説明

画像処理方法及び画像処理システム

【課題】 印刷されている画像の色に応じた色の画像を出力する。
【解決手段】 サーバ26は、カラー複合機24から受入れたL*a*b*値による画像データと、スキャナ部240のデバイスプロファイルとを用いて、出力サンプル20に印刷されている画像の色それぞれのL*a*b*値を算出する。また、サーバ26は、画像印刷装置18に入力されたRGB値による画像データと、画像データに応じて画像印刷装置18が印刷する画像の色それぞれのL*a*b*値とを対応させる入出力特性を抽出し、抽出した入出力特性から画像出力部220が固有の特性で画像を印刷することによって生じる色値の変化を差し引くことにより、色変換テーブルを作成する。出力センター22は、PC16から受入れた画像データを色変換テーブルにより変換(色補正)し、変換した画像データに応じた画像を画像出力部220により印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスキャナを有するカラー複合機を用いた画像処理方法及び画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信手段を介して画像の印刷を発注し、出力センター等で画像を大量印刷することが行われている。このように画像を大量印刷する場合、ユーザ(発注者)が自宅で印刷することなどによって色を確認したサンプルと略同じ色で大量印刷されるように発注したいという要望がある。そこで、ソースデバイス及びターゲットデバイスそれぞれにプロファイル、又はカラーデータと測色データの対を入力することによって色変換データを作成し、色変換データを使用して画像データの色変換処理を行うことにより、ソースデバイスによって再現される色と、ターゲットデバイスによって再現される色とを略同様の色にすることができるようにしたものが公知となっている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−152542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来例においては、ソースデバイス及びターゲットデバイスそれぞれにプロファイル、又はカラーデータと測色データの対いずれかが必要になるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、印刷されている画像の色に応じた色の画像を出力することができる画像処理方法及び画像処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴とするところは、第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取り、読み取られた色に基づいて色変換特性を生成し、この色変換特性に応じて第2の印刷手段により画像を色補正して出力する画像処理方法にある。即ち、第1の印刷手段のプロファイル又は第1の印刷手段により印刷された画像の測色データがない場合にも、第1の印刷手段により印刷された画像の色に応じて色補正された画像を第2の印刷手段により出力することができる。
【0007】
また、本発明の第2の特徴とするところは、前記第1の印刷手段により印刷された画像の色に対し、前記第2の印刷手段により出力される画像の色が略同じになるように画像を色補正して出力する画像処理方法にある。即ち、第1の印刷手段により印刷された画像の色を第2の印刷手段によって略再現することができる。
【0008】
また、本発明の第3の特徴とするところは、第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取る色読み取り手段と、この色読み取り手段により読み取られた色に基づいて色変換特性を生成する色変換特性生成手段と、この色変換特性生成手段が生成した色変換特性に応じて画像を色補正して出力する第2の印刷手段とを有する画像処理システムにある。
【0009】
また、本発明の第4の特徴とするところは、第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取るスキャナ部と、このスキャナ部により読み取られた色に基づいて色変換特性を生成する色変換特性生成手段と、この色変換特性生成手段が生成した色変換特性に応じて画像を色補正して出力する第2の印刷手段と、この第2の印刷手段により出力される画像に応じた画像を印刷するプリンタ部と、このプリンタ部により印刷される画像の色が前記第2の印刷手段により出力される画像の色と略同じ色になるように画像の色を二次補正する二次補正手段とを有する画像処理システムにある。したがって、第2の印刷手段により出力される画像の色と略同じ色の画像がプリンタ部によって印刷されるので、第2の印刷手段により画像が出力されていなくても、ユーザは第2の印刷手段により出力される画像の色を確認することができる。
【0010】
好適には、前記スキャナ部及び前記プリンタ部は、一体に設けられている。即ち、スキャナ部及びプリンタ部は、例えばスキャナ及びプリンタなどを含む複合機に設けられてもよい。また、スキャナ部及びプリンタ部が一体に設けられていることにより、ユーザは、画像からの色の読み取りと、第2の印刷手段により出力される画像の色と略同じ色の画像の印刷とを同じ場所で行うことができる。
