説明

画像処理装置、画像形成装置およびプログラム

【課題】スクリーン処理が施された二値の画像データにおける連続したオン画素により構成される設定された幅以下の細線であるオン画素細線および連続したオフ画素により構成される設定された幅以下の細線であるオフ画素細線を、本構成を有していない場合と比較して正確に判定する。
【解決手段】
ポジ細線判定部41は、二値の入力画像データの各画素について、オン画素かつ左右方向または上下方向に連続するオン画素の数が予め設定された数以下かつ判定領域内のオン画素数が第1の閾値以上である画素をポジ細線の画素と判定する。ネガ細線判定部42は、二値の入力画像データの各画素について、オフ画素かつ左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数が予め設定された数以下かつ判定領域内のオン画素数が第2の閾値以上かつ判定領域内のオフ画素数が第3の閾値以上である画素をネガ細線の画素と判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、多値の画像データに対してスクリーン処理を施す場合に、エッジ部の画素に対して高線数スクリーン処理を施し、非エッジ部の画素に対して低線数スクリーン処理を施す技術が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、背景より低濃度の線であるネガ線およびエッジ部が抽出された多値の画像データに対して、ネガ線と隣接していない画素に対して再度エッジ判定を行い、ネガ線と隣接していないエッジ部の画素には高線数スクリーン処理を施し、それ以外の画素には低線数スクリーン処理を施す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−262204号公報
【特許文献2】特開2010−245591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、スクリーン処理が施された二値の画像データにおける連続したオン画素により構成される設定された幅以下の細線であるオン画素細線および連続したオフ画素により構成される設定された幅以下の細線であるオフ画素細線を、本構成を有していない場合と比較して正確に判定することができる画像処理装置、画像形成装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[画像処理装置]
請求項1に係る本発明は、スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するエッジ検出手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するオン画素細線判定手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するオフ画素細線判定手段と、
前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部の画素のうち、前記オン画素細線判定手段により判定されたオン画素細線および前記オフ画素細線判定手段により判定されたオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するオン画素変換手段と、
を有する画像処理装置である。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記第1の閾値は前記連続オン画素数に基づいて設定され、
前記第2の閾値および前記第3の閾値は前記連続オフ画素数に基づいて設定される請求項1記載の画像処理装置である。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記判定領域は前記連続オン画素数または前記連続オフ画素数に基づいて範囲が設定される請求項1または2記載の画像処理装置である。
【0009】
[画像形成装置]
請求項4に係る本発明は、スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するエッジ検出手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するオン画素細線判定手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するオフ画素細線判定手段と、
前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部の画素のうち、前記オン画素細線判定手段により判定されたオン画素細線および前記オフ画素細線判定手段により判定されたオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するオン画素変換手段と、
前記オン画素変換手段により変換された画像データを出力する出力手段と、
を有する画像形成装置である。
【0010】
[プログラム]
請求項5に係る本発明は、スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するステップと、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するステップと、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するステップと、
