説明

画像処理システムおよび画像処理装置

【課題】遠隔地で撮像される画像を使用して簡便に、かつシームレスに再生することができるようにする。
【解決手段】本発明の画像処理システムにおいては、携帯端末は画像を撮像し、画像に関する画像データを記憶し、画像データが更新されたことを検知し、画像データが更新されたことが検知された場合、新たな画像データを情報管理装置に対して送信し、画像処理装置は、画像を表示し、情報管理装置から情報管理装置の写真データベースが更新されたことを示す更新通知を受信し、更新通知が受信された後、写真データベースに新たに記憶された画像データを情報管理装置から受信し、受信された画像データから特徴量を抽出し、抽出された画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成し、生成された前記スライドショーを前記表示手段を用いて再生することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理システムおよび画像処理装置に係り、特に、遠隔地で撮像される画像を使用してシームレスに再生することができるようにした画像処理システムおよび画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザがハードディスクなどに記録される画像を指定すると、指定された画像にエフェクト処理と呼ばれる編集処理を施し、予め用意された音楽(BGM)に合わせて画像を順次表示するコンテンツを作成する画像編集技術が知られている。また、このような画像編集技術に関連した技術として、予め定義されるテンプレートによって、ユーザが保有する画像の特徴量から類似写真を使用する一連の動画(スライドショー)を生成する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に提案される技術によれば、テンプレートファイルには、静止画または動画が挿入される素材枠、画像に対するエフェクト、画像の再生中に流れる楽曲であるBGM、および画像と画像の切替え方式であるトランジションが、タイムコードに応じて予め定義されており、動画作成装置は、ユーザにより選択されたテンプレートファイルの素材枠それぞれのメタデータを解析するとともに、ユーザが保有する画像のメタデータも解析し、メタデータが一致する画像を、テンプレートファイルの素材枠に挿入する。これにより、楽曲やエフェクトなどによる効果的な演出を有する動画データをより簡単に作成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−55152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に提案される技術では、あくまでも動画作成装置の内部に記録される画像を用いて画像編集処理を行い、予め用意された音楽に合わせて画像を順次表示するコンテンツを作成するにすぎない。そのため、従来の動画作成装置は、動画作成装置に対して遠隔地に存在する携帯端末(携帯電話機など)が撮像する画像を逐次取得し、逐次取得される画像をシームレスに再生することはできない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、遠隔地で撮像される画像を使用して簡便に、かつシームレスに再生することができる画像処理システムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像処理システムは、上述した課題を解決するために、携帯端末と、携帯端末とネットワークを介して接続されて携帯端末に同期して動作可能な情報管理装置と、情報管理装置とネットワークを介して接続されて情報管理装置に同期して動作可能な画像処理装置を備える画像処理システムにおいて、携帯端末は、画像を撮像し、撮像される画像に関する画像データを記憶し、記憶される画像データが更新されたことを検知し、記憶される画像データが更新されたことが検知された場合、記憶される新たな画像データを情報管理装置に対して送信し、情報管理装置は、携帯端末から携帯端末に記憶される新たな画像データを受信し、受信された新たな画像データを写真データベースに記憶し、写真データベースが更新されたことを検知し、写真データベースが更新されたことが検知された場合、写真データベースが更新されたことを示す更新通知を携帯端末と画像処理装置に送信し、画像処理装置は、画像を表示し、情報管理装置から情報管理装置の写真データベースが更新されたことを示す更新通知を受信し、更新通知が受信された後、情報管理装置の写真データベースに新たに記憶された画像データを情報管理装置から受信し、受信された画像データから特徴量を抽出し、抽出された画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成し、生成されたスライドショーを再生することを含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の画像処理装置は、上述した課題を解決するために、画像を表示する表示手段と、情報管理装置とネットワークを介して接続され、この情報管理装置の写真データベースに新たに記憶された画像データを取得する画像データ取得手段と、画像データ受信手段により受信された画像データから特徴量を抽出する抽出手段と、抽出出段により抽出された画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成する生成手段と、生成手段により生成されたスライドショーを表示手段を用いて再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、遠隔地で撮像される画像を使用して簡便に、かつシームレスに再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係る画像処理システムの全体の概略的な構成を示す図。
