画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
【課題】 ネットワークに多数存在する画像形成装置を階調補正する際に、各々の装置の状況を考慮し、ユーザの作業負荷を軽減する方法が必要である。
【解決手段】 他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
【解決手段】 他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上に多数存在する画像形成装置の階調補正を行う際に、それぞれの画像形成装置における階調補正の方法を選択し、ネットワーク上の画像形成装置の階調補正を一括で行う画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー、プリント、ファクシミリ機能を兼ね備える複合機(以下、MFPと表現する)やプリンタは、オフィス内においてカラー化が加速している。MFPやプリンタは、その使用頻度、使用環境により濃度特性が変動する。その変動を改善する技術として、階調補正がある。階調補正データの作成方法には、大きく分けて2つある。一つは、MFPやプリンタから階調補正用パッチパターンを印字した紙を出力し、その紙上の階調補正パッチパターンを読取装置(例えば、MFPのスキャナや市販の濃度計)を用いて読取り、階調補正データを作成する方法である。もう一つは、MFPやプリンタから階調補正用パッチパターンをMFPやプリンタ内部の転写ベルト上に印字し、内部のセンサを用いて読取り、階調補正データを作成する方法である。
【0003】
階調補正データの作成の作業、特に紙出力による階調補正データの作成方法は、ユーザ自身が、紙に出力されたパッチパターンを出力先から取得し、そのパッチパターンを読取り装置に読み込ませなければならないので、ユーザに負荷がかかる。特許文献1においては、ネットワークでつながる他の画像形成装置を表示し、階調補正したい画像出力装置を任意に選択できるようにしている。そして、まとめて階調補正用パッチパターンの出力や読み取り、階調補正用テーブルの作成を行えるようにすることで負荷を減らす技術や構成を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−253252
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術ではパッチパターンの出力時の操作方法やパッチパターン出力前後のパッチパターンの取扱について書かれておらず、生産性や操作性の低下という課題について検討されていない。そのため、パッチパターン出力時に他の印刷指示等があった場合にパッチパターンと他の印刷物が混在し、パッチパターンを探す手間が生じる。また、複数台の画像形成装置を同時に階調補正を行う場合に、パッチパターンの回収漏れが生じたり、パッチパターン未出力の画像形成装置を探す手間が生じる。ユーザ負荷を軽減するためにはこのような問題を解決する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パッチパターン出力指示を含むパッチパターン出力前後のパッチパターンの取扱を支障なく行える。具体的には、階調補正対象の画像形成装置のもとにユーザが到着した時点でパッチパターンを出力することができるようになる。そのため、前述した出力物の混在などによる、パッチパターンを探す手間などを減らすことができ、ユーザ負荷を減らしつつ生産性や操作性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像処理システムを示すブロック図である。
【図2】データ処理装置を示すブロック図である。
【図3】入力画像処理部を示すブロック図である。
【図4】実施形態1のマスターマシン側の処理を表すフローチャートである。
【図5】実施形態1のスレーブマシン側の処理を表すフローチャートである。
【図6】実施形態1のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図7】実施形態2のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図8】実施形態3のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図9】実施形態4のマスターマシン側の出力タイミング自動制御を表すフローチャートである。
【図10】実施形態4のスレーブマシン側の出力タイミング自動制御を表すフローチャートである。
【図11】実施形態5のスレーブマシンでの情報表示に関するフローチャートである。
【図12】階調補正用印刷出力物の一例を示す図である。
【図13】階調補正用印刷出力物にQRコードを付与した場合の一例を示す図である。
【図14】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図15】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図16】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図17】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図18】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図19】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図20】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図21】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図22】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図23】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図24】QRコードの代りに用いられる画像形成装置識別パターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る画像処理システムを示すブロック図である。オフィス10内に構築されたLAN106には、複合画像形成装置であるMFP101、MFP103、画像形成装置であるSFP102、104と、PC105が接続されている。
【0011】
複合画像形成装置であるMFP101は、このネットワークで接続されている複数のMFPやSFPの階調補正を一括で行うことが可能なマスターマシンである。(以後、ネットワーク上に接続されている複数のMFPやSFPの階調補正を一括で行うことをネットワーク自動階調補正と表現する)。また、SFP102、104は本実施形態において、ネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンである。MFP103のように複合画像形成装置がネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンであってもよい。
【0012】
<画像形成装置のデータ処理装置の構成>
図2は、MFP101及びSFP102、104に搭載されているデータ処理装置の構成を示す図である。データ処理装置は、受信部200、入力画像処理部201、UI部202、自動階調補正部203、記憶部204、送信部205で構成されている。
【0013】
図3は、図2の入力画像処理部201の構成を示す図である。入力画像処理部201は、受信部301、画像分割部302、QRコード解析部303、輝度濃度変換部304、送信部305で構成されている。
【0014】
<ネットワーク自動階調補正方法>
図12は、画像形成装置から印刷出力される階調補正用のパッチパターンのイメージを表す図である。図6は、階調補正を行うためのフローチャートである。このフローチャートの各処理は、マスターマシンであるMFP101の自動階調補正部203によって制御される。
