説明

画像処理装置、画像形成装置および画像処理装置管理システム

【課題】ネットワークを介して接続する管理サーバにて、自装置の情報を取得できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】所定の形式で情報が記述されたデータファイルを解析して、情報を管理者に提供する管理サーバ3と、通信可能に接続する画像処理装置2において、自装置の情報であるデータを整理して記憶するデータファイル形式管理テーブル624と、ユーザから所定の形式に変更する指示を受け付ける入力部28と、当該指示に基づいて、データファイル形式管理テーブル624に記憶されたデータを整理しなおすデータファイル形式管理テーブル更新部613と、整理しなおした後のデータファイル形式管理テーブル624に記憶されたデータを記述してファイルを生成するデータファイル生成部612と、ファイルをデータファイルとして管理サーバ3に送信する通信部25とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置および画像処理装置管理システムに関し、特に、ネットワークを介して接続する管理装置に自装置の情報を提供し、管理装置にて管理可能な画像処理装置、画像形成装置および画像処理装置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィス等に設置されたプリンタや複合機など(以下、ネットワークプリンタとする)をネットワークを介して管理サーバで管理する技術がある。この管理サーバは、ネットワークプリンタから消耗品の残量情報などを取得して、交換部品や消耗品の寿命を予測したり、残量がゼロとなる時期を予測する。
ネットワークプリンタから管理対象の情報が記述されたデータファイルが、ネットワークを介して送信され、管理サーバは、そのデータファイルを解析して得られた情報に基づき、ネットワークプリンタを管理する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−192347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、管理サーバは、管理サーバが解析できる形式で記述されたデータファイルでなければ、画像処理装置(ネットワークプリンタ)が送信するデータファイルを解析することができないため、その画像処理装置を管理することができなかった。
さらに、画像処理装置が生成するデータファイルは予め記述形式が決まっており、さらにメーカや機種などによって異なっている。そのため、管理サーバにデータファイルを解析する機能を付与するための専用アプリケーションソフトを作成して、管理サーバに予めインストールしておく必要があった。
【0005】
このように、予め管理サーバと画像処理装置とが相互関係にある必要があり、画像処理装置から送信されるデータファイルを、管理サーバが解析できる機能がなければ、管理サーバは画像処理装置の情報を取得することができなかった。そのため、管理者が画像処理装置の情報を閲覧することができないという問題点があった。
【0006】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、ネットワークを介して接続する管理サーバにて、自装置の情報を取得できる画像処理装置、画像形成装置および画像処理装置管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、所定の形式で情報が記述されたデータファイルを解析して、前記情報を管理者に提供する管理サーバと、通信可能に接続する画像処理装置であって、自装置の情報であるデータを整理して記憶するデータファイル形式管理テーブルと、ユーザから前記所定の形式に変更する指示を受け付ける入力部と、当該指示に基づいて、前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを整理しなおすデータファイル形式管理テーブル更新部と、整理しなおした後の前記データファイル形式管理テーブルに記憶されたデータを記述してファイルを生成するデータファイル生成部と、前記ファイルを前記データファイルとして前記管理サーバに送信する通信部とを備える構成とした。
かかる構成によれば、画像処理装置は、管理サーバが解析することができる形式で記述されたデータファイルを管理サーバに送信することを特徴とする。
【0008】
管理サーバは、所定の形式で記述されたデータファイル(例えば、電子メールの添付ファイル)を画像処理装置(画像形成装置)から受信し、画像処理装置の情報(例えば、画像形成回数、消耗品の残量)を管理者に提供するようになっている。
データファイル形式管理テーブル更新部は、入力部が受け付けた変更指示により、データファイル形式管理テーブルに格納されている自装置(画像処理装置)の情報(データ)を、前記所定の形式に整理し直す。データファイル生成部は、整理し直されたデータが記述されたファイルを生成し、通信部は、生成されたファイルをデータファイルとして管理サーバに送信する。
このとき、管理サーバの製造者と画像処理装置の製造者とが異なっている場合には、データファイル形式管理テーブルに格納されているデータのデータ形式と、管理サーバが受信するデータファイルのファイル形式(所定の形式)とが異なっていることが多い。このような場合でも、画像処理装置のユーザが管理サーバのユーザマニュアルや仕様書を確認しながら、入力部を介して、データファイル形式管理テーブルのデータ形式を所定の形式に書き直すことができる。このため、画像処理装置から所定の形式で記述されたデータファイルが管理サーバに送信され、製造者が異なった画像処理装置の情報が(例えば、遠隔地にある)管理サーバの管理者に提供される。
【0009】
ここで、入力部が受け付ける変更指示は、データファイル形式管理テーブルのデータ形式(データ配列)を画面に表示し、表示された項目を追加・削除・変更するようなユーザインターフェースを用いることが好ましい。
また、データファイル形式管理テーブルは、データを管理項目と記載順番号項目とを対応づけて記憶し、データファイル生成部は、記載順番号項目の番号の順番でデータが記述されたファイルを生成するのが好ましい。
また、画像処理装置から管理サーバへのデータファイルの送信は、所定の時間間隔で行われるのが好ましく、この所定の時間は、画像処理装置の消耗品の残量や画像形成回数の変化割合に応じて決定されるのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ネットワークを介して接続する管理サーバにて、自装置の情報を取得できる画像処理装置、画像形成装置および画像処理装置管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る画像処理装置管理システムのブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る複合機を管理対象とする管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】管理サーバが備えるデータファイル解析形式テーブルの一例を示す図である。
【図4】管理サーバが備える管理対象装置情報テーブルの一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る複合機の構成を示すブロック図である。
【図6】複合機が備える画像形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】複合機が備えるデータファイル形式管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係る複合機のデータファイル送信処理動作のフローチャートである。
【図9】第1の実施形態に係る複合機のデータファイル形式管理テーブル更新処理動作のフローチャートである。
【図10】表示部に表示されたデータファイル形式設定画面の一例を示す図である。
【図11】複合機が備える更新処理後のデータファイル形式管理テーブルの一例を示す図である。
【図12】表示部に表示されたデータファイル形式設定結果確認画面の一例を示す図である。
【図13】管理サーバが備えるデータファイル解析形式テーブルの一例を示す図である。
【図14】複合機が備える画像形成装置情報テーブルの一例を示す図である。
【図15】複合機が備えるデータファイル形式管理テーブルの一例を示す図である。
【図16】表示部に表示されたデータファイル形式設定画面にて、ユーザにより追加項目が入力された一例を示す図である。
【図17】更新処理後の複合機が備えるデータファイル形式管理テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明について概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0013】