【0011】
また、好適には、前記第2の印刷手段は、画像の色が前記第1の印刷手段により印刷された画像の色と略同じになるように画像を色補正して出力する。また、好適には、前記第2の印刷手段は、前記第1の印刷手段により印刷された画像の画像データを用いて画像を色補正して出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、印刷されている画像の色に応じた色の画像を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、画像処理システム10の概要が示されている。画像処理システム10は、例えば画像の印刷を発注するユーザ側に設けられたユーザシステム12と、画像の印刷を受注するサービスプロバイダ側に設けられたサービスシステム14から構成される。ユーザシステム12は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)16及びプリンタなどの画像印刷装置18を有する。PC16は、ユーザの操作により、画像データ(電子画像データ)を画像印刷装置18に対して出力する。また、PC16は、LAN又はインターネットなどを介してサービスシステム14に接続されており、例えばRGB値による画像データをサービスシステム14に対して出力する。画像印刷装置18は、PC16から入力された画像データに応じて画像を印刷し、例えばユーザが印刷を発注する画像が印刷された出力サンプル20を印刷物の色見本として出力する。出力サンプル20は、ユーザ又は第三者により後述するスキャナ部240で読取られる。なお、出力サンプル20は、ユーザが印刷の発注を行う画像を印刷したものであってもよいし、印刷の発注を行う画像に含まれる色が配置された専用の色見本であってもよい。
【0014】
サービスシステム14は、例えば画像を印刷する出力センター22、カラー複合機24及びサーバ26を有する。出力センター22は、画像を例えば印刷により出力する画像出力部220を有し、LAN及びインターネットなどを介してサーバ26及びPC16に接続されており、PC16から受入れた画像データに応じた画像を例えば印刷物28にして出力する。
【0015】
カラー複合機24は、出力サンプル20を読取って画像を例えばRGB信号に色分解するスキャナ部240、及び、画像を印刷するプリンタ部242を含み、例えばコンビニエンスストアなどに配置されている。また、カラー複合機24は、インターネット等のネットワークを介してサーバ26に接続されており、スキャナ部240が読取ったスキャン画像(色分解された画像)をサーバ26に対して出力し、プリンタ部242によって印刷される画像の色が印刷物28の色と略同じ色になるように画像データを変換する色変換テーブル、及び画像データをサーバ26から受け入れて、プリンタ部242により画像を例えば印刷物30にして出力する。印刷物30の出力は例えばサービスシステム14におけるオプションサービスであり、出力センター22が出力する印刷物28の色などの仕上がりを、ユーザが印刷物30を見ることにより確認することができるようにされている。サービスシステム14には、例えばスキャナ部240及びプリンタ部242のデバイスプロファイルがそれぞれ略同じである複数のカラー複合機24が設けられてもよい。
【0016】
サーバ26は、画像出力部220、スキャナ部240及びプリンタ部242それぞれのデバイスプロファイルをプロファイルデータベース700(図4を用いて後述)として記憶する記憶部と、後述する画像処理プログラム70を実行する中央演算処理装置(CPU)とを有する。また、サーバ26は、LAN及びインターネットなどを介し、PC16、出力センター22及びカラー複合機24に接続されている。なお、サービスシステム14において、サーバ26は独立して設けられなくてもよく、サーバ26が有する機能が出力センター22又はカラー複合機24内に設けられてもよい。
【0017】
図2において、カラー複合機24の制御部のハードウエア構成が示されている。カラー複合機24は、中央演算処理装置(CPU)32、プログラムROM34、RAM36及び画像処理部38がバス40に接続されている。例えばRAM36には、スキャナ部240、プリンタ部242及び画像出力部220のデバイスプロファイルがプロファイルデータベース720(図7などを用いて後述)として格納されている。バス40には、スキャナ部インターフェイス42及びプリンタ部インターフェイス44が接続され、スキャナ部インターフェイス42にはスキャナ部240が、プリンタ部インターフェイス44にはプリンタ部242が、それぞれ接続されている。さらにバス40には通信インターフェイス46及びユーザインターフェイス(UI)48が接続され、ユーザの指示、画像データ及び処理結果などの信号が入出力されるようになっている。
【0018】