検出されたエッジ部の画素のうち、オン画素細線およびオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る本発明によれば、スクリーン処理が施された二値の画像データにおける連続したオン画素により構成される設定された幅以下の細線であるオン画素細線および連続したオフ画素により構成される設定された幅以下の細線であるオフ画素細線を、本構成を有していない場合と比較して正確に判定することができる画像処理装置を提供することができる。
【0012】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1により得られる効果に加えて、オン画素細線およびオフ画素細線をその線幅に応じてより正確に判定することができる。
【0013】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1または2により得られる効果に加えて、オン画素細線およびオフ画素細線をその線幅に応じてより正確に判定することができる。
【0014】
請求項4に係る本発明によれば、スクリーン処理が施された二値の画像データにおける連続したオン画素により構成される設定された幅以下の細線であるオン画素細線および連続したオフ画素により構成される設定された幅以下の細線であるオフ画素細線を、本構成を有していない場合と比較して正確に判定することができる画像形成装置を提供することができる。
【0015】
請求項5に係る本発明によれば、スクリーン処理が施された二値の画像データにおける連続したオン画素により構成される設定された幅以下の細線であるオン画素細線および連続したオフ画素により構成される設定された幅以下の細線であるオフ画素細線を、本構成を有していない場合と比較して正確に判定することができるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態の印刷システムを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態の画像処理装置4における全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態のエッジ検出部43におけるエッジ検出の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態のポジ細線判定部41におけるポジ線を判定する流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態における注目画素周辺の各行の画素および各列の画素を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態における連続オン画素52の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態のポジ細線判定におけるオン画素閾値の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態のポジ細線判定における条件の一例を表に表した図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるポジ細線の画素と判定された場合のポジ細線情報の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるポジ細線の画素と判定されなかった場合のポジ細線情報の一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態のネガ細線判定部42におけるネガ線を判定する流れを示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態における連続オフ画素の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態のネガ細線判定におけるオン画素閾値およびオフ画素閾値の一例を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態のネガ細線判定における条件の一例を表で表した図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるネガ細線の画素と判定された場合のネガ細線情報の一例を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態におけるネガ細線の画素と判定されなかった場合のネガ細線情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[背景]
まず、本発明の理解を助けるために、本発明が発明されるに至った背景について説明する。
【0018】
電子写真において、文字や線を用紙に出力する場合、ドットゲイン等の影響によって、元の画像や潜像データよりも実際に用紙に出力された文字や線が太ってしまうという課題があった。
【0019】
上記の課題に対して、例えば、特許文献1に記載されているようにエッジの検出を行い、エッジ部の濃度を薄くすることで、用紙に出力した際に文字や線の線幅を調整する補正が行われている。
【0020】
しかし、ある一定の線幅以下の線である細線のうち、背景より高濃度であるポジ細線に対して濃度を薄くするように調整する場合、このポジ細線がかすれてしまうという問題があった。また、背景より低濃度であるネガ細線の白抜き部分がぼやけてしまうというような問題があった。