【0015】
S601において、MFP101は、ネットワーク自動階調補正を行うための登録がされているネットワーク上におけるSFP102、104に階調補正指示を出す。ネットワーク自動階調補正の対象となる画像形成装置の登録に関しての詳細は後述する。また、階調補正指示のための操作や情報のやりとりの詳細についても後述する。指示を受けた画像形成装置(SFP102、104)は紙上に階調補正用パッチパターン122を各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)印字したものを印刷する。印刷の際には、画像形成装置が所有する全ての種類の画像形成方法により印字する必要がある。ユーザは、出力された階調補正用パッチパターンを各画像形成装置から回収する。ユーザによって回収された階調補正用パッチパターンがMFP101のスキャナに設置されているADFに配置される。もちろん、ADFを使わず、ユーザが階調補正用パッチパターンを原稿台上に配置してもよい。階調補正用パッチパターンを設置後、ユーザから読込み開始指示が出される。
【0016】
S602において、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、スキャナにスキャンをスタートさせる。MFP101の入力画像処理部201の受信部301がスキャンにより読み込まれた階調補正用パッチパターンを受信する。
【0017】
S603において、MFP101の入力画像処理部201の輝度濃度変換部304は、階調補正用パッチパターンの輝度データを取得し、これを濃度データに変換する。そしてこのデータを、MFP101の入力画像処理部201の送信部305を介してMFP101の自動階調補正部203に送る。濃度データを受信したMFP101の自動階調補正部203は、受信した濃度データとその画像形成装置が理想とする濃度特性とを比較し、受信した濃度データ群を理想とする濃度特性に変換する濃度補正を階調補正データとして生成する。
【0018】
S604に進み、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、階調補正データをSFP102、104画像形成装置に送信する。または、画像処理装置が階調補正データを生成せずに、パッチパターンの読取り値に関するデータを画像形成装置に送信してもよい。この場合、パッチパターンの読取り値に関するデータを受取った各画像処理装置は、このデータを元に、階調補正データを生成する。
【0019】
以下に、本実施形態のポイントである「ネットワーク自動階調補正登録方法」と「ネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作方法」について説明する。
【0020】
<ネットワーク自動階調補正登録方法>
図14は、マスターマシンであるMFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。ユーザは、UI部202に表示されている図14の画面により、ネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置の登録を行う。この登録を行った画像形成装置のみネットワーク自動階調補正の対象としてカウントされる。エリア141には、ネットワーク上に存在する画像形成装置の一覧が表示される。ユーザは、その中からネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置を押下する。また、この登録において、マスターマシンであるMFP101をネットワーク自動階調補正の対象機として登録してもよい。
【0021】
<ネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作方法>
図4及び図5はネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作に関するフローチャートである。図4はMFP101、図5はSFP102、104の処理を表している。図15はマスターマシンであるMFP101のUI部202、図16、図17はスレーブマシンであるSFP102、104のUI部202に表示される画面の一例を示す。
【0022】
S401において、MFP101のUI部202は、図15に示すように、パッチパターン出力操作方法選択画面を表示させる。図15の画面において、MFP101のUI部202は、キャンセルボタン151、パッチパターン出力ボタン152及びパッチパターン出力待機ボタン153を表示する。
【0023】
S402でキャンセルボタン151が押下されると、ネットワーク自動階調補正は中断される。S403でパッチパターン出力ボタン152が押下されると、S404において、MFP101の自動階調補正部203は、送信部205を介してSFP102、104の自動階調補正部203にパッチパターン出力指示を送信する。S405でパッチパターン出力待機ボタン153が押下された場合は、S406において、MFP101の自動階調補正部203は、送信部205を介してSFP102、104の自動階調補正部203にパッチパターン出力待機指示を送信する。
【0024】
S501において、SFP102、104の受信部200はMFP101からの出力指示を受信する。S502において、受信した指示がパッチパターン出力指示であるかどうか判断する。パッチパターン出力指示である場合は、SFP102、104の自動階調補正部203はSFP102、104の送信部205を介してパッチパターン出力を指示する。S505において、パッチパターンを出力する。その後、S506において、SFP102、104のUI部202は図17のエリア171のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。S502において受信した指示がパッチパターン出力指示でない、即ち、パッチパターン出力待機指示であった場合は、S503において、SFP102、104のUI部202は図16のパッチパターン出力ボタン161を表示する。S504でボタン161が押下されると、SFP102、104の自動階調補正部203はSFP102、104の送信部205を介してパッチパターン出力を指示する。S505でパッチパターンを出力後、S506において、SFP102、104のUI部202は図17のエリア171のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。
【0025】
以上説明したように、実施形態1ではパッチパターン出力のタイミングをマスターマシンだけでなくスレーブマシンでも制御可能にした。その結果、ネットワーク自動階調補正での操作性や生産性の低下を抑制し、ユーザ負荷を軽減することができる。
【0026】
[実施形態2]
実施形態1ではマスターマシンで読み取ったパッチパターンデータをネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンに送信する際に、どのスレーブマシーンのパッチパターンデータであるかをユーザが判断して送信する場合を説明した。実施形態2は、紙上にネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンを識別する識別子としてQRコードを付与する場合を説明する。特徴はユーザが意識することなく、パッチパターンデータとネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンを一致させることができることである。よって実施形態2では、ポイントを含む、QRコードの付与とスキャナでの読み取り方法について説明する。
【0027】
図13は、画像形成装置から印刷出力される階調補正用のパッチパターンにQRコードを付与したイメージを表す図である。図7は、本実施形態のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【0028】