カラー複合機24は、スキャナ部240により読み取ったスキャン画像を例えばRGB信号に色分解した画像として取り込み、取り込まれたデバイス依存(スキャナ部240の所定の特性に依存)のRGB信号をスキャナ部240のデバイスプロファイルを用いて画像処理部38により例えばL*a*b*値による画像データに変換し、通信インターフェイス46によりサーバ26に対して出力する。また、オプションサービスとして印刷物30を印刷する場合、カラー複合機24は、UI48を介してユーザが入力する指示に応じて、通信インターフェイス46により画像データ及び色変換テーブルを受け入れ、印刷物30に印刷される画像の色が印刷物28に印刷される画像の色と略同じ色になるように、画像処理部38により色変換テーブル及びプリンタ部242のデバイスプロファイルを用いて画像データを変換し、プリンタ部242により印刷物30を出力する。
【0019】
図3において、出力センター22に設けられた制御部のハードウエア構成が示されている。出力センター22は、前述したカラー複合機24と同様に、中央演算処理装置(CPU)50、プログラムROM52、RAM54及び画像処理部56がバス58に接続されている。バス58には、画像出力部インターフェイス60が接続され、この画像出力部インターフェイス60に画像出力部220が接続されている。さらにバス58には通信インターフェイス62が接続され、外部からの信号を受け、外部へ信号を送るようになっている。
【0020】
通常、出力センター22で印刷する場合は、画像出力部220のデバイスプロファイルに従って印刷する。しかしながら、この実施形態においては、出力センター22は、サーバ26から通信インターフェイス62を介して色変換テーブルを受入れ、印刷物28が出力サンプル20の色と略同じ色を再現するように、画像処理部56により色変換テーブルを用いてPC16から受入れた画像データを変換(色補正)し、画像出力部220により印刷物28を出力する。
つまり、出力サンプル20の色と略同じ色が再現された画像が出力センター22により印刷物28として出力され、出力センター22によって出力される印刷物28と略同じ色の画像がカラー複合機24により印刷物30として出力される。
【0021】
次にサーバ26が色変換テーブルを作成する処理(画像処理)について説明する。
図4において、画像処理プログラム70の構成が示されている。
画像処理プログラム70は、プロファイルデータベース700、色値算出部702、入出力特性抽出部704及び色変換テーブル作成部706から構成され、図1に示したサーバ26により実行される。
【0022】
プロファイルデータベース700は、画像出力部220、スキャナ部240及びプリンタ部242それぞれのデバイスプロファイルがサーバ26の記憶部に記憶されたものであり、例えば色値算出部702に対してスキャナ部240のデバイスプロファイルを出力し、色変換テーブル作成部706に対して画像出力部220のデバイスプロファイルを出力するようにされている。
【0023】
色値算出部702は、カラー複合機24から受入れたL*a*b*値による画像データ(スキャン画像)と、プロファイルデータベース700から受入れたスキャナ部240のデバイスプロファイルとを用いて、出力サンプル20に印刷されている画像の色それぞれのL*a*b*値(色値)を算出し、入出力特性抽出部704に対して出力する。例えば、色値算出部702は、スキャナ部240によりRGB信号に色分解され、画像処理部38によりL*a*b*値による画像データに変換されたスキャン画像の色値から、スキャナ部240が所定の特性で画像を読取ることによって生じる色値の変化を差し引くことにより、出力サンプル20に印刷されている画像の色それぞれのL*a*b*値を算出する。
【0024】
入出力特性抽出部704は、PC16からRGB値による画像データを受け入れ、色値算出部702から出力サンプル20に印刷されている画像の色それぞれのL*a*b*値を受入れて、画像印刷装置18の入出力特性を抽出し、抽出した画像印刷装置18の入出力特性を色変換テーブル作成部706に対して出力する。例えば、入出力特性抽出部704は、画像印刷装置18に入力されたRGB値による画像データと、画像データに応じて画像印刷装置18が印刷する画像の色それぞれのL*a*b*値とを対応させる入出力対応テーブルを画像印刷装置18の入出力特性として抽出する。
【0025】
色変換テーブル作成部706は、入出力特性抽出部704から受入れた入出力対応テーブルと、プロファイルデータベース700から受入れた画像出力部220のデバイスプロファイルとを用いて、出力サンプル20の色と略同じ色が再現された画像が画像出力部220によって出力されるようにRGB値による画像データを変換する色変換テーブルを作成し、出力センター22及びカラー複合機24に対して出力する。例えば、色変換テーブル作成部706は、入出力特性抽出部704から受入れた入出力対応テーブルから、画像出力部220が固有の特性で画像を印刷することによって生じる色値の変化を差し引くことにより、色変換テーブルを作成する。
つまり、RGB値による画像データを色変換テーブルにより変換し、変換された画像データに応じて画像出力部220が画像を印刷することにより、画像印刷装置18がRGB値による画像データに応じて画像を印刷した場合と略同じ色値の変化が生じるので、印刷物28によって出力サンプル20の色と略同じ色が再現される。
【0026】
次に、サーバ26が画像処理プログラム70を実行する処理について説明する。
