説明

狭域通信用車載器

【課題】本発明は、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理が未完了の状態で、狭域通信応用システムでのセットアップ処理が完了済となることを防ぐことができる狭域通信用車載器を提供する。
【解決手段】ICカード読取部22によってICカードが「ETCセットアップカード」であると識別された場合には、ETCセットアップ実行手段24によって、ETCセットアップ処理が実行される。ICカード読取部22によってICカードが「DSRCセットアップカード」であると識別された場合には、ETCセットアップ状況判別手段26によって、ETCセットアップ処理が完了済であるか否かが確認される。ETCセットアップ状況判別手段26によりETCセットアップ処理が完了済であると確認された場合に、DSRCセットアップ実行手段27によって、DSRCセットアップ処理が実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)のETC(Electronic Toll Collection:道路自動料金収受)システム等に用いられる狭域通信用車載器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、DSRC(Dedicated Short−Range Communication:狭域通信)を利用した路車間通信のサービスが普及し始めている。このDSRCを利用した路車間通信のサービスとして、ETCサービスがある。このETCサービスとは、有料道路における通行料金の自動収受を行うためのサービスである。また、ETCサービスを実現するためのETCシステムでは、車両に取り付けられた車載器と、料金所に設置された路側機との間で無線通信、即ち路車間通信が行われる。そして、車載器と路側機との間で、必要な情報が送受信されることにより、料金の収受処理が行われる。
【0003】
ここで、通行料金の決済には、ETC決済専用のICカードであるETC決済カードが用いられる。このETC決済カードは、車載器に設けられたカードスロットに挿入されて使用される。また、ETCサービスを利用するためには、車載器のETCセットアップ処理が事前に必要となる。このETCセットアップ処理とは、高速道路の運用事業者が提供するETCサービスにおいて必要な車両情報等の初期情報を車載器に予め登録する処理である。このETCセットアップ処理が完了しなければ、車載器がETCシステムにおける路車間通信を行えず、利用者がETCサービスを利用することができない。
【0004】
具体的に、ETCセットアップ処理は、ETCセットアップ情報が予め書き込まれたICカードであるETCセットアップカードが車載器のカードスロットに挿入されることによって実行される。このETCセットアップ情報とは、ETC車載器情報や、暗号化通信用の暗号鍵情報であるETCセキュリティ情報等である。
【0005】
このETCセットアップ処理について、例えば特許文献1,2に示すような従来の車載器では、CPUによってETCセットアップ情報がETCセットアップカードから読み出される。そして、そのセットアップ情報が暗号処理用のSAM(Security Application Module)に格納される。これによって、ETCセットアップ処理が完了する。
【0006】
また、例えば特許文献3に示すような従来の車載器では、車載器の製造後、出荷検査の段階で、車載器のカードスロットに初期化専用ファイルが予め記憶されたICカードが挿入される。そして、CPUによって初期化専用ファイルが読み込まれることにより、ETCセットアップ処理に関する設定が消去される。
【0007】
【特許文献1】特許第3679910号公報
【特許文献2】特許第3826857号公報
【特許文献3】特許第3736210号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、近年では、DSRCを利用したサービスのうち、ETCサービス以外にも、例えば、駐車場、ガソリンスタンド又はドライブスルー等で決済を行うようなサービスや、物流管理等を行うようなサービスである狭域通信応用サービス(非ETCサービス)が実用化されつつある。そこで、DSRCを利用した路車間通信システムのうち、ETCサービスと非ETCサービスとを共に提供することができる狭域通信用車載器が必要とされている。
【0009】
以下、本明細書において、上記のような狭域通信応用サービスを、単にDSRCサービスとして記載する。また、DSRCを利用した路車間通信システムのうち、ETCシステム以外の路車間通信システムである狭域通信応用システムを、単にDSRCシステムとして記載する。
【0010】
ここで、DSRCサービスを利用する際には、例えばクレジットカード等のICカードであるDSRCサービス用カード(DSRC決済カード)が用いられる。このDSRCサービス用カードは、ETC決済カードとは異なるICカードである。このため、DSRCサービスを利用するためには、ETCセットアップ処理とは異なるセットアップ処理、即ちDSRCセットアップ処理が必要となる。そして、このDSRCセットアップ処理が完了しなければ、車載器がDSRCシステムにおける路車間通信を行えず、利用者がDSRCサービスを利用することができない。
【0011】
