説明

環境生成装置、環境生成システム、環境生成プログラム、および、環境生成方法

【課題】格納されているコンピュータの複数の実行環境から、一の実行環境を選択して利用する為の環境生成装置を提供する。
【解決手段】環境生成装置20は、記憶装置90、複数の実行環境が格納された退避DB40、並びに、複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DB50に接続されている。環境生成装置20は、入力した構成情報を、構成情報DB50に格納されている構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、複数の実行環境の何れかを選択して退避DB40から記憶装置90に格納する格納部23を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境生成装置、環境生成システム、環境生成プログラム、および、環境生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、試験者からの要求を受けて、制御ステーションの一つのテスト環境を設定するデータの保存と復元を行うワークステーションが開示されている。
【0003】
特許文献2には、電子計算機システムのハードウェア試験を制御する方法が開示されている。この方法では、電子計算機システムの「構成情報+動作モード」と、試験項目の動作環境情報を読み込んで比較することにより、当該試験の実行可否を決定する。
【0004】
特許文献3には、パッチ配布サーバからパッチを受信して適用するコンピュータが開示されている。このコンピュータは、自己が適用済みのパッチ情報をプログラム構成情報として記憶し、パッチ配布サーバに新しいパッチが有れば当該新しいパッチを適用する。
【0005】
【特許文献1】特開平9−160−798号公報
【特許文献2】特開平6−12275号公報
【特許文献3】特開2006−252437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献に記載された技術は、何れも、格納されているコンピュータの複数の実行環境から、一の実行環境を選択して利用するものではない。従って、必要な構成の実行環境を迅速に利用出来ないという課題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決する為の環境生成装置、環境生成システム、環境生成プログラム、および、環境生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態の環境生成装置は、記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続され、入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納部を備える。
【0009】
本発明の一実施形態の環境生成プログラムは、記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続されたコンピュータに、入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納処理を実行させる。
【0010】
本発明の一実施形態の環境生成方法は、記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続されたコンピュータが、入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納工程を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明にかかる環境生成装置は、必要な構成の実行環境を迅速に整える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる環境生成システム10の構成図である。環境生成システム10は、環境生成装置20、並びに、環境生成装置20に接続される退避DB40(Data Base)、構成情報DB50、パッチDB60、端末80、および、記憶装置90を包含する。更に、環境生成システム10は、記憶装置90に接続されるサーバ30を包含する。
【0013】
退避DB40、構成情報DB50、パッチDB60、および、記憶装置90は、ディスク装置等の外部記憶装置である。記憶装置90は、実行環境91および環境管理表92を包含する。
【0014】
環境生成装置20は、実行環境91を退避DB40に退避する退避部22、および、実行環境91を記憶装置90に格納する格納部23を包含する。退避部22および格納部23は、ハードウェアで実現されていても良い。また、退避部22および格納部23は、コンピュータ21において、図示しないメモリに格納された環境生成プログラム29が図示しないプロセッサにより実行されることで実現されていても良い。
【0015】
図2は実行環境91の構成を示す。実行環境91はソフトウェア93を包含する。ソフトウェア93は通常複数存在するが一つでも良い。実行環境91は、ソフトウェア93の動作パラメータ情報、SG(System Generation)情報、コンフィギュレーション情報等を包含しても良い。
