説明

画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システム

【課題】 市場で既に稼動済みの機器内に蓄積さている画像の検索性を向上し、蓄積画像の有効利用を可能とする画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムを提供する。
【解決手段】 画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない第1の装置と、該メタデータ生成手段を搭載する第2の装置とがネットワークを介して接続されており、第1の装置が画像データを蓄積し、前記第1の装置から前記第2の装置に前記蓄積された画像データに対するメタデータの生成を依頼して、前記第2の装置が搭載するメタデータ生成手段によりメタデータを生成し、前記第1の装置から前記第2の装置に前記生成されたメタデータを使用した前記蓄積された画像データの検索を依頼して、前記第2の装置が搭載する検索手段により高機能の検索を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムに関する。例えば、画像蓄積可能なデジタル機器において、市場での稼動後に蓄積画像の検索を可能とする画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル複合機には、コピー機能、プリンタ機能、FAX機能、スキャン機能等に加え、大容量記憶装置が搭載されることにより、入力画像を蓄積して再利用可能とする画像蓄積サーバとしての機能も搭載されてきている。かかる画像蓄積サーバ機能を果たすため、従来は、画像の蓄積時に特定のメールBOXやディレクトリへ保存することにより、再利用時にはメールBOXやディレクトリ指定及びそのファイル名により利用する画像を特定可能としていた。
【0003】
しかしながら、デジタル複合機に搭載される大容量記憶装置の容量は増大しつつあり、蓄積可能な画像の量も増大してきている。蓄積可能な画像量が増えることにより、前記メールBOXやディレクト指定による蓄積画像の特定には限界が来ている。
【0004】
この問題を解決するため、画像蓄積サーバに蓄積されている画像から所望の画像を特定する方法として、蓄積画像と共にテキストデータをメタデータとして保存し検索に利用するという方法がある。メタデータは、入力画像に対し文字認識処理を施して画像に含まれる文字情報を抽出することが可能である(例えば、特許文献1)。PC等から印刷データがPDL(Page Description Language)データとして通知される場合は、PDLデータをラスタライズしてラスタ画像とした後、ラスタ画像に文字認識処理を施し文字列情報を抽出する。
【0005】
また、近年では、画像処理技術の進歩により所望の画像を特定する他の方法として、検索対象として画像を使用し、該画像の画像特徴量を利用することで、検索対象画像に近い画像を含む蓄積画像を検索する画像検索という方法もある。
【特許文献1】特開2004-215067公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、市場で既に稼動している従来のデジタル複合機には、メタデータの生成及び検索、また画像特徴量による検索などの新規技術が搭載されておらず、旧来のファイル名等による蓄積画像の特定しかできない。そのため、既に稼動済みの機器内にある蓄積画像の有効利用がすすまないといった課題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、市場で既に稼動済みの機器内に蓄積さている画像の検索性を向上し、蓄積画像の有効利用を可能とする画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の画像処理システムは、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない第1の装置と、該メタデータ生成手段を搭載する第2の装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムであって、前記第1の装置が、画像データを蓄積する蓄積手段と、前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を前記第2の装置に依頼するメタデータ生成依頼手段とを備え、前記第2の装置が、メタデータ生成手段と、前記第1の装置の前記メタデータ生成依頼手段からのメタデータ生成の依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記第1の装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を前記メタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の画像処理方法は、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない第1の装置と、該メタデータ生成手段を搭載する第2の装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムの画像処理方法であって、前記第1の装置が画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、前記ネットワークを介して前記第1の装置から前記第2の装置に前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を依頼して、前記第2の装置が搭載するメタデータ生成手段によりメタデータを生成するメタデータ生成工程と、前記ネットワークを介して前記第1の装置から前記第2の装置に前記生成されたメタデータを使用した前記蓄積手段に蓄積された画像データの検索を依頼して、前記第2の装置が搭載する検索手段により検索を実行する検索工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の画像処理装置は、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない画像処理装置であって、画像データを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、ネットワークを介してメタデータ生成手段を搭載する装置に依頼するメタデータ生成依頼手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の画像処理装置の制御方法は、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない画像処理装置の制御方法であって、画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、ネットワークを介してメタデータ生成手段を搭載する装置に依頼するメタデータ生成依頼工程と、前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を検索手段を搭載する装置に依頼する検索依頼工程とを備えることを特徴とする。
【0012】
更に、上記画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0013】
また、本発明の画像処理装置は、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載する画像処理装置であって、メタデータ生成手段と、メタデータ生成手段を搭載しない装置からのメタデータ生成の依頼をネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、前記メタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の画像処理装置の制御方法は、画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載する画像処理装置の制御方法であって、メタデータ生成手段を搭載しない装置からのメタデータ生成の依頼をネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、当該画像処理装置が搭載するメタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス工程と、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置からの検索依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を当該画像処理装置が搭載する検索手段に指示する検索サービス工程とを備えることを特徴とする。
【0015】
更に、上記画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、市場で既に稼動済みの機器内に蓄積さている画像の、検索性を向上し、蓄積画像の有効利用を可能とする画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
<本実施形態の画像処理システムの構成例>
図1は、本実施形態に係る画像処理システムの全体構成例を示す図である。
【0019】
カラー複合機1及びカラー複合機2が、LAN10に接続され、相互に通信可能である。本実施形態では、カラー複合機1が既に稼動している従来のメタデータ生成機能及び高機能の検索機能を有しないデジタル複合機であり、カラー複合機2がメタデータ生成機能及び高機能の検索機能を有するデジタル複合機であるとする。なお、本発明では、カラー複合機1を第1の装置、カラー複合機2を第1の装置として参照する。
【0020】
なお、LAN10には、図示されない他のホストコンピュータや印刷装置、複合機等の機器が接続されていてもよいことは言うまでも無い。また、本実施形態の画像処理システムを構成する機器は、カラー複合機に限られるものではなく、モノクロ複合機や、他の画像処理装置であってもよいことは言うまでも無い。
【0021】
<本実施形態の画像処理装置の構成例>
本実施形態を適用するに好適ななカラー複合機の構成について、図2を用いて説明する。ここで説明する、カラー複合機は1つのドラムでカラー画像形成を行なう1Dカラー複合機である。
【0022】
1Dカラー複合機は、スキャナ部(図中、原稿露光部)101、レーザ露光部102、感光ドラム103、作像部104、定着部105、給紙/搬送部106、及びこれらを制御する不図示のプリンタ制御部から構成される。
【0023】
スキャナ部101は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する。
【0024】
レーザ露光部102は、作成及び受信した画像データに応じて、変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に入射させ、反射走査光として感光ドラム103に照射する。
