説明

画像処理装置、複写装置、スキャナ、及びプリンタ

【課題】 回路構成を用途に応じて最適化し、低コストで最適な用途に応じて最適な機能を発揮させる。
【解決手段】画像処理部13は読み取り専用の読み取り処理部131、書き込み専用の書き込み処理部132、共通の画像処理部133の3つの処理部に機能別に分けられ、それぞれ独立した構成になっている。コピー機能で使用する場合には、読み取り処理部131、書き込み処理部132、共通の画像処理部133の3つの処理部を組み合わせ、スキャナ機能で使用する場合には読み取り処理部131と共通処理部133を組み合わせ、プリンタ機能で使用する場合には、共通処理部133のみで機能させる。これらの構成を各機能やカラーあるいはモノクロの用途に応じて適宜組み合わせて画像処理部を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理部を機能別にユニット化し、機能別にユニットを組み合わせて使用される画像処理装置、この画像処理装置を備えた複写装置、スキャナ及びプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として特開2000−316063号公報に記載の発明が知られている。この発明は、画像データを読み取る画像読取手段、画像メモリを制御して画像データの書込み/読出しを行う画像メモリ制御手段、画像データに対し加工編集等の画像処理を施す画像処理手段、画像データを転写紙等に書き込む画像書込手段に接続し、前記画像読取手段により読み取られた第1の画像データ、前記画像メモリ制御手段により読み出された第2の画像データは前記画像処理手段により画像処理が施された第3の画像データを受信し、前記第1の画像データおよび/または前記第2の画像データおよび/または前記第3の画像データを前記画像メモリ制御手段へおよび/または前記画像処理手段へおよび/または前記画像書込手段へ送信する画像データ制御手段を備えたことを特徴としている。
【特許文献1】特開2000−316063公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知技術では、スキャナ側では、原稿画像を画像読取手段でディジタル変換し、これらの画像信号を利用可能な画像信号に処理した後、利用可能な画像信号にセンサボードユニットで処理した後、画像処理プロセッサで画像処理を行い、画像データ制御部がパラレルバスを使用してシステムコントローラ側のメモリモジュールに送信する。一方、プリンタ側では、システムコントローラ側のメモリモジュールから、画像データ制御部、ビデオデータ制御部を介して作像ユニットに画像情報が送られ、作像される。コピー動作とは、前記スキャナ動作とプリンタ動作との複合動作のことである。
【0004】
このような回路構成では、画像データ制御部と画像処理プロセッサからなる画像処理部を想定される画像処理の全てに対応するように構成する必要があった。このように全ての機能を実現できるように画像処理部を構成すると、回路規模が非常に大きくなり、コストも高くなる。
【0005】
そこで、用途(カラー機、モノクロ機など)に応じて作成する場合もあるが、その用途用途に応じて別々の回路を組む必要があった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、回路構成を用途に応じて最適化することができ、低コストで最適な用途に応じて最適な機能を発揮することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、第1の手段は、入力された画像情報をディジタル変換し、画像処理手段により前記画像信号を画像形成に利用可能な画像信号に処理した後、画像メモリ制御手段を介して画像メモリに送信して蓄積させる画像処理装置において、前記画像処理手段を処理機能別に複数の機能ユニットに分け、画像処理手段が必要とする機能のユニットを組み合わせて目的とする画像処理機能を実現させることを特徴とする。
【0008】
第2の手段は、第1の手段において、前記機能ユニットが共通処理部、読み取り専用の画像処理を行う読み取り処理部、書き込み専用の画像処理を行う書き込み処理部の各部からなることを特徴とする。
【0009】
第3の手段は、第2の手段において、前記読み取り処理部及び書き込み処理部はカラー画像用とモノクロ画像用とが用意され、前記各機能の用途に応じてカラー画像用とモノクロ画像用のいずれかが使用されることを特徴とする。
【0010】
第4の手段は、第2または第3の手段において、前記画像処理手段は共通処理部を備え、この共通処理部に対して前記読み取り画像処理部及び/又は前記書き込み画像処理部を必要とする機能に応じて組み合わせることを特徴とする。
【0011】
第5の手段は、第2ないし第4の手段において、前記共通処理部が、読み取り処理部からの画像データを圧縮する圧縮処理部と、前記圧縮処理部で圧縮された画像データを一時的に記憶する第1のバッファメモリと、前記バッファメモリに記憶された画像データを出力するための出力インターフェースと、外部から画像データを入力するための入力インターフェースと、
前記入力インターフェースに入力された画像データを一時的に記憶する第2のバッファメモリと、前記第2のバッファメモリから書き込み処理部に出力画像データを伸長する伸長処理部とから構成されていることを特徴とする。
【0012】
第6の手段は、第2ないし第5の手段において、前記処理機能がコピー機能であるときは、前記共通処理部に読み取り処理部と書き込み処理部とを組み合わせることを特徴とする。
【0013】
第7の手段は、第2ないし第5の手段において、前記処理機能がスキャナ機能であるときは、前記共通処理部に読み取り処理部を組み合わせることを特徴とする。
【0014】
第8の手段は、第2または第5の手段において、前記処理機能がプリンタ機能であるときは、前記共通処理部のみで構成することを特徴とする。
【0015】
第9の手段は、第1ないし第3の手段において、前記機能ユニットが、共通処理部用のASIC、読み取り画像処理用のASIC、及び書き込み画像処理用のASICから構成されていることを特徴とする。
