説明

環境試験装置

【課題】本発明は、環境試験装置17内の熱交換器1の流路の破損を確実に検知可能な環境試験装置17を提供することを課題とした。
【解決手段】環境試験装置17内における熱交換器1の一次側流路の圧力の変化を監視することで、破損による減圧を感知し、所定の基準に基づき、環境試験装置17内の破損の有無を判別する。それ故に、流路内における破損を確実に検知することができ、環境制御不能や試料の破損などの損害を免れることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境試験装置に関するものであり、より詳細には熱交換器の破損検知システムを搭載した環境試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
試作品等の性能や耐久性を調べる試験装置として、環境試験装置が知られている。環境試験装置は、試験空間内を所望の温度及び湿度に維持することができるものであり、一般に、冷却手段と、加熱手段と、加湿手段を備えている。
また、冷却手段は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を備え、これらによって冷凍サイクルを構成する冷凍機を採用する場合が多い。
ここで、環境試験装置の冷却手段としては、前記した冷凍機の蒸発器を、試験空間内と連通する位置に直接的に配置する構成のものもあるが、より安定した試験環境を作りだす必要がある場合には、冷凍機でブラインを冷却し、一定温度に温度調整されたブラインを試験空間側に配された熱交換器に供給する構成が採用される(特許文献1)。
即ち試験空間内と連通する位置に、例えば気体−液体熱交換器を設置し、この熱交換器の一次側に液体たるブラインを通過させ、二次側に試験空間内の空気を通過させて試験空間の温度を制御する。
【0003】
この種の環境試験装置における冷却手段の配管系統は、図17の様である。
即ち、図17のように、従来技術の環境試験装置の冷却手段は、熱交換器1を含みブラインが流れるブライン循環回路2と、ブラインを冷却するブライン冷却回路3を有している。
即ち、ブライン循環回路2は、ブラインタンク4と、循環ポンプ5と、熱交換器1の一次側流路とが環状に配管された循環流路である。より具体的には、ブラインタンク4と循環ポンプ5の吸い込み側6との間が、ポンプ吸入流路7で接続されている。また、ポンプ吐出側8と熱交換器1の入り側(熱交換器入口9)との間が、ブライン供給流路10によって接続されている。また、熱交換器1の出側(熱交換器出口11)とブラインタンク4との間が戻り流路12によって接続されている。
【0004】
そして、循環ポンプ5を起動することにより、ブラインがブライン循環回路2を循環し、熱交換器1の一次側流路を通過する。
【0005】
また、ブライン冷却回路3は、公知の冷凍サイクルを構成する冷凍回路であり、圧縮機13、凝縮器14、膨張弁15及び蒸発器16を備えている。そして、蒸発器16がブラインタンク4内に配管されている。
そのため、圧縮機13を運転すると、蒸発器16の表面温度が低下し、ブラインタンク4内のブラインが冷却される。
【0006】
しかし、長期的に環境試験を行う場合や頻繁に環境試験を行う場合、環境試験装置内に設置した熱交換器1の一次側流路に破損が生じ、液状の熱媒体(例えば、ブラインや水など)が流れ出るということがあった。そのため、従来では、例えば環境試験装置内の熱交換器1の下部にドレンパンを設けて、熱交換器1から出る液状の熱媒体をドレンパンで溜め、フロートスイッチで熱媒体の液位置を確認し、熱媒体の漏洩を検知するという対策がなされてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006―285454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前記の構成によって、漏洩した熱媒体を検知するためには、検知するまでに一定量以上の熱媒体がドレンパンに留まる必要があり、漏洩が発生してから、漏洩の事実を検知するのに時間がかかるという問題がある。そのため、熱媒体が試料にかかったり、雰囲気制御が困難となってしまう。
即ち前記した様に、二次側に通風する形式の熱交換器を使用する場合であれば、熱交換器から熱媒体が漏洩すると、熱媒体が送風によって飛散してしまう。
ましてや、漏洩した熱媒体をドレンパンに溜め置くと、送風に煽られてドレンパンから熱媒体が溢れ出し、被試験物を台無しにしてしまう懸念すらある。
つまり、環境試験装置の分野においては、液状の熱媒体が漏れることは厳に避けるべきであり、微量の熱媒体の漏れを検知して、熱交換器の破損を確実に検知する必要がある。
【0009】
そこで本発明では、環境試験装置内の熱交換器の流路の破損を確実に検知可能な環境試験装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、一次側流路に液体を通過させる熱交換器を備え、前記熱交換器の一次側に液体を通過させて環境温度を変化させることが可能である環境試験装置において、少なくとも2個の閉止弁と圧力センサーとを有し、前記熱交換器の一次側流路及び圧力センサーは前記2個の閉止弁に挟まれた位置にあり、前記環境試験装置は熱交換器チェック動作を実行可能であり、前記熱交換器チェック動作においては、前記2個の閉止弁を閉止し、熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態にして前記圧力センサーによって圧力の変化を監視することを特徴とする環境試験装置である。