このDSRCセットアップ処理は、DSRCセットアップ情報が予め書き込まれたICカードであるDSRCセットアップカードが車載器のカードスロットに挿入されることによって、車載器のCPUにより実行される。DSRCセットアップ情報とは、DSRC車載器情報や、暗号化通信用の暗号鍵情報であるDSRCセキュリティ情報である。なお、DSRC車載器情報は、ETC車載器情報とは異なる情報であり、DSRCセキュリティ情報もまたETCセキュリティ情報とは異なる情報である。
【0012】
また、DSRCセットアップ処理は、車載器のCPUによって、DSRCセットアップカードからDSRCセットアップ情報が読み込まれ、そのDSRCセットアップ情報がSAMに格納されることによって完了する。従って、車載器がETCシステム及びDSRCシステムの両方の路車間通信を行うためには、ETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理の両方の処理が実行される必要がある。
【0013】
ここで、ETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理がともに未完了(未処理)の状態の車載器において、DSRCセットアップ処理のみが実行され、そのDSRCセットアップ処理が成功した場合には、車載器の状態が、DSRCセットアップ処理の完了済で、ETCセットアップ処理の未完了という状態となる。
【0014】
また、ETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理がともに未完了の状態の車載器において、ETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理がともに実行され、ETCセットアップ処理が失敗し、DSRCセットアップ処理のみが成功した場合にも、車載器の状態が、DSRCセットアップ処理の完了済で、ETCセットアップ処理の未完了という状態となる。
【0015】
これらのような状態の車載器は、DSRCサービスのみ利用可能で、DSRCサービスよりも前から普及しているETCサービスが利用不可ということとなる。これにより、ETCサービスを主に受けようとする利用者が、ETCサービスを受けられなくなるため、ETCサービス及びDSRCサービスの運用上好ましくない。
【0016】
なお、特許文献1,2に示すような従来の車載器では、ETCシステムに関連するICカードしか受け付けず、その他のカードが車載器のカードスロットに挿入された場合には、車載器の音声出力手段からカード異常通知が発せられる。このような構成のため、ETCセットアップ処理とDSRCセットアップ処理とを適切に実行することができなかった。また、特許文献3に示すような従来の車載器では、セットアップ処理の完了状態に応じてセットアップ処理の完了済の状態が初期化されるが、DSRCセットアップ処理の実行を制限するものではなかった。
【0017】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理が未完了で、狭域通信応用システムでのセットアップ処理が完了済の状態となることを防ぐことができる狭域通信用車載器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この発明に係る狭域通信用車載器は、狭域通信を利用した路車間通信システムのうち、道路自動料金収受システムと、道路自動料金収受システム以外の路車間通信システムである狭域通信応用システムとのそれぞれに対応するセットアップ情報に基づくセットアップ処理が完了済となることにより、そのセットアップ情報に対応する路車間通信システムでの路車間通信が可能となり、路車間通信システムによるサービスに用いられる情報であるサービス情報、及びセットアップ情報のいずれか一方の情報であるIC主記憶情報と、種別を識別するための識別情報とが予め記憶されたICカードを読取可能であり、読取対象のICカードの種別毎に異なる処理を行うものであって、ICカードに記憶されたIC主記憶情報及び識別情報を読み取るとともに、読み取った識別情報に基づいてICカードの種別を識別するICカード読取部、及びICカード読取部によってICカードの種別が道路自動料金収受システムでのセットアップ処理用のものであると識別された場合に、ICカード読取部によってICカードから読み取られたIC主記憶情報に基づいて、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理を実行するセットアップ処理部を備え、セットアップ処理部は、ICカード読取部によってICカードの種別が狭域通信応用システムでのセットアップ処理用のものであると識別された場合に、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理が完了済であるときに、ICカード読取部によってICカードから読み取られたIC主記憶情報に基づいて、狭域通信応用システムでのセットアップ処理を実行するものである。
【発明の効果】
【0019】
この発明の狭域通信用車載器によれば、ICカード読取部によってICカードの種別が狭域通信応用システムでのセットアップ処理用のものであると識別された場合に、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理が完了済であるときに、セットアップ処理部によって狭域通信応用システムでのセットアップ処理が実行されるので、道路自動料金収受システムでのセットアップ処理が未完了で、狭域通信応用システムでのセットアップ処理が完了済の状態となることを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による狭域通信用車載器としてのDSRC車載器の物理的構成を模式的に示すブロック図である。
