説明

画像処理装置、UI連携システム、UI連携制御方法

【課題】画像配信システムと他のシステムとの連携を図る際、UIの面などで開発、管理コストを低減する。
【解決手段】ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御手段と、ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データを記憶する記憶手段と、設定画面データに基づいて、ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御手段と、設定画面のジョブフロー内に他のシステムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、委譲プラグインの選択を検知したとき、委譲プラグインの設定画面を他のシステムから呼び出すUI連携制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、UI連携システム、UI連携制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの企業において、多機能複合機などの画像入出力機器のネットワーク上への配置・接続が進んでいる。画像入出力機器は、業務の効率化を図る手段として大きな役割を担っている。特に、紙文書の電子化と配布を効率的に行う画像配信システムが重要になっている。
【0003】
画像配信システムを構成する大きな要素は、画像入力機器(例えばスキャナなど)と画像処理装置である。画像処理装置には、あらかじめさまざまな業務・用途にあわせた複数の配信処理メニューが登録されている。ユーザは、スキャナのオペレーションパネルから、業務に適した処理メニューを選択してスキャンを行う。
【0004】
例えば、特許文献1には、配信処理や画像変換処理をプラグイン(Plug−in)化し、ユーザや管理者がそれらプラグインを任意に組み合わせて入力、画像変換、出力処理をフロー化してジョブフローを作成し、作成されたジョブフローを利用して画像データの配信処理を行う技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、複数のアプリケーションを利用して一の情報処理を実行する場合、異なるアプリケーション間の連携を容易に実現する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する技術が開示されている。特許文献2は、データ処理の連携のみに着目している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、各プラグインは、画面レイアウト情報(各UIpartsのレイアウト情報が記載されたメタデータ)を用意している。画像配信システムはそのレイアウト情報を元にそれぞれの表示スキーマに合わせて描画データを自動生成する。
【0007】
よって、画像配信システムにおいて、新たにプラグインを作成する場合は画面レイアウト情報を用意する必要がある。プラグイン開発者は、画面レイアウト情報を提供するだけであり、UI上でユーザが設定したデータの保存を気にしなくも、各プラグインは利用可能である。
【0008】
ここで、前述した画面レイアウ情報から画面を自動生成する場合、画像配信システムと連携し、既存の文書管理や、画像変換などを行うシステムと統合するとき、既存の配信設定とは別に配信先の設定管理ツールが存在することが想定される。
【0009】
同じUI上でデータの設定を行うためには、既存のシステムが画面レイアウト情報を用意すれば可能である。しかし、既に存在する設定ツールと重複したUIを作成する事は、開発コストが余計にかかると共に、設定データの管理も2重となり統合コストが高くなってしまうという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、画像配信システムと他のシステムとの連携を図る際、UIの面などで開発、管理コストを低減することができる画像処理装置、UI連携システム、UI連携制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明における一態様の画像処理装置は、ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御手段と、前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データを記憶する記憶手段と、前記設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御手段と、前記設定画面のジョブフロー内に他のシステムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記他のシステムから呼び出すUI連携制御手段と、を備える。
【0012】
また、本発明における他の態様のUI連携システムは、ネットワークを介して接続される、画像データの配信を行う画像処理装置と画像データの管理を行う文書管理システムとを備えるUI連携システムであって、前記画像処理装置は、ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御手段と、前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データを記憶する記憶手段と、前記設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御手段と、前記設定画面のジョブフロー内に前記文書管理システムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記文書管理システムから呼び出すUI連携制御手段と、を備え、前記文書管理システムは、前記UI連携制御手段により呼び出される前記委譲プラグインの設定画面を表示制御する表示制御手段を備える。