<第1の実施形態>
[画像処理装置管理システムの構成]
第1の実施形態に係る画像処理装置管理システム1は、図1に示すように、ユーザUが所有する画像処理装置および画像形成装置としての複合機2を備えるシステムarea1と、その複合機2の情報を管理者Sに提供する管理サーバ3を備えるシステムarea2とを備える。
システムarea1は、複合機2と、メールサーバ4とを備え、複合機2とメールサーバ4とは通信可能にネットワークN1で接続される。
システムarea2は、管理サーバ3と、メールサーバ5とを備え、管理サーバ3とメールサーバ5とは通信可能にネットワークN2で接続される。
さらに、システムarea1のメールサーバ4と、システムarea2のメールサーバ5とが通信可能にネットワークN3で接続されている。
【0014】
複合機2は、例えば、電子写真記録方式のプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、MFP(MultiFunction Printer:複合機)などである。また、複合機2は、電子メールの送信を行う機能を有する。詳細は後記する。
管理サーバ3は、例えば、コンピュータである。この管理サーバ3は管理者Sに情報を画像で提供するモニタ(後記する表示部34)を備える。また、管理サーバ3は、電子メールの受信を行う機能を有する。詳細は後記する。
【0015】
メールサーバ4およびメールサーバ5は、電子メールをやり取りするためのサーバである。メールサーバ4は、システムarea1に接続された機器(複合機2)からの電子メールを送信したり、機器(複合機2)宛ての電子メールを受信したりする。メールサーバ5は、システムarea2に接続された機器(管理サーバ3)からの電子メールを送信したり、機器(管理サーバ3)宛ての電子メールを受信したりする。
ここで、メールサーバ4およびメールサーバ5は、それぞれSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバおよびPOP(Post Office Protocol)サーバで構成される。それぞれが接続するネットワークN1およびネットワークN2には、コンピュータや他のプリンタなども接続されていることを想定している。
ここで、第1の実施形態に係る複合機2および管理サーバ3はメールの送受信を行う機能を有しているため、メールサーバ4およびメールサーバ5を備えなくても構わない。
【0016】
ネットワークN1、ネットワークN2およびネットワークN3は、例えば、有線/無線LAN(Local Area Network)などを介して、インターネットプロトコル(Internet Protocol)技術を利用して相互接続されるコンピュータネットワークである。また、LAN以外にも、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)であってもよい。ここで、画像処理装置管理システム1が大規模ネットワークを構築している場合、ネットワークN3は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や光通信回線などのブロードバンドネットワークであってもよい。以下、ネットワークN1、ネットワークN2およびネットワークN3を総称して、ネットワークNとする。
【0017】
《管理サーバ3》
第1の実施形態に係る複合機2を管理対象とする管理サーバ3について説明する。ここで、管理サーバ3は既存の一般的なプリンタ管理サーバであるため、以下、本発明を実施する上で必要な構成に限定して説明する。
管理サーバ3は、図2に示すように、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、入力部35とを備える。先に、通信部33,表示部34,入力部35について説明し、それから記憶部32、制御部31について説明する。
【0018】
(通信部33,表示部34,入力部35)
通信部33は、ネットワークN(N2)に接続する外部接続部を備え、ネットワークNを介して、外部装置(メールサーバ5など)とデータの送受信を行う構成部である。
表示部34は、管理者Sが視認可能なように画面データを画像として画面に表示する構成部であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やディスプレイなどである。
入力部35は、管理者Sからの要求を受け付ける構成部であり、例えば、キーボードやマウスなどである。
ここで、例えば、表示部34および入力部35は、LCDのような表示機能とタッチパッドのような位置入力機能との双方を兼ね備えたタッチパネルであってもよい。
【0019】
(記憶部32)
記憶部32は、各種データを記憶する記憶部であり、データファイル解析形式テーブル321と、管理対象装置情報テーブル322とを備える。この記憶部28は、例えば、HD(Hard Disc)や光ディスクなどの不揮発性記憶手段である。
【0020】
(データファイル解析形式テーブル321)
図3にデータファイル解析形式テーブルの一例を示す。このデータファイル解析形式テーブル321は、項目名、カウンタ名で構成される。
項目名には“プリンタモデル”、“トナー残量”、“シリアルNo”、“印刷枚数”などが登録されており、各項目にカウンタ名が設定記憶されている。図3では、項目名“プリンタモデル”にはカウンタ名“PrinterName”が、項目名“トナー残量”にはカウンタ名“TonerLevel”が、項目名“シリアルNo”にはカウンタ名“serial_no”が、項目名“印刷枚数”にはカウンタ名“TotalPrintCount”がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
【0021】
(管理対象装置情報テーブル322)
管理対象装置情報テーブル322は、管理サーバ3が管理する複合機2の情報を記憶する。図4に管理対象装置情報テーブルの一例を示す。この管理対象装置情報テーブル322は、プリンタモデル、シリアルNo、トナー残量(%)、印刷枚数、などで構成される。
図4に示す管理対象装置情報テーブル322は、次のようにデータを格納している。
第1行目には、プリンタモデル“Printer0001”、シリアルNo“Printer0001-0234”、トナー残量(%)“20”、印刷枚数“356”が対応付けられて記憶されている。第2行目には、プリンタモデル“Printer0001”、シリアルNo“Printer0001-0255”、トナー残量(%)“90”、印刷枚数“678”が対応付けられて記憶されている。第3行目には、プリンタモデル“Printer0003”、シリアルNo“Printer0003-1899”、トナー残量(%)“70”、印刷枚数“211”が対応付けられて記憶されている。第4行目には、プリンタモデル“Printer0002”、シリアルNo“Printer0002-3442”、トナー残量(%)“70”、印刷枚数“167”が対応付けられて記憶されている。
【0022】
(制御部31)
制御部31は、電子メール解析部311と、データファイル解析部312と、データファイル解析形式テーブル処理部313とを備える。例えば、制御部31はCPU(Central Processing Unit)で構成される。制御部31を構成する各処理部の機能は、CPUが記憶部32に格納される不図示のプログラムを展開し、実行することによって実現される。
この制御部31で行われる処理は、一般的なプリンタ管理サーバが備える機能であり、記憶部32に記憶された管理対象機器(プリンタなど)に係るデータを表示部34の画面に表示させる処理を行うためのアプリケーションが予めインストールされている。制御部31がこのアプリケーションを実行することにより、管理サーバ3は、プリンタ管理サーバとしての機能を実現するものである。
【0023】
(電子メール解析部311)
電子メール解析部311は、通信部33が受信した管理サーバ3宛ての電子メールによって所定の処理をする構成部である。
第1の実施形態において電子メール解析部311は、予め、メールフォーマットを有しており、このメールフォーマットに沿って電子メールの解析を行う。このメールフォーマットは、ユーザUが容易に知ることができる情報であり、例えば、管理サーバ3の仕様書やユーザマニュアルに記載されている情報である。ユーザUは、このメールフォーマットに沿った電子メールを送信することで、管理サーバ3に所定の処理をさせることができる。ここで、ユーザUは、管理者Sであっても構わない。
【0024】
例えば、件名(Subject)が『"xxxxx - yyyyy" PrinterData』のメールフォーマットがあり、このメールフォーマットの電子メールを受信した場合に、電子メールに添付されたデータファイルを抽出して、データファイル解析部312に出力するという処理手順が予め決まっている。
