画像処理装置、プログラム及び記録媒体
【課題】トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることが可能な、画像処理装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】スケールSCの大きさが変更された際に、トリミング枠TF内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心位置を基準位置BPとして、スケールを変更して表示させるとともに、当該変更量に追従するようにトリミング枠TFを拡大又は縮小して表示させる。
【解決手段】スケールSCの大きさが変更された際に、トリミング枠TF内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心位置を基準位置BPとして、スケールを変更して表示させるとともに、当該変更量に追従するようにトリミング枠TFを拡大又は縮小して表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示領域内に表示された画像データに重畳表示されるトリミング枠内に含まれる前記画像データの画像領域を抽出する画像処理装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネガフィルム及びリバーサルフィルム等の写真フィルムに撮像された画像や、デジタルカメラ等により生成された画像を読み込んで、その読み込んだ画像に各種画像処理を施した後に、モニタやプリンタ、CD−ROM等の記録媒体に出力する画像処理装置が知られている。
【0003】
画像処理装置は、画像処理の対象となる画像を予め定められた大きさの画像表示領域内に表示すると共に、当該画像上にトリミング枠を表示する。トリミング枠とは、画像の一部分を抽出(トリミング)するための枠である。画像処理装置は、トリミング枠内に表示している画像を抽出して、モニタやプリンタ、記憶媒体等に出力する。
【0004】
従来、このような画像処理装置の一例として、次のようなものが知られている。即ち、テンプレート形状に相似したトリミング枠を画像上に表示し、このトリミング枠の拡大又は縮小が指示された場合に、該トリミング枠内に表示された内枠の上辺中央を基準点として拡大又は縮小し、そのトリミング枠内の画像を切り出す(抽出する)技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−346031号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、トリミング枠内における内枠の表示位置に関して何ら記載されておらず、トリミング枠と内枠とは一体とされているため、該トリミング枠内における内枠の位置を移動することはできない。
また、内枠の上辺中央が基準点とされているため、当該基準点を中心とした方向でしか下辺部を移動できず、適正なトリミング範囲の調整における操作が煩雑になる可能性がある。
【0006】
本発明の課題は、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることが可能な、画像処理装置、プログラム及び記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する画像処理装置であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更手段により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定手段を更に備えたことを特徴としている。
【0010】
更に、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記スケール位置変更手段により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記比率変更手段により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールの大きさを変更して表示させることを特徴としている。
【0012】
更に、請求項6に記載の発明は、請求項1又は5に記載の発明において、
前記トリミング枠の表示位置を変更する枠位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記枠位置変更手段により変更された表示位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示制御手段による表示制御を制限するプロテクト手段と、
前記プロテクト手段による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力手段と、
を更に備えたことを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出するコンピュータに、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を実現させる。
【0015】
更に、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0016】
更に、請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に実現させることを特徴としている。
【0017】
更に、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0018】
更に、請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0019】
更に、請求項13に記載の発明は、請求項8又は12に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0020】
更に、請求項14に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するためのキーを入力するキー入力機能と、
を更に実現させることを特徴としている。
【0021】
また、上記課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を含むプログラムを記録したことを特徴としている。
【0022】
更に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0023】
更に、請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に含むことを特徴としている。
【0024】
更に、請求項18に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0025】
更に、請求項19に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0026】
更に、請求項20に記載の発明は、請求項15又は19に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0027】
更に、請求項21に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するためのキーを入力するキー入力機能と、
を更に含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
請求項1、8、15に記載の発明によれば、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中央位置を基準位置として、表示画面上に表示させる。これにより、ユーザは、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量との関係をスケールにより容易に判定することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0029】
請求項2、9、16に記載の発明によれば、スケールの大きさが変更された際に、トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中央位置を基準位置として、スケールを変更して表示させるとともに、当該変更量に追従するようにトリミング枠を拡大又は縮小して表示させる。これにより、ユーザは、上下左右の何れかのマージン位置又はトリミング枠の中央位置を基準位置として、スケールの大きさを変更することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。また、スケールの変更量に追従するようにトリミング枠が拡大又は縮小されるため、該スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0030】
請求項3、10、17に記載の発明によれば、基準位置を選択的に指定することができる。これにより、ユーザは、所望する基準位置を任意に選択することが可能となるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0031】
請求項4、11、18に記載の発明によれば、トリミング枠内においてスケールの表示位置を変更することができる。これにより、ユーザは、トリミング枠内の任意の範囲を主要被写体範囲として調整することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0032】
請求項5、12、19に記載の発明によれば、変更された比率でトリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の拡大又は縮小に追従するようにスケールの大きさ変更して表示させる。これにより、スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0033】
請求項6、13、20に記載の発明によれば、トリミング枠の表示位置に追従するようにスケールを表示させる。これにより、スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0034】
請求項7、14、21に記載の発明によれば、トリミング枠及びスケールの表示制御を、解除キーに基づいて制限することが可能であるため、該解除キーを有さないユーザに対して、当該表示制御が行われないよう制限することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の画像処理装置を自動現像機に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。なお、画像処理装置を、ハロゲン化銀写真感光材料(感光材料)のカラー印画紙に現像処理する自動現像機に適用することとしたが、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱方式及び昇華方式等の画像形成装置に適用することしてもよいし、単に画像の加工を行うパーソナルコンピュータに適用することとしてもよい。
【0036】
図1は、自動現像機1の斜視図の一例であり、図2は、自動現像機1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0037】
自動現像機1は、マガジン装填部3、露光処理部4、プリント作成部5及び排出トレイ6を備えて構成され、次のような処理工程によりプリント写真を作成する。即ち、マガジン装填部3が装填するマガジンに内蔵された感光材料に、露光処理部4が、ネガフィルムやデジタルデータから画像を読み出して露光する。そして、プリント作成部5が、露光後の感光材料を各種処理液に順次浸漬した後に、当該感光材料を乾燥させてプリント写真P1、P2及びP3を作成し、排出トレイ6に排出する。
【0038】
また、自動現像機1は、制御部7、表示部8、透過原稿入力部9、反射原稿入力部10、操作部11、記憶媒体読み書き部15、データ蓄積部17、I/F18を備えている。
【0039】
制御部7は、自動現像機1を構成する各機能部への指示や各機能部間のデータの入出力を行い、CPU(Central Processing Unit)やメモリ70等により構成される。より具
体的には、制御部7は、操作部11から入力される操作信号に基づいてメモリ70に記憶された各種プログラムを読み出して、当該プログラムに従った処理を行う。そして、その処理結果に基づいた表示データを表示部8に表示させる。
【0040】
メモリ70は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM等により構成され、各種プログラムやそのプログラムに従った処理に係るデータを記憶する。
【0041】
表示部8は、例えば、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部7から入力される表示データに基づいて各種画面を表示出力する。操作部11は、各種スイッチや入力ボタン、キーボード、タッチパネル12、マウス13等により構成され、ユーザの入力操作に従った操作信号を制御部7に出力する。
【0042】
透過原稿入力部9は、アナログカメラC1により撮像された現像済みのネガフィルムFやリバーサルフィルム等の透過原稿に記録された画像を光学的に読み取って、その読み取った画像をデジタルデータに変換して制御部7に出力する。
【0043】
反射原稿入力部10は、例えば、フラットベッドスキャナ等により構成され、写真プリントや書画、各種印刷物等のプリントPに形成された画像を読み取って、その読み取った画像をデジタルデータに変換して制御部7に出力する。
【0044】
記憶媒体読み書き部15は、フロッピー(登録商標)ディスク16a、MOディスク16b及び光ディスク16c(例えば、CD−ROM、CD−RW、DVD)等の外部記憶媒体に対してデータの読み書きを行う機能部であり、例えば、フロッピーディスクアダプタ15a、MOアダプタ15b、光ディスク用アダプタ15c等により構成される。記憶媒体読み書き部15は、外部記憶媒体に記憶された画像データを読み出して制御部7に出力したり、制御部7から入力される画像データを外部記憶媒体に記憶する。
【0045】
また、外部記憶媒体は、各種プログラムを記憶する。制御部7は、外部記憶媒体に記憶されたプログラムをメモリ70に記憶更新して、プログラムのアップデートを行う。特に本実施形態において制御部7は、外部記憶媒体に画像トリミングプログラム700を記憶して、当該プログラムによって自動現像機1の画像トリミング処理のアップデートを行う。なお、プログラムのアップデート方法は、外部記憶媒体を用いるだけでなく、例えば、インターネット回線を介してサーバと通信することで、当該プログラムをダウンロードすることとしてもよい。
【0046】
データ蓄積部17は、ハードディスク等の記憶媒体により構成され、透過原稿入力部9、反射原稿入力部10又は記憶媒体読み書き部15から入力された画像データや、画像処理後の画像データ等を蓄積記憶する。
【0047】
I/F18は、例えば、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のインターフェースにより構成され、当該I/F18を介して外部機器との接続が可能となっている。
制御部7は、I/F18に接続されるドングル(dongle)等のハードウェアキーから入力される所定の解除コードを確認すると、後述する画像トリミング処理を行うようになっている。このハードウェアキーを、後述する画像トリミングプログラム700の正規のユーザにのみ与えることにより、コピー等により不正に入手された本画像トリミングプログラム700を実行できないよう制限することができる。
【0048】
制御部7は、透過原稿入力部9や反射原稿入力部10、記憶媒体読み書き部15が取得した画像データに対して各種画像処理を施す。この画像処理の際に、制御部7は、取得した画像データに基づく画像を一旦表示部8の画像処理画面80に表示させる。そして、操作部11からの操作信号に基づいて、階調変換処理、鮮鋭性調整処理等の画質調整処理や画像の回転や拡大及び縮小処理等の画像処理を行う。制御部7は、画像処理後の画像を画像処理画面に再度表示して更新した後に、その画像の画像データを露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力する。なお、制御部7が行う画像処理は、上述した一例に限るものではない。
【0049】
図3は、制御部7により表示部8に表示される画像処理画面80の一例である。
各種処理実行ボタン群BTには、プリントの実行開始の指示をするプリントボタンB7、プリントの実行のキャンセルや直前の画面に戻る指示を行う中止ボタンB8、コマ画像PCの90度又は180度回転や画質調整等を行う機能ボタン群B9、コマ画像PCの色調の調整を行う色調調整ボタンB10、コマ画像PCを上下左右に1ピクセルずつ移動する移動ボタンB11等がある。
【0050】
画像表示領域ARは、予め定められた大きさ(寸法)に固定されており、その領域内に画像処理前及び画像処理後のコマ画像PCを表示する。また、コマ画像PC上には、トリミング枠TFが表示されている。トリミング枠TFは、コマ画像PCの一部分を切り出すための枠である。
【0051】
このトリミング枠TFのアスペクト比は、露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力する際の画像サイズ(以下、この画像サイズを「出力画像サイズ」という。)のアスペクト比に設定され、その大きさは、コマ画像PC内で表示可能な最大サイズに設定される。より具体的に、出力画像サイズは、画像のトリミングを行う前に、例えば、L版(89mm×127mm)、KG版(102mm×152mm)、パノラマ(102mm×254mm)の何れかにユーザによって予め選択される。そして、この選択された出力画像サイズのアスペクト比(L版であれば“3.5:5”、KG版であれば“2:3”、パノラマであれば“2:5”)がトリミング枠TFのアスペクト比に設定され、当該アスペクト比でのトリミング枠TFをコマ画像PC内で表示可能な最大サイズで表示される。
【0052】
なお、後述するトリミング率の変更に伴うトリミング枠TFの拡大又は縮小の際に、そのアスペクト比を保持するが、コマ画像PCの出力を決定(プリントボタンB7の押下)までの間に、ユーザの所定の操作(例えば、マウス13によるトリミング枠TFの一辺のドラッグ操作)によって当該アスペクト比の変更が可能である。
【0053】
スケール調整モード切り替えボタンB1は、トリミング枠TF内における注目領域の調整を調整を行う、スケール調整モードに切り替えるためのボタンである。当該ボタンが“ON”とされた場合、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されるようになっている。
【0054】
スケールSCは、略H字状を有しており、上辺部SCU及び下辺部SCLと、この両辺間を接続するスケール部SCMとから構成されている。なお、スケールSCの形状は、これに限らないものとする。このスケールSCが表示されることにより、ユーザは、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量との関係を容易に判定することができる。なおここで、注目領域とは、トリミング枠TF内におけるコマ画像PCの主要被写体を示す領域であって、例えば、同図に示したように被写体である人物の顔領域を注目領域としてもよい。
【0055】
以下、本スケール調整モードについて説明する。
スケール内容選択エリアA1は、後述する、スケール方向切り替えボタンB2、スケールサイズ設定エリアA2、上マージン量設定エリアA3、下マージン量設定エリアA4等により予め設定された設定情報を選択するための領域である。設定情報は、当該設定情報を識別可能な名称(例えば、パスポート等)と対応付けてデータ蓄積部17に記憶(登録)されており、この名称が選択されることで該名称に対応する設定情報が読み出されてメモリ70の各設定に反映される。