本発明では、熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い圧力にして、熱交換器チェック動作を行う。環境試験装置内の圧力とは、熱交換器チェック動作における環境試験装置内の圧力であり、通常は環境試験前に熱交換器チェック動作を行うので、大気圧となる。
【0011】
ここで一次側流路とは、熱交換器に対して熱あるいは冷熱を供給する側の流路である。例えば熱交換器が気体−液体熱交換器であっても環境試験装置の通風流路に熱交換器を配置し、熱交換器から環境試験装置の通風流路に熱あるいは冷熱を放出する様な構造のものであるならば、液体側流路が一次側流路である。
液体−液体熱交換器を使用することは稀であるが、本発明は、液体−液体熱交換器を除外するものではなく、液体−液体熱交換器を採用する場合には一方の液体流路が一次側流路となる。さらに、熱交換器から固体熱伝導によって被試験物に熱伝導を行う形式の熱交換器を採用する場合には、流体導入側が一次側流路であり、熱交換器の表面が二次側となる。
また、圧力の変化を監視するとは、常時監視する場合だけではなく、一定時間、間隔を置いてその前後の圧力変化を検知する様な構成も含む。
【0012】
本発明の環境試験装置は、一次側流路の圧力の変化を監視することから、破損による減圧を感知することができ、破損の有無を判別することができる。それ故に、流路内における破損を確実に検知することができ、環境制御不能や試料の破損などの損害を免れることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、熱交換器チェック動作においては、前記閉止弁の一方を閉じた状態で熱交換器の一次側流路に環境試験装置内の圧力よりも高い圧力で液体又は気体を供給する工程と、他方の閉止弁を閉じる工程と、圧力センサーによって圧力の変化を監視する工程が順次実行されることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置である。
【0014】
かかる構成によれば、自動的に工程が実行されることから、人為的なミスを起こすことなく工程を進行することを可能にしている
【0015】
請求項3に記載の発明は、一方の閉止弁の上流側は、給水源に接続されており、当該給水源は環境試験装置内の圧力以上の供給圧力を有し、熱交換器チェック動作においては給水源から供給される水を一次側流路に満たし、給水源の供給圧力をもって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置である。
【0016】
かかる構成によれば、安価な水の供給圧力によって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態にすることから、コストが削減できる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、前記一次側流路は、液体循環流路の一部を構成し、当該液体循環流路にはポンプが備えられ、熱交換器チェック動作においては液体循環流路を流れる液体を一次側流路に満たし、ポンプの吐出圧をもって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置である。
【0018】
かかる構成によれば、ポンプの吐出圧によって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態にすることから、作業時間を短縮できる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、一次側流路には加圧空気流路が空気用開閉弁を介して接続されており、圧力の変化が一定以上であった場合には前記空気用開閉弁を開いて一次側流路内の液体を空気と置換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置である。
【0020】
かかる構成によれば、圧力の変化が一定以上であった場合には前記空気用開閉弁を開いて一次側流路内の液体を空気と置換することから、環境試験ができない状態となり、誤作動を抑制することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の環境試験装置では、一次側流路の圧力の変化を監視することで、破損による減圧を感知し、破損の有無を判別する。それ故に、流路内における破損を確実に検知することができ、環境制御不能や試料の破損などの損害を免れることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る環境試験装置を示す概念図である。
【図2】図1の環境試験装置における冷却系統の配管系統図である。