【0025】
作像部104は、以下の一連の電子写真プロセスを実行して作像する。感光ドラム103を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、前記レーザ露光部102によって感光ドラム103上に形成された潜像をトナーによって現像化する。そして、そのトナー像をシートに転写する。転写されずに感光ドラム103上に残った微小トナーを回収する。その際、シートが転写ドラム107の所定位置に巻きつき、4回転する。その間に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のトナーを持つそれぞれの現像ユニット(現像ステーション)が入れ替わりで順次前述の電子写真プロセスを繰り返し実行する。4回転の後、4色のフルカラートナー像を転写されたシートは、転写ドラム107を離れ、定着部105へ搬送される。
【0026】
定着部105は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、前記作像部によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
【0027】
給紙/搬送部106は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納庫を1つ以上持っている。そして、前記不図示のプリンタ制御部の指示に応じて、シート収納庫に収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部104から定着部105へ搬送する。シートは、作像部104の転写ドラム107に巻きつけられ、4回転した後に定着部105へ搬送される。4回転する間に前述のYMCK各色のトナー像がシートに転写される。また、シートの両面に画像形成する場合は、定着部105を通過したシートを再度、作像部104へ搬送する搬送経路を通るように制御する。
【0028】
不図示のプリンタ制御部は、カラー複合機全体を制御するコントロールユニットと通信して、その指示に応じて制御を実行する。そして、前述のスキャナ、レーザ露光、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
【0029】
<カラー複合機1の制御構成例>
(コントロールユニットの構成例1)
図3は、本実施形態に係るカラー複合機1のコントロールユニット(コントローラとも言う)の一構成例を示すブロック図である。
【0030】
図3において、コントロールユニット200は、画像入力デバイスであるスキャナ201や画像出力デバイスであるプリンタエンジン202と接続し、画像データの読み取りやプリント出力のための制御を行う。また、コントロールユニット200は、LAN10や公衆回線204と接続することで、画像情報やデバイス情報をネットワーク経由で入出力するためのコントロールでもある。
【0031】
図3に示すコントロールユニット200において、CPU205はカラー複合機1の全体を制御するための中央処理装置である。RAM206は、CPU205が動作するためのシステムワークメモリであり、入力された画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。さらに、ROM207はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD208はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された画像データや文書ファイル等を格納する。
【0032】
さらに、図3において、操作部I/F209は、画像データ等を表示可能な表示画面を有する操作部210に対するインタフェース部であり、当該操作部210に対して画像データを出力する。また、操作部I/F209は、操作部210から操作者(すなわち、本画像処理システムの利用者)が入力した情報をCPU205に伝える役割をする。さらに、ネットワークインタフェース211は、例えばLANカードで実現され、LAN10に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。さらにまた、モデム212は公衆回線204に接続し、外部装置との間で情報の入出力を行う。
【0033】
本実施形態に係るコントロールユニット200では、以上のデバイスがシステムバス213上に配置されている。
【0034】
次に、イメージバスI/F214は、システムバス213と画像データを高速で転送する画像バス215とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス215は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。そして、画像バス215上には、以下で説明するRIP216、デバイスI/F217、スキャナ画像処理部218、プリンタ画像処理部219、画像編集用画像処理部220、カラーマネージメントモジュール(図中、CMM)230といったデバイスが接続される。
【0035】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)216は、ディスプレイリスト(DL)を解釈し、ラスタイメージ及びラスタイメージの各ピクセルに対応する属性ビットを作成(レンダリング)する。デバイスI/F部217は、スキャナ201やプリンタエンジン202とコントロールユニット200とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0036】
また、スキャナ画像処理部218は、入力画像データに対して、補正、加工、編集等の各種処理を行う。プリンタ画像処理部219は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等の処理を行う。画像編集用画像処理220は、画像データの回転や、画像データの圧縮伸長処理及び、RIP216の生成した属性ビットに基づいた各種画像処理を行う。さらに、CMM230は、画像データに対して、プロファイルやキャリブレーションデータに基づいた、色変換処理を施す専用ハードウェアモジュールである。
【0037】
(コントローラソフトウェアの構成例1)
図4は、本実施形態に係るカラー複合機1のコントロールユニット200上で動作するコントローラソフトウェアのモジュール構成の一例を示すブロック図である。本ソフトウェアは、主にCPU205上で動作する。
【0038】
図4に示すジョブコントロール処理部301は、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、カラー複合機1内で発生するあらゆるジョブの制御を行う。
【0039】
ネットワーク処理部302は、主にネットワークI/F211を介して行われる、外界との通信を制御するモジュールであり、LAN10上の各機器との通信制御を行う。ネットワーク処理部302はLAN10の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容を、ジョブコントロール処理部301へ通知する。また、ジョブコントロール処理部301からの指示に基づき、LAN10の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。ネットワーク処理部302は、さらに、外部エクスポート機能を備えており、HDD208上に構築されているファイルシステム上のディレクトリの一部を、LAN10上の各機器に公開している。公開されるディレクトリは、予め設定しておくことが可能である。また、ディレクトリ毎にアクセス可能な機器及びユーザを設定することが可能である。
【0040】
UI処理部303は、主に操作部210に係る制御をおこなう。操作者が操作部210を操作した内容を、ジョブコントロール処理部301へ通知すると共に、ジョブコントロール処理部301からの指示に基づいて、操作部210上の表示画面の表示内容を制御する。
【0041】
FAX処理部304は、FAX機能の制御をおこなう。FAX処理部304は、モデム212を介してFAX受信を行い、FAX画像特有の画像処理を施した後、受信画像をジョブコントロール処理部301へ通知する。また、ジョブコントロール処理部301からの指定される画像を、指定通知先へFAX送信を行う。
【0042】
PDL解析処理部305は、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、PDLデータを解析し、RIP処理部311で処理可能なDLを生成し、ジョブコントロール処理部301へ通知する。
【0043】
色変換処理部309は、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、指示画像に対して、色変換処理を行い、色変換処理後の画像をジョブコントロール処理部301へ通知する。ジョブコントロール処理部301は、色変換処理部309に対して、入力色空間情報、出力色空間情報及び色変換を適用する画像を通知する。
【0044】
RIP処理部311は、PDL解析処理部305で生成したDLを、RIP処理部311を制御してレンダリングすることで、ラスタイメージ及びラスタイメージの各ピクセルに対応する属性ビットを作成する。そして、ジョブコントロール処理部301へ通知する。ここで生成される各属性ビットは、1bitのカラービット、1bitの細線/小文字ビット、及び2bitのオブジェクト種ビットの3つのビットフィールドの計4bitで構成されている。
【0045】
カラービットは、対応するピクセルがカラーオブジェクトを構成するピクセルであるか、白黒オブジェクトを構成するピクセルであるかを表す。このビットが“0”である時にはカラーオブジェクトを構成するピクセルであり、“1”である時には白黒オブジェクトを構成するピクセルであることを示す。細線/小文字ビットは、対応するピクセルが細線又は小文字を構成するピクセルであるか否かを表し、このビットが“1”である時には細線を構成するピクセルであることを示す。オブジェクト種ビットは、対応するピクセルがどのような種類の描画オブジェクトを構成しているかを表す。オブジェクト種ビットが、“01”の時には文字オブジェクトを構成するピクセルであルことを示す。オブジェクト種ビットが、“10”のときにはグラフィックスオブジェクトを構成するピクセルであルことを示す。オブジェクト種ビットが、“11”の時にはイメージオブジェクトを構成するピクセルであることを示す。オブジェクト種ビットはが、“00”の時には、ラインそのピクセルはラインオブジェクトを構成するピクセルであることを示す。細線/小文字ビットは、対応するピクセルが細線又は小文字を構成するピクセルであるか否かを表している。細線/小文字ビットが“1”であり、前述のオブジェクト種ビットが文字オブジェクトである場合は、そのピクセルは小文字を構成するピクセルである。細線/小文字ビットが“1”であり、前述のオブジェクト種ビットがラインオブジェクトである場合は、そのピクセルは細線を構成するピクセルであることを示す。
