説明

生産管理システム及び生産管理方法

【課題】入力項目に変更があった場合であっても推定在庫数量を同一画面上で容易に確認すること。
【解決手段】出荷販売数量と製品及び部材の在庫数量とを格納する在庫管理データベース70と、この格納された製品在庫数量から訂正入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部30及び前記格納された部材在庫数量から訂正入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定在庫数計算部60を含む生産管理サーバ90とを設け、該生産管理サーバ90が、訂正製品数量が入力されたとき、製品推定在庫数計算部30を用いて算出した製品在庫数量を在庫数反映欄に表示させ、部材推定在庫数計算部60を用いて算出した必要部材数量を必要部材数量自動計算欄に表示させ、発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄を表示させ生産管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の在庫数量や使用部材在庫数量をタイムリーに確認することができる生産管理システム及び生産管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に企業が製品を製造するために必要な部材の在庫数量、同必要部材の発注数量、顧客注文又は販売計画に基づく生産予定数量、完成品である製品の在庫数量の管理をコンピュータである生産管理システムを使用して管理されているが、従来技術による生産管理システムは、販売・出荷数量、生産予定数量、発注予定数量の入力を個々に明細ごとに入力する必要があり、それぞれの入力時に製品在庫数量や使用部材在庫数量をタイムリーに確認することが困難であった。
【0003】
なお、生産管理システムに関する技術が記載された文献としては、下記の特許文献が挙げられ、特許文献1には、製品別に生産・出荷・在庫バランスデータを作成して出力する生産・出荷・在庫バランス手段と、製品別に今回の出荷要求データを集計して出荷要求数量データを更新し出荷計画を変更して、出力差異データを出力する出荷管理手段と、製品別に従前の生産計画を記憶し、生産・出荷・在庫バランスデータに基づいて生産台数量データを更新し、生産計画調整入力にしたがって生産計画を更新し生産ラインの負荷調整を行って、生産ライン別の生産計画を含む生産計画データを出力する生産管理手段と、生産・出荷・在庫バランス手段から生産・出荷・在庫バランスデータを出力する機能と生産管理手段に生産計画調整入力することによって、短期間に効率良くしかも精度の高い生産計画を立案できる生産計画システム技術が記載され、特許文献2には、主生産工場と遠隔地の副生産工場及び各部品を供給する部品供給会社とがインターネットで接続され、前記主生産工場及び副生産工場で多品種で少ない生産量の受注品を生産するに当たり、前記主生産工場では、見積情報や受注情報に基づいてそれぞれの工場における生産計画を立て、前記生産計画に基づいて今後の受注を予測し、その予測結果に基づいて部品調達計画を立案し、その計画に基づいて部品の発注を行う生産予約システム技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−81904号公報
【特許文献2】特開2003−337614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の各特許文献に記載技術は、製品の生産予定に応じて効率よく製品の製造を行うことができるものの、完成品レベルの生産計画に基づいてその生産に必要な資材の正味所要量を求め、品目、納期と併せて生産計画を作り、これを基準にして資材の手配(購買オーダー、生産オーダー)、納入、出庫の計画・管理をタイムバケットという時間単位で繰り返す管理手法である資材所要量計算法(MRP:material requirements planning)を前提としており、販売・出荷数量、生産予定数量、発注予定数量に変更が生じた場合、全ての項目の入力を再度、個々の明細ごとに訂正する必要があり、工数がかかり、また入力ミス、入力漏れの確認が必要となり、非効率的であるという課題があった。即ち、従来技術においては、ジャストインタイムが一般化しているのにも係わらず、販売・出荷数量の変更が有った場合、これら変更に伴う生産・手配予定の変更が非常に頻繁となり、都度、迅速な在庫および工程負荷の把握を行い、過不足のない販売・出荷数量の変更、生産・手配予定の変更を迅速に正確に行うことが困難であるという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、入力項目に変更があった場合であっても推定在庫数量を同一画面上で容易に確認することができる生産管理システム及び生産管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため本発明は、製品出荷予定の出荷販売数量と製品の製品在庫数量と製品を生産するために必要な部材情報とを格納する在庫管理データベースと、前記製品の出荷販売数量を入力するための出荷販売数量入力部と、製品毎の生産に必要な部材名及び数量を入力するための必要部材入力部と、製品毎の生産に必要な生産工程を入力するための生産工程入力部と、製品生産の手配数量を入力するための生産手配数量入力部と、前記在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部及び前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定材数計算部並びに表示部を含む生産管理サーバとを備えた生産管理システムであって、