【0021】
そこで、特許文献2では、ポジ細線およびネガ細線に対しては濃度を変更することなくポジ細線およびネガ細線以外のエッジ部のみの濃度を変更するという技術が開示されている。
【0022】
一方、上記の技術は、多値の画像データに対しては問題ないが、スクリーン処理が施された二値画像データとなると正確にポジ細線およびネガ細線を検出することができなかった。なぜなら、スクリーン済みの画像データでは、ハーフトーンなどの網点や汚れなどによる孤立点もポジ細線またはネガ細線と判定されてしまう恐れがあるためである。
【0023】
従って、スクリーン処理が施された二値の画像データにおけるポジ細線およびネガ細線を精度よく判定する技術が求められていた。
【0024】
[実施形態]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムを示す図である。
【0026】
本実施形態における画像形成装置1は、ネットワーク3を介して端末装置2と接続されている。画像形成装置1は、端末装置2からネットワーク3を介して送信されてきた画像データ、および図示しない光学的に画像を読み取るプリンタなどの読み取り装置から送信されてきた画像データを用紙に印刷する。また、本実施形態において、画像形成装置1には、内部に画像処理装置が設置されている。
【0027】
次に、画像形成装置1のハードウェアの構成を図2を参照して詳細に説明する。
【0028】
画像形成装置1は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク3を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリンタ17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0029】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置1に設置された画像形成装置の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0030】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置1内の画像処理装置4の機能構成を示すブロック図である。
【0031】
画像処理装置4は、図4に示されるように、ポジ細線判定部41、ネガ細線判定部42、エッジ検出部43、ハーフトーン検知部44、データ処理部45、オン画素変換部46を有する。そして、オン画素変換部46によりオン画素変換が行われた画像データを用紙に出力するプリンタ17が画像処理装置4と接続されている。なお、本実施形態において画像処理装置4は、画像形成装置1の内部に設置されているものとして説明するが、本発明はこのような構成に限定されず、画像形成装置1から独立させるようにしてもよい。
【0032】
以下、画像形成装置1はスクリーン処理が施された二値の画像データを受信し、この画像データが入力画像データとして画像処理装置4に入力されたものとして説明する。
【0033】
ポジ細線判定部41は、入力画像データの画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、この注目画素がオン画素であり、この注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が4つ以下であり、連続オン画素数に基づいて設定される範囲の判定領域内のオン画素数が第1の閾値以上である場合に、この注目画素を幅が連続オン画素数分のポジ細線(オン画素細線)の画素と判定する。ここで、ポジ細線とは、連続するオン画素により構成される連続オン画素数の細線のことである。
【0034】
また、ポジ細線判定部41において、第1の閾値および判定領域は連続オン画素数に基づいて設定される。そして、ポジ細線判定部41は、入力画像データの各画素についてポジ細線の画素であるか否かを示す情報であるポジ細線情報を生成する。
【0035】
ネガ細線判定部42は、入力画像データの画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、この注目画素がオフ画素であり、この注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が4つ以下であり、連続オフ画素数に基づいて設定される範囲の判定領域内のオン画素数が第2の閾値以上かつ判定領域内のオフ画素数が第3の閾値以上である場合に、この注目画素を幅が連続オフ画素数分のネガ細線(オフ画素細線)の画素と判定する。ここで、ネガ細線とは、連続するオフ画素により構成される幅が連続オフ画素数の細線のことである。
【0036】
また、ネガ細線判定部42において、第2の閾値、第3の閾値および判定領域は、連続オフ画素数に基づいて設定される。そして、ネガ細線判定部42は、入力画像データの各画素についてネガ細線の画素であるか否かを示す情報であるネガ細線情報を生成する。
【0037】
エッジ検出部43は、入力画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出する。そして、エッジ検出部43は、入力画像データの各画素についてエッジ部であるか否かを示す情報であるエッジ情報を生成する。