【図2】携帯端末、サーバ、および画像処理装置における一連の処理を説明するシーケンス図。
【図3】携帯端末、サーバ、および画像処理装置における一連の処理を説明するシーケンス図。
【図4】デフォルトのスライドショーの例を示す図。
【図5】(A)は、画像処理装置の記憶部に格納される写真特徴量テーブルの構成例を示し、(B)は画像処理装置の記憶部に格納される顔検出IDテーブルの構成例を示し、(C)は、画像処理装置の制御部が生成する素材リストの例を示す図。
【図6】(A)乃至(C)は顔を使用しない場合のエフェクトの例1を示し、(D)乃至(F)は顔を使用する場合のエフェクトの例2を示す図。
【図7】デフォルトのスライドショーの再生から新たなスライドショーが再生された後、再度デフォルトのスライドショーが再生される流れを示す図。
【図8】デフォルトのスライドショーの再生から新たなスライドショーが再生された後、再度デフォルトのスライドショーが再生される流れを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理システム1の全体の概略的な構成を表している。画像処理システム1には、通信サービスの提供エリアを所望の大きさに分割したセル内に固定無線局である基地局が複数設置される。各基地局には、本実施形態に係る携帯端末11が無線接続される。各基地局は、携帯電話通信網に接続する。携帯電話機通信網は、インターネット12に接続される。なお、図1の場合、携帯電話通信網に対して基地局を介して接続される携帯端末11は簡略的に1つ図示されるが、本実施形態においては、携帯電話通信網に対して基地局を介して接続される携帯端末11は複数である場合を想定する。また、本実施形態では、携帯端末11とサーバ13、画像処理装置16によって画像処理システム1が構成されているものとして説明するが、携帯端末11は、必ずしも携帯可能な装置である必要は無く、取得した画像をサーバに送信することができればよい。
【0011】
携帯端末11は、制御部21、記憶部22、操作部23、通信部24、およびCCD(Charge Coupled Device)カメラからなるカメラ25を備える。勿論、携帯端末11は、表示部を備えるようにしてもよい。携帯端末11の制御部21は、携帯端末11を統括的に制御する。携帯端末11は、例えばW-CDMAと呼ばれる符号分割多元接続方式によって無線接続されてもよいし、他の無線接続方式を用いるようにしてもよい。例えばGSMの接続方式を用いた場合、デジタル変調方式としてGMSK(Gaussian Filtered Minimum Shift Keying)が用いられる。携帯端末11は、ユーザにより操作部23が操作されることにより、カメラ25を用いて画像を撮像し、撮像された画像に関する画像信号をデジタル化して所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化することにより画像データを生成する。携帯端末11は、生成された画像データを記憶部22に記憶する。また、携帯端末11上で動作する制御プログラムは、記憶部22に新たな画像データが記憶されて記憶部22に記憶される画像データが更新されたことを検知すると、記憶部22から新たな画像データを読み出し、読み出された画像データを、通信部24を介してインターネット12を経由してサーバ13に送信する。携帯端末11上で動作する制御プログラムが記憶部22に記憶される画像データが更新されたことを検知する方法として、例えば、制御プログラムは、記憶部22が格納する特定のフォルダを所要の期間ごとに定期的に監視し、特定のフォルダに変更があるか否かを検知する。
【0012】
インターネット12には、各携帯端末11から携帯電話通信網を介して適宜送信される画像データ(写真に関する情報)を管理するサーバ13が接続される。サーバ13は、写真データベース14が格納される記憶部を有する。サーバ13は、携帯電話通信網12を介して各携帯端末11から新たな画像データを逐次受信し、受信された新たな画像データをサーバ13の写真データベース14に保存する。サーバ13は、記憶部の写真データベース14に新たな画像データを保存することにより写真データベース14を変更(更新)した場合、写真データベースを更新したことを、サーバ13にインターネット12および携帯電話通信網を介して接続される携帯端末11(新たな画像データをサーバ13に送信した携帯端末11)に通知するとともに、サーバ13にインターネット15を介して接続される画像処理装置16に写真データベース14を更新したことを通知する。サーバ13は、公共のファイル共有サービスを提供するインターネット上のサーバを想定する。
【0013】
画像処理装置16は、例えば携帯電話機やPC(Personal Computer)である。画像処理装置16は、制御部31、記憶部32、通信部33、外部出力装置34、および表示装置35を備える。画像処理装置16の制御部31は、画像処理装置16を統括的に制御する。画像処理装置16は、インターネット15と有線または無線を介して接続する。画像処理装置16は、写真データベース14を更新したことを示す更新通知をサーバ13からインターネット15を介して受信すると、サーバ13に対して新たに写真データベース14に保存された画像データを取得するための取得要求をインターネット15を介して送信する。サーバ13は、画像処理装置16からの取得要求をインターネット15を介して受信すると、取得要求に従い、写真データベース14に新たに保存された画像データをインターネット15を介して画像処理装置16に送信する。画像処理装置16は、サーバ13からインターネット15を介して写真データベース14に新たに保存された画像データを受信し、受信された画像データを記憶部32の特定の記憶領域に保存(記憶)する。画像処理装置16は、記憶部32の特定の記憶領域での更新を検知・監視するための監視プログラムを実行しており、画像処理装置16の制御部31上で動作する監視プログラムが記憶部32の特定の記憶領域での更新を検知すると、監視プログラムは、記憶部32の特定の記憶領域に保存する画像データを読み出し、読み出された画像データを、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムに渡す。