前記生産管理サーバが、前記表示部にユーザ及び製品毎の出荷実績・生産実績・在庫数量実績と今後の出荷予定数量・在庫予定数量の各項目を日付毎に表示する出荷・販売生産計画表画面と、ユーザ及び製品毎に必要な部材名及び部材数量を日付毎に表示する生産計画表画面と、発注が必要な部材名及び部材在庫数量及び部材発注数量を部品メーカのサプライヤ毎に表示する部材在庫管理画面とを1画面に並べて表示する機能と、
前記出荷販売数量入力部を用いて出荷・販売生産計画表画面の数量入力欄に訂正製品数量が入力されたとき、
前記製品推定在庫数計算部が、在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記入力された出荷販売数量を減算計算して出荷・販売生産計画表画面の在庫数反映欄に表示させる機能と、
前記部材推定材数計算部が、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算して生産計画表画面の必要部材数量自動計算欄に必要部材数量を日付毎に表示する機能と、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記必要部材数量自動計算欄に表示した必要部材数量を減算計算し、部材在庫数反映欄に表示すると共に発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄とを表示させる機能とを実行することを第1の特徴とする。
【0008】
また、本発明は、製品出荷予定の出荷販売数量と製品の製品在庫数量と製品を生産するために必要な部材情報とを格納する在庫管理データベースと、前記製品の出荷販売数量を入力するための出荷販売数量入力部と、製品毎の生産に必要な部材名及び数量を入力するための必要部材入力部と、製品毎の生産に必要な生産工程を入力するための生産工程入力部と、製品生産の手配数量を入力するための生産手配数量入力部と、前記在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部及び前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定材数計算部並びに表示部を含む生産管理サーバとを備え、該生産管理サーバが、前記表示部にユーザ及び製品毎の出荷実績・生産実績・在庫数量実績と今後の出荷予定数量・在庫予定数量の各項目を日付毎に表示する出荷・販売生産計画表画面と、ユーザ及び製品毎に必要な部材名及び部材数量を日付毎に表示する生産計画表画面と、発注が必要な部材名及び部材在庫数量及び部材発注数量を部品メーカのサプライヤ毎に表示する部材在庫管理画面とを1画面に並べて表示するコンピュータシステムの生産管理方法であって、
前記生産管理サーバに、
前記出荷販売数量入力部を用いて出荷・販売生産計画表画面の数量入力欄に訂正製品数量が入力されたとき、
前記製品推定在庫数計算部に、在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記入力された出荷販売数量を減算計算して出荷・販売生産計画表画面の在庫数反映欄に表示させる工程と、
前記部材推定材数計算部に、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算して生産計画表画面の必要部材数量自動計算欄に必要部材数量を日付毎に表示する工程と、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記必要部材数量自動計算欄に表示した必要部材数量を減算計算し、部材在庫数反映欄に表示すると共に発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄とを表示させる工程とを実行させることを第2の特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明による生産管理システム及び生産管理方法は、訂正製品数量を出荷・販売生産計画表画面への数量入力欄への入力に応じて、製品の在庫数量の在庫数反映欄への表示と、訂正に伴う必要部材数量の必要部材数量自動計算欄への表示とを行い、管理者が前記製品の在庫数量及び必要部材数量を参照して発注が必要な部材名及び発注部材数量を部材在庫管理画面の発注数量入力欄に入力することができ、従って入力項目に変更があった場合であっても推定在庫数量を同一画面上で容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による生産管理システムの全体構成を示す図。