図5は、サーバ26が画像処理プログラム70を実行する処理(S10)を例示するフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、色値算出部702は、カラー複合機24からL*a*b*値によるスキャン画像を取得する。
【0027】
ステップ102(S102)において、色値算出部702は、カラー複合機24から受入れたL*a*b*値による画像データ(スキャン画像)と、プロファイルデータベース700から受入れたスキャナ部240のデバイスプロファイルとを用いて、出力サンプル20に印刷されている画像の色それぞれのL*a*b*値(色値)を算出する。
【0028】
ステップ104(S104)において、入出力特性抽出部704は、PC16からRGB値による画像データを取得する。
【0029】
ステップ106(S106)において、入出力特性抽出部704は、画像印刷装置18に入力されたRGB値による画像データと、画像データに応じて画像印刷装置18が印刷する画像の色それぞれのL*a*b*値とを対応させる入出力対応テーブルを画像印刷装置18の入出力特性として抽出する。
【0030】
ステップ108(S108)において、色変換テーブル作成部706は、入出力特性抽出部704から受入れた入出力対応テーブルから、画像出力部220が固有の特性で画像を印刷することによって生じる色値の変化を差し引くことにより、色変換テーブルを作成する。
【0031】
ステップ110(S110)において、サーバ26は、作成した色変換テーブルと、PC16から取得したRGB値による画像データとをカラー複合機24へ送信する。
【0032】
ステップ112(S112)において、サーバ26は、作成した色変換テーブルを出力センター22へ送信する。
【0033】
次に出力センター22が画像を印刷する処理について説明する。
図6は、出力センター22が画像を印刷する処理(S20)を例示するフローチャートである。
図6に示すように、ステップ200(S200)において、出力センター22は、LANなどを介してPC16からRGB値による画像データを取得する。
【0034】
ステップ202(S202)において、出力センター22は、LANなどを介してサーバ26から色変換テーブルを取得する。
【0035】
ステップ204(S204)において、出力センター22は、色変換テーブルを用いてRGB値による画像データを色変換(色補正)する。
【0036】
ステップ206(S206)において、出力センター22は、色変換された画像データに応じた画像を画像出力部220により印刷する。
このように、サーバ26が画像処理プログラム70を実行することにより、出力サンプル20の色と略同じ色が再現された画像が出力センター22により印刷物28として出力される。
【0037】
次に、カラー複合機24によるオプションサービスについて説明する。
図7において、オプションサービス処理プログラム72の構成が示されている。
オプションサービス処理プログラム72は、プロファイルデータベース720、差分テーブル作成部722及び二次補正部724から構成され、図1に示したカラー複合機24により実行される。
プロファイルデータベース720は、スキャナ部240、プリンタ部242及び画像出力部220のデバイスプロファイルがRAM36に記憶されたものであり、差分テーブル作成部722に対してプリンタ部242及び画像出力部220のデバイスプロファイルを出力するようにされている。
【0038】
差分テーブル作成部722は、プロファイルデータベース720からプリンタ部242及び画像出力部220のデバイスプロファイルを受け入れ、画像出力部220によって印刷することにより生じる色値の変化と、プリンタ部242によって印刷することにより生じる色値の変化との差分を示す差分テーブルを作成し、二次補正部724に対して出力する。
【0039】
二次補正部724は、サーバ26から色変換テーブル及びRGB値による画像データを受け入れ、差分テーブル作成部722から差分テーブルを受入れて、画像データを色変換テーブル及び差分テーブルによって変換することにより二次補正し、二次補正した画像データをプリンタ部242に対して出力する。
【0040】
次に、カラー複合機24がオプションサービス処理プログラム72を実行する処理について説明する。
図8は、カラー複合機24がオプションサービス処理プログラム72を実行する処理(S30)を例示するフローチャートである。
図8に示すように、ステップ300(S300)において、差分テーブル作成部722は、プロファイルデータベース720からプリンタ部242及び画像出力部220のデバイスプロファイルを受け入れ、画像出力部220によって印刷することにより生じる色値の変化と、プリンタ部242によって印刷することにより生じる色値の変化との差分を示す差分テーブルを作成し、二次補正部724に対して出力する。
【0041】
ステップ302(S302)において、二次補正部724は、サーバ26から色変換テーブル及びRGB値による画像データを取得する。
【0042】
ステップ304(S304)において、二次補正部724は、画像データを色変換テーブル及び差分テーブルによって変換することにより二次補正し、二次補正した画像データをプリンタ部242に対して出力する。
【0043】
ステップ306(S306)において、カラー複合機24は、補正した画像データに応じた画像をプリンタ部242により印刷する。
