説明

画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム

【課題】利用する記憶容量を抑えると共に、より確実に画像データの補正処理を実行することができる。
【解決手段】ビューワ20は、印刷指示された画像データを入力すると、印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み、LCDパネル28に表示される表示画面データを記憶したVRAM32からこの表示画面データを取得し、取得した表示画面データに含まれる表示画像を抽出し、この抽出した表示画像を用いてこの表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整するAPF情報を生成し、生成したAPF情報を利用して、画像データの補正処理を実行する。このように、画像データよりもデータ量の小さい表示画像を用いてAPF情報を生成する。また、表示画面データを取得し、この表示画面データに含まれる表示画像を抽出してAPF情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置としては、画像データにサムネイル画像が添付されているときには、このサムネイル画像を解析して画像データの特徴情報を取得し、取得した特徴情報に基づいて画像データの補正を行うことにより、画像データそのものを解析するよりも利用するメモリ容量を抑えて画像データの補正を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−218048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この特許文献1に記載されたような画像処理装置では、画像処理を実行するアプリケーションと、印刷に関する処理を実行する印刷ドライバとを別々に備え、アプリケーションから印刷ドライバへ画像データと印刷条件とが出力される場合がある。このような場合、印刷ドライバ側では利用可能なメモリ容量が限られていることがあり、取得した画像データのすべてを保持しこの画像データを解析して特徴情報を求めることや、取得した画像データのすべてを保持しつつその画像データを縮小し縮小した画像を解析して画像データの特徴情報を求めることなどが困難であり、特徴情報を用いて画像データを補正するという処理を実行することができないことがあった。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、利用する記憶容量を抑えると共に、より確実に画像データの補正処理を実行することができる画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の画像処理方法は、
画像を表示する表示手段を備えた画像処理装置を利用し、印刷に用いる画像データを処理する画像処理方法であって、
(a)前記印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み前記表示手段に表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段から該表示画面データを取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)で取得した表示画面データに含まれる前記表示画像を抽出するステップと、
(c)前記ステップ(b)で抽出した表示画像を用いて、該表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成するステップと、
を含むものである。
【0007】
この画像処理方法では、印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み、表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段からこの表示画面データを取得し、取得した表示画面データに含まれる表示画像を抽出し、この抽出した表示画像を用いてこの表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成する。その後、例えば生成した画質調整情報を利用して、画像データの補正処理を実行するのである。このように、画像データよりもデータ量の小さい表示画像を用いて画質調整情報を生成するから、利用する記憶容量を抑えて画質調整情報を生成することができる。また、例えば画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、画面記憶手段から表示画面データを取得し、この表示画面データに含まれる表示画像を抽出するから、より確実に画像データの補正処理を実行することができる。
【0008】
本発明の画像処理方法において、前記ステップ(b)では、前回取得した表示画面データと今回取得した表示画面データと画像が異なっている領域を前記表示画像の領域として検出し該検出した表示画像の領域にある画像を前記表示画像として抽出するものとしてもよい。こうすれば、表示画面データの表示画像が含まれている領域を予め設定していなくても、より確実に表示画像を抽出することができる。
【0009】
本発明の画像処理方法は、