【0013】
また、本発明における他の態様のUI連携制御方法は、ネットワークを介して接続される、画像データの配信を行う画像処理装置と画像データの管理を行う文書管理システムとを備えるUI連携システムにおけるUI連携制御方法であって、前記画像処理装置は、ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御ステップと、記憶手段に記憶された前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御ステップと、前記設定画面のジョブフロー内に前記文書管理システムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記文書管理システムから呼び出すUI連携制御ステップとを有し、前記文書管理システムは、前記UI連携制御ステップにより呼び出される前記委譲プラグインの設定画面を表示制御する表示制御ステップを有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、画像配信システムと他のシステムとの連携を図る際、UIの面などで開発、管理コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例における連携システムの一例を示す図。
【図2】実施例におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図3】実施例における画像処理装置のハードウェアの一例を示すブロック図。
【図4】実施例におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図5】実施例における画像処理装置の機能の一例を示すブロック図。
【図6】実施例における文書管理システムの機能の一例を示すブロック図。
【図7】ジョブフロー(その1)の一例を示す図。
【図8】文書管理システムへの配信プラグインにおける設定画面の一例を示す図。
【図9】呼び出されたUI画面(その1)の一例を示す図。
【図10】ボタンの画面構成XMLの一例を示す図。
【図11】ジョブフロー(その2)の一例を示す図。
【図12】OCRプラグインにおける共通設定画面の一例を示す図。
【図13】外部OCR処理システムの変換設定を行うUI画面の一例を示す図。
【図14】予め登録された外部システムのリストの一例を示す図。
【図15】実施例におけるUI連携制御処理の一例を示すフローチャート。
【図16】プラグインの配信制御処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる実施例を詳細に説明する。
【0017】
[実施例]
<システムとハードウェア>
図1は、実施例における連携システムの一例を示す図である。図1に示すように、連携システムは、ネットワークを介してMFP(Multifunction Peripheral)10、情報処理端末(例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Data Assistance)など)20、画像処理装置(配信サーバ)30、文書管理システム40が接続されている。なお、MFP10と画像処理装置30とは、画像配信システムを構成する。
【0018】
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを一つの筐体に搭載したものである。MFP10は、スキャナ機能により紙媒体等をスキャン処理して画像データを生成し、生成された画像データを画像処理装置30に送信する。MFP10の詳細については後述する。また、画像データは、文書の画像データを含む。
【0019】
情報処理端末20は、管理者によりデータ配信に関する管理ツールが起動され、画像変換、出力の各プラグインが順に選択されることでジョブフローを作成する。また、情報処理端末20は、ジョブフローに含まれるプラグインに関する設定も行う。例えば、配信先の設定や、画像変換パラメータの設定などがある。作成されたジョブフローやプラグインの設定値は、画像処理装置30に記憶される。
【0020】
画像処理装置30は、各MFPでスキャンされた画像データを受信して、指定されたジョブフローに従って種々の処理や配信処理を実行するワークステーション等のコンピュータである。ジョブフローには、メール送信、FAX送信、フォルダー配信などがある。また、ジョブフローには、PDF変換やOCR(Optical Character Recognition)処理、バーコード処理などが含まれる場合もある。また、ジョブフローには、他のシステムに処理を委譲するプラグイン(委譲プラグインともいう)が含まれる場合もある。
【0021】
また、画像処理装置30は、入力された画像データに基づいてジョブフローを実行するサーバであり、ユーザによって構築されたジョブフローに従って文書の蓄積又は配信処理を実行する。画像処理装置30の詳細については後述する。
【0022】
文書管理システム40は、取得した画像データを管理するDB(データベース)を備える。また、文書管理システム40は、OCRプラグインやバーコードプラグインなどを備えてもよい。
【0023】