図1において、DSRC車載器1は、アンテナ2、通信回路3、車載器制御ユニット(CPU)4、パラメータ記憶部(EEPROM等)5、通知部としてのHMI(Human Machine Interface)部6、電源回路7、外部機器接続部(外部I/F)8、SAM(Security Application Module)9、及びICカードスロット(ICカードI/F)10を有している。
【0021】
車載器制御ユニット4は、DSRC車載器1の動作を制御する。また、車載器制御ユニット4は、アンテナ2及び通信回路3を介して、ETCシステム又はDSRCシステムの路側器(図示せず)と通信する。パラメータ記憶部5は、車載器制御ユニット4の動作(演算処理)に用いられる各種パラメータ等を記憶している。
【0022】
HMI部6は、例えば音量変更ボタン等である操作手段11、例えばスピーカ等の音声出力手段12、例えばLED等である光出力手段13を含んでいる。操作手段11は、利用者による操作内容を車載器制御ユニット4に伝える。音声出力手段12は、車載器制御ユニット4からの状態通知用の音声信号に応じて、音声を外部に出力する。及び光出力手段13は、車載器制御ユニット4によって、発光・発光停止を制御される。
【0023】
電源回路7は、例えば車両(図示せず)に設けられたバッテリ等である電源14に接続されており、電源14から電力の供給を受ける。外部機器接続部8は、例えばカーナビション装置等の外部装置15に接続されている。なお、車載器制御ユニット4は、外部機器接続部8を介して、外部装置15と通信可能となっている。
【0024】
SAM9は、車載器制御ユニット4と相互に通信可能となっている。SAM9は、ETCシステムでの暗号化通信に用いられるETCセキュリティ情報を含むETCセットアップ情報、及びDSRCシステムでの暗号化通信に用いられるDSRCセキュリティ情報を含むDSRCセットアップ情報を格納する。ICカードスロット10には、ICカード16が着脱(挿入・抜出)自在となっている。また、ICカードスロット10は、ICカード16のICチップ(図示せず)に接触・接続するための接触子(図示せず)を有している。
【0025】
ここで、DSRC車載器1は、ETCシステムにおける事前処理であるETCセットアップ処理を実行し、SAM9にETCセットアップ情報が格納されることによって、ETCシステムでの路車間通信(路側器との通信)が可能となる。これと同様に、DSRC車載器1は、DSRCシステムにおける事前処理であるDSRCセットアップ処理を実行し、SAM9にDSRCセットアップ情報が格納されることによって、DSRCシステムでの路車間通信が可能となる。
【0026】
次に、図1の車載器制御ユニット4の機能について具体的に説明する。図2は、図1の車載器制御ユニット4を具体的に示すブロック図である。図2において、車載器制御ユニット4は、ICカード検出部21、ICカード読取部(カード種別判別手段)22及びセットアップ処理部23を有している。ICカード検出部21は、ICカードスロット10にICカード16が挿入されたことを検出する。
【0027】
ICカード読取部22は、ICカードスロット10の接触子を介して、ICカード16のICチップと通信し、ICカード16に予め記憶されたIC主記憶情報と、ICカード16の種別を識別するための識別情報とを読み取る。このIC主記憶情報とは、ETCシステムによるサービスに用いられる情報であるETCサービス情報、DSRCシステムによるサービスに用いられる情報であるDSRCサービス情報、ETCセットアップ情報、又はDSRCセットアップ情報である。
【0028】
また、ICカード読取部22は、ICカード検出部21によってICカード16が検出された際に、ICカード16から識別情報を読み取ることによって、ICカード16の種別を識別する。即ち、ICカード読取部22は、挿入カード識別処理を実行する。
【0029】
ここで、ICカード読取部22によって識別可能なICカード16の種別は、DSRCサービス用カードとしてのETC決済カード、ETCセットアップカード、DSRCサービス用カードとしてのクレジットカード、DSRCセットアップカードである。また、ICカード読取部22は、ICカード16の種別を識別できない場合には、ICカード16が「その他のカード」であると判断する。
【0030】
セットアップ処理部23は、ETCセットアップ(ETCシステムでのセットアップ)及びDSRCセットアップ(DSRCシステムでのセットアップ)に関する処理を行う。また、セットアップ処理部23は、ETCセットアップ実行手段24、ETCセットアップ実行結果判別手段25、ETCセットアップ状況判別手段26、DSRCセットアップ実行手段27、DSRCセットアップ実行結果判別手段28、及びDSRCセットアップ状況判別手段29を含んでいる。
【0031】
ETCセットアップ実行手段24は、ICカード読取部22から受けたETCセットアップ情報に基づいて、ETCセットアップ処理を実行する。また、ETCセットアップ実行手段24は、ETCセットアップ処理を実行することによって、ETCセットアップ情報(ETCセキュリティ情報)をSAM9に格納する。
【0032】