電子メール解析部311は、例えば、件名が『"Printer1234-567890 - Printer1234" PrinterData』の電子メールを受信した場合に、件名が『"xxxxx - yyyyy" PrinterData』のメールフォーマットの電子メールを受信したと判断し、受信した電子メールに添付されたデータファイルを抽出して、データファイル解析部312に出力する。このとき、電子メール解析部311は、件名から「シリアルNo」“Printer1234−567890”、「プリンタモデル」“Printer1234”という情報を取得してもよい。
【0025】
(データファイル解析部312)
データファイル解析部312は、電子メール解析部311からデータファイルを取得し、そのデータファイルを解析し、データファイルに記述されたデータを管理対象装置情報テーブル322に記憶させる構成部である。
このデータファイルに記述すべきデータについての情報は、メールフォーマットと同様にユーザUが容易に知ることができる情報であり、例えば、管理サーバ3の仕様書やユーザマニュアルに記載されている。ユーザUは、仕様書などに記載された情報に沿ってデータを記述してデータファイルを生成し、電子メールに添付して管理サーバ3に送信することで、管理サーバ3のデータファイル解析部312に処理をさせることができる。
【0026】
このデータファイルは、管理サーバ3のデータファイル解析部312が解析できるものであればよい。第1の実施形態では、データファイルはCSV形式で記述されたテキストファイルとして説明するが、TSV形式であってもよいし、XMLや固定長データであってもよい。また、データファイル解析部312が実行可能なプログラムにしておいても構わない。プログラムの場合、データファイル解析部312がそのプログラムを実行することでデータファイルができ、データファイル解析部312がそのデータファイルを解析すればよい。
【0027】
データファイルを解析した後、データファイル解析部312は、データファイル解析形式テーブル321を参照して、データファイルに記述されたデータが正しい形式で記述されたデータファイルであるか否かを判定し、形式が間違っていれば、データファイルの解析処理を終了し、データファイルを破棄する。例えば、文字数制限や数値範囲、使用可能文字コードなどで判定する。
【0028】
(データファイル解析形式テーブル処理部313)
データファイル解析形式テーブル処理部313は、入力部35から入力された画面表示指示に応じて、管理対象装置情報テーブル322の構成を画面データ化して、表示部34の画面に表示させる構成部である。
【0029】
例えば、データファイル解析形式テーブル処理部313により次のような処理が行われる。
管理者Sから入力部35を介して、複合機2に関連する「管理対象装置情報閲覧画面」(不図示)の閲覧要求が入力される。この入力を受けて、データファイル解析形式テーブル処理部313は、管理対象装置情報テーブル322の複合機2に係るデータを取得して、管理対象装置情報テーブル322を画面データ化する。この画面データ化は、表示部34に「管理対象装置情報閲覧画面」として表示されるように処理が行われる。そして、データファイル解析形式テーブル処理部313は、生成した画面データ(管理対象装置情報閲覧画面)を表示部34に出力する。これにより、管理者Sは表示部34に表示された、複合機2に関連する「管理対象装置情報閲覧画面」を閲覧することができる。
以上の構成を管理サーバ3が有することで、複合機メーカの担当者(管理者S)が、管理サーバ3の表示部34に表示された「管理対象装置情報閲覧画面」を見て、遠隔地にある複合機2の消耗品残量を容易に確認することができる。そして、消耗品残量が少なくなっていれば、消耗品を複合機2を利用するユーザUに届けることができる。ユーザUからのアクションがいらない高品質なサービスを提供することができる。
【0030】
《複合機2》
複合機2(画像処理装置、画像形成装置、情報処理装置)は、図5に示すように、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部21と、画像データに色補正等の画像処理を行う画像処理部22と、画像処理後の画像を媒体に形成する画像形成部23と、検出部24と、通信部25と、タイマ部26と、表示部27と、入力部28とを備える。
【0031】
(画像読取部21)
画像読取部21は、読み取り台に載置された原稿をスキャンして画像データを生成する構成部であり、例えば、スキャナである。画像読取部21は、原稿を読み取って画像データを生成する構成部であって、原稿が載置される載置台と、原稿が載置されたことを検出する原稿検出部と、イメージセンサを備え原稿を読み取って画像データを生成する原稿読取部とを備える。
(画像処理部22)
画像処理部22については、詳細を後記する。
【0032】
(画像形成部23)
画像形成部23は、画像形成部23全体の制御を行う制御部や、現像装置、転写ローラ、定着部などを備える。
現像装置は、LEDヘッドにより静電潜像が形成される感光ドラム、この感光ドラムに形成された静電潜像をトナー像として顕像化する、感光ドラムに対向して配置される回転可能な現像ローラ、トナーカートリッジに収容されたトナーを現像ローラに移動・搬送させる供給ローラ、感光ドラムを帯電させる帯電ローラなどを備える。
【0033】
転写ローラは、感光ドラムに形成されたトナー像を記録媒体に転写するためのローラである。記録媒体に転写されたトナー像は、定着部によって記録媒体に定着される。
現像ローラは、感光ドラムに形成された静電潜像を付着させ、静電潜像を可視像化してトナー像を形成する。供給ローラと現像ローラとには、高電圧電源によりバイアス電圧が印加され、電界の作用によってトナーを現像ローラから感光ドラムに移動させて、顕像化させる。
【0034】
定着部は、加熱ローラと定着ローラとが互いに対向して配置され、記録媒体に転写されたトナー像を加熱・圧着して、その記録媒体に定着させる。加熱ローラは、例えば、ハロゲンランプが内蔵されており、精密に温度制御される。
【0035】
(検出部24)
検出部24は、画像を形成(印刷)した用紙の枚数や、トナーの残量、トレイに収納された用紙の残数、スキャンした原稿の枚数などを検出するための構成部であり、例えば、赤外線センサや圧力センサなどで構成される。例えば、検出部24は、印刷枚数検出部241と、消耗品残量検出部242と、読取枚数検出部243とを備える。検出部24は、検出したデータを後記する画像処理部22の制御部61(検出データ処理部614)に出力する。
【0036】
印刷枚数検出部241は、画像形成部23が印刷した用紙の枚数(つまり印刷回数)をカウントする構成部である。
消耗品残量検出部242は、トナーの残量を検出するトナー残量検出部や、用紙を収納するトレイから繰り出された枚数をカウントする用紙排出数検出部などを備える。
読取枚数検出部243は、画像読取部21が原稿を読み取って生成した画像データの数をカウントする検出部である。
【0037】
(通信部25)
通信部25は、ネットワークN(N1)に接続する外部接続部を備え、ネットワークNを介して、外部装置(メールサーバ4など)とデータの送受信を行う構成部である。
(タイマ部26)
タイマ部26は、現在時刻を得られるタイマである。
【0038】
(表示部27,入力部28)
表示部27は、ユーザUが視認可能なように画面データを画像として画面に表示する構成部であり、例えば、LCDやディスプレイなどである。
入力部28は、ユーザUからの要求を受け付ける構成部であり、例えば、キーボードやマウスなどである。
ここで、例えば、表示部27および入力部28は、LCDのような表示機能とタッチパッドのような位置入力機能との双方を兼ね備えたタッチパネルであってもよい。
【0039】
(画像処理部22)
画像処理部22は、制御部61と、記憶部62とを備える。
(記憶部62)
記憶部62は、各種データを記憶する記憶部であり、管理サーバメールアドレス621と、メールフォーマット622と、画像形成装置情報テーブル623と、データファイル形式管理テーブル624とを備える。この記憶部28は、例えば、HDや光ディスクなどの不揮発性記憶手段である。
【0040】
(管理サーバメールアドレス621)
管理サーバメールアドレス621は、管理サーバ3のメールアドレスであり、予め記憶部62に記憶されている。
(メールフォーマット622)
メールフォーマット622は、電子メール生成部611が電子メールを作成するときのフォーマットである。このメールフォーマット622に基づき作成された電子メールを受信した管理サーバ3の電子メール解析部311が、電子メールに添付されたデータファイルをデータファイル解析部312に出力するという所定の動作をさせるデータである。このメールフォーマット622は記憶部62に記憶されている。ユーザUは、不図示のメーラを起動させて入力部28を介して送付先を変更するなど、このメールフォーマット622のデータを修正しても構わない。