なお、ネットワークを介して接続されるMFPやサーバや情報処理端末や他のシステムの数は、それぞれ任意の数でもよい。また、連携システムは、メール配信サーバなどを有してもよい。画像配信システムは、少なくともMFP10と画像処理装置30を含む。画像配信システムは、文書管理システム以外にも他の配信システムなどと連携をしてもよい。
【0024】
実施例におけるMFP10と画像処理装置30とのハードウェアについて説明する。図2は、実施例におけるMFP10のハードウェアの一例を示すブロック図である。図2に示すように、MFP10は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記憶装置I/F部14、ネットワークI/F部16、操作部17、表示部18、エンジン部19を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0025】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0026】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0027】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0028】
外部記憶装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体15(例えば、フラッシュメモリなど)とMFP10とのインタフェースである。
【0029】
また、記憶媒体15に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体15に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部14を介してMFP10にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP10により実行可能となる。
【0030】
ネットワークI/F部16は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP10とのインタフェースである。
【0031】
操作部17や表示部18は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP10が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0032】
エンジン部19は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部19は、スキャナエンジン、検索エンジンなどを含んでもよい。
【0033】
図3は、実施例における画像処理装置30のハードウェアの一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像処理装置30は、制御部31、主記憶部32、補助記憶部33、外部記憶装置I/F部34、ネットワークI/F部36、入力部37、表示部38を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0034】
制御部31は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部31は、主記憶部32に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0035】
主記憶部32は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部31が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0036】
補助記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0037】
外部記憶装置I/F部34は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体15(例えば、フラッシュメモリなど)と画像処理装置30とのインタフェースである。
【0038】
また、記憶媒体15に、所定のプログラムを格納し、この記憶媒体15に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部34を介して画像処理装置30にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは画像処理装置30により実行可能となる。
【0039】
ネットワークI/F部36は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と画像処理装置30とのインタフェースである。
【0040】
入力部37は、カーソルキー、数字入力及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部38の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等を有する。また、入力部37は、ユーザが制御部31に操作指示を与えたり、データを入力したりするためのユーザインタフェースである。
【0041】
表示部38は、CRTやLCD等により構成され、制御部31から入力される表示データに応じた表示が行われる。文書配信システム40のサーバのハードウェアは、画像処理装置30のハードウェアと同様である。
【0042】
<機能>
1.MFP
図4は、実施例におけるMFP10の機能の一例を示すブロック図である。図4に示すように、MFP10は、画像読込手段101、通信手段102、処理制御手段103、記憶手段104、表示制御手段105を含む。その他一般的なMFPが有するプリンタ機能やコピー機能やFAX機能等については図示していない。