スライドショー生成・再生プログラムは、監視プログラムから渡された画像データから、画像データの特徴量を抽出してその特徴量を記憶部32に記憶するとともに、特徴量に基づいて、予め定義されるスライドショーのテンプレートファイルに従った一連のスライドショーを再構築(再構成)する。画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、再構築された一連のスライドショーを外部出力装置34を介して表示装置35に出力する。表示装置35は、例えばLCDや有機ELなどからなるディスプレイでもよいし、画像処理装置16の外部に存在するTV、電光掲示板、デジタルサイネージ、デジタルフォトフレームなどでもよい。このとき、画像処理装置16の外部に存在するTV、電光掲示板、デジタルサイネージ、デジタルフォトフレームは、画像処理装置16に接続される。勿論、画像処理装置16の外部出力装置34に1つの携帯端末11が接続され、再構築された一連のスライドショーを外部出力装置34を介して携帯端末11の表示部に表示するようにしてもよい。
【0014】
図2と図3のシーケンス図を参照して、図1の携帯端末11、サーバ13、および画像処理装置16における一連の処理を説明する。
【0015】
ステップS1において、携帯端末11の制御部21は、通信部24を制御し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求をネットワーク12を介してサーバ13に送信する。サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求とは、サーバ13におけるファイル共有サービスを利用する場合に、サーバ13に接続される装置を認証するための手続きである。サーバ13は、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求を受信すると、携帯端末11とサーバ13との間での認証を行い、ステップS11で、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求に対する応答を携帯端末11に対してネットワーク12を介して送信する。携帯端末11の通信部24は、サーバ13からのサインイン応答を受信する。これにより、携帯端末11とサーバ13との間でサインイン手続きが完了し、携帯端末11は、サーバ13と同期して動作することが可能となる。
【0016】
ステップS31において、画像処理装置16の制御部31は、通信部33を制御し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求をネットワーク15を介してサーバ13に送信する。サーバ13は、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求を受信すると、画像処理装置16とサーバ13との間での認証を行い、ステップS12で、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求に対する応答を画像処理装置16に対してネットワーク15を介して送信する。画像処理装置の通信部33は、サーバ13からのサインイン応答を受信する。これにより、画像処理装置16とサーバ13との間でサインイン手続きが完了し、画像処理装置16は、サーバ13と同期して動作することが可能となる。
【0017】
なお、画像処理装置とサーバ13との間でサインインの手続きが完了し、サーバ13の写真データベースに画像が記憶されていない場合や、サーバ13の写真データベースから画像を取得して新たなスライドショーの再生を開始するまでの間に、画像処理装置16の制御部31は、表示装置35を制御し、既に記憶部32に記憶されている画像データを用いたスライドショー(デフォルトのスライドショー)を再生する。具体的には、画像処理装置16の制御部31は、予め定義されるスライドショーのテンプレートファイル(エフェクト番号により示されるテンプレート(エフェクトと呼ばれる))に従った一連のデフォルトのスライドショーを外部出力装置34を介して表示装置35に表示させる。図4は、デフォルトのスライドショーの例を示す。図4の場合、15種類のエフェクトからなるデフォルトのスライドショーであり、スライドショーはスライド1乃至スライド15により構成される。スライド1は、エフェクト番号1001に従ったスライドである。以下、同様である。なお、図4の場合、15種類のエフェクトからなるデフォルトのスライドショーを明示的に記載したが、このような場合限られない。すなわち、図4の15種類のエフェクトはあくまでも15種類以上の多数のエフェクトの中から選択されたエフェクトにすぎず、14種類以下のエフェクトからならデフォルトのスライドショーでもよいし、16種類以上のエフェクトからならデフォルトのスライドショーでもよい。エフェクトの種類も15種類以上でもよいし、15種類未満でもよい。そして、デフォルトのスライドショーを構成するエフェクトの種類は任意に設定可能である。
【0018】
ステップS2において、携帯端末11の制御部21は、ユーザにより操作部23が操作されることによりカメラ25を制御し、カメラ25を用いて画像を撮像する。携帯端末11の制御部21は、撮像された画像に関する画像信号をデジタル化して所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化することにより画像データを生成する。なお、携帯端末11を用いた画像の撮像処理は、画像処理装置16との処理とは関係なくユーザの操作により任意のタイミングで行われる。ステップS3において、携帯端末11は、生成された画像データを記憶部22に記憶する。ステップS4において、携帯端末11の制御部21上で動作する制御プログラムは、記憶部22に新たな画像データが記憶されて記憶部22に記憶される画像データが更新されたことを検知する。ステップS5において、携帯端末11の制御部21上で動作する制御プログラムは、記憶部22から新たな画像データを読み出し、読み出された画像データを、通信部24を介してインターネット12を経由してサーバ13に送信する。
