説明

生コンスラッジ間伐材利用ブロックおよび漁礁

【課題】産業廃棄物生コンスラッジの埋立場の残余年数が少なくなり、処分場の残余容量を圧迫している。廃棄物の再資源化を積極的に行い、大量に発生する間伐材と調和のとれた用途開発を実施する。
【解決手段】生コンスラッジを戻りコンに作用させ、間伐材を組み合わせたブロック構造にした。ブロック製造は、安価なポルトランドセメントの混合によるリサイクルブロックの二次製品の開発を、また生コンスラッジと間伐材との組み合わせにより人工漁礁の開発を可能とした。その他の多様な用途に対しても、適切な混合率と組み合わせによって低コストに対応でき得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生コンスラッジと間伐材の有効活用および製造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生コンスラッジは、産業廃棄物であることから、管理型処分場で埋め立て処分をされているが、排出量の増大から管理型処分場の残余年数が少なくなっている現状である。
【0003】
管理型処分場の新設は、開発行為、環境アセス、地元住民反対等で処分場の確保が困難であることが想定される。
【0004】
間伐材は大量に産出されているものの用途制限から有効活用が全国的に検討されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、管理型処分をされている生コンスラッジと間伐材の組み合わせ加工技術をもって製造することで地域経済効果に有効な技術の適用である。
【0006】
大量の生コンスラッジ、間伐材を処理するには廃棄費用が高額にかかり、事業体の経営に困難をきたしている。
【0007】
大量発生する産業廃棄物の有効活用を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
セメント利用の多いわが国において、本発明の技術的な新規性、汎用性、派生効果を新たな市場創造の実用に向けて、社会的に安定した生コンスラッジの利用ができる体制、整備をするかどうかの受容面スタンスが大きく望まれる。
間伐材は大量発生しているが価値が低く、しかも使用用途制限されているために有効活用に苦慮をしている。
本発明は、これを解決する。
【0009】
生コンスラッジの有効利用と間伐材の活用は、本発明においてその効果とリサイクルシステムを特徴とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、環境問題、環境保全、資源の有効利用の意識が高まっている今日において、生コンスラッジの有効利用方法として残りコン、戻りコン等によって発生する生コンスラッジの有効な再生セメントの製造と間伐材を組み合わせた製造工程は、特別な技術を要しているのが特徴。
【0011】
本発明は、生コンスラッジを廃棄することなく、間伐材を組み合わせ加工、製造技術を取り組むことにより成果を得た。
【0012】
したがって、大量発生の廃棄物を著しく低減することが出来る。
【0013】
本発明は、有害物質は発生しない。
【0014】
本発明の製造技術は、先進的な環境浄化とリサイクルに貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するには、生コンスラッジの受け入れリサイクル利用に関して、生コン産業、間伐材の用途拡大がはかられ、費用対効果が期待されることから地域の産業開発となる。
【0016】
生コンスラッジ、間伐材の組み合わせは無害化混合成形の形態である。
【0017】
生コンスラッジと間伐材の組み合わせは合理的な成形を特徴とする。
【0018】
これまで産業廃棄物として埋め立て処分していた生コンスラッジのリサイクルと間伐材の有効部材活用で再利用することができた。
【産業上の利用可能性】
【0019】
生コンスラッジおよび混合物のいずれかの種類の組み合わせにおいても、スラッジの適切な混合率と間伐材の材料で本ブロックは有効に利用できる。
【0020】
間伐材を水中、海中に置くことによって機能が低下する。フナクイムシの食害発生によっては1年から5年で木材の耐久が弱まる。
間伐材の消失発生によりブロック内に空洞が生じ、魚介類の生息空間の創出が発揮される。よって人工漁礁の開発に貢献をする。
【0021】
本発明のリサイクルブロックは人工漁礁を得た。しかも、環境に負荷を与えないことを特徴とした。
【0022】
環境の負荷を考慮した生コンスラッジの有効利用、間伐材を組み入れた用途多様の加工方法及びその加工廃棄物活用を特徴とした。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明ブロック部材の斜視図
【図2】本発明ブロック部材の透視図
【図3】本発明ブロック部材の多用途拡大の透視図。水中、海中でのブロック内在間伐材は、年数経過に伴い消失する。よって空間が生じ通水可能状態が発生することから漁礁構造になり得る。
【符号の説明】
1、生コンスラッジの再生物
2、間伐材
3、用途に応じた枠構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生コンスラッジと戻りコンを併用し、ブロック内在に複数本の間伐材を一体成形にしブロック状の形に固めたもの。
【請求項2】
生コンスラッジとポルトランドセメントを使用した部材に間伐材を組み合わせ成形しブロック状の形に固めたもの。
【請求項3】
請求項1および請求項2記載の部材を複数に組み合わせてなるもの。
【請求項4】
請求項1および請求項3の部材利用と部材空間形成をなした漁礁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−240634(P2010−240634A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−111557(P2009−111557)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【出願人】(305058494)
【Fターム(参考)】