S701において、MFP101は、ネットワーク自動階調補正を行うための登録がされているネットワーク上におけるSFP102、104に階調補正指示を出す。指示を受けた画像形成装置(SFP102、104)は紙上に階調補正用パッチパターン133を各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)印字したものを印刷する。ここで、各々のMFPやSFPのIPアドレスや製品名等をコード化したQRコード133も印刷する。ユーザは、出力された階調補正用ッチパターンを各画像形成装置から回収する。ユーザによって回収された階調補正用パッチパターンをスキャナに設置後、ユーザから読込み開始指示が出される。
【0029】
S702において、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、スキャナにスキャンをスタートさせる。MFP101の入力画像処理部201の受信部301がスキャンにより読み込まれた階調補正用パッチパターンを受信する。そして、MFP101の入力画像処理部201の画像分割部302は、受信された階調補正用パッチパターンに対して、階調補正用パッチパターンとQRコード133を分割する。
【0030】
S703では、MFP101の入力画像処理部201のQRコード解析部303がQRコード133を解析する。そして階調補正後のデータを送信する画像形成装置のIPアドレスと製品名称を、MFP101の入力画像処理部201の送信部305を介して、自動階調補正部203に送信する。このデータを記憶させる。
【0031】
S704において、輝度濃度変換部304は、画像分割部302で分割された階調補正用パッチパターン132の輝度データを取得し、これを濃度データに変換する。そしてこのデータを、送信部305を介して自動階調補正部203に送信する。濃度データを受信した自動階調補正部203は、受信した濃度データとその画像形成装置が理想とする濃度特性とを比較し、受信した濃度データ群を理想とする濃度特性に変換する濃度補正を階調補正データとして生成する。
【0032】
S705に進み、自動階調補正部203は、QRコードから取得したIPアドレスを元に送信部205を介して、階調補正データをネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置に送信する。
【0033】
ここではネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置を識別するためにQRコードを用いたが、図24に示したような1次元コードや数字の羅列などネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置を識別できればどのような形式でもよい。
【0034】
以上説明したように、実施形態2ではパッチパターンにQRコードを付与することにより、ユーザが意識することなくパッチパターンとネットワーク自動階調補正対象のスレーブを一致させることができる。そのため操作性が向上しユーザの負荷が軽減される。
【0035】
[実施形態3]
実施形態1ではマスターマシンにスレーブマシンの名称と出力操作方法を表示する場合を説明した。実施形態3ではネットワーク自動階調補正の対象を限定し、パッチパターンを回収するスレーブマシンを明確にするために、マスターマシンにネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンの場所やデバイス状態等を表示する場合を説明する。
【0036】
<ネットワーク自動階調補正登録方法>
図20、図21は、マスターマシンであるMFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。ユーザは、UI部202に表示されている図20の画面により、ネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置の登録を行う。この登録を行った画像形成装置のみネットワーク自動階調補正の対象としてカウントされる。エリア201には、ネットワーク上に存在する画像形成装置の一覧が表示される。ユーザは、その中からネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置を押下する。次に、ボタン202を押下するとUI部202に図21の画面が表示される。設置場所は、予め登録されている場所の一覧からボタン211のプルダウンメニューボタンを押下する事によって選択される。設置場所を選択後ボタン212を押下することで、登録を完了する。実施形態1と同様に、マスターマシンであるMFP101をネットワーク自動階調補正の対象機として登録してもよい。
【0037】
<ネットワーク自動階調補正情報表示>
図8はマスターマシンにスレーブマシンの情報を表示しパッチパターン出力指示を送るまでのフローチャートである。図18、図19は、MFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。
【0038】
図18のスレーブマシン選択画面のエリア182には登録されたデバイス名称を、エリア183にはネットワーク自動階調補正が可能かどうかと必要かどうかを表示させる。ネットワーク自動階調補正が可能かどうかは対象となるスレーブマシンが出すエラーコードから判断する。例えばトナー切れや用紙切れなどのエラーコードを、マスターマシンで受信する。ネットワーク自動階調補正の必要性については、前回ネットワーク自動階調補正を行ってからどれくらい時間が経ったかという情報や、画像形成装置のエンジン内の階調補正制御の差分などから判断する。エリア181にはチェックボックスを表示させ、ネットワーク自動階調補正を行うデバイスをユーザに選択させる。エリア184には実施形態1で説明した出力操作方法を表示させ、ユーザに選択させる。選択肢は予め登録されている場所の一覧からボタン185のプルダウンメニューボタンを押下する事によって選択される。選択後、ネットワーク自動階調補正開始ボタン186が押下されると、MFP101のUI部202は図19の画面を表示させる。
【0039】
図19の画面のエリア191にはネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの設置場所を、エリア192には各スレーブマシンのパッチパターンをMFP101のスキャナで読み取り済みかを表示する。設置場所はネットワーク自動階調補正対象のスレーブを登録した際の情報を表示する。また各スレーブマシンのパッチパターンをMFP101のスキャナで読み取り済みかどうかは、QRコードの解析データから判断し、該当するスレーブマシンに「済」を表示する。
【0040】
図8のS801では、MFP101のUI部202は図18のスレーブマシン選択画面を表示させる。S802で図18のキャンセルボタンが押下されると、ネットワーク自動階調補正は中断される。S803でネットワーク自動階調補正開始ボタン186が押下されると、S804において選択されたスレーブマシンを確認する。S805でパッチパターン出力ボタンが押下されると、S806においてMFP101の自動階調補正部203は、選択されたスレーブマシンの自動階調補正部203にパッチパターン出力指示を送信する。S807でパッチパターン出力待機ボタンが押下された場合は、S808において、MFP101の自動階調補正部203は、選択されたスレーブマシンの自動階調補正部203にパッチパターン出力待機指示を送信する。その後、S809において、パッチパターンが出力された旨を表示する。
【0041】
以上説明したように、実施形態3ではマスターマシンでネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの情報を表示させた。これによりネットワーク自動階調補正不要なスレーブマシンを除外でき、また設置場所が分かることでパッチパターンを回収しやすくなる。また、パッチパターンが既に読み取り済みかどうかを表示することで、パッチパターンの回収漏れを防ぐことができる。そのため操作性が向上しユーザの負荷が軽減される。
【0042】
[実施形態4]