【0056】
スケール方向切り替えボタンB2は、スケールSCの方向を切り替えるためのボタンである。スケール方向切り替えボタンB21を“ON”にした場合、同図に示すようにスケールSCは、画像処理画面80の上下方向に表示される。また、スケール方向切り替えボタンB22を“ON”にした場合、スケールSCは、左に90度回転し、画像処理画面80の左右方向に表示される。
【0057】
スケールサイズ設定エリアA2は、スケールSCのスケールサイズを設定するための領域である。ユーザは、操作部11を介してスケールサイズ設定エリアA2に数値を入力することが可能となっており、この値がプリント出力時のスケール部分の出力時サイズと対応している。制御部7は、この入力された数値に基づいて、スケールサイズSSでスケールSCを表示する。なお、本スケールサイズ設定エリアA2に入力される数値の単位をmm(ミリメートル)とするが、これに限らないものとする。
【0058】
センタ基準ボタンB3は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの中央位置に設定するためのボタンである。
【0059】
図4にセンタ基準ボタンB3が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの中央位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、トリミング枠TFの中央位置である基準位置BPを起点として上辺部及び下辺部方向にスケールサイズSSが等間隔(つまり、SS/2)となるよう表示される。なお、図中TSは、トリミング枠TFの縦方向の大きさを意味している。
【0060】
図3に戻り、上マージン基準ボタンB4は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの上マージン位置に設定するためのボタンである。また、上マージン量設定エリアA3は、トリミング枠TF内における上マージン量MUを設定するための領域であって、ユーザは、操作部11を介して上マージン量設定エリアA3に数値を入力することが可能となっている。この上マージン量設定エリアA3は、上マージン基準ボタンB4が“ON”とされた場合に有効化され、この上マージン量設定エリアA3に入力された数値が上マージン量MUとして設定される。
【0061】
図5に上マージン基準ボタンB4が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの上マージン量MUに対応する上マージン位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、基準位置BPを起点として下辺部方向にスケールサイズSSとなるよう表示される。
【0062】
図3に戻り、下マージン基準ボタンB5は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの下マージン位置に設定するためのボタンである。また、下マージン量設定エリアA4は、トリミング枠TF内における下マージン量MLを設定するための領域であって、ユーザは、操作部11を介して下マージン量設定エリアA4に数値を入力することが可能となっている。この下マージン量設定エリアA4は、下マージン基準ボタンB5が“ON”とされた場合に有効化され、この下マージン量設定エリアA4入力された数値が下マージン量MLとして設定される。
【0063】
図6に下マージン基準ボタンB5が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの下マージン量MLに対応する下マージン位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、基準位置BPを起点として上辺部方向にスケールサイズSSとなるよう表示される。
【0064】
上述した、センタ基準ボタンB3、上マージン基準ボタンB4及び下マージン基準ボタンB5は、互いに排他関係にあり、何れかのボタンが“ON”とされた際には、他の2つのボタンは“OFF”とされるようになっている。
【0065】
図3に戻り、トリミングサイズ設定エリアA5は、トリミング枠TFの大きさを設定するための領域である。ここで、トリミングサイズ設定エリアA51は、トリミング枠TFにおける縦方向の大きさを設定する領域であって、トリミングサイズ設定エリアA52は、トリミング枠TFにおける横方向の大きさを設定する領域である。ユーザは、操作部11を介して上マージン量設定エリアA3に数値を入力することが可能となっている。ここで設定される数値は、プリント出力時の出力時サイズと対応しており、制御部7は、この入力された数値に基づいて、トリミング枠TFを表示する。なお、トリミングサイズは、スケールサイズSSとマージン量とを加算した値以上で設定されることが好ましく、本実施の形態では、該加算値以下の値が入力されないよう制御されるものとする。
【0066】
登録ボタンB6は、上述した各ボタン及び領域等により設定された、スケール方向、スケールサイズ、マージン位置、マージン量、トリミングサイズ等の設定情報を、データ蓄積部17に記憶(登録)させるためのボタンである。なお、設定情報は当該設定情報を識別可能な名称に対応付けて記憶されるものとし、当該名称に基づいてスケール内容選択エリアA1を介して読み出されるものとする。
【0067】
また、本スケール調整モードは図示しない削除ボタンを有しており、この削除ボタンが押下されることにより、既に登録された設定情報を削除することが可能となっている。
【0068】
また、本スケール調整モードは図示しない調整モード切替ボタンを有しており、該ボタンにより、トリミング対象となる画像の種類に応じてトリミング制御を切り替えることができるようになっている。ここでトリミング対象となる画像が、同図に示す証明写真であるような場合には証明写真モードが選択されるものとし、それ以外の写真には通常写真モードが選択されるものとする。
【0069】
本実施の形態では、証明写真モード時において、スケールSCがトリミング枠TFの横方向における中央位置の垂線上、つまり左右対称位置に固定されて表示されるものとする。これにより、注目領域たるスケールSCがトリミング枠TFの左右対称位置に常に表示されることになるため、証明写真のトリミング時において、操作性を向上させることができる。また、図7に示すスナップ写真のような場合には、注目領域とする領域がトリミング枠TFの左右対称位置とは限らないため、通常写真モードでは、スケールSCはトリミング枠TFの左右対称位置に固定されないものとする。
【0070】
トリミング率入力エリアA6は、コマ画像PCに対するトリミング枠TFの比率(倍率)であるトリミング率を入力するエリアである。トリミング枠TFが、コマ画像PCと同一の大きさのとき、そのトリミング率は100%に設定されている。ユーザがトリミング率入力エリアA6に直接トリミング率を数値入力すると、制御部7は、その入力されたトリミング率に応じた大きさにトリミング枠TFを拡大又は縮小して表示更新する。なお、本トリミング率入力エリアA6は、スケール調整モードとは独立して入力可能としてもよい。
【0071】
ユーザは、スケールSCの上辺部SCU又は下辺部SCLをマウス13でドラッグ操作することで、スケールSC(スケール部SCM)を延長又は短縮することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、スケールSCを延長又は短縮して表示させるとともに、当該スケールSCの変更量に追従するようにトリミング枠TFを表示させる。なお、この操作によりスケールSCのプリント出力時サイズは変更されないものとするが、該操作に応じてプリント出力時サイズを変更するようにしてもよい。
【0072】
また、ユーザは、スケールSCのスケール部SCM等をマウス13でドラッグ操作したり、移動ボタンB11を押下したりすることによって、トリミング枠TFの内側でスケールSCの表示位置を移動することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、スケールSCの表示位置を変更して表示させる。
【0073】
また、ユーザは、トリミング枠TFの一辺又は頂点をマウス13でドラッグ操作することで、トリミング枠TFを拡大又は縮小させて、トリミング率を変更することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、トリミング枠TFを拡大又は縮小させ、コマ画像PCの画像サイズに対するトリミング枠TFの比率を算出して、トリミング率入力エリアA6を更新する。なお、トリミング枠内にスケールSCが表示されているような場合には、本トリミング枠TFの比率に追従するように前記スケールを表示させる。なお、この操作によりトリミング枠TFのプリント出力時サイズは変更されないものとするが、該操作に応じてプリント出力時サイズを変更するようにしてもよい。
【0074】
また、ユーザは、例えば、マウス13でトリミング枠TFの中心をドラッグしたり、移動ボタンB11を押下したりすることによって、コマ画像PCの内側でトリミング枠TFの表示位置を移動することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、トリミング枠TFの表示位置を変更して、表示部8に表示させる。なお、トリミング枠内にスケールSCが表示されているような場合には、本トリミング枠TFの表示位置に追従するように、前記スケールを表示させる。
【0075】
図8は、制御部7が有するメモリ70のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、メモリ70は、画像トリミングプログラム700、トリミング率710、画像表示サイズ720、トリミング枠表示サイズ730、トリミング枠位置740、スケール方向750、スケール基準位置760、マージン量770、スケール表示サイズ780、スケール位置790等の設定情報を記憶している。
【0076】
画像トリミングプログラム700は、本実施形態に係る画像トリミング処理(図9参照)を実現するためのプログラムである。制御部7は、メモリ70から画像トリミングプログラム700を読み出してRAMに展開することで、画像トリミング処理を開始する。
【0077】
トリミング率710は、ユーザにより数値入力又はマウス13の操作によって指定入力されたトリミング率である。制御部7は、入力又はマウス13の操作に基づいて、随時トリミング率入力エリアA6の数値表示を更新する。
【0078】
画像表示サイズ720は、画像表示領域AR内に表示させるコマ画像PCの画像サイズであり、縦辺及び横辺の長さで表される。制御部7は、コマ画像PCが画像表示領域AR内に表示可能な最大サイズの画像表示サイズ720を算出し、その算出した画像表示サイズ720にコマ画像PCを拡大又は縮小して、画像表示領域AR内に表示する。
【0079】
トリミング枠表示サイズ730は、トリミング枠TFの表示サイズであり、トリミング枠TFの縦辺及び横辺の長さで表される。制御部7は、トリミング枠TFがコマ画像PC内で表示可能な最大サイズ(以下、トリミング限界値という)を算出し、トリミング枠表示サイズ730がトリミング限界値以下である場合に、トリミング枠TFをコマ画像PC上に重畳表示する。
【0080】
また、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されている場合において、ユーザがトリミング枠TFのサイズ変更を行った場合、制御部7は、トリミング枠TFのサイズ変更時のトリミング枠表示サイズ730と、スケールSCのスケール表示サイズ780との相対的な位置関係及び比率を変えないように、当該スケール表示サイズ780を算出して更新する。即ち、スケール表示サイズ780は、トリミング枠表示サイズ730のサイズの変更に追従して更新されることになる。これにより、トリミング枠表示サイズ730とスケール表示サイズ780との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0081】
トリミング枠位置740は、トリミング枠TFの表示位置であり、トリミング枠TFの中心の座標によって表される。制御部7は、そのユーザ操作によって変更されたトリミング枠TFのトリミング枠位置740として記憶する。なお、初期状態においてトリミング枠位置740は、コマ画像PCの中心座標が設定されるものとするが、これに限らないものとする。
【0082】
また、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されている場合において、ユーザがトリミング枠TFの移動を行った場合、制御部7は、トリミング枠TFの移動時のトリミング枠位置740と、スケールSCのスケール位置790との相対的な位置関係を変えないように、当該スケール位置790を算出して更新する。即ち、スケール位置790は、トリミング枠位置740の表示位置の変更に追従して更新されることになる。これにより、トリミング枠位置740とスケール位置790との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0083】
スケール方向750は、ユーザによりマウス13の指定操作によって指定入力されたスケール方向であり、上下方向又は左右方向を示す情報で表される。制御部7は、そのユーザ操作によって変更されたスケール方向をスケール方向750として記憶する。なお、初期状態においてスケール方向750として上下方向が設定されるものとするが、これに限らないものとする。
【0084】
スケール基準位置760は、ユーザによりマウス13の指定操作によって指定入力されたスケールSCの基準位置であり、センタ基準位置、上マージン基準位置又は下マージン基準位置の何れかを示す情報で表される。制御部7は、本スケール基準位置760に基づいて、スケールSCを表示させる。
【0085】
マージン量770は、ユーザにより数値入力された上マージン量MU又は下マージン量MLのマージン量であり、上マージン量MU又は下マージン量MLの長さで表される。制御部7は、スケール基準位置760が上マージン基準位置又は下マージン基準位置である場合に、マージン量770に基づいて、スケールSCを表示させる。
【0086】
スケール表示サイズ780は、スケールSCの表示サイズであり、スケール部SCMの長さで表される。制御部7は、トリミング枠TF内においてスケールSCが表示可能な最大サイズ(以下、スケール限界値という)を算出し、スケール表示サイズ780がスケール限界値以下である場合に、スケールSCをトリミング枠TF内に重畳表示させる。
【0087】
また、ユーザがスケールSCのサイズ変更を行った場合、制御部7は、サイズ変更時のスケール表示サイズ780と、トリミング枠TFのトリミング枠表示サイズ730との相対的な位置関係及び比率を変えないように、当該トリミング枠表示サイズ730を算出して更新する。即ち、トリミング枠表示サイズ730は、スケール表示サイズ780の変更に追従して更新されることになる。これにより、スケール表示サイズ780とトリミング枠表示サイズ730との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0088】
スケール位置790は、スケールSCの表示位置であり、スケール部SCMの長さで表される。制御部7は、スケールSCの表示位置をスケールSCのスケール位置790として記憶する。
【0089】
また、ユーザがスケールSCの移動を行った場合、制御部7は、スケールSCの移動時のスケール位置790と、トリミング枠TFのトリミング枠位置740との相対的な位置関係を変えないように、当該トリミング枠位置740を算出して更新する。即ち、トリミング枠位置740は、スケール位置790の表示位置の変更に追従して更新されることになる。これにより、スケール位置790とトリミング枠位置740との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0090】
次に、図9〜図16を参照しながら自動現像機1の画像トリミング処理の具体的な処理内容を説明する。なお、本画像トリミング処理は、制御部7と、メモリ70に記憶された画像トリミングプログラムとの協働によるソフトウェア処理により実行される処理を示している。
【0091】
まず、画像トリミング処理が開始されると、画像表示領域AR上にコマ画像PC及びトリミング枠TFが重畳表示される(ステップS11)。
【0092】
次いで、スケール調整モード切り替えボタンB1が“ON”とされるまで待機され(ステップS12;No)、“ON”とされたと判定された場合には(ステップS12;Yes)、I/F18にハードウェアキーが接続されているか否かが判定される(ステップS13)。ここで、ハードウェアキーが接続されていないと判定された場合には(ステップS13;No)、ステップS11に戻りスケール調整モードが実行されないよう制御される。まお、センタ基準ボタンB3が“ON”とされる迄の間、トリミング枠TFの表示位置又は表示サイズが、ユーザのマウス13によるドラッグ操作等により変更可能であるものとする。
【0093】
一方、ステップS13において、ハードウェアキーが接続されていると判定された場合には(ステップS13;Yes)、メモリ70に記憶された設定情報が読み出され(ステップS14)、該設定情報に基づいてトリミング枠及び/又はスケールがトリミング枠内に表示される(ステップS15)。ここで、起動時における設定情報がデータ蓄積部17に予め記憶されているような場合には、データ蓄積部17から設定情報が読み出されて、メモリ70の各設定に反映されるものとする。なお、ステップS15の処理については後述する。なお、本実施の形態では、ステップS13の段階でハードウェアキーの接続確認を行うこととしたが、これに限らず、本処理の開始時(ステップS11)に行うこととしてもよく、その場合、画面上にトリミング領域調整用の設定画面自体を表示させないこととしてもよい。
【0094】
次いで、センタ基準ボタンB3、上マージン基準ボタンB4、下マージン基準ボタンB5のうち、何れが“ON”とされているかが判定され(ステップS16)、各基準ボタンの“ON”状態に応じて、センタ位置スケール調整処理(ステップS17)、上マージン位置スケール調整処理(ステップS18)、下マージン位置スケール調整処理(ステップS19)がそれぞれ実行される。
【0095】
ステップS16において、センタ基準ボタンB3が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;C)、ステップS16のセンタ位置スケール調整処理に移行する。
以下、図10を参照してセンタ位置スケール調整処理(ステップS17)について説明する。
【0096】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1711;Yes)、さらに、スケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在するか否かが判定される(ステップS1712)。
【0097】
ここで、マウスポインタ位置が、上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1712;Yes)、マウスポインタが図11(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1713)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1714)。
【0098】
この、2方向の矢印アイコンは、上下方向にスケールSCの大きさを変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作によりスケールサイズSSを延長又は短縮することが可能となっている。なお、スケール方向切り替えボタンB22が“ON”とされている場合には、2方向の矢印アイコンは左右方向を表し、左右方向にスケールSCの大きさを変更することが可能な状態を示すことになる。