【0046】
プリント処理部307は、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、画像編集用画像処理部220、プリンタ画像処理部219及びプリンタエンジン202を制御し、指定画像の印刷処理を行う。プリント処理部307は、ジョブコントロール処理部301より、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面つけ)及び出力用紙情報(サイズ、印字方向)の情報を受けつける。続いて、画像処理部220及びプリンタ画像処理部219を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施し、プリンタエンジン202を制御して指定用紙への印刷を行う。
【0047】
スキャン処理部310は、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、スキャナ201及びスキャナ画像処理部218を制御して、スキャナ201上にある原稿の読み込みを行う。ジョブコントロール処理部301の指示には、カラーモードが含まれており、スキャン処理部310ではカラーモードに応じた処理が行われる。すなわち、カラーモードがカラーであれば、原稿をカラー画像として入力し、カラーモードがモノクロであれば、原稿をモノクロ画像として入力する。また、カラーモードがAutoである場合には、プレスキャンにより原稿のカラー/モノクロ判定を行った後、判定結果に基づいた画像として入力する。スキャン処理部310は、スキャナ201の原稿台にある原稿のスキャンを実行し、デジタルデータとして画像の入力を行う。入力した画像のカラー情報は、ジョブコントロール処理部301へ通知される。さらに、スキャン処理部310は入力画像に対し、スキャナ画像処理部218を制御して画像の圧縮等、適切な画像処理を施した後、ジョブコントロール処理部301へ画像処理済みの入力画像を通知する。
【0048】
文書管理処理部308は、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、入力されたPDLデータ及びコントロールユニット200内で生成された画像をHDD208上に構築されているメールボックスディレクトリへ蓄積する。また、ジョブコントロール処理部301の指示に基づいて、メールボックスディレクトリに蓄積されたデータの読み出し、変更、削除を行う。なお、本実施形態においてメールボックスは複数(例えば100個)あり、HDD208上にはメールボックス毎に対応するメールボックスディレクトリが構築されている。操作者は、メールボックスへの格納を指示する場合において、任意のメールボックスを指定可能である。メールボックスディレクトリの例は、図11Aに示す。
【0049】
(カラー複合機1の拡張アプリケーション)
拡張アプリケーション処理部306は、Java(登録商標)仮想機械を中心に構成され、Java(登録商標)のバイトコードで記述されたプログラム(拡張アプリケーション)を動的にロードして実行可能とする環境である。拡張アプリケーション処理部306は、ジョブコントロール処理部301を含む各ソフトウェアモジュールのサービスを利用可能とするJava(登録商標)のクラスライブラリ郡を、提供する。ここで、Java(登録商標)のクラスライブラリ郡は、Java(登録商標)Native Interface(JNI)として提供される。
【0050】
本実施形態では、拡張アプリケーションとして、検索指示UI処理部320、簡易検索処理部321、及びメタデータ生成依頼処理部322が用意されている。各拡張アプリケーションのバイトコードは、ネットワーク処理部302を介してダウンロードされ、HDD208へ格納されている。かかる検索指示UI処理部320、簡易検索処理部321、及びメタデータ生成依頼処理部322は、ジョブコントロール処理部301の指示により、拡張アプリケーション処理部306上で動作する。
【0051】
検索指示UI処理320は、主に、操作者が操作部210を操作し、拡張機能である検索画面を開いた時の表示画面の生成、該検索画面で操作者が検索指示を行った内容を検索処理への依頼処理、検索依頼処理より通知される検索結果の表示を行う。依頼可能な検索処理には、簡易検索処理部321と、LAN10上の外部機器がWebサービスとして公開している高機能検索処理がある。検索指示UI部320の動作の詳細については後述する(図17〜図20参照)。
【0052】
簡易検索処理部321は、操作者が検索指示UI処理部320の表示する検索画面上で簡易検索を指示したときに、実行する簡易検索を実行する。簡易検索では、指定された検索対象以下のメタデータを指定条件で全文検索し、検索結果を検索指示UI処理部320へ通知する。本発明では、簡易検索処理部321を第1の検索手段として参照する。
【0053】
なお、メタデータ生成依頼処理部322については、以下に詳細に示す(図9及び図10参照)
<カラー複合機2の制御構成例>
(コントローラユニットの構成例2)
図5は、本実施形態に係るカラー複合機2のコントロールユニット(コントローラとの言う)の一構成例を示すブロック図である。
【0054】
図5において、コントローラユニット500を構成するモジュールのうち多くは、図3のカラー複合機1のコントローラユニット200を構成するモジュールと同一である。従って、同一のモジュールはコントローラユニット200と同一の参照番号を付与し、説明を省略する。
【0055】
図5に示すフラッシュROM(図中、FRASH ROM)501は、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された画像データや後述するドキュメントデータ等を格納する。フラッシュROM501は、図3のコントローラユニット200のHDD208の代わりに搭載されているものであり、HDD208に比べ低容量であるものの、コストが低いといった特徴をもつ。
【0056】
ドキュメント画像処理部510は、画像データより画像特徴量を抽出する機能及び文字列情報を抽出するOCR機能を併せ持つ専用ハードウェアモジュールであり、画像バス215に接続されている。
【0057】
(コントローラソフトウェアの構成例2)
図6は、本実施形態に係るカラー複合機2のコントロールユニット500上で動作する、コントローラソフトウェアのモジュール構成の一例を示すブロック図である。
【0058】
図6において、ソフトウェアモジュールの多くは、図4のカラー複合機1のコントローラソフトウェアを構成するソフトウェアモジュールと同一である。従って、同一のソフトウェアモジュールは図4と同一の参照番号を付与し、説明を省略する。
【0059】
図6に示すジョブコントロール処理部601は、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、カラー複合機2内で発生するあらゆるジョブの制御を行う。
【0060】
ネットワーク処理部602は、主にネットワークI/F211を介して行われる、外界との通信を制御するモジュールであり、LAN10の各機器との通信制御を行う。ネットワーク処理部602は、LAN10の各機器からの制御コマンドやデータを受信すると、その内容を、ジョブコントロール処理部601へ通知する。また、ジョブコントロール処理部601からの指示に基づき、LAN10の各機器へ制御コマンドやデータの送信を行う。ネットワーク処理部602は、さらに、LAN10上の外部機器のエクスポート機能により公開されているディレクトリへのアクセスを可能とするクライアント機能を備えている。
【0061】
PDL解析処理部605は、ジョブコントロール処理部601の指示に基づいて、PDLデータを解析し、RIP処理部311で処理可能なDL及び後述するPDL文字情報を生成し、ジョブコントロール処理部601へ通知する。
【0062】
メタデータ生成処理部610は、ジョブコントロール処理部601の指示に基づいて、後述するメタデータの生成を行う(図15参照)。
【0063】
高機能検索処理部615は、検索対象データの高速全文検索のみならず、自然文からの検索を可能とする概念検索、検索情報のヒット率や時系列による並び替え等、高機能な検索処理である。高機能検索処理部615は、さらに、画像特徴量を利用して、画像データより指定画像と類似した画像の検索を行う画像検索機能を備える。高機能検索処理部615は、ジョブコントロール処理部601から検索対象及び検索方法の通知を受け、指定検索方法で指定検索対象を検索した後、検索結果をジョブコントロール処理部601へ通知する。本発明では、高機能検索処理部615を第2の検索手段として参照する。
【0064】
(カラー複合機2の拡張アプリケーション)
Webサービス処理部620は、拡張アプリケーション処理部306で動作する拡張アプリケーションであり、Webサービスの実行フレームワークである。すなわち、SOAP(Simple Object Access Protocol),WSDL(Web Service Description Language)等の実装を持つ。Webサービス処理部620上では、検索サービス部621及びメタデータ生成サービス部622がWEBサービスとして動作し、ネットワーク処理部602を介して外部より入力される各サービスへのリクエストに応答し動作する。さらに、Webサービス処理部620の処理上の各Webサービスは、拡張アプリケーション処理部306のJNIを介して、コントロールユニット500上の各種ソフトとウェアモジュールの機能を利用可能である。
【0065】
検索サービス部621は、コントロールユニット500の持つ高機能検索処理615の機能を、Webサービスとして外部機器へ提供する。検索サービス部621は、ネットワーク処理部602を介して、検索サービスのリクエストを受け付けると、該リクエストに含まれる検索対象及び検索方法を高機能検索処理部615へ通知し検索処理を依頼する。高機能検索処理部615での検索終了後、検索結果を通知を受けると、前記検索サービスのリクエストの結果として、サービスを依頼した外部機器へ通知する。
【0066】
メタデータ生成サービス部622は、コントロールユニット500の持つメタデータ生成処理部610の機能を、Webサービスとして外部機器へ提供する。メタデータ生成サービス部622は、ネットワーク処理部602を介して、メタデータ生成処理のリクエストを受け付けると、該リクエストに含まれるデータの情報を、メタデータ生成処理部610へ通知し、メタデータの作成を依頼する。メタデータ生成処理部610のメタデータ生成終了後、終了通知を受けると、前記メタデータ生成リクエストの結果として、終了通知を依頼した外部機器へ通知する。
【0067】
<本実施形態の画像処理システムの処理例>