実施形態3までは、パッチパターンの出力タイミングはユーザに任す場合を説明した。しかしネットワーク自動階調補正対象画像形成装置が複数ある場合、画像形成装置ごとに出力指示を出していると手間がかかる。そこで、出力タイミングを自動で設定できるようにするとより操作性や生産性が向上できると考えられる。そこで、実施形態3で説明した画像形成装置の設置場所の情報を利用して、ユーザがパッチパターンを回収するタイミングを計算し、ユーザがパッチ回収の対象となっている画像形成装置に到着するタイミングで出力されるようにする。その方法を説明する。
【0043】
<パッチパターン出力タイミング自動制御方法>
図9及び図10はネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力タイミングを自動制御した場合のパッチパターン出力タイミング情報のやりとりを表したフローチャートである。図9のS901において、MFP101はネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの設置場所に対応する移動時間情報をMFP101の記憶部204に記憶する。そして、S902でMFP101の移動時間情報を合わせ、総移動時間を算出する。総移動時間の算出方法などは後述する。そしてS903において、MFP101は送信部205を介して、総移動時間を元にパッチパターン出力時間をSFP102、104に送信する。
【0044】
図10のS1001において、SFP102、104の受信部200はMFP101からのパッチパターン出力時間を受信する。そしてS1002でSFP102、104の自動階調補正部203は出力パッチパターン出力時間分待機し、S1003でSFP102、104の送信部205を介して、パッチパターン出力を指示する。
【0045】
<移動時間情報>
実施形態3で説明したネットワーク自動階調補正登録方法において、設置場所を選択するステップがある。その設置場所情報に内部的に時間情報を付与することを考える。例えば、居室1という設置場所があれば、居室1の中央から出入口までの移動時間を設置場所と一緒に登録する。また、階数が違うことも考えられるので、1階分の移動時間を別に登録しておく。その上で、例えば1階の居室1にマスターマシンがあり、2階の居室2にスレーブマシンがあるとする。居室1からの移動時間と1階分の移動時間と居室2の移動時間を合計することで、マスターマシンからスレーブマシンへの移動時間が分かる。あとは、ユーザがマスターマシンでネットワーク自動階調補正の開始指示を行うタイミングから、スレーブマシンまでの移動時間が経過した後にパッチパターンを出力する。
【0046】
ここでは例として居室1の中央から出入口までの距離を一つの移動時間としたが、中央等のポイントとなる点は任意に設定してよい。また、出入口から階段までの移動時間なども登録すればより正確性の高い総移動時間の算出ができる。
【0047】
以上説明したように、実施形態4ではパッチパターンの出力タイミングを自動で計算できるようになる。これにより、パッチパターンの混在などの問題に対処しながらも、適正なタイミングでパッチパターンを出力できるようになり、生産性や操作性を向上させることができる。
【0048】
[実施形態5]
実施形態3ではマスターマシンでネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの情報を表示したが、一部の情報をスレーブマシンでも表示できるようにすることでさらに操作性を向上させられると考えられる。そこでスレーブマシンのパッチパターンをユーザが回収する際に、次にどの他のスレーブマシンへ回収に行けばよいか分かるように、スレーブマシンに情報を表示する。よって、実施形態5ではスレーブマシンでの表示方法について説明する。なお実施形態5ではSFP102からSFP104へとパッチパターンを回収するものと仮定して説明する。
【0049】
<スレーブマシンの表示>
図11はスレーブマシンでの情報表示に関するフローチャートである。実施形態1と同様の処理を行い、S1101でSFP102がパッチパターンを出力する。SFP102のUI部202は図22のエリア221のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。S1102でSFP102のUI部202はボタン222を表示させる。S1103でボタン222が押下されると、S1104においてSFP102のUI部202は図23の画面を表示させる。図23のエリア231に画像形成装置の名称と設置場所、パッチパターン出力済みかどうかを表示させる。この情報には、次にパッチパターンを回収すべき、他のスレーブマシンについての情報が表示されているので、ユーザはこれに従い、他のマシンからパッチパターンを回収する。
【0050】
<スレーブマシンの選択方法>
S1104において、SFP102はMFP101に登録されている画像形成装置の内、SFP102から一番近い画像形成装置を表示する。一番近い画像形成装置を判断するために、実施形態4で説明した設置場所に対応する移動時間の情報を利用する。SFP102はMFP101から登録されている画像形成装置の名称と移動時間情報を取得する。SFP102は各画像形成装置との総移動時間を計算し、総移動時間が一番短い画像形成装置を選択する。選択した画像形成装置からパッチパターンの出力状況情報を取得し、SFP102は次にパッチパターンを回収するべき画像形成装置の名称と設置場所、パッチパターン出力済みかどうかを表示させる。
【0051】
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上に多数存在する画像形成装置の階調補正を行う際に、それぞれの画像形成装置における階調補正の方法を選択し、ネットワーク上の画像形成装置の階調補正を一括で行う画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー、プリント、ファクシミリ機能を兼ね備える複合機(以下、MFPと表現する)やプリンタは、オフィス内においてカラー化が加速している。MFPやプリンタは、その使用頻度、使用環境により濃度特性が変動する。その変動を改善する技術として、階調補正がある。階調補正データの作成方法には、大きく分けて2つある。一つは、MFPやプリンタから階調補正用パッチパターンを印字した紙を出力し、その紙上の階調補正パッチパターンを読取装置(例えば、MFPのスキャナや市販の濃度計)を用いて読取り、階調補正データを作成する方法である。もう一つは、MFPやプリンタから階調補正用パッチパターンをMFPやプリンタ内部の転写ベルト上に印字し、内部のセンサを用いて読取り、階調補正データを作成する方法である。
【0003】
階調補正データの作成の作業、特に紙出力による階調補正データの作成方法は、ユーザ自身が、紙に出力されたパッチパターンを出力先から取得し、そのパッチパターンを読取り装置に読み込ませなければならないので、ユーザに負荷がかかる。特許文献1においては、ネットワークでつながる他の画像形成装置を表示し、階調補正したい画像出力装置を任意に選択できるようにしている。そして、まとめて階調補正用パッチパターンの出力や読み取り、階調補正用テーブルの作成を行えるようにすることで負荷を減らす技術や構成を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−253252
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術ではパッチパターンの出力時の操作方法やパッチパターン出力前後のパッチパターンの取扱について書かれておらず、生産性や操作性の低下という課題について検討されていない。そのため、パッチパターン出力時に他の印刷指示等があった場合にパッチパターンと他の印刷物が混在し、パッチパターンを探す手間が生じる。また、複数台の画像形成装置を同時に階調補正を行う場合に、パッチパターンの回収漏れが生じたり、パッチパターン未出力の画像形成装置を探す手間が生じる。ユーザ負荷を軽減するためにはこのような問題を解決する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パッチパターン出力指示を含むパッチパターン出力前後のパッチパターンの取扱を支障なく行える。具体的には、階調補正対象の画像形成装置のもとにユーザが到着した時点でパッチパターンを出力することができるようになる。そのため、前述した出力物の混在などによる、パッチパターンを探す手間などを減らすことができ、ユーザ負荷を減らしつつ生産性や操作性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像処理システムを示すブロック図である。