【0043】
画像読込手段101は、スキャン機能により原稿を読み込んで画像データを取得する。画像データの取得については、FAXで受信したり、情報処理端末20から取得したり、ネットワーク上のホットフォルダーから取得したりしてもよい。
【0044】
通信手段102は、外部の機器と、機器情報や画像データなどの送受信を行う。特に、通信手段102は、画像データのジョブフロー処理要求などがユーザから指示された場合、画像データ及びこの処理要求を画像処理装置30に送信する。
【0045】
処理制御手段103は、ユーザからのジョブフローの指定を受け付ける。ジョブフローの指定は、MFP10のオペレーションパネル(操作部17及び表示部18)を用いて行われる。選択可能なジョブフローは、記憶手段104などから取得される。このとき、ジョブフローに含まれる処理の書誌情報がユーザから入力されてもよい。書誌情報とは、例えば、画像変換処理の場合は、画像形式や画像サイズなどであり、メール配信の場合は、配信先のメールアドレスなどである。書誌情報としてのユーザIDは、配信システムにログインしたユーザのログイン情報から取得する。
【0046】
記憶手段104は、画像変換処理、又は出力処理の各プラグインを格納し、また、各プラグインが組み合わされたジョブフローを1又は複数格納する。なお、記憶手段104は必ずしも設ける必要はなく、画像処理装置30の記憶手段306からジョブフローに関する情報を取得するようにしてもよい。
【0047】
表示制御手段105は、ジョブフローの選択画面などを表示部18に表示するよう制御する。
【0048】
画像読込手段101は、エンジン部19のスキャナにより実現されうる。処理制御手段103、表示制御手段105は、例えば制御部11及びワークメモリとしての主記憶部12により実現されうる。通信手段102は、例えば制御部11によりネットワークI/F部16が制御されて実現されうる。記憶手段104は、例えば、補助記憶部13により実現されうる。
【0049】
2.画像処理装置
次に、画像処理装置30の機能について説明する。図5は、実施例における画像処理装置30の機能の一例を示すブロック図である。図5に示す画像処理装置30は、ジョブフロー管理手段301、通信手段302、ジョブ実行手段303、配信制御手段304、配信処理手段305、記憶手段306、UI連携制御手段307、委譲手段308、表示制御手段309を含む。
【0050】
ジョブフロー管理手段301は、画像変換処理、又は出力処理の各プラグインを任意に組み合わせたジョブフローをユーザにより設定された場合、設定されたジョブフローを例えばXML形式で記憶手段306に記憶する。ジョブフロー管理手段301は、情報処理端末20に表示するジョブフロー設定のためのUI画面などを表示制御手段309に対して表示制御するよう指示する。また、ジョブフロー管理手段301は、画像配信システムの管理ツールとしても機能する。
【0051】
通信手段302は、機器情報や画像データなどの送受信を行う。特に、通信手段302は、MFP10から画像データを受信したり、ジョブフローの配信先に対し、画像処理した画像データを送信したりする。
【0052】
また、通信手段302は、ジョブフローの識別情報や、ジョブフローの各処理の書誌情報などをMFP10から受信する。通信手段302は、MFP10からジョブフローの処理要求(ジョブ要求)を受信した場合は、ジョブフローの識別情報や、ジョブフローの各処理の書誌情報などをジョブ実行手段303に出力する。
【0053】
ジョブ実行手段303は、MFP10から要求されたジョブを実行する。ジョブ実行手段303は、配信制御手段304に対し、ジョブフローの処理要求を行うと共に、ジョブフローの識別情報やジョブフローの各処理の書誌情報、画像データを出力する。
【0054】
配信制御手段304は、ジョブ実行手段303からジョブフローの処理要求を受けた場合、ジョブフローに含まれる各処理の実行を制御する。配信制御手段304は、ジョブフローの中に、他のシステムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれているか否かの判定を行う。
【0055】
配信制御手段304は、委譲プラグインが含まれる場合、画像データと、委譲プラグインを示すプラグインID、他のシステムのURLなどを含む処理要求とを委譲手段308に出力する。配信制御手段304は、委譲プラグイン以外のプラグインの場合、配信処理手段305に処理を実行させる。
【0056】
配信処理手段305は、配信制御手段304からジョブフロー制御の指示を受けると、この指示に従ってジョブフローを実行し、配信処理を行う。つまり、配信処理手段305は、ジョブフローに含まれる各処理をフロー順に実行し、配信先へ画像データを配信する。
【0057】
なお、配信処理手段305が行う各処理は、画像変換処理、出力処理(配信処理)などに分けられる。画像変換処理とは、PDF変換やTIFF変換などの画像データの形式変換を行う処理などのことを言う。出力処理とは、取得した画像データ又は画像変換された画像データを配信先(メール配信サーバや画像管理サーバなど)に配信する処理のことを言う。また、配信処理手段305において、少なくとも出力処理は行われることとする。
【0058】
記憶手段306は、画像変換処理、又は出力処理の各プラグインを格納し、また、各プラグインが組み合わされたジョブフローを1又は複数格納する。また、各プラグインの設定画面データを格納したり、この設定画面から設定された設定データなどを格納したりする。