上記、本実施形態のカラー複合機1及び2からなる画像処理システムの処理を説明する。
【0068】
<カラー複合機1でのメールボックス格納処理>
以下に、本実施形態のカラー複合機1によるメールボックス格納処理を説明する。まず、かかるメールボックス格納処理で使用されるデータの構成例を示す。
【0069】
(文書構造体の構成例)
図8は、文書構造体の一例である。
【0070】
文書構造体800は、文書名801、文書に含まれるページ数808、作成者802、作成日時803、ジョブタイプ804、PDLデータへのパス805、送信元情報806、アプリケーション種別807、各ページの画像ファイルへのパス809を保持する。
【0071】
ジョブタイプ804は、スキャン時のメールボックス格納であればスキャンジョブ、PDLデータ受信時であれば、PDLジョブ、FAX受信時であればFAXジョブとなる。文書名801は、スキャンジョブであれば操作者がメールボックス格納指示を行う場合指定されるものであり、PDLジョブであれば、PDLデータに付与されているものである。文書名801が指定されない場合、自動で作成する。作成者802は、スキャンジョブであり操作者が操作時にユーザ認証を行っていればユーザ名、PDLジョブであればPDLデータの送信者、FAXジョブであればFAXの送信者である。作成日時803は、各ジョブの開始日時を格納する。送信元情報806には、PDLジョブであれば、PDLデータを通知してきたホスト、FAXジョブであればFAXの送信元が格納される。アプリケーション種別807は、PDLデータの元となったアプリケーションであり、PDLジョブの場合のみ値が格納される。なお、文書構造体の構築時には、ページ数808は0であり、各ファイルへのパス809はない。
【0072】
(メールボックスディレクトリの構成例)
図11Aに、HDD208上に構成されているメールボックスディレクトリの一例を示す。
【0073】
図11Aのディレクトリ“/BOX”は、各メールボックスディレクトリが格納されているメールボックスディレクトリ1101である。ディレクトリ“/BOX1”,“/BOX2”及び“/BOX100”はそれぞれメールボックディレクトリであり、図11Aの例では100個ある。
【0074】
メールボックスディレクトリは、それぞれ操作者の指定可能なメールボックスに対応しており、メールボックス名は操作者が任意に設定可能である。しかし、本実施形態では説明の簡便化のため、メールボックスディレクトリ名とメールボックス名は一致しているものとする。したがって、例えば、操作者がメールボックス“BOX1”を指定して、メールボックス格納を指示したデータ(PDLデータや、画像ファイル、文書ファイル)は、メールボックスディレクトリ“/BOX1”に格納される。
【0075】
図11Aのファイル“job1”,“job2”は文書ファイルであり、ファイル“PDLdata_j1”はPDLデータ、ファイル“image_j1_1”,“image_j1_2”,“image_j2_1”はそれぞれ画像ファイルである。
【0076】
(メールボックス格納処理の手順例)
図7は、本実施形態に係るカラー複合機1によるメールボックス格納処理の手順例を示すフローチャートである。
【0077】
メールボックス格納処理は、次のそれぞれの場合に実行される。すなわち、FAX受信時に予めメールボックスへの格納が指示されていた場合、スキャン時にメールボックスへの格納が指示された場合、PDLデータ受信時にデータ中にメールボックスへの格納が指示されている場合である。
【0078】
まず、文書管理処理部308は、ジョブコントロール処理部301から、メールボックスへの格納通知を受けると、上記図8の文書構造体を構築する(S701)。ステップS702では、PDLジョブであるか否かを判断する。PDLジョブであればPDLデータをHDD208上のメールボックスディレクトリ(図11A参照)に格納し、文書構造体のPDLデータパスに格納したPDLデータへのパスを記述する(S703)。
【0079】
ジョブコントロール処理部301から、RIP処理部311の生成したラスタイメージ、またはFAX処理部304の生成した入力画像、またはスキャン処理部310の生成した入力画像が通知される。文書管理処理部308は、通知された画像を画像ファイルとしてHDD208上のメールボックスディレクトリへ格納する(S704)。
【0080】
ステップS705では、ステップS704で格納した画像ファイルへのパスを文書構造体に追加し、文書構造体のページ数をインクリメントする。ジョブコントロール処理部301から文書終了通知があるまで、ステップS704−S705を繰り返す(S706)。ジョブコントロール処理部301から文書終了通知があると、ステップS707へ進む。
【0081】
ステップS707では、文書構造体を文書ファイルとしてHDD208上のメールボックスディレクトリに格納し、文書ファイルへのパスをジョブコントロール処理部301へ通知して、メールボックス格納処理を終了する(S708)。 <カラー複合機1でのメタデータ生成依頼処理>
次に、本実施形態のカラー複合機1によるメタデータ生成依頼処理を説明する。まず、かかるメタデータ生成依頼処理で使用されるデータの構成例を示す。
【0082】
(メタデータディレクトリの例)
図11Bに、メタデータ生成処理で作成されるメタデータディレクトリの一例を示す。
【0083】
図11Bのディレクトリ“/BOX”以下は、図11Aと同様のメールボックスディレクトリ1101であり、ディレクトリ“/META”直下の各ディレクトリがメタデータディレクトリ1102である。ディレクトリ“/BOX”以下のディレクトリ構成と、ディレクトリ“/META”以下のディレクトリ構成は同一である。
【0084】
各メタデータディレクトリ“/BOX1”,“/BOX2”及び“/BOX100”は、それぞれ、メールボックスディレクトリ“/BOX1”,“/BOX2”及び“/BOX100”と対応している。各メタデータディレクトリには、メタデータディレクトリ情報であるファイル“info”が生成される。
【0085】
図11Bのメタデータディレクトリの“/BOX1”にある“job1.docmeta”,“job2.docmeta”は、それぞれボックスディレクトリ“/BOX1”にある文書ファイル“job1”,“job2”に対応する文書メタデータである。また、“image_j1_1.pmeta”,“image_j1_2.pmeta”は、それぞれ画像ファイル“image_j1_1”,“imagej1_2”に対応する、ページメタデータである。文書メタデータ、ページメタデータについては後述する。
【0086】
図12に、メタデータディレクトリ情報の一例を示す。
【0087】
“<metadir>タグ”ブロック内にある、metadir_hash属性は、メタデータディレクトリ内の各ファイルの情報から作成される、16byteのハッシュ値を含む。本ハッシュ値は、メタデータ生成依頼先で作成して更新する。“<metadir>タグ”ブロック内にある、“<not_created_list>タグ”ブロックは、未生成リストである。未生成リストは、メタデータディレクトリに対応するメールボックスディレクトリにある文書ファイルのうち、メタデータが未生成である文書ファイルのリストである。“<not_created_list>タグ”ブロック内の各list_entry属性は、メタデータが未生成である文書ファイルを示している。
【0088】
(メタデータ生成依頼処理の手順例)
図9及び図10は、本実施形態に係るカラー複合機1のメタデータ生成依頼処理部322の動作例を示すフローチャートである。
【0089】
メタデータ生成依頼処理部322は、拡張アプリケーションとして実装されているため、起動していない場合もありうる。その場合は、メタデータ生成依頼処理のバイトコードをダウンロードして起動する。
【0090】
メタデータ生成依頼処理が起動すると、メタデータディレクトリがHDD208上に作成されているか確認する(S901)。メタデータディレクトリが作成されていなければ作成する(S902)。メタデータディレクトリが作成されていれば、ステップS903に進む。
【0091】
ステップS903では、各メールボックスディレクトリを巡回してメタデータが未生成である文書ファイルを検出する。検出した文書ファイルは、実行キューに追加すると共に、文書ファイルの含まれるメールボックスディレクトリに対応するメタデータディレクトリのメタデータディレクトリ情報(図12参照)内にある、未生成リストへ追加する(S904)。
【0092】
ステップS905では、ジョブコントロール処理部301へイベント登録する。かかるイベント処理では、文書管理処理308がメールボックスへの文書ファイルの格納を終了してジョブコントロール処理部301へ文書ファイルへのパスの通知時に、該文書ファイルへのパスをメタデータ生成依頼処理部322へ通知する。
【0093】
ステップS906では実行キューを確認し、実行キューに文書ファイルが登録されていれば、該文書ファイルのメタデータ生成依頼を実行する(S907:図10で詳説)。実行キューが空であればステップS908へ進む。ステップS906及びS907の処理は、実行キューが空になるまで繰り返される。
【0094】
ステップS908では、ジョブコントロール処理部301から文書ファイルへのパスの通知を受けるまで、メタデータ生成依頼処理部322の動作をサスペンドする。該文書ファイルへのパス通知を受けると、文書ファイルの含まれるメールボックスディレクトリに対応するメタデータディレクトリのメタデータディレクトリ情報内にある、未生成リストへ追加する(S909)。
【0095】
ステップS910では、ステップS908で通知を受けた文書ファイルのメタデータ生成依頼を実行(図10で詳説)し、ステップS908へ戻って、再び文書ファイルへのパス通知待ちを行う。
【0096】
(メタデータ生成依頼ルーチン)
図10のフローチャートを参照して、図9のステップS907及びS910で実行されるメタデータ生成依頼ルーチンの動作手順を説明する。メタデータ生成依頼ルーチンは、メタデータ生成依頼を行うべき、文書ファイルへのパスと該文書ファイルが格納されているメールボックスを入力として受け取る。
【0097】
(依頼済み機器テーブルの例)
図13に、図10のメタデータ生成依頼ルーチンで使用する依頼済み機器テーブルの一例を示す。
【0098】
依頼済み機器テーブルは、メールボックス毎に、そのメールボックスに含まれる文書のメタデータ生成依頼をした機器を保存しているテーブルである。
【0099】
図13のテーブルの各行1303は、メールボックス名とメールボックスに該メールボックスに含まれる文書のメタデータ生成依頼したことのある機器の情報を含む。図13の1301の列はメールボックス名である。1302の列はメタデータ生成依頼したことのある機器の情報であり、メタデータの生成依頼をしたことがない場合は空欄である。図13では、メタデータ生成依頼したことのある機器の情報として、機器のアドレスが記憶されている。