【図2】データ処理装置を示すブロック図である。
【図3】入力画像処理部を示すブロック図である。
【図4】実施形態1のマスターマシン側の処理を表すフローチャートである。
【図5】実施形態1のスレーブマシン側の処理を表すフローチャートである。
【図6】実施形態1のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図7】実施形態2のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図8】実施形態3のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【図9】実施形態4のマスターマシン側の出力タイミング自動制御を表すフローチャートである。
【図10】実施形態4のスレーブマシン側の出力タイミング自動制御を表すフローチャートである。
【図11】実施形態5のスレーブマシンでの情報表示に関するフローチャートである。
【図12】階調補正用印刷出力物の一例を示す図である。
【図13】階調補正用印刷出力物にQRコードを付与した場合の一例を示す図である。
【図14】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図15】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図16】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図17】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図18】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図19】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図20】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図21】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図22】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図23】UI画面に表示される一例を示す図である。
【図24】QRコードの代りに用いられる画像形成装置識別パターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る画像処理システムを示すブロック図である。オフィス10内に構築されたLAN106には、複合画像形成装置であるMFP101、MFP103、画像形成装置であるSFP102、104と、PC105が接続されている。
【0011】
複合画像形成装置であるMFP101は、このネットワークで接続されている複数のMFPやSFPの階調補正を一括で行うことが可能なマスターマシンである。(以後、ネットワーク上に接続されている複数のMFPやSFPの階調補正を一括で行うことをネットワーク自動階調補正と表現する)。また、SFP102、104は本実施形態において、ネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンである。MFP103のように複合画像形成装置がネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンであってもよい。
【0012】
<画像形成装置のデータ処理装置の構成>
図2は、MFP101及びSFP102、104に搭載されているデータ処理装置の構成を示す図である。データ処理装置は、受信部200、入力画像処理部201、UI部202、自動階調補正部203、記憶部204、送信部205で構成されている。
【0013】
図3は、図2の入力画像処理部201の構成を示す図である。入力画像処理部201は、受信部301、画像分割部302、QRコード解析部303、輝度濃度変換部304、送信部305で構成されている。
【0014】
<ネットワーク自動階調補正方法>
図12は、画像形成装置から印刷出力される階調補正用のパッチパターンのイメージを表す図である。図6は、階調補正を行うためのフローチャートである。このフローチャートの各処理は、マスターマシンであるMFP101の自動階調補正部203によって制御される。
【0015】
S601において、MFP101は、ネットワーク自動階調補正を行うための登録がされているネットワーク上におけるSFP102、104に階調補正指示を出す。ネットワーク自動階調補正の対象となる画像形成装置の登録に関しての詳細は後述する。また、階調補正指示のための操作や情報のやりとりの詳細についても後述する。指示を受けた画像形成装置(SFP102、104)は紙上に階調補正用パッチパターン122を各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)印字したものを印刷する。印刷の際には、画像形成装置が所有する全ての種類の画像形成方法により印字する必要がある。ユーザは、出力された階調補正用パッチパターンを各画像形成装置から回収する。ユーザによって回収された階調補正用パッチパターンがMFP101のスキャナに設置されているADFに配置される。もちろん、ADFを使わず、ユーザが階調補正用パッチパターンを原稿台上に配置してもよい。階調補正用パッチパターンを設置後、ユーザから読込み開始指示が出される。
【0016】
S602において、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、スキャナにスキャンをスタートさせる。MFP101の入力画像処理部201の受信部301がスキャンにより読み込まれた階調補正用パッチパターンを受信する。
【0017】
S603において、MFP101の入力画像処理部201の輝度濃度変換部304は、階調補正用パッチパターンの輝度データを取得し、これを濃度データに変換する。そしてこのデータを、MFP101の入力画像処理部201の送信部305を介してMFP101の自動階調補正部203に送る。濃度データを受信したMFP101の自動階調補正部203は、受信した濃度データとその画像形成装置が理想とする濃度特性とを比較し、受信した濃度データ群を理想とする濃度特性に変換する濃度補正を階調補正データとして生成する。
【0018】
S604に進み、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、階調補正データをSFP102、104画像形成装置に送信する。または、画像処理装置が階調補正データを生成せずに、パッチパターンの読取り値に関するデータを画像形成装置に送信してもよい。この場合、パッチパターンの読取り値に関するデータを受取った各画像処理装置は、このデータを元に、階調補正データを生成する。
【0019】
以下に、本実施形態のポイントである「ネットワーク自動階調補正登録方法」と「ネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作方法」について説明する。
【0020】
<ネットワーク自動階調補正登録方法>
図14は、マスターマシンであるMFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。ユーザは、UI部202に表示されている図14の画面により、ネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置の登録を行う。この登録を行った画像形成装置のみネットワーク自動階調補正の対象としてカウントされる。エリア141には、ネットワーク上に存在する画像形成装置の一覧が表示される。ユーザは、その中からネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置を押下する。また、この登録において、マスターマシンであるMFP101をネットワーク自動階調補正の対象機として登録してもよい。
