説明

現像装置及びそれを用いた画像形成装置

【課題】液体現像剤のローラ端面への回り込みを、装置を複雑にすることなく、かつ安価に解決する現像装置、画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の現像装置は、キャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像を行う現像ローラ20Yを具備し、現像ローラ20Yの軸方向中央部の外径をR1とし、現像ローラ20Yの軸方向端部の外径をR2とするとき、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像する現像装置、及び現像装置によるトナー及びキャリアからなる現像像をさらに記録媒体に転写して、転写されたトナー像を融着し定着して画像形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体溶媒中に固体成分からなるトナーを分散させた高粘度の液体現像剤を用いて潜像を現像し、静電潜像を可視化する湿式画像形成装置が種々提案されている。この湿式画像形成装置に用いられる現像剤は、シリコンオイルや鉱物油、食用油等からなる電気絶縁性を有し高粘度の有機溶剤(キャリア液)中に固形分(トナー粒子)を懸濁させたものであり、このトナー粒子は、粒子径が1μm前後と極めて微細である。このような微細なトナー粒子を使用することにより、湿式画像形成装置では、粒子径が7μm程度の粉体トナー粒子を使用する乾式画像形成装置に比べて高画質化が可能である。
【0003】
上記のような液体現像剤を用いた画像形成装置は高画質化が可能であるが、種々解決しなければならない問題がある。例えば、液体現像剤を用いた画像形成装置では、感光体(像担持体)や現像ローラなどのローラ上の液体現像剤のコントロールが、液体ゆえに困難であるという問題がある。すなわち、装置を使用していく間に、ローラ上の液体現像剤が、ローラ端面へ液体現像剤の回り込でしまったり、ローラ上に液リングを形成してしまったり、といった問題が発生してしまう。
【0004】
上記液リングに対処するために、例えば、特許文献1(特開2003−66806号公報)には、感光体の表面に接離可能に設けられて該感光体の表面をクリーニングするクリーニングブレードを有し、液体現像剤を用いて画像を形成する湿式画像形成装置であって、前記クリーニングブレードの両端部から中央部に向けて感光体の表面への当接部にエアーを吹き付ける送風手段を具え、この送風手段は画像形成中、連続してエアーを吹き付けるようになっていることを特徴とする湿式画像形成装置が開示されている。
【特許文献1】特開2003−66806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載のものは、感光体の表面への当接部にエアーを吹き付ける送風手段などの複雑な構成を必要として、装置の大型化やコストアップの要因となってしまう、という問題がある。
【0006】
本願出願人は液体現像剤を用いた画像形成装置の開発を行っているものであるが、ローラ上の液体現像剤が、ローラ端面へ液体現像剤の回り込でしまうことが種々の問題を引き起こすという知見を得ている。すなわち、液体現像剤のローラ端面への回り込みによって、ローラ自体の膨潤(液体現像剤を吸収し膨張してしまうこと)や、ローラ駆動機構の汚損、ローラ端面へ回り込んだ液体現像剤が滴下することによる装置機内の汚染、などである。このように、液体現像剤のローラ端面への回り込みは種々の不具合の原因となっているが、これを有効に解決することは、従来の技術では困難である、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記のような液体現像剤のローラ端面への回り込みに係る課題を、装置を複雑にすることなく、かつ安価に解決しようとするものであり、前記課題を解決するために、本発明に係る現像装置は、キャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像を行う現像ローラを具備し、前記現像ローラの軸方向中央部の外径をR1とし、前記現像ローラの軸方向端部の外径をR2とするとき、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る現像装置は、前記現像ローラの軸方向端部のうち片側の端部において、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る現像装置は、前記現像ローラの軸方向端部のうち両側の端部において、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る現像装置は、前記現像ローラの最外周部に表層が設けられることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る現像装置は、前記現像ローラをクリーニングする現像ローラクリーニングブレードを具備し、前記現像ローラクリーニングブレードは前記現像ローラの軸方向長さ両端部に当接することなく前記現像ローラをクリーニングすることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、キャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像を行う現像ローラと、形成された静電潜増が前記現像ローラによって現像される像担持体と、を具備し、前記現像ローラの軸方向中央部の外径をR1とし、前記現像ローラの軸方向端部の外径をR2とするとき、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記現像ローラは前記像担持体の軸方向長さ両端部に当接することなく前記像担持体上の静電潜増を現像することを特徴とする。