【0100】
まず、ステップS1001では、図13の依頼済み機器テーブルを参照し、入力された文書ファイルの含まれるメールボック内の他の文書について、メタデータ生成依頼を行った機器の有無を確認する。メタデータ生成依頼を行った機器があればステップS1002へ進み、なければステップS1005へ進む。本発明では、かかるメタデータ生成依頼を行った機器か否かによるメタデータ生成の依頼先の選択を第1の依頼先選択として参照する。
【0101】
ステップS1002では、ステップS1001でメタデータ生成依頼したことありと判断した機器に、SOAPメッセージにより、メタデータ生成サービスが利用可能か否かを問い合わせる。利用可能の返答があればステップS1003へ進み、利用不可であればステップS1005へ進む。
【0102】
ステップS1003では、ステップS1001でメタデータ生成依頼したことありと判断した機器に、SOAPメッセージより、入力された文書の含まれるメールボックスに対応するメタデータディレクトリを通知する。そして、ハッシュ値を送付するように依頼する。依頼した機器よりハッシュ値の送付を受けると、自機の持つハッシュ値と比較し、一致すれば該機器のメタデータキャッシュは有効として、ステップS1004へ進む。ハッシュ値が一致しない場合は、ステップS1005へ進む。本発明では、かかるメタデータキャッシュは有効か否かによるメタデータ生成の依頼先の選択を第2の依頼先選択として参照する。
【0103】
ステップS1004では、ステップS1001でメタデータ生成依頼したことありと判断した機器に、SOAPメッセージによりメタデータ生成を依頼する。かかるメタデータ生成依頼は、入力された文書ファイルへのパスと、該文書の含まれるメールボックスに対応するメタデータディレクトリへのパスとの通知により行われる。
【0104】
ステップS1009では、メタデータ生成を依頼した機器からメタデータ生成終了通知が来るまで待ち、該通知を受け取るとステップS1010へ進む。ステップS1010では、依頼した文書ファイルの含まれるメールボックスディレクトリに対応するメタデータディレクトリのメタデータディレクトリ情報内にある未生成リストから該文書ファイルを削除し、メタデータ生成依頼ルーチンを終了する。
【0105】
一方、ステップS1001で依頼した機器が無い場合、ステップS1002で依頼した機器が使用可能で無い場合、ステップS1003でキャッシュが有効で無い場合には、ステップS1005以降で新規な依頼先の機器を見付ける。
【0106】
ステップS1005では、LAN10上のメタデータ生成サービスを提供している機器の検索を行う。該サービスの検索は、LAN10上にある不図示のUDDI(Universal Description,Disocovery and Integration)レジストリサーバに対する問い合わせとして行う。問い合わせの結果、複数の機器が検索されれる場合もある。なお、UDDIレジストリサーバに問い合わせるとしているが、メタデータ生成サービスを提供している機器のリストをあらかじめ登録しておいても良いことはいうまでもない。
【0107】
ステップS1006では、ステップS1005で検索された各機器に対して、SOAPメッセージにより、メタデータ生成サービスが利用可能か問い合わせを行う。検索されたすべての機器で、メタデータ生成サービスが利用不可である場合、該サービスが利用可能な機器がでるまで、メタデータ生成サービス利用可否の問い合わせをポーリングする。メタデータ生成サービスが利用可能な機器が1台でも見つかれば、ステップS1007へ進む。
【0108】
ステップS1007では、ステップS1006でメタデータ生成サービスが利用可能である各機器に対して、SOAPメッセージにより、負荷情報の問い合わせを行う。問い合わせた各機器からの返信される負荷情報により、最も負荷の軽い機器を選択してメタデータ生成を依頼する。かかるメタデータ生成依頼は、ステップS1004と同様に、入力された文書ファイルへのパスと、該文書の含まれるメールボックスに対応するメタデータディレクトリへのパスとの通知により行われる。本発明では、かかる最も負荷の軽い機器をメタデータ生成の依頼先として選択することを第3の依頼先選択として参照する。
【0109】
以降は、上述のステップS1009及びS1010で、メタデータ生成を待ち、完了の通知を受けると未生成リストから削除して、メタデータ生成依頼ルーチンを終了する。
【0110】
<カラー複合機2でのメタデータ生成サービス>
次に、本実施形態のカラー複合機1からメタデータ生成依頼を受けた時の、カラー複合機2のメタデータ生成処理を説明する。まず、かかるメタデータ生成処理で使用されるデータの構成例を示す。
【0111】
(文書メタデータの構成例)
図16に、文書メタデータの一例を示す。
【0112】
“<DocMetadata>タグ”ブロック内にある、Name属性は文書名を含んでおり、図16の例では文書名がReportである。また、Box属性は、文書ファイルが格納されているメールボックスディレクトリを含んでおり、図16の例では該メールボックスディレクトリが“Box1”であることを示している。また、Docfile属性は、文書ファイルのファイル名を含んでおり、図16の例では該ファイル名が“job1”であることを示している。なお、前記メールボックスディレクトリと前記ファイル名とにより、文書メタデータに対応する文書ファイルを一意に決定することができる。
【0113】
また、Kind属性はジョブタイプの情報を含んでおり、図16の例ではPDLジョブであることを示している。また、PageNum属性は文書に含まれるページ数を含んでおり、図16の例では2ページであることを示している。また、Date属性は、文書ファイルの作成日時の情報を含んでおり、図16の例では、文書ファイルが2006年1月1日の0時ちょうどに作成されたことを示している。
【0114】
また、User属性は作成者の情報を含んでおり、図16の例ではAAAというユーザがPDLデータをカラー複合機1へ通知したことを示している。また、Application属性はアプリケーション種別の情報を含んでおり、図16の例では通知されたPDLデータは、MEMOというアプリケーションで作成された画像を印刷時に生成されたことを示している。また、From属性は送信元情報を含んでおり、図16の例ではPDLデータはIPアドレス192.168.1.0のPCから通知されたことを示している。
【0115】
以上の各属性情報は、以下に説明する図15のステップS1501で、カラー複合機2のメタデータ生成処理部610に通知された文書ファイルより抽出され文書メタデータに追加される。本発明では、かかる文書の属性情報の部分を文書特定部として参照する。
【0116】
“<DocMetadata>タグ”ブロック内にある、“<PageList>タグ”ブロックは、以下に説明する図15のステップS1509で追加されるページメタデータファイルのリストである。各PageMeta属性が、ページメタデータのファイル名を含んでいる。図16の例では、2ページ分のページメタデータファイルのファイル名“image_j1_1.pmeta”,“image_j1_2.pmeta”を含んでいる。本発明では、かかるページの属性情報の部分をページ特定部として参照する。
【0117】
(メタデータ生成サービスの手順例)
図14は、本実施形態に係るカラー複合機2のメタデータ生成サービス部622の動作手順を示すフローチャートである。
【0118】
メタデータ生成サービスが起動すると、LAN10上にある図示されないUDDIレジストリサーバにメタデータ生成サービスの登録を行った後(S1401)、自サービスに対するSOAPメッセージの受信待ちに状態になる(S1402)。
【0119】
ステップS1402でSOAPメッセージを受信すると、メッセージに応じて処理を切り替える。
【0120】
メッセージがメタデータ生成サービス利用可能問い合わせであれば、ステップS1403で問い合わせのあった機器にサービス利用可能通知を行い、SOAPメッセージ受信待ちに戻る。
【0121】
ステップS1402で受信したメッセージがハッシュ値送付依頼であれば、該依頼メッセージに含まれるメタデータディレクトリに対応するキャッシュメタデータディレクトリの有無を検査する。該ディレクトリが存在すれば、該ディレクトリのメタデータディレクトリ情報内にあるハッシュ値を読み出し、問い合わせのあった機器に通知した後、SOAPメッセージ受信待ちに戻る。
【0122】
ステップS1402で受信したメッセージがメタデータ生成依頼であれば、ステップS1405へ進む。
【0123】
ステップS1405では、メッセージに含まれる文書ファイルが含まれるメールボックスディレクトリ及びメタデータディレクトリを、ディレクトリ“/net/機器名/”以下にマウントする。ここで、該ディレクトリ中の機器名は、メタデータ生成依頼を通知してきた機器である。例えば、カラー複合機1から、文書ファイルのパスが“/BOX/BOX1/job1”でメタデータ生成依頼があった場合、カラー複合機1の該文書ファイルには“/net/カラー複合機1/BOX/BOX1/job1”でアクセス可能である。さらに、メタデータディレクトリのパスが“/META/BOX1”である場合、カラー複合機1の該メタデータディレクトリには“/net/カラー複合機1/META/BOX1”でアクセス可能である。
【0124】
ステップS1406では、ステップS1405でマウントしたメールボックスディレクトリ上の文書ファイルへのパス及びメタデータディレクトリへのパスを、ジョブコントロール処理部601経由で、メタデータ生成処理部610へ通知する。かかる通知により、メタデータ生成処理部610がメタデータ生成処理を行う。メタデータ生成処理部610の動作については後述する(図15参照)が、メタデータ生成を行った文書ファイルの各ページ毎のメタデータ及び後述するドキュメントデータが、通知したメタデータディレクトリ内に生成される。
【0125】
ステップS1407では、ステップS1405でマウントしたメタデータディレクトリに含まれる各ファイルの情報から、128ビットのハッシュ値を計算する。ステップS1407では、さらに、前記ハッシュ値を該メタデータディレクトリに含まれるメタデータディレクトリ情報内の属性“<metadir_hash>”に登録して更新する。
【0126】
ステップS1408では、ステップS1405でマウントしているメタデータディレクトリに対応するキャッシュメタデータディレクトリを更新する。キャッシュメタデータディレクトリは、フラッシュROM501上のディレクトリ“/cashemeta/”以下に作成されるディレクトリであり、該メタデータディレクトリのミラー情報である。例えば、メタデータディレクトリ“/net/カラー複合機1/META/BOX1”のキャッシュメタデータディレクトリは“/cashemeta/カラー複合機1/META/BOX1”となる。キャッシュメタデータディレクトリの更新時には、対応するキャッシュメタデータディレクトリが存在していなければ、メタデータディレクトリのコピーを行うことで生成する。キャッシュメタデータディレクトリがすでに存在していればメタデータディレクトリより差分のあるファイルのみコピーすることにより、メタデータディレクトリとキャッシュメタデータディレクトリの内容を一致させる。