【0016】
ソフトウェア93には、パッチ94が適用されている場合も、適用されていない場合もある。パッチ94は、ソフトウェア93を書き換えるデータである。ソフトウェア93は、例えば、Linux、UNIX(登録商標)、Windows(登録商標)といったOS(Operating System)である。ソフトウェア93は、例えば、データベース管理プログラム、アプリケーションサーバ、トランザクションモニタ、コンパイラであっても良い。
【0017】
これら、実行環境91に包含されるソフトウェア93は、サーバ30の起動時やその後の運転時に、サーバ30に読み込まれて(ロードされて)、実行部31により実行される。実行部31は、サーバ30のプロセッサである。
【0018】
なお、記憶装置90は、実行環境91に包含されないソフトウェア93を包含していても良い。実行環境91に包含されないソフトウェア93は、サーバ30の立ち上げ時やその後に、サーバ30に読み込まれて(ロードされて)、実行部31により実行されてもよい。
【0019】
サーバ30は、一般に、実行環境91に含まれないソフトウェア93(テストプログラム、業務プログラム等)を実行部31で実行するために、実行環境91に包含されるソフトウェア93を実行する。即ち、実行環境91は、テストプログラム等の実行の環境を整えるソフトウェア93の群である。実行環境91に包含されるソフトウェア93は、テストプログラム等を制御、管理、または、テストプログラム等の要求機能を実行するものである。サーバ30は、テストデータやトランザクションデータを入力して、実行環境91に含まれるソフトウェア93のみを実行しても良い。
【0020】
図3は、環境管理表92の構成を示す。環境管理表92は、実行環境91に含まれるソフトウェア93の名称(SW名95)、バージョン情報96、適用されているパッチ名97、原ポインタ98を対応させて包含する。パッチ名97は、一つのソフトウェア93に対して複数存在し得る。また、原ポインタ98は、実行環境91に含まれるソフトウェア93の記憶装置90における格納域アドレスを包含する。環境管理表92のうち、原ポインタ98を除いた部分が、構成情報99を構成する。
【0021】
なお、記憶装置90が、実行環境91に包含されないソフトウェア93を包含している場合、環境管理表92は当該ソフトウェア93の情報を包含しない。また、環境管理表92は、例えば、ソフトウェア93のインストールツールが、管理者の指示を受けて作成し、パッチ94の適用ツールがパッチ名97を更新して作成する。
【0022】
図4は、退避DB40に格納されるデータを示す。退避DB40は、複数の実行環境91、例えば、第1の実行環境41、第2の実行環境42を包含する。
【0023】
図5は、構成情報DB50に格納されるデータを示す。構成情報DB50は、複数の構成情報99、例えば、第1の構成情報51、第2の構成情報52を包含する。また、構成情報DB50は、各構成情報99対応に退避ポインタ54を包含する。
【0024】
退避ポインタ54は、対応する構成情報99をもつ実行環境91の、退避DB40における格納域アドレスを包含する。例えば、第1の実行環境41は第1の構成情報51が示す構成をもち、第2の実行環境42は第2の構成情報52が示す構成をもつとする。このとき、第1の構成情報51に対応する退避ポインタ54は、第1の実行環境41の格納域アドレスを格納する。第2の構成情報52に対応する退避ポインタ54は、第2の実行環境42の格納域アドレスを格納する。
【0025】
図6は、パッチDB60に格納されるデータを示す。パッチDB60は、パッチ94ごとに、パッチ名97、SW名95、インストール時間61、アンインストール時間62、パッチ内容63、パッチ復元内容64を対応させて包含する。
【0026】
パッチ名97はパッチ94の名称である。インストール時間61は、パッチ94をソフトウェア93に適用するのに要する時間である。アンインストール時間62は、パッチ94の適用解除をするのに要する時間である。パッチDB60のデータは、例えば、環境生成システム10の管理者がツールを使用して登録する。インストール時間61およびアンインストール時間62は、例えば、実測値である。インストール時間61およびアンインストール時間62は、パッチ内容63のデータサイズから概算しても良い。
【0027】
パッチ内容63は、パッチ94の内容データ(実体データ)である。パッチ復元内容64は、パッチ94をアンインストールするための復元用データである。パッチ復元内容64は、例えば、パッチ94のインストール時に、インストールツールが作成する。SW名95は、パッチ94が適用されるソフトウェア93の名称である。
【0028】
本実施形態の環境生成システム10の動作概要は以下の通りである。まず、環境生成システム10は、テストや業務処理に使われた実行環境91を退避DB40に格納する。環境生成システム10は、パッチ94のインストールやソフトウェア93の更新などにより、実行環境91が変わった都度、実行環境91を退避DB40に格納する。