【0014】
以上、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、液体現像剤のローラ端面への回り込みを、装置を複雑にすることなく、かつ安価に解決することができる。
【0015】
また、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、ローラ駆動機構の汚損の防止、ローラ端面へ回り込んだ液体現像剤が滴下することによる装置機内の汚染の防止を、複雑な構成を要することなく安価に行うことができる。
【0016】
また、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、特に表層が設けられた現像ローラの膨潤を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下部に配置され、中間転写体40、2次転写部(2次転写ユニット)60は、画像形成装置の上部に配置されている。
【0018】
画像形成部は、像担持体10Y、10M、10C、10K、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11K、不図示の露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。露光ユニット12Y、12M、12C、12Kは、LEDアレイ、ドライバIC、配線基板を有し、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11Kにより、像担持体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、露光ユニット12Y、12M、12C、12Kにより、入力された画像信号に基づいて、帯電された像担持体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
【0019】
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラ20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラ20Y、20M、20C、20Kに塗布する塗布ローラであるアニロックスローラ32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により像担持体10Y、10M、10C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
【0020】
中間転写体40は、エンドレスのベルトであり、駆動ローラ41とテンションローラ42、52、53に張架され、一次転写部50Y、50M、50C、50Kで像担持体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラ41により回転駆動される。一次転写部50Y、50M、50C、50Kは、像担持体10Y、10M、10C、10Kと中間転写体40を挟んで一次転写ローラ51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、像担持体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された像担持体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を中間転写体40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
【0021】
2次転写ユニット60は、2次転写ローラ61が中間転写体40を挟んでベルト駆動ローラ41と対向配置され、さらに2次転写ローラクリーニングブレード62からなるクリーニング装置が配置される。そして、2次転写ローラ61を配置した転写位置において、中間転写体40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像をシート材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の記録媒体に転写する。
【0022】
さらに、経路シート材搬送経路Lの下流には、不図示の定着ユニットが配置され、用紙等の記録媒体上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の記録媒体に融着させ定着させる。
【0023】
また、テンションローラ42は、ベルト駆動ローラ41と共に中間転写体40を張架しており、中間転写体40のテンションローラ42に張架されている箇所で、中間転写体クリーニングローラ46からなるクリーニング装置が当接・配置されている。
【0024】
次に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部及び現像装置について説明する。図2は画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
【0025】