【0041】
このメールフォーマット622について説明する。電子メールの件名には、『"シリアルNo-プリンタモデル" PrinterData』が記述される。「シリアルNo」および「プリンタモデル」には、データファイル形式管理テーブル624から取得したデータが入る。例えば、図6の画像形成装置情報テーブル623および図7のデータファイル形式管理テーブル624に基づき、シリアルNoには(ID002)『Printer1234-567890』、プリンタモデルには(ID001)『Printer1234』が記述される。また、電子メールの本文にもプリンタの情報として、「プリンタモデル」および「シリアルNo」が記述される。
この電子メールを受信した管理サーバ3の電子メール解析部311は、メールフォーマットに基づき、電子メールの件名から判断して、電子メールに添付されたデータファイルをデータファイル解析部312に出力する処理を行うことができる。
【0042】
(画像形成装置情報テーブル623)
画像形成装置情報テーブル623は、複合機2の情報を記憶する記憶部である。予め設定された情報や、検出部24が検出した検出値などを記憶する。
図6に画像形成装置情報テーブルの一例を示す。この画像形成装置情報テーブル623は、ID、装置情報で構成される。
第1の実施形態の画像形成装置情報テーブル623において、ID“ID001”の装置情報は複合機2の型番であり、ID“ID002”の装置情報は複合機2に割り当てられたシリアルナンバであり、ID“ID010”の装置情報は百分率(%)で示されるトナー残量であり、ID“ID015”の装置情報は印刷枚数である。
図6に示す画像形成装置情報テーブル623には、(ID001)複合機2の型番“Printer1234”、(ID002)シリアルナンバ“Printer1234-567890”、(ID010)トナー残量“90”、(ID015)印刷枚数“230”が記憶されている。
【0043】
(データファイル形式管理テーブル624)
データファイル形式管理テーブル624は、画像形成装置情報テーブル623に基づき構築され、データファイル形式管理テーブル更新部613により更新される。このデータファイル形式管理テーブル624は、管理サーバ3のデータファイル解析部312が解析可能なデータファイルに基づくものである。
【0044】
図7にデータファイル形式管理テーブルの一例を示す。図6に示す画像形成装置情報テーブル623に基づき構築され、このデータファイル形式管理テーブル624は、項目番号、項目名、記載順番号、カウンタ名、取得先ID、デフォルト項目で構成される。
記載順番号は、データファイル生成部612がデータファイルを生成するときに、取得先IDに基づき取得したデータをデータファイルに記載する順番を示す。
取得先IDは、画像形成装置情報テーブル623のIDを示し、このIDを指定することで、画像形成装置情報テーブル623からIDと対応付けられた装置情報を取得することができる。
デフォルト項目は、ユーザUが後記する更新処理により追加設定した項目であれば“ ”(無印)で示し、予め設定されていた項目であれば“○”で示される。このデフォルト項目が“○”で示される項目は、データファイル形式管理テーブル624から削除することができない。
【0045】
図7に示すデータファイル形式管理テーブル624は、次のようにデータを格納している。
項目番号“001”には、項目名“プリンタモデル”、記載順番号“1”、カウンタ名“PrinterModel”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID001)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“002”には、項目名“シリアルNo”、記載順番号“2”、カウンタ名“serialNo”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID002)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“003”には、項目名“トナー残量”、記載順番号“3”、カウンタ名“TonerLevel”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID010)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“004”には、項目名“印刷枚数”、記載順番号“4”、カウンタ名“PrinterCounter”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID015)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。
カウンタ名“PrinterModel”、“serialNo”、“TonerLevel”、“PrinterCounter”はデフォルトのカウンタ名として設定されたものであり、データファイル形式管理テーブル更新部613により更新可能なデータである。
そして、第1の実施形態において、図7に示すデータファイル形式管理テーブル624は、図3に示すデータファイル解析形式テーブル321と対応する項目名“プリンタモデル”、“トナー残量”、“シリアルNo”、“印刷枚数”を有するものの、データファイル解析形式テーブル321とは、項目名“プリンタモデル”、“シリアルNo”、“印刷枚数”においてカウンタ名が異なるものである。
【0046】
(制御部61)
制御部61は、電子メール生成部611と、データファイル生成部612と、データファイル形式管理テーブル更新部613と、検出データ処理部614とを備える。例えば、制御部61はCPU(Central Processing Unit)で構成される。制御部61を構成する各処理部の機能は、CPUが記憶部62に格納される不図示のプログラムを展開し、実行することによって実現される。
【0047】
(電子メール生成部611)
電子メール生成部611は、管理サーバ3宛ての電子メールを生成して、通信部25に送信させる構成部である。
この電子メール生成部611は、タイマ部26から時刻を取得して、所定のタイミングで電子メール生成処理の実行を開始する。第1の実施形態では、電子メール生成部611は、前回電子メール生成処理を行って、通信部25に電子メール送信指示を出力した時刻から所定時間(T)が経過したときに、再び電子メール生成処理を開始するものとする。
この所定時間(T)は、複合機2で用いられる消耗品の残量や、印刷回数の変化割合に応じて決まる時間である。例えば、用紙やトナーなどの消耗品の残量に基づき設定される時間であり、例えば6時間と設定される。つまり、所定時間(T)は、消耗品の残量が少なくなればなるほど短くなる。すなわち、消耗品の残量が少なくなると、頻繁に管理サーバ3に電子メールが送信されることになる。また、所定時間(T)は、単位時間当たりの印刷回数が多ければ多いほど短くなる。
また、単位時間の印刷回数と消耗品の残量との組み合わせに基づいて、所定時間(T)を決定してもよい。
【0048】
電子メール生成処理の実行を開始した電子メール生成部611は、記憶部62から管理サーバメールアドレス621およびメールフォーマット622を取得し、電子メールの宛先を管理サーバメールアドレス621にして、メールフォーマット622を電子メールの件名や本文にする。第1の実施形態において電子メール生成部611は、件名(Subject)が『"xxxxx - yyyyy" PrinterData』のメールフォーマット622を取得し、xxxxxに「シリアルNo」、yyyyyに「プリンタモデル」を記述して、電子メールを生成する。
そして、電子メール生成部611は、データファイル生成部612にデータファイル生成を指示し、その後、データファイル生成部612から取得したデータファイルを電子メールに添付して、電子メール送信指示と共に、その電子メールを通信部25に出力する。
【0049】
また、電子メール生成部611は、例えば、タイマ部26から時刻を取得して、所定の時間間隔で検出部24が検出するデータをチェックする機能を有してもよい。電子メール生成部611は、所定時間間隔で消耗品の残量をチェックして、今後の消耗品の消費量を予測し、補充すべき閾値に達したときに、再び電子メール生成処理を開始するものとしてもよい。
【0050】
(データファイル生成部612)
データファイル生成部612は、データファイルを生成する構成部である。