【図3】図2の冷却系統の配管系統図であって、通常時におけるブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図4】図2の冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内を液体で満たす工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図5】図2の冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内の出口側の弁を閉じて熱交換器内の圧力を上昇させる工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図6】図2の冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内の入側の弁を閉じて熱交換器内に圧力を封じ込める工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図7】図2の冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内の液体を排出する工程を示し、その際の空気の流れを太線で示した配管系統図である。
【図8】本発明の実施形態に係る漏水確認動作のタイムチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る漏水確認動作のフローチャートである。
【図10】図9に示すフローチャートに続くフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態における冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内を液体で満たす工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図12】本発明の他の実施形態における冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内の出口側の弁を閉じて熱交換器内の圧力を上昇させる工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図13】図11の冷却系統の配管系統図であって、熱交換器チェック動作における一つの工程として、熱交換器内の入側の弁を閉じて熱交換器内に圧力を封じ込める工程を示し、その際のブラインの流れを太線で示した配管系統図である。
【図14】図11に示す環境試験装置の漏水確認動作のフローチャートである。
【図15】図14に示すフローチャートに続くフローチャートである。
【図16】本発明の他の実施形態の環境試験装置における加熱系統の配管系統図である。
【図17】従来技術の環境試験装置における冷却系統の配管系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態である環境試験装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、環境試験装置17は、試験空間18と空気流路19が存在し、空気流路19には加湿器20と冷却用熱交換器(以下単に熱交換器と称する)1と空気加熱ヒータ21と送風機22とが配されている。
【0024】
送風機22は空気流路19内の空気を試験空間18方向に送り出し、環境試験装置17内の空気を循環させるものである。
加湿器20は、公知のそれと同一であり、水容器とヒータ(いずれも図示せず)を内蔵するものである。空気加熱ヒータ21は、公知の電気ヒータである。
【0025】
熱交換器1は、ブラインを通過させるものであり、試験空間18内の環境温度を低下させる機能と、試験空間18内の湿度を低下させる機能とを備えている。
そのため、本実施形態の環境試験装置17では、加湿器20と熱交換器1によって試験空間18内の湿度の制御を行うことができ、熱交換器1と空気加熱ヒータ21によって試験空間18内の温度の制御を行うことができる。また、試験空間18は任意の大きさの試料を配置できる。
【0026】
また、熱交換器1を含む冷却手段の配管系統は、特有の構成を備えている。本実施形態で採用する冷却手段の配管系統は、図2に示すように、前記した公知のブライン循環回路2(図17)に、給水用流路23と、ドレン用流路24と、エアー供給用流路25と、安全弁用流路26と、排水用流路27とが分岐又は接続されたものである。
即ち本実施形態で採用するブライン循環回路2は、ブライン主流側流路28とこれから分岐または接続される給水用流路23、ドレン用流路24、エアー供給用流路25、安全弁用流路26、排水用流路27によって構成されている。
【0027】
本実施形態で採用するブライン主流側流路28は、従来技術のそれと同様に、ブラインタンク4と、循環ポンプ5と、熱交換器1の一次側流路とが環状に配管された循環流路である。より具体的には、ブラインタンク4と循環ポンプ5の吸い込み側6との間が、ポンプ吸入流路7で接続されている。また、ポンプ吐出側8と熱交換器1の入り側(熱交換器入口9)との間が、ブライン供給流路10によって接続されている。また、熱交換器1の出側(熱交換器出口11)とブラインタンク4との間が戻り流路12によって接続されている。