ETCセットアップ実行結果判別手段25は、ETCセットアップ状況判別処理を実行する。ETCセットアップ状況判別処理とは、ETCセットアップ実行手段24の処理内容を監視して、ETCセットアップ実行手段24によるETCセットアップ処理の実行結果、即ちETCセットアップ処理の成否を判別する処理である。
【0033】
ETCセットアップ状況判別手段26は、SAM9にETCセットアップ情報が格納されているか否かを確認し、ETCセットアップ処理が完了済であるか否か(未完了か)を判別する。即ち、ETCセットアップ状況判別手段26は、SAM9にETCセットアップ情報が格納されていることを確認した場合に、ETCセットアップ処理が完了済であると判断する。一方、ETCセットアップ状況判別手段26は、SAM9にETCセットアップ情報が格納されていないことを確認した場合に、ETCセットアップが未完了であると判断する。
【0034】
DSRCセットアップ実行手段27は、ICカード読取部22から受けたDSRCセットアップ情報に基づいて、DSRCセットアップ処理を実行し、DSRCセットアップ情報(DSRCセキュリティ情報)をSAM9に格納する。DSRCセットアップ実行結果判別手段28は、DSRCセットアップ実行手段27の処理内容を監視し、DSRCセットアップ処理の実行結果、即ちDSRCセットアップ処理の成否を判別する。
【0035】
DSRCセットアップ状況判別手段29は、ETCセットアップ状況判別処理を実行する、ETCセットアップ状況判別処理とは、SAM9にDSRCセットアップ情報が格納されているか否かを確認し、DSRCセットアップ処理が完了済であるか否かを判別する処理である。即ち、DSRCセットアップ状況判別手段29は、SAM9にDSRCセットアップ情報が格納されていることを確認した場合に、DSRCセットアップ処理が完了済であると判断する。一方、DSRCセットアップ状況判別手段29は、SAM9にDSRCセットアップ情報が格納されていないことを確認した場合に、DSRCセットアップ処理が未完了であると判断する。
【0036】
ここで、ICカードスロット10にICカード16が挿入された際に、ICカード読取部22により判別された読取対象のICカード16の種別毎に、車載器制御ユニット4(セットアップ処理部23)は、異なる処理を実行する。具体的に、ICカード読取部22によってICカード16が「ETCセットアップカード」であると識別された場合には、ETCセットアップ実行手段24によって、ETCセットアップ処理が実行される。これとともに、ETCセットアップ実行結果判別手段25によって、ETCセットアップ実行手段24によるETCセットアップ処理が監視される。
【0037】
また、ICカード読取部22によってICカード16が「DSRCセットアップカード」であると識別された場合には、ETCセットアップ状況判別手段26によって、ETCセットアップ処理が完了済であるか否かが確認される。そして、ETCセットアップ状況判別手段26によりETCセットアップ処理が完了済であると確認された場合に、DSRCセットアップ実行手段27によって、DSRCセットアップ処理が実行される。
【0038】
さらに、ICカード読取部22によってICカード16が「ETC決済カード」であると識別された場合には、ETCセットアップ状況判別手段26によって、ETCセットアップ処理が完了済であるか否かが判別される。即ち、ETCセットアップ状況判別手段26は、ETCシステムでの路車間通信が可能か否かを確認する。
【0039】
また、ICカード読取部22によってICカード16が「クレジットカード」であると識別された場合には、DSRCセットアップ状況判別手段29によって、DSRCセットアップ処理が完了済であるか否かが判別される。即ち、DSRCセットアップ状況判別手段29は、DSRCシステムでの路車間通信が可能か否かを確認する。
【0040】
さらに、ICカード読取部22によってICカード16が「その他のカード」であると識別された場合には、車載器制御ユニット4によってHMI部6からカード異常通知が発せられる。
【0041】
なお、車載器制御ユニット4は、中央演算部(CPU)及び記憶部(ROM、RAM等)を有している(ともに図示せず)。車載器制御ユニット4の記憶部は、ICカード検出部21、ICカード読取部22及びセットアップ処理部23(各手段24〜29)の機能を実現するためのプログラムを格納している。
【0042】
次に、ICカードスロット10にICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作について説明する。図3〜7は、図2の車載器制御ユニット4の動作を示すフローチャートである。図3において、まず、ICカードスロット10にICカード16が挿入されると、車載器制御ユニット4は、挿入カード識別処理を行う(ステップS001,S002)。そして、車載器制御ユニット4は、挿入カード識別処理の結果に応じて、処理内容を決定する。
【0043】
このときに、挿入カード識別処理結果が「ETC決済カード」である場合、車載器制御ユニット4は、ETC決済カード対応処理を実行する(ステップS100)。そして、図4において、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ状況判別処理を実行する(ステップS101)。そして、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ状況判別処理に基づいて、ETCセットアップ処理が完了済(ETCセットアップ済)であるか否かを確認する(ステップS102)。