【0099】
ステップS1714において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1714;No)、ステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU又は下辺部SCL上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS1714が繰返し実行される。
【0100】
また、ステップS1714において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1714;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1715)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1716)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1716;Yes)、ステップS1718に移行する。
【0101】
ステップS1716において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1716;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1717)、ステップS1718に移行する。
【0102】
ステップS1718では、ステップS1716又はステップS1717で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1718)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0103】
ここで、図11を参照して、本センタ位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0104】
図11(a)は、スケールSCの上辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図11(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変更分に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0105】
また、図11(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0106】
図10に戻り、ステップS1712において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1712;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1719)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1720)。
【0107】
この、4方向の矢印は、トリミング枠TF内において上下左右方向にスケールSCの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、スケールサイズSSの表示位置を変更することが可能となっている。
【0108】
ステップS1720において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1720;No)、ステップS1711に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS1720が繰返し実行される。
【0109】
また、ステップS1720において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1720;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1721)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1721;Yes)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、上下方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1722)、ステップS1716に移行する。
【0110】
一方、ステップS1721において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1721;No)、ドラッグ操作による4方向成分の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1723)、ステップS1716に移行する。
【0111】
ステップS1716では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1716;Yes)、ステップS1718に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1716;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1717)、ステップS1718に移行する。
【0112】
ステップS1718において、ステップS1716又はステップS1717で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1718)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報が読み出された後、この設定情報に基づいてトリミング枠内にスケールが表示される(ステップS15)。なお、スケールSCは、基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0113】
一方、ステップS1711において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1711;No)、ステップS1724に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1724)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1724;No)、図9のステップS19に移行する。
【0114】
また、ステップS1724において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1724;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。
【0115】
図12を参照して、ステップS30のトリミング枠調整処理について説明する。
まず、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上に存在するか否かが判定され、一辺又は頂点上に存在に存在する判定された場合には(ステップS31)、マウスポインタが2方向の矢印アイコン矢印アイコンに変更された後(ステップS32)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS33)。
【0116】
この、2方向の矢印アイコンは、トリミング枠TFのアスペクト比を変更可能な状態を示しており、トリミング枠TFの角辺又は頂点における垂線方向を示す矢印アイコンで表される。この垂線方向は、トリミング枠TFの大きさを変更可能な方向し示しており、例えば、トリミング枠TFの上辺部又は下辺部であれば上下方向を示す矢印アイコンで表されるようになっている。ユーザは、マウス13のドラッグ操作によりトリミング枠TFのアスペクト比を変更することが可能となっている。
【0117】
ステップS33において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS33;No)、図10のステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS33が繰返し実行される。
【0118】
また、ステップS33において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS33;Yes)、この操作によるトリミング枠TFの変更値に基づいて、変更後のトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS34)、該算出された表示サイズとトリミング限界値とが比較される(ステップS35)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS35;Yes)、ステップS37に移行する。
【0119】
ステップS35において、表示サイズがトリミング限界値以上であると判定された場合には(ステップS35;No)、トリミング限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS36)、ステップS37に移行する。
【0120】
一方、ステップS31において、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上に存在しないと判定された場合(例えば、トリミング枠TF内に存在)には(ステップS31;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS38)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS39)。
【0121】
この、4方向の矢印は、上下左右方向にトリミング枠TFの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、トリミング枠TFの表示位置を変更することが可能となっている。
【0122】
ステップS39において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS39;No)、図10のステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF内から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS39が繰返し実行される。
【0123】
また、ステップS39において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS39;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS40)、ステップS35に移行する。
【0124】
ステップS35では、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較され、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS35;Yes)、ステップS37に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値を上回ると判定された場合には(ステップS35;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS36)、ステップS37に移行する。
【0125】
ステップS37では、表示サイズ又は表示位置が設定情報としてメモリ70に記憶された後(ステップS37)、図9のステップS20に移行し、終了する旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14に移行してメモリ70に記憶された設定情報が読み出された後、この設定情報に基づいてトリミング枠及び/又はスケールが表示される(ステップS15)。なお、トリミング枠TFのアスペクト比の変更の際に、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0126】
図9に戻り、ステップS16において、上マージン基準ボタンB4が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;U)、ステップS18の上マージン位置スケール調整処理に移行する。
以下、図13を参照して上マージン位置スケール調整処理(ステップS18)について説明する。
【0127】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1811;Yes)、さらに、スケールSCにおける下辺部SCL上に存在するか否かが判定される(ステップS1812)。
【0128】
ここで、マウスポインタ位置が、下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1812;Yes)、マウスポインタが図14(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1813)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1814)。
【0129】
ステップS1814において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1814;No)、ステップS1811へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU又は下辺部SCL上から離脱するまで、ステップS1811〜ステップS1814が繰返し実行される。
【0130】
また、ステップS1814において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1814;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1815)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1816)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1816;Yes)、ステップS1818に移行する。
【0131】
一方、ステップS1816において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1816;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。
【0132】
ステップS1818では、ステップS1816又はステップS1817で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1818)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0133】
ここで、図14を参照して、本上マージン位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0134】
図14(a)は、スケールSCの下辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図14(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変位分に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0135】
また、図14(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0136】
図13に戻り、ステップS1812において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1812;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1819)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1820)。
【0137】
この、4方向の矢印は、証明写真モード時においては、上下左右方向にトリミング枠TFの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、トリミング枠TFの表示位置を変更することが可能となっている。また、証明写真モード以外の時には、トリミング枠TF内においてスケールSCの表示位置を左右方向変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、スケールSCの表示位置を変更することが可能となっている。
【0138】
ステップS1820において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1820;No)、ステップS1811に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1811〜ステップS1820が繰返し実行される。
【0139】
また、ステップS1820において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1820;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1821)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1821;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS1822)、ステップS1816に移行する。
【0140】
一方、ステップS1821において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1821;No)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、左右方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1823)、ステップS1816に移行する。
【0141】
ステップS1816において、証明写真モード時には、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較されて、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS1816:Yes)、ステップS1818に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値外であると判定された場合には(ステップS1816;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。一方、証明写真モード以外では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1816;Yes)、ステップS1818に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1816;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。
【0142】
ステップS1818では、ステップS1816又はステップS1817で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1818)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報に基づいて、トリミング枠TF及び/又はスケールSCが表示される(ステップS15)。ここで、証明写真モード時には、トリミング枠が、当該トリミング枠とスケールSCとの相対的な位置関係が保たれた状態で表示される。また、証明写真モード時以外では、スケールSCがトリミング枠TF内に表示される。なお、スケールSCは、何れの場合においても基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0143】
