストリップは少なくとも1つの画像を有するものと、
注文選択を入力するための顧客注文データ入力ステーションと、
顧客からの支払いを受け取る支払い手段と、
前記フィルムストリップを現像するための現像部であって、前記現像部は前記フィルムストリップの処理をする処理液を含む少なくとも1つの処理タンクを含むものと、
現像されたフィルムストリップをデジタル的に走査して前記フィルムストリップ上に現像された少なくとも1つの画像のデジタルレコードを得るスキャナと、
そのデジタルレコードを用いて前記現像されたフィルムストリップ上の少なくとも1つの画像を乾式プリントして少なくとも1つのプリントを生成するプリント部と、
その少なくとも1つのプリント及び前記現像されたフィルムストリップを顧客に返すための格納及び/又はデリバリ部とを備える、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置。
【請求項2】
顧客により提供された現像されていないフィルムストリップをその中に含むフィルムカートリッジを受け取り保持するフィルム受け取りステーションであって、前記フィルムストリップは少なくとも1つの画像を有するものと、
注文選択を入力するための顧客注文データ入力ステーションと、
顧客からの支払いを受け取る支払い手段と、
前記フィルムストリップを現像するための現像部であって、前記現像部は前記フィルムストリップの処理をする処理液を含む少なくとも1つの処理タンクを含み、前記現像部は、補充処理液を前記少なくとも1つの処理タンクに供給する手段と前記少なくとも1つの処理タンクからの処理液のオーバフローを受け取る手段とを含む補充システムと、前記オーバフロー処理液から蒸留水を取り戻す蒸留手段と、補充システム内の蒸留水を使用する手段とを備えるものと、
現像されたフィルムストリップを走査して前記フィルムストリップ上に現像された少なくとも1つの画像のデジタルレコードを得るスキャナと、
そのデジタルレコードを用いて前記現像されたフィルムストリップ上の少なくとも1つの画像を乾式プリントして少なくとも1つのプリントを生成するプリント部と、
その少なくとも1つのプリント及び前記現像されたフィルムストリップを顧客に返すための格納及び/又はデリバリ部とを備える、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置。
【請求項3】
顧客により提供されたデジタルレコードから画像のプリントに関する顧客注文情報を得るための顧客注文データ入力システムであって、前記デジタルレコードは少なくとも1つの画像を有するものと、
顧客により提供された顧客注文入力情報に応答して顧客からの支払いを受け取る支払い機構と、
この装置によりプリントされるべき画像を表す顧客からのデジタルレコードを受け取る入力ポートと、
顧客により供給されたデジタルレコードを用いて画像を乾式プリントして、少なくとも1つの画像の少なくとも1つのプリントのハードコピーを得る、プリント部と、
その少なくとも1つのプリントを顧客にデリバリするデリバリ部とを備える、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置。
【請求項4】
顧客からの現像されていないフィルムストリップをその中に含むフィルムカートリッジを受け取り保持するフィルム受け取りステーションであって、前記フィルムストリップは少なくとも1つの画像を有するものと、
注文選択を入力するための顧客注文データ入力ステーションと、
前記フィルムストリップを現像するための現像部であって、前記現像部は前記フィルムストリップの処理をする処理液を含む少なくとも1つの処理タンクを備えるものと、
現像されたフィルムストリップを走査して、前記フィルムストリップ上に現像された少なくとも1つの画像のデジタルレコードを得るスキャナと、
そのデジタルレコードを用いて前記現像されたフィルムストリップ上の少なくとも1つの画像を乾式プリントして少なくとも1つのプリントを生成するプリント部と、
その少なくとも1つのプリント及び前記現像されたフィルムストリップを顧客に返すためのデリバリ部とを備える、独立形顧客操作式フォトフィニッシング装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステムであって、
顧客により提供されたデジタルレコードからの画像のプリントに関する顧客注文情報を得るための顧客注文データ入力システムと
前記顧客により提供された前記顧客注文情報に応答して前記顧客からの支払いを受け取る支払い機構であって、前記顧客から提供された顧客識別情報を読み取るようになっているものと、
前記独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステムによりプリントされるべき画像を含む前記ディジタルレコードを前記顧客から受け取る入力ポートであって、複数のデジタル画像ソースから一つのデジタルレコードを受け取るようになっているものと、
前記顧客により供給されたディジタルレコードを用いて前記画像を乾式プリントして、少なくとも1つの画像の少なくとも1つのプリントのハードコピーを得る、プリント部と、
その少なくとも1つのプリントを前記顧客にデリバリするデリバリ部とを備え、
前記顧客注文データ入力システムは、少なくとも、ディスプレイ・スクリーンを備え、該ディスプレイ・スクリーンは、プリントする前に前記デジタルレコードからの画像をプレビューするようになっており、且つ、前記顧客注文情報の入力のためにタッチに感応するスクリーンとして用いられるようになっている、
独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステム
【請求項2】
前記デジタルレコードは、コンパクトディスク、デジタルスキャンニング、フロッピディスク、メモリカード、モデムのいずれか一つにより供給される、請求項1記載の独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステム。
【請求項3】
前記顧客注文データ入力システムはキーボードを備えている、請求項1記載の独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステム。
【請求項4】
前記支払い機構はクレジットカードリーダを備えている、請求項1記載の独立形顧客操作式フォトフィニッシングシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−189905(P2006−189905A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−79636(P2006−79636)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【分割の表示】特願2004−207754(P2004−207754)の分割
【原出願日】平成8年9月10日(1996.9.10)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】