【0019】
ステップS13において、サーバ13は、いずれかの携帯端末11からの新たな画像データをインターネット12および携帯電話通信網を介して受信する。ステップS14において、サーバ13は、受信された携帯端末11からの新たな画像データをサーバ13の写真データベース14に保存(記憶)する。ステップS15において、サーバ13は、記憶部の写真データベース14に新たな画像データを保存することにより写真データベース14を変更(更新)したことを検知する。ステップS16において、サーバ13は、記憶部の写真データベース14に新たな画像データを保存することにより写真データベース14を変更(更新)したことを検知した場合、写真データベース14を更新したことを、サーバ13にインターネット12および携帯電話通信網を介して接続される携帯端末11(新たな画像データをサーバ13に送信した携帯端末11)に通知するとともに、サーバ13にインターネット15を介して接続される画像処理装置16に写真データベースを更新したことを通知する。
【0020】
ステップS33において、画像処理装置16の通信部33は、写真データベース14を更新したことを示す更新通知をサーバ13からインターネット15を介して受信する。なお、図2と図3の場合、画像処理装置16の通信部33が写真データベース14を更新したことを示す更新通知をサーバ13から受信したとき、ステップS32におけるデフォルトのスライドショーの再生は終了しているものとする。画像処理装置16の制御部31は、通信部33を制御し、サーバ13に対して新たに写真データベース14に保存された画像データを取得するための取得要求をインターネット15を介して送信する。ステップS17において、サーバ13は、画像処理装置16からの取得要求をインターネット15を介して受信すると、取得要求に従い、写真データベース14に新たに保存された画像データをインターネット15を介して画像処理装置16に送信する。ステップS34において、画像処理装置16の通信部33は、サーバ13からインターネット15を介して写真データベース14に新たに保存された画像データを受信する。画像処理装置16の制御部31は、受信された画像データを記憶部32の特定の記憶領域に保存する。ステップS35において、画像処理装置16の制御部31は、記憶部32の特定の記憶領域での更新を検知・監視するための監視プログラムを実行し、画像処理装置16の制御部31上で動作する監視プログラムが記憶部32の特定の記憶領域での更新を検知する。
【0021】
画像処理装置16の制御部31上で動作する監視プログラムは、記憶部32の特定の記憶領域に保存する画像データを読み出し、読み出された画像データを、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムに渡す。ステップS34において、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、監視プログラムから渡された画像データから画像データの特徴量を抽出し(インデキシングし)、抽出された特徴量を記述したメタデータ(ファイル)を生成する。具体的には、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、画像データから、写真ID,写真のファイルサイズ、写真に対応する画像データの生成時刻などの写真に関する情報(以降、特徴量と称する)を抽出してこの特徴量を記述したメタデータを生成する。また、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、画像データから顔を検出し、顔に関する特徴量(例えば顔検出数や検出した顔の位置)を抽出してこの特徴量を記述したメタデータを生成する。画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、生成された画像データに関するメタデータを記憶部32の写真特徴量テーブルに記憶する。
【0022】
図5(A)は、画像処理装置16の記憶部32に格納される写真特徴量テーブルの構成例を示す。図5(B)は、画像処理装置16の記憶部32に格納される顔検出IDテーブルの構成例を示す。図5(A)の写真特徴量テーブルが示すように、写真ごとに生成されたメタデータがレコード1、レコード2、…として記述される。例えば図4(A)の写真特徴量テーブルでは、レコード1の写真IDは「1」であり、ファイルパスは「hoge/photo/pic1.jpg」であり、ファイルサイズは「256(Mbyte)」であり、生成時刻は「2009:05:29 12:00:30」であり、MIMETYPEは「jpeg」であり、画像幅は「1600」であり、画像高さは「1200」であり、画像向き(回転角)は「0°」であり、顔検出数は「3」であり、顔検出IDは「1,2,3」である。
【0023】
図5(B)が示す顔検出IDテーブルが示すように、写真ごとに取得される顔の特徴量が記述されたメタデータがレコード1、レコード2、…として記述される。例えば、図5(B)の顔検出IDテーブルでは、レコード1の顔検出IDは「1」であり、人物IDは「1」であり、正面度は「80」であり、左位置は「100(位置を示す数値)」であり、右位置は「200(位置を示す数値)」であり、上位置は「800(位置を示す数値)」であり、下位置は「900(位置を示す数値)」であり、写真IDは「1」である。
【0024】