(d)ユーザの入力に基づいて選択された前記表示画面データに含まれる表示画像に対応する画像データを取得するステップ、を更に含み、前記ステップ(c)では、前記ステップ(d)で前記画像データを取得したときには、該取得時に前記表示手段に表示されている前記表示画面データから抽出した該画像データに対応する表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成するものとしてもよい。こうすれば、画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、ユーザが選択した画像を抽出しやすい。このとき、前記ステップ(c)では、前記ステップ(d)で前記画像データを取得すると、該取得した画像データの少なくとも一部と前記抽出した表示画像とを用いて前記表示画面データに含まれるユーザの入力に基づいて選択された表示画像を特定し、該特定した表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成するものとしてもよい。こうすれば、画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、表示画面に含まれるいずれの画像が印刷指示されたかを特定しやすく、ひいては、より確実に画像データの補正処理を実行することができる。
【0010】
本発明の画像処理方法は、
(e)前記ステップ(c)で生成した画質調整情報を用いて該対応する画像データに補正処理を施すステップと、
(f)前記ステップ(e)で補正処理を施して生成した補正後データを出力するステップと、を更に含むものとしてもよい。こうすれば、画像データに補正処理を施した補正後データを利用することができる。ここで、「補正後データ」は、表示用のデータとして出力してもよいし、保存用のデータとして出力してもよい。このとき、前記ステップ(e)では、前記画像データに前記画質調整情報を用いて補正処理を施して、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置が用いる印刷データを前記補正後データとして生成するものとしてもよい。こうすれば、印刷装置側に画質調整情報を用いて画像データへ補正処理を施す機能がない場合でも、確実に補正処理を施した印刷データを用いて印刷装置が印刷処理を実行することができる。
【0011】
あるいは、本発明の画像処理方法は、
(g)前記ステップ(c)で生成した画質調整情報と該画質調整情報に対応する画像データとを、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置へ出力するステップ、を含むものとしてもよい。こうすれば、画質調整情報と画像データとを用いて、印刷装置側でこの画像データに補正処理を実行することができる。
【0012】
本発明のプログラムは、上述したいずれか1つの画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した画像処理方法の各ステップが実行されるため、この方法と同様の作用効果が得られる。
【0013】
本発明の画像処理装置は、
印刷に用いる画像データを処理する画像処理装置であって、
画像を表示する表示手段と、
前記印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み前記表示手段に表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段から該表示画面データを取得する画面取得手段と、
前記取得した表示画面データに含まれる前記表示画像を抽出する画像抽出手段と、
前記抽出した表示画像を用いて該表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成する調整情報生成手段と、
を備えたものである。
【0014】
この画像処理装置では、印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み、表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段からこの表示画面データを取得し、取得した表示画面データに含まれる表示画像を抽出し、この抽出した表示画像を用いてこの表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成する。その後、例えば生成した画質調整情報を利用して、画像データの補正処理を実行するのである。このように、画像データよりもデータ量の小さい表示画像を用いて画質調整情報を生成するから、利用する記憶容量を抑えて画質調整情報を生成することができる。また、例えば画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、画面記憶手段から表示画面データを取得し、この表示画面データに含まれる表示画像を抽出するから、より確実に画像データの補正処理を実行することができる。
【0015】
この画像処理装置において、前記画像抽出手段は、前回取得した表示画面データと今回取得した表示画面データと画像が異なっている領域を前記表示画像の領域として検出し該検出した表示画像の領域にある画像を前記表示画像として抽出するものとしてもよい。また、ユーザの入力に基づいて選択された前記表示画面データに含まれる表示画像に対応する画像データを取得する画像データ取得手段、を備え、前記調整情報生成手段は、前記画像データを取得したときには、該取得時に前記表示手段に表示されている前記表示画面データから抽出した該画像データに対応する表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成するものとしてもよい。