説明

画像処理装置およびデジタルカメラ

【課題】本来の画像情報に悪影響を与えることなく、画像信号に含まれる色ノイズを抑圧する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】彩度評価回路20は、A/D変換器13から出力されたベイヤ配列のRGB画素信号を入力し、各色成分信号の画素平均値に基づいて、色強度評価値Rda、Gda、Bdaを算出する。彩度評価回路20は、色強度評価値Rda、Gda、Bdaの大小関係に基づいて、RGBCMYの色成分の中から最高強度の色成分を決定し、その色成分の重み付けを行って彩度評価値CVを算出する。彩度評価値CVは、LUT105、106において抑圧係数Kb、Krに変換された後、乗算器107、108において色差信号Cb、Crに乗算される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像等に含まれる色ノイズを抑圧する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ、デジタルムービーなどに搭載される撮像素子の総画素数の増加に伴い、撮像素子の受光面積の微細化が進んでいる。撮像素子の受光面積が小さくになるにつれて、撮像素子の受光感度は低下するため、結果として、撮像画素信号のS/N比が低下することになる。
【0003】
デジタルカメラの撮像画像において、特に問題となるのが、本来グレー領域である部分に黄色、シアン、マゼンダなどの色が付いて見える色ノイズである。
【0004】
色ノイズを抑圧するためには、色差成分に対してローパスフィルタやメディアンフィルタなどを適用する方法が広く知られている。
【0005】
あるいは、色ノイズを抑圧するために、色差成分が小さい領域を強制的にグレー領域に変換するコアリング処理が用いられている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−235050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、ローパスフィルタやメディアンフィルタを用いることで、色ノイズを抑圧することができる。しかし、ローパスフィルタを強く掛けすぎると、画像に含まれる本来の高周波成分が除去され、画像の鮮鋭度が低下するおそれがある。逆に、ローパスフィルタを弱くするとノイズが残存することになる。
【0008】
また、メディアンフィルタを画素信号に適用すると、色がにじむという副作用がある。つまり、元々色ノイズが発生していた画素については色ノイズが低減されるが、周囲の画素については、信号レベルは低いものの色ノイズがにじみ込むという問題がある。
【0009】
また、コアリング処理は、強制的にグレー領域に変換する処理であるので、本来、薄い色彩の存在する領域においては、色抜けが発生するという副作用がある。
【0010】
上記特許文献1では、色彩情報に応じて色再現性の調整度合いをコントロールするようにしている。具体的には、画像の主要範囲の彩度や、画像全体の彩度の平均値に基づいて、彩度強調の調整を行うようにしている。この技術は、画像の主要部や全体の情報に基づいて、彩度の強調度合いを調整するものである。
【0011】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、本来の画像情報に悪影響を与えることなく、画像信号に含まれる色ノイズを抑圧する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、画像処理装置に関する発明であり、1画素について1色の色成分を有する第1の色空間の画素信号を入力する入力手段と、前記入力手段により入力した注目画素を含む周辺領域の画素信号の彩度評価値を求める彩度評価手段と、前記入力手段により入力した画素信号を補間し、1画素について前記所定の色空間の全ての色成分を有する画素信号を生成する補間手段と、前記補間手段により補間された前記第1の色空間の画素信号を、輝度信号と色差信号とを含む第2の色空間の画素信号に変換する色空間変換手段と、前記彩度評価値を所定の条件と比較することにより、前記周辺領域が低彩度領域であるか否かを判定し、前記周辺領域が低彩度領域であると判定された場合、前記色差信号の信号値を抑圧する抑圧手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記抑圧手段は、前記色差信号に抑圧係数を乗算する乗算手段と、前記彩度評価値と前記抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記抑圧係数を決定する係数決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記色差信号は、第1の色差信号および第2の色差信号、を含み、前記係数決定手段は、前記彩度評価値と前記第1の色差信号に対応する第1抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記第1抑圧係数を決定する第1係数決定手段と、前記彩度評価値と前記第2の色差信号に対応する第2抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記第2抑圧係数を決定する第2係数決定手段と、を含み、前記乗算手段は、前記第1の色差信号に前記第1抑圧係数を乗算する第1乗算手段と、前記第2の色差信号に前記第2抑圧係数を乗算する第2乗算手段と、を