ステップS36において、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、記憶部32のテーブルに記憶された画像データ(写真)に関する特徴量に基づいて、予め定義されるスライドショーのテンプレートファイル(エフェクト番号により示されるテンプレート(エフェクトと呼ばれる))に従った一連のスライドショーを新たに生成する。具体的には、画像処理装置16の制御部31上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、記憶部32のテーブルに記憶された画像データに関する特徴量に基づいて、新たに生成するスライドショーのテンプレートファイルの再生順番、そのテンプレートファイルで使用される素材としての写真ID、各テンプレートファイルの再生時間(シーン長さ)などを決定し、素材リスト(ファイル)を生成する。すなわち、スライドショーの生成は「素材リストの生成」を意味する。図5(C)は、画像処理装置16の制御部31が生成する素材リストの例を示す。図5(C)が示すように、画像処理装置16の制御部31が生成する素材リストには、新たなスライドショーを構成するシーンごとにエフェクト番号、素材や素材数、シーン長さなどが対応付けられる。
【0025】
図6(A)乃至(C)は顔の特徴量を使用しない場合のエフェクトの例1を示し、図6(D)乃至(F)は顔の特徴量を使用する場合のエフェクトの例2を示す。図6(A)乃至(C)は時系列的に配列されており、図6(D)乃至(F)も同様である。エフェクトの例1の場合、2枚の写真(画像データ)が使用され、図6(A)で1枚目の写真が表示され、図6(B)で2枚目の写真が右隅からスライドインし、図6(C)で2枚目の写真が1枚目の写真に重畳して表示される。エフェクトの例2の場合、1枚の写真(画像データ)が使用され、図6(D)で写真が全体表示され、図6(E)で写真の顔の部分がズームアップし、図6(F)で写真の顔が中央で拡大表示される。
【0026】
なお、予め定義されるスライドショーのテンプレートファイルは種々のパターンが考えられる。図6(A)乃至(C)が示す顔を使用しない場合のエフェクトの例1以外にも、回転したり縮小拡大したり、画像データの全部または一部が透過するようにしたり、画像データに装飾を追加したり、画像データに枠を追加したり、画像データを上下左右に移動するようにしてもよい。また、図6(D)乃至(F)が示す顔を使用する場合のエフェクトの例2以外にも、顔の部分だけを抜き出したり、複数の顔を検出したら順に顔の部分を拡大してもよいし、顔の周辺領域の明るさを上げたり、反対に顔の周辺領域の明るさを下げたり、顔以外の部分をぼかしたり、顔の部分にマーカや装飾を追加するようにしてもよい。
【0027】
このとき、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、一連のスライドショーを新たに生成すると、新たな画像データに基づく新たなスライドショーが生成されたことをユーザに報知する。ユーザへの報知方法としては、例えば、予め設定された動画像データ(「新着ムービー」と称する)を、外部出力装置34を介して表示装置35に出力して再生しても良いし、表示装置35に新たなスライドショーが生成されたことを示す文字列を表示しても良いし、図示しないスピーカから報知音を出力しても良い。
【0028】
図7は、デフォルトのスライドショーの再生から新たなスライドショーが再生された後、再度デフォルトのスライドショーが再生される流れを示す。図7が示すように、一連のスライドショーを新たに生成すると、新たな画像データに基づく新たなスライドショーが生成されたことを示す新着ムービーが再生される。
【0029】
ステップS37において、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、生成(再構築)された一連の新たなスライドショーを外部出力装置34を介して表示装置35に出力して再生する。図7の場合、5種類のエフェクトからなる新たなスライドショーであり、新たなスライドショーはスライド1乃至スライド5により構成される。スライド1は、新着写真に基づくエフェクト番号1103に従ったスライドである。スライド2は、デフォルト写真2枚に基づくエフェクト番号1003に従ったスライドである。スライド3は、デフォルト写真2枚に基づくエフェクト番号1008に従ったスライドである。スライド4は、デフォルト写真2枚に基づくエフェクト番号1018に従ったスライドである。スライド5は、別の新着写真に基づくエフェクト番号1102に従ったスライドである。以下、同様である。なお、5種類以外のエフェクトからなるスライドショーでもよい。
【0030】
ステップS38において、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、新たに生成されたスライドショーの再生が終了すると、図7が示すようにデフォルトのスライドショーを再生する。
【0031】
なお、新たに生成されたスライドショーの再生後に、サーバ13の記憶部に新たに記憶された画像データ(新着写真)を削除するようにしてもよい。この場合、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、新たに生成されたスライドショーの再生が終了すると、新たな画像データ(新着写真)のインデックスを削除するとともに、画像処理装置16の記憶部32の特定の記憶領域に保存する新たな画像データ(新着写真)を削除する。これにより、新たな画像データ(新着写真)に基づいて新たな生成されたスライドショーの再生が終了すると、新たな画像データ(新着写真)を削除することができる。なお、携帯端末11または画像処理装置16でのユーザから削除操作が入力されたことやサーバ13からの削除依頼を受信したことをトリガとして、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、画像処理装置16の記憶部32の特定の記憶領域に保存する新たな画像データ(新着写真)を削除するようにしてもよい。
【0032】