このとき、前記調整情報生成手段は、前記画像データ取得手段が前記画像データを取得すると、該取得した画像データの少なくとも一部と前記抽出した表示画像とを用いて前記表示画面データに含まれるユーザの入力に基づいて選択された表示画像を特定し、該特定した表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成するものとしてもよい。また、前記出力された画質調整情報を用いて該画像データに補正処理を施す画質調整実行手段と、前記画質調整実行手段が補正処理を施して生成した補正後データを出力する情報出力手段と、を備えたものとしてもよい。このとき、前記画質調整実行手段は、前記画像データに前記画質調整情報を用いて補正処理を施して、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置が用いる印刷データを前記補正後データとして生成するものとしてもよい。あるいは、前記生成した画質調整情報と該画質調整情報に対応する画像データとを、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置へ出力する情報出力手段、を備えたものとしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である画像処理装置としてのビューワ20と印刷装置としてのプリンタ40の構成の概略を示す構成図であり、図2は、コントローラ21の機能構成を示すブロック図である。本実施形態のビューワ20は、いわゆるマルチメディアストレージビューワとして構成され、各種処理プログラムを記憶したフラッシュROM23と一時的にデータを記憶するメインRAM24とを備えたCPU22を中心とするマイクロプロセッサとしての装置全体の制御を司るコントローラ21と、データをハードディスクに記憶するHDD25と、USBポート26aに接続された外部機器との間でデータの入出力を行うUSBコントローラ26と、スロット27aに装着されたメモリカード12との間でデータの入出力を行うメモリカードコントローラ27と、VRAM32に記憶された画像データや動画データに基づいて画像や動画などを表示するようLCDパネル28を制御するLCDコントローラ30と、カーソルを上下左右に移動する際に押下されるカーソルキー34aや選択対象を決定する際に押下される決定キー34bなどを含みユーザの指示を入力する操作部34と、を備えている。コントローラ21やHDD25、USBコントローラ26、メモリカードコントローラ27、LCDコントローラ30、操作部34は、バス29によって電気的に接続され、各種制御信号やデータのやり取りができるよう構成されている。メモリカード12は、データの書き込み及び消去可能な不揮発性のメモリであり、デジタルカメラなどの撮影装置により撮影された複数の画像ファイルなどが保存されている。この画像ファイルには、所定形式(例えばJPEG形式)で圧縮された画像データとこの画像データの縮小画像であるサムネイル画像とこの画像データの付加情報(撮影日時や撮影モードなど)とが格納されている。
【0017】
また、コントローラ21には、図2に示すように、機能構成として、プリンタ40などUSBポート26aに接続された外部機器との間の情報の送受信を行うUSBドライバモジュール36と、記憶されている画像を表示する表示アプリケーションモジュール50と、表示アプリケーションモジュール50とは別にインストールされHDD25やメモリカード12に記憶された画像データの印刷に関するデータ処理を行う印刷ドライバモジュール60と、を備えている。USBドライバモジュール36は、受け取ったデータをUSBポート26aを介して外部機器へ出力するデータ送信部37を備えている。表示アプリケーションモジュール50は、操作部34からの指令などを入力するGUI(Graphical User Interface)入力部51と、メモリカード12などに圧縮されて記憶された元画像データを解凍して画像データに展開する画像展開部52と、フラッシュROM23に記憶された背景画像データ23aへ画像データに添付されたサムネイル画像(表示画像)などを組み込んでLCDパネル28に表示させる表示画面データ32aを生成する表示画面生成部54と、生成した表示画面データ32aをVRAM32の所定領域に記憶管理する画像保持部56と、画像保持部56で記憶された表示画面データ32aをLCDパネル28へ表示出力するGUI表示部58と、を備えている。GUI入力部51は、ユーザからの入力として、LCDパネル28に表示されている画像の選択指令や、選択した画像を印刷する印刷指令などユーザからの指令を操作部34を介して入力し、入力した情報を画像展開部52へ送る処理を行う。画像展開部52は、GUI入力部51からの指令に基づいて、メモリカード12などへアクセスし選択され圧縮保存されている画像データを展開(解凍)し、展開した画像データを表示画面生成部54や印刷ドライバモジュール60へ送る処理を行う。画像保持部56は、表示画面生成部54で生成した表示画面データ32aをメインRAM24の所定領域に保持する処理を行う。なお、メインRAM24やVRAM32では、予め定められた記憶領域に空きがなくなると、古い画像データから消去するよう設定されている。GUI表示部58は、表示画面データ32aをLCDパネル28へ出力する処理を行う。なお、LCDパネル28と異なる表示サイズの表示装置(例えばテレビなど)に画像を表示させる際には、GUI表示部58は、出力先の表示装置の大きさに合わせて表示画面データ32aをリサイズする処理も行う。
【0018】