【0038】
ハーフトーン検知部44は、入力画像データにおける白い背景と黒点の面積比で表現される中間階調(ハーフトーン)の領域を検知する。そして、ハーフトーン検知部44は、入力画像データの各画素についてハーフトーンの領域であるか否かを示すハーフトーン情報を生成する。
【0039】
データ処理部45は、ポジ細線情報、ネガ細線情報、エッジ情報およびハーフトーン情報に基づいて、オン画素変換部46に対して入力画像データの変換を指示する。ここで、データ処理部45は、ハーフトーンの領域ではなく、かつエッジ部のうち、ポジ細線およびネガ細線と判定されていない画素のオン画素数を変更するようにオン画素変換部46に指示する。
【0040】
オン画素変換部46は、データ処理部45からの指示に基づいて入力画像データのオン画素を変換する。ここで、オン画素変換部46は、オン画素により構成されるエッジである黒エッジ部に対してはオン画素を減らすように変換し、オフ画素により構成されるエッジである白エッジ部に対してはオン画素を追加するように変換する。
【0041】
次に、本実施形態の画像処理装置4の動作を図面を参照して詳細に説明する。
【0042】
まず、画像処理装置4の動作の全体的な流れを図4を参照して説明する。
【0043】
まず、ハーフトーン検知部44は、入力画像データにおけるハーフトーンの領域を検知してハーフトーン情報を生成する(ステップS101)。
【0044】
次に、エッジ検出部43は、入力画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出してエッジ情報を生成する(ステップS102)。エッジ部の検出方法の詳細は後述する。
【0045】
そして、ポジ細線判定部41およびネガ細線判定部42は、入力画像データにおけるポジ細線およびネガ細線を判定して、ポジ細線情報およびネガ細線情報を生成する(ステップS103、ステップS104)。ポジ細線の判定方法およびネガ細線の判定方法についても後述する。
【0046】
次に、データ処理部45は、ステップS101〜ステップS104における処理で得られたハーフトーン情報、エッジ情報、ポジ細線情報およびネガ細線情報に基づいて、ハーフトーンではなく、かつエッジ部である画素のうち、ポジ細線ではない画素およびネガ細線ではない画素のオン画素数を変更するようオン画素変換部46に指示する(ステップS105)。
【0047】
最後に、オン画素変換部46は、画像データに対してデータ処理部45からの指示に基づいて、ハーフトーンではなく、かつポジ細線およびネガ細線と判定されていないエッジ部うち、オン画素により構成されるエッジである黒エッジに対してはオン画素を減らすように変換し、オフ画素により構成されるエッジである白エッジに対してはオン画素を追加するように変更する(ステップS106)。
【0048】
次に、ステップS102におけるエッジ検出方法を図5を参照して詳細に説明する。
【0049】
まず、エッジ検出部43は、入力画像データの画素のうち1つを注目画素として選択する(ステップS201)。
【0050】
そして、注目画素の近傍8画素のオン画素の配置パターンが予め設定されたパターンと一致する場合には、ステップS203に進み、注目画素の近傍8画素のオン画素の配置パターンが予め設定されたパターンと一致しない場合には、ステップS204に進む(ステップS202)。
【0051】
次に、ステップS202において、注目画素の近傍8画素のオン画素の配置パターンが予め設定されたパターンと一致すると判定された場合は、エッジ検出部43は、この注目画素がエッジ部の画素であると判定する(ステップS203)。また、エッジ検出部43は、注目画素として選択された画素がエッジ部であるか否かを示すエッジ情報を生成する。
【0052】
そして、エッジ検出部43は、入力画像データ中に注目画素として選択されていない画素があるか否かを判定する(ステップS204)。ここで、注目画素として選択されていない画素がまだある場合は、エッジ検出部43は、ステップS201に戻り上記の処理によってエッジ部を検出していく。そして、入力画像データの全ての画素についてエッジ判定が行われてエッジ情報が生成された場合には、エッジ検出部43は、エッジ検出の処理を終了する。
【0053】
なお、本実施形態では、注目画素の近傍8画素のオン画素の配置パターンが予め設定されたパターンと一致するか否かを判定することによってエッジが検出されるものとして説明したが、本発明においては、エッジ部が検出される方法であれば上記の方法に限定されるものではない。例えば、注目画素の近傍8画素のオン画素数が予め設定されている閾値以上であるか否かを判定して閾値以上である場合にはエッジ部と判定するようにしてもよい。
【0054】
次に、ステップS103におけるポジ細線判定方法を図6を参照して詳細に説明する。
【0055】
まず、ポジ細線判定部41は、入力画像データのうちの1つの画素を順次注目画素として選択する(ステップS301)。ここで、ポジ細線判定部41は、図7に示されるような9行×9列画素の画像データのうちの41番目の画素を注目画素51として選択したものとする。ここで、図7は、以後の処理の理解を助けるために、入力画像データのうち、注目画素を中心とする9行×9列の領域の各行、各列および各画素に番号が振られている図である。
【0056】