画像形成部は、像担持体10Yの外周の回転方向に沿って、像担持体クリーニングローラ16Y、像担持体クリーニングブレード18Y、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像装置30Yの現像ローラ20Y、像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’が配置されている。
【0026】
像担持体クリーニングローラ16Yはウレタンゴム表層を有するローラであり、像担持体10Yに当接しつつ反時計回りに回転することによって、像担持体10Y上の転写残り液体現像剤や未転写液体現像剤をクリーニングする。像担持体クリーニングローラ16Yには、液体現像剤中のトナー粒子を誘引するようなバイアス電圧が印加される。このため、像担持体クリーニングローラ16Yで回収されるのは、トナー粒子が多く含まれる液体現像剤となる。このような像担持体クリーニングローラ16Yで回収された固形分リッチな液体現像剤は、像担持体クリーニングローラ16Yに当接する像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yによって掻き取られ、鉛直下方に落下する。
【0027】
これに対して、像担持体クリーニングローラ16Yの下流側において、像担持体10Yと当接している像担持体クリーニングブレード18Yは、像担持体10Y上のキャリア成分リッチな液体現像剤を、クリーニングブレード保持部材73Yを通じて下方に落下させる。
【0028】
なお、固形分リッチとは、現像装置30Yに補給される液体現像剤と比較して固形分を多く含む液体現像剤の状態のことをいう。これに対して、キャリア成分リッチとは、現像装置30Yに補給される液体現像剤と比較してキャリア成分を多く含む液体現像剤の状態のことをいう。また、液体現像剤(トナー)は、固形分(トナーの粒子)がキャリア中に分散しているものとして定義することができる。
【0029】
クリーニングブレード保持部材73Yには、像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yから落下した固形分リッチな液体現像剤と、像担持体クリーニングブレード18Yで掻き取られたキャリア成分リッチな液体現像剤の双方が混ざり合うことによって搬送性がよくなる。また、このような搬送性の向上は、装置の小型化にも寄与することができる。
【0030】
像担持体回収貯留部80Yは、像担持体クリーニングローラクリーニングブレード17Yで掻き取られた固形分リッチな液体現像剤、像担持体クリーニングブレード18Yで掻き取られたキャリア成分リッチな液体現像剤、の双方を受ける凹状部を有している。
【0031】
像担持体回収貯留部80Yの凹状部には、回収スクリュー81Yが設けられており、この回収スクリュー81Yが回転することによって、そのスパイラル羽根が凹状部で受けた液体現像剤を回収スクリュー81Y回転軸方向へと搬送する。回収スクリュー81Yで搬送された液体現像剤は、不図示の回収機構へと送り出される。
【0032】
70Y、71Y、72Y、73Yは各クリーニングブレードを保持するクリーニングブレード保持部材である。
【0033】
現像装置30Yにおける現像ローラ20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、アニロックスローラ32Y、コンパクションコロナ発生器22Yが配置されている。アニロックスローラ32Yには、現像ローラ20Yへ供給する液体現像剤の量を調整する規制ブレード33Yが当接している。75Yは規制ブレード33Yを保持するブレード保持部材である。液体現像剤容器31Yの中にはオーガ34Y、回収スクリュー321Yが収容されている。
【0034】
また、中間転写体40に沿って、像担持体10Yと対向する位置に一次転写部の一次転写ローラ51Yが配置されている。
【0035】
像担持体10Yは、現像ローラ20Yの幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、例えば図2に示すように時計回りの方向に回転する。該像担持体10Yの表層の感光層は、アモルファスシリコン像担持体で構成される。コロナ帯電器11Yは、像担持体10Yと現像ローラ20Yとのニップ部より像担持体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置から電圧が印加され、像担持体10Yをコロナ帯電させる。露光ユニット12Yは、コロナ帯電器11Yより像担持体10Yの回転方向の下流側において、コロナ帯電器11Yによって帯電された像担持体10Y上にレーザ光を照射し、像担持体10Y上に潜像を形成する。
【0036】
なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラなどの構成は、後段に配置されるローラなどの構成より上流にあるものと定義する。
【0037】
現像装置30Yは、コンパクション作用を施すコンパクションコロナ発生器22Y、キャリア内にトナーを概略重量比20%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Yを有する。この現像剤容器31Yには、アニロックスローラ32Yに供給されなかった液体現像剤などを回収する回収スクリュー321Yも備えられている。
【0038】
また現像装置30Yは、前記の液体現像剤を担持する現像ローラ20Y、液体現像剤を現像ローラ20Yに塗布するための塗布ローラであるアニロックスローラ32Yと、現像ローラ20Yに塗布する液体現像剤量を規制する規制ブレード33Yと、液体現像剤を攪拌、搬送しつつアニロックローラ32Yに供給するオーガ34Y、現像ローラ20Yに担持された液体現像剤をコンパクション状態にするコンパクションコロナ発生器22Y、現像ローラ20Yのクリーニングを行う現像ローラクリーニングブレード21Yを有する。76Yは現像ローラクリーニングブレード21Yを保持するクリーニングブレード保持部材である。