【0059】
UI連携制御手段307は、画像配信システムのUIと他のシステム(例えば文書管理システム40)のUIとの連携を制御する。UI連携制御手段307は、他のシステムにおけるUI画面の呼び出しを表示制御手段309から要求された場合、他のシステムに対しUI画面の呼び出しを行う。UI連携制御手段307は、例えば、表示制御手段309がWebブラウザで表示を行う場合、他のシステムにおけるUI画面のURLを指定してUI画面の呼び出しを行う。
【0060】
UI連携制御手段307は、他のシステムのUI画面を呼び出した後、他のシステムとのセッションを確認し、セッションの終了を検知した場合に、設定画面の終了と判断して表示制御手段309に自身の表示画面に戻るよう指示する。
【0061】
UI連携制御手段307は、表示制御手段309により、委譲プラグインを含むジョブフローの削除に伴う委譲プラグインの設定削除要求を受けた場合、他のシステムに対し、委譲プラグインの設定データの削除要求を行う。委譲プラグインを含むジョブフローが削除される場合は、そのジョブフローに含まれるプラグインの設定データは不要になるからである。しかし、この設定データは、他のシステムに保存されているため、UI連携制御手段307を用いて他のシステムに削除要求を出す必要がある。
【0062】
委譲手段308は、配信制御手段304から画像データと、他のシステムのURLなどを含む処理要求とを取得した場合、処理要求に含まれるURLが示す他のシステムに、委譲プラグインのプラグインID及び画像データを送信する。これにより、委譲プラグインの処理は、他のシステムにより実行される。
【0063】
委譲手段308は、例えば、他のシステムに画像変換処理を委譲した場合、処理後の画像データを取得し、配信制御手段304に出力する。配信制御手段304は、他のシステムで処理された画像データに対して、次の処理を実行するよう制御する。
【0064】
表示制御手段309は、所定のデータを表示部38又は情報処理端末20の表示部に表示するよう制御する。表示制御手段309は、例えば、ジョブフローやプラグインの設定画面を表示したり、他のシステムから呼び出したUI画面を表示したりするよう制御する。このとき、他のシステムにおけるUI画面のUI操作は、他のシステムに委譲している。また、表示制御手段309は、UI連携制御手段307から自身が制御するジョブフローの設定画面に戻るよう指示を受けた場合は、ジョブフローの設定画面に戻る。つまり、表示制御手段309は、ジョブフローの設定画面をアクティブにする。
【0065】
なお、記憶手段306は、補助記憶部33及び/又は主記憶部32により実現され、通信手段302は、例えばネットワークI/F部36により実現されうる。その他の各手段は、制御部31及びワークメモリとしての主記憶部32により実現されうる。
【0066】
3.文書管理システム
次に、文書管理システム40の機能について説明する。図6は、実施例における文書管理システム40の機能の一例を示すブロック図である。図6に示すように、文書管理システム40は、通信手段401、処理制御手段402、表示制御手段403、記憶手段404、処理手段405、データベース(DB)406を含む。
【0067】
通信手段401は、MFP10や画像処理装置30と画像データやさまざまなデータの送受信を行う。通信手段401は、処理の委譲要求を受信した場合、処理制御手段402にその旨通知する。通信手段401は、UI連携制御手段307からUI画面の呼び出し要求を受けた場合、表示制御手段403にその旨通知する。
【0068】
処理制御手段402は、画像処理装置30から処理要求を受けたプラグインIDが示すプラグインの処理を制御する。例えば、OCR処理やバーコード処理などである。
【0069】
表示制御手段403は、UI連携制御手段307から呼び出されたUI画面の表示制御を行う。この設定画面から設定された設定データは、記憶手段404に記憶される。
【0070】
記憶手段404は、プラグインの設定画面データや、この設定画面から設定された設定データを格納する。
【0071】
処理手段405は、処理制御手段402から指示されたプラグインIDが示す処理を実行する。例えば、処理手段405は、OCR処理やバーコード処理などを行う。処理手段405は、画像データに対して処理を実行した後、通信手段401を介して、処理後の画像データを画像処理装置30に送信する。
【0072】
DB406は、例えば、ディレクトリの階層構造を用いて画像データを保存する。DB406は、画像処理装置30から配信された画像データを保存する。このとき、画像データは、画像処理装置30により指定された格納先(例えばフォルダー)に保存される。
【0073】
なお、記憶手段404、DB406は、例えば補助記憶部により実現され、通信手段401は、例えばネットワークI/F部により実現されうる。その他の各手段は、制御部及びワークメモリとしての主記憶部により実現されうる。
【0074】
<連携UI表示例>
・文書管理システムと連携する場合
次に、連携UIの表示例(その1)について説明する。表示例(その1)では、文書を配信する文書管理配信システムとの連携について説明する。
【0075】
図7は、ジョブフロー(その1)の一例を示す図である。図7は、PDF変換後に文書管理配信システムに配信するジョブフローを示す。画像処理装置30は、この文書管理配信システムにおける書誌情報の関連付けのUI画面と一部連携する。なお、図7に示すフローは、管理ツールにより、ジョブフローの設定画面内で表示されているとする。
【0076】