一方、ステップS1811において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1811;No)、ステップS1824に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1824)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1824;No)、図9のステップS20に移行する。
【0144】
また、ステップS1824において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1824;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。ここで、トリミング枠調整処理は、図11で説明した処理と同様であるため、説明を省略するが、ステップS33又はステップS39においてドラッグ操作が入力されないと判定された場合には、ステップS1811に移行するものとする。
【0145】
図9に戻り、ステップS16において、下マージン基準ボタンB5が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;L)、ステップS19の下マージン位置スケール調整処理に移行する。
以下、図15を参照して下マージン位置スケール調整処理(ステップS19)について説明する。
【0146】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1911;Yes)、さらに、スケールSCにおける上辺部SCU上に存在するか否かが判定される(ステップS1912)。
【0147】
ここで、マウスポインタ位置が、下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1912;Yes)、マウスポインタが図16(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1913)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1914)。
【0148】
ステップS1914において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1914;No)、ステップS1911へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU上から離脱するまで、ステップS1911〜ステップS1914が繰返し実行される。
【0149】
また、ステップS1914において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1914;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1915)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1916)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1916;Yes)、ステップS1918に移行する。
【0150】
一方、ステップS1916において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1916;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。
【0151】
ステップS1918では、ステップS1916又はステップS1917で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1918)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0152】
ここで、図16を参照して、本下マージン位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0153】
図16(a)は、スケールSCの上辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図16(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変位量に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0154】
また、図16(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0155】
図15に戻り、ステップS1912において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1912;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1919)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1920)。なお、ここで表示される4方向の矢印は、上述した上マージン位置スケール調整処理(図13参照)で表示される矢印と同様の意味を有するものとする。
【0156】
ステップS1920において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1920;No)、ステップS1911に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1911〜ステップS1920が繰返し実行される。
【0157】
また、ステップS1920において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1920;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1921)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1921;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS1922)、ステップS1916に移行する。
【0158】
一方、ステップS1921において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1921;No)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、左右方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1923)、ステップS1916に移行する。
【0159】
ステップS1916において、証明写真モード時には、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較されて、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS1916:Yes)、ステップS1918に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値外であると判定された場合には(ステップS1916;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。一方、証明写真モード以外では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1916;Yes)、ステップS1918に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1916;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。
【0160】
ステップS1918では、ステップS1916又はステップS1917で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1918)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報に基づいて、トリミング枠TF及び/又はスケールSCが表示される(ステップS15)。ここで、証明写真モード時には、トリミング枠が、当該トリミング枠とスケールSCとの相対的な位置関係が保たれた状態で表示される。また、証明写真モード時以外では、スケールSCがトリミング枠TF内に表示される。なお、スケールSCは、何れの場合においても基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0161】
一方、ステップS1911において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1911;No)、ステップS1924に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1924)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1924;No)、図9のステップS20に移行する。
【0162】
また、ステップS1924において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1924;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。ここで、トリミング枠調整処理は、図11で説明した処理と同様であるため、説明を省略するが、ステップS33又はステップS39においてドラッグ操作が入力されないと判定された場合には、ステップS1911に移行するものとする。
【0163】
図9に戻り、ステップS19において、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により、本処理を終了させる旨の指示が入力されたと判定された場合に(ステップS19;Yes)、本処理を終了する。
【0164】
プリントボタンB7が押下されることで、上記画像トリミング処理により表示されたトリミング枠TFで切り出した画像を露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力される。このとき、制御部7は、予め設定された出力画像サイズと、自動現像機1の解像度(例えば、300dpiや400dpi等)に基づいて、この切り出した画像を拡大又は縮小してから出力するが、拡大又は縮小せずにコマ画像PCの解像度のまま出力することとしてもよい。
【0165】
以上、本実施形態によれば、トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中央位置を基準位置として、主要被写体範囲を示すスケールを表示させる。これにより、ユーザは、上下左右の何れかのマージン位置又はトリミング枠の中央位置を基準位置とした主要被写体範囲を観察しながらトリミングが行えるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0166】
なお、上記実施の形態では、スケール方向切り替えボタンB21が“ON”とされた場合の上下方向のスケールに関して説明したが、スケール方向切り替えボタンB22が“On”とされた場合の左右方向のスケールに関しても同様の処理が行われるものとする。
【0167】
上記実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0168】
例えば、本実施の形態では、ハードウェアキーの接続状態により、画像トリミング処理を制限することとしたが、これに限らず、シリアルナンバー等の入力の有無に応じて制限することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】自動現像機の一例を示す斜視図である。
【図2】自動現像機の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】画像処理画面の一例を示す図である。
【図4】センタ基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図5】上マージン基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図6】下マージン基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図7】画像表示領域に表示されたコマ画像の一例を示す図である。
【図8】メモリのデータ構成の一例を示す図である。
【図9】画像トリミング処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】センタ位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】センタ位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図であって、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【図12】トリミング枠調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】上マージン位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】上マージン位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図であって、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【図15】下マージン位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】下マージン位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【符号の説明】
【0170】
1 自動現像機
3 マガジン装填部
4 露光処理部
5 プリント作成部
6 排出トレイ
7 制御部
70 メモリ
700 画像トリミングプログラム
710 トリミング率
720 画像表示サイズ
730 トリミング枠表示サイズ
740 トリミング枠位置
750 スケール方向
760 スケール基準位置
770 マージン量
780 スケール表示サイズ
790 スケール位置
8 表示部
9 透過原稿入力部
10 反射原稿入力部
11 操作部
12 タッチパネル
13 マウス
15 記憶媒体読み書き部
17 データ蓄積部
18 I/F
AR 画像表示領域
PC コマ画像
TF トリミング枠
SC スケール
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示領域内に表示された画像データに重畳表示されるトリミング枠内に含まれる前記画像データの画像領域を抽出する画像処理装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネガフィルム及びリバーサルフィルム等の写真フィルムに撮像された画像や、デジタルカメラ等により生成された画像を読み込んで、その読み込んだ画像に各種画像処理を施した後に、モニタやプリンタ、CD−ROM等の記録媒体に出力する画像処理装置が知られている。
【0003】
画像処理装置は、画像処理の対象となる画像を予め定められた大きさの画像表示領域内に表示すると共に、当該画像上にトリミング枠を表示する。トリミング枠とは、画像の一部分を抽出(トリミング)するための枠である。画像処理装置は、トリミング枠内に表示している画像を抽出して、モニタやプリンタ、記憶媒体等に出力する。
【0004】
従来、このような画像処理装置の一例として、次のようなものが知られている。即ち、テンプレート形状に相似したトリミング枠を画像上に表示し、このトリミング枠の拡大又は縮小が指示された場合に、該トリミング枠内に表示された内枠の上辺中央を基準点として拡大又は縮小し、そのトリミング枠内の画像を切り出す(抽出する)技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−346031号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、トリミング枠内における内枠の表示位置に関して何ら記載されておらず、トリミング枠と内枠とは一体とされているため、該トリミング枠内における内枠の位置を移動することはできない。
また、内枠の上辺中央が基準点とされているため、当該基準点を中心とした方向でしか下辺部を移動できず、適正なトリミング範囲の調整における操作が煩雑になる可能性がある。
【0006】
本発明の課題は、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることが可能な、画像処理装置、プログラム及び記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する画像処理装置であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴としている。
【0008】
更に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更手段により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定手段を更に備えたことを特徴としている。
【0010】
更に、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記スケール位置変更手段により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記比率変更手段により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールの大きさを変更して表示させることを特徴としている。
【0012】
更に、請求項6に記載の発明は、請求項1又は5に記載の発明において、
前記トリミング枠の表示位置を変更する枠位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記枠位置変更手段により変更された表示位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0013】
更に、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示制御手段による表示制御を制限するプロテクト手段と、
前記プロテクト手段による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力手段と、
を更に備えたことを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出するコンピュータに、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を実現させる。
【0015】
更に、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0016】
更に、請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に実現させることを特徴としている。
【0017】
更に、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0018】
更に、請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0019】
更に、請求項13に記載の発明は、請求項8又は12に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0020】