このデータファイル生成部612は、電子メール生成部611からのデータファイル生成指示に応じて処理を開始し、記憶部62のデータファイル形式管理テーブル624からデータを取得し、データファイルを生成する。そして、そのデータファイルを電子メール生成部611に出力する。
【0051】
CSV形式で記述されるデータファイルは、例えば、記載順番号の順番に羅列されたカウンタ名と、同様に記載順番号の順番に羅列された装置情報とで構成される。
以下に、図6に示す画像形成装置情報テーブル623と図7に示すデータファイル形式管理テーブル624とを例にして説明する。
「記載順番号」が“1”の「カウンタ名」“PrinterModel”を読み取り、データファイルに記述する。次に、「記載順番号」が“2”の「カウンタ名」“serialNo”を読み取り、データファイルに記述する。これを繰り返し、「記載順番号」が最後の「カウンタ名」を読み取り、データファイルに記述した後で、改行コード“[CR][LF]”を記述する。
次の行に「記載順番号」が“1”の「取得先ID」“画像形成装置情報テーブル(ID001)”を読み取り、画像形成装置情報テーブル623(図6)の”ID001”に該当する装置情報“Printer1234”を取得し、データファイルに記述する。次に、「記載順番号」が“2”の「取得先ID」“画像形成装置情報テーブル(ID002)”を読み取り、画像形成装置情報テーブル623の”ID002”に該当する装置情報“Printer1234-567890”を取得し、データファイルに記述する。これを繰り返し、「記載順番号」が最後の「取得先ID」を読み取って、その装置情報をデータファイルに記述した後で、改行コード“[CR][LF]”を記述する。
これにより、以下に示すCSV形式のデータファイルが生成される。

PrinterModel, serialNo, TonerLevel, PrinterCounter, ……(略)……[CR][LF]
Printer1234, Printer1234-567890, 90, 230, ……(略)……[CR][LF]

【0052】
(データファイル形式管理テーブル更新部613)
データファイル形式管理テーブル更新部613は、入力部28からの指示に応じて、データファイル形式管理テーブル624の構成を更新する構成部である。
データファイル形式管理テーブル更新部613は、更新処理の際にデータファイル形式管理テーブル624の構成を画面データ化して、表示部27の画面に表示させる。その後、入力部28から入力された数値データや更新の指示などに応じて、データファイル形式管理テーブル624を構成するデータを更新する。例えば、テーブルの項目の追加や削除、変更などを行う更新する。この更新処理についての詳細は後記する。
【0053】
(検出データ処理部614)
検出データ処理部614は、検出部24が検出したデータに基づき、印刷した用紙の枚数や、トナーの残量、用紙の残数、スキャンした原稿の枚数などを算出し、それら算出値を、画像形成装置情報テーブル623に記憶させる処理部である。
第1の実施形態における検出データ処理部614は、印刷枚数検出部241からのデータに基づき、画像形成部23が印刷した用紙の枚数(つまり印刷回数)をカウントする。また、消耗品残量検出部242からのデータに基づき、トナーの残量や、用紙の残数を算出する。そして、読取枚数検出部243からのデータに基づき、画像読取部21が原稿を読み取って生成した画像データの数をカウントする。
【0054】
以上に示した第1の実施形態によれば、複合機2のメーカと管理サーバ3のメーカとが異なり、複合機2から送信される通常のデータファイルが、管理サーバ3で解析ができないものであっても、ユーザUが複合機2を用いて、管理サーバ3で解析可能なデータファイルを生成することができるため、管理者Sは管理サーバ3を用いて社内の各部署に設置されたすべての複合機2を管理することができ、補充すべき消耗品を一括でメーカに注文することもできる。
【0055】
《データファイル送信処理》
図8を用いて、複合機2が実行するデータファイル送信処理について説明する。
ここで、複合機2は、ユーザUにより電源スイッチがオンに切り替えられて、画像処理部22のCPUに電力が供給され、制御部61が処理できる状態である。
まず、電子メール生成部611は、記憶部62から管理サーバメールアドレス621を取得し(ステップS101)、さらにメールフォーマット622を取得する(ステップS102)。そして、電子メール生成部611は、データファイル生成部612に処理を行わせる。
【0056】
データファイル生成部612は、記憶部62のデータファイル形式管理テーブル624からデータを取得してデータファイル生成し(ステップS103)、このデータファイルを電子メール生成部611に出力する。
電子メール生成部611は、宛先を管理サーバメールアドレス621にして、メールフォーマット622に基づき電子メールを生成し、その電子メールにデータファイルを添付して、管理サーバ3へ送信用の電子メールを生成する(ステップS104)。
そして、このデータファイルが添付された電子メールと共に、電子メール送信指示を通信部25に出力する(ステップS105)。これにより、通信部25は電子メールを管理サーバ3に送信する(ステップS106)。そして、電子メール生成部611は、タイマ部26からこのときの時刻を電子メール送信時刻として取得する(ステップS107)。
その後、電子メール生成部611は、所定のタイミングでタイマ部26から時刻を取得して、電子メール送信時刻からT時間経過したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、Tは所定時間(数値)である。
【0057】
T時間が経過していれば(ステップS108,Yes)、再びステップS101の処理を行う。これにより、T時間毎に管理サーバ3にデータファイルを送信するため、データファイルに記述されたデータで管理サーバ3に記憶されたデータを更新することができる。
一方、T時間が経過していなければ(ステップS108,No)、T時間経過するまで待機する。この待機期間中にユーザUにより電源スイッチがオフに切り替えられたとき、データファイル送信処理を終了する。処理としては、この待機期間中に電源スイッチがオフにされたか否かを判定し(ステップS109)、この待機期間中の電源スイッチはオンのままであれば、再度ステップS108の処理を行う。一方、電源スイッチがオフに切り替えられた場合(ステップS109,Yes)、割込処理でデータファイル送信処理を終了する。
【0058】
《データファイル形式管理テーブル更新処理》
図9を用いて、複合機2が実行するデータファイル形式管理テーブル更新処理について説明する。このデータファイル形式管理テーブル更新処理は割込処理であり、ユーザUが入力部28を操作して、データファイル形式管理テーブル更新部613を起動させる操作が割込処理のトリガとなる。この割込処理のトリガとなる操作が行われることにより、データファイル形式管理テーブル更新部613に起動指示が入力される(ステップS201)。このトリガとなる操作は、データファイル設定画面を開く指示である。
【0059】
データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624のデータを取得して、データファイル形式管理テーブル624を画面データ化する(ステップS202)。この画面データ化は、表示部27に「データファイル形式設定画面」(図10参照)として表示されるように処理が行われる。
そして、データファイル形式管理テーブル更新部613は、生成した画面データ(データファイル形式設定画面)を表示部27に出力する。これにより、表示部27に「データファイル形式設定画面」(図10参照)が表示される(ステップS203)。
【0060】
ユーザUは、表示部27に表示された「データファイル形式設定画面」を見ながら、手元にある管理サーバ3の仕様書やユーザマニュアルに記載されている情報に沿って、入力部28を介してデータの操作を行う(ステップS204)。そして、入力部28を介して「データファイル形式設定画面」のボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS205)。
ボタンが押下されていれば(ステップS205,Yes)、押下されたボタンを判定する(ステップS206)。
【0061】
変更ボタンが押下されていれば(ステップS206,変更ボタン押下)、データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624のデータを、入力されたデータに変更する(ステップS207)。そして、後記するステップS210の処理を行う。
【0062】