【0029】
その後、環境生成システム10は、端末80から入力した構成情報99に基づいて、退避DB40に格納されている実行環境91を選択して利用する。入力した構成情報99の構成と一致する実行環境91があればそれを選択して利用する。入力した構成情報99の構成と一致する実行環境91がなければ、パッチ94の変更時間が最も小さな実行環境91を選択して、それをベースにパッチ94を変更して利用する。以下は、詳細な動作説明である。
【0030】
図7は、退避部22の動作フローチャートである。先ず、退避部22は、端末80から実行環境91の退避指示を入力する(S1)。同部は、環境管理表92から順次原ポインタ98を得て(S2)、記憶装置90の実行環境91に包含される各ソフトウェア93を入力、圧縮して、退避DB40の実行環境91に順次格納する(S3)。環境管理表92に登録された各ソフトウェア93の格納処理が完了すると(S4でY)、同部は、記憶装置90に格納されている構成情報99(環境管理表92の一部)を構成情報DB50の構成情報99として格納して(S5)、終了する。
【0031】
図8は、格納部23の動作フローチャートである。先ず、格納部23は、生成すべき実行環境91の構成情報99を端末80から入力する(S11)。入力情報は、ソフトウェア93のSW名95、バージョン番号96、パッチ名97である。通常、情報は複数のソフトウェア93ついて入力される。
【0032】
格納部23は、構成情報DB50を検索して、入力したSW名95とバージョン番号96と同一のSW名95とバージョン番号96をもつ構成情報99を抽出する(S12)。抽出できなかった場合(S13でN)、格納部23は、エラーメッセージなどを端末80に出力する等して、処理を終了する。
【0033】
抽出できた場合(S13でY)、格納部23は、抽出した各々の構成情報99と入力した構成情報99との、パッチ94の差分を特定する(S14)。ここで、同部は、抽出した各々の構成情報99(例えば第1の構成情報51)に含まれるパッチ名97と、入力した構成情報99に含まれるパッチ名97の対比を行う。同部は、その結果に基づき、以下のようにパッチ94の差分を特定する。
【0034】
端末80から入力した構成情報99には含まれるが、第1の構成情報51には含まれないパッチ名97のパッチ94(差分1)は、第1の実行環境41にインストールが必要なパッチ94である。一方、端末80から入力した構成情報99には含まれないが、第1の構成情報51には含まれるパッチ名97のパッチ94(差分2)は、第1の実行環境91にアンインストールが必要なパッチ94である。
【0035】
構成情報DB50から抽出した構成情報99のうちで、差分がない構成情報99がある場合(S15でY)、格納部23は、当該構成情報99の構成をもつ実行環境91を記憶装置90に格納する(S16)。このとき同部は、当該構成情報99の退避ポインタ54に基づいて、退避DB40から実行環境91を入力し、圧縮を解除する。
【0036】
構成情報DB50から抽出した構成情報99うちで、差分がない構成情報99がない場合(S15でN)、格納部23は、抽出した各構成情報99について、パッチ94のインストール/アンインストールの所要時間(d)を算出する(S17)。具体的には、同部は、各構成情報99(例えば第1の構成情報51)の差分1に含まれる各パッチ名97をキーにパッチDB60を検索してインストール時間61を取得し、その総和(d1)を求める。次に、同部は、第1の構成情報51の差分2に含まれる各パッチ名97をキーにパッチDB60を検索してアンインストール時間62を取得し、その総和(d2)を求める。同部は、d1とd2を加算してdを求める。
【0037】
同部は、構成情報DB50から抽出した各々の構成情報99の中から、dが最小のものを決定する(S18)。そして、同部は、決定した構成情報99の構成をもつ実行環境91を記憶装置90に格納する(S19)。このとき同部は、当該構成情報99の退避ポインタ54に基づいて、退避DB40から実行環境91を入力し、圧縮を解除する。
【0038】
最後に同部は、決定した構成情報99のパッチ94の差分に基づいて、記憶装置90に格納した実行環境91を対象にパッチ94のインストール/アンインストールを行う(S1A)。即ち同部は、差分1に含まれる各パッチ名97をキーにパッチDB60を検索してパッチ内容63を取得し、パッチ94をインストールする。また、同部は、差分2に含まれる各パッチ名97をキーにパッチDB60を検索してパッチ復元内容64を取得し、パッチ94をアンインストールする。
【0039】
なお、本実施形態に於いて、退避部22に代わり、作成ツールなどが、記憶装置90の実行環境91等に基づかないで、退避DB40に実行環境91を格納し、構成情報DB50に構成情報99を格納しても良い。
【0040】
さらに、本実施形態では、記憶装置90とサーバ30の対を複数用意して、環境生成装置20と接続しても良い。この場合、退避部22や格納部23は、端末80から処理対象となる記憶装置90の特定情報を入力する。
【0041】