更に、請求項14に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記コンピュータに、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するためのキーを入力するキー入力機能と、
を更に実現させることを特徴としている。
【0021】
また、上記課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を含むプログラムを記録したことを特徴としている。
【0022】
更に、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴としている。
【0023】
更に、請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に含むことを特徴としている。
【0024】
更に、請求項18に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0025】
更に、請求項19に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0026】
更に、請求項20に記載の発明は、請求項15又は19に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴としている。
【0027】
更に、請求項21に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記プログラムは、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するためのキーを入力するキー入力機能と、
を更に含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0028】
請求項1、8、15に記載の発明によれば、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中央位置を基準位置として、表示画面上に表示させる。これにより、ユーザは、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量との関係をスケールにより容易に判定することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0029】
請求項2、9、16に記載の発明によれば、スケールの大きさが変更された際に、トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中央位置を基準位置として、スケールを変更して表示させるとともに、当該変更量に追従するようにトリミング枠を拡大又は縮小して表示させる。これにより、ユーザは、上下左右の何れかのマージン位置又はトリミング枠の中央位置を基準位置として、スケールの大きさを変更することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。また、スケールの変更量に追従するようにトリミング枠が拡大又は縮小されるため、該スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0030】
請求項3、10、17に記載の発明によれば、基準位置を選択的に指定することができる。これにより、ユーザは、所望する基準位置を任意に選択することが可能となるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0031】
請求項4、11、18に記載の発明によれば、トリミング枠内においてスケールの表示位置を変更することができる。これにより、ユーザは、トリミング枠内の任意の範囲を主要被写体範囲として調整することができるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0032】
請求項5、12、19に記載の発明によれば、変更された比率でトリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の拡大又は縮小に追従するようにスケールの大きさ変更して表示させる。これにより、スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0033】
請求項6、13、20に記載の発明によれば、トリミング枠の表示位置に追従するようにスケールを表示させる。これにより、スケールとトリミング枠との相対的な位置関係を維持しつつ、トリミング範囲の調整を行うことができる。
【0034】
請求項7、14、21に記載の発明によれば、トリミング枠及びスケールの表示制御を、解除キーに基づいて制限することが可能であるため、該解除キーを有さないユーザに対して、当該表示制御が行われないよう制限することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の画像処理装置を自動現像機に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。なお、画像処理装置を、ハロゲン化銀写真感光材料(感光材料)のカラー印画紙に現像処理する自動現像機に適用することとしたが、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱方式及び昇華方式等の画像形成装置に適用することしてもよいし、単に画像の加工を行うパーソナルコンピュータに適用することとしてもよい。
【0036】
図1は、自動現像機1の斜視図の一例であり、図2は、自動現像機1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0037】
自動現像機1は、マガジン装填部3、露光処理部4、プリント作成部5及び排出トレイ6を備えて構成され、次のような処理工程によりプリント写真を作成する。即ち、マガジン装填部3が装填するマガジンに内蔵された感光材料に、露光処理部4が、ネガフィルムやデジタルデータから画像を読み出して露光する。そして、プリント作成部5が、露光後の感光材料を各種処理液に順次浸漬した後に、当該感光材料を乾燥させてプリント写真P1、P2及びP3を作成し、排出トレイ6に排出する。
【0038】
また、自動現像機1は、制御部7、表示部8、透過原稿入力部9、反射原稿入力部10、操作部11、記憶媒体読み書き部15、データ蓄積部17、I/F18を備えている。
【0039】
制御部7は、自動現像機1を構成する各機能部への指示や各機能部間のデータの入出力を行い、CPU(Central Processing Unit)やメモリ70等により構成される。より具
体的には、制御部7は、操作部11から入力される操作信号に基づいてメモリ70に記憶された各種プログラムを読み出して、当該プログラムに従った処理を行う。そして、その処理結果に基づいた表示データを表示部8に表示させる。
【0040】
メモリ70は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM等により構成され、各種プログラムやそのプログラムに従った処理に係るデータを記憶する。
【0041】
表示部8は、例えば、CRT(Cathode-ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部7から入力される表示データに基づいて各種画面を表示出力する。操作部11は、各種スイッチや入力ボタン、キーボード、タッチパネル12、マウス13等により構成され、ユーザの入力操作に従った操作信号を制御部7に出力する。
【0042】
透過原稿入力部9は、アナログカメラC1により撮像された現像済みのネガフィルムFやリバーサルフィルム等の透過原稿に記録された画像を光学的に読み取って、その読み取った画像をデジタルデータに変換して制御部7に出力する。
【0043】
反射原稿入力部10は、例えば、フラットベッドスキャナ等により構成され、写真プリントや書画、各種印刷物等のプリントPに形成された画像を読み取って、その読み取った画像をデジタルデータに変換して制御部7に出力する。
【0044】
記憶媒体読み書き部15は、フロッピー(登録商標)ディスク16a、MOディスク16b及び光ディスク16c(例えば、CD−ROM、CD−RW、DVD)等の外部記憶媒体に対してデータの読み書きを行う機能部であり、例えば、フロッピーディスクアダプタ15a、MOアダプタ15b、光ディスク用アダプタ15c等により構成される。記憶媒体読み書き部15は、外部記憶媒体に記憶された画像データを読み出して制御部7に出力したり、制御部7から入力される画像データを外部記憶媒体に記憶する。
【0045】
また、外部記憶媒体は、各種プログラムを記憶する。制御部7は、外部記憶媒体に記憶されたプログラムをメモリ70に記憶更新して、プログラムのアップデートを行う。特に本実施形態において制御部7は、外部記憶媒体に画像トリミングプログラム700を記憶して、当該プログラムによって自動現像機1の画像トリミング処理のアップデートを行う。なお、プログラムのアップデート方法は、外部記憶媒体を用いるだけでなく、例えば、インターネット回線を介してサーバと通信することで、当該プログラムをダウンロードすることとしてもよい。
【0046】
データ蓄積部17は、ハードディスク等の記憶媒体により構成され、透過原稿入力部9、反射原稿入力部10又は記憶媒体読み書き部15から入力された画像データや、画像処理後の画像データ等を蓄積記憶する。
【0047】
I/F18は、例えば、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のインターフェースにより構成され、当該I/F18を介して外部機器との接続が可能となっている。
制御部7は、I/F18に接続されるドングル(dongle)等のハードウェアキーから入力される所定の解除コードを確認すると、後述する画像トリミング処理を行うようになっている。このハードウェアキーを、後述する画像トリミングプログラム700の正規のユーザにのみ与えることにより、コピー等により不正に入手された本画像トリミングプログラム700を実行できないよう制限することができる。
【0048】
制御部7は、透過原稿入力部9や反射原稿入力部10、記憶媒体読み書き部15が取得した画像データに対して各種画像処理を施す。この画像処理の際に、制御部7は、取得した画像データに基づく画像を一旦表示部8の画像処理画面80に表示させる。そして、操作部11からの操作信号に基づいて、階調変換処理、鮮鋭性調整処理等の画質調整処理や画像の回転や拡大及び縮小処理等の画像処理を行う。制御部7は、画像処理後の画像を画像処理画面に再度表示して更新した後に、その画像の画像データを露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力する。なお、制御部7が行う画像処理は、上述した一例に限るものではない。
【0049】
図3は、制御部7により表示部8に表示される画像処理画面80の一例である。
各種処理実行ボタン群BTには、プリントの実行開始の指示をするプリントボタンB7、プリントの実行のキャンセルや直前の画面に戻る指示を行う中止ボタンB8、コマ画像PCの90度又は180度回転や画質調整等を行う機能ボタン群B9、コマ画像PCの色調の調整を行う色調調整ボタンB10、コマ画像PCを上下左右に1ピクセルずつ移動する移動ボタンB11等がある。
【0050】
画像表示領域ARは、予め定められた大きさ(寸法)に固定されており、その領域内に画像処理前及び画像処理後のコマ画像PCを表示する。また、コマ画像PC上には、トリミング枠TFが表示されている。トリミング枠TFは、コマ画像PCの一部分を切り出すための枠である。
【0051】
このトリミング枠TFのアスペクト比は、露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力する際の画像サイズ(以下、この画像サイズを「出力画像サイズ」という。)のアスペクト比に設定され、その大きさは、コマ画像PC内で表示可能な最大サイズに設定される。より具体的に、出力画像サイズは、画像のトリミングを行う前に、例えば、L版(89mm×127mm)、KG版(102mm×152mm)、パノラマ(102mm×254mm)の何れかにユーザによって予め選択される。そして、この選択された出力画像サイズのアスペクト比(L版であれば“3.5:5”、KG版であれば“2:3”、パノラマであれば“2:5”)がトリミング枠TFのアスペクト比に設定され、当該アスペクト比でのトリミング枠TFをコマ画像PC内で表示可能な最大サイズで表示される。
【0052】
なお、後述するトリミング率の変更に伴うトリミング枠TFの拡大又は縮小の際に、そのアスペクト比を保持するが、コマ画像PCの出力を決定(プリントボタンB7の押下)までの間に、ユーザの所定の操作(例えば、マウス13によるトリミング枠TFの一辺のドラッグ操作)によって当該アスペクト比の変更が可能である。
【0053】
スケール調整モード切り替えボタンB1は、トリミング枠TF内における注目領域の調整を調整を行う、スケール調整モードに切り替えるためのボタンである。当該ボタンが“ON”とされた場合、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されるようになっている。
【0054】
スケールSCは、略H字状を有しており、上辺部SCU及び下辺部SCLと、この両辺間を接続するスケール部SCMとから構成されている。なお、スケールSCの形状は、これに限らないものとする。このスケールSCが表示されることにより、ユーザは、トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量との関係を容易に判定することができる。なおここで、注目領域とは、トリミング枠TF内におけるコマ画像PCの主要被写体を示す領域であって、例えば、同図に示したように被写体である人物の顔領域を注目領域としてもよい。
【0055】
以下、本スケール調整モードについて説明する。
スケール内容選択エリアA1は、後述する、スケール方向切り替えボタンB2、スケールサイズ設定エリアA2、上マージン量設定エリアA3、下マージン量設定エリアA4等により予め設定された設定情報を選択するための領域である。設定情報は、当該設定情報を識別可能な名称(例えば、パスポート等)と対応付けてデータ蓄積部17に記憶(登録)されており、この名称が選択されることで該名称に対応する設定情報が読み出されてメモリ70の各設定に反映される。
【0056】
スケール方向切り替えボタンB2は、スケールSCの方向を切り替えるためのボタンである。スケール方向切り替えボタンB21を“ON”にした場合、同図に示すようにスケールSCは、画像処理画面80の上下方向に表示される。また、スケール方向切り替えボタンB22を“ON”にした場合、スケールSCは、左に90度回転し、画像処理画面80の左右方向に表示される。
【0057】
スケールサイズ設定エリアA2は、スケールSCのスケールサイズを設定するための領域である。ユーザは、操作部11を介してスケールサイズ設定エリアA2に数値を入力することが可能となっており、この値がプリント出力時のスケール部分の出力時サイズと対応している。制御部7は、この入力された数値に基づいて、スケールサイズSSでスケールSCを表示する。なお、本スケールサイズ設定エリアA2に入力される数値の単位をmm(ミリメートル)とするが、これに限らないものとする。
【0058】
センタ基準ボタンB3は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの中央位置に設定するためのボタンである。
【0059】
図4にセンタ基準ボタンB3が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの中央位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、トリミング枠TFの中央位置である基準位置BPを起点として上辺部及び下辺部方向にスケールサイズSSが等間隔(つまり、SS/2)となるよう表示される。なお、図中TSは、トリミング枠TFの縦方向の大きさを意味している。
【0060】
図3に戻り、上マージン基準ボタンB4は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの上マージン位置に設定するためのボタンである。また、上マージン量設定エリアA3は、トリミング枠TF内における上マージン量MUを設定するための領域であって、ユーザは、操作部11を介して上マージン量設定エリアA3に数値を入力することが可能となっている。この上マージン量設定エリアA3は、上マージン基準ボタンB4が“ON”とされた場合に有効化され、この上マージン量設定エリアA3に入力された数値が上マージン量MUとして設定される。
【0061】
図5に上マージン基準ボタンB4が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの上マージン量MUに対応する上マージン位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、基準位置BPを起点として下辺部方向にスケールサイズSSとなるよう表示される。
【0062】
図3に戻り、下マージン基準ボタンB5は、トリミング枠TF内においてスケールSCを表示する際の基準位置を、当該トリミング枠TFの下マージン位置に設定するためのボタンである。また、下マージン量設定エリアA4は、トリミング枠TF内における下マージン量MLを設定するための領域であって、ユーザは、操作部11を介して下マージン量設定エリアA4に数値を入力することが可能となっている。この下マージン量設定エリアA4は、下マージン基準ボタンB5が“ON”とされた場合に有効化され、この下マージン量設定エリアA4入力された数値が下マージン量MLとして設定される。
【0063】
図6に下マージン基準ボタンB5が“ON”とされた場合の、スケールSCの表示例を示す。
同図に示すように、トリミング枠TFの下マージン量MLに対応する下マージン位置を基準位置BPとして、スケールSCが表示される。つまり、スケールSCは、基準位置BPを起点として上辺部方向にスケールサイズSSとなるよう表示される。
【0064】
上述した、センタ基準ボタンB3、上マージン基準ボタンB4及び下マージン基準ボタンB5は、互いに排他関係にあり、何れかのボタンが“ON”とされた際には、他の2つのボタンは“OFF”とされるようになっている。
【0065】
図3に戻り、トリミングサイズ設定エリアA5は、トリミング枠TFの大きさを設定するための領域である。ここで、トリミングサイズ設定エリアA51は、トリミング枠TFにおける縦方向の大きさを設定する領域であって、トリミングサイズ設定エリアA52は、トリミング枠TFにおける横方向の大きさを設定する領域である。ユーザは、操作部11を介して上マージン量設定エリアA3に数値を入力することが可能となっている。ここで設定される数値は、プリント出力時の出力時サイズと対応しており、制御部7は、この入力された数値に基づいて、トリミング枠TFを表示する。なお、トリミングサイズは、スケールサイズSSとマージン量とを加算した値以上で設定されることが好ましく、本実施の形態では、該加算値以下の値が入力されないよう制御されるものとする。
【0066】
登録ボタンB6は、上述した各ボタン及び領域等により設定された、スケール方向、スケールサイズ、マージン位置、マージン量、トリミングサイズ等の設定情報を、データ蓄積部17に記憶(登録)させるためのボタンである。なお、設定情報は当該設定情報を識別可能な名称に対応付けて記憶されるものとし、当該名称に基づいてスケール内容選択エリアA1を介して読み出されるものとする。
【0067】
また、本スケール調整モードは図示しない削除ボタンを有しており、この削除ボタンが押下されることにより、既に登録された設定情報を削除することが可能となっている。