【図2】本実施形態による出荷・販売生産計画表画面を示す図。
【図3】本実施形態による生産計画表画面を示す図。
【図4】本実施形態による部材在庫管理画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明による生産管理システム及び生産管理方法の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態による生産管理システムは、図1に示す如く、製品を出荷して販売する予定の製品の出荷販売数量と製品の製品在庫数量と製品を生産するために必要な部材情報とを格納する在庫管理データベース70と、前記製品の出荷販売数量を入力するための出荷販売数量入力部10と、製品毎の生産に必要な部材名及び数量を入力するための必要部材入力部40と、製品毎の生産に必要な生産工程を入力するための生産工程入力部50と、製品生産の手配数量を入力するための生産手配数量入力部20と、前記在庫管理データベース70に格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部10によって入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部30及び前記在庫管理データベース70に格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部10によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定在庫数計算部60並びに表示部を含むコンピュータである生産管理サーバ90とから構成される。なお、前記製品推定在庫数計算部30及び必要部材入力部40は、コンピュータを稼働させるソフトウェアによって構成される。
【0012】
本実施形態による生産管理サーバ90の表示部に表示する管理画面は、図2〜図4に示す如く、ユーザ及び製品毎の出荷実績・生産実績・在庫数量実績と今後の出荷予定数量・在庫予定数量の各項目を日付毎に表示する出荷・販売生産計画表画面100と、ユーザ及び製品毎に必要な部材名及び部材数量を日付毎に表示する生産計画表画面200と、発注が必要な部材名及び部材在庫数量及び部材発注数量を部品メーカのサプライヤ毎に表示する部材在庫管理画面300とを1画面に並べて表示される。
【0013】
このように構成された生産管理システムは、出荷製品数量の変更が生じ、管理者が出荷販売数量入力部10を用いて出荷・販売生産計画表画面100の数量入力欄101に訂正製品数量を入力したとき、前記生産管理サーバ90の製品推定在庫数計算部30が前記在庫管理データベース70に格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部10によって入力された出荷販売数量を減算計算して出荷・販売生産計画表画面100の在庫数反映欄102に表示させる工程と、前記生産管理サーバ90の部材推定在庫数計算部60が、前記在庫管理データベース70に格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部10によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算して生産計画表画面200の必要部材数量自動計算欄201に必要部材数量を日付毎に表示する工程と、前記在庫管理データベース70に格納された部材在庫数量から前記必要部材数量自動計算欄201に表示した必要部材数量を減算計算し、部材在庫数反映欄301に表示すると共に発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄302とを表示させる工程とを実行することによって、訂正製品数量を出荷・販売生産計画表画面100の数量入力欄101への入力に応じて、製品の在庫数量の在庫数反映欄102への表示し、訂正に伴う必要部材数量の必要部材数量自動計算欄201へ表示し、管理者が前記製品の在庫数量及び必要部材数量を参照して発注が必要な部材名及び発注部材数量を部材在庫管理画面300の発注数量入力欄302に入力することができ、従って入力項目に変更があった場合であっても推定在庫数量を同一画面上で容易に確認することができる。
【符号の説明】
【0014】
10 出荷販売数量入力部、20 生産手配数量入力部、
30 製品推定在庫数計算部、40 必要部材入力部、50 生産工程入力部、
60 部材推定在庫数計算部、70 在庫管理データベース、90 生産管理サーバ、
100 出荷・販売生産計画表画面、101 数量入力欄、102 在庫数反映欄、
200 生産計画表画面、201 必要部材数量自動計算欄、