次に、ポジ細線判定部41は、選択された注目画素がオン画素かオフ画素かを判定する(ステップS302)。ここで、注目画素51がオン画素である場合はステップS303に進み、注目画素がオフ画素である場合はステップS307に進む。
【0057】
次に、ポジ細線判定部41は、注目画素51を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数が4つ以下か否かを判定する(ステップS303)。ここで、左右方向または上下方向の連続するオン画素の数が4つ以下である場合にはステップS304に進み、左右方向および上下方向ともに連続するオン画素の数が4つより多い場合はステップS307に進む。
【0058】
次に、ポジ細線判定部41は、第1の閾値および判定領域を設定する(ステップS303)。
【0059】
このステップS303において、ポジ細線判定部41は、図8(A)に示されるように、注目画素51を含めた連続するオン画素52が1つの場合、図9に示される1ドット幅のポジ細線判定用の閾値1dPONを第1の閾値として設定し、注目画素51を中心とした5行×5列の領域を判定領域として設定する。また、ポジ細線判定部41は、図8(B)に示されるように、注目画素51を含む左右方向に連続するオン画素52が2つ連続している場合、図9に示される2ドット幅のポジ線判定用の閾値2dPONを第1の閾値として設定し、注目画素51を中心とした5行×5列の領域を判定領域として設定する。
【0060】
さらに、ポジ細線判定部41は、図8(C)に示されるように、注目画素51を含む上下方向に連続するオン画素52が3つ連続している場合、図9に示される3ドット幅のポジ線判定用の閾値3dPONを第1の閾値として設定し、注目画素51を中心とした7行×7列の領域を判定領域として設定する。そして、ポジ細線判定部41は、図8(D)に示されるように、注目画素51を含む左右方向に連続するオン画素52が4つ連続している場合、図9に示される4ドット幅のポジ線判定用の閾値4dPONを第1の閾値として設定し、注目画素51を中心とした9行×9列の領域を判定領域として設定する。
【0061】
次に、ポジ細線判定部41は、第1の閾値と判定領域内のオン画素数を比較する(ステップS304)。
【0062】
そして、ステップS304において判定領域内のオン画素数が第1の閾値以上である場合は、注目画素51をポジ細線の画素と判定してステップS306に進み、判定領域内のオン画素数が第1の閾値未満である場合はステップS307に進む(ステップS305)。
【0063】
上記で説明したポジ細線の画素と判定される条件の一覧を図10に示す。ここで、図10におけるドット判定および背景判定の番号は、図7の番号に該当する画素の画素値、つまりオンであるかオフであるかを表す。
【0064】
例えば、図10に示されるように、注目画素である41番目の画素を含む41番目の画素、40番目の画素、39番目の画素がオン画素であり、38番目の画素および42番目の画素がオフ画素である場合、ポジ細線判定部41は、図7における2行2列目から8行8列目を判定領域とし、第1の閾値として閾値3dPONが設定される。そして、ポジ細線判定部41は、判定領域内のオン画素数が閾値3dPON以上の場合は41番目の画素を3ドットポジ細線の画素であると判定する。
【0065】
次に、ポジ細線判定部41は、注目画素がポジ細線の画素であることを示すポジ細線情報を生成する(ステップS306)。例えば、ポジ細線判定部41は、図11(A)に示すようなポジ細線に対して、図11(B)に示すようなポジ細線の画素と判定されたオン画素52を“1”、オフ画素を“0”としたポジ細線情報を生成する。
【0066】
また、ポジ細線判定部41が、図12(A)に示されるようなオン画素により構成される孤立点やハーフトーン処理における網点を判定する場合について説明する。例えば、入力画像データ中の図12(A)に示されるような領域を判定する場合、左右方向の連続オン画素数が2画素であるため、閾値2dPONとして7が設定されるが、判定領域内のオン画素数が6であり閾値2dPONよりも小さい。また、上下方向の連続オン画素数が3画素であるため、閾値3dPONとして10が設定されるが、判定領域内のオン画素数が6であり閾値3dPONより小さい。従って、図12(A)に示されるオン画素52は図10に示されるような条件と一致しないため、ポジ細線判定部41は、図12(A)に示されるオン画素52を、ポジ細線ではないものとして、図12(B)に示すように“0”とした情報を生成する。
【0067】
そして、上記のステップS301〜S306の処理により、入力画像データの全ての画素についてポジ細線の画素か否かを判定してポジ細線情報を生成した場合、ポジ細線判定部41は、ポジ細線判定の処理を終了する(ステップ307)。
【0068】
次に、ステップS104におけるネガ細線判定方法を図13を参照して詳細に説明する。
【0069】
まず、ネガ細線判定部42は、入力画像データのうちの1つの画素を順次注目画素として選択する(ステップS401)。ここで、ネガ細線判定部42は、図7に示されるような9行×9列画素の画像データのうちの41番目の画素を注目画素51として選択したものとする。
【0070】
次に、ネガ細線判定部42は、選択された注目画素がオン画素かオフ画素かを判定する(ステップS402)。ここで、注目画素51がオフ画素である場合はステップS403に進み、注目画素がオフ画素である場合はステップS407に進む。
【0071】