循環ポンプ5は公知の渦巻きポンプであり、循環ポンプ5を運転することによって、ブラインタンク4内のブラインをブライン主流側流路28に循環させることができる。
【0028】
また、本実施形態に特有の構成として、ブライン主流側流路28に、ポンプ用弁29と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31、タンク入口弁32及び圧力測定手段33が接続されている。
ポンプ用弁29は、電磁弁であり、ブライン供給流路10に設けられている。即ちポンプ用弁29は、ポンプ吐出側8と熱交換器1の入り側(熱交換器入口9)との間に設けられている。
【0029】
熱交入口側弁30は、ブライン供給流路10であって前記したポンプ用弁29と熱交換器入口9との間に設けられている。
熱交入口側弁30は比例制御タイプの電動ボール弁である。熱交入口側弁30は完全な閉め切り状態にすることができる。
【0030】
熱交出口側弁31は、戻り流路12に設けられている。即ち熱交出口側弁31は、熱交換器出口11とブラインタンク4との間に設けられている。
熱交出口側弁31は、電動ボール弁である。熱交出口側弁31は完全な閉め切り状態にすることができる。
【0031】
タンク入口弁32は熱交出口側弁31とブラインタンク4との間に設けられた電磁弁である。
【0032】
圧力測定手段33は公知の圧力センサーであり、ブライン主流側流路28の内圧を感知し、あらかじめ定めた基準プログラムに沿って、信号を送ることができる。
【0033】
次に、ブライン主流側流路28から分岐または接続される流路について説明する。前記した様に本実施形態では、ブライン主流側流路28に対して、給水用流路23、ドレン用流路24、エアー供給用流路25、安全弁用流路26、排水用流路27が分岐または接続されている。
【0034】
前記した給水用流路23は、給水源41とブライン主流側流路28を接続するものである。給水用流路23は、ブライン主流側流路28のブライン供給流路10であって、ポンプ用弁29と熱交入口側弁30との間に設けられている。
給水用流路23には、給水弁34が設けられており、給水弁34を開くことによってブライン主流側流路28に給水される。また、給水源41は、相当の給水圧力を有しているから、給水弁34を開くことによってブライン主流側流路28にある程度の圧力で水が押し込まれることとなる。
【0035】
ドレン用流路24は、ブライン供給流路10から分岐された流路である。即ち本実施形態では、ブライン供給流路10であって、熱交入口側弁30と圧力測定手段33との間で分岐され、ドレン用流路24を構成している。ドレン用流路24には、ドレン用弁35が設けられている。ドレン用弁35は電磁弁である。従って、ドレン用弁35を開くことによってブライン主流側流路28内の流体が排出される。
【0036】
また、ブライン主流側流路28の戻り流路12には、エアー供給用流路25と、安全弁用流路26とが接続されている。
両者はいずれもブライン主流側流路28の戻り流路12にあって、熱交換器出口11と熱交出口側弁31との間から分岐または接続されている。
エアー供給用流路25は、空気源36と、ブライン主流側流路28とを接続するものであり、中途にエアー用弁37と逆止弁38が接続されている。エアー用弁37は電磁弁である。また逆止弁38は、空気源36からブライン主流側流路28側への空気の流れを許容し、その逆を阻止する方向に接続されている。
【0037】
安全弁用流路26は、ブライン主流側流路28の戻り流路12から分岐された流路であり、バネ式の安全弁39が介在されている。なお本実施形態では、安全弁39は流路内の内圧が1MPa以上に上昇した時に、流路が開放される様に設定されている。
【0038】
図2に示す配管系統図では、熱交換器出口11に近い側にエアー供給用流路25が接続されており、熱交出口側弁31に近い側に安全弁用流路26が分岐されているが、両者の順序は任意である。
また、エアー供給用流路25と、ドレン用流路24は、熱交換器1を挟んだ位置に設けられていることが必要ではあるが、両者の順序は任意である。
さらに圧力測定手段33は熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31の間にあることが必須であるが、熱交換器1に対する前後の位置は問わない。
【0039】
分岐流路の説明に戻ると、排水用流路27は、戻り流路12から分岐された流路である。即ち、戻り流路12であって、熱交出口側弁31とタンク入口弁32との間から排水用流路27が分岐されている。排水用流路27には、排水弁40が設けられている。排水弁40は電磁弁である。
【0040】
次に、本発明の実施形態の環境試験装置17の機能について説明する。
本実施形態の環境試験装置17では、前記した様に加湿器20と熱交換器1によって試験空間18内の湿度の制御を行い、熱交換器1と空気加熱ヒータ21によって試験空間18内の温度の制御を行う。
【0041】