【0016】
第10の手段は、第6の手段に係る画像処理装置を複写装置が備えていることを特徴とする。
【0017】
第11の手段は、第7の手段に係る画像処理装置をスキャナが備えていることを特徴とする。
【0018】
第12の手段は、第8の手段に係る画像処理装置をプリンタが備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画像処理手段を処理機能別に複数の機能ユニットに分け、画像処理手段が必要とする機能のユニットを組み合わせて目的とする画像処理機能を実現させるので、回路構成を用途に応じて最適化することができ、低コストで最適な用途に応じて最適な機能を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、画像処理装置は、読取ユニット11、センサ・ボード・ユニット12、画像処理装置13、ビデオ・データ制御部15、及び作像ユニット(エンジン)16を備え、さらに、CPUバス17を介して接続されたプロセス・コントローラ18、RAM19及びROM20を備える。
【0022】
一方、パラレルバス22を介して、画像メモリ・アクセス制御部23、メモリ・モジュール25、ファクシミリ制御ユニット24、及び画像データ変換モジュール21が接続され、画像メモリ・アクセス制御部23には、さらに、システム・コントローラ26、RAM27、ROM28及び操作パネル29が接続されている。
【0023】
原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、ランプとミラーとレンズから構成され、原稿に対するランプ照射の反射光をミラーおよびレンズにより受光素子に集光する。受光素子、例えばCCDは、センサ・ボード・ユニット12に搭載され、CCDにおいて電気信号に変換された画像データはディジタル信号に変換された後、センサ・ボード・ユニット12から出力(送信)される。センサ・ボード・ユニット12から出力(送信)された画像データは画像処理部13に入力(受信)される。機能デバイス(処理ユニット)およびデータバス間における画像データの伝送は画像処理部13が全て制御する。画像処理部13は、画像データに関し、センサ・ボード・ユニット12、パラレルバス22、CPUバス17間のデータ転送、画像データに対するプロセス・コントローラ18と画像処理装置の全体制御を司るシステム・コントローラ26との間の通信を行う。また、RAM19はプロセス・コントローラ18のワークエリアとして使用され、ROM20はプロセス・コントローラ18のブートプログラム等を記憶している。
【0024】
図2は図1の画像処理部の概略構成を示すブロック図である。画像処理部13は図2に示すように読み取り専用の画像処理部(以下、読み取り処理部と称する)131、書き込み専用の画像処理部(以下、書き込み処理部と称する)132、及び共通の画像処理部(以下、共通処理部と称する)133の3つの処理部に機能別に分けられ、それぞれ独立した構成になっている。また、センサボードユニット12からの信号を入力するための入力I/F134とビデオデータ制御部15に書き込み用の信号を出力するための出力I/F135を備えている。
【0025】
共通処理部133は、読み取り処理部131で処理された読み取り画像データを圧縮処理する圧縮処理部133−1、圧縮された画像データを一時記憶するバッファメモリ133−2、バッファメモリ133−2に記憶された画像データをパラレルバス22側に出力するための出力I/F133−3、パラレルバス22側から入力される画像データを受信するための入力I/F133−4、入力された画像データを一時記憶するバッファメモリ133−5、及びバッファメモリ133−5に記憶された画像データを書き込み処理部132に出力するための伸長処理部133−6から構成されている。
【0026】
これらの読み取り処理部131、書き込み処理部132及び共通処理部133はそれぞれ独立したASICから構成され、用途や機能に応じた任意の組み合わせが可能である。
【0027】
センサ・ボード・ユニット12から出力(送信)された信号は、画像処理部13内の読み取り処理部131で光学系およびディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)の補正や、シェーディング補正、スキャナγ変換、MTFフィルタ処理、UCR処理、階調変換などの所定の画像処理が施された後、共通処理部133に出力される。また、共通処理部133から書き込み処理部132に送信された画像データはプリンタγ補正やディザ処理などの画像処理が行われる。
【0028】
画像メモリ・アクセス制御部23は、メモリ・モジュールに対する画像データの書き込み/読み出しを制御する。また、システム・パラレルバス22に接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM27はシステム・コントローラ26のワークエリアとして使用され、ROM28はシステム・コントローラ26のブートプログラム等を記憶している。操作パネル29は、画像処理装置が行うべき処理を入力する。例えば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力を行うことができる。
【0029】
この画像処理装置には、読み取った画像データをメモリ・モジュール25に蓄積して再利用するジョブと、メモリ・モジュール25に蓄積しないジョブとがある。メモリ・モジュール25に蓄積する例としては、1枚の原稿について複数枚を複写する場合に、読取ユニット11を1回だけ動作させ、読取ユニット11により読み取った画像データをメモリ・モジュール25に蓄積し、蓄積された画像データを複数回読み出すという方法である。一方、メモリ・モジュール25を使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合である。このような場合には、読み取り画像データをそのまま再生すればよいので、画像メモリアクセス制御部23によるメモリ・モジュール25へのアクセスを行う必要はない。