図8は、文書管理配信システムへの配信プラグインにおける設定画面の一例を示す図である。図8に示すように、既存のUI画面の中に、他のシステムのUI画面に遷移する「文書タイプの追加」ボタンb11が含まれている。この「文書タイプの追加」ボタンb11が押下されると、UI連携制御手段307は、文書管理配信システムのUI画面を呼び出す。
【0077】
図9は、呼び出されたUI画面(その1)の一例を示す図である。図9に示す画面は、文書管理配信システムにおける書誌情報の関連付けを行うUI画面である。文書管理配信システムで表示制御されるUI画面は、画像処理装置30における設定画面に対し、例えば別タブや別ウィンドウで表示される。
【0078】
管理者は、図9に示す画面を用いて、文書管理配信システムの書誌情報と、画像配信システムの書誌情報との関連付けを行うことができる。従来では、文書管理配信システムの管理ツールから新たに図9に示す設定画面を開く必要があったが、本実施例によれば、図8に示す「文書タイプの追加」ボタンb11を押下すると、文書管理配信システムの設定画面(図9)に画面遷移することができるようになる。
【0079】
図10は、ボタンの画面構成XMLの一例を示す図である。図10に示すように、「文書タイプの追加」ボタンb11に、文書管理配信システムのサーバのURL(遷移先)を埋め込む。UI連携制御手段307は、このURLを参照することで、他のシステムのUI画面を呼び出すことが可能になる。表示制御手段309は、呼び出された設定画面に対し、画面構成の解釈などを行わずにそのまま表示制御する。ここで、図9に示す画面で設定された設定データは、文書管理配信システムに記憶される。なお、図7〜10で説明した例は、プラグインの設定UI画面の一部を他のシステムに委譲した例である。
・他の画像変換システムと連携する場合
次に、連携UIの表示例(その2)について説明する。表示例(その2)では、画像を変換する画像変換システムとの連携について説明する。
【0080】
図11は、ジョブフロー(その2)の一例を示す図である。図11は、外部のシステムにOCR処理を委譲して、フォルダー配信を行うジョブフローを示す。なお、図11に示すフローは、管理ツールにより、ジョブフローの設定画面内で表示されているとする。図11に示す外部OCRプラグインは、外部のシステムに処理を委譲する委譲(連携)プラグインである。設定画面中の委譲プラグインが選択された場合、図12に示す画面が表示される。
【0081】
図12は、OCRプラグインにおける共通設定画面の一例を示す図である。図12に示すように、委譲プラグインの場合、どのシステムに処理を委譲するかを選択させる共通設定画面が表示制御手段309により表示される。この共通設定画面では、予め画像処理装置30に登録されている連携システムの一覧が表示される。管理者は、この一覧から、処理を委譲する外部OCR処理システムを選択する。管理者は、外部OCR処理システムを選択後、「設定開始」ボタンb12を押下すると、UI連携制御手段307は、選択された外部OCR処理システムにおけるUI画面を呼び出す。
【0082】
図13は、外部OCR処理システムの変換設定を行うUI画面の一例を示す図である。図13に示す変換設定画面は、外部OCR処理システムの管理ツールの画面である。表示制御手段309は、呼び出された変換設定画面に対し、画面構成の解釈などを行わずに表示制御する。ここで、図13に示す画面で設定された設定データは、外部OCR処理システムに記憶される。
【0083】
図14は、予め登録された外部システムのリストの一例を示す図である。図14に示す例では、XML形式でリストが保持される。図14に示すリストでは、外部システム情報として、表示名、ID、アクセスURL、認証情報(ユーザ名、パスワード等)が保持される。UI連携制御手段307は、選択された外部システムのアクセスURLを用いて外部システムにアクセスし、管理ツールのUI画面を呼び出すことができる。
【0084】
また、UI連携制御手段307は、他のシステムにアクセスする際、図14に示すユーザネームやパスワードを用いて、他のシステムに対して認証処理を行ってもよい。また、図14に示す以外にも、UI連携制御手段307は、これから接続する他のシステムが、許可されたシステムであるかを確認してもよい。この場合、許可されたシステムのIDなどをリスト化して保持しておけばよい。
【0085】
これにより、予め登録された外部システムにしか処理を委譲することができないので、データの改ざんなどを行う悪意のあるシステムに接続することを防ぐことができる。
【0086】
以上、前述した機能により、処理を委譲するプラグインの設定を行う際、移譲先のシステムが有する別の管理ツールを新たに開く必要がなく、管理者は、別のシステムであることをあまり意識せずに、委譲プラグインの設定を行うことができる。
【0087】
<動作>
次に、実施例における連携システムの動作について説明する。
・UI連携制御
図15は、実施例におけるUI連携制御処理の一例を示すフローチャートである。ステップS101で、ジョブフロー管理手段301は、記憶手段306に記憶されているプラグインのUIデータを基に、ジョブフローの設定画面を開く。
【0088】
ステップS102で、表示制御手段309は、設定画面内のジョブフローの中で選択されたプラグインが委譲プラグインであるか否かを判定する。委譲プラグインであれば(ステップS102−YES)であればステップS103に進み、委譲プラグインでなければ(ステップS102−NO)であればステップS106に進む。
【0089】
ステップS103で、UI連携制御手段307は、委譲プラグインであることを表示制御手段309の通知により検知すると、画面構成XMLに埋め込まれたアクセスURLを用いてUI画面の呼び出しを行う。画面構成XMLは記憶手段306に記憶される。