本実施形態の環境生成システム10は、プログラムの実行環境91を迅速に生成できる。その理由は、入力した構成情報99に基づいて、退避DB40に格納されている実行環境91を選択して利用するからである。入力した構成情報99の構成と一致する実行環境91があればそれを選択して利用するからである。また、入力した構成情報99の構成と一致する実行環境91がなければ、パッチ94の変更時間が最も小さな実行環境91を選択して、それをベースにパッチ94を変更して利用するからである。
【0042】
図9は、本発明の第2の実施形態にかかる環境生成システム10の構成を示す。本実施形態の環境生成装置20は第1の実施形態に於けるサーバ30を兼ねる。即ち、環境生成装置20は、実行部31を追加的に備える。他は、第1の実施形態と同じである。本実施形態に於いて、退避部22と格納部23が環境生成プログラム29により実現されている場合は、環境生成プログラム29は実行部31で実行される。
【0043】
本実施形態の環境生成システム10は安価に構成できる。その理由は、サーバ30が不要だからである。
【0044】
図10は、本発明の第3の実施形態にかかる環境生成システム10の構成を示す。本実施形態に於いては、サーバ30が退避部22を包含する。サーバ30は端末80も備える。他は、第1の実施形態と同じである。
【0045】
退避部22は、ハードウェアで実現されていても良い。また、退避部22は、サーバ30において、実行部31が図示しないメモリに格納された環境退避プログラム39を実行することで実現しても良い。
【0046】
本実施形態の環境生成システム10は使い勝手が良い。その理由は、退避部22がサーバ30に設けられているからである。その為、利用者がサーバ30で実行環境91を作成して使用した際に、サーバ30の操作だけで実行環境91を退避できるからである。
【0047】
図11は、本発明の基本的構成を示す。本発明の一実施形態の環境生成装置20は、記憶装置90、複数の実行環境91が格納された退避DB40、並びに、複数の実行環境91の各々の実行環境91の構成情報99が格納された構成情報DB50に接続されている。同装置は、入力した構成情報99を、構成情報DB50に格納されている構成情報99の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、複数の実行環境91の何れかを選択して退避DB40から記憶装置90に格納する格納部23を備える。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる環境生成システム10の構成図である。
【図2】図2は実行環境91の構成を示す。
【図3】図3は、環境管理表92の構成を示す。
【図4】図4は、退避DB40に格納されるデータを示す。
【図5】図5は、構成情報DB50に格納されるデータを示す。
【図6】図6は、パッチDB60に格納されるデータを示す。
【図7】図7は、退避部22の動作フローチャートである。
【図8】図8は、格納部23の動作フローチャートである。
【図9】図9は、本発明の第2の実施形態にかかる環境生成システム10の構成を示す。
【図10】図10は、本発明の第3の実施形態にかかる環境生成システム10の構成を示す。
【図11】図11は、本発明の基本的構成を示す。
【符号の説明】
【0049】
10 環境生成システム
20 環境生成装置
21 コンピュータ
22 退避部
23 格納部
29 環境生成プログラム
30 サーバ
31 実行部
40 退避DB
41 第1の実行環境
42 第2の実行環境
50 構成情報DB
51 第1の構成情報
52 第2の構成情報
54 退避ポインタ
60 パッチDB
61 インストール時間
62 アンインストール時間
63 パッチ内容
64 パッチ復元内容
80 端末
90 記憶装置
91 実行環境
92 環境管理表
93 ソフトウェア
94 パッチ
95 SW名
96 バージョン情報
97 パッチ名
98 原ポインタ
99 構成情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続され、
入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納部を備える、
環境生成装置。
【請求項2】
前記実行環境はソフトウェアを包含し、前記構成情報は前記ソフトウェアに適用されたパッチの名称を含み、
前記格納部は、前記入力した構成情報と前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々の適用パッチの差分を抽出して抽出結果に基づいて前記対比を行い、
前記入力した構成情報と選択された前記構成情報の前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールを実施して、前記入力した構成情報をもつ実行環境を前記記憶装置内に生成する請求項1の環境生成装置。
【請求項3】
前記格納部は、前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールに要する時間が最短となる前記実行環境を選択する請求項2の環境生成装置。
【請求項4】