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記彩度評価手段は、前記第1の色空間の各色成分についてそれぞれの色強度を算出する色強度算出手段と、各色強度を比較し、各色強度の偏り程度に基づいて色強度の最も高い一の色成分を決定する色成分決定手段と、前記一の色成分の色強度に基づいて前記彩度評価値を算出する評価値算出手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記色成分決定手段は、前記色強度算出手段により算出された前記第1の色空間の各色成分の色強度を比較し、前記第1の色空間に含まれる色成分あるいは前記第1の色空間に対して補色の関係にある色空間に含まれる色成分の中から前記一の色成分を決定する手段、を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の画像処理装置において、前記評価値算出手段は、前記一の色成分の色強度に、色成分ごとに予め設定されている重み付け値を乗算した値に基づいて前記彩度評価値を算出する手段、を含むことを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、デジタルカメラに関する発明であり、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の画像処理装置は、補間処理の前段階において注目画素を含む周辺領域の画素信号の彩度評価値を求め、周辺領域が低彩度領域である場合、色差信号の信号値を抑圧する。
【0020】
画素補間を行う前の画素信号(RAW画像データ)から彩度を評価するので、補間によりノイズの影響を拡大する前に彩度を評価することが可能である。これにより、精度よく彩度を評価し、適切な色抑圧を実行することが可能である。
【0021】
また、色マトリクス処理やガンマ補正処理を行う前のリニアな特性を有する画素信号から彩度を評価するので、精度よく彩度を評価することができる。
【0022】
さらには、注目画素の近傍である周辺領域の画素を利用して彩度を評価する。これにより、色ノイズを抑圧するか否か、あるいは色ノイズの抑圧のレベルを決定する基準の彩度評価が、処理対象画素である注目画素の近傍領域の情報に基づいて算出されるので、注目画素の色ノイズを的確に除去することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
<1.デジタルカメラの全体構成と処理の概略>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態に係るデジタルカメラ1のブロック図である。
【0024】
デジタルカメラ1は、色フィルタアレイ11、CCD(Charge Coupled Devices)12、A/D変換器13、補間回路14、マトリクス回路15、ガンマ補正回路16、色空間変換回路17、輪郭強調・ノイズ抑圧回路18、メモリ19、彩度評価回路20などを備えて構成される。
【0025】
RGBベイヤ配列の色フィルタアレイ11を備えたCCD12は、図示せぬ光学系を介して被写体像を入射し、被写体像を結像する。CCD12から出力されたアナログの画素信号は、A/D変換器13においてデジタルの画素信号に変換される。なお、撮像素子としては、CCDの他にCMOSセンサを利用することも可能である。また、色フィルタアレイとしては、補色系のフィルタなどを用いてもよい。
【0026】
色フィルタアレイ11は、RGBベイヤ配列であるので、A/D変換器13から出力された画素信号は、1画素につきRGBいずれか1色の色成分を持つ信号である。この画素信号が、補間回路14において補間され、1画素につきRGB全ての色成分を備えた画素信号に変換される。
【0027】
補間回路14から出力された画素信号は、マトリクス回路15において色再現性を改善するための色補正処理が行われる。マトリクス回路15から出力された画素信号は、ガンマ補正回路16においてガンマ補正処理が行われる。ガンマ補正回路16から出力された画素信号は、色空間変換回路17においてRGB色空間からYCbCr色空間への色空間変換が行われる。
【0028】
色空間変換回路17においてYCbCr色空間に変換された画素信号は、次に、輪郭強調・ノイズ抑圧回路18に出力される。輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、撮像画像の輪郭を強調し、撮像画像の解像感を高めるための処理を行う。また、輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、画素信号に含まれる色ノイズを抑圧する。輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、特に、グレー領域における色ノイズを抑圧することで、撮像画像の品質向上を図る。
【0029】
輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、輪郭抽出回路101、加算器102を備えている。輪郭抽出回路101は、輝度信号Yを入力し、輝度信号Yから輪郭成分を抽出する。
【0030】
輪郭抽出回路101から出力された輪郭成分信号は、加算器102に入力される。加算器102は、輝度信号Yに輪郭成分信号を加算し、輪郭成分を強調した輝度信号Yを出力する。
【0031】
輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、また、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)103,104を備えている。ローパスフィルタ103は、色空間変換回路17から出力された色差信号Cbを入力し、色差信号Cbの高周波ノイズを除去する。ローパスフィルタ104は、色空間変換回路17から出力された色差信号Crを入力し、色差信号Crの高周波ノイズを除去する。
【0032】
CCD12の総画素数の増大化に基づく受光感度の低下により、画素信号には色ノイズが含まれる。特に、グレー領域の色ノイズは、撮像画像の品質に大きな影響を与えるため、取り除く必要がある。このグレー領域の色ノイズは、後段の色ノイズ抑圧処理部で除去される。したがって、ローパスフィルタ103,104は、画像の先鋭度を低下させない程度にカット周波数を設定すればよい。
【0033】
輪郭強調・ノイズ抑圧回路18は、また、ルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)105,106および乗算器107,108を備えている。ルックアップテーブル105,106および乗算器107,108は、彩度評価回路20とともに本発明の特徴部分であり、色ノイズ抑圧処理部を構成する。彩度評価回路20は、注目画素とその周辺領域の画素信号を用いて演算処理を実行し、注目画素の周辺領域の彩度評価を行う。色ノイズ抑圧処理の内容については後で詳しく説明する。
【0034】
ローパスフィルタ103,104から出力された色差信号Cb,Crは、色ノイズ抑圧処理が施された後、メモリ19に出力される。
【0035】
メモリ19に格納された輝度信号Y、色差信号Cb,Crからなる画像信号は、たとえば、デジタルカメラ1が備える図示せぬモニタに表示される。あるいは、輝度信号Y、色差信号Cb,Crからなる画像信号は、符号化処理が施された後、デジタルカメラ1に装着されている図示せぬメモリカードなどに格納される。
【0036】
<2.ベイヤ配列の画素の表記方法>
次に、以下の説明および図面におけるベイヤ配列の画素の表記方法について説明する。まず、5×5のマトリクス領域の画素を図2(a)のように表す。図2(a)における記号Pは、画素がRGBいずれの色成分であるかを考慮しない表記である。これに対して、図2(b)〜(e)においては各画素の色成分を区別して表記している。記号Rは赤色画素、記号Gは緑色画素、記号Bは青色画素であることを示している。また、図2(b)〜(e)において、G画素は実線の円で描き、R画素およびB画素は破線の円で描いている。
【0037】
また、記号P,R,G,Bの添え字のうち、1桁目はマトリクス領域の画素の行番号、2桁目はマトリクス領域の画素の列番号を示している。図2(a)〜(e)は、注目画素P22を含む25個の画素P00〜P44からなるマトリクス領域の画素配列を表している。その他の図面における表記方法も同様である。また、実施の形態の説明や各数式において、記号P,R,G,Bは、画素値を表す場合もある。たとえば、記号P11は、1行1列目の画素そのものを表すとともに、1行1列目の画素の画素値をも表すものとする。
【0038】
図2(b)および図2(e)は、注目画素P22がG画素である場合の画素配列である。図2(c)は、注目画素P22がR画素である場合の画素配列である。図2(d)は、注目画素P22がB画素である場合の画素配列である。上述したように、彩度評価回路20においては、注目画素とその周辺領域の画素信号を用いて演算処理を実行するために、レジスタ群にマトリクス領域の画素信号を蓄積する。5×5のマトリクス領域の画素を処理対象とする場合、そのレジスタ群に格納される画素信号のパターンは、図2(b)〜図2(e)の4つのパターンが存在することになる。また、3×3のマトリクス領域の画素を処理対象とする場合には、注目画素P22を中心とした9個の画素P11,P12,P13,P21,P22,P23,P31,P32,P33を利用することになり、画素信号のパターンは、同様に、図2(b)〜図2(e)の4パターンである。
【0039】
<3.彩度評価処理>
次に、彩度評価回路20の構成について説明する。図3は、彩度評価回路20の回路ブロック図である。
【0040】
彩度評価回路20は、画素記憶部210を備える。画素記憶部210は、A/D変換器13から出力されたベイヤ配列のRGBの画素信号を蓄積する。つまり、画素記憶部210は、画素補間前のRAWデータを蓄積する。画素記憶部210は、3×3の画素マトリクスを格納する9個のレジスタ群からなる画素レジスタ210aを備えている。画素記憶部210は、そのほか、画素信号を格納するラインメモリなどを備えている。
【0041】
また、彩度評価回路20は、平均値算出回路211,212,213、色強度算出回路221,222,223を備えている。また、彩度評価回路20は、比較回路231、評価値算出回路232、設定値格納レジスタ233を備えている。
【0042】
設定値格納レジスタ233には、彩度評価回路20において演算に用いる重み付け値Rw,Gw,Bw,Cw,Mw,Ywが格納されている。重み付け値Rwは、赤色成分に対する重み付け値である。重み付け値Gwは、緑色成分に対する重み付け値である。重み付け値Bwは、青色成分に対する重み付け値である。重み付け値Cwは、シアン色成分に対する重み付け値である。重み付け値Mwは、マゼンダ色成分に対する重み付け値である。重み付け値Ywは、黄色成分に対する重み付け値である。
【0043】
また、本実施の形態においては、数(1)式に示すように、重み付け値Rw,Gw,Bw,Cw,Mw,Ywが設定されている。
【0044】
【数1】