その後、ステップS38の終了後、携帯端末11で画像の撮像が行われる場合は、再度携帯端末11でステップS2乃至S5までの処理が実行され、サーバ13でステップS13乃至S17までの処理が実行され、画像処理装置16でステップS32乃至S37までの処理が実行される。
【0033】
なお、図2と図3の場合、画像処理装置16の通信部33がサーバ13から、写真データベース14を更新したことを示す更新通知を受信したとき、ステップS32におけるデフォルトのスライドショーの再生は終了しているものとしたが、デフォルトのスライドショーや生成したスライドショーを繰り返し再生する場合や、デフォルトのスライドショーまたは生成したスライドショーの再生が完了するまでにサーバ13から新たな画像データを受信する場合も考えられる。そこで、画像処理装置16の通信部33がサーバ13から、写真データベース14を更新したことを示す更新通知を受信したときに、スライドショーが再生中の場合、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、新着の写真(画像データ)に基づいて新たなスライドショーを生成したとき、再生中のスライドショー(デフォルトのスライドショーまたは生成したスライドショー)の再生を一旦停止し、新たな写真(画像データ)に基づく新たなスライドショーが生成されたことを示す新着ムービーを再生し、その後、新たなスライドショーを再生するようにしてもよい。また、再生中のスライドショーが一通り再生完了した後に新たなスライドショーを再生するようにしても良い。
【0034】
再生中のスライドショーの再生を一旦停止する場合、画像処理装置16上で動作するスライドショー生成・再生プログラムは、図3のステップS36において新たなスライドショーを生成した後に、デフォルトのスライドショーの再生を一旦停止し、新たな写真(画像データ)に基づく新たなスライドショーが生成されたことを示す新着ムービーを再生する。その後、画像処理装置16はステップS37で、新たなスライドショーを再生する。
【0035】
図8は、デフォルトのスライドショーの再生から新たなスライドショーが再生された後、再度デフォルトのスライドショーが再生される流れを示す。図8が示すように、画像処理装置16は、一連のスライドショーを新たに生成すると、デフォルトのスライドショーの再生を一旦停止し、新たな写真(画像データ)に基づく新たなスライドショーが生成されたことを示す新着ムービーを再生する。そして、新たなスライドショーの再生が終了すると、デフォルトのスライドショーの再生を再開する。なお、新たなスライドショーの再生を開始するときに、再生中のスライドショーの再生中断位置を記憶しておき、新たなスライドショーの再生終了後に、新たなスライドショーを再生する前に再生中であったスライドショーの再生を記憶している再生中断位置から開始しても良い。
【0036】
以上の処理により、携帯端末11が撮像した画像を、画像処理装置16でよりシームレスに再生することができる。
【0037】
ところで、図2と図3の処理の場合、サーバ13は、携帯端末11からの新たな画像データを受信する度に、サーバ13の記憶部の写真データベース14に新たな画像データを保存することにより写真データベース14を変更(更新)したことを検知するようにしたが、このような場合に限られず、サーバ13は、各携帯端末11からの新たな画像データを逐次受信しつつ、例えば30分間隔で、サーバ13の記憶部の写真データベース14に新たに保存される画像データを監視し、写真データベース14を変更(更新)したことを検知するようにしてもよい。この場合、サーバ13は、30分間で新たに受信した複数の画像データ(写真)を画像処理装置16からの取得要求に従って画像処理装置16に送信し、画像処理装置16は、30分間で新たに受信した複数の画像データ(写真)に基づいて新たなスライドショーを生成して再生するようにしてもよい。
【0038】
また、各携帯端末11を所有する各ユーザが、携帯端末11と同期して動作可能なサーバ13にアップロードしたくない新たな画像データ(写真)がある場合、携帯端末11は、サーバ13に対してインターネット12を介して送信しないようにしてもよい。具体的には、図2のステップS2で、携帯端末11の制御部21がユーザにより操作部23が操作されることによりカメラ25を用いて画像を撮像する場合に、携帯端末11の制御部21は、携帯端末11の表示部に、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードするか否かに関するダイアログを表示させる。ユーザは、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードするか否かに関するダイアログ上で「Yes」または「No」のコマンドを選択する。携帯端末11は、ダイアログ上で選択された「Yes」または「No」のコマンドに従い、ステップS5の処理でサーバ13に新たな画像データを送信するか否かを判断する。すなわち、携帯端末11は、ダイアログ上でユーザにより「Yes」のコマンドが選択された場合、ステップS5の処理でサーバ13に新たな画像データをインターネット12を介して送信する。一方、携帯端末11は、ダイアログ上でユーザにより「No」のコマンドが選択された場合、ステップS5の処理でサーバ13に新たな画像データをインターネット12を介して送信しない。これにより、ユーザの好みに応じて、携帯端末11と同期して動作可能なサーバ13に対して、新たな画像データを送信するか否かを決定することができる。
【0039】