前記記憶装置から入力した前記実行環境を圧縮して前記退避DBに退避し、前記実行環境の前記構成情報を構成情報DBに格納する退避部と、
前記退避DBから圧縮された前記実行環境を入力して、圧縮を展開して前記記憶装置に格納部する前記格納部を備える、
請求項2または3の環境生成装置。
【請求項5】
前記入力した構成情報をもつ前記実行環境を読み込んで、当該実行環境に包含される前記ソフトウェアを実行する実行部を備える、請求項2乃至4の何れかの環境生成装置
【請求項6】
請求項2乃至4の何れかの環境生成装置、並びに、
前記記憶装置に接続されて、前記入力した構成情報をもつ前記実行環境を読み込んで当該実行環境に包含される前記ソフトウェアを実行する実行部を備えるサーバを、
包含する環境生成システム。
【請求項7】
請求項2または3の環境生成装置、並びに、
前記記憶装置、前記退避DB、前記構成情報DBと接続され、
前記記憶装置から入力した前記実行環境を前記退避DBに退避し、前記実行環境の前記構成情報を前記構成情報DBに格納する格納部と、
前記入力した構成情報をもつ前記実行環境を読み込んで当該実行環境に包含される前記ソフトウェアを実行する実行部を備えるサーバを、
包含する環境生成システム。
【請求項8】
記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続されたコンピュータに、
入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納処理を実行させる、環境生成プログラム。
【請求項9】
前記実行環境はソフトウェアを包含し、前記構成情報は前記ソフトウェアに適用されたパッチの名称を含み、
前記コンピュータに、前記入力した構成情報と前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々の適用パッチの差分を抽出して抽出結果に基づいて前記対比を行い、
前記入力した構成情報と選択された前記構成情報の前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールを実施して、前記入力した構成情報をもつ実行環境を前記記憶装置内に生成する前記格納処理を実行させる請求項8の環境生成プログラム。
【請求項10】
前記コンピュータに、前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールに要する時間が最短となる前記実行環境を選択する前記格納処理を実行させる請求項9の環境生成プログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記記憶装置から入力した前記実行環境を圧縮して前記退避DBに退避し、前記実行環境の前記構成情報を前記構成情報DBに格納する退避処理と、
前記退避DBから圧縮された前記実行環境を入力して、圧縮を展開して前記記憶装置に格納部する前記格納処理を実行させる、
請求項8乃至10の何れかの環境生成プログラム。
【請求項12】
記憶装置、複数の実行環境が格納された退避DB、並びに、前記複数の実行環境の各々の実行環境の構成情報が格納された構成情報DBに接続されたコンピュータが、
入力した構成情報を、前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々と対比をして、当該対比の結果に基づいて、前記複数の実行環境の何れかを選択して前記退避DBから前記記憶装置に格納する格納工程を有する、環境生成方法。
【請求項13】
前記実行環境はソフトウェアを包含し、前記構成情報は前記ソフトウェアに適用されたパッチの名称を含み、
前記コンピュータが、前記入力した構成情報と前記構成情報DBに格納されている前記構成情報の各々の適用パッチの差分を抽出して抽出結果に基づいて前記対比を行い、
前記入力した構成情報と選択された前記構成情報の前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールを実施して、前記入力した構成情報をもつ実行環境を前記記憶装置内に生成する前記格納工程を有する請求項12の環境生成方法。
【請求項14】
前記コンピュータが、前記差分に基づく前記パッチのインストールおよびアンインストールに要する時間が最短となる前記実行環境を選択する前記格納工程を有する請求項13の環境生成方法。
【請求項15】
前記コンピュータが、
前記記憶装置から入力した前記実行環境を圧縮して前記退避DBに退避し、前記実行環境の前記構成情報を前記構成情報DBに格納する退避工程と、
前記退避DBから圧縮された前記実行環境を入力して、圧縮を展開して前記記憶装置に格納部する前記格納工程を有する、
請求項12乃至14の何れかの環境生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−61605(P2010−61605A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229377(P2008−229377)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】