【0068】
また、本スケール調整モードは図示しない調整モード切替ボタンを有しており、該ボタンにより、トリミング対象となる画像の種類に応じてトリミング制御を切り替えることができるようになっている。ここでトリミング対象となる画像が、同図に示す証明写真であるような場合には証明写真モードが選択されるものとし、それ以外の写真には通常写真モードが選択されるものとする。
【0069】
本実施の形態では、証明写真モード時において、スケールSCがトリミング枠TFの横方向における中央位置の垂線上、つまり左右対称位置に固定されて表示されるものとする。これにより、注目領域たるスケールSCがトリミング枠TFの左右対称位置に常に表示されることになるため、証明写真のトリミング時において、操作性を向上させることができる。また、図7に示すスナップ写真のような場合には、注目領域とする領域がトリミング枠TFの左右対称位置とは限らないため、通常写真モードでは、スケールSCはトリミング枠TFの左右対称位置に固定されないものとする。
【0070】
トリミング率入力エリアA6は、コマ画像PCに対するトリミング枠TFの比率(倍率)であるトリミング率を入力するエリアである。トリミング枠TFが、コマ画像PCと同一の大きさのとき、そのトリミング率は100%に設定されている。ユーザがトリミング率入力エリアA6に直接トリミング率を数値入力すると、制御部7は、その入力されたトリミング率に応じた大きさにトリミング枠TFを拡大又は縮小して表示更新する。なお、本トリミング率入力エリアA6は、スケール調整モードとは独立して入力可能としてもよい。
【0071】
ユーザは、スケールSCの上辺部SCU又は下辺部SCLをマウス13でドラッグ操作することで、スケールSC(スケール部SCM)を延長又は短縮することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、スケールSCを延長又は短縮して表示させるとともに、当該スケールSCの変更量に追従するようにトリミング枠TFを表示させる。なお、この操作によりスケールSCのプリント出力時サイズは変更されないものとするが、該操作に応じてプリント出力時サイズを変更するようにしてもよい。
【0072】
また、ユーザは、スケールSCのスケール部SCM等をマウス13でドラッグ操作したり、移動ボタンB11を押下したりすることによって、トリミング枠TFの内側でスケールSCの表示位置を移動することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、スケールSCの表示位置を変更して表示させる。
【0073】
また、ユーザは、トリミング枠TFの一辺又は頂点をマウス13でドラッグ操作することで、トリミング枠TFを拡大又は縮小させて、トリミング率を変更することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、トリミング枠TFを拡大又は縮小させ、コマ画像PCの画像サイズに対するトリミング枠TFの比率を算出して、トリミング率入力エリアA6を更新する。なお、トリミング枠内にスケールSCが表示されているような場合には、本トリミング枠TFの比率に追従するように前記スケールを表示させる。なお、この操作によりトリミング枠TFのプリント出力時サイズは変更されないものとするが、該操作に応じてプリント出力時サイズを変更するようにしてもよい。
【0074】
また、ユーザは、例えば、マウス13でトリミング枠TFの中心をドラッグしたり、移動ボタンB11を押下したりすることによって、コマ画像PCの内側でトリミング枠TFの表示位置を移動することができる。制御部7は、そのユーザ操作に基づいて、トリミング枠TFの表示位置を変更して、表示部8に表示させる。なお、トリミング枠内にスケールSCが表示されているような場合には、本トリミング枠TFの表示位置に追従するように、前記スケールを表示させる。
【0075】
図8は、制御部7が有するメモリ70のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、メモリ70は、画像トリミングプログラム700、トリミング率710、画像表示サイズ720、トリミング枠表示サイズ730、トリミング枠位置740、スケール方向750、スケール基準位置760、マージン量770、スケール表示サイズ780、スケール位置790等の設定情報を記憶している。
【0076】
画像トリミングプログラム700は、本実施形態に係る画像トリミング処理(図9参照)を実現するためのプログラムである。制御部7は、メモリ70から画像トリミングプログラム700を読み出してRAMに展開することで、画像トリミング処理を開始する。
【0077】
トリミング率710は、ユーザにより数値入力又はマウス13の操作によって指定入力されたトリミング率である。制御部7は、入力又はマウス13の操作に基づいて、随時トリミング率入力エリアA6の数値表示を更新する。
【0078】
画像表示サイズ720は、画像表示領域AR内に表示させるコマ画像PCの画像サイズであり、縦辺及び横辺の長さで表される。制御部7は、コマ画像PCが画像表示領域AR内に表示可能な最大サイズの画像表示サイズ720を算出し、その算出した画像表示サイズ720にコマ画像PCを拡大又は縮小して、画像表示領域AR内に表示する。
【0079】
トリミング枠表示サイズ730は、トリミング枠TFの表示サイズであり、トリミング枠TFの縦辺及び横辺の長さで表される。制御部7は、トリミング枠TFがコマ画像PC内で表示可能な最大サイズ(以下、トリミング限界値という)を算出し、トリミング枠表示サイズ730がトリミング限界値以下である場合に、トリミング枠TFをコマ画像PC上に重畳表示する。
【0080】
また、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されている場合において、ユーザがトリミング枠TFのサイズ変更を行った場合、制御部7は、トリミング枠TFのサイズ変更時のトリミング枠表示サイズ730と、スケールSCのスケール表示サイズ780との相対的な位置関係及び比率を変えないように、当該スケール表示サイズ780を算出して更新する。即ち、スケール表示サイズ780は、トリミング枠表示サイズ730のサイズの変更に追従して更新されることになる。これにより、トリミング枠表示サイズ730とスケール表示サイズ780との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0081】
トリミング枠位置740は、トリミング枠TFの表示位置であり、トリミング枠TFの中心の座標によって表される。制御部7は、そのユーザ操作によって変更されたトリミング枠TFのトリミング枠位置740として記憶する。なお、初期状態においてトリミング枠位置740は、コマ画像PCの中心座標が設定されるものとするが、これに限らないものとする。
【0082】
また、トリミング枠TF内にスケールSCが表示されている場合において、ユーザがトリミング枠TFの移動を行った場合、制御部7は、トリミング枠TFの移動時のトリミング枠位置740と、スケールSCのスケール位置790との相対的な位置関係を変えないように、当該スケール位置790を算出して更新する。即ち、スケール位置790は、トリミング枠位置740の表示位置の変更に追従して更新されることになる。これにより、トリミング枠位置740とスケール位置790との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0083】
スケール方向750は、ユーザによりマウス13の指定操作によって指定入力されたスケール方向であり、上下方向又は左右方向を示す情報で表される。制御部7は、そのユーザ操作によって変更されたスケール方向をスケール方向750として記憶する。なお、初期状態においてスケール方向750として上下方向が設定されるものとするが、これに限らないものとする。
【0084】
スケール基準位置760は、ユーザによりマウス13の指定操作によって指定入力されたスケールSCの基準位置であり、センタ基準位置、上マージン基準位置又は下マージン基準位置の何れかを示す情報で表される。制御部7は、本スケール基準位置760に基づいて、スケールSCを表示させる。
【0085】
マージン量770は、ユーザにより数値入力された上マージン量MU又は下マージン量MLのマージン量であり、上マージン量MU又は下マージン量MLの長さで表される。制御部7は、スケール基準位置760が上マージン基準位置又は下マージン基準位置である場合に、マージン量770に基づいて、スケールSCを表示させる。
【0086】
スケール表示サイズ780は、スケールSCの表示サイズであり、スケール部SCMの長さで表される。制御部7は、トリミング枠TF内においてスケールSCが表示可能な最大サイズ(以下、スケール限界値という)を算出し、スケール表示サイズ780がスケール限界値以下である場合に、スケールSCをトリミング枠TF内に重畳表示させる。
【0087】
また、ユーザがスケールSCのサイズ変更を行った場合、制御部7は、サイズ変更時のスケール表示サイズ780と、トリミング枠TFのトリミング枠表示サイズ730との相対的な位置関係及び比率を変えないように、当該トリミング枠表示サイズ730を算出して更新する。即ち、トリミング枠表示サイズ730は、スケール表示サイズ780の変更に追従して更新されることになる。これにより、スケール表示サイズ780とトリミング枠表示サイズ730との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0088】
スケール位置790は、スケールSCの表示位置であり、スケール部SCMの長さで表される。制御部7は、スケールSCの表示位置をスケールSCのスケール位置790として記憶する。
【0089】
また、ユーザがスケールSCの移動を行った場合、制御部7は、スケールSCの移動時のスケール位置790と、トリミング枠TFのトリミング枠位置740との相対的な位置関係を変えないように、当該トリミング枠位置740を算出して更新する。即ち、トリミング枠位置740は、スケール位置790の表示位置の変更に追従して更新されることになる。これにより、スケール位置790とトリミング枠位置740との相対位置関係を常に変わらないように制御することができる。
【0090】
次に、図9〜図16を参照しながら自動現像機1の画像トリミング処理の具体的な処理内容を説明する。なお、本画像トリミング処理は、制御部7と、メモリ70に記憶された画像トリミングプログラムとの協働によるソフトウェア処理により実行される処理を示している。
【0091】
まず、画像トリミング処理が開始されると、画像表示領域AR上にコマ画像PC及びトリミング枠TFが重畳表示される(ステップS11)。
【0092】
次いで、スケール調整モード切り替えボタンB1が“ON”とされるまで待機され(ステップS12;No)、“ON”とされたと判定された場合には(ステップS12;Yes)、I/F18にハードウェアキーが接続されているか否かが判定される(ステップS13)。ここで、ハードウェアキーが接続されていないと判定された場合には(ステップS13;No)、ステップS11に戻りスケール調整モードが実行されないよう制御される。まお、センタ基準ボタンB3が“ON”とされる迄の間、トリミング枠TFの表示位置又は表示サイズが、ユーザのマウス13によるドラッグ操作等により変更可能であるものとする。
【0093】
一方、ステップS13において、ハードウェアキーが接続されていると判定された場合には(ステップS13;Yes)、メモリ70に記憶された設定情報が読み出され(ステップS14)、該設定情報に基づいてトリミング枠及び/又はスケールがトリミング枠内に表示される(ステップS15)。ここで、起動時における設定情報がデータ蓄積部17に予め記憶されているような場合には、データ蓄積部17から設定情報が読み出されて、メモリ70の各設定に反映されるものとする。なお、ステップS15の処理については後述する。なお、本実施の形態では、ステップS13の段階でハードウェアキーの接続確認を行うこととしたが、これに限らず、本処理の開始時(ステップS11)に行うこととしてもよく、その場合、画面上にトリミング領域調整用の設定画面自体を表示させないこととしてもよい。
【0094】
次いで、センタ基準ボタンB3、上マージン基準ボタンB4、下マージン基準ボタンB5のうち、何れが“ON”とされているかが判定され(ステップS16)、各基準ボタンの“ON”状態に応じて、センタ位置スケール調整処理(ステップS17)、上マージン位置スケール調整処理(ステップS18)、下マージン位置スケール調整処理(ステップS19)がそれぞれ実行される。
【0095】
ステップS16において、センタ基準ボタンB3が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;C)、ステップS16のセンタ位置スケール調整処理に移行する。
以下、図10を参照してセンタ位置スケール調整処理(ステップS17)について説明する。
【0096】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1711;Yes)、さらに、スケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在するか否かが判定される(ステップS1712)。
【0097】
ここで、マウスポインタ位置が、上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1712;Yes)、マウスポインタが図11(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1713)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1714)。
【0098】
この、2方向の矢印アイコンは、上下方向にスケールSCの大きさを変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作によりスケールサイズSSを延長又は短縮することが可能となっている。なお、スケール方向切り替えボタンB22が“ON”とされている場合には、2方向の矢印アイコンは左右方向を表し、左右方向にスケールSCの大きさを変更することが可能な状態を示すことになる。
【0099】
ステップS1714において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1714;No)、ステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU又は下辺部SCL上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS1714が繰返し実行される。
【0100】
また、ステップS1714において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1714;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1715)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1716)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1716;Yes)、ステップS1718に移行する。
【0101】
ステップS1716において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1716;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1717)、ステップS1718に移行する。
【0102】
ステップS1718では、ステップS1716又はステップS1717で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1718)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0103】
ここで、図11を参照して、本センタ位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0104】
図11(a)は、スケールSCの上辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図11(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変更分に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0105】
また、図11(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0106】
図10に戻り、ステップS1712において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1712;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1719)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1720)。
【0107】
この、4方向の矢印は、トリミング枠TF内において上下左右方向にスケールSCの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、スケールサイズSSの表示位置を変更することが可能となっている。
【0108】
ステップS1720において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1720;No)、ステップS1711に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS1720が繰返し実行される。
【0109】
また、ステップS1720において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1720;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1721)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1721;Yes)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、上下方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1722)、ステップS1716に移行する。
【0110】
一方、ステップS1721において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1721;No)、ドラッグ操作による4方向成分の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1723)、ステップS1716に移行する。
【0111】
ステップS1716では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1716;Yes)、ステップS1718に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1716;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1717)、ステップS1718に移行する。
【0112】
ステップS1718において、ステップS1716又はステップS1717で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1718)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報が読み出された後、この設定情報に基づいてトリミング枠内にスケールが表示される(ステップS15)。なお、スケールSCは、基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0113】