印刷ドライバモジュール60は、表示画面データ32aを定期的に取得し背景領域や印刷対象としての表示画像領域を検出し検出した表示画像領域にある表示画像を取得する表示画像解析取得部61と、表示画像解析取得部61が管理する表示画像情報24aの表示画像の内容を解析してAPF(Auto Photo Fine)情報24bを生成するAPF情報生成部62と、生成したAPF情報24bを記憶管理するAPF情報管理部63と、画像展開部52により展開され取得した画像データが表示画面データ32aに含まれるいずれの表示画像かを特定する印刷対象画像特定部64と、印刷対象画像特定部64が取得した画像データの画質をその画像データに対応するAPF情報24bを用いて調整しプリンタ40で印刷処理可能な印刷データを生成する印刷データ展開部66と、を備えている。表示画像解析取得部61は、表示画面データ32aの背景領域や表示画像領域に関する情報や、表示画像領域にある表示画像をメインRAM24の所定領域に表示画像情報24aとして記憶管理する。APF情報生成部62は、表示画像解析取得部61が取得した表示画像を解析してAPF情報24bを生成し、この生成したAPF情報24bをAPF情報管理部63へ送る処理を行う。APF情報24bには、蛍光灯下で撮影することにより青色側によった色合いになるなどの色かぶり状態、逆光で撮影した状態などを補正する、画像データ(又はサムネイル画像)の内容を解析して求めたパラメータなどが含まれている。このAPF情報24bには複数のパラメータが含まれることから、このAPF情報生成部62は、各々のパラメータに適した色空間などで表現されたサンプリング用画像データへ表示画像を変換する処理を行い、このサンプリング画像データの内容を解析することによりAPF情報24bのパラメータを求め、求めたパラメータを含むAPF情報24bを生成する。このAPF情報生成部62は、画像データの付加情報の内容を反映してAPF情報24bを生成することも可能である。例えば、APF情報生成部62は、画像データに付加されたユーザ指定補正情報に含まれる明るさ指定や彩度指定の内容を反映させたり、撮影モードなどを反映させたりしてAPF情報24bを生成する。APF情報管理部63は、APF情報生成部62で生成された画像データの画質調整に用いられる複数のパラメータを含むAPF情報24bを表示画像に対応付けて管理する機能を有している。印刷データ展開部66は、画像展開部52が展開した画像データにAPF情報24bを反映させ、この補正後の画像データをプリンタ40で印刷可能な印刷データへ展開し、データ送信部37へ送る処理を行う。
【0019】
プリンタ40は、図1に示すように、各種処理プログラムを記憶したROM43と一時的にデータを記憶するRAM44とを備えたCPU42を中心とするマイクロプロセッサとして装置全体の制御を司るコントローラ41と、記録紙Sへ画像を印刷処理する印刷機構45と、USBポート46aに接続された外部機器との間で情報の入出力が可能なUSBコントローラ46と、ユーザへ情報を表示可能な表示部48aやユーザの指示を入力可能である操作部48bなどを有する操作パネル48と、を備えている。コントローラ21や印刷機構45、USBコントローラ46、操作パネル48は、図示しないバスによって電気的に接続されている。印刷機構45は、図示しないが、各色のインクに圧力をかけ、この加圧されたインクを記録紙Sに吐出して印刷処理を実行するインクジェット方式の機構である。なお、インクへ圧力をかける機構は、圧電素子の変形によるものとしてもよいしヒータの熱による気泡の発生によるものとしてもよい。
【0020】
次に、こうして構成された本実施形態のビューワ20の動作について説明する。ここでは、メモリカード12に保存された複数の画像ファイルをLCDパネル28に表示し、表示された画像のうち1つをユーザが選択して印刷指令する場合について主に説明する。図3は、ビューワ20のCPU22により実行される表示出力処理ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、ビューワ20のCPU22により実行される領域検出・印刷データ出力処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。表示出力処理ルーチンは、スロット27aにメモリカード12が装着されたあと実行される。CPU22は、上述したGUI入力部51や画像展開部52、表示画面生成部54、画像保持部56、GUI表示部58などの表示アプリケーションモジュール50の各機能を利用してこのルーチンの処理を行う。このルーチンを開始すると、まず、CPU22は、メモリカード12に保存された画像データに付加されているサムネイル画像を読み出すと共に、フラッシュROM23に記憶されている背景画像データ23aを読み出す(ステップS100)。ここでは、メモリカード12に記憶された画像データの順番にサムネイル画像を読み出すものとした。
【0021】
次に、CPU22は、読み出した背景画像データ23aにサムネイル画像を埋め込み、画像表示画面80を生成すると共に生成した画像表示画面80をVRAM32の所定領域に表示画面データ32aとして記憶する(ステップS110)。ここでは、表示画面生成部54が画像表示画面80の生成処理を実行し、画像保持部56が生成した画像表示画面80の記憶処理を実行する。図5は、LCDパネル28に表示した画像表示画面80の説明図であり、図5(a)が画像80a〜80fを含む画面であり、図5(b)が画像80g〜80lを含む画面の説明図である。ここでは、画像表示画面80は、図5に示すように、6個のサムネイル画像及びカーソル81を表示するようになっている。次に、CPU22は、生成した画像表示画面80をLCDパネル28に表示出力する(ステップS120)。ここでは、GUI表示部58及びLCDコントローラ30がこの処理を実行する。