【0039】
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜2wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約20%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)の液体現像剤である。
【0040】
液体現像剤容器31Yの中にオーガ34Yはアニロックスローラ32Yと離間するように設けられているが、このオーガ34Yが図2で反時計回りに回転することによって液体現像剤がアニロックスローラ32Yに供給されるようになっている。図3は本発明の画像形成装置の停止時の状態(A)と動作時の状態(B)とを示す図である。図3において、31Yは現像剤容器、32Yはアニロックローラ、33Yは規制ブレード、75Yは規制ブレード保持部材、34Yはオーガ、310Yは供給貯留部、320Yは回収貯留部、321Yは回収スクリュー、330Yは仕切り部、360Yは液体現像剤供給部材、365Yは液体現像剤供給口、370Yは液体現像剤供給管、371Yは液体現像剤回収管をそれぞれ示している。
【0041】
現像容器31Y内の空間は仕切り部330Yによって2つに分け隔てられている。この仕切り部330Yによって分けられる空間の一方は、液体現像剤を供給するための供給貯留部310Yとして利用され、他方は液体現像剤を回収するための回収貯留部320Yとして利用される。供給貯留部310Yと回収貯留部320Yは、互いに軸方向に並列するように仕切り部330Yにより隔てられる。
【0042】
供給貯留部310Yには、オーガ34Yが回転可能に設けられており、このオーガ34Yが装置動作時に回転することで、供給貯留部310Yに溜まっている液体現像剤がアニロックスローラ32Yに供給される。供給貯留部310Yと液体現像剤供給管370Yは連結しており、供給貯留部310Yに対する液体現像剤の供給は液体現像剤供給管370Yにより行われる。
【0043】
また、回収貯留部320Yには回収スクリュー321Yが回転可能に設けられており、回収スクリュー321Yが装置動作時に回転することで、現像に利用されなかった液体現像剤や、像担持体スクイーズローラクリーニングブレード14Y、14Y’などのクリーニングブレードから滴下したキャリアなどを回収する。
【0044】
回収貯留部320Yと液体現像剤回収管371Yとは連結されており、回収スクリュー321Yが回転することで、液体現像剤回収管371Yが連結されている回収貯留部320Yの一方端に液体現像剤を搬送するようになっている。このようにして回収貯留部320Yで回収された液体現像剤は、液体現像剤回収管371Yによって不図示の液体現像剤リサイクル機構へと導かれる。
【0045】
仕切り部330Yは、軸方向で異なる第1の高さ(H1)の領域と第2の高さ(H2)の領域とが形成されている。本実施形態では、第1の高さ(H1)の領域は仕切り部330Yの中央部に設定され、第2の高さ(H2)の領域は仕切り部330Yの両端部に設定されており、第1の高さ(H1)は、第2の高さ(H2)より高く設定されている。
【0046】
仕切り部330Yの第1の高さ(H1)の領域は、装置動作時のオーガ34Yの回転により回収貯留部320Y側に向かおうとする液体現像剤をせき止めることによって液体現像剤の液面を持ち上げる働きをする。すなわち、第1の高さ(H1)の領域は、オーガ34Yが回転動作しているときにだけオーガ34Yからアニロックスローラ32Yへ液体現像剤を搬送できるようにするために設けられている。
【0047】
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は、装置の停止時における供給貯留部310Y中の液体現像剤の液面の液位を決定する。また、装置の動作時においては、液体現像剤供給管370Yから供給貯留部310Yに定常的に供給されてくる液体現像剤を回収貯留部320Y側に流すための経路となる。
【0048】
仕切り部330Yの第2の高さ(H2)の領域は、装置の停止時における供給貯留部310Yの液体現像剤の液面を決定する役割を持っているが、これによって、装置の停止時、アニロックスローラ32Yが液体現像剤に浸かることを防止している。
【0049】
図4はローラ類の軸方向を側面からみた液体現像剤の流れを示している。装置動作時において、液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される液体現像剤は、不図示のオーガ34Yの回転動作により、第1の高さ(H1)の領域では液体現像剤の液位が上昇されると共に、第2の高さ(H2)の領域では、仕切り部330Yを越えて、供給貯留部310Yから回収貯留部320Yに移動する。また、供給貯留部310Yの略中心で供給される液体現像剤は、図面の左右へとオーガ34Yにより搬送される。液体現像剤供給口365Yから供給貯留部310Yに供給される液体現像剤は、不図示の機構により濃度一定に調整されたものである。
【0050】
また、回収貯留部320Yでは、不図示の回収スクリュー321Yによって液体現像剤は図面左側から右側へと搬送され、液体現像剤回収管371Yから不図示の現像剤リサイクル機構へと導かれる。
【0051】