【0127】
ステップS1409では、メタデータ生成依頼通知をしてきた機器(本例ではカラー複合機1)に対し、メタデータ生成終了通知を行った後、SOAPメッセージ受信待ちとなる。
【0128】
(メタデータ生成処理の手順例)
図14は、本実施形態に係るカラー複合機2のメタデータ生成処理部610の動作手順を示すフローチャートである。
【0129】
メタデータ生成処理部610は、ジョブコントロール処理部601より、上記図14のステップS1406の通知に基づく文書ファイルへのパス及びメタデータディレクトリへのパスの通知を受け、メタデータの生成処理を開始する。
【0130】
メタデータ生成処理を開始すると、ステップS1501で前述の図16の文書メタデータの生成を行う。文書メタデータは文書ファイルに対して1つ生成され、文書全体にかかわる情報とページメタデータへのパス情報とを含む。作成した文書メタデータは、通知されたメタデータディレクトリ上に“.docmeta”のプレフィクスを持つファイルとして生成される。
【0131】
ステップS1502は、ステップS1503からS1510の処理を文書に含まれるページ数分繰り返すことを示す。
【0132】
ステップS1503では、通知された文書ファイルのジョブタイプを見て、PDLジョブであればステップS1504へ進み、他のジョブであればステップS1506へ進む。
【0133】
ステップS1504では、通知された文書ファイルからPDLデータへのパスを読み出し、該PDLをジョブコントロール処理部601を介してPDL解析処理部605へ通知し、PDL解析処理を行う。PDL解析処理部605では、PDLデータの解析を行い、PDLデータに含まれる文字データの抽出を行う。
【0134】
ステップS1504に続いてステップS1505では、通知された文書ファイルに含まれる画像ファイルへのパスを抽出し、該画像文字認識処理を行う。文字認識処理では、領域分割処理、文字切り出し処理、パターンマッチング処理が行われる。本文字認識では領域分割処理には画像ファイルに含まれる属性ビット情報を利用する。また、文字切り出し処理及びパターンマッチング処理では、ステップS1504でPDL解析処理の抽出した文字情報を利用することで、認識率と効率の向上が図られている。
【0135】
一方、PDLジョブでなければステップS1506で、通知された文書ファイルに含まれる画像ファイルへのパスを抽出し、該画像文字認識処理を行う。文字認識処理では、領域分割処理、文字切り出し処理、パターンマッチング処理が行われる。
【0136】
ステップS1507では、ステップS1505及びS1506で領域分割を行った各領域のうち、イメージまたはグラフィックと判断される各領域に対して、画像特徴量の抽出を行う。なお、ステップS1505及びS1506の文字認識処理の大部分、及びステップS1507の画像特徴量抽出ついては、専用ハードウェアであるドキュメント画像処理部510を利用して高速に行う。
【0137】
ステップS1508では、ページ番号、ステップS1504及びS1505で抽出した文字情報及び、ステップS1507で抽出した画像特徴量を、ページメタデータに格納する。ページメタデータは、通知されたメタデータディレクトリ上に、“.pmeta”のプレフィクスを持つファイルとして生成される。
【0138】
ステップS1509では、ステップS1508生成したページメタデータのファイル名を文書メタデータに追加して、1ページのメタデータ処理を終了する。
【0139】
<カラー複合機1での検索指示UI処理>
本実施形態に係るカラー複合機1における検索指示UI処理部320の動作を、図17のフローチャート、及び図18、図19、図20のUI画面例を参照して説明する。
【0140】
検索指示UI処理部320は、操作者が操作部210を操作して、メールボックス内の文書の検索画面を呼び出したときに起動される処理である。なお、検索指示UI処理部320は拡張アプリケーションとして実装されているため、機器内にバイトコードがダウンロードされていない場合もある。そのばあいには、検索画面の呼び出しは行うことができない。
【0141】
まず、検索指示UI処理における操作部210への表示画面について説明する。
【0142】
(検索指示画面の例1)
図18の1800は、高機能検索機能を利用可能である検索指示画面の一例である。
【0143】
1801は、ネットワーク上にある高機能検索サービスが使用可能であることを示している。1802の領域は、基本的な検索条件の設定領域であり、AND条件キーワード、OR条件キーワード、NOT条件キーワードを指定できる。1803は、検索対象とするメールボックスフォルダを示しており、1804のボタンを押すことで選択可能なメールボックスが表示され選択できる。図18の例で1803はBOX1が検索対象メールボックスと選択されていることを示している。なお、検索対象として選択可能なメールボックは1つに限られることなく、複数あるいはすべてのメールボックを選択可能である。
【0144】
図18の1805は、1803に表示されている検索対象メールボックス内に、メタデータが未生成である文書ファイルの有無を示している。メタデータが未生成の文書ファイルの有無は、検索対象として選択されている各メールボックスに対応するメタデータディレクトリ内のメタデータディレクトリ情報に含まれる未生成リストの有無により判定する。メタデータが未生成である文書ファイルがある場合、1805には“処理中”と表示され、検索結果が不確かなものになる可能性を示す。なお、検索対象である各メールボックスに含まれるすべての文書のメタデータが生成済みである場合、1805には“OK”と表示する。
【0145】
1806は、検索オプション設定画面に遷移するためのボタンである。検索オプション設定画面では、より詳細な検索条件の設定及び検索結果の表示順指定を行うことができる。検索設定画面では、例えば、自然文による概念検索の指定、作成時間による検索指定、アプリケーション種別による検索指定、検索結果のヒット率による並び替えの指定、作成時間による並び替えの指定、参照回数による並び替えの指定を行う。
【0146】
1807は、画像検索の設定を行う領域である、1807の上部のラジオボタンをチェックすることで、画像検索の実行を指示できる。画像検索は、1809に表示されている画像の類似画像を含む文書ファイルを検索する機能である。1808のボタンにより、画像検索に使用する検索対象の画像を選択して入力する画像選択画面に遷移する。画像選択画面で選択された画像は、1809にプレビュー表示される。
【0147】
1810は、検索開始を指示する為のボタンであり、操作者は該ボタンを押すことで、1800で設定した検索条件で指定したメールボックス内の文書ファイル検索を指示する。1811は、検索の指示のキャンセルを行うためのボタンであり、操作者が該ボタンを押すと、検索指示UI処理部320の処理を中断し、検索指示画面の表示前の状態に戻る。
【0148】
(検索指示画面の例2)
図19の1900は、簡易検索機能のみを利用可能である検索指示画面の一例である。
【0149】
該検索指示画面の構成は、高機能検索機能を利用可能である検索指示画面1800と同様であるが、一部の機能が制限されている。1900の検索指示画面のうち、高機能検索機能を利用可能である検索指示画面1800と差分がある部分を説明する。
【0150】
1901は、ネットワーク上の検索サービスが利用不可であれば、カラー複合機1に実装されている簡易検索機能が使用されることを示している。ネットワーク上の検索機能が利用できないため、検索オプション設定ボタン1902はグレーアウトされている。また、画像検索も利用できないため画像検索の設定領域1903もグレーアウトされ、1904に該機能が利用できない旨を表示する。さらに、1905に、ネットワーク上の検索サービスが利用できない旨を示すメッセージを表示している。
【0151】
(検索結果画面の例)
図20は、検索指示UI処理で表示される検索結果画面の一例を示す。
【0152】
図20の2000は、検索サーバ(本例ではカラー複合機2に相当)からの検査結果を表示している検索結果画面の一例である。
【0153】
2001の領域には、操作者が検索画面で設定した検索条件が示されている。2002の領域には、検索サーバから通知された検索結果を一覧表示している。表示順は検索サーバから通知された順であり、検索結果の並び替えは検索サーバ側で行われる。図20の例では、操作者が検索サーバから通知されて表示される画面から、検索オプション設定でヒット率による並び替えを指示した場合であり、ヒット率順に検索結果が並んでいる。
【0154】
2004のボタンは、検索結果表示のキャンセルを行うためのボタンであり、操作者が該ボタンを押すと、検索結果表示画面を表示する前の、検索指示画面へ戻る。2003のボタンは、処理選択画面に遷移するボタンであり、操作者が、検索結果より文書を選択し該ボタンを押すと、選択した文書に対する処理候補が選択できる処理選択画面に遷移する。処理選択画面からは、選択した文書に対して、印刷処理、プレビュー表示、画像送信など、画像編集処理など各種処理を選択することができる。
【0155】
(検索指示UI処理の手順例)
図17は、本実施形態に係るカラー複合機1の検索指示UI処理部320の動作手順を示すフローチャートである。
【0156】
検索指示UI処理部320を起動すると、ステップS1702で、LAN10上の検索サービスを提供している機器を検索する。該サービスの検索は、LAN10上にある不図示のUDDIレジストリサーバに対する問い合わせとして行う。問い合わせの結果複数の機器が検索される場合もある。なお、UDDIレジストリサーバに問い合わせるとしているが、メタデータ生成サービスを提供している機器のリストをあらかじめ登録しておいても良いことはいうまでもない。
【0157】
ステップS1703では、ステップS1702で検索された各機器に対して、SOAPメッセージにより、検索サービスが利用可能か問い合わせを行う。検索されたすべて機器でメタデータ生成サービスが利用不可である場合、または検索サービスの提供機器が見つからない場合はステップS1711へ進み、一台でも検索サービスの利用可能である場合はステップS1704へ進む。
【0158】
ステップS1704では、高機能検索機能を利用可能である検索指示画面を表示する(上記図18参照)。
【0159】
操作者が図18の検索指示画面1800で検索指示ボタン1810を押すと(S1705)、ステップS1706へ進む。
【0160】