一方、ステップS1711において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1711;No)、ステップS1724に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1724)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1724;No)、図9のステップS19に移行する。
【0114】
また、ステップS1724において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1724;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。
【0115】
図12を参照して、ステップS30のトリミング枠調整処理について説明する。
まず、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上に存在するか否かが判定され、一辺又は頂点上に存在に存在する判定された場合には(ステップS31)、マウスポインタが2方向の矢印アイコン矢印アイコンに変更された後(ステップS32)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS33)。
【0116】
この、2方向の矢印アイコンは、トリミング枠TFのアスペクト比を変更可能な状態を示しており、トリミング枠TFの角辺又は頂点における垂線方向を示す矢印アイコンで表される。この垂線方向は、トリミング枠TFの大きさを変更可能な方向し示しており、例えば、トリミング枠TFの上辺部又は下辺部であれば上下方向を示す矢印アイコンで表されるようになっている。ユーザは、マウス13のドラッグ操作によりトリミング枠TFのアスペクト比を変更することが可能となっている。
【0117】
ステップS33において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS33;No)、図10のステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS33が繰返し実行される。
【0118】
また、ステップS33において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS33;Yes)、この操作によるトリミング枠TFの変更値に基づいて、変更後のトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS34)、該算出された表示サイズとトリミング限界値とが比較される(ステップS35)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS35;Yes)、ステップS37に移行する。
【0119】
ステップS35において、表示サイズがトリミング限界値以上であると判定された場合には(ステップS35;No)、トリミング限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS36)、ステップS37に移行する。
【0120】
一方、ステップS31において、マウスポインタ位置がトリミング枠TFの一辺又は頂点上に存在しないと判定された場合(例えば、トリミング枠TF内に存在)には(ステップS31;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS38)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS39)。
【0121】
この、4方向の矢印は、上下左右方向にトリミング枠TFの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、トリミング枠TFの表示位置を変更することが可能となっている。
【0122】
ステップS39において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS39;No)、図10のステップS1711へと移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF内から離脱するまで、ステップS1711〜ステップS39が繰返し実行される。
【0123】
また、ステップS39において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS39;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS40)、ステップS35に移行する。
【0124】
ステップS35では、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較され、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS35;Yes)、ステップS37に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値を上回ると判定された場合には(ステップS35;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS36)、ステップS37に移行する。
【0125】
ステップS37では、表示サイズ又は表示位置が設定情報としてメモリ70に記憶された後(ステップS37)、図9のステップS20に移行し、終了する旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14に移行してメモリ70に記憶された設定情報が読み出された後、この設定情報に基づいてトリミング枠及び/又はスケールが表示される(ステップS15)。なお、トリミング枠TFのアスペクト比の変更の際に、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0126】
図9に戻り、ステップS16において、上マージン基準ボタンB4が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;U)、ステップS18の上マージン位置スケール調整処理に移行する。
以下、図13を参照して上マージン位置スケール調整処理(ステップS18)について説明する。
【0127】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1811;Yes)、さらに、スケールSCにおける下辺部SCL上に存在するか否かが判定される(ステップS1812)。
【0128】
ここで、マウスポインタ位置が、下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1812;Yes)、マウスポインタが図14(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1813)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1814)。
【0129】
ステップS1814において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1814;No)、ステップS1811へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU又は下辺部SCL上から離脱するまで、ステップS1811〜ステップS1814が繰返し実行される。
【0130】
また、ステップS1814において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1814;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1815)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1816)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1816;Yes)、ステップS1818に移行する。
【0131】
一方、ステップS1816において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1816;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。
【0132】
ステップS1818では、ステップS1816又はステップS1817で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1818)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0133】
ここで、図14を参照して、本上マージン位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0134】
図14(a)は、スケールSCの下辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図14(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変位分に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0135】
また、図14(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0136】
図13に戻り、ステップS1812において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1812;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1819)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1820)。
【0137】
この、4方向の矢印は、証明写真モード時においては、上下左右方向にトリミング枠TFの表示位置を変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、トリミング枠TFの表示位置を変更することが可能となっている。また、証明写真モード以外の時には、トリミング枠TF内においてスケールSCの表示位置を左右方向変更することが可能な状態を示しており、ユーザは、マウス13のドラッグ操作により、スケールSCの表示位置を変更することが可能となっている。
【0138】
ステップS1820において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1820;No)、ステップS1811に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1811〜ステップS1820が繰返し実行される。
【0139】
また、ステップS1820において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1820;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1821)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1821;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS1822)、ステップS1816に移行する。
【0140】
一方、ステップS1821において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1821;No)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、左右方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1823)、ステップS1816に移行する。
【0141】
ステップS1816において、証明写真モード時には、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較されて、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS1816:Yes)、ステップS1818に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値外であると判定された場合には(ステップS1816;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。一方、証明写真モード以外では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1816;Yes)、ステップS1818に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1816;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1817)、ステップS1818に移行する。
【0142】
ステップS1818では、ステップS1816又はステップS1817で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1818)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報に基づいて、トリミング枠TF及び/又はスケールSCが表示される(ステップS15)。ここで、証明写真モード時には、トリミング枠が、当該トリミング枠とスケールSCとの相対的な位置関係が保たれた状態で表示される。また、証明写真モード時以外では、スケールSCがトリミング枠TF内に表示される。なお、スケールSCは、何れの場合においても基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0143】
一方、ステップS1811において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1811;No)、ステップS1824に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1824)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1824;No)、図9のステップS20に移行する。
【0144】
また、ステップS1824において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1824;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。ここで、トリミング枠調整処理は、図11で説明した処理と同様であるため、説明を省略するが、ステップS33又はステップS39においてドラッグ操作が入力されないと判定された場合には、ステップS1811に移行するものとする。
【0145】
図9に戻り、ステップS16において、下マージン基準ボタンB5が“ON”とされていると判定された場合には(ステップS16;L)、ステップS19の下マージン位置スケール調整処理に移行する。
以下、図15を参照して下マージン位置スケール調整処理(ステップS19)について説明する。
【0146】
まず、マウス13のマウスポインタ位置がスケールSC上に存在しているか否かが判定され、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在していると判定された場合には(ステップS1911;Yes)、さらに、スケールSCにおける上辺部SCU上に存在するか否かが判定される(ステップS1912)。
【0147】
ここで、マウスポインタ位置が、下辺部SCL上に存在すると判定された場合には(ステップS1912;Yes)、マウスポインタが図16(a)に示すように上下の2方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1913)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1914)。
【0148】
ステップS1914において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1914;No)、ステップS1911へと移行し、マウスポインタ位置が上辺部SCU上から離脱するまで、ステップS1911〜ステップS1914が繰返し実行される。
【0149】
また、ステップS1914において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1914;Yes)、この操作によるスケールSCの変更値に基づいて、変更後のスケールSC及びトリミング枠TFの表示サイズが算出されて(ステップS1915)、該算出された表示サイズとトリミング限界値及びスケール限界値とが比較される(ステップS1916)。ここで、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値内であると判定された場合には(ステップS1916;Yes)、ステップS1918に移行する。
【0150】
一方、ステップS1916において、表示サイズがトリミング限界値及びスケール限界値以上であると判定された場合には(ステップS1916;No)、トリミング限界値又はスケール限界値がトリミング枠TF又はスケールSCの表示サイズとされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。
【0151】
ステップS1918では、ステップS1916又はステップS1917で算出された表示スケールに基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶され(ステップS1918)、図9のステップS20に移行する。ステップS20では、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定され、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20)、ステップS14へと移行して設定情報が読み込まれた後、トリミング枠及び/又はスケールの表示が行われる(ステップS15)。
【0152】
ここで、図16を参照して、本下マージン位置スケール調整処理におけるステップS15の表示制御について説明する。
【0153】
図16(a)は、スケールSCの上辺部において、マウスポインタが上下2方向の矢印アイコンに変更された状態を示している。この状態において、マウス13よりスケールSCを延長又は短縮する方向にドラッグ操作がなされると、図16(b)に示すように、スケールSCは、この操作による変位量に応じ、基準位置BPを基準(固定点)とした上辺部及び下辺部方向に延長又は短縮されて表示される。
【0154】
また、図16(b)に示すように、トリミング枠TFは、スケールSCの変更分に追従して、基準位置BPを中心とした放射上方向に拡大又は縮小されて表示される。つまり、トリミング枠TFの拡大率又は縮小率は、基準位置BPとスケール枠との距離に比例して大きくなる。なお、スケールSCとトリミング枠TFの相対的な位置関係及び比率は、基準位置BPを基準位置として変更前及び変更後において保たれているものとする。
【0155】