【0021】
<ネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作方法>
図4及び図5はネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力操作に関するフローチャートである。図4はMFP101、図5はSFP102、104の処理を表している。図15はマスターマシンであるMFP101のUI部202、図16、図17はスレーブマシンであるSFP102、104のUI部202に表示される画面の一例を示す。
【0022】
S401において、MFP101のUI部202は、図15に示すように、パッチパターン出力操作方法選択画面を表示させる。図15の画面において、MFP101のUI部202は、キャンセルボタン151、パッチパターン出力ボタン152及びパッチパターン出力待機ボタン153を表示する。
【0023】
S402でキャンセルボタン151が押下されると、ネットワーク自動階調補正は中断される。S403でパッチパターン出力ボタン152が押下されると、S404において、MFP101の自動階調補正部203は、送信部205を介してSFP102、104の自動階調補正部203にパッチパターン出力指示を送信する。S405でパッチパターン出力待機ボタン153が押下された場合は、S406において、MFP101の自動階調補正部203は、送信部205を介してSFP102、104の自動階調補正部203にパッチパターン出力待機指示を送信する。
【0024】
S501において、SFP102、104の受信部200はMFP101からの出力指示を受信する。S502において、受信した指示がパッチパターン出力指示であるかどうか判断する。パッチパターン出力指示である場合は、SFP102、104の自動階調補正部203はSFP102、104の送信部205を介してパッチパターン出力を指示する。S505において、パッチパターンを出力する。その後、S506において、SFP102、104のUI部202は図17のエリア171のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。S502において受信した指示がパッチパターン出力指示でない、即ち、パッチパターン出力待機指示であった場合は、S503において、SFP102、104のUI部202は図16のパッチパターン出力ボタン161を表示する。S504でボタン161が押下されると、SFP102、104の自動階調補正部203はSFP102、104の送信部205を介してパッチパターン出力を指示する。S505でパッチパターンを出力後、S506において、SFP102、104のUI部202は図17のエリア171のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。
【0025】
以上説明したように、実施形態1ではパッチパターン出力のタイミングをマスターマシンだけでなくスレーブマシンでも制御可能にした。その結果、ネットワーク自動階調補正での操作性や生産性の低下を抑制し、ユーザ負荷を軽減することができる。
【0026】
[実施形態2]
実施形態1ではマスターマシンで読み取ったパッチパターンデータをネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンに送信する際に、どのスレーブマシーンのパッチパターンデータであるかをユーザが判断して送信する場合を説明した。実施形態2は、紙上にネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンを識別する識別子としてQRコードを付与する場合を説明する。特徴はユーザが意識することなく、パッチパターンデータとネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンを一致させることができることである。よって実施形態2では、ポイントを含む、QRコードの付与とスキャナでの読み取り方法について説明する。
【0027】
図13は、画像形成装置から印刷出力される階調補正用のパッチパターンにQRコードを付与したイメージを表す図である。図7は、本実施形態のネットワーク自動階調補正の処理を表すフローチャートである。
【0028】
S701において、MFP101は、ネットワーク自動階調補正を行うための登録がされているネットワーク上におけるSFP102、104に階調補正指示を出す。指示を受けた画像形成装置(SFP102、104)は紙上に階調補正用パッチパターン133を各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)印字したものを印刷する。ここで、各々のMFPやSFPのIPアドレスや製品名等をコード化したQRコード133も印刷する。ユーザは、出力された階調補正用ッチパターンを各画像形成装置から回収する。ユーザによって回収された階調補正用パッチパターンをスキャナに設置後、ユーザから読込み開始指示が出される。
【0029】
S702において、MFP101の自動階調補正部203は、MFP101の送信部205を介して、スキャナにスキャンをスタートさせる。MFP101の入力画像処理部201の受信部301がスキャンにより読み込まれた階調補正用パッチパターンを受信する。そして、MFP101の入力画像処理部201の画像分割部302は、受信された階調補正用パッチパターンに対して、階調補正用パッチパターンとQRコード133を分割する。
【0030】
S703では、MFP101の入力画像処理部201のQRコード解析部303がQRコード133を解析する。そして階調補正後のデータを送信する画像形成装置のIPアドレスと製品名称を、MFP101の入力画像処理部201の送信部305を介して、自動階調補正部203に送信する。このデータを記憶させる。
【0031】
S704において、輝度濃度変換部304は、画像分割部302で分割された階調補正用パッチパターン132の輝度データを取得し、これを濃度データに変換する。そしてこのデータを、送信部305を介して自動階調補正部203に送信する。濃度データを受信した自動階調補正部203は、受信した濃度データとその画像形成装置が理想とする濃度特性とを比較し、受信した濃度データ群を理想とする濃度特性に変換する濃度補正を階調補正データとして生成する。
【0032】
S705に進み、自動階調補正部203は、QRコードから取得したIPアドレスを元に送信部205を介して、階調補正データをネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置に送信する。
【0033】
ここではネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置を識別するためにQRコードを用いたが、図24に示したような1次元コードや数字の羅列などネットワーク自動階調補正対象となる画像形成装置を識別できればどのような形式でもよい。
【0034】
以上説明したように、実施形態2ではパッチパターンにQRコードを付与することにより、ユーザが意識することなくパッチパターンとネットワーク自動階調補正対象のスレーブを一致させることができる。そのため操作性が向上しユーザの負荷が軽減される。
【0035】
[実施形態3]
実施形態1ではマスターマシンにスレーブマシンの名称と出力操作方法を表示する場合を説明した。実施形態3ではネットワーク自動階調補正の対象を限定し、パッチパターンを回収するスレーブマシンを明確にするために、マスターマシンにネットワーク自動階調補正の対象となるスレーブマシンの場所やデバイス状態等を表示する場合を説明する。
【0036】
<ネットワーク自動階調補正登録方法>