【0030】
画質処理後の画像データは書き込み処理部132からビデオ・データ制御部15に転送される。面積階調に変化された信号に対し、ドット配置に関する後処理およびドットを再現するためのパルス制御を行い、その後、作像ユニット16において転写紙上に再生画像を形成する。メモリ・モジュール25に蓄積し画像読み出し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転、画像の合成等を行う場合には、画像データは読み取り処理部131から共通処理部133、パラレルバス22を経由して画像メモリ・アクセス制御部23に送られる。ここでは、システム・コントローラ26の制御に基づいて画像データとメモリ・モジュール25のアクセス制御、外部PC(パーソナル・コンピューター)31のプリント用データの展開、メモリ・モジュール25の有効活用のための画像データの圧縮/伸張が行われる。
【0031】
画像メモリ・アクセス制御部23へ送られた画像データは、データ圧縮後メモリ・モジュール25へ蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは伸張され、本来の画像データに戻し画像メモリ・アクセス制御部23からパラレルバス22を経由して書き込み処理部132へ戻される。書き込み処理部132ではプリンタγやディザ処理などの画質処理、およびビデオ・データ制御部15でのパルス制御を行い、作像ユニット16において転写紙上に再生画像を形成する。
【0032】
画像データの流れにおいて、画像処理部13において使用する処理部131,132,133を選択することにより、ディジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信機能は読み取られた画像データを読み取り処理部131で画像処理を実施し、共通処理部133及びパラレルバス22を経由してファクシミリ制御ユニット24へ転送する。ファクシミリ制御ユニット24によって通信網へのデータ変換を行い、公衆回線(PN)32へファクシミリデータとして送信する。
【0033】
一方、受信されたファクシミリデータは、公衆回線(PN)32からの回線データをファクシミリ制御ユニット24にて画像データへ変換され、パラレルバス22および共通処理部133を経由して書き込み処理部132へ転送される。この場合、特別な画質処理は行わず、ビデオ・データ制御部15においてドット再配置およびパルス制御を行い、作像ユニット16において転写紙上に再生画像を形成する。
【0034】
複数ジョブ、例えば、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能、プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11、作像ユニット16およびパラレルバス22の使用権のジョブへの割り振りをシステム・コントローラ26およびプロセス・コントローラ18において制御する。プロセス・コントローラ18は画像データの流れを制御し、システム・コントローラ26はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、ディジタル複合機の機能選択は操作パネル(操作部)29において選択入力し、コピー機能、ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0035】
システム・コントローラ26とプロセス・コントローラ18は、パラレルバス22、画像データ制御部13およびCPUバス17を介して相互に通信を行う。具体的には、画像データ制御部13内においてパラレルバス22とCPUバス17とのデータインターフェースのためのデータフォーマット変換を行うことにより、システム・コントローラ26とプロセス・コントローラ18間の通信を行う。
【0036】
ここで説明している図2の構成は、画像処理部13は、読み取り処理部131、書き込み処理部132及び共通処理部133の3つの処理部を全て組み合わせ、前述のようにスキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能、プリンタ出力機能の全ての機能を実現できるデジタル複合機の構成である。
【0037】
一方、カラー用の画像処理とモノクロ(白黒)用の画像処理では、回路規模が大幅に異なってくる。特にカラー用の読み取り処理部131の場合、色毎に処理し、合成する必要があることから、モノクロ用の読み取り処理部131の5倍程度の回路規模となる。また、プリンタの場合には読み取り処理部131も書き込み処理部132も不要なことから、共通処理部133の構成だけで良い。このように用途や機能に応じて3つの処理部131,132,133の組み合わせを変えれば、機種それぞれに対応する画像処理部13をそれぞれ設計し、製造する必要がなくなる。
【0038】
図3はカラーコピー機に対応する画像処理部13の構成を示すブロック図である。図3では、図2における読み取り処理部131がカラー用の読み取り処理部(カラー用読み取り処理ASIC)に、書き込み処理部132がカラー用の読み取り処理部(カラー用読み取り処理ASIC)にそれぞれ置換されている。モノクロ用のコピーであれば、モノクロ用の書き込み処理ASICと読み取り処理ASICに置換すれば良い。いずれにしても共通処理部133として機能する共通処理ASICは変更する必要がなく、読み取り用と書き込み用のASICを変更するだけである。
【0039】
図4はカラープリンタに対応する画像処理部13の構成を示すブロック図である。図4では、PCから送られてくる画像データを印字するだけで、印字データ(画像データ)はPC側のプリンタドライバでガマットなどの必要な画像処理が施されているので、書き込み処理部132は不要であり、共通処理部133を構成する共通処理ASICだけで画像処理部13を構成することができる。いずれにしてもプリンタはモノクロの場合でも共通処理ASICだけで良い。
【0040】