【0022】
次に、CPU22は、カーソルキー34aがユーザに押下されるなどして表示切替指示が入力されたか否かを判定し(ステップS130)、表示切替指示が入力されたときには、ステップS100以降の処理を実行する。すなわち、図5(b)に示すように、次のサムネイル画像を含む画像表示画面80を生成して、LCDパネル28に表示させる。このとき、VRAM32に記憶されている表示画面データ32aも更新される。一方、表示切替指示が入力されていないときには、CPU22は、図示しない印刷指示ボタンが押下されるなどして印刷指示が入力されたか否かを判定し(ステップS140)、印刷指示入力されていないときには、ステップS130以降の処理を実行する。一方、印刷指示が入力されたときには、出力先である印刷ドライバモジュール60から出力待ち指令を入力したか否かを判定する(ステップS150)。この「出力待ち指令」とは、プリンタ40の印刷バッファに余裕がない場合や印刷ドライバモジュール60側での処理に余裕がない場合などに印刷ドライバモジュール60から出力される指令であるが、詳しくは後述する。
【0023】
続いて、CPU22は、出力待ち指令が入力されているときにはそのまま待機し、出力待ち指令が入力されていないときには、ユーザによって印刷指示された画像データを展開処理して印刷ドライバモジュール60へ出力する(ステップS160)。ここでは、画像展開部52がこの印刷ドライバモジュール60への画像データの出力を実行する。続いて、CPU22は、画像データの出力が完了したか否かを判定し(ステップS170)、画像データの出力が完了していないときには、ステップS150以降の処理を実行する。即ち、出力待ち指令がないときに画像データを印刷ドライバモジュール60へ出力させる処理を繰り返す。一方、画像データの出力が完了したときには、CPU22は、図示しない電源キーが押下されたりメモリカード12が抜き取られたりなどにより処理終了指示が入力されたか否かを判定し、処理終了指示が入力されていないときにはステップS100以降の処理を繰り返し、処理終了指示が入力されたときにはこのルーチンを終了する。このように、ビューワ20に装着されたメモリカード12に含まれる画像を表示しユーザに印刷指示されるとその画像データを印刷ドライバモジュール60へ渡す処理を行うのである。
【0024】
次に、印刷指示された画像データにAPFを施して印刷データを作成する処理について説明する。図4に示す領域検出・印刷データ出力処理ルーチンは、ビューワ20の電源がオンされ、印刷ドライバモジュール60の初期化が行われたあとCPU22により繰り返し実行される。CPU22は、上述した表示画像解析取得部61やAPF情報生成部62、APF情報管理部63、印刷対象画像特定部64、印刷データ展開部66などの印刷ドライバモジュール60の各機能を利用してこのルーチンの処理を行う。このルーチンを開始すると、まず、CPU22は、VRAM32に記憶された表示画面データ32aを取得する(ステップS200)。ここでは、表示画面データ32aがVRAM32の所定領域に記憶されるものと取り決められており、印刷ドライバモジュール60側がこの所定領域を読み出して表示画面データ32aを取得するものとし、この処理を表示画像解析取得部61が定期的に実行するものとした。
【0025】
表示画面データ32aを取得すると、CPU22は、前回に取得した表示画面データ32aがあるか否かを判定する(ステップS210)。前回の表示画面データ32aがないときにはそのままこのルーチンを終了し、前回の表示画面データ32aがあるときには、CPU22は、前回の表示画面データ32aと今回取得した表示画面データ32aとの画像の差分をとり、背景領域90と表示画像領域92とを検出する(ステップS220)。図6は、背景領域90と表示画像領域92との検出及び画像80aの抽出の説明図である。背景領域90と表示画像領域92との検出は、図5(a),(b)に示すように、前回の表示画面データ32aと今回の表示画面データ32aとの差分をとり、前回から変化していない画像領域を背景領域90として検出し、前回から変化した画像領域を表示画像領域92として検出するものとした(図6)。次に、CPU22は、検出した背景領域90及び表示画像領域92の情報(例えば座標などの情報)をメインRAM24の所定領域に記憶し(ステップS230)、印刷指示された画像データを入力したか否かを判定する(ステップS240)。印刷指示された画像データを入力していないときには、CPU22は、そのままこのルーチンを終了する。
【0026】
一方、印刷指示された画像データを入力したときには、CPU22は、現在VRAM32に記憶されている表示画面データ32aを取得すると共に、背景領域90及び表示画像領域92の情報に基づいて表示画像を抽出する(ステップS250)。ここでは、表示画像解析取得部61が、画像表示画面80に含まれている6つの表示画像を抽出するものとした(図6の画像80a参照)。続いて、CPU22は、予め定められた所定量の画像データを入力すると表示アプリケーションモジュール50へ出力待ち指令を出力する(ステップS260)。このように、画像データの入力を一時停止した状態で、CPU22は、入力した印刷指示された画像データのリサイズ処理を実行し(ステップS270)、リサイズした画像データと、抽出した表示画像とのマッチングを実行することにより印刷指示された画像データに対応する表示画像を特定する処理を実行する(ステップS280)。図7は、入力した画像データと抽出した表示画像とのマッチングの概念図である。ここでは、表示画像領域のサイズになるよう画像データをリサイズするものとした。また、印刷対象画像特定部64が、入力した画像データと抽出した表示画像とのマッチングを実行し表示画像を特定する処理を実行する。