【0045】
これら重み付け値は、彩度を評価するときに乗算する係数である。この重み付け値を調整することで、色成分ごとに異なる特性で彩度を評価することができる。数(1)式に示すように、この実施の形態においては、重み付け値Ywは小さく設定されている。このように、黄色成分については、重み付け値が小さく、彩度評価値CVが小さく出力されるように調整されている。
【0046】
平均値算出回路211には、画素レジスタ100aに格納されている9個の画素のうち、緑色画素Gが格納される。平均値算出回路211は、緑色画素Gの画素平均値を算出する。
【0047】
平均値算出回路212には、画素レジスタ100aに格納されている9個の画素のうち、赤色画素Rが格納される。平均値算出回路212は、赤色画素Rの画素平均値を算出する。
【0048】
平均値算出回路213には、画素レジスタ100aに格納されている9個の画素のうち、青色画素Bが格納される。平均値算出回路213は、青色画素Bの画素平均値を算出する。
【0049】
画素レジスタ100aに格納される9個のマトリクス領域の画素のパターンは、上述したように、図2(b)〜図2(e)の4パターンである。ただし、図2(b)〜図2(e)は、注目画素周辺の25個の画素を図示しているが、画素レジスタ100aに格納されるのは、注目画素P22を中心とした9個の画素(P11,P12,P13,P21,P22,P23,P31,P32,P33)である。
【0050】
画素レジスタ100aに格納されている画素のパターンが、図2(b)のパターンであるとき、平均値算出回路211においては、数(2)式に示す演算によりG成分の平均画素値G_sが演算される。また、平均値算出回路212においては、数(3)式に示す演算によりR成分の平均画素値R_sが演算される。平均値算出回路213においては、数(4)式に示す演算によりB成分の平均画素値B_sが演算される。
【0051】
【数2】