【0044】
車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の完了済であることを確認した場合(ステップS102のYES方向)、ETC決済カード認証処理を実行する(ステップS103)。そして、車載器制御ユニット4は、ETC決済カードの認証に成功したか否かを確認する(ステップS104)。このときに、車載器制御ユニット4は、ETC決済カードの認証に成功した場合(ステップS104のYES方向)、ETC決済カードの認証に成功した旨、及びETCサービスを利用可能である旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS105)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0045】
一方、車載器制御ユニット4は、ETC決済カード認証処理の際に、ETC決済カードの認証に失敗した場合(ステップS104のNO方向)、ETC決済カードの認証に失敗した旨、及びETCサービスを利用不可である旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS106)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0046】
他方、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理が未完了であることを確認した場合(ステップS102のNO方向)、ETCセットアップ処理が未完了である旨、及びETCサービスを利用不可である旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS107)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0047】
また、図3において、車載器制御ユニット4は、カード判別処理(ステップS001,002)の際に、挿入されたICカード16が「ETCセットアップカード」であると識別した場合に、ETCセットアップカード対応処理を実行する(ステップS200)。そして、図5において、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理を実行する(ステップS201)。
【0048】
そして、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理が成功したか否かを確認する(ステップS202)。このときに、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の成功を確認した場合、ETCセットアップ処理が成功した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS203)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0049】
一方、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の失敗を確認した場合(ステップS202のNO方向)、ETCセットアップ処理が失敗した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS204)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0050】
さらに、図3において、車載器制御ユニット4は、カード判別処理(ステップS001,002)の際に、挿入されたICカード16が「DSRCセットアップカード」であると識別した場合に、DSRCセットアップカード対応処理を実行する(ステップS300)。そして、図6において、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ状況判別処理を実行し、ETCセットアップ処理が完了済であるか否かを確認する(ステップS301,S302)。
【0051】
このときに、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の完了済を確認した場合、DSRCセットアップ処理を実行する(ステップS303)。そして、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理が成功したか否かを確認する(ステップS304)。このときに、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の成功を確認した場合、DSRCセットアップ処理が成功した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS305)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0052】
一方、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の失敗を確認した場合(ステップS304のNO方向)、DSRCセットアップ処理が失敗した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS306)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0053】