そして、熱交換器1で除湿あるいは温度制御を行う場合には、図3に示すように、ブライン主流側流路28にブラインを循環させる。即ち図3の様に、各分岐流路(ドレン用流路24、排水用流路27)と接続流路(給水用流路23、エアー供給用流路25)を閉鎖すると共にブライン主流側流路28を開放し、循環ポンプ5を起動してブライン主流側流路28にブラインの循環流を発生させる。より具体的には、図3の様に給水弁34を閉じて給水用流路23を遮断し、ドレン用弁35を閉じてドレン用流路24を遮断し、エアー用弁37を閉じてエアー供給用流路25を遮断し、排水弁40を閉じて排水用流路27を遮断する。
【0042】
一方、ポンプ用弁29と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31及びタンク入口弁32を開いてブライン主流側流路28を開放する。そして循環ポンプ5を起動してブライン主流側流路28にブラインの循環流を発生させる。
前記した様に、ブラインタンク4内のブラインは、ブライン冷却回路3によって一定の温度に冷却されているから、循環ポンプ5を起動すると、低温に温度調節されたブラインが熱交換器1の一次側流路に流れ込み、試験空間内の温度を低下させる。
なお本実施形態で採用する熱交入口側弁30は、比例制御タイプの電動ボール弁であるから、開度を制御して熱交換器1に流入するブラインの量を増減することができる。
【0043】
また、本実施形態で採用する冷却手段は、熱交換器1の破損を確認するために、熱交換器チェック動作を実行することができる。
【0044】
本実施形態の特徴的動作たる熱交換器チェック動作は環境試験を行う前に実施される。 本実施形態では、環境試験を行う前に自動的に熱交換器チェック動作が行われる。即ち図9のフローチャートの様に、環境試験を実施するに際しては、環境試験装置17の図示しない制御装置に、所望の試験条件を入力する。そして、試験条件の入力が確認されると(ステップ1)、ステップ2で、試験を開始して良いか否かが判断される。具体的には、設定入力完了後、環境試験装置17の運転を始動させる作動ボタンを押すことによってステップ2がイエスとなる。
【0045】
そして、続くステップ3からステップ14によって熱交換器チェック動作が行われる。
即ち最初に初期状態として、循環ポンプ5が停止された条件下で、全ての弁が閉止される。即ち給水弁34、排水弁40、ドレン用弁35、エアー用弁37が閉鎖され、ブライン主流側流路28に対する各分岐流路(ドレン用流路24、排水用流路27)と接続流路(給水用流路23、エアー供給用流路25)が一旦全て閉鎖される。
【0046】
また、ブライン主流側流路28においては、ポンプ用弁29と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31と、タンク入口弁32が閉じられる。
そして、ステップ4で全ての弁が閉止されたことが確認されると、ステップ5に移行し、図4の様に、給水弁34と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31と、排水弁40が開かれる。なお依然として他の弁は閉じられた状態を維持している。
【0047】
その結果、図4の様に、給水源41からブライン供給流路10の一部を経由して熱交換器1の一次側に至り、戻り流路12の一部を経由して排水用流路40に抜ける一連の流路が開く。なお熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31とは、ウォータハンマーの発生を避けるために図8のタイムチャートに示すように、ゆっくりと開くことが望ましい。本実施形態では、熱交入口側弁30は7秒程度をかけて全開状態としている。一方、熱交出口側弁31は14秒程度をかけて全開状態としている。このように、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31とは、5秒から20秒ぐらいの時間を掛けてゆっくりと開くことが望ましい。また、下流側に設けられた熱交出口側弁31は、上流側の熱交入口側弁30に比べてよりゆっくりと開くことが望ましい。
【0048】
給水源41は、一定の水圧を有しているから、給水弁34と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31と、排水弁40を開くと、図4の太線で表示された流路を水が流れ、排水用流路27から排出される。
なお、ポンプ用弁29は閉じられた状態を維持しているから、給水源41から供給される水が循環ポンプ5側に流れ込むことはない。同様にタンク入口弁32も閉じた状態を維持しているから、給水源41から供給される水がブラインタンク4に流れ込むことはない。
【0049】
従って、図4の様に、給水源41から熱交換器1を経由して排水用流路27に水が流れる。そして、続くステップ6で所定の時間が経過するのを待つ。この時間は、例えば30秒から60秒程度である。その間、給水源41から熱交換器1を経由して排水用流路27に水が流れ続けるので、熱交換器1およびその前後の流路から空気が排出され、熱交換器1およびその前後の流路が水密状態となる(満水過程)。
【0050】
そして、続くステップ7で、熱交出口側弁31を閉じる。ここで、熱交出口側弁31は、図8のタイムチャートの様に、14秒程度の時間をかけてゆっくりと閉じ、ウオータハンマー現象の発生を防止することが望ましい。