【0052】
【数3】

【0053】
【数4】

【0054】
画素レジスタ100aに格納されている画素のパターンが、図2(c)のパターンであるとき、平均値算出回路211においては、数(5)式に示す演算によりG成分の平均画素値G_sが演算される。また、平均値算出回路212においては、数(6)式に示す演算によりR成分の平均画素値R_sが演算される。平均値算出回路213においては、数(7)式に示す演算によりB成分の平均画素値B_sが演算される。
【0055】
【数5】

【0056】
【数6】

【0057】
【数7】

【0058】
画素レジスタ100aに格納されている画素のパターンが、図2(d)のパターンであるとき、平均値算出回路211においては、数(8)式に示す演算によりG成分の平均画素値G_sが演算される。また、平均値算出回路212においては、数(9)式に示す演算によりR成分の平均画素値R_sが演算される。平均値算出回路213においては、数(10)式に示す演算によりB成分の平均画素値B_sが演算される。
【0059】
【数8】

【0060】
【数9】

【0061】
【数10】

【0062】
画素レジスタ100aに格納されている画素のパターンが、図2(e)のパターンであるとき、平均値算出回路211においては、数(11)式に示す演算によりG成分の平均画素値G_sが演算される。また、平均値算出回路212においては、数(12)式に示す演算によりR成分の平均画素値R_sが演算される。平均値算出回路213においては、数(13)式に示す演算によりB成分の平均画素値B_sが演算される。
【0063】
【数11】