他方、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ状況判別処理を実行した際に、ETCセットアップ処理の未完了を確認した場合(ステップS302のNO方向)、ETCセットアップが未完了である旨、及びDSRCセットアップ処理が失敗した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS307)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0054】
また、図3において、車載器制御ユニット4は、カード判別処理(ステップS001,002)の際に、挿入されたICカード16が「クレジットカード」であると識別した場合に、クレジットカード対応処理を実行する(ステップS400)。そして、図7において、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ状況判別処理を実行する(ステップS401)。
【0055】
そして、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理が完了済(DSRCセットアップ済)であるか否かを確認する(ステップS402)。このときに、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の完了済を確認した場合、クレジットカードが挿入された旨、及びDSRCサービスを利用可能である旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS403)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0056】
一方、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の未完了を確認した場合(ステップS402のNO方向)、カード異常である旨と、DSRCサービス及びETCサービスを利用できない旨とをHMI部6から利用者に通知する(ステップS404)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0057】
さらに、図3において、車載器制御ユニット4は、カード判別処理(ステップS001,002)の際に、挿入されたICカード16が「その他のカード」であると識別した場合には、カード異常である旨と、DSRCサービス及びETCサービスを利用できない旨とをHMI部6から利用者に通知する(ステップS500)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0058】
上記のようなDSRC車載器では、ICカード読取部22によってICカード16の種別が「DSRCセットアップカード」であると識別された場合に、セットアップ処理部23によってETCセットアップ処理が完了済であるか否かが確認される。そして、ETCセットアップ処理が完了済である場合にのみ、セットアップ処理部23によってDSRCセットアップ処理が実行される。この構成により、ETCセットアップ処理が未完了で、DSRCセットアップ処理が完了済の状態となることを防ぐことができる。
【0059】
ここで、先の特許文献1〜3に示すような従来の車載器においては、カードスロットにETC決済カードが挿入された際に、そのETC決済カードの認証結果のみ(カードが正常に挿入されているか否か)が利用者に通知される。このような構成でETCサービス及びDSRCサービスの両方に対応する場合、ETCサービスを受けようとする利用者が、本来、ETC決済カードをカードスロットに挿入するところ、誤ってクレジットカードをカードスロットに挿入した際に、クレジットカードの認証結果のみが利用者に通知される。これにより、利用者は、クレジットカードの認証が成功したことに応じて、ETCサービスを受けることができるものと誤認してしまう可能性がある。そして、その利用者の車両がETCレーンに進入した場合には、ETC決済カードが挿入されていない状態であるため、ETCレーンのバーが開かず、利用者の車両がバーに接触してしまう可能性がある。
【0060】
また、ETC決済カードが正常にカードスロットに挿入された場合にのみ、カードの認証が成功した旨を通知し、ETC決済カード以外のICカードがカードスロットに挿入された場合に、ICカードの異常を通知するような構成とすると、DSRCサービスを利用するためにクレジットカードを挿入しても、カード異常が通知されてしまうことになる。このような構成では、DSRCサービスを利用しようとしている利用者が、ICカードの異常であると誤認してしまう可能性がある。
【0061】
これに対して、実施の形態1のDSRC車載器では、ICカード読取部22によってICカード16の種別が「クレジットカード」であると識別された場合に、セットアップ処理部23によってHMI部6からDSRCサービスの利用可否が利用者に通知される。これとともに、ICカード読取部22によってICカード16の種別が「ETC決済カード」であると識別された場合に、セットアップ処理部23によってHMI部6からETCサービスの利用可否が利用者に通知される。この構成により、挿入されたICカード16の種別に応じて、ETCサービスが利用可能であるのか、DSRCサービスが利用可能であるのか、双方とも利用不可であるのかを利用者に的確に通知することができ、利用者による誤認を防ぐことができる。
【0062】
実施の形態2.