300 部材在庫管理画面、301 部材在庫数反映欄、302 発注数量入力欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品出荷予定の出荷販売数量と製品の製品在庫数量と製品を生産するために必要な部材情報とを格納する在庫管理データベースと、前記製品の出荷販売数量を入力するための出荷販売数量入力部と、製品毎の生産に必要な部材名及び数量を入力するための必要部材入力部と、製品毎の生産に必要な生産工程を入力するための生産工程入力部と、製品生産の手配数量を入力するための生産手配数量入力部と、前記在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部及び前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定材数計算部並びに表示部を含む生産管理サーバとを備えた生産管理システムであって、
前記生産管理サーバが、前記表示部にユーザ及び製品毎の出荷実績・生産実績・在庫数量実績と今後の出荷予定数量・在庫予定数量の各項目を日付毎に表示する出荷・販売生産計画表画面と、ユーザ及び製品毎に必要な部材名及び部材数量を日付毎に表示する生産計画表画面と、発注が必要な部材名及び部材在庫数量及び部材発注数量を部品メーカのサプライヤ毎に表示する部材在庫管理画面とを1画面に並べて表示する機能と、
前記出荷販売数量入力部を用いて出荷・販売生産計画表画面の数量入力欄に訂正製品数量が入力されたとき、
前記製品推定在庫数計算部が、在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記入力された出荷販売数量を減算計算して出荷・販売生産計画表画面の在庫数反映欄に表示させる機能と、
前記部材推定材数計算部が、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算して生産計画表画面の必要部材数量自動計算欄に必要部材数量を日付毎に表示する機能と、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記必要部材数量自動計算欄に表示した必要部材数量を減算計算し、部材在庫数反映欄に表示すると共に発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄とを表示させる機能とを実行することを特徴とする生産管理システム。
【請求項2】
製品出荷予定の出荷販売数量と製品の製品在庫数量と製品を生産するために必要な部材情報とを格納する在庫管理データベースと、前記製品の出荷販売数量を入力するための出荷販売数量入力部と、製品毎の生産に必要な部材名及び数量を入力するための必要部材入力部と、製品毎の生産に必要な生産工程を入力するための生産工程入力部と、製品生産の手配数量を入力するための生産手配数量入力部と、前記在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量を減算計算する製品推定在庫数計算部及び前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記出荷販売数量入力部によって入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算する部材推定材数計算部並びに表示部を含む生産管理サーバとを備え、該生産管理サーバが、前記表示部にユーザ及び製品毎の出荷実績・生産実績・在庫数量実績と今後の出荷予定数量・在庫予定数量の各項目を日付毎に表示する出荷・販売生産計画表画面と、ユーザ及び製品毎に必要な部材名及び部材数量を日付毎に表示する生産計画表画面と、発注が必要な部材名及び部材在庫数量及び部材発注数量を部品メーカのサプライヤ毎に表示する部材在庫管理画面とを1画面に並べて表示するコンピュータシステムの生産管理方法であって、
前記生産管理サーバに、
前記出荷販売数量入力部を用いて出荷・販売生産計画表画面の数量入力欄に訂正製品数量が入力されたとき、
前記製品推定在庫数計算部に、在庫管理データベースに格納された製品在庫数量から前記入力された出荷販売数量を減算計算して出荷・販売生産計画表画面の在庫数反映欄に表示させる工程と、
前記部材推定材数計算部に、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記入力された出荷販売数量に必要な在庫部材数量を減算計算して生産計画表画面の必要部材数量自動計算欄に必要部材数量を日付毎に表示する工程と、前記在庫管理データベースに格納された部材在庫数量から前記必要部材数量自動計算欄に表示した必要部材数量を減算計算し、部材在庫数反映欄に表示すると共に発注が必要な部材数量を入力するための発注数量入力欄とを表示させる工程とを実行させることを特徴とする生産管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−101489(P2013−101489A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−244724(P2011−244724)
【出願日】平成23年11月8日(2011.11.8)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】