アニロックスローラ32Yは、現像ローラ20Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラとして機能するものである。図5は本発明に用いられるアニロックローラの斜視図である。このアニロックスローラ32Yは、円筒状の部材であり、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラである。このアニロックスローラ32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラ20Yへと液体現像剤が供給される。装置動作時においては、図2に示すように、オーガ34Yが時計回り回転し、アニロックローラ32Yに液体現像剤を供給し、アニロックローラ32Yは反時計回りに回転して、現像ローラ20Yに液体現像剤を塗布する。
【0052】
規制ブレード33Yは、表面に弾性体を被覆して構成した弾性ブレードであり、アニロックスローラ32Yの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成される。そして、アニロックスローラ32Yによって担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制、調整し、現像ローラ20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
【0053】
現像ローラクリーニングブレード21Yは、現像ローラ20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ20Yが像担持体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラ20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラ20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
【0054】
図6は本発明に用いられる現像ローラの斜視図である。現像ローラ20Yは、円筒状の部材であり、回転軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラ20Yは鉄等金属製の芯金23Yのシャフト部24Y外周に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBR等の弾性層26Yを設けたものである。ここで、芯金23Yはシャフト部24Yとその両端の軸部25Yとから構成される。
【0055】
本発明の現像装置に用いられる現像ローラ特有の構成について以下説明する。図7は本発明の現像装置に用いる現像ローラ20Yをデフォルメして模式的に示した図である。図7に示すように、本発明においては、現像ローラ20Yの中央部の外径R1が、両端部の外径R2より小さくなるように設定されている。すなわち、R2>R1の関係を有するように現像ローラ20Yが構成される。このような現像ローラ20Yの構成によると、液体現像剤が現像ローラ20Y端面側に回り込むことを防止できる確度が高くなる。なお、R3はシャフト部24Yの外径である。
【0056】
また、図8は本発明の現像装置に用いる現像ローラ20Yの他の態様をデフォルメして模式的に示した図である。図8に示す現像ローラ20Yは、弾性層26Yの外周にPFAなどの表層部27Yが設けられているものである。このような表層部27Yは、熱収縮チューブを弾性層26Y外周に配し、これを熱収縮させることによって設けたり、ディッピングなどによる表面コーティングで弾性層26Y外周に設けたりすることができる。表層部27Yを有する現像ローラ20Yでは、その両端面から液体現像剤がしみ込むと膨潤を起こすことがあるが、本発明の現像ローラ20Yでは、液体現像剤が端面側に回り込むことを防止できるので膨潤を防止することができる。
【0057】
なお、図7及び図8に示した現像ローラ20Yにおいては、共に両方の端部の外径が中央部の外径R1より大きく設定されていたが、現像ローラ20Yの片方の端部への液体現像剤の回り込みが問題とならないのであれば、R2>R1の関係を有するように構成する端部を片側だけに限定することができる。
【0058】
次に、現像装置周辺のローラ類軸方向の寸法関係について説明する。図9は本発明の実施の形態に係る現像装置周辺の軸方向寸法関係を示す図である。図9ではイエロー(Y)のクリーニング装置周辺のものを示すが、他の色のものも同様に構成することができる。
【0059】
図9は像担持体10Y、現像ローラ20Y、現像ローラクリーニングブレード21Y
の軸方向を側面からみた図(右)と、それに対応する断面図(左)である。また、図9におけるd1、d2、g1、g2は長さを示している。現像ローラクリーニングブレード21Yは現像ローラ20Yの軸方向長さの両端部において、当接しない領域を有しており、これらの長さがd1、d2として示されている。また、現像ローラ20Yは像担持体10Yの軸方向長さ両端部において、当接しない領域を有しており、これらの長さがg1、g2として示されている。
【0060】