ステップS1706では、ステップS1703で検索サービス利用可否を問い合わせた結果、複数の機器で検索サービスが利用可能であるか否かを判断する。複数の機器で検索サービスが利用可能であればステップS1707へ進み、検索サービス利用可能な機器が1台のみであればステップS1709へ進む。
【0161】
ステップS1707では、検索サービスが利用可能な各機器に対して、SOAPメッセージにより、検索対象として選択したメールボックスに対応するメタデータディレクトリ通知し、ハッシュ値を送付するように依頼する。各機器よりハッシュ値の送付を受けるとステップS1708へ進む。
【0162】
ステップS1708では、自機の持つハッシュ値と比較し、ハッシュ値が一致する機器があれば該機器を検索依頼対象機器として選択する。ハッシュ値が一致する機器がなければ、検索サービス利用可能な機器の中から任意の一台を選択する。本発明では、かかるメタデータキャッシュが有効であるか否かで検索処理の依頼先として選択することを第4の依頼先選択として参照する。
【0163】
ステップS1709では、ステップS1708で選択した機器、または、唯一の検索サービス利用可能な機器(S1706でNo)に対して、検索依頼を行う。かかる検索依頼は、検索指示画面1800で設定した検索条件及び検索対象メールボックスに対応するメタデータディレクトリのパスを、SOAPメッセージにより通知することで行なう。また、検索指示画面1800で画像検索を指示した場合は、検索対象画像のファイルへのパスも合わせて通知する。
【0164】
ステップS1710では、検索依頼を行った機器より検索結果の通知されるまで待ち、検索結果の通知を受けるとステップS1715へ進む。
【0165】
一方、ステップS1703の判定で、ネットワーク上に1台も検索サービス利用可能な機器がない場合に進むステップS1711では、簡易検索機能のみを利用可能である検索指示画面1900を表示する。
【0166】
操作者が検索指示画面1900で、検索条件、検索対象メールボックスの設定を行い検索を指示する(S1712)。すると、該検索条件、検索対象メールボックスに対応するメタデータディレクトリを、簡易検索処理部321に通知し、簡易検索処理を行う。
【0167】
ステップS1714では、簡易検索処理部321からを検索結果の通知されるまで待ち、検索結果の通知を受けるとステップS1715へ進む。
【0168】
ステップS1715では、外部機器に依頼したステップS1710の高機能検索、または自機内でのステップS1714の簡易検索で受けた検索結果の一覧を表示する検索結果画面(高機能の場合は2000)を表示する。
【0169】
ユーザが選択ボタン2003で処理を選択すると(S1716)、ステップS1717でユーザの指定した各種処理を行い終了する。
【0170】
<カラー複合機2での検索サービス>
図21は、本実施形態に係るカラー複合機2の検索サービス部621の動作手順を示すフローチャートでる。
【0171】
検索サービスが起動すると、LAN10上にある図示されないUDDIレジストリサーバに検索サービスの登録を行った後(S2101)、自サービスに対するSOAPメッセージ受信待ちに状態になる(S2102)。
【0172】
ステップS2102では、SOAPメッセージを受信すると、メッセージに応じて処理を切り替える。
【0173】
メッセージがメタデータ生成サービス利用可能問い合わせであれば、ステップS2103で問い合わせのあった機器にサービス利用可能通知を行い、SOAPメッセージ受信待ちに戻る。
【0174】
ステップS2102で受信したメッセージが検索依頼であれば、ステップS2104へ進む。ステップS2104では、メッセージに含まれるメタデータディレクトリをディレクトリ“/net/機器名/”以下にマウントする。ここで、該ディレクトリ中の機器名は、検索依頼を通知してきた機器である。例えば、カラー複合機1から、メタデータディレクトリのパスが“/META/BOX1/job1”であった場合、カラー複合機1の該文書ファイルには“/net/カラー複合機1/META/BOX1/job1”でアクセス可能である。また、ステップS2104では、受信した検索依頼が画像検索を行うものであれば、検索対象画像のファイルの含まれるディレクトリのマウントも行う。
【0175】
ステップS2105では、検索対象である依頼元機器(カラー複合機1)のメタデータディレクトリと、自機内のキャッシュメタデータディレクトリが有効であるか確認する。有効であれば、検索対象ディレクトリをキャッシュメタデータディレクトリとし(S2106)、有効でなければ依頼元機器のメタデータディレクトリとする(S2107)。キャッシュメタデータディレクトリの有効確認は、キャッシュメタデータディレクトリの有無と、各メタデータディレクトリにあるメタデータディレクトリ情報内のハッシュ値の比較により行う。対応するキャッシュメタデータディレクトリが存在し、且つキャッシュメタディレクトリのハッシュ値と依頼元機器のメタデータディレクトリのハッシュ値が一致すれば、キャッシュメタディレクトリは有効である判断する。
【0176】
ステップS2108では、ステップS2102で受信したメッセージ含まれる、検索条件、及び検索対象ディレクトリのパスを高機能検索処理部615へ通知し、高機能検索処理を行う。また、通知された検索条件により実行する検索が画像検索であれば、合わせて通知される検索対象画像のファイルへのパスも通知する。高機能検索処理では、通知された検索条件により、検索対象ディレクトリの各メタデータを検索し、検索結果のリストを検索サービス部621へ通知する。
【0177】
ステップS2109では、高機能検索処理部615から検索結果の通知が来るのを待つ。検索結果の通知を受けると、検索サービス部621は、該検索結果を、SOAPメッセージで、検索依頼元の機器へ通知し(S2110)、SOAPメッセージ待ちに戻る
本実施形態によれば、カラー複合機1は、それ単体では文書検索用のメタデータを生成できないが、カラー複合機2のメタデータ生成サービスを利用して、自機のメールボックス内に格納される文書のメタデータ生成が可能となる。
【0178】
また、カラー複合機1のメタデータ生成依頼処理は拡張アプリケーションとして実装されているため、カラー複合機2の導入時、後から追加機能としてダウンロードして実行可能である。
【0179】
また、カラー複合機1のメタデータ生成依頼処理は、カラー複合機2にメタデータ生成サービスが利用できない場合でも、文書ファイル作成と同時にメタデータ生成依頼を行う必要性は無い。カラー複合機2のメタデータ生成サービスが利用できるようになった時点で、メタデータ生成依頼を行うことが可能である。
【0180】
カラー複合機1は、カラー複合機2の検索サービスが利用可能である場合、カラー複合機2の高機能検索機能を利用して、自機のメールボックス内の文書の高機能な検索を行うことが可能である。さらには、カラー複合機2の検索サービスが利用できない場合であっても、単体で自機の簡易検索処理を利用して、メタデータ生成済みの文書の検索が可能である。
【0181】
また、カラー複合機2は、キャッシュメタデータディレクトリが有効に利用可能である場合は、該ディレクトリを利用する。その場合には、ネットワーク越しにカラー複合機1のメタデータディレクトリにアクセスすることなく、高速に高機能検索処理を実行することが可能である。
【0182】
また、カラー複合機1は、自機の検索対象のメールボックスにメタデータが未生成である文書があることを表示するこにより、操作者に対して検索にヒットしない文書がある可能性を示唆することが可能である。
【0183】
なお、カラー複合機1がメタデータ生成サービス及び検索サービスを依頼する機器は、カラー複合機に2に限られるものではなく、該サービスを提供する機器であれば、他の複合機またはサーバコンピュータであってもよい。
【0184】
実施形態1では、カラー複合機1は、ネットワーク上の検索サービスが有効でない場合に自機の簡易検索処理を行うとしているが、操作者がネットワーク上の検索サービスを利用するか簡易検索処理を利用するか選択するようにしてもよい。
【0185】
又、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0186】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0187】
又、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0188】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0189】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0190】
【図1】本実施形態における画像処理システムの全体構成例を示す図である。
【図2】本実施形態におけるカラー複合機1,2の構造例を示す側断面図である。
【図3】本実施形態におけるカラー複合機1のコントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態におけるカラー複合機1のコントローラソフトウェアの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態におけるカラー複合機2のコントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
【図6】本実施形態におけるカラー複合機2のコントローラソフトウェアの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本実施形態におけるカラー複合機1のメールボックス格納処理の手順例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態における文書構造体の一例を示す図である。
【図9】本実施形態におけるカラー複合機1のメタデータ生成依頼処理の手順例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態におけるカラー複合機1のメタデータ生成依頼ルーチンの手順例を示すフローチャートである。
【図11A】本実施形態におけるHDD上に構成されるのメールボックスディレクトリの構成例を示す図である。
【図11B】本実施形態におけるHDD上に構成されるのメタデータディレクトリの構成例を示す図である。
【図12】本実施形態におけるメタデータディレクトリ情報の一例を示す図である。
【図13】本実施形態における依頼済み機器テーブルの一例を示す図である。
【図14】本実施形態におけるカラー複合機2のメタデータ生成サービスの手順例を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態におけるカラー複合機2のメタデータ生成処理の手順例を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態における文書メタデータの一例を示す図である。