図20、図21は、マスターマシンであるMFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。ユーザは、UI部202に表示されている図20の画面により、ネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置の登録を行う。この登録を行った画像形成装置のみネットワーク自動階調補正の対象としてカウントされる。エリア201には、ネットワーク上に存在する画像形成装置の一覧が表示される。ユーザは、その中からネットワーク自動階調補正を行う画像形成装置を押下する。次に、ボタン202を押下するとUI部202に図21の画面が表示される。設置場所は、予め登録されている場所の一覧からボタン211のプルダウンメニューボタンを押下する事によって選択される。設置場所を選択後ボタン212を押下することで、登録を完了する。実施形態1と同様に、マスターマシンであるMFP101をネットワーク自動階調補正の対象機として登録してもよい。
【0037】
<ネットワーク自動階調補正情報表示>
図8はマスターマシンにスレーブマシンの情報を表示しパッチパターン出力指示を送るまでのフローチャートである。図18、図19は、MFP101のUI部202に表示される画面の一例を示す。
【0038】
図18のスレーブマシン選択画面のエリア182には登録されたデバイス名称を、エリア183にはネットワーク自動階調補正が可能かどうかと必要かどうかを表示させる。ネットワーク自動階調補正が可能かどうかは対象となるスレーブマシンが出すエラーコードから判断する。例えばトナー切れや用紙切れなどのエラーコードを、マスターマシンで受信する。ネットワーク自動階調補正の必要性については、前回ネットワーク自動階調補正を行ってからどれくらい時間が経ったかという情報や、画像形成装置のエンジン内の階調補正制御の差分などから判断する。エリア181にはチェックボックスを表示させ、ネットワーク自動階調補正を行うデバイスをユーザに選択させる。エリア184には実施形態1で説明した出力操作方法を表示させ、ユーザに選択させる。選択肢は予め登録されている場所の一覧からボタン185のプルダウンメニューボタンを押下する事によって選択される。選択後、ネットワーク自動階調補正開始ボタン186が押下されると、MFP101のUI部202は図19の画面を表示させる。
【0039】
図19の画面のエリア191にはネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの設置場所を、エリア192には各スレーブマシンのパッチパターンをMFP101のスキャナで読み取り済みかを表示する。設置場所はネットワーク自動階調補正対象のスレーブを登録した際の情報を表示する。また各スレーブマシンのパッチパターンをMFP101のスキャナで読み取り済みかどうかは、QRコードの解析データから判断し、該当するスレーブマシンに「済」を表示する。
【0040】
図8のS801では、MFP101のUI部202は図18のスレーブマシン選択画面を表示させる。S802で図18のキャンセルボタンが押下されると、ネットワーク自動階調補正は中断される。S803でネットワーク自動階調補正開始ボタン186が押下されると、S804において選択されたスレーブマシンを確認する。S805でパッチパターン出力ボタンが押下されると、S806においてMFP101の自動階調補正部203は、選択されたスレーブマシンの自動階調補正部203にパッチパターン出力指示を送信する。S807でパッチパターン出力待機ボタンが押下された場合は、S808において、MFP101の自動階調補正部203は、選択されたスレーブマシンの自動階調補正部203にパッチパターン出力待機指示を送信する。その後、S809において、パッチパターンが出力された旨を表示する。
【0041】
以上説明したように、実施形態3ではマスターマシンでネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの情報を表示させた。これによりネットワーク自動階調補正不要なスレーブマシンを除外でき、また設置場所が分かることでパッチパターンを回収しやすくなる。また、パッチパターンが既に読み取り済みかどうかを表示することで、パッチパターンの回収漏れを防ぐことができる。そのため操作性が向上しユーザの負荷が軽減される。
【0042】
[実施形態4]
実施形態3までは、パッチパターンの出力タイミングはユーザに任す場合を説明した。しかしネットワーク自動階調補正対象画像形成装置が複数ある場合、画像形成装置ごとに出力指示を出していると手間がかかる。そこで、出力タイミングを自動で設定できるようにするとより操作性や生産性が向上できると考えられる。そこで、実施形態3で説明した画像形成装置の設置場所の情報を利用して、ユーザがパッチパターンを回収するタイミングを計算し、ユーザがパッチ回収の対象となっている画像形成装置に到着するタイミングで出力されるようにする。その方法を説明する。
【0043】
<パッチパターン出力タイミング自動制御方法>
図9及び図10はネットワーク自動階調補正用パッチパターン出力タイミングを自動制御した場合のパッチパターン出力タイミング情報のやりとりを表したフローチャートである。図9のS901において、MFP101はネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの設置場所に対応する移動時間情報をMFP101の記憶部204に記憶する。そして、S902でMFP101の移動時間情報を合わせ、総移動時間を算出する。総移動時間の算出方法などは後述する。そしてS903において、MFP101は送信部205を介して、総移動時間を元にパッチパターン出力時間をSFP102、104に送信する。
【0044】
図10のS1001において、SFP102、104の受信部200はMFP101からのパッチパターン出力時間を受信する。そしてS1002でSFP102、104の自動階調補正部203は出力パッチパターン出力時間分待機し、S1003でSFP102、104の送信部205を介して、パッチパターン出力を指示する。
【0045】
<移動時間情報>
実施形態3で説明したネットワーク自動階調補正登録方法において、設置場所を選択するステップがある。その設置場所情報に内部的に時間情報を付与することを考える。例えば、居室1という設置場所があれば、居室1の中央から出入口までの移動時間を設置場所と一緒に登録する。また、階数が違うことも考えられるので、1階分の移動時間を別に登録しておく。その上で、例えば1階の居室1にマスターマシンがあり、2階の居室2にスレーブマシンがあるとする。居室1からの移動時間と1階分の移動時間と居室2の移動時間を合計することで、マスターマシンからスレーブマシンへの移動時間が分かる。あとは、ユーザがマスターマシンでネットワーク自動階調補正の開始指示を行うタイミングから、スレーブマシンまでの移動時間が経過した後にパッチパターンを出力する。
【0046】
ここでは例として居室1の中央から出入口までの距離を一つの移動時間としたが、中央等のポイントとなる点は任意に設定してよい。また、出入口から階段までの移動時間なども登録すればより正確性の高い総移動時間の算出ができる。
【0047】
以上説明したように、実施形態4ではパッチパターンの出力タイミングを自動で計算できるようになる。これにより、パッチパターンの混在などの問題に対処しながらも、適正なタイミングでパッチパターンを出力できるようになり、生産性や操作性を向上させることができる。
【0048】
[実施形態5]
実施形態3ではマスターマシンでネットワーク自動階調補正対象のスレーブマシンの情報を表示したが、一部の情報をスレーブマシンでも表示できるようにすることでさらに操作性を向上させられると考えられる。そこでスレーブマシンのパッチパターンをユーザが回収する際に、次にどの他のスレーブマシンへ回収に行けばよいか分かるように、スレーブマシンに情報を表示する。よって、実施形態5ではスレーブマシンでの表示方法について説明する。なお実施形態5ではSFP102からSFP104へとパッチパターンを回収するものと仮定して説明する。