このような軸方向の寸法関係による効果を説明する。図10は、本発明の実施の形態に係る現像装置で用いる現像ローラ20Yによる液体現像剤回り込み防止効果を説明する図である。図10の上図は、図9におけるPの部分を拡大して示す図であり、下図は軸方向にわたる圧力分布を示すものであり、軸方向において上図に対応している。下図において、Aは像担持体10Yに対する現像ローラ20Yの当接圧力分布を示しており、Bは現像ローラ20Yに対する現像ローラクリーニングブレード21Yの当接圧力分布を示している。これらの圧力分布が示すように、現像ローラ20Yや現像ローラクリーニングブレード21Yの端部では、中央部に比べて圧力が高い状態で対応する像担持体10Yや現像ローラ20Yに当接している。このような圧力分布の勾配のために、現像ローラ20Yや現像ローラクリーニングブレード21Yの端部における液体現像剤は、図10中の矢印で示される方向(中央の方向)に流れる傾向がある。このような傾向のために、液体現像剤のローラ端面への回り込みを防止することができる。また、本発明においては、上述したように、現像ローラ20Yの弾性層26Yを図7や図8に示すようにR2>R1となるように構成するだけであるので、従来技術のように送風手段などの複雑で、かつ高価な装置構成を必要とすることがない。
【0061】
次に、本発明の現像装置における現像ローラ20Yの駆動系について説明する。図11及び図12は現像ローラ20Yの駆動系を含む様子を示す図である。図11は現像ローラ20Yを駆動するモーターが設けられている端部側の様子を現しており、図12は現像ローラ20Yを他の端部側の様子を現している。図11及び図12において、220Yは現像ローラ駆動モーター、221Yは第1ギア、222Yは第2ギア、223Yは第1軸受け部、224Yは第2軸受け部、232Yはアニロックスローラ駆動ローラ、
現像ローラ20Yは第1軸受け部223Y及び第2軸受け部224Yによって軸支されている。駆動源側では、現像ローラ20Yの軸部25Yは第1軸受け部223Yを貫通しており、その先には第2ギア222Yが取り付けられている。この第2ギア222Yは、現像ローラ駆動モーター220Yによって回転駆動される第1ギア221Yと噛合しており、現像ローラ駆動モーター220Yの回転に伴い、現像ローラ20Yが回転するようになっている。
【0062】
本発明の現像装置では、液体現像剤がローラ端面へ回り込んでしまうことがないので、図11に示す現像ローラ20Yのローラ駆動機構を汚損することを防止できる。また、ローラ端面へ液体現像剤の回り込みを防止できるので、軸部25Yに伝わった液体現像剤が滴下することによる装置機内を汚染してしまうようなことがない。
【0063】
再び図2に戻って説明する。コンパクションコロナ発生器22Yは、現像ローラ20Y表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラ20Yによって搬送される液体現像剤は、図2に示すようにコンパクションコロナ発生器22Yによって、コンパクション部位でコンパクションコロナ発生器22Y側から現像ローラ20Yに向かって電界が印加される。
【0064】
なお、このコンパクションのための電界印加手段は、図2に示すコロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラなどを用いても良い。このようなコンパクションローラは、円筒状の部材とし、現像ローラ20Yと同様に弾性体を被覆して構成した弾性ローラの形態とし、金属ローラ基材の表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造とし、例えば現像ローラ20Yと反対方向の時計回りに回転させるようにするとよい。
【0065】
一方、現像ローラ20Yに担持されてコンパクションされた現像剤は、現像ローラ20Yが像担持体10Yに当接する現像ニップ部において、所望の電界印加によって、像担持体10Yの潜像に対応して現像される。そして、現像残りの現像剤は、現像ローラクリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収部に滴下して再利用される。尚、このようにして再利用されるキャリア及びトナーは混色状態ではない。
【0066】
一次転写の上流側に配置される像担持体スクイーズ装置は、像担持体10Yに対向して現像ローラ20Yの下流側に配置して像担持体10Yに現像されたトナー像の余剰現像剤を回収するものであり、図2に示すように表面に弾性体を被覆して像担持体10Yに摺接して回転する弾性ローラ部材から成る像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’と、該像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’に押圧摺接して表面をクリーニングするクリーニングブレード14Y、14Y’とから構成され、像担持体10Yに現像された現像剤から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。一次転写前の像担持体スクイーズ装置として、本実施形態では複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’を設けているが、ひとつの像担持体スクイーズローラによって構成しても良い。また、液体現像剤の状態などに応じて、複数の像担持体スクイーズローラ13Y、13Y’のうち一方が当離接するように構成しても良い。
【0067】
一次転写部50Yでは、像担持体10Yに現像された現像剤像を一次転写ローラ51Yにより中間転写体40へ転写する。ここで、像担持体10Yと中間転写体40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、像担持体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
【0068】