【0064】
【数12】

【0065】
【数13】

【0066】
平均値算出回路211は、算出した平均画素値G_sを、色強度算出回路221,222,223に出力する。同様に、平均値算出回路212,213も、算出した平均画素値R_s,B_sを、色強度算出回路221,222,223に出力する。
【0067】
色強度算出回路221は、平均値算出回路G_s,R_s,B_sを用いて数(14)式に示すように、色強度差分値Gdを算出する。同様に、色強度算出回路222,223は、平均値算出回路G_s,R_s,B_sを用いて数(14)式に示すように、色強度差分値Rd,Bdを算出する。
【0068】
【数14】

【0069】
さらに、色強度算出回路221は、数(15)式に示すように、算出した色強度差分値Gdの絶対値である色強度評価値Gdaを算出する。同様に、色強度算出回路222,223は、数(15)式に示すように、算出した色強度差分値Rd,Bdの絶対値である色強度評価値Rda,Bdaを算出する。なお、数(15)色における関数abs(z)は、zの絶対値を算出する関数を示している。
【0070】
【数15】

【0071】
色強度算出回路221は、算出した色強度差分値Gd、色強度評価値Gdaを比較回路231に出力する。また、色強度算出回路221は、色強度評価値Gdaを評価値算出回路232に出力する。同様に、色強度算出回路222,223は、算出した色強度差分値Rd,Bd、色強度評価値Rda,Bdaを比較回路231に出力する。また、色強度算出回路222,223は、色強度評価値Rda,Bdaを評価値算出回路232に出力する。
【0072】
比較回路231は、まず、色強度評価値Gda,Rda,Bdaが、数(16)式に示す関係を満たすか否かを判定する。数(16)式に示す関係を満たすとき、色強度評価値Rdaが、他の色強度評価値Gda,Bdaより大きいので、赤色Rあるいは赤色Rの補色であるシアン色Cの強度が偏って大きいと判断できる。
【0073】
【数16】

【0074】
比較回路231は、数(16)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Rd<0と判定した場合には、赤色Rの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、赤色Rが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0075】
評価値算出回路232は、赤色Rが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(17)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。ここで、関数Div(x,y)は、xをyで除算し、その整数部分を出力する関数を示している。したがって、数(17)式では、色強度評価値Rdaに赤色Rの重み付け値Rwを乗算した値を16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力することを意味している。数値16による除算は、正規化を意味している。数(1)式に示したように、各重み付け値として16以下の数値が設定されている。数値16の除算で正規化することにより、重み付け値が16より小さい色については、彩度評価値CVを低く評価できるようにしている。以下の数(18)、(20)、(21)、(23)、(24)式の演算においても数値16による除算は、正規化を示している。
【0076】
【数17】

【0077】
比較回路231は、数(16)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Rd≧0と判定した場合には、シアン色Cの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、シアン色Cが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0078】
評価値算出回路232は、シアン色Cが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(18)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。数(18)式では、色強度評価値Rdaにシアン色Cの重み付け値Cwを乗算した値を数値16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力することを意味している。
【0079】
【数18】

【0080】
比較回路231は、数(16)式の関係を満たさないと判定した場合、次に、数(19)式に示す関係を満たすか否かを判定する。数(19)式に示す関係を満たすとき、色強度評価値Gdaが、他の色強度評価値Rda,Bdaより大きいので、緑色Gあるいは緑色Gの補色であるマゼンダ色Mの強度が偏って大きいと判断できる。
【0081】
【数19】

【0082】
比較回路231は、数(19)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Gd<0と判定した場合には、緑色Gの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、緑色Gが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0083】
評価値算出回路232は、緑色Gが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(20)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。つまり、色強度評価値Gdaに緑色Gの重み付け値Gwを乗算した値を数値16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力する。
【0084】
【数20】

【0085】
比較回路231は、数(19)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Gd≧0と判定した場合には、マゼンダ色Mの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、マゼンダ色Mが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0086】
評価値算出回路232は、マゼンダ色Mが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(21)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。つまり、色強度評価値Gdaにマゼンダ色Mの重み付け値Mwを乗算した値を数値16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力する。
【0087】
【数21】