このように、カラー複合機24がオプションサービス処理プログラム72を実行することによって、RGB値による画像データを色変換テーブルにより変換して画像出力部220により印刷した印刷物28の色と、RGB値による画像データを色変換テーブル及び差分テーブルにより変換してプリンタ部242により印刷した印刷物30の色とを略同じにすることができる。したがって、ユーザは、出力センター22によって印刷される印刷物28を待つことなく、印刷物28と略同じ色の画像を印刷物30によって確認することができる。
【0044】
なお、画像出力部220は、色値の変化を生じさせることなく画像を印刷することができるように調整されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上述べたように、本発明は、印刷されている画像の色に応じた色の画像を出力する画像処理方法及び画像処理システムに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理システムを示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に用いたカラー複合機の制御部のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に用いた出力センターに設けられた制御部のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】画像処理プログラムの構成を示すプログラム構成図である。
【図5】サーバが画像処理プログラムを実行する処理(S10)を例示するフローチャートである。
【図6】出力センターが画像を印刷する処理(S20)を例示するフローチャートである。
【図7】オプションサービス処理プログラムの構成を示すプログラム構成図である。
【図8】カラー複合機がオプションサービス処理プログラムを実行する処理(S30)を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10 画像処理システム
12 ユーザシステム
14 サービスシステム
16 PC
18 画像印刷装置
20 出力サンプル
22 出力センター
220 画像出力部
24 カラー複合機
240 スキャナ部
242 プリンタ部
26 サーバ
28,30 印刷物
70 画像処理プログラム
72 オプションサービス処理プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取り、読み取られた色に基づいて色変換特性を生成し、この色変換特性に応じて第2の印刷手段により画像を色補正して出力することを特徴とする画像処理方法。
【請求項2】
前記第1の印刷手段により印刷された画像の色に対し、前記第2の印刷手段により出力される画像の色が略同じになるように画像を色補正して出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
【請求項3】
第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取る色読み取り手段と、この色読み取り手段により読み取られた色に基づいて色変換特性を生成する色変換特性生成手段と、この色変換特性生成手段が生成した色変換特性に応じて画像を色補正して出力する第2の印刷手段とを有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項4】
第1の印刷手段により印刷された画像から色を読み取るスキャナ部と、このスキャナ部により読み取られた色に基づいて色変換特性を生成する色変換特性生成手段と、この色変換特性生成手段が生成した色変換特性に応じて画像を色補正して出力する第2の印刷手段と、この第2の印刷手段により出力される画像に応じた画像を印刷するプリンタ部と、このプリンタ部により印刷される画像の色が前記第2の印刷手段により出力される画像の色と略同じ色になるように画像の色を二次補正する二次補正手段とを有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
前記スキャナ部及び前記プリンタ部は、一体に設けられていることを特徴とする請求項4記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記第2の印刷手段は、画像の色が前記第1の印刷手段により印刷された画像の色と略同じになるように画像を色補正して出力することを特徴とする請求項3乃至5いずれか記載の画像処理システム。
【請求項7】
前記第2の印刷手段は、前記第1の印刷手段により印刷された画像の画像データを用いて画像を色補正して出力することを特徴とする請求項3乃至6いずれか記載の画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−148834(P2006−148834A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−339799(P2004−339799)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】