削除ボタンが押下されていれば(ステップS206,削除ボタン押下)、データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624から、指定されたデータのデフォルト項目が“○”でなければ、その指定されたデータを削除する(ステップS208)。そして、後記するステップS210の処理を行う。
【0063】
追加ボタンが押下されていれば(ステップS206,追加ボタン押下)、データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624に、入力されたデータを追加する(ステップS209)。そして、後記するステップS210の処理を行う。
【0064】
ここで、図11のデータファイル形式管理テーブル624を用いて説明する。ステップS204にて、ユーザUにより変更の設定が行われる。ユーザUは、管理サーバ3のユーザマニュアルを見ながら、管理サーバ3のデータファイル解析形式テーブル321に合わせる設定を行う。このとき項目名“プリンタモデル”のカウンタ名“PrinterModel”を“PrinterName”にする変更が行われ、項目名“トナー残量”の記載順番号“3”を“2”にする変更が行われ、項目名“シリアルNo”のカウンタ名“serialNo”を“serial_no”にする変更と、記載順番号“2”を“3”にする変更が行われ、項目名“印刷枚数”のカウンタ名“PrinterCounter”を“TotalPrintCount”にする変更が行われる。この変更を入力部28が受け付け、データファイル形式管理テーブル更新部613によって更新されたデータファイル形式管理テーブル624に示す。
【0065】
再び図9の説明に戻る。
ステップS207、ステップS208またはステップS209の処理後、データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624を画面データ化する(ステップS210)。この画面データ化は、表示部27に「データファイル形式設定結果確認画面」(図12参照)として表示されるように処理が行われる。
そして、データファイル形式管理テーブル更新部613は、生成した画面データ(データファイル形式設定結果確認画面)を表示部27に出力する。これにより、表示部27に「データファイル形式設定結果確認画面」が表示される(ステップS211)。
図12に示すデータファイル形式設定結果確認画面は、図11に示すデータファイル形式管理テーブル624が画面データ化されて、表示部27に表示されたものである。
【0066】
一方、ステップS205の処理にて、一定時間の入力がなかった場合、もしくは、ボタンが押下されたことを正しく判断できなかった場合(ステップS205,No)、データファイル形式管理テーブル更新部613は、エラー画面データを生成する(ステップS212)。ここで、デフォルト項目が“○”であるにもかかわらず、削除ボタンが押下されたときもエラー画面データが生成される。
そして、データファイル形式管理テーブル更新部613は、生成した画面データ(エラー画面データ)を表示部27に出力する。これにより、表示部27に「エラー画面データ」(不図示)が表示される(ステップS211)。
【0067】
これにより、図11に示されるデータファイル形式管理テーブル624に更新される。その後、図8に示すステップS103にて、データファイル生成部612は、記憶部62のデータファイル形式管理テーブル624からデータを取得してデータファイル生成する。このとき、以下に示すCSV形式のデータファイルが生成される。

PrinterName, TonerLevel, serial_no, TotalPrintCount, ……(略)……[CR][LF]
Printer1234, 90, Printer1234-567890, 230, ……(略)……[CR][LF]

【0068】
そして、管理サーバ3の管理対象装置情報テーブル322に、プリンタモデル“Printer1234”、シリアルNo“Printer1234-567890”、トナー残量(%)“90”、印刷枚数“230”が対応付けられて記憶されることになる。これにより、管理者Sから入力部35を介して、複合機2に関連する「管理対象装置情報閲覧画面」の閲覧要求を入力することで、表示部34には、プリンタモデル“Printer1234”の複合機2の情報を含む「管理対象装置情報閲覧画面」が表示される。このようにして、管理者Sは管理サーバ3を介して複合機2の情報を取得することができる。
【0069】
以上の構成を有する第1の実施形態の複合機2によれば、管理サーバ3のデータファイル解析形式テーブル321のカウンタ名が「PrinterName」である場合に(図3参照)、ユーザUは、表示部27に表示された「データファイル形式設定画面」にて、複合機2のプリンタモデルのカウンタ名「PrinterModel」と、「PrinterName」とを対応付けるだけでよい(図10〜図12参照)。
この操作を行うことにより、定期的なタイミングで管理サーバ3に送信される電子メール(データファイル)には、「PrinterModel」に登録された“Printer1234”という情報が「PrinterName」として含まれる。そして、管理サーバ3が受信した電子メール(データファイル)を解析することで、管理対象装置情報テーブル322のプリンタモデルの項目には、複合機2のカウンタ名「PrinterName」のデータとして“Printer1234”が記憶される。
【0070】
<第2の実施形態>
ここで、管理サーバ3のデータファイル解析形式テーブル321にない項目を、データファイル形式管理テーブル624に新たに追加する場合に、データの値を計算する必要があるパターンの一例について、第2の実施形態として説明する。
【0071】
第2の実施形態における画像処理装置管理システムは、第1の実施形態における画像処理装置管理システム1と同じであるため、説明を省略する。また、第2の実施形態における複合機および管理サーバも、第1の実施形態における複合機2および管理サーバ3と同じ構成を備える。ここでは、後記するように、データファイル形式管理テーブル624の1つの項目に複数のIDと算術式を含むデータを登録することができ、データファイル生成部612に計算を行う機能が追加されたこと以外は、ほぼ同様の機能であるため、説明を省略する。
【0072】
管理サーバ3のデータファイル解析形式テーブル321が次のようなデータ構成である場合がある。
図13にデータファイル解析形式テーブル321の一例を示す。図3と同様に、データファイル解析形式テーブル321は、項目名、カウンタ名で構成される。
項目名には“プリンタモデル”、“トナー残量”、“シリアルNo”、“印刷枚数”などが登録されており、各項目にカウンタ名が設定記憶されている。図13では、項目名“プリンタモデル”にはカウンタ名“PrinterName”が、項目名“トナー残量”にはカウンタ名“TonerLevel”が、項目名“シリアルNo”にはカウンタ名“serial_no”が、項目名“印刷枚数”にはカウンタ名“TotalPrintCount”がそれぞれ対応付けられて記憶されている。
このカウンタ名“TotalPrintCount”は、用紙が載置される各トレイ(トレイ1、トレイ2、トレイ3)から繰り出された用紙の枚数の合計を示すものである。
【0073】
なお、ユーザUは、管理サーバ3のユーザマニュアルや仕様書を確認しながら、複合機2の入力部28を操作して、メールフォーマットと、データファイルに記述すべきデータについての情報とを設定しているが、以下の構成にしてもよい。
複合機2は、メールフォーマットと、データファイルに記述すべきデータについての情報とを、所定のメール形式の電子メールを管理サーバ3に送信して、問い合わせる。ここで、所定のメール形式とは、例えば、件名が『形式問い合わせ』であり、本文が空欄のメールである。
管理サーバ3は、複合機2から所定のメール形式の電子メールを受信すると、メールフォーマットと、データファイルに記述すべきデータについての情報とを、送信元の複合機2に返信する。
複合機2は、管理サーバ3から受信した情報を、入力部28を介して受け付けるユーザUからの要求に従って、表示部20の画面に表示する。これにより、ユーザUは、この画面を参照して、複合機2に、メールフォーマットと、データファイルに記述すべきデータについての情報とを設定することができる。また、複合機2は、ユーザUの操作を介さずに、管理サーバ3からの受信に同期して、表示部20の画面に表示してもよい。
【0074】
図14に画像形成装置情報テーブルの一例を示す。図6と同様に、この画像形成装置情報テーブル623は、ID、装置情報で構成される。
ここで、画像処理装置2は、用紙が載置されるトレイが「トレイ1」、「トレイ2」、「トレイ3」の3つあり、それぞれ画像形成装置情報テーブル623において、ID“ID015”の装置情報はトレイ1から繰り出された用紙の枚数であり、ID“ID016”の装置情報はトレイ2から繰り出された用紙の枚数であり、ID“ID017”の装置情報はトレイ3から繰り出された用紙の枚数である。