【0051】
ステップ7で熱交出口側弁31が閉じられるものの、ステップ4で開かれた給水弁34と、熱交入口側弁30は、開いた状態を維持しており、且つポンプ用弁29は閉じられた状態を維持しているから、図5に示すように熱交換器1の出口側だけが閉め切り状態となり、熱交換器1の一次側流路に給水圧が掛かる。
なお、排水弁40は、適当な時期に閉じることが望ましい。
【0052】
そして、続くステップ8で、一定時間の経過を待ち、熱交換器1に掛かる圧力を安定化させる(初期圧力設定過程)。この時間は、概ね10秒から30秒程度であり、図8のタイムチャートに従うと、待ち時間は、熱交出口側弁31の閉止を開始してから30秒であり、熱交出口側弁31の閉止が完了してから16秒である。
【0053】
続くステップ9で、圧力測定手段33で熱交換器1周辺の圧力を測定し、これを初期圧力として記憶する(ステップ10)。
【0054】
即ち、初期圧力設定過程では熱交出口側弁31のみを閉鎖し、一定の保持時間の間さらに給水を続け、熱交換器1内の内圧を上昇させる。そして、14秒かけて熱交出口側弁31を閉鎖し、16秒間閉じた状態を保持しながら熱交換器1内の内圧を上昇させる(ステップ7−8)。そして、初期圧力設定過程の終了時に圧力測定手段33により内圧を測定し、これを初期圧力として記憶する(ステップ9−10)。
【0055】
続いてステップ11に移行し、熱交入口側弁30を閉じる。ここで熱交入口側弁30は、図8のタイムチャートの様に、7秒程度の時間をかけてゆっくりと閉じ、ウオータハンマー現象の発生を防止することが望ましい。
【0056】
ステップ11で熱交入口側弁30が閉じられるものの、ステップ7で閉じられた熱交出口側弁31は、閉じられた状態を維持しているから、図6に示すように、熱交入口側弁30と熱交出口側弁31との間に圧力が封じ込められる。そのため、熱交換器1には、封じ込められた圧力が掛かり、熱交換器1に圧力が保持される(圧力保持過程)。
なお、給水弁34は、適当な時期に閉じることが望ましい。
【0057】
この様に圧力保持過程では、熱交入口側弁30を閉鎖し、一定時間保持する。そしてこの時、各時間当たりの圧力をモニターリングする。具体的には7秒かけて熱交入口側弁30を閉鎖させ、23秒間保持する(ステップ11−12)。そしてこの際、熱交入口側弁30と熱交出口側弁31によって、流路内に閉空間が作成される。
圧力保持過程終了時に圧力測定手段33により内圧を測定する(ステップ13)。
【0058】
そして、計測された圧力値が初期圧力値に対して圧力降下がなければ、流路内に破損がないものと判断し、環境試験を開始する(ステップ14−15)。
破損の有無を判定する圧力差は任意であるが、本実施形態では、0.05MPaを基準とし、圧力低下が0.05MPaより大きければ、熱交換器1が破損しているものと判断し、0.05MPa以下であるならば、熱交換器1に破損は無いものと判断する。
【0059】
計測された圧力値が初期圧力値に対して所定値以上の圧力降下があれば、熱交換器1に破損があると判断し、ステップ17に移行してトラブル動作となる。
【0060】
ステップ17においては、エアー用弁37とドレン用弁35を開く。なお、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31は、依然として閉じられたままの状態を維持している。
そして、エアー用弁37を開いた結果、エアー供給用流路25が開く。また、ドレン用弁35を開いた結果、ドレン用流路24が開く。
そのため、図7に示すように、空気源36から熱交換器1を経由してドレン用流路24に至る一連の流路が開き、熱交換器1内の水は、空気源36の圧力に押されてドレン用流路24から排出される。
そのため、熱交換器1内の水が排水され環境試験を開始できない状態となり、一連の動作を終了する。
【0061】
なお、全行程において、流路内圧力が1MPaを超えた場合、安全弁39が開放され、流路が保護される。前記のように圧力変化を検知することによって、環境試験装置内の熱交換器1の流路内の破損を確実に感知することが可能となる。
【0062】
以上説明した実施形態では、給水源41の給水圧を利用して熱交換器1を大気よりも高圧状態としたが、本発明は、この構成に限定されるものではなく、他の昇圧手段を利用して熱交換器1を大気よりも高圧状態としてもよい。
図11,12,13に示すブライン循環回路43は、昇圧手段として循環ポンプ5を採用するものである。なお以下に説明する実施形態の構成の内、第1実施形態における環境試験装置17と同様の構造及び動作については、同様の符号を付して重複した説明を省略する。
【0063】
図11,12,13に示すブライン循環回路43では、図11の様に、ドレン用流路24とエアー供給用流路25を閉鎖すると共にブライン主流側流路28を開放し、循環ポンプ5を起動してブライン主流側流路28にブラインの循環流を発生させる。
そして、この状態で図12の様に熱交出口側弁31を閉じ、熱交換器1内を昇圧する。
【0064】
以下、図14に示すフローチャートに基づいて、本発明の第2実施形態の環境試験装置の動作を説明する。