【0088】
比較回路231は、数(16)式、数(19)式のいずれの関係も満たさないと判定した場合、次に、数(22)式に示す関係を満たすか否かを判定する。数(22)式に示す関係を満たすとき、色強度評価値Bdaが、他の色強度評価値Gda,Rdaより大きいので、青色Bあるいは青色Bの補色である黄色Yの強度が偏って大きいと判断できる。
【0089】
【数22】

【0090】
比較回路231は、数(22)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Bd<0と判定した場合には、青色Bの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、青色Bが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0091】
評価値算出回路232は、青色Bが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(23)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。つまり、色強度評価値Bdaに青色Bの重み付け値Bwを乗算した値を数値16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力する。
【0092】
【数23】

【0093】
比較回路231は、数(22)式の関係を満たし、かつ、色強度差分値Bd≧0と判定した場合には、黄色Yの強度が最も大きいと判断し、評価値算出回路232に、黄色Yが最高強度であることを示す指示信号Sを出力する。
【0094】
評価値算出回路232は、黄色Yが最高強度であることを示す指示信号Sを入力すると、数(24)式に示す演算を行うことにより、彩度評価値CVを算出する。つまり、色強度評価値Bdaに黄色Yの重み付け値Ywを乗算した値を数値16で除算し、その整数部分を彩度評価値CVとして出力する。なお、上述したように、重み付け値Ywは、他の色成分に比べて小さい値が設定されている。これにより、本実施の形態においては、黄色成分の色ノイズが除去され易いように調整されている。これは、グレー領域に存在する黄色成分の色ノイズが特に目立って認識されるからである。
【0095】
【数24】

【0096】
比較回路231は、数(16)式、数(19)式、数(22)式のいずれの関係も満たさないと判定した場合、次に、数(25)式の関係を満たすか否かを判定する。
【0097】
【数25】

【0098】
数(25)式の関係を満たす場合とは、Rd=Gd=Bd=0、つまり、注目画素の周辺領域が完全なグレー領域の場合である。この条件を満たす場合、比較回路231は、周辺領域が完全なグレー領域であることを示す指示信号Sを評価値算出回路232に出力する。評価値算出回路232は、その指示信号Sを入力し、数(26)式に示すように、彩度評価値CVに0を設定する。
【0099】
【数26】

【0100】
比較回路231は、数(16)式、数(19)式、数(22)式、数(25)式のいずれの関係も満たさないと判定した場合、次に、数(27)式の関係を満たすか否かを判定する。
【0101】
【数27】

【0102】
数(27)式に示す3つの式のいずれかの関係を満たす場合、比較回路231は、さらに、Rdaが0であるか否かも判定する。そして、比較回路231は、最高強度の色成分が複数であることを示すとともにRdaが0であるか否かを示す指示信号Sを、評価値算出回路232に出力する。
【0103】
評価値算出回路232は、最高強度の色成分が複数であることを示す指示信号Sを入力したとき、Rdaが0であるならば、数(28)式により彩度評価値CVを設定する。
【0104】
【数28】

【0105】
評価値算出回路232は、最高強度の色成分が複数であることを示す指示信号Sを入力したとき、Rdaが0でないならば、数(29)式により彩度評価値CVを設定する。
【0106】
【数29】

【0107】
数(27)式に示す3つの式のいずれかの関係を満たす場合、2種類の色強度評価値が最高強度の値をとり、残る1つの色強度評価値は0である。したがって、Rda=0の場合とは、GdaあるいはBdaが同じ最高強度の値をとるので、一方のGdaの値を彩度評価値CVとして設定するのである。もちろん、Bdaの値を彩度評価値CVに設定してもよい。また、2つの色強度評価値が最高強度をとるため、単一の色成分に大きく色が偏っているわけではないので、重み付け値は乗算しないようにしている。
【0108】
一方、Rda=0でない場合には、Rdaが他のいずれかの色強度評価値とともに最高強度の値をとっている。そこで、彩度評価値CVとしてRdaを設定するのである。もちろん、もう一方の最高強度の色成分の色強度評価値を設定しても同じことである。この場合にも、特定の色への偏りは大きくないため、重み付け値は乗算しないようにしている。
【0109】
評価値算出回路232は、数(17)、(18)、(20)、(21)、(23)、(24)、(26)、(28)、(29)式のいずれかの演算式により彩度評価値CVを算出すると、最後に、数(30)式で示す演算を行い、さらに彩度評価値CVを正規化する。
【0110】
【数30】