中間転写体40はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色の一次転写部50のニップを通過し、各色の像担持体の現像像が転写され、色重ねされて2次転写ユニット60のニップ部に進入する。
【0069】
2次転写ユニット60を経た中間転写体40は、再び一次転写部50で転写像を受けるために周回するが、一次転写部50が実行される上流側において中間転写体40は、中間転写体クリーニングローラ46などによってクリーニングが実施される。
【0070】
中間転写体40は、ポリイミド基層上にポリウレタンの弾性中間層を設け、さらにその上にPFA表層が設けられている三層構造となっている。このような中間転写体40では、ポリイミド基層側において駆動ローラ41、テンションローラ42、52、53で張架され、PFA表層側においてトナー像が転写されるようにして用いられる。このように形成された弾性を有する中間転写体40は、記録媒体表面への追従性、応答性がよいために、2次転写時において、特に粒子径が小さいトナー粒子を記録媒体の凹部に対して送り込み転写させるのに有効である。
【0071】
次に、本発明の実施例について説明する。
【0072】
(実施例1)
液体現像剤膜の形成方法は、アニロックスローラ32といわれる螺旋状に溝が彫られている金属ローラで液体現像剤を汲み上げ、規制ブレード33で液量を規制する。アニロックスローラ32と現像ローラ20は食い込み量0.1mmの状態で当節しながら回転することで、現像ローラ20に液体現像剤の膜を形成している。このとき現像ローラ20とアニロックスローラ32はカウンター回転している。このようにして、約7umの液体現像剤膜を現像ローラ20上に形成している。
【0073】
現像ローラ20は像担持体10と当節していている。ここはウィズ回転(同方向回転)であり、この部分で像担持体10上に液体現像剤を乗せる、乗せないを電気的に制御して、像担持体10上に画像を形成する。像担持体10に液体現像剤を乗せない場合は、現像ローラ20に液体現像剤が残り、これらは、現像ローラクリーニングブレード21によって掻き落とされ、回収スクリュー321で回収され再利用される。
【0074】
このとき、以下の実施例に示す本発明の現像装置に用いる現像ローラ20を用いて効果を確認する。
【0075】
【表1】

表1は実施例1において用いた現像ローラ20に係るパラメーターを示すものである。
上記の実施例1に係る現像ローラ20を用いて、A4用紙1000枚の通紙試験を行ったところ、ローラ端面の汚れや図11のギアなどの輪列系に汚染がないことを確認できた。これは現像ローラ20の端部外径(R2)がR1より大きくなっていて、像担持体10との当接において、ローラ端部の圧力が最も大きくなり、液体現像剤のローラ端面側への侵入を防ぐことができたからである。
(実施例2)
表2は実施例2において用いた現像ローラ20に係るパラメーターを示すものである。
【0076】
【表2】

表2に示す現像ローラ20を用いて、実施例1の場合と同様に、A4用紙1000枚の通紙試験を行ったところ、ローラ端面の汚れや図11のギアなどの輪列系の汚染がないことを確認できた。またローラ端面から弾性層への侵入がなく、現像ローラ20の膨潤がないことを確認できた。これはゴムの硬度、厚さが変わっても、ローラ端面の外径がもっとも大きくなっていて、像担持体10との当接において、ローラ端部の圧力が最も大きくなり、液体現像剤のローラ端面側への侵入を防ぐことができたからである。
【0077】
(実施例3)
表3は実施例3において用いた現像ローラ20に係るパラメーターを示すものである。
【0078】
【表3】

表3に示す現像ローラ20を用いて、実施例1と同様に、A4用紙1000枚の通紙試験を行ったところ、ローラ端面の汚れや図11に示すギアなどの輪列系の汚染がないことを確認できた。これは、ローラ端面の外径がもっとも大きくなっていて、像担持体10との当節において、ローラ端部の圧力が最も大きくなり、液体現像剤のローラ端面側への侵入を防ぐことができたからである。
また、また、現像ローラクリーニングブレード21によって、液体現像剤のすり抜けがない状態でクリーニングを行うことができた。これは現像ローラクリーニングブレード21が現像ローラ20に端部側で圧力が高く当接しているからである。
【0079】
以上、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、液体現像剤のローラ端面への回り込みを、装置を複雑にすることなく、かつ安価に解決することができる。
【0080】
また、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、ローラ駆動機構の汚損の防止、ローラ端面へ回り込んだ液体現像剤が滴下することによる装置機内の汚染の防止を、複雑な構成を要することなく安価に行うことができる。
【0081】
また、本発明の現像装置及び画像形成装置によれば、特に表層が設けられた現像ローラの膨潤を防ぐことができる。
【0082】
なお、本明細書においては、種々の実施の形態について説明したが、それぞれの実施の形態の構成を適宜組み合わせて構成された実施形態も本発明の範疇となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】画像形成部及び現像装置の主要構成要素を示した断面図である。
【図3】本発明の現像装置の停止時の状態と動作時の状態とを示す図である。
【図4】現像装置における液体現像剤の流れを示す図である。
【図5】本発明に用いられるアニロックローラの斜視図である。
【図6】本発明に用いられる現像ローラの斜視図である。