また、ユーザは、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードするか否かに関するダイアログ上で、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードするか否かに関するダイアログ上で「Yes」または「No」のコマンドを選択するようにしたが、このような場合に限られず、携帯端末11は、ユーザにより操作部23が操作されることにより、予め、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードするか否かに関する設定をするようにしてもよい。具体的には、携帯端末11は、カメラ25による撮影時間帯が午後10時から午前7時までの場合にサーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードしないとの設定を予めしておき、カメラ25による撮影時間帯が午後10時から午前7時までの場合に携帯端末11がカメラ25を用いて新たな画像を撮像したとしても、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信しない。一方、カメラ25による撮影時間帯が午後10時から午前7時までの間以外である場合に携帯端末11がカメラ25を用いて新たな画像を撮像したとしても、携帯端末11は、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信する。
【0040】
同様に、携帯端末11は、カメラ25による撮影モードが風景に対する撮影モードである場合、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードしないとの設定を予めしておき、カメラ25による撮影モードが風景に対する撮影モードである場合に携帯端末11がカメラ25を用いて新たな画像を撮像したとしても、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信しない。一方、カメラ25による撮影モードが人物に対する撮影モードである場合、携帯端末11は、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信する。
【0041】
また、携帯端末11は、カメラ25により撮影された画像に顔がない場合、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードしないとの設定を予めしておき、カメラ25による撮影モードが風景に対する撮影モードである場合に携帯端末11がカメラ25を用いて新たな画像を撮像したとしても、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信しない。一方、カメラ25により撮影された画像に顔がある場合、携帯端末11は、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信する。これにより、人物の最新の様子がリアルタイムにサーバ13に送信されて写真データベース14が更新される。
【0042】
さらに、携帯端末11は、カメラ25により撮影された画像が基準値よりも小さい(基準値の解像度よりも小さい)場合、サーバ13に新たに撮像した画像データ(写真)をアップロードしないとの設定を予めしておき、カメラ25により撮影された画像が基準値よりも小さい(基準値の解像度よりも小さい)場合に携帯端末11がカメラ25を用いて新たな画像を撮像したとしても、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信しない。一方、カメラ25により撮影された画像が基準値以上である(基準値の解像度以上である)場合、携帯端末11は、上記の設定により、サーバ13に対して新たな画像データを送信する。これにより、携帯端末11は、画像処理装置16の表示装置35で表示してもその画面上で目が粗くならない写真のみを選択的にサーバ13にアップロードすることができ、画像処理装置16は、これらの写真に基づいて新たなスライドショーを生成することができる。
【0043】
なお、図2の場合、ステップS1で、携帯端末11の制御部21は、通信部24を制御し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインイン要求をネットワーク12を介してサーバ13に送信し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのサインインを行うようにしたが、このような場合に限られず、携帯端末11における撮影状況に応じてサーバ13へのサインイン(ログイン)するアカウントを選択するようにして、サーバ13で保存される画像を共有する相手やグループを選択するようにしてもよい。
【0044】
例えばステップS1で、月曜日乃至金曜日までの場合、携帯端末11の制御部21は、ユーザにより操作部23が操作されることによりユーザが勤務する会社で共有するアカウントの入力を受け付け、通信部24を制御し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのこのアカウントを用いたサインイン要求をネットワーク12を介してサーバ13に送信する。これにより、ユーザが勤務する会社で共有するアカウントを用いてサーバ13にサインインすることができ、サーバ13で保存される画像を会社における人のグループで共有することができる。一方、ステップS1で、土曜日乃至日曜日までの場合、携帯端末11の制御部21は、ユーザにより操作部23が操作されることによりユーザの家族で共有するアカウントの入力を受け付け、通信部24を制御し、サーバ13におけるファイル共有サービスへのこのアカウントを用いたサインイン要求をネットワーク12を介してサーバ13に送信する。これにより、ユーザの家族が共有するアカウントを用いてサーバ13にサインインすることができ、サーバ13で保存される画像をユーザの家族で共有することができる。
【0045】
なお、図2と図3の場合、画像処理装置16のみが新たな画像データの特徴量を抽出し、新たな画像データに基づく新たなスライドショーを生成するようにしたが、このような場合に限られず、例えば画像処理装置16だけでなく携帯端末11も画像データの特徴量を抽出し(インデキシングし)、抽出された特徴量を記述したメタデータ(ファイル)を生成し、画像データ(写真)に関する特徴量に基づいて、予め定義されるスライドショーのテンプレートファイル(エフェクト番号により示されるテンプレート(エフェクトと呼ばれる))に従った一連のスライドショーを新たに生成するようにしてもよい。