【図17】本実施形態におけるカラー複合機1の検索指示UI処理の手順例を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態におけるカラー複合機1の高機能検索機能を利用可能である検索指示画面の一例を示す図である。
【図19】本実施形態におけるカラー複合機1の簡易検索処理を利用可能である検索指示画面の一例を示す図である。
【図20】本実施形態におけるカラー複合機1の検索結果画面の一例を示す図である。
【図21】本実施形態におけるカラー複合機2の検索サービスの手順例を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない第1の装置と、該メタデータ生成手段を搭載する第2の装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムであって、
前記第1の装置が、
画像データを蓄積する蓄積手段と、
前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を前記第2の装置に依頼するメタデータ生成依頼手段とを備え、
前記第2の装置が、
メタデータ生成手段と、
前記第1の装置の前記メタデータ生成依頼手段からのメタデータ生成の依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記第1の装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を前記メタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス手段とを備えることを特徴とする画像処理システム。
【請求項2】
前記第1の装置が、更に、前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を前記生成されたメタデータを使って行なう第1の検索手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記第1の装置が、更に、
前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を前記第2の装置に依頼する検索依頼手段を備え、
前記第2の装置が、更に、
画像データの検索を行なう第2の検索手段と、、
前記第1の装置の前記検索依頼手段からの検索依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記第1の装置の蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を前記第2の検索手段に指示する検索サービス手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記第1の装置が、更に、
前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を前記生成されたメタデータを使って行なう第1の検索手段と、
前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を、前記第2の装置の前記第2の検索手段に依頼するか前記第1の検索手段で行なうかを選択する選択手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない第1の装置と、該メタデータ生成手段を搭載する第2の装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムの画像処理方法であって、
前記第1の装置が画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、
前記ネットワークを介して前記第1の装置から前記第2の装置に前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を依頼して、前記第2の装置が搭載するメタデータ生成手段によりメタデータを生成するメタデータ生成工程と、
前記ネットワークを介して前記第1の装置から前記第2の装置に前記生成されたメタデータを使用した前記蓄積手段に蓄積された画像データの検索を依頼して、前記第2の装置が搭載する検索手段により検索を実行する検索工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない画像処理装置であって、
画像データを蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、ネットワークを介してメタデータ生成手段を搭載する装置に依頼するメタデータ生成依頼手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記メタデータ生成依頼手段は、
前記蓄積手段に蓄積された画像データに、対応するメタデータが付与されているか否かを判定する判定手段と、
前記メタデータが付与されているか否かの判定結果を画像データに対応づけて表示する表示手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記メタデータ生成依頼手段は、
メタデータ生成を依頼したメタデータ生成手段を搭載する装置を登録する登録手段と、
前記登録手段に登録されたメタデータ生成手段を搭載する装置にメタデータ生成を依頼する第1の依頼先選択手段とを有することを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記メタデータ生成依頼手段は、
メタデータ生成手段を搭載する装置でメタデータキャッシュが有効である装置にメタデータ生成を依頼する第2の依頼先選択手段を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記メタデータ生成依頼手段は、
前記ネットワークに接続されたメタデータ生成手段を搭載する装置から負荷が最も軽い装置を選択して、メタデータ生成を依頼する第3の依頼先選択手段を有することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記蓄積手段に蓄積された画像データからの前記生成されたメタデータを使用した検索を行なう第1の検索手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を第2の検索手段を搭載する装置に依頼する検索依頼手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記検索依頼手段は、
前記第2の検索手段を搭載する装置でメタデータキャッシュが有効である装置に検索を依頼する第4の依頼先選択手段を有することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記蓄積手段に蓄積された画像データからの前記生成されたメタデータを使用した検索を行なう第1の検索手段と、
前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を、前記第2の検索手段を搭載する装置に依頼するか前記第1の検索手段で行なうかを選択する選択手段とを備えることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
【請求項15】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載しない画像処理装置の制御方法であって、
画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、
前記蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、ネットワークを介してメタデータ生成手段を搭載する装置に依頼するメタデータ生成依頼工程と、
前記ネットワークを介して、前記蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を検索手段を搭載する装置に依頼する検索依頼工程とを備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載する画像処理装置であって、
メタデータ生成手段と、
メタデータ生成手段を搭載しない装置からのメタデータ生成の依頼をネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、前記メタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項19】
前記メタデータ生成手段は、少なくとも1ページの画像データからなる文書を特定する文書特定部と、ページの画像データを特定するページ特定部とを含むメタデータを生成することを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
【請求項20】
画像データの検索を行なう検索手段と、
前記メタデータ生成手段を搭載しない装置からの検索依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を前記検索手段に指示する検索サービス手段とをさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
【請求項21】
前記検索サービス手段は、当該画像処理装置にキャッシュされたメタデータディレクトリを使用した検索を前記検索手段に指示することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
【請求項22】
画像データから該画像データを特定するメタデータを生成するメタデータ生成手段を搭載する画像処理装置の制御方法であって、
メタデータ生成手段を搭載しない装置からのメタデータ生成の依頼をネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データに対するメタデータの生成を、当該画像処理装置が搭載するメタデータ生成手段に指示するメタデータ生成サービス工程と、
前記メタデータ生成手段を搭載しない装置からの検索依頼を前記ネットワークを介して受信し、前記メタデータ生成手段を搭載しない装置の蓄積手段に蓄積された画像データからの検索を当該画像処理装置が搭載する検索手段に指示する検索サービス工程とを備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項23】
請求項22に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−278467(P2009−278467A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128792(P2008−128792)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】