【0049】
<スレーブマシンの表示>
図11はスレーブマシンでの情報表示に関するフローチャートである。実施形態1と同様の処理を行い、S1101でSFP102がパッチパターンを出力する。SFP102のUI部202は図22のエリア221のように、パッチパターンが出力された旨を表示する。S1102でSFP102のUI部202はボタン222を表示させる。S1103でボタン222が押下されると、S1104においてSFP102のUI部202は図23の画面を表示させる。図23のエリア231に画像形成装置の名称と設置場所、パッチパターン出力済みかどうかを表示させる。この情報には、次にパッチパターンを回収すべき、他のスレーブマシンについての情報が表示されているので、ユーザはこれに従い、他のマシンからパッチパターンを回収する。
【0050】
<スレーブマシンの選択方法>
S1104において、SFP102はMFP101に登録されている画像形成装置の内、SFP102から一番近い画像形成装置を表示する。一番近い画像形成装置を判断するために、実施形態4で説明した設置場所に対応する移動時間の情報を利用する。SFP102はMFP101から登録されている画像形成装置の名称と移動時間情報を取得する。SFP102は各画像形成装置との総移動時間を計算し、総移動時間が一番短い画像形成装置を選択する。選択した画像形成装置からパッチパターンの出力状況情報を取得し、SFP102は次にパッチパターンを回収するべき画像形成装置の名称と設置場所、パッチパターン出力済みかどうかを表示させる。
【0051】
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記パッチパターンには、画像処理装置を識別する識別子が付与されることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記他の画像処理装置から受信したパッチパターンを出力するタイミングについての情報を受信し、該受信したタイミングについての情報に従って、前記パッチパターンの印刷出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記パッチパターンを印刷出力した後、パッチパターンを回収すべき他の画像処理装置の情報を前記表示手段に表示することを有することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
第1の画像処理装置に複数の画像処理装置が接続されている画像処理システムであり、
第1の画像処理装置は、
接続されている複数の画像処理装置から階調補正対象となる画像処理装置に階調補正の指示を出す指示手段と、
前記指示手段を受けた前記階調補正対象となる画像処理装置に、前記指示手段を受けた際に階調補正用のパッチパターンを出力させるか、前記階調補正対象となる画像処理装置の表示装置にパッチパターンの出力を指示するための画面を表示させるかを選択する選択手段とを有し、
前記複数の画像処理装置のうち前記階調補正対象となる画像処理装置は、
前記階調補正用のパッチパターンを出力する出力手段を有する画像処理システム。
【請求項6】
他の画像処理装置からの指示を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信ステップにより受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項7】
前記パッチパターンには、画像処理装置を識別する識別子が付与されることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記制御ステップは、前記他の画像処理装置から受信したパッチパターンを出力するタイミングについての情報を受信し、該受信したタイミングについての情報に従って、前記パッチパターンの印刷出力を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項9】
前記パッチパターンを印刷出力した後、パッチパターンを回収すべき他の画像処理装置の情報を前記表示ステップに表示することを有することを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
請求項6に記載の画像処理装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
他の画像処理装置からの指示を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信手段により受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記パッチパターンには、画像処理装置を識別する識別子が付与されることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記他の画像処理装置から受信したパッチパターンを出力するタイミングについての情報を受信し、該受信したタイミングについての情報に従って、前記パッチパターンの印刷出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記パッチパターンを印刷出力した後、パッチパターンを回収すべき他の画像処理装置の情報を前記表示手段に表示することを有することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
第1の画像処理装置に複数の画像処理装置が接続されている画像処理システムであり、
第1の画像処理装置は、
接続されている複数の画像処理装置から階調補正対象となる画像処理装置に階調補正の指示を出す指示手段と、
前記指示手段を受けた前記階調補正対象となる画像処理装置に、前記指示手段を受けた際に階調補正用のパッチパターンを出力させるか、前記階調補正対象となる画像処理装置の表示装置にパッチパターンの出力を指示するための画面を表示させるかを選択する選択手段とを有し、
前記複数の画像処理装置のうち前記階調補正対象となる画像処理装置は、
前記階調補正用のパッチパターンを出力する出力手段を有する画像処理システム。
【請求項6】
他の画像処理装置からの指示を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力である場合は、該パッチパターンを印刷出力し、前記受信ステップにより受信した指示が階調補正用のパッチパターンの印刷出力の待機である場合は、ユーザから該パッチパターンの印刷出力の指示を受けるための画面を表示装置に表示するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項7】
前記パッチパターンには、画像処理装置を識別する識別子が付与されることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項8】
前記制御ステップは、前記他の画像処理装置から受信したパッチパターンを出力するタイミングについての情報を受信し、該受信したタイミングについての情報に従って、前記パッチパターンの印刷出力を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項9】
前記パッチパターンを印刷出力した後、パッチパターンを回収すべき他の画像処理装置の情報を前記表示ステップに表示することを有することを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項10】
請求項6に記載の画像処理装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−90055(P2012−90055A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234692(P2010−234692)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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