【0027】
ここで、印刷指示された画像データに対応する表示画像を特定する理由について説明する。印刷ドライバモジュール60が表示アプリケーションモジュール50よりもあとでインストールされたり、印刷ドライバモジュール60と表示アプリケーションモジュール50とのベンダーが異なるときなどには、画像表示処理と印刷処理とを1以上のモジュールが統括して実行できないことがある。このような場合には、印刷ドライバモジュール60側では、印刷指示された元画像データを特定できず、そのサムネイル画像を元画像データから取得することができないことがある。また、ビューワ20やプリンタ40などの機器では、メモリ量に限りがあることから、解凍された画像データの全体をメモリに保持しこの保持した画像を解析してAPF情報24bを生成することや、解凍された画像データの全体をメモリに保持しつつ、この画像データのサムネイル画像を生成し生成したサムネイル画像を解析してAPF情報24bを生成することなどが困難なこともある。ここでは、画像サイズの小さい画像表示画面80に含まれる表示画像をVRAM32から取得し、印刷指示されて画像データを入力したときに、入力した画像データの一部を用いて画像サイズの小さな表示画像を印刷ドライバモジュール60側で特定するのである。そして、画像サイズの小さな表示画像を解析してAPF情報24bを生成するのである。
【0028】
さて、ステップS280のあと、CPU22は、一部入力した画像データに対応する表示画像が特定できたか否かを判定し(ステップS290)、特定できていないときには、他の表示画像とのマッチングを行う処理を継続し、特定できたときには、特定された表示画像を用いてAPF情報24bを生成する(ステップS300)。ここでは、APF情報生成部62が、APF情報24bを生成する処理を行うものとした。続いて、CPU22は、出力待ちの解除指令を表示アプリケーションモジュール50へ出力し(ステップS310)、画像データの入力を再開すると共に、APF情報24bを用いて印刷指示された画像データに補正処理を実行しプリンタ40で印刷処理可能な印刷データを生成する処理を実行する(ステップS320)。ここでは、印刷データ展開部66がAPF情報24bを用いて印刷データを生成するものとした。
【0029】
続いて、CPU22は、印刷データをUSBドライバモジュール36へ出力する出力処理を実行し(ステップS330)、印刷データの出力処理が完了したか否かを判定し(ステップS340)、印刷データの出力処理が完了していないときには、ステップS320以降の処理を実行し、印刷データの出力処理が完了したときには、このルーチンを終了する。印刷データを入力したUSBドライバモジュール36は、データ送信部37を用いて印刷データをプリンタ40へ送信出力するものとした。なお、ここでは、メモリ量を勘案して、画像データの一部分ずつをAPF情報24bを用いて補正しつつ印刷データへ変換しこの一部分ずつをプリンタ40へ送信出力するものとした。この印刷データを受信したプリンタ40は、印刷処理を実行する。印刷処理では、CPU42は、印刷機構45の駆動モータを駆動して給紙ローラや搬送ローラなどを回転させて記録紙Sをプラテン上の印刷可能領域へ搬送し、キャリッジモータを駆動しキャリッジをキャリッジ移動方向に移動させながら着色剤としてのインクを印刷データに基づいて記録紙Sへ吐出する処理を行う。このように、例えば、色かぶり写真や逆光写真などの画像データに対してAPF情報24bを用いてよりきれいな画像となるように印刷処理を行うのである。
【0030】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のLCDパネル28が本発明の表示手段に相当し、表示画像解析取得部61が画面取得手段及び画像抽出手段に相当し、APF情報生成部62が調整情報生成手段に相当し、印刷対象画像特定部64が画像データ取得手段に相当し、印刷データ展開部66が画質調整実行手段及び情報出力手段に相当し、APF情報24bが画質調整情報に相当する。なお、本実施形態では、ビューワ20の動作を説明することにより本発明の画像処理方法の一例も明らかにしている。
【0031】
以上詳述した本実施形態のビューワ20によれば、印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み、LCDパネル28に表示される表示画面データ32aを記憶したVRAM32からこの表示画面データ32aを取得し、取得した表示画面データ32aに含まれる表示画像を抽出し、この抽出した表示画像を用いてこの表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整するAPF情報24bを生成し、生成したAPF情報24bを利用して、画像データの補正処理を実行する。このように、画像データよりもデータ量の小さい表示画像を用いてAPF情報24bを生成するから、利用する記憶容量を抑えてAPF情報24bを生成することができる。また、例えば画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、VRAM32から表示画面データ32aを取得し、この表示画面データ32aに含まれる表示画像を抽出するから、より確実に画像データのAPF情報24bによる補正処理を実行することができる。