次に、ネガ細線判定部42は、注目画素51を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数が4つ以下か否かを判定する(ステップS403)。ここで、左右方向または上下方向の連続するオフ画素の数が4つ以下である場合にはステップS404に進み、左右方向および上下方向ともに連続するオフ画素の数が4つより多い場合はステップS407に進む。
【0072】
次に、ネガ細線判定部42は、第2の閾値、第3の閾値および判定領域を設定する(ステップS403)。
【0073】
このステップS403において、ネガ細線判定部42は、図14(A)に示されるように、注目画素51を含めた連続するオフ画素53が1つの場合、図15に示される1ドット幅のネガ細線判定用の閾値1dNOFFを第2の閾値、閾値1dNONを第3の閾値として設定し、注目画素51を中心とした5行×5列の領域を判定領域として設定する。また、ネガ細線判定部42は、図14(B)に示されるように、注目画素51を含む左右方向に連続するオフ画素53が2つ連続している場合、図15に示される2ドット幅のネガ線判定用の閾値2dNOFFを第2の閾値、閾値2dNONを第3の閾値として設定し、注目画素51を中心とした5行×5列の領域を判定領域として設定する。
【0074】
さらに、ネガ細線判定部42は、図14(C)に示されるように、注目画素51を含む上下方向に連続するオフ画素53が3つ連続している場合、図15に示される3ドット幅のネガ線判定用の閾値3dNOFFを第2の閾値、閾値3dNONを第3の閾値として設定し、注目画素51を中心とした7行×7列の領域を判定領域として設定する。そして、ネガ細線判定部42は、図14(D)に示されるように、注目画素51を含む左右方向に連続するオフ画素53が4つ連続している場合、図15に示される4ドット幅のネガ線判定用の閾値4dNOFFを第2の閾値、閾値4dNONを第3の閾値として設定し、注目画素51を中心とした9行×9列の領域を判定領域として設定する。
【0075】
次に、ポジ細線判定部41は、第2の閾値と判定領域内のオフ画素数、第3の閾値と判定領域内のオン画素数を比較する(ステップS404)。
【0076】
そして、ステップS404において判定領域内のオフ画素数が第2の閾値以上かつ判定領域内のオン画素数が第3の閾値以上である場合は、注目画素51をネガ細線の画素と判定してステップS406に進み、判定領域内のオフ画素数が第2の閾値未満または判定領域内のオン画素数が第3の閾値未満である場合はステップS407に進む(ステップS405)。
【0077】
上記で説明したネガ細線の画素と判定される条件の一覧を図16に示す。ここで、図16におけるドット判定および背景判定の番号は、図7の番号と該当する画素の画素値、つまりオンであるかオフであるかを示している。
【0078】
例えば、図16に示されるように、注目画素である41番目の画素を含む41番目の画素、32番目の画素がオフ画素であり、23番目の画素および50番目の画素がオン画素である場合、ポジ細線判定部41は、図7における3行3列目から7行7列目を判定領域とし、第2の閾値として閾値2dNOFF、第3の閾値として閾値2dNONが設定される。そして、ポジ細線判定部41は、判定領域内のオフ画素数が閾値2dNOFF以上かつ判定領域内のオン画素数が閾値2dNON以上の場合は41番目の画素を2ドットネガ細線の画素であると判定する。
【0079】
次に、ネガ細線判定部42は、注目画素51がネガ細線の画素であることを示すネガ細線情報を生成する(ステップS406)。例えば、ネガ細線判定部42は、図17(A)に示すようなネガ細線に対して、図17(B)に示すようなネガ細線の画素と判定されたオフ画素53を“2”、オン画素52を“0”としたネガ細線情報を生成する。
【0080】
また、ネガ細線判定部42が、図18(A)に示されるようなオフ画素53により構成される孤立点やハーフトーン処理における網点を判定する場合について説明する。例えば、入力画像データ中の図18(A)に示されるような領域を判定する場合、左右方向の連続オフ画素数が2画素であるため閾値2dNOFFとして7および閾値2dNONとして13が設定されるが、判定領域内のオフ画素数が6であり閾値2dNOFFよりも小さい。また、上下方向の連続オフ画素数が3画素であるため閾値3dNOFFとして10および閾値3dNONとして25が設定されるが、判定領域内のオフ画素数が6であり閾値3dNOFFより小さい。従って、図18(A)に示されるようなオフ画素53は、図16に示されるような条件と一致しないため、ネガ細線判定部42は、図18(A)に示されるオフ画素53を、ポジ細線ではないものとして、図18(B)に示すように“0”とした情報を生成する。
【0081】
そして、上記のステップS401〜S406の処理により、入力画像データの全ての画素についてネガ細線の画素か否かを判定してネガ細線情報を生成した場合、ネガ細線判定部42は、ネガ細線判定の処理を終了する(ステップ407)。
【0082】
なお、本実施形態においては、連続オン画素数が4画素以下の場合のポジ細線、連続オフ画素数が4画素以下の場合のネガ細線を判定するものとして説明したが、細線の幅の上限を4画素と定義しただけに過ぎず、細線の幅の上限を4画素より多いまたは4画素未満と定義する場合でも本発明は同様に適用できるものである。
【0083】