図14に示す画像形成装置情報テーブル623には、(ID015)トレイ1の装置情報“120”、(ID016)トレイ2の装置情報“250”、(ID017)トレイ3の装置情報“170”が記憶されている。
【0075】
データファイル形式管理テーブル624は、画像形成装置情報テーブル623に基づき構築され、データファイル形式管理テーブル更新部613により更新される。
図15にデータファイル形式管理テーブルの一例を示す。このデータファイル形式管理テーブル624は、図14に示す画像形成装置情報テーブル623に基づき構築され、図7と同様に、項目番号、項目名、記載順番号、カウンタ名、取得先ID、デフォルト項目で構成される。
【0076】
図15に示すデータファイル形式管理テーブル624は、次のようにデータを格納している。
項目番号“001”には、項目名“プリンタモデル”、記載順番号“1”、カウンタ名“PrinterModel”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID001)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“002”には、項目名“シリアルNo”、記載順番号“2”、カウンタ名“serialNo”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID002)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“003”には、項目名“トナー残量”、記載順番号“3”、カウンタ名“TonerLevel”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID010)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“004”には、項目名“トレイ1印刷枚数”、記載順番号“4”、カウンタ名“Tray1PrintCount”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID015)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“005”には、項目名“トレイ2印刷枚数”、記載順番号“5”、カウンタ名“Tray2PrintCount”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID016)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。項目番号“006”には、項目名“トレイ3印刷枚数”、記載順番号“6”、カウンタ名“Tray3PrintCount”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID017)”、デフォルト項目“○”が対応付けられて記憶されている。
【0077】
カウンタ名“PrinterModel”、“serialNo”、“TonerLevel”、“PrinterCounter”、“Tray1PrintCount”、“Tray2PrintCount”、“Tray3PrintCount”はデフォルトのカウンタ名として設定されたものであり、データファイル形式管理テーブル更新部613により更新可能なデータである。
そして、第2の実施形態において、図15に示すデータファイル形式管理テーブル624は、図13に示すデータファイル解析形式テーブル321と対応する項目名“プリンタモデル”、“トナー残量”、“シリアルNo”を有するものの、項目名“印刷枚数”がなく、項目名“トレイ1印刷枚数”、“トレイ2印刷枚数”、“トレイ3印刷枚数”を有する。
さらに、データファイル解析形式テーブル321とは、項目名“プリンタモデル”、“シリアルNo”においてカウンタ名が異なるものである。
つまり、図15に示すデータファイル形式管理テーブル624には、図13に示すデータファイル解析形式テーブル321のカウンタ名“TotalPrintCount”のような、複合機2が備えるトレイから繰り出された用紙の枚数の合計を示す情報はない。そのため、管理データ3が解析可能なデータファイルを生成するためには、項目“TotalPrintCount”を追加する必要がある。
【0078】
以下、図9に示す複合機2が実行するデータファイル形式管理テーブル更新処理動作のフローチャートを用いながら説明する。
データファイル形式管理テーブル更新部613は、データファイル形式管理テーブル624のデータを取得して、データファイル形式管理テーブル624を画面データ化する(ステップS202)。
そして、データファイル形式管理テーブル更新部613は、生成した画面データ(データファイル形式設定画面)を表示部27に出力する。これにより、表示部27に「データファイル形式設定画面」表示される(ステップS203)。
【0079】
ユーザUは、表示部27に表示された「データファイル形式設定画面」を見ながら、手元にある管理サーバ3の仕様書やユーザマニュアルに記載されている情報に沿って、入力部28を介してデータの操作を行う(ステップS204)。このとき、ユーザUは、管理サーバ3に、項目名“印刷枚数”としてカウンタ名“TotalPrintCount”を追加する必要があること知る。
【0080】
そのため、ユーザUは、項目名“トレイ1印刷枚数”、“トレイ2印刷枚数”、“トレイ3印刷枚数”をそれぞれ合計した枚数を示す情報をデータファイル形式管理テーブル624に追加する操作を行う。これにより、図16に示すように、記載順番号“20”、項目名“合計印刷枚数”、項目番号“020”、カウンタ名“TotalPrintCount”、取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID015+ID016+ID017)”が入力され、ユーザUにより追加ボタンが押下されることで、データファイル形式管理テーブル624に追加される。図17に示すデータファイル形式管理テーブル624は、項目名“合計印刷枚数”を追加した後で、ユーザUは、管理サーバ3に必要のない情報である項目名“トレイ1印刷枚数”、“トレイ2印刷枚数”、“トレイ3印刷枚数”の記載順番号を空欄とに変更する操作(変更ボタン押下)を行い、さらに、追加した項目名“合計印刷枚数”の記載順番号“20”を“4”に変更する操作(変更ボタン押下)を行った後の結果を示している。
【0081】
その後、データファイル生成部612が、図17に示すデータファイル形式管理テーブル624からデータを取得してデータファイルを生成する。
このとき、データファイル生成部612は、記載順番号の順番でデータを取得してデータファイルを生成する。そして、4番目に『取得先ID“画像形成装置情報テーブル(ID015+ID016+ID017)”』を取得したときに、データファイル生成部612は、図14に示す画像形成装置情報テーブル623からID“ID015”の装置情報“120”と、ID“ID016”の装置情報“250”と、ID“ID017”の装置情報“170”とを取得して、ID015+ID016+ID017の計算を行う。この計算値“540”を、データファイルに記述する。
【0082】
これにより、以下に示すデータファイルが生成される。ここでは、区切り文字として”,”(コロン)を記述している。

PrinterName, serial_no, TonerLevel, TotalPrintCount, ……(略)……[CR][LF]
Printer1234, Printer1234-567890, 90, 540,……(略)……[CR][LF]

【0083】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、本実施形態では、データファイルの送信手段を電子メールを用いたが、管理サーバ3が複合機2からデータファイルを取得することができる手段であれば構わない。
【0084】
また、データファイル解析形式テーブル321を備えない管理サーバ3であっても、本発明は対応することができる。
管理サーバ3がデータファイル解析形式テーブル321を備えず、例えば、データファイル内の記載順番によって、管理対象装置情報テーブル322の項目を判断する機能を有しル場合、複合機2のデータファイル生成部612は、データファイルに「カウンタ名」を記述せずに、「取得先ID」に該当する内容を読み取って取得したデータをデータファイルに記述すればよい。
これにより、例えば、図6の画像形成装置情報テーブル623および図7のデータファイル形式管理テーブル624に基づき、データファイル生成部612がデータファイルを生成すると、以下に示すCSV形式のデータファイルが生成される。