【図7】本発明の現像装置に用いる現像ローラを模式的に示す図である。
【図8】本発明の現像装置に用いる現像ローラの他の態様を模式的に示した図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る現像装置周辺の軸方向寸法関係を示す図である。
【図10】現像ローラによる液体現像剤回り込み防止効果を説明する図である。
【図11】現像ローラの駆動系を含む様子を示す図である。
【図12】現像ローラの駆動系を含む様子を示す図である。
【符号の説明】
【0084】
10Y、10M、10C、10K・・・像担持体、11Y、11M、11C、11K・・・コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y、13Y’・・・像担持体スクイーズローラ、14Y、14Y’・・・像担持体スクイーズローラクリーニングブレード、16Y・・・像担持体クリーニングローラ、17Y・・・像担持体クリーニングローラクリーニングブレード、18Y・・・像担持体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラ、21Y・・・現像ローラクリーニングブレード、22Y・・・コンパクションコロナ発生器、23Y・・・芯金、24Y・・・シャフト部、25Y・・・軸部、26Y・・・弾性層、27Y・・・表層部、30Y、30M、30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラ、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、33Y・・・規制ブレード、34Y・・・オーガ(供給ローラ)、40・・・中間転写体、41・・・ベルト駆動ローラ、42・・・テンションローラ、45・・・現像剤回収部、46・・・中間転写体クリーニングローラ、47・・中間転写体クリーニングローラクリーニングブレード、49・・・中間転写体クリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・一次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・一次転写バックアップローラ、52、53・・・テンションローラ、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラ、62・・・2次転写ローラクリーニングブレード、70Y、71Y、72Y、73Y、74、76Y・・・(クリーニング)ブレード保持部材、75Y・・・規制ブレード保持部材、77、78・・・クリーニングブレード保持部材、80Y・・・像担持体回収貯留部、81Y・・・回収スクリュー、85・・・2次転写ユニット回収貯留部、86・・・回収スクリュー、87・・・中間転写体回収貯留部、88・・・回収スクリュー、220Y・・・現像ローラ駆動モーター、221Y・・・第1ギア、222Y・・・第2ギア、223Y・・・第1軸受け部、224Y・・・第2軸受け部、232Y・・・アニロックスローラ駆動ローラ、310Y・・・供給貯留部、320Y・・・回収貯留部、321Y・・・回収スクリュー、330Y・・・仕切り部、360Y・・・液体現像剤供給部材、365Y・・・液体現像剤供給口、370Y・・・液体現像剤供給管、371Y・・・液体現像剤回収管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像を行う現像ローラを具備し、
前記現像ローラの軸方向中央部の外径をR1とし、前記現像ローラの軸方向端部の外径をR2とするとき、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記現像ローラの軸方向端部のうち片側の端部において、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像ローラの軸方向端部のうち両側の端部において、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項4】
前記現像ローラの最外周部に表層が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
前記現像ローラをクリーニングする現像ローラクリーニングブレードを具備し、
前記現像ローラクリーニングブレードは前記現像ローラの軸方向長さ両端部に当接することなく前記現像ローラをクリーニングすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
キャリアとトナー粒子とを含む液体現像剤を用いて現像を行う現像ローラと、
形成された静電潜増が前記現像ローラによって現像される像担持体と、を具備し、
前記現像ローラの軸方向中央部の外径をR1とし、前記現像ローラの軸方向端部の外径をR2とするとき、R2>R1の関係を有することを特徴とする特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記現像ローラは前記像担持体の軸方向長さ両端部に当接することなく前記像担持体上の静電潜増を現像することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−216960(P2009−216960A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60476(P2008−60476)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】