また、様々な画像に対する実験の結果、ポジ細線を判定する場合にはオフ画素数による判定を行わなくても精度よく判定できていたため、本実施形態においてはオフ画素数による判定をしない方法を採用したが、本発明においてオフ画素数による判定を行うようにしても同様にポジ細線の判定を行うことができる。
また、本実施形態では、ネガ細線を判定する場合に、オフ画素数による判定だけでなくオン画素数による判定を行うものとして説明したが、これは判定領域内の背景が基本的にオン画素であることを条件としていたためである。本発明は、ネガ細線を判定する場合においてオン画素数による判定を行わないようにしてオフ画素数による判定のみでもネガ細線の判定を行うことができる。
【符号の説明】
【0084】
1 画像形成装置
2 端末装置
3 ネットワーク
4 画像処理装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信IF
15 UI装置
16 スキャナ
17 プリンタ
18 制御バス
41 ポジ線判定部
42 ネガ線判定部
43 エッジ検出部
44 ハーフトーン検知部
45 データ処理部
46 オン画素変換部
51 注目画素
52 オン画素
53 オフ画素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するエッジ検出手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するオン画素細線判定手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するオフ画素細線判定手段と、
前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部の画素のうち、前記オン画素細線判定手段により判定されたオン画素細線および前記オフ画素細線判定手段により判定されたオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するオン画素変換手段と、
を有する画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の閾値は前記連続オン画素数に基づいて設定され、
前記第2の閾値および前記第3の閾値は前記連続オフ画素数に基づいて設定される請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記判定領域は前記連続オン画素数または前記連続オフ画素数に基づいて範囲が設定される請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するエッジ検出手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するオン画素細線判定手段と、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するオフ画素細線判定手段と、
前記エッジ検出手段により検出されたエッジ部の画素のうち、前記オン画素細線判定手段により判定されたオン画素細線および前記オフ画素細線判定手段により判定されたオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するオン画素変換手段と、
前記オン画素変換手段により変換された画像データを出力する出力手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項5】
スクリーン処理が施された二値の画像データの各画素に対して、エッジを構成する画素であるか否かを判定してエッジ部の画素を検出するステップと、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオン画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオン画素の数である連続オン画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第1の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオン画素により構成される幅が前記連続オン画素数の細線であるオン画素細線の画素と判定するステップと、
前記画像データを構成する画素のうちの1つを順次注目画素として選択し、該注目画素がオフ画素であり、該注目画素を含めて左右方向または上下方向に連続するオフ画素の数である連続オフ画素数が予め設定されている数以下であり、予め設定されている範囲の判定領域内のオン画素数が予め設定された第2の閾値以上かつ該判定領域内のオフ画素数が予め設定された第3の閾値以上である場合に、該注目画素を連続するオフ画素により構成される幅が前記連続オフ画素数の細線であるオフ画素細線の画素と判定するステップと、
検出されたエッジ部の画素のうち、オン画素細線およびオフ画素細線を構成していない画素に対してオン画素数を変更するように変換するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−26914(P2013−26914A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161141(P2011−161141)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】