実施の形態1では、ETCセットアップカード及びDSRCセットアップカードのそれぞれが挿入されたことに応じて、セットアップ処理部23によってETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理が互いに独立して実行された。これに対して、実施の形態2の車載器制御ユニット4では、ETC+DSRCセットアップカードが挿入された際に、セットアップ処理部23によって、ETCセットアップ処理及びDSRCセットアップ処理が連続して実行される。なお、ETC+DSRCセットアップカードとは、ETCセットアップカード及びDSRCセットアップカードを兼ねるICカード、即ち、ETCセットアップ情報及びDSRCセットアップ情報をIC主記憶情報として記憶するICカードである
【0063】
図8は、この発明の実施の形態2によるDSRC車載器の一部を示すブロック図である。図8において、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ情報消去手段30をさらに有している。つまり、車載器制御ユニット4の記憶部は、DSRCセットアップ情報消去手段30を実行するためのプログラムをさらに格納している。DSRCセットアップ情報消去手段(DSRCセットアップ情報削除手段)30は、SAM9に格納されたDSRCセットアップ情報を消去(削除)し、DSRC車載器1におけるDSRCセットアップに関する設定を初期化する。
【0064】
ここで、実施の形態2では、ICカード読取部22によってICカード16が「ETC+DSRCセットアップカード」であると識別された場合、まず、DSRCセットアップ実行手段27によって、DSRCセットアップ処理が実行される。これとともに、DSRCセットアップ実行結果判別手段28によって、DSRCセットアップ実行手段27によるDSRCセットアップ処理が監視される。
【0065】
そして、DSRCセットアップ処理が成功したときに、ETCセットアップ実行手段24によって、ETCセットアップ処理が実行される。このときに、ETCセットアップ処理が失敗した場合に、DSRCセットアップ情報消去手段30によって、DSRC車載器1におけるDSRCセットアップに関する設定が初期化される。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0066】
次に、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作について説明する。図9,10は、図8の車載器制御ユニット4の動作を示すフローチャートである。図9において、車載器制御ユニット4は、カード判別処理(ステップS001,002)の際に、挿入されたICカード16が「ETC+DSRCセットアップカード」であると識別した場合に、ETC+DSRCセットアップカード対応処理を実行する(ステップS600)。
【0067】
そして、図10において、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理を実行する(ステップS601)。そして、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理が成功したか否かを確認する(ステップS602)。このときに、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の成功を確認した場合、ETCセットアップ処理を実行し、ETCセットアップ処理が成功したか否かを確認する(ステップS602,S603)。
【0068】
そして、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理が成功したか否かを確認する(ステップS604)。このときに、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の成功を確認した場合、DSRCセットアップ処理及びETCセットアップ処理が成功した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS605)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0069】
一方、車載器制御ユニット4は、ETCセットアップ処理の失敗を確認した場合(ステップS604のNO方向)、SAM9に格納されたDSRCセットアップ情報を消去し、DSRCセットアップに関する設定を初期化する(ステップS606)。そして、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理及びETCセットアップ処理が失敗した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS607)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。
【0070】
他方、車載器制御ユニット4は、DSRCセットアップ処理の失敗を確認した場合(ステップS602のNO方向)、DSRCセットアップ処理及びETCセットアップ処理が失敗した旨をHMI部6から利用者に通知する(ステップS607)。そして、ICカード16が挿入された際の車載器制御ユニット4の動作が終了する。他の動作は、実施の形態1と同様である。
【0071】
ここで、特許文献3に示すような従来の車載器では、DSRCセットアップカードからセットアップ初期化データが読み出されることによって、DSRCセットアップ処理に関する設定が初期化される。このため、ETCセットアップカードが挿入されても、DSRCセットアップ処理に関する設定が初期化されなかった。
【0072】
これに対して、上記のようなDSRC車載器では、ICカード読取部22によってICカード16が「ETC+DSRCセットアップカード」であると識別された場合に、DSRCセットアップ処理が実行された後、ETCセットアップ処理が実行される。そして、ETCセットアップ処理が失敗したことに応じて、DSRCセットアップ情報消去手段30により、SAM9に格納されたDSRCセットアップ情報が消去される。この構成により、ETC+DSRCセットアップカードが挿入された場合であっても、DSRC車載器がETC未セットアップでDSRCセットアップ済という状態になることをより確実に防止することができる。
【0073】