【0111】
数(30)式において、fmは、正規化パラメータである。正規化パラメータfmは、設定値格納レジスタ233に格納されている。正規化パラメータfmとしては、たとえば、1,2,4,8,16,32,64,128などの数値を選択して設定できるようにしておく。評価値算出回路232は、正規化パラメータfmにより正規化された彩度評価値CVを輪郭強調・色ノイズ抑圧回路18に出力する。
【0112】
<4.色ノイズ抑圧処理>
図1を再び参照する。彩度評価回路20において演算された彩度評価値CVは、ルックアップテーブル105,106に出力される。ルックアップテーブル105,106は、彩度評価値CVから抑圧係数Kb,Krを算出する。抑圧係数Kbは、色差信号Cbの信号を抑圧する係数であり、抑圧係数Krは、色差信号Crの信号を抑圧する係数である。
【0113】
図4は、ルックアップテーブル105において対応付けられている彩度評価値CVと抑圧係数Kbとの関係を示す図である。図に示すように、彩度評価値CVが、ある閾値q以上の場合には、抑圧係数Kbは1が対応付けられている。つまり、彩度評価値CVが大きいときには色差信号Cbは抑圧されない。これに対して、彩度評価値CVが、閾値qより小さく、低彩度領域であると判定される場合には、抑圧係数Kbには1より小さい値が対応付けられる。たとえば、彩度評価値CV=p(<q)に対しては、抑圧係数Kb=α(<1)が対応付けられる。
【0114】
図4で示す関係を、ルックアップテーブル105における対応関係として説明したが、ルックアップテーブル106において対応付けられている彩度評価値CVと抑圧係数Krの関係も同様である。ただし、それぞれルックアップテーブル105,106で彩度評価値CVと抑圧係数の間に異なる対応関係を設定することで、色差成分ごとに異なった特性を持たせることが可能である。
【0115】
ルックアップテーブル105,106は、それぞれ乗算器107,108に、抑圧係数Kb、Krを出力する。乗算器107は、ローパスフィルタ103から入力した色差信号Cbに抑圧係数Kbを乗算することで、色差信号Cbを抑圧する。乗算器108は、ローパスフィルタ104から入力した色差信号Crに抑圧係数Krを乗算することで、色差信号Crを抑圧する。
【0116】
図5は、色差信号Cbの抑圧レベルを示す図である。図中、横軸は、乗算器107が入力する色差信号Cbの信号値であり、縦軸は、乗算器107が出力する色抑圧後の色差信号Cbの信号値である。彩度評価値CVが閾値q以上のときは、前述したように、抑圧係数Kb=1であるので、乗算器107の入力信号値と出力信号値は同じである。つまり、彩度評価が高い領域については、色を抑圧することはない。これにより、彩度の高い領域の鮮やかさを維持することができる。
【0117】
これに対して、彩度評価値CVが閾値qよりも小さいときには、出力信号値が抑圧されている。たとえば、抑圧係数α(図4におけるCV=p)のときには、乗算器107が入力する信号値dの色差信号Cbは、信号値α・d(<d)として出力される。
【0118】
図5で示す関係を、乗算器107が入力する色差信号Cbの信号値と乗算器107が出力する色差信号Cbの信号値との関係として説明したが、乗算器108が入力する色差信号Crの信号値と乗算器108が出力する色差信号Crの信号値との関係も同様である。ただし、ルックアップテーブル105,106の特性により、抑圧レベルを色差成分ごとに異ならせることができる。
【0119】
このように、本実施の形態のデジタルカメラ1においては、注目画素周辺の彩度を評価し、彩度が低い領域については、色差信号Cb,Crの色成分を抑圧するので、グレー領域などに発生する色ノイズを抑圧することができる。
【0120】
特に、本実施の形態においては、画素補間を行う前の画素信号(RAW画像データ)から彩度を評価するので、補間によりノイズの影響を拡大する前に彩度を評価することが可能である。これにより、精度よく彩度を評価し、適切な色抑圧を実行することが可能である。
【0121】
また、色マトリクス処理やガンマ補正処理を行う前のリニアな特性を有する画素信号から彩度を評価するので、精度よく彩度を評価することができる。
【0122】
そして、本実施の形態のデジタルカメラ1は、注目画素の近傍である周辺領域の画素(この実施の形態では、注目画素周辺の9画素)を利用して彩度を評価する。これにより、色ノイズを抑圧するか否か、あるいは色ノイズの抑圧のレベルを決定する基準の彩度評価が、処理対象画素である注目画素の近傍領域の情報に基づいて算出されるので、注目画素の色ノイズを的確に除去することが可能である。
【0123】
また、本実施の形態においては、数(17)、(18)、(20)、(21)、(23)、(24)式で用いた正規化パラメータ(この実施の形態では数値16)を調整することで、色成分ごとに彩度評価値CVの正規化後のスケールを調整することができる。さらには、数(26)式で用いた正規化パラメータfmを調整することで、最終的な彩度評価値CVのスケールを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
【図2】ベイヤ配列の画素信号のマトリクス領域における色パターンを示す図である。
【図3】彩度評価回路のブロック図である。
【図4】ルックアップテーブルが保持している彩度評価値と抑圧係数との対応を示す図である。
【図5】色差信号の色抑圧レベルを示す図である。
【符号の説明】
【0125】
1 デジタルカメラ
18 輪郭強調・ノイズ抑圧回路
20 彩度評価回路
105,106 ルックアップテーブル
107,108 乗算器
CV 彩度評価値
Gd,Rd,Bd 色強度差分値
Gda,Rda,Bda 色強度評価値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1画素について1色の色成分を有する第1の色空間の画素信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力した注目画素を含む周辺領域の画素信号の彩度評価値を求める彩度評価手段と、
前記入力手段により入力した画素信号を補間し、1画素について前記所定の色空間の全ての色成分を有する画素信号を生成する補間手段と、
前記補間手段により補間された前記第1の色空間の画素信号を、輝度信号と色差信号とを含む第2の色空間の画素信号に変換する色空間変換手段と、
前記彩度評価値を所定の条件と比較することにより、前記周辺領域が低彩度領域であるか否かを判定し、前記周辺領域が低彩度領域であると判定された場合、前記色差信号の信号値を抑圧する抑圧手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記抑圧手段は、
前記色差信号に抑圧係数を乗算する乗算手段と、
前記彩度評価値と前記抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記抑圧係数を決定する係数決定手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像処理装置において、
前記色差信号は、
第1の色差信号および第2の色差信号、
を含み、
前記係数決定手段は、
前記彩度評価値と前記第1の色差信号に対応する第1抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記第1抑圧係数を決定する第1係数決定手段と、
前記彩度評価値と前記第2の色差信号に対応する第2抑圧係数との対応関係を保持し、前記彩度評価値から前記第2抑圧係数を決定する第2係数決定手段と、
を含み、
前記乗算手段は、
前記第1の色差信号に前記第1抑圧係数を乗算する第1乗算手段と、
前記第2の色差信号に前記第2抑圧係数を乗算する第2乗算手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記彩度評価手段は、
前記第1の色空間の各色成分についてそれぞれの色強度を算出する色強度算出手段と、
各色強度を比較し、各色強度の偏り程度に基づいて色強度の最も高い一の色成分を決定する色成分決定手段と、
前記一の色成分の色強度に基づいて前記彩度評価値を算出する評価値算出手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置において、
前記色成分決定手段は、
前記色強度算出手段により算出された前記第1の色空間の各色成分の色強度を比較し、前記第1の色空間に含まれる色成分あるいは前記第1の色空間に対して補色の関係にある色空間に含まれる色成分の中から前記一の色成分を決定する手段、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の画像処理装置において、
前記評価値算出手段は、
前記一の色成分の色強度に、色成分ごとに予め設定されている重み付け値を乗算した値に基づいて前記彩度評価値を算出する手段、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置を備えることを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−239608(P2009−239608A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−82990(P2008−82990)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】