Printer1234, Printer1234-567890, 90, 230, ……(略)……[CR][LF]

【0085】
また、図8に示す複合機2が実行するデータファイル送信処理において、複合機2の電源スイッチがオンに切り替えられて、画像処理部22のCPUに電力が供給され、制御部61が処理できる状態になったときに、電子メールを生成する処理(ステップS101の処理)を開始しているが、例えば、初回に送信する時刻として絶対時刻を設定してもよい。例えば、絶対時刻を15:00と設定しておき、電子メール生成部611は、タイマ部26から取得した時刻が15:00であったときに、ステップS101の処理を開始しても構わない。
【符号の説明】
【0086】
1 画像処理装置管理システム
2 複合機
3 管理サーバ
4,5 メールサーバ
21 画像読取部
22 画像処理部
23 画像形成部
24 検出部
25 通信部
26 タイマ部
27 表示部
28 記憶部
28 入力部
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 表示部
35 入力部
61 制御部
62 記憶部
241 印刷枚数検出部
242 消耗品残量検出部
243 読取枚数検出部
311 電子メール解析部
312 データファイル解析部
313 データファイル解析形式テーブル処理部
321 データファイル解析形式テーブル
322 管理対象装置情報テーブル
611 電子メール生成部
612 データファイル生成部
613 データファイル形式管理テーブル更新部
614 検出データ処理部
621 管理サーバメールアドレス
622 メールフォーマット
623 画像形成装置情報テーブル
624 データファイル形式管理テーブル
ID 取得先
N(N1,N2,N3) ネットワーク
S 管理者
U ユーザ
area1,area2 システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の形式で情報が記述されたデータファイルを解析して、前記情報を管理者に提供する管理サーバと、通信可能に接続する画像処理装置において、
自装置の情報であるデータを整理して記憶するデータファイル形式管理テーブルと、
ユーザから前記所定の形式に変更する指示を受け付ける入力部と、
当該指示に基づいて、前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを整理しなおすデータファイル形式管理テーブル更新部と、
整理しなおした後の前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを記述してファイルを生成するデータファイル生成部と、
前記ファイルを前記データファイルとして前記管理サーバに送信する通信部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記データファイル形式管理テーブルは、前記データを管理項目に対応付けて記憶するとともに、その管理項目と記載順番号項目とを対応付けて記憶し、
前記データファイル形式管理テーブル更新部は、前記入力部からの指示を受けて、前記所定の形式に基づき、前記記載順番号項目の番号を更新し、
前記データファイル生成部は、前記記載番号項目の番号の順番で、前記管理項目に対応付けられた前記データを記述してファイルを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
【請求項3】
前記データファイル形式管理テーブルは、前記データを管理項目と対応付けて記憶し、
前記入力部に追加指示が入力された場合、前記データファイル形式管理テーブル更新部は、前記データファイル形式管理テーブルに新たな管理項目を追加し、
前記入力部に削除指示が入力された場合、前記データファイル形式管理テーブル更新部は、前記データファイル形式管理テーブルから該当する管理項目を削除し、
前記入力部に変更指示が入力された場合、前記データファイル形式管理テーブル更新部は、前記データファイル形式管理テーブルにて該当する管理項目を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
【請求項4】
前記入力部が、ユーザから1つの前記管理項目に、複数種類の前記データを算術式と共に対応付ける指示を受け付けた場合に、
前記データファイル形式管理テーブルは、1つの前記管理項目に、複数種類の前記データを前記算術式と共に対応付けて記憶し、
前記データファイル生成部は、複数種類の前記データそれぞれの数値を前記算術式で算出し、その算出値を記述してファイルを生成する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された画像処理装置。
【請求項5】
画面データを画面に二次元的に表示する表示部を備え、
前記データファイル形式管理テーブル更新部は、前記データファイル形式管理テーブルを画面データ化して、前記表示部に提供する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載された画像処理装置。
【請求項6】
前記通信部が前記管理サーバに前記データファイルを送信してから、所定の時間が経過したときに、
前記データファイル生成部は、前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを記述して新たなファイルを生成し、
前記通信部は、前記新たなファイルを前記データファイルとして前記管理サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載された画像処理装置。
【請求項7】
前記通信部に送信させる電子メールを生成する電子メール生成部をさらに備え、
前記電子メール生成部は、
前記管理サーバが受信したときに添付ファイルを抽出する処理を行うことが予め決められたメールフォーマットで前記電子メールを生成し、当該電子メールに前記データファイル生成部が生成した前記データファイルを添付する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載された画像処理装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
媒体に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
前記媒体に画像を形成した回数をカウントする画像形成回数検出部を備え、
前記データファイル形式管理テーブルは、前記画像形成回数検出部がカウントしたデータを記憶する
ことを特徴とする請求項8に記載された画像形成装置。
【請求項10】
消耗品の残量を検出する消耗品残量検出部を備え、
前記データファイル形式管理テーブルは、前記消耗品残量検出部が検出したデータを記憶する
ことを特徴とする請求項8に記載された画像形成装置。
【請求項11】
管理サーバと、前記管理サーバと通信可能に接続する画像処理装置とからなる画像処理装置管理システムにおいて、
前記管理サーバは、
所定の形式に基づく配列構成で情報を記憶する管理対象装置情報テーブルと、
前記画像処理装置からデータファイルを受信する通信部と、
前記データファイルを解析して、前記所定の形式で記述されたデータを抽出し、前記管理対象装置情報テーブルに当該データを記憶させるデータファイル解析部と、
前記管理対象装置情報テーブルの配列構成および前記管理対象装置情報テーブルに記憶されたデータを画面データ化するデータファイル解析形式テーブル処理部と、
前記画面データを画像にして表示させる表示部とを備え、
前記画像処理装置は、
自装置の情報であるデータを整理して記憶するデータファイル形式管理テーブルと、
ユーザから前記所定の形式に変更する指示を受け付ける入力部と、
当該指示に基づいて、前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを整理しなおすデータファイル形式管理テーブル更新部と、
整理しなおした後の前記データファイル形式管理テーブルに記憶された前記データを記述してファイルを生成するデータファイル生成部と、
前記ファイルを前記データファイルとして前記管理サーバに送信する通信部とを備え、
前記管理サーバが備える前記表示部に、前記画像処理装置の情報を表示させることを特徴とする画像処理装置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−25548(P2013−25548A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159403(P2011−159403)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】