本実施形態においても、先の実施形態と同様に、環境試験装置17の図示しない制御装置に、所望の試験条件を入力する。そして、試験条件の入力が確認されると、(ステップ1)、ステップ2で、試験を開始して良いか否かが判断される。具体的には、設定入力完了後、環境試験装置17の運転を始動させる作動ボタンを押すことによってステップ2がイエスとなる。
【0065】
そして、続くステップ3からステップ15によって熱交換器チェック動作が行われる。
即ち、最初に初期状態として、循環ポンプ5が停止された条件下で、全ての弁が閉止される(ステップ3)。即ちドレン用弁35とエアー用弁37が閉鎖され、ブライン主流側流路28に対する各分岐流路(ドレン用流路24)と接続流路(エアー供給用流路25)が一旦全て閉鎖される。
【0066】
また、ブライン主流側流路28においては、ポンプ用弁29と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31が閉じられる。
そして、ステップ4で全ての弁が閉止されたことが確認されると、ポンプ用弁29と、熱交入口側弁30と、熱交出口側弁31を開いてブライン主流側流路28を開放する(ステップ5)。
【0067】
続いて循環ポンプ5を起動する(ステップ6)。その結果、図11に示すように、ブライン主流側流路28にブラインの循環流が生じる。
【0068】
そして、ステップ7で所定の時間が経過するのを待つ。この時間は、例えば30秒から60秒程度である。
【0069】
そして、続くステップ8で、熱交出口側弁31を閉じる。ここで、熱交出口側弁31は、前述した様に時間をかけてゆっくりと閉じ、ウオータハンマー現象の発生を防止することが望ましい。
【0070】
ステップ8で熱交出口側弁31が閉じられるものの、循環ポンプ5は運転を続けているから、図12に示すように熱交換器1の出口側だけが閉め切り状態となり、熱交換器1の一次側流路に循環ポンプ5の吐出圧が掛かる。
【0071】
そして、続くステップ9で、一定時間の経過を待ち、熱交換器1に掛かる圧力を安定化させる(初期圧力設定過程)。この時間は、概ね10秒から30秒程度である。
続くステップ10で、圧力測定手段33で熱交換器1周辺の流路内圧力を測定し、これを初期圧力として記憶する(ステップ11)。
【0072】
その後の過程は、先の実施形態と同一であり、続くステップ12で熱交入口側弁30を閉じ、図13に示すように、熱交入口側弁30と熱交出口側弁31との間で圧力を封じ込める。そして計測された圧力値が初期圧力値に対して圧力降下がなければ、流路内に破損がないものと判断し、環境試験を開始する(ステップ15−16)。
一方、計測された圧力値が初期圧力値に対して所定値以上の圧力降下があれば、熱交換器1に破損があると判断し、ステップ18に移行してトラブル動作となる。
【0073】
また、上記した実施形態では、いずれも熱交換器1を冷却用として使用したが、加熱用として使用してもよい。熱交換器1を加熱用として使用する場合には、図16の用にブラインタンク4内にヒータ42を内蔵して熱媒体たる液体を昇温することになる。
【0074】
また、上記した第2実施形態では第1実施形態と異なる回路を用いているが、給水弁34と排水弁40を閉じることによって、第1実施形態でも第2実施形態と同様の実施が可能となり、同様の効果が得られる。
【0075】
上記した実施形態では、流路内圧力の計測をステップ9からステップ13(第1実施形態)あるいはステップ10からステップ14(第2実施形態)にかけて行っているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、最低限ステップ9及びステップ13(第1実施形態)あるいはステップ10及びステップ14(第2実施形態)において圧力測定ができればよいので、すべてのステップにおいて、圧力を計測してもよい。
【0076】
上記した実施形態では、流路内の破損を判断するために、0.05MPaという圧力低下値を基準として大小関係を調べたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、所定の時間後の圧力の差を計測することで熱媒体の漏洩量の定性的な計測を行うことができる。
【0077】
上記した実施形態では、流路内の破損を判断するために、0.05MPaという圧力低下値を基準として大小関係を調べ、流路内の破損を判断したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、例えば、初期圧力から0.05MPa低下するまでの時間を計測することで不良の程度を定性的に判断することができる。
【0078】
熱交換器1によって冷却させるため、第1実施形態では熱媒体に水を用い、第2実施形態では熱媒体にブラインを用いたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、他の液体でも使用することができる。
【0079】
上記した実施形態では、加圧媒体に液状の熱媒体を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、加圧媒体に空気を用いても良い。