また、前回取得した表示画面データ32aと今回取得した表示画面データ32aと画像が異なっている領域を表示画像の領域として検出しこの検出した表示画像領域の画像を表示画像として抽出するため、表示画面データ32aの表示画像が含まれている領域を予め設定していなくても、より確実に表示画像を抽出することができる。更に、印刷指示された画像データを取得したときには、その取得時にLCDパネル28に表示されている表示画面データ32aから抽出したこの画像データに対応する表示画像を用いて取得した画像データに対応するAPF情報24bを生成するため、画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、ユーザが選択した表示画像を抽出しやすい。更にまた、取得した画像データの少なくとも一部と抽出した表示画像とを用いて表示画面データ32aに含まれる表示画像を特定し、この特定した表示画像を用いて画像データに対応するAPF情報24bを生成するため、画像表示処理と印刷処理とを統括して実行していない場合であっても、表示画面に含まれるいずれの画像が印刷指示されたかを特定しやすく、ひいては、より確実に画像データの補正処理を実行することができる。そして、生成したAPF情報24bを用いて、対応する画像データに補正処理を施し、プリンタ40が印刷に用いる印刷データを生成するため、プリンタ40側にAPF情報24bを用いて画像データへ補正処理を施す機能がない場合でも、確実に補正処理を施した印刷データをプリンタ40が印刷処理することができる。
【0032】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0033】
例えば、上述した実施形態では、画像データにAPF情報24bを用いて補正し印刷データを生成するものとしたが、プリンタ40側で画像データとAPF情報24bとを用いて印刷データを生成可能であるときには、画像データとAPF情報24bとをプリンタ40へ送信出力するものとしてもよい。こうすれば、APF情報24bと画像データとを用いて、プリンタ40側でこの画像データに補正処理を実行することができる。あるいは、画像データにAPF情報24bを用いて補正し印刷データを生成するものとしたが、画像データにAPF情報24bを用いて補正した補正後の画像データを保存してもよいし、表示してもよい。
【0034】
上述した実施形態では、前回と今回の表示画面データ32aで画像が異なっている領域を表示画像の領域として検出するものとしたが、表示画像の領域は、予め定められており、その予め定められた領域の画像を表示画像として抽出するものとしてもよい。なお、1回だけ、若しくは、所定期間を空けて前回と今回の表示画面データ32aで画像が異なっている領域を表示画像の領域として検出するものとし、1度検出した表示画像の領域をそれ以後、予め定められた領域として用いるものとしてもよい。
【0035】
上述した実施形態では、印刷指示された画像データを入力したときにLCDパネル28に表示されている表示画面データ32aから表示画像を抽出するものとしたが、印刷指示された画像データの入力にかかわらず、表示画面データ32aから表示画像を抽出しておくものとしてもよい。また、印刷指示された画像データを入力したあとで表示画像を抽出してAPF情報24bを生成するものとしたが、印刷指示された画像データを入力する前に表示画像を抽出してAPF情報24bを生成して表示画像とAPF情報24bとを対応付けておき、印刷指示された画像データを入力したときにはその表示画像に対応するAPF情報24bを用いるものとしてもよい。こうすれば、画像データの印刷指示に備えてAPF情報24bを準備しておくため、より印刷処理時間を短縮することができる。
【0036】
上述した実施形態では、入力した画像データの一部を用いて表示画面データ32aに含まれる表示画像を特定するものとしたが、例えば、表示画面データ32aに表示画像が1つしか含まれていない場合などには、この処理を省略してもよい。
【0037】
上述した実施形態では、本発明の画像処理装置としてのビューワ20として説明したが、表示画面から表示画像を選択して印刷処理させるものであれば特に限定されずに用いることができ、本発明の画像処理装置としての電子機器、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオ、携帯電話、テレビ、パソコン、携帯用ゲーム機、家庭用ゲーム機、録画機器(ビデオデッキやHDDデッキ)、PDA(Personal Digital Assistant)などとしてもよい。また、ビューワ20の態様で本発明を説明したが、画像処理方法の態様としてもよいし、この方法のプログラムの態様としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ビューワ20とプリンタ40の構成の概略を示す構成図である。
【図2】コントローラ21の機能構成を示すブロック図である。
【図3】表示出力処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】領域検出・印刷データ出力処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】LCDパネル28に表示した画像表示画面80の説明図である。
【図6】背景領域90と表示画像領域92との検出の説明図である。
【図7】入力した画像データと抽出した表示画像とのマッチングの概念図である。
【符号の説明】
【0039】