【0090】
ステップS104で、表示制御手段309は、呼び出されたUI画面をそのまま表示する。このUI画面のUI操作は、委譲プラグインを有する外部システムにより制御される。
【0091】
ステップS105で、UI連携制御手段307は、外部システムから、このUI画面の設定編集が終了したことを通知してもらい、設定編集の終了を検知する。これは、外部システムへUI表示を委譲しているため、画像処理装置30側では、設定編集の終了を検知できないからである。例えば、UI連携制御手段307は、セッションの終了などによりこの終了を検知する。外部システムの設定編集が終了すると、UI連携制御手段307は、表示制御手段309に対し、ジョブフロー設定画面などの自身が制御する画面に戻るよう指示する。
【0092】
ステップS106で、表示制御手段309は、記憶手段306に記憶されている画面データに基づきプラグインのUI画面の画面構成データを読み込む。
【0093】
ステップS107で、表示制御手段309は、読み込んだ画面構成データに基づき、UI画面を表示するよう制御する。
【0094】
ステップS108で、表示制御手段309は、このUI画面の設定編集の終了を検知する。表示制御手段309は、例えば、UI画面の終了ボタンの押下などにより、この終了を検知する。
【0095】
ステップS109で、記憶手段306は、UI画面から設定された設定データを表示制御手段309から取得し、保存する。
【0096】
なお、外部システムと連携し、UI操作を委譲した場合、外部システムのUI画面から設定された設定データは外部システムで管理されるため、画像処理装置30側で設定データを保存する必要はない。
・プラグインの委譲
次に、実施例におけるプラグインの委譲について説明する。図16は、プラグインの配信制御処理の一例を示すフローチャートである。図16におけるステップS201で、MFP10は、文書をスキャンし、画像データ(ジョブデータ)を生成する。生成されたジョブデータは、ユーザにより選択されたジョブフローとともに、画像処理装置30に送信される。
【0097】
ステップS202で、配信制御手段304は、選択されたジョブフローの内容を示すジョブフロー定義を記憶手段306から読み込む。これにより、配信制御手段304は、次に行われるジョブを把握することができる。
【0098】
ステップS203で、配信制御手段304は、次に行うジョブが委譲プラグインであるか否かを判定する。委譲プラグインであれば(ステップS203−YES)ステップS205に進み、委譲プラグインでなければ(ステップS203−NO)ステップS204に進む。
【0099】
ステップS204で、配信処理手段305は、配信制御手段304により指定されたプラグインが示す処理を実行する。
【0100】
ステップS205で、委譲手段308は、画像データ、委譲プラグインを示すプラグインIDなどを含む処理要求を外部システムに送信し、処理の委譲を行う。
【0101】
ステップS206で、委譲手段308は、処理を委譲した外部システムから、処理後の画像データを受け取る。
【0102】
ステップS207で、配信制御手段304は、ジョブフロー定義に次のジョブがあるか否かを判定する。次のジョブがあればステップS202に戻り、次のジョブがなければ配信処理を終了する。
【0103】
以上、実施例によれば、画像配信システムと他のシステムとの連携を図る際、UIの面などで開発、管理コストを低減することができる。また、実施例によれば、既存のUI画面を流用することができるので、システムリソースを有効活用することができる。また、実施例によれば、処理を委譲するプラグインの設定を行う際、移譲先のシステムが有する別の管理ツールを新たに開く必要がなく、管理者は、別のシステムであることをあまり意識せずに、委譲プラグインの設定を行うことができる。
【0104】
[変形例]
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0105】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0106】
また、実施例の画像処理装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0107】
実施例の画像処理装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が補助記憶部からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部上に生成されるようになっている。
【0108】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0109】
10 MFP
20 情報処理端末
30 画像処理装置
40 文書管理システム
101 画像読込手段
102 通信手段
103 処理制御手段
104 記憶手段
105 表示制御手段
301 ジョブフロー管理手段
302 通信手段
303 ジョブ実行手段
304 配信制御手段
305 配信処理手段
306 記憶手段
307 UI連携制御手段
308 委譲手段
309 表示制御手段
401 通信手段
402 処理制御手段
403 表示制御手段
404 記憶手段
405 処理手段
406 DB
【先行技術文献】
【特許文献】
【0110】
【特許文献1】特開2006−018640号公報
【特許文献2】特開2010−146293号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御手段と、