【0046】
本実施形態に係る画像処理システム1は、携帯端末11と、携帯端末11とネットワーク12を介して接続されて携帯端末11に同期して動作可能な情報管理装置(サーバ13)、情報管理装置とネットワーク15を介して接続されて情報管理装置に同期して動作可能な画像処理装置16を備える画像処理システムであり、携帯端末11は、画像を撮像し、撮像される画像に関する画像データを記憶し、記憶される画像データが更新されたことを検知し、記憶される画像データが更新されたことが検知された場合、記憶される新たな画像データを情報管理装置に対して送信し、情報管理装置は、携帯端末11から携帯端末11に記憶される新たな画像データを受信し、受信された新たな画像データを写真データベースに記憶し、写真データベースが更新されたことを検知し、写真データベースが更新されたことが検知された場合、写真データベースが更新されたことを示す更新通知を携帯端末11と画像処理装置16に送信し、画像処理装置16は、画像を表示し、情報管理装置から情報管理装置の写真データベースが更新されたことを示す更新通知を受信し、更新通知が受信された後、情報管理装置の写真データベースに新たに記憶された画像データを情報管理装置から受信し、受信された画像データから特徴量を抽出し、抽出された画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成し、生成されたスライドショーを再生することができる。これにより、携帯端末11が写真を撮影した場合に、携帯端末11が撮影した画像を使用してスライドショーを自動的に生成することができ、遠隔地で撮像される画像を使用して、ユーザによる操作なく簡便に、かつシームレスに表示装置35で再生することができる。
【符号の説明】
【0047】
1…画像処理システム、11…携帯端末、12…インターネット、13…サーバ、14…写真データベース、15…インターネット、16…画像処理装置、21…制御部、22…記憶部、23…操作部、24…通信部、25…カメラ、31…制御部、32…記憶部、33…通信部、34…外部出力装置、35…表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、前記携帯端末とネットワークを介して接続されて前記携帯端末に同期して動作可能な情報管理装置と、前記情報管理装置とネットワークを介して接続されて前記情報管理装置に同期して動作可能な画像処理装置を備える画像処理システムにおいて、
前記携帯端末は、
画像を撮像し、
撮像される画像に関する画像データを記憶し、
記憶される画像データが更新されたことを検知し、
記憶される画像データが更新されたことが検知された場合、記憶される新たな画像データを前記情報管理装置に対して送信し、
前記情報管理装置は、
前記携帯端末から、前記携帯端末に記憶される新たな画像データを受信し、
受信された新たな前記画像データを写真データベースに記憶し、
前記写真データベースが更新されたことを検知し、
前記写真データベースが更新されたことが検知された場合、前記写真データベースが更新されたことを示す更新通知を前記携帯端末と前記画像処理装置に送信し、
前記画像処理装置は、
画像を表示し、
前記情報管理装置から、前記情報管理装置の前記写真データベースが更新されたことを示す前記更新通知を受信し、
前記更新通知が受信された後、前記情報管理装置の前記写真データベースに新たに記憶された画像データを前記情報管理装置から受信し、
受信された前記画像データから特徴量を抽出し、
抽出された前記画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成し、
生成された前記スライドショーを再生することを含むことを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
画像を表示する表示手段と、
情報管理装置とネットワークを介して接続され、この前記情報管理装置の写真データベースに新たに記憶された画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ受信手段により受信された前記画像データから特徴量を抽出する抽出手段と、
前記抽出出段により抽出された前記画像データの特徴量に基づいて、予め定義されるテンプレートファイルに従ったスライドショーを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記スライドショーを前記表示手段を用いて再生する再生手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記再生手段によってスライドショーの再生中に、前記生成手段により前記スライドショーが生成された場合、前記再生手段は、前記再生中のスライドショーを停止し、前記生成手段により生成された前記スライドショーの再生を開始することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像データ受信手段により受信された新たな前記画像データを記憶する記憶手段と、
前記再生手段により前記画像データ受信手段によって受信された画像データに基づくスライドショーの再生が終了した場合、前記画像データ受信手段によって受信された画像データを前記記憶手段から削除する削除手段とをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−81509(P2011−81509A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231772(P2009−231772)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】