即ちブライン主流側流路28内のブライン等を空気や窒素で加圧し、この状態で、熱交入口側弁30と熱交出口側弁31を閉じてこの間に圧力を封じ込め、一定時間の間の圧力変化を観察するものであってもよい。
【0080】
上記した実施形態では、給水源41などの圧力源を熱交換器1に接続しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、装置内を流体が流動可能な閉空間あるいは閉回路状態を作成することができるシステムであれば、装置内の回路欠陥部位の有無を判断することができる。
【0081】
上記した実施形態では、環境試験前に熱交換器チェック動作を行うため、熱交換器チェック動作時の環境試験装置内の圧力を大気圧以上としたが、環境試験装置の性能保持や環境試験の測定条件などの観点から、環境試験前の状態から環境試験装置内の圧力を低圧に保持し続けなければならない場合などには、破損検知の基準を環境試験装置内の圧力以上としてもよい。
【0082】
上記した実施形態では、破損検知を行う流路として、ブライン主流側流路を設けているが、ブライン主流側流路のような循環式の回路ではなく、単に給水源から熱交換器へ水を流して冷却する直冷式の回路でも使用できる。
【0083】
上記した実施形態では、環境試験前に熱交換器チェック動作を行い、破損の有無を確認したが、環境試験中に熱交換器チェック動作を行っても良い。その際には、例えば温度と圧力の関係や時間と圧力の関係などをテーブルで持たせておくのが好ましい。
【0084】
上記した実施形態では、常温下において給水源の給水圧やポンプの吐出圧により熱交換器の一次側流路を加圧したが、常温で熱交換器の一次側流路を加圧せずに満水状態にして、温度を可変させることで、圧力を上げて漏れを検知する形でもよい。
【0085】
上記した実施形態では、給水源からの給水により熱交換器の一次側流路を満水状態にしたが、エアー用流路から熱交換器の一次側流路にエアーを導入し、熱交換器の一次側流路内をエアーで満タン状態にして熱交換器チェック動作を行い、破損検知をしてもよい。
その際には、実施例のようなポンプの吐出圧による加圧方法を用いてもよいし、前記のように温度を可変させて加圧してもよい。
【符号の説明】
【0086】
1 熱交換器
2 ブライン循環回路
5 循環ポンプ
17 環境試験装置
24 ドレン用流路
25 エアー用流路
28 ブライン主流側流路
30 熱交入口側弁
31 熱交出口側弁
33 圧力測定手段
35 ドレン用弁
37 エアー用弁
41 給水源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次側流路に液体を通過させる熱交換器を備え、前記熱交換器の一次側に液体を通過させて環境温度を変化させることが可能である環境試験装置において、少なくとも2個の閉止弁と圧力センサーとを有し、前記熱交換器の一次側流路及び圧力センサーは前記2個の閉止弁に挟まれた位置にあり、前記環境試験装置は熱交換器チェック動作を実行可能であり、前記熱交換器チェック動作においては、前記2個の閉止弁を閉止して、熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態にし、前記圧力センサーによって圧力の変化を監視することを特徴とする環境試験装置。
【請求項2】
熱交換器チェック動作においては、前記閉止弁の一方を閉じた状態で熱交換器の一次側流路に環境試験装置内の圧力よりも高い圧力で液体又は気体を供給する工程と、他方の閉止弁を閉じる工程と、圧力センサーによって圧力の変化を監視する工程が順次自動的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
【請求項3】
一方の閉止弁の上流側は、給水源に接続されており、当該給水源は環境試験装置内の圧力以上の供給圧力を有し、熱交換器チェック動作においては給水源から供給される水を一次側流路に満たし、給水源の供給圧力をもって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項4】
前記一次側流路は、液体循環流路の一部を構成し、当該液体循環流路にはポンプが備えられ、熱交換器チェック動作においては液体循環流路を流れる液体を一次側流路に満たし、ポンプの吐出圧をもって熱交換器の一次側流路を環境試験装置内の圧力よりも高い状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験装置。
【請求項5】
一次側流路には加圧空気流路が空気用開閉弁を介して接続されており、圧力の変化が一定以上であった場合には前記空気用開閉弁を開いて一次側流路内の液体を空気と置換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2012−2673(P2012−2673A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138039(P2010−138039)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000108797)エスペック株式会社 (282)
【Fターム(参考)】