前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データを記憶する記憶手段と、
前記設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御手段と、
前記設定画面のジョブフロー内に他のシステムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記他のシステムから呼び出すUI連携制御手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記UI連携制御手段は、
前記他のシステムから前記委譲プラグインの設定画面の編集終了通知を受けた場合、前記表示制御手段に対し、前記ジョブフローの設定画面を表示制御するよう指示する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
予め設定された外部システムのアクセス情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、
前記委譲プラグインが選択された場合、前記第2記憶手段に記憶された外部システムから前記他のシステムを選択可能にする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記UI連携制御手段は、
前記ジョブフローが削除された場合、前記他のシステムに対し、前記委譲プラグインの設定画面から設定されたデータの削除要求を行う請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記配信制御手段は、
前記ジョブフローに前記委譲プラグインが含まれる場合、前記他のシステムに対し、前記画像データと前記委譲プラグインの処理要求とを出力する請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
ネットワークを介して接続される、画像データの配信を行う画像処理装置と画像データの管理を行う文書管理システムとを備えるUI連携システムであって、
前記画像処理装置は、
ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御手段と、
前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データを記憶する記憶手段と、
前記設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する第1表示制御手段と、
前記設定画面のジョブフロー内に前記文書管理システムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記文書管理システムから呼び出すUI連携制御手段と、を備え、
前記文書管理システムは、
前記UI連携制御手段により呼び出される前記委譲プラグインの設定画面を表示制御する第2表示制御手段
を備えるUI連携システム。
【請求項7】
前記UI連携制御手段は、
前記文書管理システムから前記委譲プラグインの設定画面の編集終了通知を受けた場合、前記第1表示制御手段に対し、前記ジョブフローの設定画面を表示制御するよう指示する請求項6記載のUI連携システム。
【請求項8】
前記画像処理装置は、
予め設定された外部システムのアクセス情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、
前記第1表示制御手段は、
前記委譲プラグインが選択された場合、前記第2記憶手段に記憶された外部システムから前記文書管理システムを選択可能にする請求項6又は7記載のUI連携システム。
【請求項9】
前記UI連携制御手段は、
前記ジョブフローが削除された場合、前記文書管理システムに対し、前記委譲プラグインの設定画面から設定されたデータの削除要求を行う請求項6乃至8いずれか一項に記載のUI連携システム。
【請求項10】
前記配信制御手段は、
前記ジョブフローに前記委譲プラグインが含まれる場合、前記文書管理システムに対し、前記画像データと前記委譲プラグインの処理要求を出力する請求項1乃至4いずれか一項に記載のUI連携システム。
【請求項11】
ネットワークを介して接続される、画像データの配信を行う画像処理装置と画像データの管理を行う文書管理システムとを備えるUI連携システムにおけるUI連携制御方法であって、
前記画像処理装置は、
ジョブフローに従って画像データの配信を制御する配信制御ステップと、
記憶手段に記憶された前記ジョブフローに含まれる各プラグインの設定画面データに基づいて、前記ジョブフローの設定画面を表示制御する表示制御ステップと、
前記設定画面のジョブフロー内に前記文書管理システムに処理を委譲する委譲プラグインが含まれる場合、前記委譲プラグインの選択を検知したとき、前記委譲プラグインの設定画面を前記文書管理システムから呼び出すUI連携制御ステップとを有し、
前記文書管理システムは、
前記UI連携制御ステップにより呼び出される前記委譲プラグインの設定画面を表示制御する表示制御ステップを有するUI連携制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−100113(P2012−100113A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246726(P2010−246726)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】