図5はカラースキャナ機に対応する画像処理部13の構成を示すブロック図である。スキャナでは画像出力機能は不要なので、カラー用の画像処理部131aと共通処理部133があれば良い。したがってカラー用の画像処理ASICと共通処理ASICの2つのASICで画像処理部13を構成することができる。
【0041】
このように画像処理部13の読み取り処理部131と書き込み処理部133に対応するASICを用途(カラー、モノクロ)に分けて用意しておき、機能(プリンタ、コピー、スキャナ)に応じて共通処理部133を構成する共通処理ASICに組み合わせを変えるだけで、プリンタ、コピー、スキャナのカラー機とモノクロ機に対応させることができる。なお、ファクシミリ送受信機能は読み取りの画像処理ができ、受信した画像データを印字できればよいので、図5に示したカラースキャナ機と図4に示したカラープリンタ機とを組み合わせた構成があればよく、画像処理ASICとしては読み取り処理ASICと共通処理ASICで構成することができる。
【0042】
いずれにしても前記3つの機能と2つの用途に対応する6つの組み合わせの機種に対して読み取り処理部131,書き込み処理部132及び共通処理部133を構成するASICの組み合わせを変更するだけで全て対応することができる。その際、余分な機能に関連する画像処理部は使用しないので、無駄がなく、コスト低減に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】カラーコピー機に対応する画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】カラープリンタに対応する画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】カラースキャナ機に対応する画像処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
11 読取ユニット
12 センサ・ボード・ユニット
13 画像データ制御部
14 画像処理プロセッサ
15 ビデオ・データ制御部
16 作像ユニット(エンジン)
17 CPUバス
18 プロセス・コントローラ
22 パラレルバス
26 システム・コントローラ
131 読み取り処理部
132 書き込み処理部
133 共通処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像情報をディジタル変換し、画像処理手段により前記画像信号を画像形成に利用可能な画像信号に処理した後、画像メモリ制御手段を介して画像メモリに送信して蓄積させる画像処理装置において、
前記画像処理手段を処理機能別に複数の機能ユニットに分け、画像処理手段が必要とする機能のユニットを組み合わせて目的とする画像処理機能を実現させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記機能ユニットが共通処理部、読み取り専用の画像処理を行う読み取り処理部、書き込み専用の画像処理を行う書き込み処理部の各部からなることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記読み取り処理部及び書き込み処理部はカラー画像用とモノクロ画像用とが用意され、前記各機能の用途に応じてカラー画像用とモノクロ画像用のいずれかが使用されることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像処理手段は共通処理部を備え、この共通処理部に対して前記読み取り画像処理部及び/又は前記書き込み画像処理部を必要とする機能に応じて組み合わせることを特徴とする請求項2または3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記共通処理部が、
読み取り処理部からの画像データを圧縮する圧縮処理部と、
前記圧縮処理部で圧縮された画像データを一時的に記憶する第1のバッファメモリと、
前記バッファメモリに記憶された画像データを出力するための出力インターフェースと、
外部から画像データを入力するための入力インターフェースと、
前記入力インターフェースに入力された画像データを一時的に記憶する第2のバッファメモリと、
前記第2のバッファメモリから書き込み処理部に出力画像データを伸長する伸長処理部と、
から構成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理機能がコピー機能であるときは、前記共通処理部に読み取り処理部と書き込み処理部とを組み合わせることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記処理機能がスキャナ機能であるときは、前記共通処理部に読み取り処理部を組み合わせることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記処理機能がプリンタ機能であるときは、前記共通処理部のみで構成することを特徴とする請求項2または5記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記機能ユニットが、共通処理部用のASIC、読み取り画像処理用のASIC、及び書き込み画像処理用のASICから構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
請求項6記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする複写装置。
【請求項11】
請求項7記載の画像処理装置を備えていることを特徴とするスキャナ。
【請求項12】
請求項8記載の画像処理装置を備えていることを特徴とするプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−14213(P2006−14213A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191917(P2004−191917)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】