12 メモリカード、20 ビューワ、21 コントローラ、22 CPU、23 フラッシュROM、23a 背景画像データ、24 メインRAM、24a 表示画像情報、24b APF情報、25 HDD、26 USBコントローラ、26a USBポート、27 メモリカードコントローラ、27a スロット、28 LCDパネル、29 バス、30 LCDコントローラ、32 VRAM、32a 表示画面データ、34 操作部、34a カーソルキー、34b 決定キー、36 USBドライバモジュール、37 データ送信部、40 プリンタ、41 コントローラ、42 CPU、43 ROM、44 RAM、45 印刷機構、46 USBコントローラ、46a USBポート、48 操作パネル、48a 表示部、48b 操作部、50 表示アプリケーションモジュール、51 GUI入力部、52 画像展開部、54 表示画面生成部、56 画像保持部、58 GUI表示部、60 印刷ドライバモジュール、61 表示画像解析取得部、62 APF情報生成部、63 APF情報管理部、64 印刷対象画像特定部、66 印刷データ展開部、80 画像表示画面、80a〜80l 画像、81 カーソル、90 背景領域、92 表示画像領域、S 記録紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段を備えた画像処理装置を利用し、印刷に用いる画像データを処理する画像処理方法であって、
(a)前記印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み前記表示手段に表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段から該表示画面データを取得するステップと、
(b)前記ステップ(a)で取得した表示画面データに含まれる前記表示画像を抽出するステップと、
(c)前記ステップ(b)で抽出した表示画像を用いて、該表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成するステップと、
を含む画像処理方法。
【請求項2】
前記ステップ(b)では、前回取得した表示画面データと今回取得した表示画面データと画像が異なっている領域を前記表示画像の領域として検出し該検出した表示画像の領域にある画像を前記表示画像として抽出する、請求項1に記載の画像処理方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像処理方法であって、
(d)ユーザの入力に基づいて選択された前記表示画面データに含まれる表示画像に対応する画像データを取得するステップ、を更に含み、
前記ステップ(c)では、前記ステップ(d)で前記画像データを取得したときには、該取得時に前記表示手段に表示されている前記表示画面データから抽出した該画像データに対応する表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成する、画像処理方法。
【請求項4】
前記ステップ(c)では、前記ステップ(d)で前記画像データを取得すると、該取得した画像データの少なくとも一部と前記抽出した表示画像とを用いて前記表示画面データに含まれるユーザの入力に基づいて選択された表示画像を特定し、該特定した表示画像を用いて該取得した画像データに対応する画質調整情報を生成する、請求項3に記載の画像処理方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
(e)前記ステップ(c)で生成した画質調整情報を用いて該対応する画像データに補正処理を施すステップと、
(f)前記ステップ(e)で補正処理を施して生成した補正後データを出力するステップと、を更に含む画像処理方法。
【請求項6】
前記ステップ(e)では、前記画像データに前記画質調整情報を用いて補正処理を施して、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置が用いる印刷データを前記補正後データとして生成する、請求項5に記載の画像処理方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
(g)前記ステップ(c)で生成した画質調整情報と該画質調整情報に対応する画像データとを、前記画像データに基づく画像を印刷媒体に印刷する印刷装置へ出力するステップ、を含む画像処理方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理方法の各ステップを1以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
印刷に用いる画像データを処理する画像処理装置であって、
画像を表示する表示手段と、
前記印刷に用いる画像データに対応付けられた表示画像を含み前記表示手段に表示される表示画面データを記憶した画面記憶手段から該表示画面データを取得する画面取得手段と、
前記取得した表示画面データに含まれる前記表示画像を抽出する画像抽出手段と、
前記抽出した表示画像を用いて該表示画像に対応付けられた画像データの画質を調整する画質調整情報を生成する調整情報生成手段と、
を備えた画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−71782(P2009−71782A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−240978(P2007−240978)
【出願日】平成19年9月18日(2007.9.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】