なお、実施の形態1,2では、ICカード読取部22によってICカード16が「ETC+DSRCセットアップカード」であると識別された場合に、DSRCセットアップ処理が実行された後に、ETCセットアップ処理が実行された。しかしながら、この例に限るものではなく、先にETCセットアップ処理が実行されて、その後に、ETCセットアップ処理が成功している場合に、DSRCセットアップ処理が実行されてもよい。
【0074】
また、実施の形態1,2では、DSRCサービス用カード(狭域通信応用システムでのサービス用のカード)としてクレジットカードを用いたが、クレジットカードに限るものではない。このDSRCサービス用カードは、DSRCサービスを利用するために必要な情報が記録されたICカードであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】この発明の実施の形態1によるDSRC車載器の物理的構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1の車載器制御ユニットを具体的に示すブロック図である。
【図3】図2の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図4】図2の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図5】図2の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図6】図2の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図7】図2の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2によるDSRC車載器の一部を示すブロック図である。
【図9】図8の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【図10】図8の車載器制御ユニットの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1 DSRC車載器(狭域通信用車載器)、4 車載器制御ユニット、6 HMI部(通知部)、16 ICカード、22 カード通信部、23 セットアップ処理部、24 ETCセットアップ実行手段、25 ETCセットアップ実行結果判別手段、26 ETCセットアップ状況判別手段、27 DSRCセットアップ実行手段、28 DSRCセットアップ実行結果判別手段、29 DSRCセットアップ状況判別手段、30 DSRCセットアップ情報消去手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
狭域通信を利用した路車間通信システムのうち、道路自動料金収受システムと、前記道路自動料金収受システム以外の前記路車間通信システムである狭域通信応用システムとのそれぞれに対応するセットアップ情報に基づくセットアップ処理が完了済となることにより、そのセットアップ情報に対応する前記路車間通信システムでの路車間通信が可能となり、前記路車間通信システムによるサービスに用いられる情報であるサービス情報、及び前記セットアップ情報のいずれか一方の情報であるIC主記憶情報と、種別を識別するための識別情報とが予め記憶されたICカードを読取可能であり、読取対象の前記ICカードの種別毎に異なる処理を行う狭域通信用車載器であって、
前記ICカードに記憶された前記IC主記憶情報及び前記識別情報を読み取るとともに、読み取った前記識別情報に基づいて前記ICカードの種別を識別するICカード読取部、及び
前記ICカード読取部によって前記ICカードの種別が前記道路自動料金収受システムでの前記セットアップ処理用のものであると識別された場合に、前記ICカード読取部によって前記ICカードから読み取られた前記IC主記憶情報に基づいて、前記道路自動料金収受システムでの前記セットアップ処理を実行するセットアップ処理部
を備え、
前記セットアップ処理部は、前記ICカード読取部によって前記ICカードの種別が前記狭域通信応用システムでの前記セットアップ処理用のものであると識別された場合に、前記道路自動料金収受システムでの前記セットアップ処理が完了済であるときに、前記ICカード読取部によって前記ICカードから読み取られた前記IC主記憶情報に基づいて、前記狭域通信応用システムでの前記セットアップ処理を実行する
ことを特徴とする狭域通信用車載器。
【請求項2】
前記セットアップ処理部は、前記ICカード読取部によって前記ICカードの種別が前記道路自動料金収受システムと前記狭域通信応用システムとを兼ねる前記セットアップ処理用のものであると識別された場合に、前記ICカード読取部によって前記ICカードから読み取られた前記IC主記憶情報に基づいて、前記狭域通信応用システムでの前記セットアップ処理を実行して、その後に、前記道路自動料金収受システムでの前記セットアップ処理を実行し、前記道路自動料金収受システムでの前記セットアップ処理が失敗しているときには、前記狭域通信応用システムでの前記セットアップ処理の内容を消去する
ことを特徴とする請求項1記載の狭域通信用車載器。
【請求項3】
前記セットアップ処理部による処理内容を利用者に知らせるための通知部
をさらに備え、
前記セットアップ処理部は、
前記ICカード読取部によって前記ICカードの種別が前記道路自動料金収受システムでのサービス用のものであると識別された場合には、前記道路自動料金収受システムによるサービスの可否を前記通知部から利用者に通知し、
前記ICカード読取部によって前記ICカードの種別が前記狭域通信応用システムでのサービス用のものであると識別された場合には、前記狭域通信応用システムによるサービスの可否を前記通知部から利用者に通知する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の狭域通信用車載器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−252016(P2009−252016A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100394(P2008−100394)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】