図15に戻り、ステップS1912において、マウスポインタ位置がスケールSC上における上辺部SCU又は下辺部SCL上に存在しないと判定された場合(例えば、スケール部SCM上に存在)には(ステップS1912;No)、マウスポインタが上下左右の4方向の矢印アイコンに変更された後(ステップS1919)、マウス13によるドラッグ操作が入力されたか否かが判定される(ステップS1920)。なお、ここで表示される4方向の矢印は、上述した上マージン位置スケール調整処理(図13参照)で表示される矢印と同様の意味を有するものとする。
【0156】
ステップS1920において、ドラッグ操作が入力されないと判定された場合には(ステップS1920;No)、ステップS1911に再び戻り、マウスポインタ位置がスケール部SCM上から離脱するまで、ステップS1911〜ステップS1920が繰返し実行される。
【0157】
また、ステップS1920において、ドラッグ操作が入力されたと判定された場合には(ステップS1920;Yes)、現在のモードが、証明写真モードか否かが判定される(ステップS1921)。ここで、証明写真モードであると判定された場合(ステップS1921;Yes)、ドラッグ操作による変位分に基づいて変更後のトリミング枠TFの表示位置が算出され(ステップS1922)、ステップS1916に移行する。
【0158】
一方、ステップS1921において、証明写真モード以外と判定された場合には(ステップS1921;No)、ドラッグ操作による4方向成分のうち、左右方向の変位分に基づいて変更後のスケールSCの表示位置が算出され(ステップS1923)、ステップS1916に移行する。
【0159】
ステップS1916において、証明写真モード時には、変更後の表示位置とトリミング限界値とが比較されて、トリミング限界値以下であると判定された場合に(ステップS1916:Yes)、ステップS1918に移行する。また、変更後の表示位置がトリミング限界値外であると判定された場合には(ステップS1916;No)、トリミング限界値がトリミング枠TFの表示位置とされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。一方、証明写真モード以外では、変更後の表示位置とスケール限界値とが比較され、スケール限界値内であると判定された場合に(ステップS1916;Yes)、ステップS1918に移行する。また、変更後の表示位置がスケール限界値外であると判定された場合には(ステップS1916;No)、スケール限界値がスケールSCの表示位置とされて(ステップS1917)、ステップS1918に移行する。
【0160】
ステップS1918では、ステップS1916又はステップS1917で算出された表示位置に基づいて、画像表示領域ARに表示させる際の設定情報がメモリ70に記憶された後(ステップS1918)、図9のステップS20に移行し、本処理を終了させる旨の指示が入力されたか否かが判定される。ここで、終了させる旨の指示が入力されていないと判定された場合には(ステップS20;No)、ステップS14へと移行し、メモリ70に記憶された設定情報に基づいて、トリミング枠TF及び/又はスケールSCが表示される(ステップS15)。ここで、証明写真モード時には、トリミング枠が、当該トリミング枠とスケールSCとの相対的な位置関係が保たれた状態で表示される。また、証明写真モード時以外では、スケールSCがトリミング枠TF内に表示される。なお、スケールSCは、何れの場合においても基準位置BPに基づいて表示されることは言うまでもない。
【0161】
一方、ステップS1911において、マウスポインタ位置がスケールSC上に存在しないと判定された場合には(ステップS1911;No)、ステップS1924に移行し、マウスポインタ位置がトリミング枠TF上に存在するか否かが判定される(ステップS1924)。ここで、トリミング枠TF上に存在しないと判定された場合には(ステップS1924;No)、図9のステップS20に移行する。
【0162】
また、ステップS1924において、トリミング枠TF上に存在すると判定された場合には(ステップS1924;Yes)、トリミング枠調整処理へと移行する(ステップS30)。ここで、トリミング枠調整処理は、図11で説明した処理と同様であるため、説明を省略するが、ステップS33又はステップS39においてドラッグ操作が入力されないと判定された場合には、ステップS1911に移行するものとする。
【0163】
図9に戻り、ステップS19において、プリントボタンB7又は中止ボタンB8等の押下により、本処理を終了させる旨の指示が入力されたと判定された場合に(ステップS19;Yes)、本処理を終了する。
【0164】
プリントボタンB7が押下されることで、上記画像トリミング処理により表示されたトリミング枠TFで切り出した画像を露光処理部4、記憶媒体読み書き部15及びデータ蓄積部17に出力される。このとき、制御部7は、予め設定された出力画像サイズと、自動現像機1の解像度(例えば、300dpiや400dpi等)に基づいて、この切り出した画像を拡大又は縮小してから出力するが、拡大又は縮小せずにコマ画像PCの解像度のまま出力することとしてもよい。
【0165】
以上、本実施形態によれば、トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中央位置を基準位置として、主要被写体範囲を示すスケールを表示させる。これにより、ユーザは、上下左右の何れかのマージン位置又はトリミング枠の中央位置を基準位置とした主要被写体範囲を観察しながらトリミングが行えるため、トリミング範囲の調整を行う際の操作性を向上させることができる。
【0166】
なお、上記実施の形態では、スケール方向切り替えボタンB21が“ON”とされた場合の上下方向のスケールに関して説明したが、スケール方向切り替えボタンB22が“On”とされた場合の左右方向のスケールに関しても同様の処理が行われるものとする。
【0167】
上記実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における細部構成及び詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0168】
例えば、本実施の形態では、ハードウェアキーの接続状態により、画像トリミング処理を制限することとしたが、これに限らず、シリアルナンバー等の入力の有無に応じて制限することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】自動現像機の一例を示す斜視図である。
【図2】自動現像機の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】画像処理画面の一例を示す図である。
【図4】センタ基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図5】上マージン基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図6】下マージン基準ボタンが選択された際のスケールの表示位置を説明するための図である。
【図7】画像表示領域に表示されたコマ画像の一例を示す図である。
【図8】メモリのデータ構成の一例を示す図である。
【図9】画像トリミング処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】センタ位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】センタ位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図であって、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【図12】トリミング枠調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】上マージン位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】上マージン位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図であって、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【図15】下マージン位置スケール調整処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】下マージン位置スケール調整処理における画面遷移の一例を示す図であって、(a)スケール長変更前のスケール及びトリミング枠を示す図、(b)スケール長変更後のスケール及びトリミング枠を示す図である。
【符号の説明】
【0170】
1 自動現像機
3 マガジン装填部
4 露光処理部
5 プリント作成部
6 排出トレイ
7 制御部
70 メモリ
700 画像トリミングプログラム
710 トリミング率
720 画像表示サイズ
730 トリミング枠表示サイズ
740 トリミング枠位置
750 スケール方向
760 スケール基準位置
770 マージン量
780 スケール表示サイズ
790 スケール位置
8 表示部
9 透過原稿入力部
10 反射原稿入力部
11 操作部
12 タッチパネル
13 マウス
15 記憶媒体読み書き部
17 データ蓄積部
18 I/F
AR 画像表示領域
PC コマ画像
TF トリミング枠
SC スケール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する画像処理装置であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更手段により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記スケール位置変更手段により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記比率変更手段により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールの大きさを変更して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記トリミング枠の表示位置を変更する枠位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記枠位置変更手段により変更された表示位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項1又は5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示制御手段による表示制御を制限するプロテクト手段と、
前記プロテクト手段による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出するコンピュータに、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を実現させるプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータに、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に実現させることを特徴とする請求項8又は9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータに、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項13】
前記コンピュータに、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8又は12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータに、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力機能と、
を更に実現させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項15】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を含むプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項16】
前記プログラムは、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項17】
前記プログラムは、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に含むことを特徴とする請求項15又は16に記載の記録媒体。
【請求項18】
前記プログラムは、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項19】
前記プログラムは、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項20】
前記プログラムは、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15又は19に記載の記録媒体。
【請求項21】
前記プログラムは、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力機能と、
を更に含むことを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項1】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する画像処理装置であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更手段により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記スケール位置変更手段により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記比率変更手段により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールの大きさを変更して表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記トリミング枠の表示位置を変更する枠位置変更手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記枠位置変更手段により変更された表示位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項1又は5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示制御手段による表示制御を制限するプロテクト手段と、
前記プロテクト手段による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力手段と、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出するコンピュータに、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を実現させるプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータに、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に実現させることを特徴とする請求項8又は9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータに、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項13】
前記コンピュータに、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に実現させ、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項8又は12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータに、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力機能と、
を更に実現させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
【請求項15】
表示画面に表示された画像上にトリミング対象となる画像領域を囲むトリミング枠を表示し、前記トリミング枠内の画像領域を抽出する機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記トリミング枠内の注目領域と、当該トリミング枠との間の上下又は左右方向におけるマージン量を判定するためのスケールを、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は当該トリミング枠の中心を基準位置として、前記表示画面上に表示させる表示制御機能を含むプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項16】
前記プログラムは、
前記表示されたスケールの大きさを変更するスケール長変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記トリミング枠内における上下左右の何れかのマージン位置又は前記スケールの中心を基準位置として、前記スケール長変更機能により変更された大きさで前記スケールを表示させるとともに、当該変更量に追従するように前記トリミング枠を拡大又は縮小して表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項17】
前記プログラムは、
前記基準位置を選択的に指定可能な基準位置指定機能を更に含むことを特徴とする請求項15又は16に記載の記録媒体。
【請求項18】
前記プログラムは、
前記トリミング枠内における前記スケールの表示位置を変更可能なスケール位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記スケール位置変更機能により変更された表示位置に前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項19】
前記プログラムは、
前記トリミング枠のアスペクト比を変更する比率変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記比率変更機能により変更された比率で前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の比率に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【請求項20】
前記プログラムは、
前記画像データ上における前記トリミング枠の位置を変更する枠位置変更機能を更に含み、
前記表示制御機能は、前記枠位置変更機能により変更された位置に前記トリミング枠を表示させるとともに、当該トリミング枠の表示位置に追従するように前記スケールを表示させることを特徴とする請求項15又は19に記載の記録媒体。
【請求項21】
前記プログラムは、
前記表示制御機能を制限するプロテクト機能と、
前記プロテクト機能による制限を解除するための解除キーを入力するキー入力機能と、
を更に含むことを特徴とする請求項15に記載の記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−262287(P2006−262287A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−79390(P2005−79390)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】
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